駐車場案内システム
【目的】 本発明は駐車場案内システムに関し、特に電話により駐車場の情報を入手する駐車場案内システムに関するものであり、その目的は、どこからでも手軽に駐車場の混雑情報を入手可能にすることにある。
【構成】 本発明は、駐車場の混雑度を示す情報を収集する手段と、前記駐車場情報を記憶する手段と、前記記憶された情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、蓄積された音声メッセージによる空き駐車場案内を行うボイスメール手段とを備えたことを特徴とし、さらに場所の案内や、FAXによる地図の伝送等のサービス手段を備えている。
【構成】 本発明は、駐車場の混雑度を示す情報を収集する手段と、前記駐車場情報を記憶する手段と、前記記憶された情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、蓄積された音声メッセージによる空き駐車場案内を行うボイスメール手段とを備えたことを特徴とし、さらに場所の案内や、FAXによる地図の伝送等のサービス手段を備えている。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駐車場案内システムに関し、特に、電話により駐車場の情報が入手可能な駐車場案内システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場案内システムとしては、図15のようなシステムがある。図15において、1は、通常の留守番電話機に駐車場情報送出機能を付加した駐車場情報提供装置、2は加入者回線、3は電話網、ISDNなどの公衆網、4はホストコンピュータ、5は、一種の構内交換機である駐車場情報収集装置、6は専用線、7は路上等にある駐車場情報表示装置である。
【0003】次に、動作を説明する。まず、駐車場管理者が駐車場情報提供装置1に、空き、混雑、満車などの情報をキー入力すると、この装置は駐車場情報収集装置5に接続するために、自動的に発呼する。回線が接続されると、提供装置1から、駐車場番号、押されたキーに対応する混雑情報等の情報が、例えばPB信号等の多周波信号に変調されて、送出される。
【0004】駐車場情報収集装置5は、送られて来た信号を受信し、例えばRS−232C信号に直して、ホストコンピュータ4に情報を送る。ホストコンピュータ4では、収集した情報を基に、駐車場情報表示装置7に表示すべき情報を編集し、モデム(図示せず)、駐車場情報収集装置5、専用線6を介して、駐車場情報表示装置7へ伝送する。表示装置7では、送られてきた情報を電光掲示板等に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の駐車場案内システムでは次のような問題点があった。
(1)電光掲示板等の表示装置が高価である。
(2)運転者が電光掲示板を見逃してしまうことがある。
(3)掲示板の設置場所まで行かないと、駐車場の混雑情報が得られない。
本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を改良し、どこからでも手軽に駐車場の混雑情報を入手可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、各駐車場に設置され、駐車場の混雑度、あるいは営業の有無を示す駐車場情報を、公衆網を介して送信する駐車場情報提供装置と、前記駐車場情報提供装置から公衆網を介して送られてくる情報を受信する駐車場情報収集装置と、前記駐車場情報収集装置から転送される前記駐車場情報を音声メッセージと関連づけて記憶し、該情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、記憶された音声メッセージによる空き駐車場名の案内を行い、更に、利用者が選択した駐車場の、記憶された音声メッセージによる道案内を行うボイスメール装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】更に、上記、駐車場情報収集装置およびボイスメール装置を有する駐車場管理センターを複数設置し、利用者からの電話による検索により、利用者の希望する地区の駐車場管理センターを決定し、該駐車場管理センターへ、利用者からの電話を転送する手段を備えた広域案内センターを設けることを特徴とする。
【0008】
【作用】このような手段により、利用者は、自宅や自動車の中から駐車場の混雑情報を簡単に知ることができ、さらに場所の案内や、FAXによる地図の伝送等のサービスを受けることができる。
【0009】また、広域の案内センター経由で接続することによって、利用者は簡単に目的の地区の駐車場情報を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のシステム構成を表すブロック図である。図中、従来と同様のものには同じ番号を付与してある。8は既設の駐車場案内システム、9は、駐車場情報収集装置5及び既設の駐車場情報システム8からの信号を受信、編集して、ホスト4、ボイスメール装置10、既設の駐車場情報システム8に伝送するインターフェイス装置、10は利用者からの指示によって、収集された駐車場情報を検索し、結果を、予め蓄積された音声またはファクシミリ信号で通知するボイスメール装置、11は利用者の電話機、12はファクシミリ、13は自動車電話の基地局、14は利用者の自動車電話、15は自動車電話用ファクシミリである。
【0011】次に、各装置の構成を説明する。図2は前記駐車場情報提供装置1の一具体例を示すブロック図である。21は電話回線2とのインターフェイス回路で、直流ループの形成、呼び出し信号の検出などを行う。22はハイブリッド回路などの電話用音声回路、23は送受器である。24はダイヤルパルス、あるいはPB信号の送受信回路で、駐車場情報も、この回路によりPB信号に変換されて、送出される。25はキーボード、ランプ回路で、通常の電話用のキーの他、駐車場情報入出力用のキー、及びランプも備えられている。26は、駐車場情報提供装置1の各種の状態、あるいは受信信号などを、音声で利用者に知らせるための音声合成回路である。
【0012】27は駐車場情報提供装置1全体を制御する制御回路、28は、登録された電話番号、駐車場番号、いたずら防止のための暗証番号などを記憶しておくメモリである。29は留守番電話用の録音、再生、アンプ回路(本発明とは特に関係はない)、30はスピーカ、31は電源である。
【0013】図3は駐車場情報提供装置1を正面から見た外観図である。この装置は通常の留守番電話機のボタン、ランプの他に、空車、混雑、満車、閉鎖に対応する4個のボタン32〜35及びランプ36が備えられている。駐車場管理者は状況に応じて、該当するボタンを押すことにより、センターに情報を送出し、また返送されてきた信号を、ランプで確認することによって、情報が正しく受信されたか否かを確かめることが出来る。
【0014】図4は前記駐車場情報収集装置5の一実施例を示すブロック図である。この装置は一種の構内交換機であり、通話路スイッチ45に収容された、41、42などの複数の着信応答回路が電話回線に接続されている。電話回線は2つのグループに分かれており、一方のグループは駐車場情報提供装置1からの着信を受けるためのものであり、他方のグループは駐車場情報を知りたい利用者からの呼が着信するためのものである。
【0015】DPパルス識別装置43は、前記他方のグループの回線に接続された着信応答回路に付加され、検索時にDP電話機からのダイヤルパルスを識別し、PB信号に変換することによって、DP電話機でも駐車場情報の検索を可能にするためのものである。また、通話路スイッチ45には、駐車場情報提供装置1との間で信号を送受信するためのPB送受信回路を備えた内線回路46、ボイスメール装置と接続するための内線回路48が複数個接続され、交換機を制御するCPU44には、駐車場情報をインターフェイス装置9に送出するための、シリアルデータ送出回路47が接続されている。
【0016】図5は前記インターフェイス装置9の一具体例を示すブロック図である。この装置は、本発明のシステムと、既設の駐車場案内システム8との接続のために必要なものであり、駐車場情報表示装置7及び既設の駐車場案内システム8と接続しない場合には、無くてもよい。図においては、既設の駐車場案内システム8の例として、CATV駐車場案内システムが記載されており、該システムは、リレー接点のインターフェイスを持っている場合を示しているが、任意の駐車場案内システムとインターフェイスが可能であることは言うまでもない。
【0017】内部バス55には、CPU51、ROM52、RAM53、各種インターフェイス回路56〜60が接続されており、インターフェイス回路56〜60は、それぞれ、駐車場情報収集装置5、ボイスメール装置10、ホスト4、既設の駐車場案内システム8に接続されている。この装置は、CPU51の制御により、駐車場情報収集装置5及び既設の駐車場案内システム8から、駐車場情報を受信、編集して、ボイスメール装置10、ホスト4、及び既設の駐車場案内システム8に伝送する。
【0018】図6は前記ボイスメール装置10の一具体例を示すブロック図である。61、62は発着信、ダイアル機能などを持つ電話回線用の回線インターフェイス回路、63、64は、音声信号をデジタル信号に変換または逆変換し、またPB信号の受信を行う、A/D,D/A変換、PB信号受信回路である。65は内部バス、66はCPU、67は、検索処理プログラム、駐車場情報、登録した音声メッセ−ジ、FAX地図情報などを蓄積するためのメモリ、68はFAX信号送受信のためのFAX用信号処理回路、69は、駐車場情報を受信するための、RS232Cインターフェイス回路である。
【0019】以下、本実施例の動作を、3つの項目に分けて説明する。
A. 音声メッセージ等の登録この動作は駐車場管理者が、利用者に提供する情報を登録する動作である。本発明のシステムでは、駐車場管理者が一般のPB電話機から、利用者に情報提供する駐車場名、道案内等の音声メッセージ、或いはFAXによる地図情報を、ボイスメール装置10に登録することが出来る。図7は、管理者用が音声メッセージをボイスメール装置10に登録する場合のフローチャートである。図において、破線で囲まれた処理は、ボイスメール装置10からの音声出力、二重線で囲まれた処理は、管理者、或いは利用者の入力処理を表す。(他のフローチャートについても同様)
以下、図7および図6に従って、動作を説明する。まず、管理者は一般のPB電話機から発呼し、登録用の回線に着信する。着信すると、管理者コード、暗唱番号の入力を促す音声メッセージが送出される。そこで管理者は、管理者コード、暗唱番号をPB信号によって入力する。これらが正しく入力されると、続いて、登録、削除の処理を選択する番号の入力を促すメッセージが送出される。ここで、駐車場の新規登録の[1]を入力すると、次に、駐車場番号、町番号の入力を促すメッセージが送出される。管理者は指示に従って、番号を入力する。最後に、やはり指示に従って駐車場名、道案内メッセージを音声で入力する。
【0020】入力された音声信号は、図6の回線インターフェイス回路61または62を通って、A/D,D/A変換、PB信号受信回路63または64に入力され、該回路63または64においてデジタル信号に変換され、圧縮処理されて、メモリ67に蓄積される。また、図には示されていないが、FAXによる地図情報も同様に登録できる。このような手続きにより、管理者は予めボイスメール装置10に、駐車場名、道案内メッセージ、FAX用地図情報を登録しておく。
【0021】B. 駐車場情報の収集この動作は、管理者が状況に応じて変化する駐車場情報を、本発明のシステムに入力する動作であり、図1を参照して説明する。
【0022】駐車場の空き、混雑、満車などの情報は、管理者が状況に応じて、駐車場情報提供装置1のボタン32〜35(図3参照)を押すことにより、自動的に送出される。ボタンの種類は、この実施例では、「空車」、「混雑」、「満車」、「閉鎖」の4種類である。管理者がボタンを押すと、駐車場情報提供装置1は、予め登録されている駐車場情報収集装置5の電話番号に発呼する。接続されると、提供装置1は駐車場番号、混雑情報、暗証番号等を、例えばPB信号によって送信する。送信が完了すると、提供装置1は、送出した情報を音声合成回路26によって音声信号に変換し、アンプ回路29、スピーカ30を介して管理者に知らせる。なお、営業開始時には、必ずどれかのボタンを押すようにする。
【0023】駐車場情報収集装置5では、着信があると、図4の着信応答回路41によって自動的に応答し、PB信号送受信回路を有する内線回路46に接続して、提供装置1から送られてくるPB信号を受信する。そして、受信した情報を提供装置1に返送し、提供装置1において、確認のためにランプ表示する。収集装置5のCPU44は、情報を受信する毎に、シリアルデータ送出回路47を介して、インターフェイス装置9に情報を送出する。図8は収集装置5から送出される信号のフォーマット図である。この信号は、駐車場番号、駐車場状態(駐車場情報)、受信時刻、通信時間、相手先番号、暗証番号等を含んでおり、これらの前後に伝送制御用のヘッダー、トレーラが付加されている。インターフェイス装置9、或いはボイスメール装置10が調整中等で受信出来ない場合には、相手装置からのビジー通知、あるいは無応答により、収集装置5において、情報を蓄積しておく。そして、相手装置が復旧し、ビジー終了通知を受信したときに、蓄積していた情報を一括して送信する。
【0024】ボイスメール装置10では、インターフェイス装置9経由で受信した混雑情報によって、メモリ67の内容を更新する。
【0025】図9は、ボイスメイル装置10のメモリ67に記憶される情報とメッセージの関係を示す説明図である。この例では、各駐車場に対応させて、満車、空車等の情報が記憶されており、また前記A.音声メッセージ等の登録処理において入力された、駐車場名(あ〜く)、道案内メッセージ(イ〜チ)、FAX地図情報(A〜H)が記憶されている。
C. 利用者の情報検索図10、11、12は利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャートである。以下、図に従って、検索動作を説明する。まず、図10のステップS1において、利用者が一般のPB(またはDP)電話機から発呼し、収集装置5経由で、ボイスメール装置10に着信すると、ステップS2において、CPU66はメモリ67から定型のガイダンスメッセージを読み出し、A/D,D/A変換、PB信号受信回路63で、音声信号に変換して、回線に送出する。次に、ステップS3において、町の選択番号の入力を促すメッセージを、同様にして送出する。
【0026】利用者が、所望の選択番号に対応するPB電話機のボタンを押すと、A/D,D/A変換、PB信号受信回路63がPB信号を受信し、CPU66に通知する。この通知に従って、処理プログラムはそれぞれの処理に移行する。例えば[3]を押した場合(ステップS6)には、ステップS10において、メモリ67に蓄積されているデータの中から、C町の空き駐車場を検索するが、空き駐車場が無いため、ステップS11において、空きが無い旨のメッセージを送出し、ステップS3に戻る。また、指定以外のボタンを押したか、あるいは何も押さない(ステップS7)と、ステップS12で、入力間違いの案内を送出し、ステップS3に戻る。ただし、所定回数間違えた場合には、回線を切断する。
【0027】次に、図11に従って、A町を選択した場合について説明する。図9の表を検索した結果、2、3番の駐車場が空いていた場合、ステップS14で、管理者の登録した駐車場名(い)、(う)をアナウンスし、ステップS15において処理の選択番号の入力を促すメッセージを送出する。道案内を聞きたい場合に、[8]を入力する(ステップS17)と、ステップS18において、駐車場選択番号の入力を促すメッセージを送出する。ここで、例えば[2]を入力する(ステップS19)と、ステップS21において(い)駐車場の道案内メッセージが送出される。
【0028】最後に、ステップS23において、処理の選択番号の入力を促すメッセージを送出し、ステップS24において、入力された番号に従って、対応する処理へ跳ぶ。なお、ステップS15の次に、FAXによる地図情報の送信を選択する場合には、[7]を入力する(ステップS25)。
【0029】図12は、FAXによる地図情報の送信を選択した場合のフローチャートである。ステップS26では、電話と同じ回線でFAXの受信を行うか、別回線のFAXで受信するかを選択する番号の、入力を促すメッセージを送出する。電話と同じ回線でFAXの受信を行う番号を入力した場合(ステップS27)には、ステップS28で、切り換えを促すメッセージを送出した後、ステップS29では、CPU66は、メモリ67から、該当するFAX地図情報を読み出し、FAX用信号処理回路68、A/D,D/A変換、PB信号受信回路64、回線インターフェイス回路62を介して、FAXによる地図情報を送信する。
【0030】別回線のFAXで受信する番号を入力した場合(ステップS30)には、ステップS31において、受取り先FAXの電話番号の入力を促すメッセージを送出し、ステップS32で、電話番号を受信すると、該番号を音声で利用者に聞かせて、確認を取る。ステップS33においては、ボイスメール装置は、駐車場情報収集装置を介して、受信した電話番号に発呼し、FAXによる地図情報の送信を行う。
【0031】なお、図11においてはステップS15の後で、全ての空き駐車場の、FAXによる地図情報の送信を選択するようになっているが、1つの駐車場を選択した後、例えばステップS23において、その駐車場の地図情報のみを、FAXによって送信するようにしても良い。以上、説明したように、利用者は一般の電話機あるいはFAXにより、簡単に駐車場情報を得ることが出来る。
【0032】次に、他の実施例について説明する。図13は他の実施例のシステム構成を示すブロック図である。図において、第一の実施例と異なるところは、地区毎に駐車場管理センターが有り、また、複数の地区をカバーする広域案内センターを有するところである。
【0033】この広域案内センターは、中継、転送装置70、及びボイスメール装置71から構成されている。中継、転送装置70は交換機能を有しており、着信した呼をボイスメール装置71に接続し、またボイスメール装置71からの指示で、該呼を選択された区の駐車場管理センターに転送する機能を持っている。また、ボイスメール装置71には、利用者が地区を特定するための検索処理手段が内蔵されている。
【0034】次に、動作を説明する。図14は、図13のシステムを利用する場合のフローチャートである。以下、図に従って動作を説明する。利用者は、まず、各地区共通の広域案内センターの特番(例えば、1××)、あるいは代表番号をダイアルすることにより、中継、転送装置70と接続する。中継、転送装置70は、該着信呼をボイスメール装置71に接続する。(ステップS30)
ボイスメール装置71は、ステップS32において、地域の選択番号の入力を促すメッセージを送出する。ここで利用者は、例えば[1]を入力する。(ステップS33)
すると、ボイスメール装置71は、ステップS36において、該地域の中の地区の選択番号の入力を促すメッセージを送出する。ここで利用者は、例えば[1]を入力する。(ステップS36)
ステップS37では、ボイスメール装置71からの指示により、中継、転送装置70は、選択された地区の駐車場管理センターに対して発呼し、呼の中継を行う。利用者は目的の地区の駐車場管理センターに接続され、今度は図10、11、12のフローに従って、駐車場情報の検索を行う。従って、利用者は、目的の地区の駐車場管理センターの電話番号を知らなくても、広域案内センターの番号さえ知っていれば、駐車場情報を入手することが出来る。
【0035】以上、2つの実施例について説明したが、本発明は以下に示すような変形例も考えられる。まず、駐車場情報提供装置1については、管理者が手動でボタンを押すようになっているが、駐車場の利用台数を管理する駐車場管理制御装置と駐車場情報提供装置1とを接続し、駐車場情報を自動的に送出するようにすることも可能である。また、送出する情報については、空き、満車等だけではなく、より細分化した情報、或いは空き台数を送るようにしても良い。蓄積される音声メッセージ、及びFAX地図情報には、駐車場のコマーシャル等が含まれていても良い。契約番号をダイヤルすることにより、利用者を限定することも可能である。
【0036】
【発明の効果】このように、本発明の駐車場案内システムによれば、下記のような効果がある。
(1)設備が安価であり、一般の電話機やFAXで、どこからでも簡単に駐車場情報を得ることができる。
(2)既設の駐車場案内システムとのインターフェイスが容易である。
(3)管理センターの無人化が可能である。
(4)システムのネットワーク化が容易にでき、どの地区の情報でも簡単に入手可能である。
今後、自動車電話、携帯電話、FAXが普及すれば、これらの効果は一層顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシステム構成を表すブロック図である。
【図2】 本発明の駐車場情報提供装置のブロック図である。
【図3】 本発明の駐車場情報提供装置を正面から見た外観図である。
【図4】 本発明の駐車場情報収集装置のブロック図である。
【図5】 本発明のインターフェイス装置のブロック図である。
【図6】 本発明のボイスメール装置のブロック図である。
【図7】 本発明において、管理者用が音声メッセージを登録する場合のフローチャートである。
【図8】 本発明の駐車場情報収集装置から送出される信号のフォーマット図である。
【図9】 本発明における、記憶される情報とメッセージの関係を示す説明図である。
【図10】 本発明において、利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャート(その1)である。
【図11】 本発明において、利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャート(その2)である。
【図12】 本発明において、利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャート(その3)である。
【図13】 本発明の、他の実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の、他の実施例のシステムを利用する場合のフローチャートである。
【図15】 従来の駐車場情報システムのブロック図である。
【符号の説明】
1…駐車場情報提供装置、2…加入者回線、3…公衆網、4…ホストコンピュータ、5…駐車場情報収集装置、6…専用線、7…駐車場情報表示装置、8…既設の駐車場案内システム、9…インターフェイス装置、10…ボイスメール装置、11…電話機、12…ファクシミリ、13…自動車電話基地局、14…自動車電話、15…自動車電話用ファクシミリ
70…中継、転送装置、71…ボイスメール装置
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駐車場案内システムに関し、特に、電話により駐車場の情報が入手可能な駐車場案内システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場案内システムとしては、図15のようなシステムがある。図15において、1は、通常の留守番電話機に駐車場情報送出機能を付加した駐車場情報提供装置、2は加入者回線、3は電話網、ISDNなどの公衆網、4はホストコンピュータ、5は、一種の構内交換機である駐車場情報収集装置、6は専用線、7は路上等にある駐車場情報表示装置である。
【0003】次に、動作を説明する。まず、駐車場管理者が駐車場情報提供装置1に、空き、混雑、満車などの情報をキー入力すると、この装置は駐車場情報収集装置5に接続するために、自動的に発呼する。回線が接続されると、提供装置1から、駐車場番号、押されたキーに対応する混雑情報等の情報が、例えばPB信号等の多周波信号に変調されて、送出される。
【0004】駐車場情報収集装置5は、送られて来た信号を受信し、例えばRS−232C信号に直して、ホストコンピュータ4に情報を送る。ホストコンピュータ4では、収集した情報を基に、駐車場情報表示装置7に表示すべき情報を編集し、モデム(図示せず)、駐車場情報収集装置5、専用線6を介して、駐車場情報表示装置7へ伝送する。表示装置7では、送られてきた情報を電光掲示板等に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の駐車場案内システムでは次のような問題点があった。
(1)電光掲示板等の表示装置が高価である。
(2)運転者が電光掲示板を見逃してしまうことがある。
(3)掲示板の設置場所まで行かないと、駐車場の混雑情報が得られない。
本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を改良し、どこからでも手軽に駐車場の混雑情報を入手可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、各駐車場に設置され、駐車場の混雑度、あるいは営業の有無を示す駐車場情報を、公衆網を介して送信する駐車場情報提供装置と、前記駐車場情報提供装置から公衆網を介して送られてくる情報を受信する駐車場情報収集装置と、前記駐車場情報収集装置から転送される前記駐車場情報を音声メッセージと関連づけて記憶し、該情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、記憶された音声メッセージによる空き駐車場名の案内を行い、更に、利用者が選択した駐車場の、記憶された音声メッセージによる道案内を行うボイスメール装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】更に、上記、駐車場情報収集装置およびボイスメール装置を有する駐車場管理センターを複数設置し、利用者からの電話による検索により、利用者の希望する地区の駐車場管理センターを決定し、該駐車場管理センターへ、利用者からの電話を転送する手段を備えた広域案内センターを設けることを特徴とする。
【0008】
【作用】このような手段により、利用者は、自宅や自動車の中から駐車場の混雑情報を簡単に知ることができ、さらに場所の案内や、FAXによる地図の伝送等のサービスを受けることができる。
【0009】また、広域の案内センター経由で接続することによって、利用者は簡単に目的の地区の駐車場情報を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のシステム構成を表すブロック図である。図中、従来と同様のものには同じ番号を付与してある。8は既設の駐車場案内システム、9は、駐車場情報収集装置5及び既設の駐車場情報システム8からの信号を受信、編集して、ホスト4、ボイスメール装置10、既設の駐車場情報システム8に伝送するインターフェイス装置、10は利用者からの指示によって、収集された駐車場情報を検索し、結果を、予め蓄積された音声またはファクシミリ信号で通知するボイスメール装置、11は利用者の電話機、12はファクシミリ、13は自動車電話の基地局、14は利用者の自動車電話、15は自動車電話用ファクシミリである。
【0011】次に、各装置の構成を説明する。図2は前記駐車場情報提供装置1の一具体例を示すブロック図である。21は電話回線2とのインターフェイス回路で、直流ループの形成、呼び出し信号の検出などを行う。22はハイブリッド回路などの電話用音声回路、23は送受器である。24はダイヤルパルス、あるいはPB信号の送受信回路で、駐車場情報も、この回路によりPB信号に変換されて、送出される。25はキーボード、ランプ回路で、通常の電話用のキーの他、駐車場情報入出力用のキー、及びランプも備えられている。26は、駐車場情報提供装置1の各種の状態、あるいは受信信号などを、音声で利用者に知らせるための音声合成回路である。
【0012】27は駐車場情報提供装置1全体を制御する制御回路、28は、登録された電話番号、駐車場番号、いたずら防止のための暗証番号などを記憶しておくメモリである。29は留守番電話用の録音、再生、アンプ回路(本発明とは特に関係はない)、30はスピーカ、31は電源である。
【0013】図3は駐車場情報提供装置1を正面から見た外観図である。この装置は通常の留守番電話機のボタン、ランプの他に、空車、混雑、満車、閉鎖に対応する4個のボタン32〜35及びランプ36が備えられている。駐車場管理者は状況に応じて、該当するボタンを押すことにより、センターに情報を送出し、また返送されてきた信号を、ランプで確認することによって、情報が正しく受信されたか否かを確かめることが出来る。
【0014】図4は前記駐車場情報収集装置5の一実施例を示すブロック図である。この装置は一種の構内交換機であり、通話路スイッチ45に収容された、41、42などの複数の着信応答回路が電話回線に接続されている。電話回線は2つのグループに分かれており、一方のグループは駐車場情報提供装置1からの着信を受けるためのものであり、他方のグループは駐車場情報を知りたい利用者からの呼が着信するためのものである。
【0015】DPパルス識別装置43は、前記他方のグループの回線に接続された着信応答回路に付加され、検索時にDP電話機からのダイヤルパルスを識別し、PB信号に変換することによって、DP電話機でも駐車場情報の検索を可能にするためのものである。また、通話路スイッチ45には、駐車場情報提供装置1との間で信号を送受信するためのPB送受信回路を備えた内線回路46、ボイスメール装置と接続するための内線回路48が複数個接続され、交換機を制御するCPU44には、駐車場情報をインターフェイス装置9に送出するための、シリアルデータ送出回路47が接続されている。
【0016】図5は前記インターフェイス装置9の一具体例を示すブロック図である。この装置は、本発明のシステムと、既設の駐車場案内システム8との接続のために必要なものであり、駐車場情報表示装置7及び既設の駐車場案内システム8と接続しない場合には、無くてもよい。図においては、既設の駐車場案内システム8の例として、CATV駐車場案内システムが記載されており、該システムは、リレー接点のインターフェイスを持っている場合を示しているが、任意の駐車場案内システムとインターフェイスが可能であることは言うまでもない。
【0017】内部バス55には、CPU51、ROM52、RAM53、各種インターフェイス回路56〜60が接続されており、インターフェイス回路56〜60は、それぞれ、駐車場情報収集装置5、ボイスメール装置10、ホスト4、既設の駐車場案内システム8に接続されている。この装置は、CPU51の制御により、駐車場情報収集装置5及び既設の駐車場案内システム8から、駐車場情報を受信、編集して、ボイスメール装置10、ホスト4、及び既設の駐車場案内システム8に伝送する。
【0018】図6は前記ボイスメール装置10の一具体例を示すブロック図である。61、62は発着信、ダイアル機能などを持つ電話回線用の回線インターフェイス回路、63、64は、音声信号をデジタル信号に変換または逆変換し、またPB信号の受信を行う、A/D,D/A変換、PB信号受信回路である。65は内部バス、66はCPU、67は、検索処理プログラム、駐車場情報、登録した音声メッセ−ジ、FAX地図情報などを蓄積するためのメモリ、68はFAX信号送受信のためのFAX用信号処理回路、69は、駐車場情報を受信するための、RS232Cインターフェイス回路である。
【0019】以下、本実施例の動作を、3つの項目に分けて説明する。
A. 音声メッセージ等の登録この動作は駐車場管理者が、利用者に提供する情報を登録する動作である。本発明のシステムでは、駐車場管理者が一般のPB電話機から、利用者に情報提供する駐車場名、道案内等の音声メッセージ、或いはFAXによる地図情報を、ボイスメール装置10に登録することが出来る。図7は、管理者用が音声メッセージをボイスメール装置10に登録する場合のフローチャートである。図において、破線で囲まれた処理は、ボイスメール装置10からの音声出力、二重線で囲まれた処理は、管理者、或いは利用者の入力処理を表す。(他のフローチャートについても同様)
以下、図7および図6に従って、動作を説明する。まず、管理者は一般のPB電話機から発呼し、登録用の回線に着信する。着信すると、管理者コード、暗唱番号の入力を促す音声メッセージが送出される。そこで管理者は、管理者コード、暗唱番号をPB信号によって入力する。これらが正しく入力されると、続いて、登録、削除の処理を選択する番号の入力を促すメッセージが送出される。ここで、駐車場の新規登録の[1]を入力すると、次に、駐車場番号、町番号の入力を促すメッセージが送出される。管理者は指示に従って、番号を入力する。最後に、やはり指示に従って駐車場名、道案内メッセージを音声で入力する。
【0020】入力された音声信号は、図6の回線インターフェイス回路61または62を通って、A/D,D/A変換、PB信号受信回路63または64に入力され、該回路63または64においてデジタル信号に変換され、圧縮処理されて、メモリ67に蓄積される。また、図には示されていないが、FAXによる地図情報も同様に登録できる。このような手続きにより、管理者は予めボイスメール装置10に、駐車場名、道案内メッセージ、FAX用地図情報を登録しておく。
【0021】B. 駐車場情報の収集この動作は、管理者が状況に応じて変化する駐車場情報を、本発明のシステムに入力する動作であり、図1を参照して説明する。
【0022】駐車場の空き、混雑、満車などの情報は、管理者が状況に応じて、駐車場情報提供装置1のボタン32〜35(図3参照)を押すことにより、自動的に送出される。ボタンの種類は、この実施例では、「空車」、「混雑」、「満車」、「閉鎖」の4種類である。管理者がボタンを押すと、駐車場情報提供装置1は、予め登録されている駐車場情報収集装置5の電話番号に発呼する。接続されると、提供装置1は駐車場番号、混雑情報、暗証番号等を、例えばPB信号によって送信する。送信が完了すると、提供装置1は、送出した情報を音声合成回路26によって音声信号に変換し、アンプ回路29、スピーカ30を介して管理者に知らせる。なお、営業開始時には、必ずどれかのボタンを押すようにする。
【0023】駐車場情報収集装置5では、着信があると、図4の着信応答回路41によって自動的に応答し、PB信号送受信回路を有する内線回路46に接続して、提供装置1から送られてくるPB信号を受信する。そして、受信した情報を提供装置1に返送し、提供装置1において、確認のためにランプ表示する。収集装置5のCPU44は、情報を受信する毎に、シリアルデータ送出回路47を介して、インターフェイス装置9に情報を送出する。図8は収集装置5から送出される信号のフォーマット図である。この信号は、駐車場番号、駐車場状態(駐車場情報)、受信時刻、通信時間、相手先番号、暗証番号等を含んでおり、これらの前後に伝送制御用のヘッダー、トレーラが付加されている。インターフェイス装置9、或いはボイスメール装置10が調整中等で受信出来ない場合には、相手装置からのビジー通知、あるいは無応答により、収集装置5において、情報を蓄積しておく。そして、相手装置が復旧し、ビジー終了通知を受信したときに、蓄積していた情報を一括して送信する。
【0024】ボイスメール装置10では、インターフェイス装置9経由で受信した混雑情報によって、メモリ67の内容を更新する。
【0025】図9は、ボイスメイル装置10のメモリ67に記憶される情報とメッセージの関係を示す説明図である。この例では、各駐車場に対応させて、満車、空車等の情報が記憶されており、また前記A.音声メッセージ等の登録処理において入力された、駐車場名(あ〜く)、道案内メッセージ(イ〜チ)、FAX地図情報(A〜H)が記憶されている。
C. 利用者の情報検索図10、11、12は利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャートである。以下、図に従って、検索動作を説明する。まず、図10のステップS1において、利用者が一般のPB(またはDP)電話機から発呼し、収集装置5経由で、ボイスメール装置10に着信すると、ステップS2において、CPU66はメモリ67から定型のガイダンスメッセージを読み出し、A/D,D/A変換、PB信号受信回路63で、音声信号に変換して、回線に送出する。次に、ステップS3において、町の選択番号の入力を促すメッセージを、同様にして送出する。
【0026】利用者が、所望の選択番号に対応するPB電話機のボタンを押すと、A/D,D/A変換、PB信号受信回路63がPB信号を受信し、CPU66に通知する。この通知に従って、処理プログラムはそれぞれの処理に移行する。例えば[3]を押した場合(ステップS6)には、ステップS10において、メモリ67に蓄積されているデータの中から、C町の空き駐車場を検索するが、空き駐車場が無いため、ステップS11において、空きが無い旨のメッセージを送出し、ステップS3に戻る。また、指定以外のボタンを押したか、あるいは何も押さない(ステップS7)と、ステップS12で、入力間違いの案内を送出し、ステップS3に戻る。ただし、所定回数間違えた場合には、回線を切断する。
【0027】次に、図11に従って、A町を選択した場合について説明する。図9の表を検索した結果、2、3番の駐車場が空いていた場合、ステップS14で、管理者の登録した駐車場名(い)、(う)をアナウンスし、ステップS15において処理の選択番号の入力を促すメッセージを送出する。道案内を聞きたい場合に、[8]を入力する(ステップS17)と、ステップS18において、駐車場選択番号の入力を促すメッセージを送出する。ここで、例えば[2]を入力する(ステップS19)と、ステップS21において(い)駐車場の道案内メッセージが送出される。
【0028】最後に、ステップS23において、処理の選択番号の入力を促すメッセージを送出し、ステップS24において、入力された番号に従って、対応する処理へ跳ぶ。なお、ステップS15の次に、FAXによる地図情報の送信を選択する場合には、[7]を入力する(ステップS25)。
【0029】図12は、FAXによる地図情報の送信を選択した場合のフローチャートである。ステップS26では、電話と同じ回線でFAXの受信を行うか、別回線のFAXで受信するかを選択する番号の、入力を促すメッセージを送出する。電話と同じ回線でFAXの受信を行う番号を入力した場合(ステップS27)には、ステップS28で、切り換えを促すメッセージを送出した後、ステップS29では、CPU66は、メモリ67から、該当するFAX地図情報を読み出し、FAX用信号処理回路68、A/D,D/A変換、PB信号受信回路64、回線インターフェイス回路62を介して、FAXによる地図情報を送信する。
【0030】別回線のFAXで受信する番号を入力した場合(ステップS30)には、ステップS31において、受取り先FAXの電話番号の入力を促すメッセージを送出し、ステップS32で、電話番号を受信すると、該番号を音声で利用者に聞かせて、確認を取る。ステップS33においては、ボイスメール装置は、駐車場情報収集装置を介して、受信した電話番号に発呼し、FAXによる地図情報の送信を行う。
【0031】なお、図11においてはステップS15の後で、全ての空き駐車場の、FAXによる地図情報の送信を選択するようになっているが、1つの駐車場を選択した後、例えばステップS23において、その駐車場の地図情報のみを、FAXによって送信するようにしても良い。以上、説明したように、利用者は一般の電話機あるいはFAXにより、簡単に駐車場情報を得ることが出来る。
【0032】次に、他の実施例について説明する。図13は他の実施例のシステム構成を示すブロック図である。図において、第一の実施例と異なるところは、地区毎に駐車場管理センターが有り、また、複数の地区をカバーする広域案内センターを有するところである。
【0033】この広域案内センターは、中継、転送装置70、及びボイスメール装置71から構成されている。中継、転送装置70は交換機能を有しており、着信した呼をボイスメール装置71に接続し、またボイスメール装置71からの指示で、該呼を選択された区の駐車場管理センターに転送する機能を持っている。また、ボイスメール装置71には、利用者が地区を特定するための検索処理手段が内蔵されている。
【0034】次に、動作を説明する。図14は、図13のシステムを利用する場合のフローチャートである。以下、図に従って動作を説明する。利用者は、まず、各地区共通の広域案内センターの特番(例えば、1××)、あるいは代表番号をダイアルすることにより、中継、転送装置70と接続する。中継、転送装置70は、該着信呼をボイスメール装置71に接続する。(ステップS30)
ボイスメール装置71は、ステップS32において、地域の選択番号の入力を促すメッセージを送出する。ここで利用者は、例えば[1]を入力する。(ステップS33)
すると、ボイスメール装置71は、ステップS36において、該地域の中の地区の選択番号の入力を促すメッセージを送出する。ここで利用者は、例えば[1]を入力する。(ステップS36)
ステップS37では、ボイスメール装置71からの指示により、中継、転送装置70は、選択された地区の駐車場管理センターに対して発呼し、呼の中継を行う。利用者は目的の地区の駐車場管理センターに接続され、今度は図10、11、12のフローに従って、駐車場情報の検索を行う。従って、利用者は、目的の地区の駐車場管理センターの電話番号を知らなくても、広域案内センターの番号さえ知っていれば、駐車場情報を入手することが出来る。
【0035】以上、2つの実施例について説明したが、本発明は以下に示すような変形例も考えられる。まず、駐車場情報提供装置1については、管理者が手動でボタンを押すようになっているが、駐車場の利用台数を管理する駐車場管理制御装置と駐車場情報提供装置1とを接続し、駐車場情報を自動的に送出するようにすることも可能である。また、送出する情報については、空き、満車等だけではなく、より細分化した情報、或いは空き台数を送るようにしても良い。蓄積される音声メッセージ、及びFAX地図情報には、駐車場のコマーシャル等が含まれていても良い。契約番号をダイヤルすることにより、利用者を限定することも可能である。
【0036】
【発明の効果】このように、本発明の駐車場案内システムによれば、下記のような効果がある。
(1)設備が安価であり、一般の電話機やFAXで、どこからでも簡単に駐車場情報を得ることができる。
(2)既設の駐車場案内システムとのインターフェイスが容易である。
(3)管理センターの無人化が可能である。
(4)システムのネットワーク化が容易にでき、どの地区の情報でも簡単に入手可能である。
今後、自動車電話、携帯電話、FAXが普及すれば、これらの効果は一層顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシステム構成を表すブロック図である。
【図2】 本発明の駐車場情報提供装置のブロック図である。
【図3】 本発明の駐車場情報提供装置を正面から見た外観図である。
【図4】 本発明の駐車場情報収集装置のブロック図である。
【図5】 本発明のインターフェイス装置のブロック図である。
【図6】 本発明のボイスメール装置のブロック図である。
【図7】 本発明において、管理者用が音声メッセージを登録する場合のフローチャートである。
【図8】 本発明の駐車場情報収集装置から送出される信号のフォーマット図である。
【図9】 本発明における、記憶される情報とメッセージの関係を示す説明図である。
【図10】 本発明において、利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャート(その1)である。
【図11】 本発明において、利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャート(その2)である。
【図12】 本発明において、利用者が駐車場情報を検索する場合のフローチャート(その3)である。
【図13】 本発明の、他の実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の、他の実施例のシステムを利用する場合のフローチャートである。
【図15】 従来の駐車場情報システムのブロック図である。
【符号の説明】
1…駐車場情報提供装置、2…加入者回線、3…公衆網、4…ホストコンピュータ、5…駐車場情報収集装置、6…専用線、7…駐車場情報表示装置、8…既設の駐車場案内システム、9…インターフェイス装置、10…ボイスメール装置、11…電話機、12…ファクシミリ、13…自動車電話基地局、14…自動車電話、15…自動車電話用ファクシミリ
70…中継、転送装置、71…ボイスメール装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各駐車場に設置され、駐車場の混雑度、あるいは営業の有無を示す駐車場情報を、公衆網を介して送信する駐車場情報提供装置と、前記駐車場情報提供装置から公衆網を介して送られてくる情報を受信する駐車場情報収集装置と、前記駐車場情報収集装置から転送される前記駐車場情報を音声メッセージと関連づけて記憶し、該情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、記憶された音声メッセージによる空き駐車場名の案内を行い、更に、利用者が選択した駐車場の、記憶された音声メッセージによる道案内を行うボイスメール装置とを備えた駐車場案内システム。
【請求項2】 駐車場管理者が電話を介して、音声メッセージの登録、変更を行うことを特徴とする、請求項1記載の駐車場案内システム。
【請求項3】 既設の駐車場案内システムとの、情報のやり取りを行うインタフェース手段を持つことを特徴とする請求項1記載の駐車場案内システム。
【請求項4】 利用者からの指示により、予め記憶された、ファクシミリによる駐車場の地図情報を送出することを特徴とする、請求項1記載の駐車場案内システム。
【請求項5】 各駐車場に設置され、駐車場の混雑度、あるいは営業の有無を示す駐車場情報を、公衆網を介して送信する駐車場情報提供装置と、前記駐車場情報提供装置から公衆網を介して送られてくる情報を受信する駐車場情報収集装置と、前記駐車場情報収集装置から転送される前記駐車場情報を音声メッセージと関連づけて記憶し、該情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、記憶された音声メッセージによる空き駐車場名の案内を行い、更に、利用者が選択した駐車場の、記憶された音声メッセージによる道案内を行うボイスメール装置と、を有する複数の駐車場管理センターと、利用者からの電話による検索により、利用者の希望する地区の駐車場管理センターを決定し、該駐車場管理センターへ、利用者からの電話を転送する手段を備えた広域案内センターと、からなる駐車場案内システム。
【請求項1】 各駐車場に設置され、駐車場の混雑度、あるいは営業の有無を示す駐車場情報を、公衆網を介して送信する駐車場情報提供装置と、前記駐車場情報提供装置から公衆網を介して送られてくる情報を受信する駐車場情報収集装置と、前記駐車場情報収集装置から転送される前記駐車場情報を音声メッセージと関連づけて記憶し、該情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、記憶された音声メッセージによる空き駐車場名の案内を行い、更に、利用者が選択した駐車場の、記憶された音声メッセージによる道案内を行うボイスメール装置とを備えた駐車場案内システム。
【請求項2】 駐車場管理者が電話を介して、音声メッセージの登録、変更を行うことを特徴とする、請求項1記載の駐車場案内システム。
【請求項3】 既設の駐車場案内システムとの、情報のやり取りを行うインタフェース手段を持つことを特徴とする請求項1記載の駐車場案内システム。
【請求項4】 利用者からの指示により、予め記憶された、ファクシミリによる駐車場の地図情報を送出することを特徴とする、請求項1記載の駐車場案内システム。
【請求項5】 各駐車場に設置され、駐車場の混雑度、あるいは営業の有無を示す駐車場情報を、公衆網を介して送信する駐車場情報提供装置と、前記駐車場情報提供装置から公衆網を介して送られてくる情報を受信する駐車場情報収集装置と、前記駐車場情報収集装置から転送される前記駐車場情報を音声メッセージと関連づけて記憶し、該情報に基づき、利用者からの電話による検索に対して、記憶された音声メッセージによる空き駐車場名の案内を行い、更に、利用者が選択した駐車場の、記憶された音声メッセージによる道案内を行うボイスメール装置と、を有する複数の駐車場管理センターと、利用者からの電話による検索により、利用者の希望する地区の駐車場管理センターを決定し、該駐車場管理センターへ、利用者からの電話を転送する手段を備えた広域案内センターと、からなる駐車場案内システム。
【図8】
【図1】
【図2】
【図9】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図12】
【図7】
【図10】
【図11】
【図15】
【図13】
【図14】
【図1】
【図2】
【図9】
【図3】
【図4】
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【図12】
【図7】
【図10】
【図11】
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【図13】
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【公開番号】特開平5−334599
【公開日】平成5年(1993)12月17日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−166717
【出願日】平成4年(1992)6月3日
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【出願人】(592137425)岩通エンジニアリング株式会社 (1)
【公開日】平成5年(1993)12月17日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)6月3日
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【出願人】(592137425)岩通エンジニアリング株式会社 (1)
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