説明

駐車場管理装置、駐車場管理方法、プログラムおよび駐車場管理システム

【課題】駐車場の利便性を考慮した駐車場管理装置、駐車場管理方法、プログラムおよび駐車場管理システムを提供すること。
【解決手段】複数の車室111と、車室111のいずれかへ入庫する車両を撮像するその車室用の撮像装置4とを有する駐車場2の、車室毎に駐車された車両を管理する装置であって、撮像装置4から撮像した画像情報を取得すると共に、取得した画像情報から車両の車番を識別する第1の情報取得部、第1の情報取得部により車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定部、判定部がいずれかの車室111に入庫した車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の撮像装置4から画像情報を再度取得して第1の情報取得部に車両の車番を識別させて、車両の車番情報を取得させる第2の情報取得部を有する駐車場管理装置6とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場管理装置、駐車場管理方法、プログラムおよび駐車場管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車室毎に車両を管理する駐車場管理システムでは、未精算で出庫するのを阻止するために車室毎に車両ロック装置を設置することがある。しかしながら、この車両ロック装置の初期費用は高く、設置後の保守管理費用も発生するため、駐車場の運営者に敬遠されることがある。また、利用者側でも、車両ロック装置のロック板が自車を傷つける可能性があるため、車両ロック装置がある駐車場自体を敬遠し、このような点を気にする利用者にとっては利用しにくいものとなっていた。
【0003】
しかしながら、このような課題を解消する、車両ロック装置を用いない駐車場管理システムも知られている。たとえば、特許文献1に開示される駐車場管理システムでは、複数の駐車場に設置された現場制御装置と中央管理装置とがインターネット網で接続されている。そして、現場制御装置が、車室へ入庫する車両(以下、単に「入庫車両」とする。)をカメラによって撮影し、その撮影された画像情報からその車両の車両ナンバー(以下、「車番」とする。)を抽出すると共に、中央管理装置へその抽出された車番情報を送信する。中央管理装置は、現場制御装置から送信されてきた車番情報を受信すると、その車番と未納料金情報とをデータベースに記録して管理する。このような仕組みにより、仮に駐車料金が未清算のまま出庫した場合であっても、この駐車場管理システムに含まれる駐車場を利用する際に前回の未納料金と共に今回の駐車料金が一括して請求されることで、前回の未納料金を回収することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007―317098号公報(要約など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カメラにより撮影された画像情報は、入庫車両をそのカメラにより撮影されるタイミング、そのカメラの設置位置、解像度、撮影時の周囲の明るさ、天候、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度などにより車番が識別できないことも十分に想定され得る。このため、特許文献1に開示されるカメラは高性能かつ高精度なカメラを使用することで車番を抽出できないリスクを減少させている。しかしながら、このようにすると、どうしてもカメラが高価となり、駐車場管理システム全体の費用が上昇してしまう。
【0006】
また、この特許文献1に開示される駐車場管理システムにおいて車番が抽出できない場合には、現場制御装置は撮影された画像情報を中央管理装置へ送信して、所定の記憶領域に格納し、事後的に目視で確認している。したがって、この駐車場管理システムにおいては、車番が抽出できない状況が発生した際に、迅速な対応は困難であり、駐車場の利用者がスムーズに出庫処理(精算処理)ができず、利便性が低下してしまう可能性がある。
【0007】
また、このような精算処理ができないトラブルが発生しても、利用者側はその時点でトラブルの理由を把握することができないため、その場から立ち去ってしまうことも想定される。さらには、その利用者が駐車場を次回利用した際に、前回は不正出庫した旨の案内がなされ、利用者側に非がない状況で精算できなかった場合であっても、唐突に駐車場の未納料金が加算された駐車料金が一括で請求されてしまう可能性があるため、不正出庫による駐車料金の未徴収は防止できるものの、利用者側の駐車場に対する心証が悪くなる可能性がある。
【0008】
本発明は、かかる問題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、その目的とするところは、駐車場管理システム全体の費用を抑えると共に、駐車場の利便性を考慮した駐車場管理装置、駐車場管理方法、プログラムおよび駐車場管理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る駐車場管理装置の一側面は、複数の車室と、複数の車室のいずれかへ入庫する車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理装置であって、撮像装置からその撮像した画像情報を取得すると共に、取得した画像情報から車両の車番を識別する第1の情報取得部と、第1の情報取得部により車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定部と、判定部がいずれかの車室に入庫した車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の撮像装置から画像情報を再度取得して第1の情報取得部に車両の車番を識別させて、車両の車番情報を取得させる第2の情報取得部とを有する。
【0010】
また、この駐車場管理装置は、上述の構成に加えて、車両の車番情報を複数回取得できなかった場合に、ネットワークを介して接続されている中央管理装置へ車両が入庫した車室情報および画像情報を送信する発報処理部を有することが好ましい。
【0011】
また、この駐車場管理装置は、上述のいずれかの構成に加えて、第2の情報取得部は、車室毎に設置され、車両の車室への入庫を検出する車両検出装置から送信される車両検出信号に応じて、画像情報がどの車室に対応する撮像装置によって撮影されたものであるかを識別して記録する画像情報分配部を有することが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る駐車場管理方法の一側面は、複数の車室と、複数の車室のいずれかへ入庫する車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理方法であって、撮像装置によって撮像した画像情報を取得する画像情報取得ステップと、画像情報取得ステップにより取得した画像情報から車両の車番を識別する第1の情報取得ステップと、第1の情報取得ステップにより車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて、車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に、撮像装置から画像情報を取得して車両の車番情報を取得する第2の情報取得ステップとを有する。
【0013】
また、本発明に係るプログラムの一側面は、コンピュータを、複数の車室と、複数の車室のいずれかへ入庫する車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理装置として機能させるプログラムであって、撮像装置からその撮像した画像情報を取得すると共に、取得した画像情報から車両の車番を識別する第1の情報取得手段と、第1の情報取得手段により車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定手段と、判定手段がいずれかの車室に入庫した車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の撮像装置から画像情報を再度取得して第1の情報取得手段に車両の車番を識別させて、車両の車番情報を取得させる第2の情報取得手段として機能させる。
【0014】
また、本発明に係る駐車場管理システムの一側面は、複数の車室と、複数の車室のいずれかへ入庫する車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理システムであって、車室毎に設置され、車室に進入する車両を検出して、車両検出信号を出力する車両検出装置と、車両検出装置が出力した検出信号に応じて、車両検出部が設置されている車室用の撮像装置から撮像した画像情報を取得すると共に、取得した画像情報から車両の車番を識別する第1の情報取得部と、第1の情報取得部により車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定部と、判定部がいずれかの車室に入庫した車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の撮像装置から画像情報を再度取得して第1の情報取得部に車両の車番を識別させて、車両の車番情報を取得させる第2の情報取得部とを有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、駐車場管理システム全体の費用を抑えると共に、駐車場の利便性を考慮した駐車場の駐車場管理装置、駐車場管理方法、プログラムおよび駐車場管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係る駐車場管理システムの構成例を示す図である。
【図2】図1に示す駐車場管理装置のハードウエア構成例を示す図である。
【図3】図2に示す制御部の機能的構成例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す駐車場情報更新部が管理している駐車場情報の一例を示す図である。
【図5】図3に示す画像情報分配部が撮像装置から供給された画像情報を車室および車番情報と関連付けて記録する例を示す図である。
【図6】図1に示す駐車場管理システムにおける車室管理および不正車両の通報の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す精算機が発行する領収書に未精算の駐車料金があることをお知らせする例を示す図である。
【図8】図1に示す精算機の表示部に未精算の駐車料金があることをお知らせする画面を示す図である。
【図9】1つの車室に対して設置箇所が異なる複数の撮像装置を使用する構成例を示す図である。
【図10】1つの車室に対して設置箇所が異なる複数の撮像装置を使用する構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態に係る駐車場管理システム1を図面に基づいて説明する。なお、図面に示される構成は、本発明の特徴の理解を容易にするために適宜簡略化している。したがって、本発明は、図面および本実施例の説明に限定されるものではない。
【0018】
〔駐車場管理システム1の説明〕
図1は、本発明の一実施の形態に係る駐車場管理システム1の構成を示すブロック図である。駐車場管理システム1は、管理対象となる駐車場2とネットワーク7を介して中央管理装置8が接続されている。なお、図1には、駐車場2が1つのみ図示されているが、中央管理装置8に管理される駐車場2は複数存在する。駐車場2には、車両検出装置3(3A〜3D)、撮像装置4(4A〜4D)、精算機5および駐車場管理装置6が設置されている。また、駐車場2には、車両を駐車するスペースとして車室111(111A〜111D)の4つの車室を有している。しかしながら、それ以外の車室数を有する駐車場2としてもよい。なお、車両検出装置3A〜3D、撮像装置4A〜4D、および車室111A〜111Dについて、これらがどの装置または車室であるかを特定する必要がない場合、単に車両検出装置3、撮像装置4、および車室111という。以下、駐車場管理システム1を構成する各装置について説明する。
【0019】
(車両検出装置3の説明)
車両検出装置3は、たとえば、磁界の変化を検出するループコイルなどの磁気センサなどから構成されており、車室111の地中内に埋設され、有線の信号線T1を介して駐車場管理装置6と接続されている。車両検出装置3は、車室111に車両の入庫または出庫したことを検出し、信号線T1(たとえば、RS−485規格に準拠したケーブルなど)を介してその検出結果を示す信号(以下、入庫を検出する信号を車両検出信号ON、出庫を検出する信号を車両検出信号OFFという。)を駐車場管理装置6へ送信する。駐車場管理装置6は、この車両検出信号ON、または車両検出信号OFFを受信することにより、どの車室111(111A〜111D)に車両が入庫したのか、または出庫したのかを把握することが可能となる。なお、車両検出装置3は、ループセンサ以外の光センサ、重量センサなどにより構成されてもよい。
【0020】
(撮像装置4の説明)
撮像装置4は、たとえば、駐車場2内の車室111の近傍に設けられている。また、撮像装置4は、有線の信号線T2(たとえば、LVDS(Low voltage differential signaling)規格のケーブルなど)を介して、駐車場管理装置6と接続されている。この撮像装置4は、たとえば、ビデオカメラ、テレビカメラなどの動画像の撮影ができる監視用カメラ、または静止画が撮影できるスチールカメラなどである。撮像装置4には、撮影により生成された映像信号(ビデオ信号)をディジタル変換するデコーダ部(不図示)と、デコーダ部によりディジタル変換された画像情報を記録するメモリ部(不図示)と、駐車場管理装置6へと送信するために信号線T2へ接続するための通信部(不図示)が内蔵される。なお、撮像装置4と駐車場管理装置6との間にはスイッチSW1〜SW4が設けられており、駐車場管理装置6側の制御により、スイッチSW1〜SW4のON/OFF制御がなされる。駐車場管理装置6は、各車室のスイッチSW1〜SW4が同時にONにならないように制御し、差動伝送のスイッチングによって、所望の車室111を撮影する撮像装置4からの画像情報を選択して受信することが可能である。
【0021】
(精算機5の説明)
精算機5は、駐車場管理装置6と信号線T3(たとえば、LANケーブルなど)で接続されている。精算機5は、駐車場管理装置6を介して送信されてきた車両検出信号ONまたは車両検出信号OFFに基づいて、車室への入庫時刻及び車室からの出庫時刻(以下、個々に区別する必要がない場合、「入出庫情報」という。)を決定する。また、精算機5は、利用者の入力(たとえば、車室番号の入力等)を受け付け、その入力と、入出庫情報に基づいて、精算処理を実行する。また、精算機5は、入出庫情報や、精算処理の結果得られた精算料金などの情報(以下、入出庫情報、精算料金などの情報を、個々に区別する必要がない場合、まとめて「利用情報」という。)を駐車場管理装置6へ送信し、送信された駐車場管理装置6は、たとえばPHS、一般電話回線、インターネットなどのネットワーク7を介して、精算機5から受信した情報を中央管理装置8へ送信する。
【0022】
(駐車場管理装置6の説明)
駐車場管理装置6は、駐車場2の入出庫管理を行うと共に、未精算、または車番が認識できずに不正出庫と思われる車両の監視を行っている。なお、駐車場管理装置6と精算機5とは有線の信号線T3ではなく、無線で通信可能に構成されてもよいし、一つの筐体に含まれるように構成されてもよい。
【0023】
図2は、図1に示す駐車場管理装置6のハードウエア構成例を示す図である。駐車場管理装置6は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、バス34、メモリ35、及び通信部36を有している。
【0024】
CPU31は、ROM32に記憶されている不図示のプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM33には、CPU31が実行する不図示のプログラムやデータなどが適宜記憶される。メモリ35は、フラッシュメモリなどで構成され、駐車場2の各車室の利用状況、および車番情報などが記録されている。なお、メモリ35に記録されている情報の詳細については後述する。これらのCPU31、ROM32、RAM33及びメモリ35は、バス34により相互に接続されている。また、CPU31には、バス34を介して、通信部36が接続されている。制御部21は、この通信部36を介してその車両検出信号ONまたは車両検出信号OFFを精算機5に送信する。
【0025】
図3は、駐車場管理装置6の制御部21が果たす機能的構成例を示している。制御部21は、駐車場情報管理部22と、情報取得部23と、判定部24と、リトライタイマ25と、発報処理部26とを有する。なお、図3に示す機能は、図2に示すCPU31が、ROM32に記憶されている不図示の駐車場管理プログラムをRAM33に読み出して各種の処理を実行することで実現される。
【0026】
第2の情報取得部の一例である駐車場情報管理部22は、メモリ35に所定の領域に記録されている駐車場2の各車室の利用状況を示す情報、および車番情報を記録、更新する駐車場情報記録更新部22Aと、車両検出装置3から送信される車両検出信号に応じて、画像情報がどの車室111に対応する撮像装置4によって撮影されたものであるかを識別してメモリ35の所定の領域に記録する画像情報分配部22Bとを含んでいる。なお、第2の情報取得部としての駐車場情報管理部22は、メモリ35に所定の領域に記録されている駐車場2の各車室の利用状況を示す情報、および車番情報を記録情況によって、後述する情報取得部23および判定部24を制御して、駐車場情報を再度取得させて記録、更新することもできる。
【0027】
図4は、図3に示す駐車場情報記録更新部22Aが管理している駐車場情報の一例を示す図である。図4に示すように、駐車場情報記録更新部22Aは、「車室NO」、各車室の検出状態を示す「ループ状態」、図1に示したSW1〜SW4のON/OFF状態のフラグを示す「SWステータス」、および各車室に入庫している車両のナンバープレートから識別した「車番情報」などの各種情報を保持し、これらを更新することで駐車場の入出庫の状態を管理する。
【0028】
「車室NO」は、車室111A〜111Dにそれぞれ対応付けられた番号であり、車室番号が小さい番号から順番に1、2、3、4と対応付けられている。「ループ状態」は、車室毎の車両検出状態が保持されている。なお、「ループ状態」の初期値はOFFとなっており、たとえば、車室111Aに設置されている車両検出装置3Aから車両検出信号ONが送信されてくると、駐車場情報管理部22が車室111Aを示す「車室NO」が1の「ループ状態」をOFFの状態からONの状態に変更する。これにより、車室111Aに車両が入庫していることがわかる。また、更に車両検出装置3Aから車両検出信号OFFが送信されてくると、駐車場情報管理部22が車室111Aを示す「車室NO」が1の「ループ状態」をONの状態からOFFの状態に変更する。これにより車室111Aから車両が出庫したことがわかる。また、「SWステータス」は、現在、撮像装置4より画像情報を取得できるか否かを判定するフラグの役目を果たしている。たとえば、「SWステータス」が「Hi」となっている場合には、撮像装置4A〜4Dと駐車場管理装置6との間にあるスイッチSW1〜SW4のいずれかがONの状態であることを示している。一方、「SWステータス」が「Low」の場合には、撮像装置4A〜4Dと駐車場管理装置6との間にあるスイッチSW1〜SW4のいずれもがOFFの状態であることを示している。
【0029】
図5は、図3に示す画像情報分配部22Bが撮像装置4から供給された画像情報を車室111および車番情報と関連付けて記録する例を示す図である。図5に示すように、撮影された「撮影日時」と、撮影された車室111を特定する「車室NO」と、撮影された画像情報の「ファイル名」と、撮影された車両の「車両NO」とが関連付けられて記録されている。なお、図5に示す例では、画像情報として動画ファイルが関連付けられているが、静止画像である場合には静止画像ファイルが関連付けられていてもよい。また、車両NOは、取得できなかった場合には、「なし」、NULLデータとしてもよい。さらに、画像情報分配部22Bは、車両NOが取得できない画像情報だけメモリ35に関連付けて保存しておいてもよい。
【0030】
第1の情報取得部の一例としての情報取得部23は、車両検出装置3からの車両検出信号に応じて、画像情報を撮像装置4から取得する画像情報取得部23Aと、画像情報取得部23Aにより取得した画像情報からナンバープレートに写っている車番を識別して車番情報をテキストデータとして取得する車番情報取得部23Bを含んでいる。車番情報取得部23Bは、たとえば、ROM32に記録されたナンバープレート認識ソフト(不図示)などを制御部21がRAM33に読み出して実行することにより実現され、撮像装置4から出力された画像情報から車両のナンバープレートに記載されている車番を認識し、テキストデータとして上述した駐車場情報管理部22へ出力することができる。
【0031】
判定部24は、車番情報取得部23Bで車番情報が取得できたか否かを判定する車番取得判定部24Aと、車番情報取得部23Bで車番情報が取得できないとはじめて判定された場合に、初回判定時から所定時間(たとえば、2分後、5分後など)が経過するまでの時間を計時するリトライタイマ25を設定するリトライ判定部24Bを含んでいる。
【0032】
リトライタイマ25は、初回判定時から所定時間が経過すると、その旨をリトライ判定部24Bへ通知する。初回判定時から所定時間が経過したことがリトライタイマ25から通知されると、リトライ判定部24Bは、駐車場情報管理部22に対して、所定時間が経過したことを知らせることができる。リトライ判定部24Bから所定時間が経過したことが知らされた駐車場情報管理部22は、該当する車室111を撮影する撮像装置4から供給される画像情報を情報取得部23に再度取得させ、再度取得された画像情報から判定部24に再度車番情報を取得するように制御する。
【0033】
発報処理部26は、車両検出装置3から車両検出信号ONを受信し、図4に示す「ループ状態」がONとなっているにもかかわらず、何らかの理由によりその車両検出装置3に対応する車室111に入庫した車両の「車番情報」が取得できなかった場合、不正車両の可能性が高いとして、中央管理装置8に対して、図3に示す「車室NO」、「ループ状態」、およびメモリ35に記録された画像情報(以下、これらの情報を単に「発報情報」とする。)とを送信する。なお、この発報情報には、精算機5が生成した利用情報が含まれていてもよく、その場合、精算機5から該当する車室番号に関連する利用情報を取得するようにしてもよい。
【0034】
(中央管理装置8の説明)
中央管理装置8は、駐車場管理装置6から送信されてきた発報情報を受信し、たとえば、不図示の記憶部に記録して蓄積しておく。あるいは、発報情報は、たとえばネットワーク7を介して、駐車場の管理者(即ち、駐車場管理システム1のユーザとなる駐車場のオーナー)のパーソナルコンピュータ(不図示)に送信されたり、記録媒体に記録されるようにしてもよい。また、中央管理装置8は、駐車場のメンテナンス業者の施設内ではなく、他のサービス業者、駐車場の管理者自身の施設内など他の場所に設定されてもよい。または、中央管理装置8は、発報情報を不図示の表示部にポップアップ表示させるようにしてもよい。
【0035】
(車室管理および不正車両の通報処理)
次に、図1に示される駐車場管理システム1の動作について説明する。図6は、図1に示す駐車場管理システム1における車室管理および不正車両の通報の処理手順を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、たとえば、駐車場管理装置6の電源がONになることにより処理が開始される。
【0036】
ステップS1:駐車場管理装置6の制御部21(リトライ判定部24B)は、リトライの発生有無を判定する。ここでいうリトライの詳細については、後述するステップS9において説明するが、ステップS1の処理が初めての場合には、制御部21は特に何もしない。一方、ステップS1が2回目以上の処理でリトライが発生した場合には(ステップS1でYES)、ステップS3の処理へ進む。
【0037】
ステップS2:車両検出装置3は、上述したように、車両の入庫を検出すると車両検出信号ONを駐車場管理装置6に対して送信する。駐車場管理装置6の制御部21(駐車場情報管理部22)は、車室111毎の車両検出装置3からの車両検出信号ONを検知したか否かを判定する。制御部21は、車室111のいずれかで車両を検知したと判定した場合(ステップS2でYES)、ステップS3の処理へ進み、検知しないと判定した場合(ステップS2でNO)、ステップS1の判定処理へ戻る。
【0038】
ステップS3:制御部21(駐車場情報管理部22)は、図4で示した「SWステータス」が「Low」となっている場合、「Hi」に書き換え、他の車室111のスイッチONを禁止する。なお、ここでは、たとえば、車室111Aの車両検出装置3Aが車両検出信号ONを駐車場管理装置6へ送信してきたものとして説明を続ける。制御部21は、車両を検知した車室111AのスイッチSW1をONにする命令信号を車両検出装置3Aに対して発行する。ステップS3の処理の後は、ステップS4の処理へ進む。
【0039】
ステップS4:車両検出装置3Aは、駐車場管理装置6からのスイッチ車室111AのスイッチSW1をONにする命令信号を受けて、スイッチSW1をONにする。これにより、駐車場管理装置6は、撮像装置4Aによって撮影される画像情報を受信することが可能となる。ステップS4の処理の後は、ステップS5の処理へ進む。
【0040】
ステップS5:駐車場管理装置6の制御部21(画像情報取得部23Aおよび車番情報取得部23B)は、信号線T2を介して撮像装置4Aによって撮影される画像情報を受信すると共に、受信した画像情報から車両の車番を認識する処理を実行する。ステップS5の処理の後は、ステップS6の処理へ進む。
【0041】
ステップS6:駐車場管理装置6の制御部21(車番取得判定部24A)は、ステップS5の処理により、車室111Aに入庫した車両の車番情報が取得できたか否かを判定し、取得できたと判定した場合(ステップS6でYES)には、ステップS10の処理へ進み、取得できないと判定した場合(ステップS6でNO)には、後述するステップS8のタイムアウトを判定するための起点を設定して、ステップS7の処理へ進む。なお、タイムアウトを判定するための起点は、ステップS6の処理が初めて実行されるときになされるもので、2回目以降の処理の場合にはこの起点は設定されない。
【0042】
ステップS7:駐車場管理装置6の制御部21(車番取得判定部24A)は、ステップS6で設定した起点から所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過している(すなわち、タイムアウト)と判定した場合(ステップS7でYES)には、ステップS8の処理へ進み、所定時間経過していないと判定した場合(ステップS7でNO)には、ステップS5の処理へ戻る。ここでいう所定時間とは、たとえば、5秒、10秒などである。
【0043】
ステップS8:駐車場管理装置6の制御部21(発報処理部26)は、ネットワーク7を介して中央管理装置8へ、車室111Aに入庫した車両の「車番情報」が取得できなかったため、不正車両の可能性が高いとして、上述した発報情報を送信する。なお、上述した発報情報を送信するタイミングは、ステップS8の処理が初めての場合には、何もせずに、ステップS8が2回目の処理となる場合に、上述した発報情報を中央管理装置8へ送信するようにしてもよい。ステップS8の処理の後は、ステップS9の処理へ進む。
【0044】
ステップS9:駐車場管理装置6の制御部21(リトライ判定部24B)は、リトライタイマ25を設定する。なお、このリトライタイマ25は上述したように、初回判定時から所定時間(たとえば、2分後、5分後など)が経過するまでの時間を計時する。ステップS9の処理の後は、ステップS10の処理へ進む。
【0045】
ステップS10:駐車場管理装置6の制御部21(駐車場情報管理部22)は、ステップS6の判定で車番情報を取得した場合、もしくはステップS9のリトライタイマ25のセット後に、車両を検知した車室111AのスイッチSW1をOFFにする命令信号を車両検出装置3Aに対して発行する。さらに、制御部21は、図4で示した「SWステータス」が「Hi」となっているため、「Low」に書き換え、他の車室111のスイッチONを許可できる状態とする。ステップS10の処理の後は、ステップS11の処理へ進む。
【0046】
ステップS11:車両検出装置3Aは、駐車場管理装置6からのスイッチ車室111AのスイッチSW1をOFFにする命令信号を受けて、スイッチSW1をOFFにする。これにより、駐車場管理装置6は、撮像装置4Aによって撮影される画像情報の受信を切断する。ステップS11の処理の後は、再びステップS1の処理へ戻る。
【0047】
(作用効果)
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
【0048】
すなわち、駐車場管理装置6では、車室111へ入庫する車両を撮像する撮像装置4からその撮像した画像情報を取得すると共に、取得した画像情報から車両の車番を識別し(図6のステップS5)、車両の車番情報を取得できたか否かを判定し(図6のステップS6)、この判定により車両の車番を取得できなかったと判定した場合(図6のステップS6でNO)、所定時間経過後に車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室111用の撮像装置4によりその車室111へ入庫した車両を再度撮像させ、撮像装置4によって再度撮像された画像情報を再度取得させ、再度取得された画像情報から車両の車番を再度識別させ、車両の車番情報を取得できたか否かを再度判定させるようにしている(図6のステップS9、ステップS10〜S11、ステップS1でYES)。
【0049】
これにより、撮像装置4により撮影された画像情報が撮影されるタイミング、その撮像装置4の設置位置、解像度、撮影時の周囲の明るさ、天候、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度などにより車両の車番が1回で識別できない場合であっても、所定時間経過後に、再度取得した画像情報に基づいて改めて車番情報を取得するようにしたので、撮像装置4の設置位置を変更したり、解像度を変更したり、撮影時の周囲の明るさを調整したり、天候を考慮して撮影したり、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度がより高いものを採用する必要もなく、車番を読み取らせることが可能となる。したがって、この駐車場管理装置6は、特許文献1に開示される技術と比較して、駐車場管理システム1全体の費用を抑えることが可能である。また、この駐車場管理装置6は、車番が抽出できない状況の発生をより低減させることができるので、駐車場の利用者がスムーズに出庫処理(精算処理)ができるようになり、利用者にとって駐車場の利便性が考慮される。
【0050】
また、この駐車場管理装置6は、車両の車番情報を取得できなかった場合に、ネットワーク7を介して接続されている中央管理装置8へ車両が入庫した車室情報および画像情報を送信する発報処理部26を有するものとしている。これにより、上述した作用効果に加えて、不正出庫に関する情報については中央管理装置8に送信されるため、送信された不正出庫に関する情報に基づいて利用者に対して未納であることなどを2度目以上の利用時に様々な方法によって通知することが可能となる。
【0051】
また、この駐車場管理装置6は、車両検出装置3から送信される車両検出信号に応じて、画像情報がどの車室111に対応する撮像装置4によって撮影されたものであるかを識別して記録するようにしている。これにより、上述した作用効果に加えて、撮像装置4側では、画像情報を提供する際に、何らかの処理を施して、自己の画像情報であることを識別できるようにする必要がないので、安価なカメラを利用した駐車場管理システム1を構築することが可能となる。
【0052】
また、この駐車場管理装置6が実行する駐車場管理方法も、撮像装置4により撮影された画像情報が撮影されるタイミング、その撮像装置4の設置位置、解像度、撮影時の周囲の明るさ、天候、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度などにより車番が1回で識別できない場合であっても、所定時間経過後に、再度取得した画像情報に基づいて改めて車番情報を取得するようにしたので、撮像装置4の設置位置を変更する、解像度を変更する、撮影時の周囲の明るさを調整する、天候を顧慮して撮影する、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度をわざわざ向上させる必要がなく、車番を容易に読み取らせることができる。したがって、この駐車場管理方法は、特許文献1に開示される技術と比較して、駐車場管理システム1全体の費用を抑えることが可能である。また、この駐車場管理方法は、車番が抽出できない状況の発生をより低減させることができるので、駐車場の利用者がスムーズに出庫処理(精算処理)ができるようになり、利用者にとって駐車場の利便性が考慮される。
【0053】
また、上述の制御を実行するためのプログラムを、コンピュータにインストールすることで、駐車場管理装置6が実行する制御を実現することが可能である。したがって、このプログラムは、撮像装置4により撮影された画像情報が撮影されるタイミング、その撮像装置4の設置位置、解像度、撮影時の周囲の明るさ、天候、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度などにより車番が1回で識別できない場合であっても、所定時間経過後に、再度取得した画像情報に基づいて改めて車番情報を取得するようにしたので、撮像装置4の設置位置を変更する、解像度を変更する、撮影時の周囲の明るさを調整する、天候を顧慮して撮影する、さらには撮影された画像情報から車番を抽出するソフトウェアの画像識別精度をわざわざ向上させる必要がなく、車番を容易に読み取らせることが可能となる。したがって、このプログラムは、特許文献1に開示される技術と比較して、駐車場管理システム1全体の費用を抑えることが可能である。また、このプログラムは、車番が抽出できない状況の発生をより低減させることができるので、駐車場の利用者がスムーズに出庫処理(精算処理)ができるようになり、利用者にとって駐車場の利便性が考慮される。
【0054】
また、上述した駐車場管理装置6と、車両検出装置3と、撮像装置4とを有する駐車場管理システム1も、上述した駐車場管理装置6、駐車場管理方法およびプログラムと同様の作用効果を奏することができる。
【0055】
(変形例)
以上、本発明の一実施の形態に係る駐車場管理システム1を説明したが、駐車場管理システム1は、種々変形が可能である。たとえば、駐車場管理装置6において発報情報を中央管理装置8へ送信するようにしたが、その他にも、利用者が精算機5にて精算する際に、駐車場管理装置6が中央管理装置8へ車番情報をキーとして過去に未精算の駐車料金があるか否かを問い合わせ、未精算の駐車料金がある場合には、図7に示すように、精算機5が発行する領収書に未精算の駐車料金があることを知らせるようにしてもよい。これにより、利用者は、自分の駐車履歴が把握されていることが再確認できるため、次回の駐車場2の利用から不正利用しないように利用者に対して警告(牽制)することが可能となる。なお、図7の領収書に代えて、もしくは図7の領収書と共に、図8に示すような、精算機5の表示部(不図示)に未精算の駐車料金があることを知らせる画面を表示させるようにしてもよい。さらには、各撮像装置4にパトランプ(登録商標)を設置し、入庫した車両の車番情報に基づいて中央管理装置8へ問い合わせを行い、未精算の駐車料金があることが判明した時点で、そのパトランプ(登録商標)を点灯させるようにしてもよい。
【0056】
また、本実施形態においては、図1に示すように、1つの車室111に対して1つの撮像装置4を使用する構成としているが、その他にも、1つの車室111に対して設置箇所が異なる複数の撮像装置4を使用する構成としてもよい。図9に複数の撮像装置4E,4Fを使用する場合を示す。なお、図9において、車両10は、矢印Aの方向から入庫してくるものとする。駐車場管理装置6は、車両検出装置3から車両検出信号を受信した時点で、撮像装置4Eおよび/または4Fは撮影を開始する。そして、駐車場管理装置6は、はじめに撮像装置4Fとの接続を確立して(スイッチON)、撮像装置4Fが撮影した画像情報を取得し、車両10の車番を認識するようにする。そして、駐車場管理装置6は、仮に撮像装置4Fの画像情報から車両10の車番情報が取得できなかった場合には、撮像装置4Fとの接続を開放し(スイッチOFF)、撮像装置4Eとの接続を確立する(スイッチON)。そして、撮像装置4Eにより撮影した画像情報に基づいて車両10の車番情報を取得するようにしてもよい。これにより、撮像装置4Fの焦点が車両10のナンバープレートにあっておらず、車番が認識できない場合であっても、撮像装置4Fの画像情報に基づいて車両10の車番が認識できる可能性があるため、1つの撮像装置4を使用する場合と比較して、車番が認識できない状況を低減させることができる。なお、図9に示した撮像装置の設置位置は、図10に示す撮像装置4G,4Hの設置位置としてもよい。なお、複数の撮像装置4の設置位置および設置数については、図9および図10に示す例に限らず、駐車場2の駐車領域の形状によって適宜を変更してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、自動車の駐車場を管理する駐車場管理装置、駐車場管理方法、プログラムおよび駐車場管理システムなどに利用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1…駐車場管理システム、2…駐車場、3,3A,3B,3C,3D…車両検出装置、4,4A,4B,4C,4D…撮像装置、5…精算機、6…駐車場管理装置、7…ネットワーク、8…中央管理装置、21…制御部、22…駐車場情報管理部(第2の情報取得部の一例)、22A…駐車場情報記録更新部、22B…画像情報分配部、23…情報取得部(第1の情報取得部の一例)、23A…画像情報取得部、23B…車番情報取得部、24…判定部、24A…車番取得判定部、24B…リトライ判定部、25…リトライタイマ、26…発報処理部、T1,T2,T3…信号線、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車室と、前記複数の車室のいずれかへ入庫する前記車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、前記車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理装置であって、
前記撮像装置からその撮像した画像情報を取得すると共に、取得した前記画像情報から前記車両の車番を識別する第1の情報取得部と、
前記第1の情報取得部により前記車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定部と、
前記判定部がいずれかの前記車室に入庫した前記車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に前記車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の前記撮像装置から前記画像情報を再度取得して前記第1の情報取得部に前記車両の車番を識別させて、前記車両の車番情報を取得させる第2の情報取得部と、
を有することを特徴とする駐車場管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車場管理装置であって、
前記車両の車番情報を複数回取得できなかった場合に、ネットワークを介して接続されている中央管理装置へ前記車両が入庫した前記車室情報および前記画像情報を送信する発報処理部を有することを特徴とする駐車場管理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の駐車場管理装置であって、
前記第2の情報取得部は、
前記車室毎に設置され、前記車両の前記車室への入庫を検出する車両検出装置から送信される車両検出信号に応じて、前記画像情報がどの前記車室に対応する前記撮像装置によって撮影されたものであるかを識別して記録する画像情報分配部を有することを特徴とする駐車場管理装置。
【請求項4】
複数の車室と、前記複数の車室のいずれかへ入庫する前記車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、前記車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理方法であって、
前記撮像装置によって撮像した画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
前記画像情報取得ステップにより取得した前記画像情報から前記車両の車番を識別する第1の情報取得ステップと、
前記第1の情報取得ステップにより前記車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、前記車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に、前記撮像装置から前記画像情報を取得して前記車両の車番情報を取得する第2の情報取得ステップと、
を有することを特徴とする駐車場管理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
複数の車室と、前記複数の車室のいずれかへ入庫する前記車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、前記車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理装置として機能させるプログラムであって、
前記撮像装置からその撮像した画像情報を取得すると共に、取得した前記画像情報から前記車両の車番を識別する第1の情報取得手段と、
前記第1の情報取得手段により前記車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段がいずれかの前記車室に入庫した前記車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に前記車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の前記撮像装置から前記画像情報を再度取得して前記第1の情報取得手段に前記車両の車番を識別させて、前記車両の車番情報を取得させる第2の情報取得手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
複数の車室と、前記複数の車室のいずれかへ入庫する前記車両を撮像するその車室用の撮像装置とを有する駐車場の、前記車室毎に駐車された車両を管理する駐車場管理システムであって、
前記車室毎に設置され、前記車室に進入する前記車両を検出して、車両検出信号を出力する車両検出装置と、
前記車両検出装置が出力した検出信号に応じて、前記車両検出部が設置されている車室用の前記撮像装置から撮像した画像情報を取得すると共に、取得した前記画像情報から前記車両の車番を識別する第1の情報取得部と、
前記第1の情報取得部により前記車両の車番情報を取得できたか否かを判定する判定部と、
前記判定部がいずれかの前記車室に入庫した前記車両の車番情報を取得できなかったと判定した場合、所定時間経過後に前記車番情報が取得できなかった車両が入庫した車室用の前記撮像装置から前記画像情報を再度取得して前記第1の情報取得部に前記車両の車番を識別させて、前記車両の車番情報を取得させる第2の情報取得部と、
を有する駐車場管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−133429(P2012−133429A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282678(P2010−282678)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(503253079)株式会社サニカ (20)
【Fターム(参考)】