説明

駐車装置

【課題】 給電プラグ受を持った車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【解決手段】
従来の駐車装置に変わって、複数のパレットと入出庫空間と複数の駐車空間と搬送装置と移載装置と、互いの端子面を互いに対面する様に接触させて前記第一端子と前記第二端子とを電気的に導通し互いの端子面とを離して前記第一端子と前記第二端子とを電気的に遮断するコネクタと、車両の給電プラグ受とコネクタとを電気的に接続する給電回路と、前記第二端子に電源の電力を給電する電源回路と、を備え、前記移載装置が前記パレットを前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動させた際に互いの端子面とを共に水平方向に向けて互いに対面させる様に前記第一端子が前記パレットに支持され前記第二端子が前記前記駐車空間に位置して支持される、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電プラグ受を持った車両を駐車させる駐車装置に係る。特に、給電プラグ受を持った電気自動車を含む車両を駐車させる駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の車両を駐車させるのに駐車機構を備える駐車装置を用いることがある。
駐車機構は、車両を入出庫空間と駐車空間との間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
【0003】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両と総称する。
電動車両には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両に給電することが考えられる。
電動車両には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや100/200V等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、給電プラグ受を持った車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る給電プラグ受を持った車両を駐車させる駐車装置であって、複数の車両を各々に搭載可能な複数のパレットと、車両が入庫または出庫する空間である入出庫空間と、複数の前記パレットを駐車のために各々に置くことをできる空間である複数の駐車空間と、前記入出庫空間と任意の前記駐車空間の横の空間との間で前記パレットを乗せて搬送できる搬送装置と、前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記パレットを所定の移載方向に水平移動させて移載できる移載装置と、面状の端子面である第一端子面をもつ第一端子と面状の端子面である第二端子面を持つ第二端子とを有し第一端子面と第二端子面とを互いに対面する様に接触させて前記第一端子と前記第二端子とを電気的に導通し前記第一端子面と前記第二端子面とを離して前記第一端子と前記第二端子とを電気的に遮断するコネクタと、パレットに搭載された車両の給電プラグ受けと前記第一端子とを電気的に接続する給電回路と、前記第二端子に電源の電力を給電する電源回路と、を備え、前記移載装置が前記パレットを前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動させた際に前記第一端子面と前記第二端子面とを共に水平方向に向けて互いに対面させる様に前記第一端子が前記パレットに支持され前記第二端子が前記前記駐車空間に位置して支持される、ものとした。
【0006】
上記本発明の構成により、複数のパレットが、複数の車両を各々に搭載可能である。入出庫空間が、車両が入庫または出庫する空間である。複数の駐車空間が、複数の前記パレットを駐車のために各々に置くことをできる空間である。搬送装置が、前記入出庫空間と任意の前記駐車空間の横の空間との間で前記パレットを乗せて搬送できる。移載装置が、前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記パレットを所定の移載方向に水平移動させて移載できる。コネクタが、面状の端子面である第一端子面をもつ第一端子と面状の端子面である第二端子面を持つ第二端子とを有し、第一端子面と第二端子面とを互いに対面する様に接触させて前記第一端子と前記第二端子とを電気的に導通し、前記第一端子面と前記第二端子面とを離して前記第一端子と前記第二端子とを電気的に遮断する。給電回路が、パレットに搭載された車両の給電プラグ受けと前記第一端子とを電気的に接続する。電源回路が、前記第二端子に電源の電力を給電する。前記移載装置が前記パレットを前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動させた際に前記第一端子面と前記第二端子面とを共に水平方向に向けて互いに対面させる様に前記第一端子が前記パレットに支持され前記第二端子が前記前記駐車空間に位置して支持される、
その結果、前記パレットを入出庫空間から搬送し前記駐車空間の横から前記駐車空間へ水平移動すると、前記コネクタの前記第一端子と前記第二端子とが電気的に接続して電力が車両に給電され、前記パレットを前記駐車空間から前記駐車空間の横へ水平移動すると、前記コネクタの前記第一端子と前記第二端子とが電気的に遮断される。
【0007】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0008】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が前記端子面を形成する端子部材と前記端子部材を水平方向に向けた前記端子面を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する揺動支持機構とを有する。
上記の実施形態の構成により、前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が端子部材と揺動支持機構とを有する。端子部材が、前記端子面を形成する。揺動支持機構が、前記端子部材を水平方向に向けた前記端子面を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する。
その結果、第一端子と第二端子との向きがずれていても、第一端子面と第二端子面との接触を良好に保てる。
【0009】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が前記端子面を形成する端子部材と前記端子部材を前記移載方向に沿って所定のストロークの範囲で直進移動自在に支持する直進支持機構と前記端子部材を前記ストロークの範囲内で一様に前記第一端子または前記第二端子の他方の端子面に向かって所定の付勢力で付勢する付勢機構とを有する。
上記の実施形態の構成により、前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が端子部材と直進支持機構と付勢機構とを有する。端子部材が、前記端子面を形成する。直進支持機構が、前記端子部材を前記移載方向に沿って所定のストロークの範囲で直進移動自在に支持する。付勢機構が、前記端子部材を前記ストロークの範囲内で一様に前記第一端子または前記第二端子の他方の端子面に向かって所定の付勢力で付勢する
その結果、前記端子面同士の接触圧力を所定の付勢力に保つことができる。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記パレットを前記駐車空間で前記移載方向へ水平移動自在に支持する駐車棚レールと前記パレットを前記駐車空間に駐車のために置くときに前記パレットの前記駐車棚レールの上で前記移載方向への水平移動を阻止し前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動するときに前記パレットの前記水平移動を許すロック/アンロック機構とを有する駐車棚と、を備え、前記ロック/アンロック機構が前記パレットの前記水平移動を阻止したときに前記第一端子面と前記第二端子面とが接触し前記直進支持機構が前記端子部材を前記移載方向に沿って前記ストロークの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する。
上記の実施形態の構成により、駐車棚は前記駐車棚レールと前記ロック/アンロック機構とを有する。駐車棚レールが、前記パレットを前記駐車空間で前記移載方向へ水平移動自在に支持する。ロック/アンロック機構が、前記パレットを前記駐車空間に駐車のために置くときに前記パレットの前記移載方向への水平移動を阻止し、前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動するときに前記パレットの前記水平移動を許す。前記ロック/アンロック機構が前記パレットの前記水平移動を阻止したときに前記第一端子面と前記第二端子面とが接触し前記直進支持機構が前記端子部材を前記移載方向に沿って前記ストロークの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する。
その結果、前記端子面同士の接触圧力を所定の付勢力に保つことができる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記駐車棚が前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方の前記端子面を覆う覆い姿勢と前記端子面を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる端子面覆い部材と前記パレットが前記駐車空間に置かれたときに前記パレットに押されて前記端子面覆い部材の姿勢を前記露出姿勢に維持するリンク機構とを有し、前記パレットが前記駐車空間に置かれていないときに前記端子面覆い部材の姿勢が前記覆い姿勢になる。
上記の実施形態の構成により、端子面覆い部材が、前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方の前記端子面を覆う覆い姿勢と前記端子面を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる。リンク機構が、前記パレットが前記駐車空間に置かれたときに前記パレットに押されて前記端子面覆い部材の姿勢を前記露出姿勢に維持する。前記パレットが前記駐車空間に置かれていないときに前記端子面覆い部材の姿勢が前記覆い姿勢になる。
その結果、パレットが駐車空間にないときに端子面を保護できる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
車両を載せた前記パレットを前記搬送装置をもちいて前記入出庫空間から前記駐車空間の横へ搬送し、前記移載装置で前記駐車空間の横に停留した前記搬送装置から前記駐車空間に移載し、前記パレットが前記駐車空間に位置すると前記パレットに支持された第一端子の端子面と前記駐車空間に位置する様に支持された第二端子の端子面とが水平にむいて互いに対面して接触し、電源からの電力を第二端子から第一端子に導き、給電回路を介して車両の給電プラグ受に導く様にしたので、前記パレットを前記入出庫空間から搬送し前記駐車空間の横から前記駐車空間に水平移動すると、前記コネクタの前記第一端子と前記第二端子とが電気的に接続して電力が車両に給電され、前記パレットを前記駐車空間から前記駐車空間の横へ水平移動すると、前記コネクタの前記第一端子と前記第二端子とが電気的に遮断される。
また、前記端子部材が前記端子面を形成し、水平に向けた前記端子面を上下左右に振れる様に前記端子部材を支持する様にしたので、前記第一端子と前記第二端子との向きが適正でなくても、前記第一端子面と前記第二端子面との接触を良好に保てる。
また、前記端子面を形成する前記端子部材を前記移載方向に沿って直進移動自在に支持し、直進するストロークの範囲内でいつ様に所定の前記付勢力で付勢する様にしたので、前記端子面同士の接触圧力を所定の付勢力に保つことができる。
また、前記ロック/アンロック機構が前記駐車空間に置かれた前記パレットの前記駐車棚レールの上での水平移動を阻止するときに、前記端子部材を前記ストロークの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する様にしたので、前記端子面同時の接触圧力を所定の付勢力に保つことができる。
また、前記パレットが前記駐車空間に置かれると前記パレットに押された前記リンク機構が前記端子面を覆うことをできる前記端子面覆い部材の姿勢を覆い姿勢にし、パレットが駐車空間におかれていないときに前記端子面覆い部材の姿勢を前記露出姿勢になる様にしたので、前記パレットが駐車空間にないときに端子面を保護できる。
従って、給電プラグ受を持った車両を駐車させる駐車装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のA−A矢視図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分詳細図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係るコネクタその1の概念図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係るコネクタその2の概念図である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係るコネクタその3の概念図である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係るコネクタのB−B、C−C矢視図である。
【図9】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図10】各種形式の駐車装置の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかる駐車装置は、給電プラグ受を持った車両を駐車させる装置である。
車両5は、直流または交流の電気を給電される自動車である。
例えば、車両5は、電気を給電され、電気または液体燃料で動くハイブリッド自動車である。
例えば、車両5は、電気を給電され、電気のみで動く自動車である。
【0015】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の概念図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のA−A矢視図である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分詳細図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係るコネクタの概念図その1である。図6は、本発明の第一の実施形態に係るコネクタの概念図その2である。図7は、本発明の第一の実施形態に係るコネクタの概念図その3である。図8は、本発明の第二の実施形態に係るコネクタのB−B、C−C矢視図である。
【0016】
第一の実施形態にかかる駐車装置は、エレベータ方式駐車機構に本願にかかる発明を適用したものである。
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、複数のパレット10と入出庫空間20と複数の駐車空間30と搬送装置40と移載装置50と複数のコネクタ60と複数の給電回路70と電源回路80と複数の駐車棚90とで構成される。
【0017】
パレット10は、車両を各々に搭載可能なものである。
例えば、パレット10は、パレット主構造体11と4個の車輪12とパレット側端子箱13とロック用突起部14とで構成される。
パレット主構造体11は、上から見て略矩形の板構造体である。
パレット主構造体11は、左右1対の長辺に沿って1対の立ち上がり部を設けられ、1対の立ち上がり部に挟まれる様に車両の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の転動面を設けられる。
4個の車輪12が、パレット主構造体11の四隅に配され、矩形の短辺に沿った方向に転動してもよい。
2個で1対の車輪12が、後述する2本の駐車棚レール91の上を各々に転動する。
例えば、パレット10は、パレット主構造体11の短辺を後述する駐車棚レール91の長手方向に沿うように、水平移動できる。
パレット側端子箱13は、後述する第一端子61をパレット10に固定する部材である。
例えば、パレット側端子箱13は、パレット主構造体11の長辺の側の車輪12の近傍に設けられる。
ロック用突起部14は、後述するロック/アンロック機構92に係合される突起部である。
例えば、ロック用突起部14は、パレット主構造体11の短辺の側の側面に設けられえる。ロック用突起部14はロック/アンロック機構92に係合されると、パレット10の水平移動が阻止される。ロック用突起部14はロック/アンロック機構92に係合しないと、パレット10の水平移動が許される。
【0018】
入出庫空間20は、車両5が入庫または出庫する空間である。
例えば、車両は、入庫するための入出庫空間20でパレット10に乗り込み、または出庫するための入出庫空間20でパレット10から下りる。
エレベータ方式駐車機構では、入出庫空間20は上下移動空間Hの真下に位置する。
図2は、入出庫空間20の前に車両の前後の向きをかえる旋回装置を設ける場合を示す。
【0019】
駐車空間30は、パレット10を駐車のために各々に置くことをできる空間である。
例えば、車両5を乗せたパレット10が駐車空間30に置かれて、車両5を駐車させる。
図2は、複数の左右1対の駐車空間30が、上下移動空間Hの左右に上下に並んで多段に配される様子を示す。
1個の駐車空間30の下部に、後述する1個の駐車棚90が配される。
車両5を乗せたパレット10を駐車棚90に乗せることにより、車両5を駐車空間30で駐車させる。
例えば、後述する搬送装置40が駐車空間30に位置するパレット主構造体11の短辺に沿った方向に並んだ駐車空間30の横の空間に停留できる。パレット10は、パレット主構造体11の短辺に沿った方向に水平移動して、駐車空間30の横に停留した搬送装置40と駐車空間30との間で水平移動できる。この場合、パレット主構造体11の短辺に沿った方向が移載方向に相当する。
【0020】
搬送装置40は、入出庫空間20と任意の駐車空間30の横の空間との間でパレット10を乗せて搬送できる。
例えば、搬送装置40は、リフトケージ41と巻上げ機器42である。
リフトケージ41は、上下移動空間Hをワイヤにより上下移動自在に吊られた構造体である。
パレット10がリフトケージ41に乗せらる。
巻上げ機器42は、ワイヤを巻上げまたは巻き下げる機器である。
巻上げ機器42が、ワイヤを巻上げまたは巻き下げして、リフトケージ41を駐車空間30の横に移動させる。車両5を乗せたパレット10が、複数の駐車空間30の内の任意の駐車空間30の横に位置する。
【0021】
移載装置50は、駐車空間30の横に停留する搬送装置40と駐車空間30との間でパレット10を所定の移載方向に水平移動させて移載できる装置である。
移載装置50は、駐車空間30の横に停留する搬送装置40から駐車空間30へパレット10を所定の移載方向に水平移動させて、パレット10を駐車空間30に乗せる。
移載装置50は、駐車空間30から駐車空間30の横に停留する搬送装置40へパレット10を所定の移載方向に水平移動させて、パレット10を搬送装置40に乗せる。
移載装置50は、搬送装置40に搭載されてもよい。
図3は、移載装置50が搬送装置40の上部に固定される様子を示している。
例えば、移載装置50は先端をパレット10に係合できる回転レバーを持つ。回転レバーを回転させると、パレット10を駐車空間30の横に停留する搬送装置40と駐車空間30との間で移送方向に水平移動できる。
移載装置50が、駐車空間30の横に停留する搬送装置40と駐車空間30との間でパレット10を所定の左右方向に水平移動させて移載する。
【0022】
コネクタ60は、面状の端子面である第一端子面T1をもつ第一端子61と面状の端子面である第二端子面T2を持つ第二端子62とで構成される。
第一端子面T1と第二端子面T2とを互いに対面する様に接触させて第一端子61と第二端子62とを電気的に導通する。
第一端子面T1と第二端子面T2とを離して、第一端子61と第二端子62とを電気的に遮断する。
例えば、コネクタ60は、平面状の端子面である第一端子面T1をもつ第一端子61と平面状の端子面である第二端子面T2を持つ第二端子62とで構成され、第一端子面T1と第二端子面T2とは対面して面接触して電気的に導通する。
例えば、コネクタ60は、曲面状の端子面である第一端子面T1をもつ第一端子61と曲面状の端子面である第二端子面T2を持つ第二端子62とで構成される。第一端子面T1の曲面の形状と第二端子面T2の曲面の形状は互いに形状が一致し凹凸の関係にあり、第一端子面T1と第二端子面T2とは対面して面接触して電気的に導通する。
移載装置50がパレット10を駐車空間30の横に停留する搬送装置40と駐車空間30との間で移載方向に水平移動させた際に、第一端子面T1と第二端子面T2とを共に水平方向に向けて互いに対面させる様に第一端子61がパレット10に支持され第二端子62が駐車空間30に位置して支持される。
図4は、パレット10が後述する駐車棚90に置かれたときに、第一端子面T1と第二端子面T2とを共に水平方向に向けて互いに対面させる様に第一端子61がパレット10に支持され第二端子62が駐車棚90に支持されて駐車空間30に位置する様子を示す。
図4は、第一端子61が車輪12の取り付けられる箇所の近傍に固定されるのを示す。
例えば、第一端子61は、パレット側端子箱13に内蔵され、第一端子面T1が水平方向に露出して第二端子62に対面する。
また、図4は、第二端子62が駐車棚レール91に固定され、端子面覆い部材83が設けられているのを示す。
【0023】
第一端子61または第二端子62の少なくとも一方が、端子面Tを形成する端子部材と端子部材を水平方向に向けた端子面を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する揺動支持機構とで構成されてもよい。
例えば、第一端子61が、第一端子面T1を形成する端子部材と端子部材を水平方向に向けた第一端子面T1を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する揺動支持機構とで構成される。
例えば、第二端子62が、第二端子面T2を形成する端子部材と端子部材を水平方向に向けた第二端子面T2を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する揺動支持機構とで構成される。
【0024】
第一端子または第二端子の少なくとも一方が端子面を形成する端子部材と端子部材を移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持する直進支持機構と端子部材をストロークSの範囲内で一様に第一端子または第二端子の他方の端子面に向かって所定の付勢力で付勢する付勢機構とで構成されてもよい。
例えば、第一端子61が第一端子面T1を形成する端子部材と端子部材を移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持する直進支持機構と端子部材をストロークSの範囲内で一様に第二端子62の第二端子面T2に向かって所定の付勢力で付勢する付勢機構とで構成される。
例えば、第二端子62が第二端子面T2を形成する第二端子部材62aと第二端子部材62aを移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持する直進支持機構62bと第二端子部材62aをストロークSの範囲内で一様に第一端子61の第一端子面T1に向かって所定の付勢力で付勢する付勢機構62cとで構成される。
【0025】
後で、コネクタ60の構造の幾つかの具体例を詳述する。
【0026】
給電回路70は、パレットに搭載された車両の給電プラグ受けと第一端子とを電気的に接続する回路である。
例えば、給電回路70は、給電ケーブル71と給電プラグ72とで構成される。
給電ケーブル71の一端が第一端子61に電気的に接続される。
給電ケーブル71の他端が給電プラグ72に電気的に接続される。
給電プラグ72は、車両5の給電プラグ受けに抜き差しできる。
コネクタ60により第一端子61に給電された電力は、給電ケーブル71と給電プラグ72とを介して車両5に給電される。
【0027】
電源回路80は、第二端子62に電源の電力を給電する回路である。
例えば、電源回路80は、電源ケーブル81と電源盤82とで構成される。
商用電源が電源盤に接続される。
例えば、充電コントローラが電源盤82に内蔵される。
充電用の電力は、電源ケーブル81を介して複数の第二端子62に各々に給電される。
複数の充電コントローラが複数の駐車棚に各々に設けられても良い。
【0028】
駐車棚90は、駐車空間30の下部に各々に配され、車両5を駐車空間30に駐車させるために、パレット10を駐車空間30に置く機構である。
駐車棚90は、駐車棚レール91とロック/アンロック機構92と端子面覆い部材93とリンク機構94とで構成される。
駐車棚レール91は、パレットを駐車空間で移載方向へ水平移動自在に支持する機械要素である。
駐車棚レール91は、上下方向に並んだ駐車空間30の下部に各々に配される。
パレット10の車輪12が駐車棚レール91の上面を転動する。
【0029】
ロック/アンロック機構92は、パレット10を駐車空間30に駐車のために置くときにパレット10の駐車棚レール91の上で移載方向への水平移動を阻止し、駐車空間30の横に停留する搬送装置40と駐車空間30との間で移載方向に水平移動するときにパレット10の水平移動を許す機構である。
ロック/アンロック機構92がパレット10の水平移動を阻止したときに第一端子面T1と第二端子面T2とが接触し直進支持機構が端子部材を移載方向に沿ってストロークSの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する。
例えば、ロック/アンロック機構92がパレット10の水平移動を阻止したときに第一端子面T1と第二端子面T2とが接触し直進支持機構62bが第二端子部材62aを移載方向に沿ってストロークSの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する。
この様にすると、第一端子面T1と第二端子面T2とが所定の付勢力で接触する。
図4は、パレット10の側面に設けられたロック用突起部14に嵌合してパレット10の移載方向への水平移動を阻止する様子と、パレット10の側面に設けられたロック用突起部14を開放してパレット10の移載方向への水平移動を許す様子と、が示される。
【0030】
端子面覆い部材93は、第一端子61または第二端子62の少なくとも一方の端子面を覆う覆い姿勢と端子面を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる部材である。
例えば、端子面覆い部材93は、第一端子61の第一端子面T1を覆う覆い姿勢と第一端子面T1を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる部材である。
例えば、端子面覆い部材93は、第二端子面T2を覆う覆い姿勢と第二端子面T2を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる部材である。
図4は、端子面覆い部材93の姿勢が、第二端子面T2を覆う覆い姿勢と第二端子面T2を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる様子を示している。
パレットが駐車空間に置かれれていないときに端子面覆い部材の姿勢が覆い姿勢になる。
【0031】
リンク機構94は、パレット10が駐車空間30に置かれたときにパレット10に押されて端子面覆い部材93の姿勢を露出姿勢に維持する機構である。
パレット10が駐車空間30に置かれれていないときに、パレット10がリンク機構94から離れて、端子面覆い部材93の姿勢が覆い姿勢になる。
例えば、パレット10が駐車空間30に置かれれていないときに、パレット10がリンク機構94から離れて、自重により端子面覆い部材93の姿勢が覆い姿勢になる。
例えば、パレット10が駐車空間30に置かれれていないときに、パレット10がリンク機構94から離れて、ばね力(図示せず)により端子面覆い部材93の姿勢が覆い姿勢になる。
【0032】
以下に、コネクタ60の構造の3つの例を、図を基に、説明する。
【0033】
最初に、本発明の実施態様にかかるコネクタその1を説明する。
図5は、本発明の第一の実施形態に係るコネクタその1の概念図である。
コネクタ60は、第一端子61と第二端子62とで構成される。
第一端子61は、パレット10に固定される。
第一端子面T1がパレット10に対して相対変位しない様に、第一端子61がパレット側端子箱13に取り付けられ、第一端子面T1が露出する。
【0034】
第二端子62は、駐車棚90に固定される。
第二端子面T2が駐車棚レール91に対して移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持される様に、第二端子62が駐車棚レール91に取り付けられる。
第二端子62は、第二端子部材62aと直進支持機構62bと付勢機構62cとで構成される。
第二端子部材62aは、第二端子面T2を形成する部材である。
例えば、第二端子部材62aは、円形の平面状の第二端子面T2を形成する部材である。
直進支持機構62bは、第二端子部材62aを移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持する。
例えば、直進支持機構62bは、第二端子部材62aを移載方向に移動自在にガイドする。
付勢機構62cは、第二端子部材62aをストロークSの範囲内で一様に第一端子面T1に向かって所定の付勢力で付勢する機構である。
例えば、付勢機構62c、第二端子部材62a第一端子面T1に向かって予め圧縮されたばね力で付勢する弾性ばねである。
【0035】
次に、本発明の実施態様にかかるコネクタその2を説明する。
図6は、本発明の第一の実施形態に係るコネクタその2の概念図である。
コネクタ60は、第一端子61と第二端子62とで構成される。
第一端子61は、パレット10のパレット側端子箱13に固定される。
第一端子面T1がパレット10に対して相対変位不能になる様に、第一端子61がパレット側端子箱13に取り付けられる。
第一端子61は、第一端子部材61aと揺動支持機構61bとで構成される。
第一端子部材61aは、第一端子面T1を形成する部材である。
揺動支持機構61bは、第一端子部材61aを水平方向に向けた第一端子面T1を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する機構である。
例えば、揺動支持機構61bは、互いに対面して接触した曲率Rの凹面をもつ部材と曲率Rの凸面を持つ部材とで構成される。曲率Rの凹面をもつ部材がパレット側端子箱13に固定される。曲率Rの凸面を持つ部材が第一端子部材61aに固定される。
この様にすると、水平方向に向けた第一端子面T1が上下左右に振れる様に揺動自在になる。
【0036】
第二端子62は、駐車棚90に固定される。
第二端子面T2が駐車棚レール91に対して移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持される様に、第二端子62が駐車棚レール91に取り付けられる。
第二端子62は、第二端子部材62aと直進支持機構62bと付勢機構62cとで構成される。
第二端子部材62aは、第二端子面T2を形成する部材である。
例えば、第二端子部材62aは、円形の平面上の第二端子面T2を形成する部材である。
直進支持機構62bは、第二端子部材62aを移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持する。
例えば、直進支持機構62bは、第二端子部材62aを移載方向に移動自在にガイドする。
付勢機構62cは、第二端子部材62aをストロークSの範囲内で一様に第一端子面T1に向かって所定の付勢力で付勢する機構である。
例えば、付勢機構62cは、第二端子部材62aを第一端子面T1に向かって予め圧縮されたばね力で付勢する弾性ばねである。
この様にすると、第二端子部材62aを移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持し、第二端子部材62aをストロークSの範囲内で一様に第一端子面T1に向かって所定の付勢力で付勢する。
【0037】
次に、本発明の実施態様にかかるコネクタその3を説明する。
図7は、本発明の第一の実施形態に係るコネクタその3の概念図である。
コネクタ60は、第一端子61と第二端子62とで構成される。
第一端子61は、パレット10に固定される。
第一端子面T1がパレット10に対して相対変位不能になる様に、第一端子61がパレット側端子箱13に取り付けられる。
第一端子61は、第一端子部材61aと揺動支持機構61bとで構成される。
第一端子部材61aは、第一端子面T1を形成する部材である。
揺動支持機構61bは、第一端子部材61aを水平方向に向けた第一端子面T1を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する機構である。
例えば、揺動支持機構61bは、第一端子部材61aを移載方向に沿って見て周囲の複数の箇所を各々に移載方向に移動自在になる様にばねで支持する。
この様にすると、水平方向に向けた第一端子面T1が上下左右に振れる様に揺動自在になる。
【0038】
第二端子62は、駐車棚90に固定される。
第二端子面T2が駐車棚レール91に対して移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持される様に、第二端子62が駐車棚レール91に取り付けられる。
第二端子62は、第二端子部材62aと直進支持機構62bと付勢機構62cとで構成される。
第二端子部材62aは、第二端子面T2を形成する部材である。
例えば、第二端子部材62aは、円形の平面上の第二端子面T2を形成する部材である。
直進支持機構62bは、第二端子部材62aを移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持する。
例えば、直進支持機構62bは、第二端子部材62aを移載方向に移動自在にガイドする。
付勢機構62cは、第二端子部材62aをストロークSの範囲内で一様に第一端子面T1に向かって所定の付勢力で付勢する機構である。
例えば、付勢機構62cは、第二端子部材62aを第一端子面T1に向かって予め圧縮されたばね力で付勢する弾性ばねである。
この様にすると、第二端子部材62aを移載方向に沿って所定のストロークSの範囲で直進移動自在に支持し、第二端子部材62aをストロークSの範囲内で一様に第一端子面T1に向かって所定の付勢力で付勢する。
【0039】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図9は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【0040】
第二の実施形態にかかる駐車装置は、平面往復方式駐車機構に本願にかかる発明を適用したものである。
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置は、複数のパレット10と入出庫空間20と複数の駐車空間30と搬送装置40と移載装置50と複数のコネクタ60と複数の給電回路70と電源回路80と複数の駐車棚90とで構成される。
【0041】
複数のパレット10と入出庫空間20とと移載装置50と複数のコネクタ60と複数の給電回路70と電源回路80の構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0042】
駐車空間30は、パレットを駐車のために各々に置くことをできる空間である。
例えば、車両5を乗せたパレット10が駐車空間30に置かれて、車両5を駐車させる。
図9は、複数の左右1対の駐車空間30が、水平移動空間Gの左右に水平に並んで配される様子を示す。
【0043】
搬送装置40は、入出庫空間20と任意の駐車空間30の横の空間との間でパレット10を乗せて搬送できる。
例えば、搬送装置40は、水平移動空間Gを走行する走行台車である。
搬送装置40が水平移動空間Gを走行し、駐車空間30の横に停留する。
【0044】
駐車棚90は、駐車空間30の下部に各々の配され、車両5を駐車空間30に駐車させるために、パレット10を駐車空間30に置く機構である。
駐車棚90は、駐車棚レール91とロック/アンロック機構92と端子面覆い部材93とリンク機構94とで構成される。
駐車棚レール91は、パレット10を駐車空間30で移載方向へ水平移動自在に支持する機械要素である。
駐車棚レール91は、水平方向に並んだ駐車空間30の下部に各々に配される。
パレット10の車輪12が駐車棚レール91の上面を転動する。
【0045】
ロック/アンロック機構92と端子面覆い部材93とリンク機構94の構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0046】
また、本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
車両5を載せたパレット10を搬送装置40をもちいて入出庫空間20から駐車空間30の横へ搬送し、移載装置50で駐車空間30の横に停留した搬送装置40から駐車空間30に移載し、パレット10が駐車空間30に位置するとパレット10に支持された第一端子61の第一端子面T1と駐車空間に位置する様に支持された第二端子62の第二端子面T2とが水平にむいて互いに対面して接触し、電源からの電力を第二端子62から第一端子61に導き給電回路70を介して車両5の給電プラグ受に導く様にしたので、パレット10を入出庫空間20から搬送し駐車空間30の横から駐車空間30に水平移動すると、コネクタ60の第一端子61と第二端子62とが電気的に接続して電力が車両に給電され、パレット10を駐車空間30から駐車空間30の横へ水平移動すると、コネクタ60の第一端子61と第二端子62とが電気的に遮断される。
また、第一端子面T1と第二端子面T2とが互いに形状が同じで凹凸関係にあるので、対面して接触するとコネクタ60の第一端子61と第二端子62とが電気的に安定して接続される。
また、第一端子部材61aが第一端子面T1を形成し、水平に向けた第一端子面T1を上下左右に触れる様に第一端子部材61aを支持する様にしたので、第一端子61と第二端子62との向きが適正でなくても、第一端子面T1と第二端子面T2との接触を良好に保って、第一端子61と第二端子62の電気的な接続を確実にできる。
また、第二端子面T2を形成する第二端子部材62aを移載方向に沿って直進移動自在に支持し、直進するストロークSの範囲内でいつ様に所定の付勢力で付勢する様にしたので、第一端子面T1と第二端子面T2との接触圧力を所定の付勢力に保つことができる。
また、ロック/アンロック機構92が駐車空間30に置かれたパレット10の駐車棚レール91の上での水平移動を阻止するときに、第二端子部材62aをストロークSの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する様にしたので、第一端子面T1と第二端子面T2との接触圧力を所定の付勢力に保つことができ、電気的な接続を確実にできる。
また、パレット10が駐車空間30に置かれるとパレット10に押されたリンク機構94が第二端子面T2の覆うことをできる端子面覆い部材93の姿勢を覆い姿勢にし、パレット10が駐車空間30におかれていないときに端子面覆い部材93の姿勢が露出姿勢になる様にしたので、パレットが駐車空間にないときに端子面を保護できる。
【0047】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
第一端子に揺動支持機構を設け、第二端子に直線支持機構と付勢機構を設ける例で説明したが、これに限定されず、例えば、一方の端子に、揺動支持機構と直線支持機構と付勢機構とを設けてもよい。
端子面覆い部材の姿勢をリンク機構で変化させる例で説明したがこれに限定されず、例えば、端子面覆い部材の姿勢をアクチエータで変化させてもよい。
【符号の説明】
【0048】
H 上下移動空間
G 水平移動空間
T1 第一端子面
T2 第二端子面
R 曲率
S ストローク
5 車両
10 パレット
11 パレット主構造体
12 車輪
13 パレット側端子箱
14 ロック用突起部
20 入出庫空間
30 駐車空間
40 搬送装置
41 リフトケージ
42 巻上げ機器
50 移載装置
60 コネクタ
61 第一端子
61a 第一端子部材
61b 揺動支持機構
62 第二端子
62a 第二端子部材
62b 直進支持機構
62c 付勢機構
70 給電回路
71 給電ケーブル
72 給電プラグ
80 電源回路
81 電源ケーブル
82 電源盤
90 駐車棚
91 駐車棚レール
92 ロック/アンロック機構
93 端子面覆い部材
94 リンク機構
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特開平05−256038号
【特許文献2】特開平04−366283号
【特許文献3】特開平05−227668号
【特許文献4】特開平06−57086号
【特許文献5】特開平06−67987号
【特許文献6】特開平06−81507号
【特許文献7】特開平06−121407号
【特許文献8】特開平06−318288号
【特許文献9】特開平07−004095号
【特許文献10】特開平10−030354号
【特許文献11】特開平10−124719号
【特許文献12】特開平11−086058号
【特許文献13】特開平11−152925号
【特許文献14】特開2001−312772号
【特許文献15】特開2001−359203号
【特許文献16】特開2002−004620号
【特許文献17】実開平06−028124号
【特許文献18】実開平06−035535号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電プラグ受を持った車両を駐車させる駐車装置であって、
複数の車両を各々に搭載可能な複数のパレットと、
車両が入庫または出庫する空間である入出庫空間と、
複数の前記パレットを駐車のために各々に置くことをできる空間である複数の駐車空間と、
前記入出庫空間と任意の前記駐車空間の横の空間との間で前記パレットを乗せて搬送できる搬送装置と、
前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記パレットを所定の移載方向に水平移動させて移載できる移載装置と、
面状の端子面である第一端子面をもつ第一端子と面状の端子面である第二端子面を持つ第二端子とを有し第一端子面と第二端子面とを互いに対面する様に接触させて前記第一端子と前記第二端子とを電気的に導通し前記第一端子面と前記第二端子面とを離して前記第一端子と前記第二端子とを電気的に遮断するコネクタと、
パレットに搭載された車両の給電プラグ受けと前記第一端子とを電気的に接続する給電回路と、
前記第二端子に電源の電力を給電する電源回路と、
を備え、
前記移載装置が前記パレットを前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動させた際に前記第一端子面と前記第二端子面とを共に水平方向に向けて互いに対面させる様に前記第一端子が前記パレットに支持され前記第二端子が前記前記駐車空間に位置して支持される、
ことを特徴とする駐車装置。
【請求項2】
前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が前記端子面を形成する端子部材と前記端子部材を水平方向に向けた前記端子面を上下左右に振れる様に揺動自在に支持する揺動支持機構とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項3】
前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が前記端子面を形成する端子部材と前記端子部材を前記移載方向に沿って所定のストロークの範囲で直進移動自在に支持する直進支持機構と前記端子部材を前記ストロークの範囲内で一様に前記第一端子または前記第二端子の他方の端子面に向かって所定の付勢力で付勢する付勢機構とを有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置。
【請求項4】
前記パレットを前記駐車空間で前記移載方向へ水平移動自在に支持する駐車棚レールと前記パレットを前記駐車空間に駐車のために置くときに前記パレットの前記駐車棚レールの上で前記移載方向への水平移動を阻止し前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動するときに前記パレットの前記水平移動を許すロック/アンロック機構とを有する駐車棚と、
を備え、
前記ロック/アンロック機構が前記パレットの前記水平移動を阻止したときに前記第一端子面と前記第二端子面とが接触し前記直進支持機構が前記端子部材を前記移載方向に沿って前記ストロークの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する、
ことを特徴とする請求項3に記載の駐車装置。
【請求項5】
前記駐車棚が前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方の前記端子面を覆う覆い姿勢と前記端子面を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる端子面覆い部材と前記パレットが前記駐車空間に置かれたときに前記パレットに押されて前記端子面覆い部材の姿勢を前記露出姿勢に維持するリンク機構とを有し、
前記パレットが前記駐車空間に置かれていないときに前記端子面覆い部材の姿勢が覆い姿勢になる、
ことを特徴とする請求項4に記載の駐車装置。
【請求項6】
前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方が前記端子面を形成する端子部材と前記端子部材を前記移載方向に沿って所定のストロークの範囲で直進移動自在に支持する直進支持機構と前記端子部材を前記ストロークの範囲内で一様に前記第一端子または前記第二端子の他方の端子面に向かって所定の付勢力で付勢する付勢機構とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項7】
前記パレットを前記駐車空間で前記移載方向へ水平移動自在に支持する駐車棚レールと前記パレットを前記駐車空間に駐車のために置くときに前記パレットの前記駐車棚レールの上で前記移載方向への水平移動を阻止し前記駐車空間の横に停留する前記搬送装置と前記駐車空間との間で前記移載方向に水平移動するときに前記パレットの前記水平移動を許すロック/アンロック機構とを有する駐車棚と、
を備え、
前記ロック/アンロック機構が前記パレットの前記水平移動を阻止したときに前記第一端子面と前記第二端子面とが接触し前記直進支持機構が前記端子部材を前記移載方向に沿って前記ストロークの範囲内のストローク端でない任意の位置で支持する、
ことを特徴とする請求項6に記載の駐車装置。
【請求項8】
前記第一端子または前記第二端子の少なくとも一方の前記端子面を覆う覆い姿勢と前記端子面を露出させる露出姿勢との間で姿勢を変化させる端子面覆い部材と前記パレットが前記駐車空間に置かれたときに前記パレットに押されて前記端子面覆い部材の姿勢を前記露出姿勢に維持するリンク機構とを有する駐車棚と、
を備え、
前記パレットが前記駐車空間に置かれていないときに前記端子面覆い部材の姿勢が前記覆い姿勢になる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−47243(P2011−47243A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198702(P2009−198702)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)
【Fターム(参考)】