説明

骨リモデリングのプロセスと関係があるポリヌクレオチドおよびポリペプチド配列

本発明は部分的に、骨リモデリングのプロセスと関係がある特有かつ新たに同定した遺伝的ポリヌクレオチド;そのポリヌクレオチドおよび対応するポリペプチドの変異体および誘導体;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体の使用;ならびに骨リモデリング障害によって引き起こされる症状を改善するための方法および組成物に関する。特に開示するのは、破骨活性と関係があるポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体の単離および同定、同定したポリヌクレオチドの治療用標的としてのそれらの能力の確認、ならびに病状の改善および研究目的でのポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体の使用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
未分化破骨前駆細胞と比較して分化破骨細胞において示差的に発現される単離ポリヌクレオチドであって、
a)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つを含むポリヌクレオチド、
b)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つのオープンリーディングフレームを含むポリヌクレオチド、
c)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの転写可能部分を含むポリヌクレオチド、
d)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの翻訳可能部分を含むポリヌクレオチド、
e)a)〜d)のいずれか1つと実質的に同一である配列を含むポリヌクレオチド、
f)a)〜e)のいずれか1つと実質的に相補的である配列を含むポリヌクレオチド、および
g)a)〜f)のいずれか1つの断片
からなる群から選択される1種を含む単離ポリヌクレオチド。
【請求項2】
前記実質的に同一であるポリヌクレオチドが配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの変異体である、請求項1に記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記実質的に同一であるポリヌクレオチドが単離した非ヒトオルソログである、請求項1または2に記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項4】
前記非ヒトオルソログが配列番号35を含む、請求項3に記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項5】
前記断片が、配列番号1〜33、85または86のいずれか1つの核酸配列と実質的に相補的である少なくとも10ヌクレオチドの配列を含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記断片が配列番号42〜45のいずれか1つからなる群から選択される、請求項5に記載のポリヌクレオチド。
【請求項7】
RNA分子である、請求項1から6のいずれか一項に記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項8】
DNA分子である、請求項1から6のいずれか一項に記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項7または8のいずれか一項に記載のDNAまたはRNA分子を含むベクター。
【請求項10】
発現ベクターである、請求項9に記載のベクター。
【請求項11】
未分化破骨前駆細胞と比較して分化破骨細胞において示差的に発現されるポリヌクレオチド配列のライブラリーであって、
a)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つを含むポリヌクレオチド、
b)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つのオープンリーディングフレームを含むポリヌクレオチド、
c)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの転写可能部分を含むポリヌクレオチド、
d)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの翻訳可能部分を含むポリヌクレオチド、
e)a)〜d)のいずれか1つと実質的に同一である配列を含むポリヌクレオチド、
f)a)〜e)のいずれか1つと実質的に相補的である配列を含むポリヌクレオチド、および
g)a)〜f)のいずれか1つの断片
からなる群から選択される少なくとも1種を含むライブラリー。
【請求項12】
請求項11に記載のポリヌクレオチドのライブラリーを含む発現ライブラリーであって、前記ポリヌクレオチドのそれぞれが発現ベクター内に含まれる発現ライブラリー。
【請求項13】
請求項11に記載のポリヌクレオチド配列のライブラリーを含むアレイ。
【請求項14】
骨疾患を予防するための医薬組成物であって、
a)請求項1に記載の単離ポリヌクレオチドおよび
b)薬剤として許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項15】
それを必要とする哺乳動物における骨疾患を予防するための方法であって、請求項1に記載の単離ポリヌクレオチドまたは請求項14に記載の医薬組成物を前記哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項16】
前記哺乳動物が、骨粗しょう症、骨減少症、骨軟化症、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、性腺機能低下症、甲状腺中毒症、全身性肥満細胞症、成人型低ホスファターゼ症、副腎皮質機能亢進症、骨形成不全症、パジェット病、クッシング病/症候群、チューマー症候群、ゴーシェ病、エーラース-ダンロス症候群、マルファン症候群、メンケス症候群、ファンコニー症候群、多発性骨髄腫、高カルシウム血症、低カルシウム血症、関節炎症、歯周病、くる病、繊維形成不全症骨、ピクノディスオストーシスなどの骨硬化症障害、およびマクロファージ媒介性炎症プロセスによって引き起こされる障害からなる群から選択される状態に罹患している、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
骨疾患を治療するための医薬品を調製するための、請求項1に記載の単離ポリヌクレオチドの使用。
【請求項18】
a)請求項1に記載の単離ポリヌクレオチドおよび
b)薬剤として許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項19】
骨疾患の診断における、
a)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つを含むポリヌクレオチド、
b)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つのオープンリーディングフレームを含むポリヌクレオチド、
c)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの転写可能部分を含むポリヌクレオチド、
d)配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つの翻訳可能部分を含むポリヌクレオチド、
e)a)〜d)のいずれか1つと実質的に同一である配列を含むポリヌクレオチド、
f)a)〜e)のいずれか1つと実質的に相補的である配列を含むポリヌクレオチド、
g)a)〜f)のいずれか1つの断片および;
h)a)〜g)のいずれか1つを含むライブラリー
からなる群から選択される少なくとも1つのポリヌクレオチドの使用。
【請求項20】
骨リモデリングと関連がある状態を診断するためのキットであって、配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つと実質的に相補的である少なくとも1つの配列、配列番号1〜配列番号33、85または86のいずれか1つのオープンリーディングフレーム、およびそれら断片を含むキット。
【請求項21】
未分化破骨前駆細胞と比較して分化破骨細胞において示差的に発現される単離ポリペプチド配列であって、単離ポリペプチドが、
a)配列番号48〜80のいずれか1つ、
b)配列番号1〜33、配列番号85または86のいずれか1つによってコードされているポリペプチド、
c)a)またはb)のいずれか1つの生物活性断片、
d)a)またはb)のいずれか1つの生物活性類似体
からなる群から選択される配列を含む、単離ポリペプチド配列。
【請求項22】
前記生物活性類似体が、前記配列中に少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、請求項21に記載の単離ポリペプチド。
【請求項23】
請求項21または22のいずれか一項に記載のポリペプチドおよび薬剤として許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項24】
骨疾患を治療するための医薬品を調製するための、請求項21または22に記載の単離ポリペプチドの使用。
【請求項25】
それを必要とする個体における骨疾患を治療するための方法であって、配列番号48〜80または配列番号1〜33、配列番号85または86のいずれか1つによってコードされているポリペプチドからなる群から選択されるポリペプチドの活性または発現を妨害することができる化合物を投与するステップを含む方法。
【請求項26】
前記哺乳動物が、骨粗しょう症、骨減少症、骨軟化症、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、性腺機能低下症、甲状腺中毒症、全身性肥満細胞症、成人型低ホスファターゼ症、副腎皮質機能亢進症、骨形成不全症、パジェット病、クッシング病/症候群、チューマー症候群、ゴーシェ病、エーラース-ダンロス症候群、マルファン症候群、メンケス症候群、ファンコニー症候群、多発性骨髄腫、高カルシウム血症、低カルシウム血症、関節炎症、歯周病、くる病、繊維形成不全症骨、ピクノディスオストーシスなどの骨硬化症障害、およびマクロファージ媒介性炎症プロセスによって引き起こされる障害からなる群から選択される状態に罹患している、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
配列番号48〜80または配列番号1〜33、配列番号85または86のいずれか1つによってコードされているポリペプチドからなる群から選択されるポリペプチドの機能または発現を損なうことができる阻害化合物を同定するための方法であって、前記ポリペプチドまたは前記ポリペプチドを発現する細胞を候補化合物と接触させるステップ、および前記ポリペプチドの機能または発現を測定するステップを含み、それにより前記ポリペプチドの機能または活性の低下によって適切な阻害化合物が明確に同定される方法。
【請求項28】
前記損われる機能または活性が、破骨細胞の分化を促進する前記ポリペプチドの低下した能力と関係がある、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記破骨細胞の分化が誘導される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞が前記ポリペプチドを自然に発現しない、また自然に発現されるポリペプチド類似体の発現が抑制される、請求項27または28に記載の方法。
【請求項31】
外因性型の請求項1から8のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドまたは請求項21もしくは22のいずれか一項に記載のポリペプチドを発現する細胞。
【請求項32】
骨細胞である、請求項31に記載の細胞。
【請求項33】
破骨細胞である、請求項32に記載の細胞。
【請求項34】
a)配列番号48〜80のいずれか1つを含む、またはそれからなるポリペプチド、および
b)配列番号1〜33もしくは配列番号85もしくは86のいずれか1つによってコードされているポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片
からなる群から選択されるポリペプチド配列を含むポリペプチドと特異的に結合することができる、単離または精製抗体およびその抗原結合断片。
【請求項35】
配列番号85または86のいずれか1つによってコードされているポリペプチド配列を含むポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片と特異的に結合することができる、請求項35に記載の抗体。
【請求項36】
a)配列番号48〜80のいずれか1つを含む、またはそれからなるポリペプチド、および
b)配列番号1〜33または配列番号85または86のいずれか1つによってコードされているポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片
からなる群から選択されるポリペプチドと特異的に結合することができる抗体を産生するハイブリドーマ細胞。
【請求項37】
請求項34または35のいずれか一項に記載の抗体を含む組成物。
【請求項38】
a)配列番号48〜80のいずれか1つを含む、またはそれからなるポリペプチド、および
b)配列番号1〜33もしくは配列番号85もしくは86のいずれか1つによってコードされているポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片
からなる群から選択されるポリペプチドの免疫原性断片で非ヒト動物を免疫処置するステップを含む、抗体を作製する方法。
【請求項39】
前記ポリペプチドが配列番号85または86のいずれか1つによってコードされている、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
ポリペプチドと特異的に結合する抗体を検出するための、請求項21または22に記載のポリペプチドの使用。
【請求項41】
請求項21または22に記載の少なくとも1つのポリペプチドと特異的に結合する抗体を検出するためのイムノアッセイであって、
a)哺乳動物由来の生物体液サンプルのサンプルを前記ポリペプチドと接触させるステップ、および
b)前記サンプル中のポリペプチドと抗体の免疫複合体の形成を検出するステップを含むイムノアッセイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公表番号】特表2009−525730(P2009−525730A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553592(P2008−553592)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【国際出願番号】PCT/CA2007/000210
【国際公開番号】WO2007/093042
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(507196491)アレシア・バイオセラピューティクス・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】