説明

骨吸収抑制剤

経口投与による食道、胃および腸への悪影響を最小限に抑えた、ビスホスホネートを有効成分としてなる骨吸収抑制剤を提供することである。
本発明はビスホスホネート、その塩またはその水和物を月または4週に4日、すなわち月もしくは4週のうち連続した4日に経口投与、あるいは月もしくは4週のうち7日毎の4日に経口投与することからなる骨吸収抑制剤である。本投与方法による骨吸収抑制剤は、患者の服用が簡便であり、食道、胃および腸への悪影響が少なく、かつ骨吸収抑制作用に優れるため骨粗鬆症、ページェット病、高カルシウム血症、または癌の骨転移若しくは多発性骨髄腫に伴う骨病変の予防および/または治療に有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨吸収抑制剤に関する。詳しくは、ビスホスホネートを有効成分とし、月または4週に4日投与するスケジュールで経口投与されることを特徴とする骨吸収抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
骨粗鬆症、ページェット病や高カルシウム血症等の治療のために、骨吸収を抑制する薬剤として種々のビスホスホネート、例えば、アレンドロネート、インカドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレドロネート、オルパドロネート、ネリドロネートが用いられている。
【0003】
ビスホスホネートを投与する方法として、現在、静脈内投与および経口投与製剤が存在する。しかし、静脈内投与は患者に痛みおよび時間の拘束を強要するため大変不便である。また、経口投与製剤には、周期的に服用するタイプ、例えば2週間の間、毎日服用した後、10〜12週間休薬するタイプと、休薬期間を必要としない毎日服用するタイプがある。周期的に服用するタイプは、継続して用いると骨の形成までを抑制してしまうので休薬期間を必要としている。しかしながら、これらの経口投与の場合は、服薬方法が厳しく、空腹時にコップ1杯の水と共に摂取し、その後少なくとも30分間は横にならず、かつ服用後30分間の絶食を強いられるものであることから、患者にとっては毎日服用する度に大変不便に感じる服薬方法である。これは、ビスホスホネートの服薬時、錠剤が食道内に溜ったり、胃液の逆流等により、上部消化管が長時間刺激を受けることによって、炎症や潰瘍が引き起こされる可能性を有するためである。例えば、アレンドロネート使用時に数例の食道刺激が報告されており、その多くは不適正な投与あるいは食道機能障害を持つ患者への使用と関係していたことが報告されている。従って、ビスホスホネートの毎日服用は厳しい服薬方法に従って服用する限りにおいては、充分認容性が高い事が報告されているが、服薬方法を守らない(例えば、水と共に服用しない、服用後横になる等)、あるいは食道逆流を起こしやすい患者において、上部消化管障害を起こすリスクを有すると言われている。
【0004】
一方、上記の投与方法の欠点を克服することを目指した投与方法として、WO99/04773号パンフレット(特許文献1参照)に、週一回投与、週二回投与、二週間に一回投与、月二回投与よりなる群の中から選択される連続スケジュールに従う単位用量により、アレンドロネート、インカドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレドロネート、これらの塩およびこれらの混合物を経口投与する方法が開示されている。当該特許は、アレンドロネート、リセドロネート並びにチルドロネートを含有する疑似胃酸を用いて、食道逆流モデルによる上部消化管障害が、高濃度の週一回投与に比して、低濃度の毎日投与において生じることを示している。しかし、週一回投与、週二回投与、二週間に一回投与、月二回投与において、実際に良好な骨吸収抑制効果を呈することを具体的に確認した事実の開示はない。後日公開された臨床試験結果(例えば、非特許文献1参照)により、アレンドロネートの70mgの週一回投与若しくは35mgの週二回投与においては、10mg毎日投与に匹敵する治療効果がもたらされたことが報告されている。
【0005】
一般に各ビスホスホネートによって、経口吸収性、骨に対する親和性、生体内での代謝・排泄の速度(例えば、4週間で排泄される割合は、アレンドロネート(32%)、リセドロネート(70%)との報告がある)、消化管への刺激性、副作用の種類と程度等はそれぞれ異なることが知られており、最適な投与方法・投与量はそれぞれのビスホスホネートによって異なる。
一方、ミノドロン酸は、特開平02−138288号明細書中(特許文献2参照)、実施例5に記載されている化合物であり、骨吸収抑制効果を有する。さらに、骨吸収に起因する高カルシウム血症を抑制する効果を有しており、ページェット病、高カルシウム血症、癌の骨転移および骨粗鬆症の治療に有効である旨の記載がなされている。
【特許文献1】国際公開第99/04773号パンフレット
【特許文献2】特開平02−138288号公報
【非特許文献1】Aging Clin. Exp. Res., Vol.12, No.1, pp. 1−12
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
経口投与による食道、胃および腸への悪影響を最小限に抑え、簡便に投与可能なビスホスホネート、殊にミノドロン酸、その塩またはその水和物を有効成分としてなる骨吸収抑制剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は食道、胃および腸への悪影響が少なく、簡便に投与可能であり、かつより優れた骨吸収抑制効果、すなわち骨塩量増加作用を奏する投与方法を鋭意検討し、ビスホスホネートを月または4週に4日投与するスケジュールで経口投与に付することよって本目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、
(1)ビスホスホネートを有効成分とし、月または4週に4日投与するスケジュールで経口投与されることを特徴とする骨吸収抑制剤、
(2)スケジュールが、月または4週に連続した4日投与するスケジュールである(1)に記載の剤、
(3)スケジュールが、月または4週に7日毎の4日投与するスケジュールである(1)に記載の剤、
(4)月もしくは4週に4日投与するスケジュールを約3〜150回繰り返すものである(2)または(3)に記載の剤、
(5)1回のスケジュールによる投与分が、カレンダーパックに包装されていることを特徴とする(4)に記載の剤、
(6)骨粗鬆症の予防および/または治療剤である(1)乃至(3)に記載の剤、
(7)癌の骨転移若しくは多発性骨髄腫に伴う、骨病変の予防および/または治療剤である(1)乃至(3)に記載の剤、
(8)ビスホスホネートが、ミノドロン酸、アレンドロネート、インカドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレドロネート、オルパドロネート、ネリドロネート、その塩、またはその水和物である(2)に記載の剤、
(9)ビスホスホネートが、ミノドロン酸水和物である(2)または(3)に記載の剤、
(10)ミノドロン酸水和物の1日投与量が約0.5mg〜30mgである(6)に記載の剤、
(11)ミノドロン酸水和物の1日投与量が約5mg〜70mgである(7)に記載に記載の剤、
(12)1日に1回または2回経口投与する(1)乃至(3)に記載の剤、
(13)1回当たり約3.5mg、約7mg、および約14mgから選ばれる量のミノドロン酸水和物を、1日に1回または2回経口投与するものである(10)の剤、
(14)ビスホスホネートと、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬およびPGE2受容体作動薬から選ばれる1種または2種以上と組み合わせてなる医薬、
(15)有効成分としてミノドロン酸水和物を1製剤当たり約3.5mg、約7mgまたは約14mg含んでなる経口投与用の骨粗鬆症の予防および/または治療用医薬組成物、
(16) ビスホスホネートを含有してなる経口剤が4個連続に配置された、あるいは7個毎に1個ずつの合計4個配置された月または4週単位のカレンダーパック、
(17)縦4列および横7列から構成される凹部からなり、その縦1列目に4個連続に配置された(16)に記載のカレンダーパック、
(18) ビスホスホネートがミノドロン酸水和物である(16)に記載のカレンダーパック、
(19)ビスホスホネートの有効量を哺乳動物に、月または4週に4日投与するスケジュールに従って経口投与することを特徴とする骨吸収抑制方法、および
(20)月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与に用いる骨吸収抑制剤を製造するためのビスホスホネートの使用、
に関する。
【0008】
本発明において、ビスホスホネートとしては、ミノドロン酸、アレンドロネート、インカドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレドロネート、その塩またはその水和物が用いられる。
本発明において、ビスホスホネートの適当な塩としては、例えば、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等)、有機アミン(トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩が挙げられる。より好ましくはアルカリ金属(カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩である。またビスホスホネートまたはその塩は水和物であってもよい。
【0009】
ミノドロン酸とは、1−ヒドロキシ―2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)エチリデンビスホスホン酸であり、その塩またはその1水和物を含めて、特開平02−138288号明細書中に記載されている。
アレンドロネートとは、4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(アレンドロン酸)、もしくはその1ナトリウム塩またはその3水和物であり、例えば米国特許第4922007号明細書に記載されている。
インカドロネートとは、シクロヘプチルアミノメチレン−1,1−ジホスホン酸(インカドロン酸)、もしくはその2ナトリウム塩またはその1水和物であり、例えば特開平1−308290号明細書に記載されている。
【0010】
クロドロネートは、1,1−ジクロロメチレン−1,1−ジホスホン酸(クロドロン酸)、またはその2ナトリウム塩であり、例えば米国特許第3404178号明細書に記載されている。
チルドロネートとは、(4−クロロフェニル)チオメチレン−1,1−ジホスホン酸(チルドロン酸)、またはその2ナトリウム塩であり、例えば特開昭5−42395号明細書に記載されている。
エチドロネートとは、1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(エチドロン酸)、またはその2ナトリウムである。
イバンドロネートとは、1−ヒドロキシ−3−(N−メチル−N−ペンチルアミノ)プロピリデン−1,1−ビスホスホン酸であり、特開昭63−23889号明細書に記載されている。
【0011】
リセドロネートとは、1−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イルエチリデンジホスホン酸(リセドロン酸)、もしくはその1ナトリウム塩またはその2・1/2水和物であり、特開平7−285976号明細書に記載されている。
ピリドロネートとは、[2−(2−ピリジニル)エチリデン]−1,1−ビスホスホン酸であり、特開昭62−48627号明細書に記載されている。
パミドロネートとは、3−アミノ−1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ビスホスホン酸(パミドロン酸)、もしくはその2ナトリウム塩またはその5水和物である。
ゾレドロネートとは、1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾ−ル−1−イル)エチリデン−1,1−ビスホスホン酸、またはその1水和物であり、特開昭63−150291に記載されている。
【0012】
オルパドロネートとは、3−(ジメチルアミノ)−1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ビスホスホン酸である。
ネリドロネートとは、6−アミノ−1−ヒドロキシヘキシリデン−1,1−ビスホスホン酸である。
本発明において、ビスホスホネートとしてはミノドロン酸、その塩またはその水和物が好ましく、特に好ましくはミノドロン酸の1水和物(ミノドロン酸水和物)である。
【0013】
本発明の月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与とは、具体的には月または4週のうち連続した4日に経口投与するか、あるいは月または4週のうち7日毎の4日に経口投与する投与スケジュールに従い繰り返して経口投与する方法であり、これらの投与方法は従来の周期的に投与する方法や毎日投与する方法にくらべ、服用回数が大変少なく、また複雑な投与規則に留意する必要がなく、服用時の規則、つまり空腹時に摂取し、その後少なくとも30分間は横にならず、かつ服用後の絶食であることを強いられる日が、毎日、すなわち月に28日〜31日から月または4週に4日とその日数が大変少なくなる。さらに、服用回数が大変少ないため、食道、胃および腸に対して悪影響を与える頻度が極少なくなり、食道、胃または腸に炎症や潰瘍が引き起こされる可能性も大変低くなる。
【0014】
本発明の月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与のうち、月または4週のうち連続した4日の経口投与とは、有効量のビスホスホネートを1ヶ月または4週のうち連続する4日に経口投与することを意味する。この1ヶ月または4週を1スケジュールとし、治療効果が認められるまで、好ましくは約3回〜約150回、あるいは約3ヶ月〜約12年半繰り返して経口投与される。連続する4日は特に限定されず、1ヶ月のうちいずれの日またはいずれの週のうちのいずれの曜日から始めてもよいが、各月の日付けが同じまたは4週のうち対応する週のうちの対応する4日が好ましい。例えば、毎月1、2、3、および4日の連続する4日が挙げられる。また、投与は1日に1回または2回行ってよく、特に1回が好ましい。
【0015】
また、月または4週に7日毎の4日の経口投与とは、有効量のビスホスホネートを1ヶ月または4週のうち7日毎の4日に経口投与することを意味する。この1ヶ月または4週を1スケジュールとし、治療効果が認められるまで、好ましくは約3回〜約150回、あるいは約3ヶ月〜約12年半繰り返して経口投与される。7日毎の4日は特に限定されず、たとえば、毎月1、8、15、22日の4日、あるいは4週間のうち毎月曜日、毎火曜日、毎水曜日、毎木曜日、毎金曜日、毎土曜日、または毎日曜日の4日が挙げられる。また、投与は1日に1回または2回行ってよく、特に1回が好ましい。
【0016】
投与量は、用いるビスホスホネートの種類により異なり、各ビスホスホネートが一般的に使用されている範囲が好ましく使用されるが、本発明の投与方法においては、その範囲より少ない量もしくはその範囲を超えて投与してもよい。また、投与量は年齢、体重、症状、投与スケジュール等により異なるが、通常、成人一人あたり、例えば、ミノドロン酸水和物を骨粗鬆症の予防および/または治療剤として用いる場合は1日当たりの投与量は約0.5mg〜約30mg、好ましくは約1mg〜約15mg、より好ましくは約3.5mg〜約14mgであり、1回当たりの投与量としては約3.5mg、約7mgまたは約14mgが好ましく、特に、1日に1回投与の場合は約7mgが好ましく、1日に2回投与の場合は約3.5mgが好ましい。また、ミノドロン酸水和物を癌の骨転移若しくは多発性骨髄腫に伴う、骨病変の予防および/または治療剤として用いる場合は、1日当たりの投与量は約5mg〜約70mg、より好ましくは20〜60mgであり、これを1回で若しくは2〜3回に分けて投与することが好ましい。もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
【0017】
ミノドロン酸水和物を有効成分として含む骨粗鬆症の予防および/または治療剤の場合について、本発明の好ましい投与形態を以下に説明する。月または4週のうち連続した4日に経口投与する場合は、例えば、毎月1、2、3および4日等の連続する4日に、1日量が約0.5mg〜約30mg、好ましくは約1mg〜約15mg、より好ましくは約3.5mg〜約14mgのミノドロン酸水和物を、1回または2回、特に好ましくは1回経口投与し、その1ヶ月または4週のスケジュールを治療効果が認められるまで、好ましくは約3回〜約150回繰り返す。その際の1回当たりの投与量は約3.5mg、約7mgまたは約14mgが好ましく、特に1日に1回投与の場合は約7mgが好ましく、1日に2回投与の場合は約3.5mgが好ましい。また、月または4週のうち7日毎の4日に経口投与する場合は、有効量のミノドロン酸水和物を1ヶ月または4週のうち7日毎に1日の合計4日、たとえば、1ヶ月における4週のうち各週同じ曜日の4日に経口投与し、その1ヶ月または4週のスケジュールを治療効果が認められるまで、好ましくは約3回〜約150回、あるいは約3ヶ月から約12年半繰り返す。このとき、各週における投与する曜日は特に限定されず、例えば、各週月曜日の合計4日が挙げられる。また、投与は1日に1回または2回行ってよく、特に1回が好ましい。
【0018】
本発明は、長期間にわたる月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与であっても、服用の管理が容易にできるビスホスホネートの包装形態による骨吸収抑制剤も包含する。具体的には、いくつかの単位用量を使用の順番に配置したブリスターパックであり、好ましくは日付および/または曜日等の目印が表示された、あるいは必要により記載することができるカレンダーパックが挙げられる。 上記カレンダーパックは、28個の凹部を有し、日付および/または曜日等の目印が表示された、あるいは必要により記載することができる成型シートと、この各凹部に錠剤を収容したのち各凹部の開口を封止するよう成型シートへ貼り合わせるシールシートとからなる。成型シートとしては、PVC、PP、PE、PET、PS等のプラスチックの単体材料や複合材料、あるいはアルミ箔との複合材料が用いられ、シールシートとしては、アルミ箔、紙、プラスチックフィルム等を用いることができる。上記カレンダーパックの凹部間には、横方向のミシン目からなる切取線が形成されていてもよく、この切取線の切断により、7個または14個の凹部を備えた、2個または4個の切離片に切り離せるものであってもよい。なお、上記カレンダーパックや切離片の四隅は、滑らかな曲線に形成してあり、他物に引っ掛かるおそれや、取り扱い者の皮膚等を傷つけるおそれを少なくしてある。
1ヶ月または4週を1スケジュールとして投与する場合の1スケジュール当たりの骨吸収抑制剤を包装したカレンダーパックは、例えば、図1、図2、または図3に示される。これらは1枚のシート状包装材に横7個、縦4個の経口剤を含むことができる間隔を置いて配置され、1個ずつ取り出し可能なPTPシートで個別包装される。そして、各経口剤の近くに1〜28の日付および/または曜日を右方向に順に印刷、刻印、シール貼付等により表示されているか、あるいは必要により記載することができる。その28個のうち連続する4個、あるいは7個毎に1個の合計4個にビスホスホネートを含有してなる経口剤を配置し、その他の24個はビスホスホネートを含有してなる経口剤が配置されないか、またはプラセボあるいは骨吸収抑制のための併用薬および/または補充薬、例えば、ビタミンD2もしくはD3製剤、エストロゲン製剤、カルシトニン製剤、ビタミンK2製剤、イプリフラボン、またはカルシウム製剤等を配置してもよい。また、図1〜図3中、黒丸で示した部分にはビスホスホネート、その塩またはその水和物を含有してなる経口剤が1個または2個以上配置されていてもよいことを表わし、白丸で示した部分はその経口剤が配置されないか、またはプラセボあるいは骨吸収抑制のための併用薬および/または補充薬が配置されていてもよいことを表わす。このカレンダーパックによると投与の1スケジュールにおいて、簡便に服用することができ、薬物の服用誤認や、飲み忘れを防止することができる。
上記カレンダーパックに配置する凹部の配列形状は、図1乃至3に示されたものに限定されるものではない。また、図に示されたカレンダーパックの成型シート上の表示方法や記載内容は、あくまでも例示に過ぎず、これらに限定されるものではない。
【0019】
また、本発明は、有効成分としてミノドロン酸水和物を1製剤当たり約3.5mg、約7mg、または約14mg含んでなる経口投与用の骨粗鬆症の予防および/または治療用医薬組成物も包含する。
さらに、上記投与形態は、骨吸収が関与する他の疾患、例えば、ページェット病、高カルシウム血症などに適用することもできる。
ミノドロン酸水和物の投与量は、年齢、体重、症状、投与スケジュール等により異なるため、前記した投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
経口投与用の形態としては、内服用固形剤または内服用液剤があり、具体的には、内服用固形剤としては、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤(ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤)、散剤、顆粒剤が挙げられ、内服用液剤としては、例えば水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤が挙げられる。
【0020】
内服用固形剤は、ミノドロン酸、その塩またはその水和物をそのままか、またはそれと賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、デンプン(コーンスターチ等))、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)、崩壊剤(例えば、繊維素グリコール酸カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)等と混合され、常法に従ってそれぞれ製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(例えば、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、可塑剤(例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ヒマシ油、クエン酸トリエチル、トリアセチン)、タルクまたはそれらの複数)で被覆されていてもよいし、また2以上の層で被覆されていてもよい。さらに、上記の有効成分を含有する混合組成物はゼラチン、セルロース、セルロース誘導体、プルラン、カラギーナン、寒天、アルギン酸、ポリビニルアルコール等を原料とするカプセル皮膜に、可塑剤、甘味剤、着香剤、保存剤、着色剤、離型剤等を適宜配合させて製剤化し、カプセルとしてもよい。
【0021】
内服用液剤は、ミノドロン酸、その塩またはその水和物が、一般的に用いられる希釈剤(精製水、エタノールまたはそれらの混液等)に溶解、懸濁または乳化される。さらにこの液剤は、湿潤剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤、緩衝剤等を含有していてもよい。
本発明において、好ましくは内服用固形剤であり、より好ましくは錠剤またはカプセル剤であり、特に好ましくは錠剤である。
本発明において、ビスホスホネート、特にミノドロン酸水和物は、必要に応じて他の薬剤と併用しても良い。例えば、骨粗鬆症の予防および/または治療剤として用いる場合は、ビタミンD2もしくはD3製剤、エストロゲン製剤、カルシトニン製剤、ビタミンK2製剤、イプリフラボン、およびカルシウム製剤から選択される薬剤と同時にまたは別々に組み合わせて投与することができる。
【0022】
本発明において、ビタミンD2もしくはD3製剤としては、カルシトリオール、アルファカルシドールなどが挙げられ、エストロゲン製剤としては、エストラジオール、エストリオールなどが挙げられ、カルシトニン製剤としては、エルカトニン、サケカルシトニンなどが挙げられる。さらに、ビタミンK2製剤としては、メナテトレノンなどが挙げられ、イプリフラボンとしては、イプリフラボンなどが挙げられ、カルシウム製剤としては、カルシトリオール、アルファカルシドールなどが挙げられる。
【0023】
癌の骨転移若しくは多発性骨髄腫における骨病変の予防および/または治療剤として用いる場合は、化学療法剤等の既存の抗癌剤と併用することができ、これらの抗癌剤はそれに適した投与方法を用いて経口あるいは非経口で、本発明の剤と同時に若しくは別々に投与することができる。
一方、胃および腸への悪影響を軽減させるため、本発明において、ビスホスホネート、特にミノドロン酸水和物は、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬と組み合わせて投与してもよい。
【0024】
ビスホスホネート、特にミノドロン酸水和物とヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬と組み合わせは、1つの製剤中に両成分を配合した配合剤の形態で投与してもよく、また別々の製剤にして投与する形態をとってもよい。この別々の製剤にして投与する場合には、同時投与および時間差による投与が含まれる。また、時間差による投与は、ビスホスホネート、その塩またはその水和物を先に投与し、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬を後に投与してもよいし、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬を先に投与し、ビスホスホネート、その塩またはその水和物を後に投与してもよい。より好ましくは、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬を先に投与し、ビスホスホネート、その塩またはその水和物を後に投与する方法である。特に、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬はビスホスホネート、その塩またはその水和物の投与前、約30〜12時間前に投与することが好ましい。
【0025】
本発明におけるヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬および/またはPGE2受容体作動薬の投与量は、治療目的の疾患に対する各々の用量に従って用いられるが、本発明の投与方法においては、その範囲より少ない量もしくはその範囲を超えて投与してもよい。
本発明において、ヒスタミンH2受容体遮断薬としては、ファモチジン、シメチジン、塩酸ラニチジン、ニザチジン、塩酸ロキサチジンアセタートまたはラフチジンが挙げられる。
本発明において、プロトンポンプ阻害薬としては、オメプラゾール、ランソプラゾールまたはラベプラゾールナトリウムが挙げられる。
【0026】
本発明において、PGI2受容体作動薬としては、例えば、オルノプロスチルが挙げられる。
本発明において、PGE2受容体作動薬としては、エンプロスチル、ミノプロストール、サルプロストンが挙げられる。
本発明において、ビスホスホネート、特にミノドロン酸水和物はPGI2受容体作動薬、より好ましくはオルノプロスチルと組み合わせることが好ましい。
【発明の効果】
【0027】
本発明の、月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与に用いるための、ビスホスホネートを有効成分とする骨吸収抑制剤は、食道、胃および腸への悪影響が少なく、かつ強力な骨吸収抑制効果、すなわち骨塩量増加効果を示した。
よって、骨吸収が関与する骨粗鬆症、ページェット病、高カルシウム血症、または癌(例えば、乳癌、肺癌、前立腺癌)の骨転移若しくは多発性骨髄腫に伴う骨病変(例えば、骨痛、骨融解、骨折、骨格破壊、及び/または、骨密度の低下)の予防および/または治療に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】月のうち連続した4日に経口投与するための日付けを表示したカレンダーパックの形態を表わす図である。
【図2】月のうち7日毎の4日に経口投与するための日付けを表示したカレンダーパックの形態を表わす図である。
【図3】4週のうち7日毎の4日に経口投与するための曜日を表示したカレンダーパックの形態を表わす図である。
【図4】ラット骨粗鬆症モデルにおける、ミノドロン酸水和物の大腿骨遠位端骨塩量の増加効果を示すグラフである。
【図5】ラット骨粗鬆症モデルにおける、ミノドロン酸水和物の腰椎骨塩量の増加効果を示すグラフである。
【図6】ヒト骨髄腫細胞ARH−77移植マウスにおける、ミノドロン酸水和物の腰椎骨骨密度の低下抑制作用を示すグラフである。図中の各カラムは平均値±標準誤差を示す。カラム内の数値は例数を示す。*はそれぞれの対照群に対する有意差を示す(*p<0.05,**p<0.01,Dunnettの多重比較検定)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例】
【0030】
実施例1:骨粗鬆症モデル
ラット(各群12例)の両側卵巣の摘出手術を行い、骨粗鬆症モデルを作成した。卵巣摘出日を0日目とし、第1群(月のうち7日毎の4日に1日1回ずつ投与する群)は1、8、15、22、29、36、43、50、57、64、71および78日目に、第2群(月のうち連続した4日に1日1回ずつ投与する群)は1、2、3、4、29、30、31、32、57、58、59および60日目に、それぞれ被験薬の1.5%メチルセルロース溶液を経口投与(0.21mg/kg/日、または1.05mg/kg/日)した。両群とも85日目に剖検し、大腿骨および腰椎を採取した。二重エネルギーX線吸収測定装置(DCS−600、アロカ株式会社)を用いて、大腿骨および腰椎の骨塩量を測定した。
なお、実験は化学的根拠に基づく判断を正確にするため、1ヶ月は28日と設定した。
被験薬には、1−ヒドロキシ―2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)エチリデンビスホスホン酸1水和物(ミノドロン酸水和物)を用いた。
結果を図4および図5に示す。両図中に示した「手術」とは、卵巣摘出手術が施された群を示し、「偽手術」とは、卵巣を摘出せずに手術処置のみ施された群を示す。
【0031】
実施例2:食道、胃または腸への刺激性
ビスホスホネートの食道、胃または腸への刺激性は、例えば、実験動物(ラット、イヌ等)にビスホスホネート、その塩またはそれらの水和物を毎日連続して5日間から1ヶ月間経口投与するか、あるいは月もしくは4週に4日経口投与することにより、それらの相対的刺激性をみることで評価することができる。
【0032】
実施例3:骨髄腫モデル
C.B17/Icr−scidマウス(雄性,5週齢,15.7〜23.4g,日本クレア)をペントバルビタールで麻酔した後,閉胸下左心室内にヒト骨髄腫細胞ARH−77(10cells/0.1mL/body)を27G針付注射筒を用いて注入した。細胞の生着を高めるために,抗アシアロGM1抗体(和光純薬)を腫瘍移植の前日及び移植後6日に尾静脈内投与した(0.5mg/0.2mL/body)。偽手術群には腫瘍細胞を含まないリン酸緩衝生理食塩液(PBS)(0.1mL/body)を注入した。被験薬物であるミノドロン酸水和物は各濃度に蒸留水で調整後、10mL/kgの液量で経口ゾンデを用いて強制的に経口投与した。
【0033】
腫瘍移植後2週に腫瘍移植マウスを無作為に群分けし、本発明投与群はミノドロン酸水和物(0.21,2.1又は21mg/kg/日)を7日毎の1日に1回の投与スケジュールで計2回経口投与した。偽手術群と対照群には同じ投与スケジュールで蒸留水10mL/kgを投与した。比較群は、ミノドロン酸水和物(0.03,0.3又は3mg/kg/日)を毎日1回、14日間(14回)連続して経口投与し、偽手術群と対照群にも同様に蒸留水10mL/kgを投与した。投与から15日目に解剖し、腰椎を含む脊椎骨を採取し、第1〜6腰椎骨の骨密度を二重エネルギーX線吸収測定装置(DCS−600、アロカ株式会社)を用いて測定した。
【0034】
結果を図6に示す。対照群の腰椎骨密度は偽手術群に比べ有意に減少した。これに対し、ミノドロン酸水和物を7日毎に1日の投与スケジュールで投与した本発明投与群は用量依存的な骨密度低下抑制作用を示し、2.1mg/kgの投与量でほぼ完全に腰椎骨密度の低下を抑制した。これは、同用量のミノドロン酸水和物を毎日投与のスケジュールで経口した比較例とほぼ同等の優れた効果であった。
これらの結果より、本発明のミノドロン酸水和物を有効成分とする、月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与用骨吸収抑制剤は、毎日投与と同等の効果を有する一方で、投与回数を1/7に減少させる事ができ、患者の利便性向上並びに投与時の食道への傷害のリスク低減を達成する優れた薬剤であることが示された。
【0035】
実施例4:製剤例1
以下の各成分を常法により混合した後打錠して錠剤を得た後、酸化チタンを含むコーティング剤によりコーティングして、一錠中に7mgの活性成分を含有するコーティング錠剤を1万錠得た。
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0036】
ビスホスホネートを月または4週に4日投与するスケジュールに従い経口投与することによって、患者の服用が簡便であり、食道、胃および腸への悪影響が少なく、かつ骨吸収抑制、すなわち骨塩量増加作用を奏するため、骨粗鬆症、ページェット病、高カルシウム血症、または癌の骨転移若しくは多発性骨髄腫に伴う骨病変の予防および/または治療に有効である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビスホスホネートを有効成分とし、月または4週に4日投与するスケジュールで経口投与されることを特徴とする骨吸収抑制剤。
【請求項2】
スケジュールが、月または4週に連続した4日投与するスケジュールである請求の範囲第1項に記載の剤。
【請求項3】
スケジュールが、月または4週に7日毎の4日投与するスケジュールである請求の範囲第1項に記載の剤。
【請求項4】
月もしくは4週に4日投与するスケジュールを約3〜150回繰り返すものである請求の範囲第2項または第3項に記載の剤。
【請求項5】
1回のスケジュールによる投与分が、カレンダーパックに包装されていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の剤。
【請求項6】
骨粗鬆症の予防および/または治療剤である請求の範囲第1項乃至第3項に記載の剤。
【請求項7】
癌の骨転移若しくは多発性骨髄腫に伴う、骨病変の予防および/または治療剤である請求の範囲第1項乃至第3項に記載の剤。
【請求項8】
ビスホスホネートが、ミノドロン酸、アレンドロネート、インカドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレドロネート、オルパドロネート、もしくはネリドロネート、それらの塩、またはそれらの水和物である請求の範囲第2項に記載の剤。
【請求項9】
ビスホスホネートが、ミノドロン酸水和物である請求の範囲第2項または第3項に記載の剤。
【請求項10】
ミノドロン酸水和物の1日投与量が、約0.5mg〜30mgである請求の範囲第6項に記載の剤。
【請求項11】
ミノドロン酸水和物の1日投与量が、約5mg〜70mgである請求の範囲第7項に記載に記載の剤。
【請求項12】
1日に1回または2回経口投与する請求の範囲第1項乃至第3項に記載の剤。
【請求項13】
1回当たり約3.5mg、約7mg、および約14mgから選ばれる量のミノドロン酸水和物を、1日に1回または2回経口投与するものである請求の範囲第10項に記載の剤。
【請求項14】
ビスホスホネートと、ヒスタミンH2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、PGI2受容体作動薬、およびPGE2受容体作動薬から選ばれる1種または2種以上と組み合わせてなる医薬。
【請求項15】
有効成分としてミノドロン酸水和物を1製剤当たり約3.5mg、約7mg、または約14mg含んでなる経口投与用の骨粗鬆症の予防および/または治療用医薬組成物。
【請求項16】
ビスホスホネートを含有してなる経口剤が4個連続に配置された、あるいは7個毎に1個ずつの合計4個配置された月または4週単位のカレンダーパック。
【請求項17】
縦4列および横7列から構成される凹部からなり、その縦1列目に4個連続に配置された請求の範囲第16項に記載のカレンダーパック。
【請求項18】
ビスホスホネートがミノドロン酸水和物である請求の範囲第16項に記載のカレンダーパック。
【請求項19】
ビスホスホネートの有効量を哺乳動物に、月または4週に4日投与するスケジュールに従って経口投与することを特徴とする骨吸収抑制方法。
【請求項20】
月または4週に4日投与するスケジュールに従う経口投与に用いる骨吸収抑制剤を製造するためのビスホスホネートの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【国際公開番号】WO2005/072747
【国際公開日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【発行日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−517527(P2005−517527)
【国際出願番号】PCT/JP2005/001252
【国際出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【出願人】(000006677)アステラス製薬株式会社 (274)
【Fターム(参考)】