説明

骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシートと、その骨相チェックシートを含む骨相デザインメークアップ用シートセット、並びにその骨相デザインメークアップ用シートセットを用いたメークアップ方法

【課題】 美容の専門カウンセラー、化粧品メーカーの美容担当者、販売員等の施術者が、顧客等の被施術者に対して骨相を変え得るようなメークアップを行なうための、骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシートと、その骨相チェックシートを含む骨相デザインメークアップ用シートセット、並びにその骨相デザインメークアップ用シートセットを用いたメークアップ方法に関し、メークアップされる被施術者の骨相を変えることのできるメークアップ用シートセットと、そのメークアップ用シートセットを用いたメークアップ方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 被施術者の顔の骨相を現出させてメークアップするために、被施術者の顔の骨相を把握するためのチェック項目に対応するチェック部位が表示されてなる骨相チェックシート1と、該骨相チェックシート1に表示されたチェック部位に基づいて把握された骨相を現出する手段を表示するための骨相デザインシート2とからなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美容の専門カウンセラー、化粧品メーカーの美容担当者、販売員等の施術者が、顧客等の被施術者に対して骨相を変え得るようなメークアップを行なうための、骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシートと、その骨相チェックシートを含む骨相デザインメークアップ用シートセット、並びにその骨相デザインメークアップ用シートセットを用いたメークアップ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
顔の骨格はその人特有のものであり、美容整形等により凹凸や形を物理的に変えない限り、骨格を変えることはできない。
【0003】
これに対し、顔の立体感をメークアップによって変えることは必ずしも不可能ではなく、ベースメークアップと称されるメークアップ方法を利用することが考えられる。ベースメークアップは、肌色のトラブルを隠すとともに、骨格の持つ凹凸という特徴により、全体の雰囲気と個性をより際立たせる方法である。
【0004】
このような一般的なメークアップの手法から発展して、より骨格の持つ凹凸を生かして顔の立体感を変えるような試みもなされており、たとえば下記特許文献1は、グラデュエーションのある陰影を与えるメークアップ化粧料を対象とする発明に係るものであり、グラデュエーションのある陰影を付与することで、頬骨の位置を高く見せる効果に優れていることが開示されている。
【特許文献1】特開平10−87433号公報
【0005】
しかし、このような従来のメークアップによって顔の立体感を変えようとする試みは、単に化粧料の色を変えて収縮色、膨張色等を現出させて行われているにすぎず、顔の骨相を変えるには限界のあるものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、メークアップされる被施術者の骨相を変えることのできるメークアップ用シートセットと、そのメークアップ用シートセットを用いたメークアップ方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシートに係る請求項1記載の発明は、被施術者の顔の骨相を現出させてメークアップするために、被施術者の顔の骨相を把握するためのチェック項目に対応するチェック部位が表示されてなることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシートにおいて、骨相を把握するためのチェック項目に対応するチェック部位として、顔の前面と側面の面積比率を把握するための部位と、額の形状を把握するための部位と、側頭骨の状態を把握するための部位と、頬骨の状態を把握するための部位と、鼻の形状を把握するための部位と、口元のゾーンを把握するための部位と、耳下腺こう筋部を把握するための部位との計8箇所の部位のうち、少なくとも5箇所の部位が表示されていることを特徴とする。
【0009】
さらに、骨相デザインメークアップ用シートセットに係る請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の骨相チェックシート1と、該骨相チェックシート1に表示されたチェック部位に基づいて把握された骨相を現出する手段を表示するための骨相デザインシート2とからなることを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項4記載の発明は、請求項3記載の骨相デザインメークアップ用シートセットにおいて、骨相を現出するために骨相デザインシート2で表示される手段が、顔の立体感の高低、凹凸、明暗、陰影、白さ、集光を記入する手段であることを特徴とする。
【0011】
さらに、メークアップ方法に係る請求項5記載の発明は、請求項3記載の骨相デザインメークアップ用シートセットの骨相チェックシート1に表示されたチェック部位に基づいて被施術者の顔の骨相を把握し、次に該骨相チェックシート1のチェック部位に基づいて把握された骨相を現出するための手段を骨相デザインシート2に表示し、該骨相デザインシート2に表示された手段に基づいてメークアップを行なうことを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項6記載の発明は、請求項5記載のメークアップ方法において、骨相チェックシート1のチェック部位として、顔の前面と側面の面積比率を把握するための部位と、額の形状を把握するための部位と、側頭骨の状態を把握するための部位と、頬骨の状態を把握するための部位と、鼻の形状を把握するための部位と、口元のゾーンを把握するための部位と、耳下腺こう筋部を把握するための部位との計8箇所の部位のうち、少なくとも5箇所の部位が表示されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によって、単に化粧料の色を変えて顔の立体感を変えるに止まらず、メークアップされる被施術者のニーズに合わせて、被施術者の骨相を変えることのできるようなメークアップ用のチェックシート及びシートセットを提供することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
一実施形態のメークアップ方法は、次のような骨相チェックシート1と、骨相デザインシート2とを用いる。
【0015】
骨相チェックシート1は、被施術者の顔の基本的な骨相を把握し、チェックするためのシートである。この骨相チェックシート1には、図1に示すように、顔の絵3が描かれており、顔の前面と側面の面積比率を把握するためのA部位及びB部位と、額の形状を把握するためのC部位と、側頭骨の状態(コメカミ)を把握するためのD部位と、頬骨の状態を把握するためのE部位と、鼻の形状を把握するためのF部位と、口元のゾーンを把握するためのG部位と、耳下腺こう筋部(えら)を把握するためのH部位とが表示されている。
【0016】
骨相デザインシート2は、上記骨相チェックシート1で把握、チェックされた顔の基本的な骨相に基づいて、被施術者の骨相を現出させるべくレシピを作成するためのシートで、この骨相デザインシート2には図2に示すように顔の絵4が描かれており、この骨相デザインシート2に、顔の立体感の高低、凹凸、明暗、陰影、白さ、集光を記入しうるように構成されている。これら高低、凹凸、明暗、陰影、白さ、集光等を変えることによって、「張って見せる」、「ふっくら見せる」、「外人のように見せる」、「目を窪ませて見せる」等の骨相の変化をもたらすことが可能となるのである。
【0017】
以上のような骨相チェックシート1と骨相デザインシート2を用いて、骨相を現出させるメークアップ方法について説明する。本実施形態のメークアップ方法は、被施術者のニーズに基づき、美容整形することなく、骨相を自在に変化させる現出することのできるものである。そして、被施術者の骨格をニーズに合わせてデザインし、それに基づいて特徴あるファンデーションの選択と、使用方法により、自由自在な骨格の変化を表現するものである。
【0018】
本実施形態のメークアップ方法は、被施術者の顔の立体感に関するニーズを確認する過程、被施術者の顔の骨相を把握する過程、把握された骨相を現出させるための手段を表示する、より詳しくは被施術者のニーズに合わせてファンデーション等の各種化粧料の使用部位と使用方法を記入する過程からなる。
【0019】
先ず、顧客等の被施術者が、自分自身の顔の立体感に関してどのようなニーズを持っているかを確認する。次に、骨相チェックシート1を用いて、顔の各部位のチェックを行なう。その手順を説明すると、先ずA部位及びB部位に基づいて顔の前面と側面の面積比率の把握を行なう。具体的には、両手親指が耳の前にくるように顔をはさみ、その状態で小指が頬の前面と側面の境界線にくるようにする。顔の立体度をチェックする最初のチェック項目である。この場合、施術者が被施術者の顔をチェックしてもよいが、被施術者自身でチェックすることも可能である。
【0020】
次に、骨相チェックシート1のC部位に基づいて額の形状を把握する。具体的には、両眉山の位置を確認し、中心パートの幅をチェックし、また前頭骨の形が丸いか平たいか等をチェックする。額のくぼみ、広さ等もチェックしておく。次に、骨相チェックシート1のD部位に基づいて側頭骨の状態(コメカミ)を把握する。具体的には、両側頭骨部分(コメカミ)の幅、凹みがないか等をチェックする。
【0021】
次に、E部位に基づいて頬骨の状態を把握する。具体的には頬骨の位置、流れ方、一番高いところ、形、張出し方等をチェックする。次に、F部位に基づいて鼻の形状を把握する。具体的には鼻根部の状態が低いか高いか、鼻柱が太いか細いか、真っ直ぐかどうかを確認する。
【0022】
次にG部位に基づいて口元のゾーンを把握する。頤(オトガイ)の形と張出し方、上唇部の状態を観る。次に、H部位に基づいて耳下腺こう筋部(えら)を把握する。耳下腺こう筋部(えら)の張出し方、丸み、角張り等をチェックする。
【0023】
以上のように、骨相チェックシート1で被施術者の顔の各部位をチェックし、骨相を把握した後、骨相デザインシート2を用いて被施術者の骨相を現出すべく、骨相デザインシート2に具体的な手段が記入されることとなる。
【0024】
先ず、被施術者自身がどのようなイメージの顔を要望するかを、施術者が確認し、その要望する顔のイメージを明確にする。具体的には、顔の凹凸の状態等である。次に骨格のデザインをする。つまり骨相を現出させる手段を上記骨相デザインシート2に記入する。被施術者が要望する凹凸の状態等を記入する。たとえば高くしたい、凹ませたい、明るくしたい、影をつけたい、白くしたい、光を集めたい、ハイライトの色と形、コンシーラの場所、緩衝カラーの場所等を、施術者が被施術者に確認しながら記入する。
【0025】
このように記入された事項に基づいて、被施術者の顔のメークアップを行なう。具体的にはファンデーションを塗る等である。一例として肌に合ったファンデーションを薄く均一に塗り、肌の色むら部分(シミ、ほくろ、ソバカス等)はペンシルで補正する。
【0026】
骨相デザインの一例として、凸にしたい部分に光を集める手法がある。この場合には、ファンデーションを凸にしたい正確な位置に適量置き、正確にスポンジで伸ばす。また骨相デザインの他の例として、凹にしたい部分にオレンジ又は白めのハイライト効果のあるファンデーションやパウダーを塗布する等の手法もある。さらに骨相デザインの他の例として、基本色のパウダーを顔全体に塗布するという手法もある。
【0027】
いずれの骨相デザインを現出させる場合においても、本実施形態では、上記のような骨相チェックシート1で被施術者の顔の骨相を把握し、その把握された骨相を現出させる手段を骨相デザインシート2に記入し、これら2種の用具を用いてメークアップを行なうので、施術者は、被施術者が要望するイメージに近い骨相を現出させることができるのである。
【0028】
特に、本実施形態では、骨相チェックシート1のA部位及びB部位で顔の前面と側面の面積比率を把握し、C部位で額の形状を把握し、D部位で側頭骨の状態(コメカミ)を把握し、E部位で頬骨の状態を把握し、F部位で鼻の形状を把握し、G部位で口元のゾーンを把握し、H部位で耳下腺こう筋部(えら)を把握する等、計8箇所の部位で被施術者の顔の特徴を把握し、チェックすることができるので、被施術者の顔の骨相を細かく分析して把握することができる。
【0029】
尚、上記実施形態では、骨相チェックシート1において、顔の前面と側面の面積比率を把握するためのA部位及びB部位と、額の形状を把握するためのC部位と、側頭骨の状態(コメカミ)を把握するためのD部位と、頬骨の状態を把握するためのE部位と、鼻の形状を把握するためのF部位と、口元のゾーンを把握するためのG部位と、耳下腺こう筋部(えら)を把握するためのH部位との計8箇所の部位が表示されていたが、これら8箇所の部位すべてを骨相チェックシート1に表示することは本発明に必須の条件ではない。
【0030】
たとえば、これら8箇所の部位のうち7箇所の部位を表示した骨相チェックシート1を用いることも可能であり、また6箇所の部位を表示した骨相チェックシート1を用いることも可能であり、さらには5箇所の部位を表示した骨相チェックシート1を用いることも可能である。その表示すべき部位の数は場所は問わない。
【0031】
ただし、チェックする部位の数が多い程、被施術者の顔の骨相を細かく分析して把握することができる。この観点からは、9箇所以上のチェック部位を骨相チェックシート1に設けることも可能である。
【0032】
さらに、上記実施形態では、顔の立体感の高低、凹凸、明暗、陰影、白さ、集光等を骨相デザインシート2に記入しうるように構成されていたが、骨相デザインシート2に記入する項目は該実施形態に限定されるものではない。また、該実施形態のような文字を記入する手段以外に、たとえば文字以外の絵やイラスト等を表示するような手段であってもよい。要は、骨相チェックシート1に表示されたチェック部位に基づいて把握された骨相を現出する手段を表示しうるように骨相デザインシート2が構成されていればよいのである。
【0033】
さらに、上記実施形態では、骨相チェックシート1及び骨相デザインシート2の双方にそれぞれ顔の絵3,4が表示されていたが、このような顔の絵3,4が表示することも本発明に必須の条件ではない。ただし、顔の絵3,4が表示されている場合には、チェックすべき部位や骨相を現出させる手段を、顔の部分とともに視覚的に把握することができるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシートと、その骨相チェックシートを含む骨相デザインメークアップ用シートセット、並びにその骨相デザインメークアップ用シートセットを用いたメークアップ方法は、たとえば美容の専門カウンセラー、化粧品メーカーのメイクアップのカウンセラー、化粧品メーカーの美容担当者、販売員等の施術者が、顧客である被施術者に進言しつつ施術するような場合であって、骨相を変えるようにメークアップするような場合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】骨相チェックシートを示す平面図。
【図2】骨相デザインシートを示す平面図。
【符号の説明】
【0036】
1…骨相チェックシート 2…骨相デザインシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施術者の顔の骨相を現出させてメークアップするために、被施術者の顔の骨相を把握するためのチェック項目に対応するチェック部位が表示されてなることを特徴とする骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシート。
【請求項2】
骨相を把握するためのチェック項目に対応するチェック部位として、顔の前面と側面の面積比率を把握するための部位と、額の形状を把握するための部位と、側頭骨の状態を把握するための部位と、頬骨の状態を把握するための部位と、鼻の形状を把握するための部位と、口元のゾーンを把握するための部位と、耳下腺こう筋部を把握するための部位のうち、少なくとも5箇所の部位が表示されている請求項1記載の骨相デザインメークアップ用の骨相チェックシート。
【請求項3】
請求項1又は2記載の骨相チェックシート(1)と、該骨相チェックシート(1)に表示されたチェック部位に基づいて把握された骨相を現出する手段を表示するための骨相デザインシート(2)とからなることを特徴とする骨相デザインメークアップ用シートセット。
【請求項4】
骨相を現出するために骨相デザインシート(2)で表示される手段が、顔の立体感の高低、凹凸、明暗、陰影、白さ、集光を記入する手段である請求項3記載の骨相デザインメークアップ用シートセット。
【請求項5】
請求項3記載の骨相デザインメークアップ用シートセットの骨相チェックシート(1)に表示されたチェック部位に基づいて被施術者の顔の骨相を把握し、次に該骨相チェックシート(1)のチェック部位に基づいて把握された骨相を現出するための手段を骨相デザインシート(2)に表示し、該骨相デザインシート(2)に表示された手段に基づいてメークアップを行なうことを特徴とするメークアップ方法。
【請求項6】
骨相チェックシート(1)のチェック部位として、顔の前面と側面の面積比率を把握するための部位と、額の形状を把握するための部位と、側頭骨の状態を把握するための部位と、頬骨の状態を把握するための部位と、鼻の形状を把握するための部位と、口元のゾーンを把握するための部位と、耳下腺こう筋部を把握するための部位のうち、少なくとも5箇所の部位が表示されている請求項5記載のメークアップ方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−14921(P2006−14921A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−195336(P2004−195336)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(000112266)ピアス株式会社 (49)