説明

骨質量を増加させるため、および骨粗しょう症を処置するためのGPR119レセプターアゴニストの使用、ならびに、これらに関する併用療法

本発明は、骨粗しょう症のような低骨質量により特徴付けられる状態の処置もしくは予防のため、および、個体における骨質量の増加のための、GPR119レセプターアゴニストの使用に関する。本発明はさらに、骨粗しょう症のような低骨質量により特徴付けられる状態の処置もしくは予防のため、および、個体における骨質量の増加のための、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)インヒビターと組み合わせた、GPR119レセプターアゴニストの使用に関する。GPR119レセプターアゴニスト、および、GPR119レセプターアゴニストとDPP−IVインヒビターとの組み合わせは、個体における骨形成を促進する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
低骨質量により特徴付けられる状態を処置または予防する方法であって、該処置を必要とする個体に、治療有効量のGPR119アゴニストを投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
低骨質量により特徴付けられる状態を処置または予防する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項3】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が、骨粗しょう症である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
骨質量を増加させる方法であって、該処置を必要とする個体に、治療有効量のGPR119アゴニストを投与する工程を包含する、方法。
【請求項6】
骨質量を増加させる方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項7】
前記個体が、若い成体の参照平均を1標準偏差より大きく下回る(T−スコア<−1)骨塩密度(BMD)を有する、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
骨折を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、治療有効量のGPR119アゴニストを投与する工程を包含する、方法。
【請求項9】
骨折を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項10】
前記個体が、外傷による骨折、長期にわたる骨折、または骨粗しょう症性の骨折を有する、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
骨疾患を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、治療有効量のGPR119アゴニストを投与する工程を包含する、方法。
【請求項12】
骨疾患を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項13】
前記骨疾患が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記骨疾患が骨粗しょう症である、請求項11または12に記載の方法。
【請求項15】
顔面の再構成、上顎骨の再構成、下顎骨の再構成、歯周疾患もしくは抜歯、長骨牽引の増強、プロテーゼ内方成長の増強または骨癒合の増加の後に、骨治癒を増強する方法であって、該処置を必要とする個体に、治療有効量のGPR119アゴニストを投与する工程を包含する、方法。
【請求項16】
顔面の再構成、上顎骨の再構成、下顎骨の再構成、歯周疾患もしくは抜歯、長骨牽引の増強、プロテーゼ内方成長の増強または骨癒合の増加の後に、骨治癒を増強する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項17】
前記GPR119アゴニストが、前記個体におけるGIPレベルを増加させるのに十分な量で投与される、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記個体がヒトである、請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記GPR119アゴニストが、ヒトGPR119のアゴニストである、請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記GPR119アゴニストが低分子である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記GPR119アゴニストが、約10μM未満のEC50を有する、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
個体における低骨質量により特徴付けられる状態の処置または予防のための医薬の製造のための、GPR119アゴニストの使用。
【請求項23】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が骨粗しょう症である、請求項22または23に記載の使用。
【請求項25】
個体において骨質量を増加させるための医薬の製造のための、GPR119アゴニストの使用。
【請求項26】
前記個体が、若い成体の参照平均を1標準偏差より大きく下回る(T−スコア<−1)骨塩密度(BMD)を有する、請求項25に記載の使用。
【請求項27】
個体において骨折を処置するための医薬の製造のための、GPR119アゴニストの使用。
【請求項28】
前記骨折が、外傷による骨折、長期にわたる骨折、または骨粗しょう症性の骨折である、請求項27に記載の使用。
【請求項29】
個体において骨疾患を処置するための医薬の製造のための、GPR119アゴニストの使用。
【請求項30】
前記骨疾患が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項29に記載の使用。
【請求項31】
前記骨疾患が骨粗しょう症である、請求項29または30に記載の使用。
【請求項32】
個体において顔面の再構成、上顎骨の再構成、下顎骨の再構成、歯周疾患もしくは抜歯、長骨牽引の増強、プロテーゼ内方成長の増強または骨癒合の増加の後に、骨治癒を増強するための医薬の製造のための、GPR119アゴニストの使用。
【請求項33】
前記GPR119アゴニストが、前記個体におけるGIPレベルを増加させるのに十分な量で提供される、請求項22〜32のいずれか1項に記載の使用。
【請求項34】
前記個体がヒトである、請求項22〜33のいずれか1項に記載の使用。
【請求項35】
前記GPR119アゴニストが、ヒトGPR119のアゴニストである、請求項22〜34のいずれか1項に記載の使用。
【請求項36】
前記GPR119アゴニストが低分子である、請求項22〜35のいずれか1項に記載の使用。
【請求項37】
前記GPR119アゴニストが、約10μM未満のEC50を有する、請求項22〜36のいずれか1項に記載の使用。
【請求項38】
低骨質量により特徴付けられる状態を処置または予防する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項39】
低骨質量により特徴付けられる状態を処置または予防する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストとDPP−IVインヒビターと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項40】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が、骨粗しょう症である、請求項38または39に記載の方法。
【請求項42】
骨質量を増加させる方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項43】
骨質量を増加させる方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストとDPP−IVインヒビターと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項44】
前記個体が、若い成体の参照平均を1標準偏差より大きく下回る(T−スコア<−1)骨塩密度(BMD)を有する、請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
骨折を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項46】
骨折を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストとDPP−IVインヒビターと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項47】
前記個体が、外傷による骨折、長期にわたる骨折、または骨粗しょう症性の骨折を有する、請求項45または46に記載の方法。
【請求項48】
骨疾患を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項49】
骨疾患を処置する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストとDPP−IVインヒビターと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項50】
前記骨疾患が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項48または49に記載の方法。
【請求項51】
前記骨疾患が骨粗しょう症である、請求項48または49に記載の方法。
【請求項52】
顔面の再構成、上顎骨の再構成、下顎骨の再構成、歯周疾患もしくは抜歯、長骨牽引の増強、プロテーゼ内方成長の増強または骨癒合の増加の後に、骨治癒を増強する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項53】
顔面の再構成、上顎骨の再構成、下顎骨の再構成、歯周疾患もしくは抜歯、長骨牽引の増強、プロテーゼ内方成長の増強または骨癒合の増加の後に、骨治癒を増強する方法であって、該処置を必要とする個体に、GPR119アゴニストとDPP−IVインヒビターと薬学的に受容可能なキャリアとを含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項54】
前記GPR119アゴニストおよび前記DPP−IVインヒビターが、前記個体におけるGIPレベルを増加させるのに十分な量で投与される、請求項38〜53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記個体がヒトである、請求項38〜54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記GPR119アゴニストがヒトGPR119のアゴニストであり、そして/または、前記DPP−IVインヒビターがヒトDPP−IVのインヒビターである、請求項38〜55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
前記GPR119アゴニストが低分子であり、そして/または、前記DPP−IVインヒビターが低分子である、請求項38〜56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記GPR119アゴニストが約10μM未満のEC50を有し、そして/または、前記DPP−IVインヒビターが約10μM未満のIC50を有する、請求項38〜57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
個体における低骨質量により特徴付けられる状態の処置または予防のための医薬の製造のための、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの使用。
【請求項60】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項59に記載の使用。
【請求項61】
低骨質量により特徴付けられる前記状態が骨粗しょう症である、請求項59または60に記載の使用。
【請求項62】
個体において骨質量を増加させるための医薬の製造のための、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの使用。
【請求項63】
前記個体が、若い成体の参照平均を1標準偏差より大きく下回る(T−スコア<−1)骨塩密度(BMD)を有する、請求項62に記載の使用。
【請求項64】
個体において骨折を処置するための医薬の製造のための、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの使用。
【請求項65】
前記骨折が、外傷による骨折、長期にわたる骨折、または骨粗しょう症性の骨折である、請求項64に記載の使用。
【請求項66】
個体において骨疾患を処置するための医薬の製造のための、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの使用。
【請求項67】
前記骨疾患が、骨減少症、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、変形性関節症、歯周疾患、歯槽骨減少、骨切り術による骨減少、小児期の特発性骨減少、パジェット病、転移性癌に起因する骨減少、骨溶解性の病変、脊椎湾曲および身長の低下からなる群より選択される、請求項66に記載の使用。
【請求項68】
前記骨疾患が骨粗しょう症である、請求項66または67に記載の使用。
【請求項69】
個体において顔面の再構成、上顎骨の再構成、下顎骨の再構成、歯周疾患もしくは抜歯、長骨牽引の増強、プロテーゼ内方成長の増強または骨癒合の増加の後に、骨治癒を増強するための医薬の製造のための、GPR119アゴニストおよびDPP−IVインヒビターの使用。
【請求項70】
前記GPR119アゴニストおよび前記DPP−IVインヒビターが、前記個体におけるGIPレベルを増加させるのに十分な量で提供される、請求項59〜69のいずれか1項に記載の使用。
【請求項71】
前記個体がヒトである、請求項59〜70のいずれか1項に記載の使用。
【請求項72】
前記GPR119アゴニストがヒトGPR119のアゴニストであり、そして/または、前記DPP−IVインヒビターがヒトDPP−IVのインヒビターである、請求項59〜71のいずれか1項に記載の使用。
【請求項73】
前記GPR119アゴニストが低分子であり、そして/または、前記DPP−IVインヒビターが低分子である、請求項59〜72のいずれか1項に記載の使用。
【請求項74】
前記GPR119アゴニストが約10μM未満のEC50を有し、そして/または、前記DPP−IVインヒビターが約10μM未満のIC50を有する、請求項59〜73のいずれか1項に記載の使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−533447(P2009−533447A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505453(P2009−505453)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/008926
【国際公開番号】WO2007/120702
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(500478097)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (97)
【Fターム(参考)】