説明

骨鉱化作用を増進させるための組成物および方法

【課題】骨鉱化作用を増大させるために利用される組成物及び方法を提供する。
【解決手段】TGF−β結合タンパク質の新規クラスまたはファミリーが、開示される。骨鉱化作用を増加させるための分子を選択するためのアッセイおよびこのような分子を利用するための方法もまた、開示される。特に、TGF−β結合タンパク質に特異的に結合する抗体に関連する組成物および方法が、提供される。これらの方法および組成物は、TGF−β結合タンパク質スクレロスチンとTGF−βスーパーファミリーメンバー(特に、骨形態形成タンパク質)との間の相互作用を干渉することによって骨ミネラル密度を変化することに関する。骨ミネラル密度を増加させることは、低い骨ミネラル密度がその状態を代表する疾患および状態(例えば、オステオペニア、骨粗鬆症、および骨折)における使用を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクレロスチンポリペプチドに特異的に結合する、抗体、またはその抗原結合フラグメントであって、該スクレロスチンポリペプチドは、配列番号2、6、8、14、46、または65に示されるアミノ酸配列を含み、ここで、該抗体は、(i)骨形態形成タンパク質(BMP)I型レセプター結合部位および(ii)BMP II型レセプター結合部位のうちの少なくとも1つへの該スクレロスチンポリペプチドの結合を競合阻害し、ここで、該BMP I型レセプター結合部位は、GenBank登録番号NM_004329(配列番号102);D89675(配列番号103);NM_001203(配列番号104);S75359(配列番号105);NM_030849(配列番号106);D38082(配列番号107);NP_001194(配列番号108);BAA19765(配列番号109);およびAAB33865(配列番号110)からなる群より選択される配列に示されるアミノ酸配列を含むBMP I型レセプターポリペプチドに結合し得、そしてここで、該BMP II型レセプター結合部位は、GenBank登録番号U25110(配列番号111);NM_033346(配列番号112);Z48923(配列番号114);CAA88759(配列番号115);およびNM_001204(配列番号113)からなる群より選択される配列に示されるアミノ酸を含むBMPII型レセプターポリペプチドに結合し得る、抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項2】
スクレロスチンポリペプチドに特異的に結合し、かつスクレロスチンホモダイマーの形成を障害する抗体、またはその抗体結合フラグメントであって、ここで、該スクレロスチンポリペプチドは、配列番号2、6、8、14、46、または65に示されるアミノ酸配列を含む、抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項3】
前記抗体が、ポリクローナル抗体である、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項4】
前記抗体が、モノクローナル抗体である、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項5】
前記モノクローナル抗体が、マウスモノクローナル抗体、ヒトモノクローナル抗体、ラットモノクローナル抗体、およびハムスターモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
請求項4に記載の抗体を産生するハイブリドーマ細胞。
【請求項7】
請求項4に記載の抗体を発現し得る宿主細胞。
【請求項8】
前記抗体が、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
請求項8に記載の抗体を発現し得る宿主細胞。
【請求項10】
前記抗原結合フラグメントが、F(ab’)2、Fab’、Fab、Fd、およびFvからなる群より選択される、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項11】
一本鎖抗体を含む、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項12】
請求項11に記載の抗体を発現し得る宿主細胞。
【請求項13】
請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の抗体、またはその抗原結合フラグメント、および生理学的に受容可能なキャリアを含有する組成物。
【請求項14】
SOSTポリペプチドの少なくとも21個の連続したアミノ酸および多くて50個の連続したアミノ酸を含むペプチドを含む免疫原であって、該SOSTポリペプチドは、配列番号2、6、8、14、46、または65に示されるアミノ酸配列を含み、ここで、該ペプチドは、非ヒト動物において、該SOSTポリペプチドに特異的に結合し、かつ(i)骨形態形成タンパク質(BMP)I型レセプター結合部位および(ii)BMP II型レセプター結合部位のうちの少なくとも1つへの該SOSTポリペプチドの結合を競合阻害する抗体を誘発し得、ここで、該BMP I型レセプター結合部位は、GenBank登録番号NM_004329(配列番号102);D89675(配列番号103);NM_001203(配列番号104);S75359(配列番号105);NM_030849(配列番号106);D38082(配列番号107);NP_001194(配列番号108);BAA19765(配列番号109);およびAAB33865(配列番号110)からなる群より選択される配列に示されるアミノ酸配列を含むBMP I型レセプターポリペプチドに結合し得、そしてここで、該BMP II型レセプター結合部位は、GenBank登録番号U25110(配列番号111);NM_033346(配列番号112);Z48923(配列番号114);CAA88759(配列番号115);およびNM_001204(配列番号113)からなる群より選択される配列に示されるアミノ酸を含むBMP II型レセプターポリペプチドに結合し得る、免疫原。
【請求項15】
SOSTポリペプチドの少なくとも21個の連続したアミノ酸および多くて50個の連続したアミノ酸を含むペプチドを含む免疫原であって、該SOSTポリペプチドは、配列番号2、6、8、14、46、または65に示されるアミノ酸配列を含み、ここで、該ペプチドは、非ヒト動物において、該SOSTポリペプチドに特異的に結合し、かつSOSTホモダイマーの形成を障害する抗体を誘発し得る、免疫原。
【請求項16】
前記ペプチドが、キャリア分子と会合する、請求項14または請求項15のいずれか1項に記載の免疫原。
【請求項17】
前記キャリア分子が、キャリアポリペプチドである、請求項16に記載の免疫原。
【請求項18】
前記キャリアポリペプチドが、キーホールリンペットヘモシニアンである、請求項17に記載の免疫原。
【請求項19】
SOSTポリペプチドに特異的に結合する抗体を産生するための方法であって、該方法は、請求項14に記載の免疫原を用いて非ヒト動物を免疫する工程を包含し、ここで、(a)該SOSTポリペプチドは、配列番号2、6、8、14、46、または65に示されるアミノ酸配列を含み;(b)該抗体は、(i)骨形態形成タンパク質(BMP)I型レセプター結合部位および(ii)BMP II型レセプター結合部位のうちの少なくとも1つへの該SOSTポリペプチドの結合を競合阻害し;(c)該BMP I型レセプター結合部位は、GenBank登録番号NM_004329(配列番号102);D89675(配列番号103);NM_001203(配列番号104);S75359(配列番号105);NM_030849(配列番号106);D38082(配列番号107);NP_001194(配列番号108);BAA19765(配列番号109);およびAAB33865(配列番号110)からなる群より選択される配列に示されるアミノ酸配列を含むBMP I型レセプターポリペプチドに結合し得;そして(d)該BMP II型レセプター結合部位は、GenBank登録番号U25110(配列番号111);NM_033346(配列番号112);Z48923(配列番号114);CAA88759(配列番号115);およびNM_001204(配列番号113)からなる群より選択される配列に示されるアミノ酸を含むBMP II型レセプターポリペプチドに結合し得る、方法。
【請求項20】
SOSTポリペプチドに特異的に結合する抗体を産生するための方法であって、該SOSTポリペプチドは、配列番号2、6、8、14、46、または65に示されるアミノ酸配列を含み、該方法は、請求項15に記載の免疫原を用いて非ヒト動物を免疫する工程を包含し、ここで、該抗体は、SOSTホモダイマーの形成を障害する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−246482(P2011−246482A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157675(P2011−157675)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【分割の表示】特願2006−517259(P2006−517259)の分割
【原出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【出願人】(504196975)セルテック アール アンド ディー, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】