高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬
【課題】高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬を提供する。
【解決手段】本発明は、式(I):
(式中、R1、R3はスルホンアミド、カルバモイル、アシル、アミノ等を示す。m、nは0〜2を示す。R2、R4は、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、アルキルを示す。環Aはベンゼン、複素環を示す。環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカン等を示す。環Qはピラゾール、イソキサゾールを示す。)
により表される化合物またはその塩を有効成分として含有する医薬。
【解決手段】本発明は、式(I):
(式中、R1、R3はスルホンアミド、カルバモイル、アシル、アミノ等を示す。m、nは0〜2を示す。R2、R4は、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、アルキルを示す。環Aはベンゼン、複素環を示す。環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカン等を示す。環Qはピラゾール、イソキサゾールを示す。)
により表される化合物またはその塩を有効成分として含有する医薬。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬を製造するための式(I)
〔式中、環Aはベンゼンまたは複素環を示す。
環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンを示す。
環Qは下式から選ばれる基を示す。
R1およびR3は同一または異なって、それぞれ下式から選ばれる基を示す。
R5およびR6は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合されていてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、(5)置換されていてもよい複素環式基、もしくは(6)アルコキシカルボニルを示すか、または(7)R5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。
R7は(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合されていてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)アルコキシカルボニルを示す。
R14は水素、アルコキシ、水酸基、シアノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。
mおよびnは、同一または異なって、それぞれ0、1または2を示す。
R2およびR4は同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。但し、mが2の時、2つのR2は同一または異なっていてもよく、nが2の時、2つのR4は同一または異なっていてもよい。
また、R1とR2がそれぞれ一緒になって、環Aとともに、下式から選ばれる基を形成してもよい。
また、R3とR4がそれぞれ一緒になって、環Bとともに、下式から選ばれる基を形成してもよい。
pは1〜3の整数を示す。
R13は(1)置換されていてもよいアルキル、(2)シアノ、(3)水素、(4)ハロゲン、(5)置換されていてもよいアミノ、(6)アルケニル、(7)置換されていてもよいカルバモイル、(8)アルコキシカルボニル、(9)カルボキシ、(10)複素環式基、(11)水酸基または(12)アルコキシを示す。
(ただし、環Aはベンゼン環であり、
環Bはベンゼン環、ピリジンまたはシクロアルカンであり、
環Qは、
(式中、R13はハロゲン、アルキルまたはハロアルキルである。)であり、
R1がスルファモイルまたはアルキルスルホニルであり、
R3は水素、アルキルまたはアルコキシであり、
mが1であってR2がハロゲンであるか、またはmが0であり、
nが1であってR4がハロゲン、アルコキシまたはアルキルであるか、またはnが0である化合物を除く。)〕
により表される化合物またはその製薬上許容し得る塩の使用。
【請求項2】
R5、R6およびR7における置換されていてもよいアルキルの置換基が、独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基である請求項1に記載の使用。
〔式中、R8およびR9は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルコキシカルボニル、(6)置換されていてもよい複素環式基または(7)置換されていてもよいアリールを示すか、または(8)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。R10およびR11は、同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基を示す。R12は(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基を示す。〕
【請求項3】
環Bがベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンであり、
R1が下式から選ばれる基であり、
R3が、下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素、アルキルまたはアルコキシカルボニルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が、水素、アルキルまたはアルコキシカルボニルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、(6)置換されていてもよいアリールであるか、あるいは(7)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは置換されていてもよいアルキルである請求項1記載の使用。
【請求項4】
環Bが(1)ベンゼンまたは(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、2,3−ジヒドロインドール、2,3−ジヒドロベンゾフランおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環または(3)シクロヘキセンであり、
R1が下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキルまたは(4)アルコキシアルキルであり、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは水酸基で置換されていてもよいアルキルであり、
R13は(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいアミノおよび置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニル、または(4)複素環式基である請求項1記載の使用。
【請求項5】
環Aがベンゼン、チオフェン、ピリジンまたはピラゾールであり、
環Bが(1)ベンゼン、(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、2,3−ジヒドロインドールおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環、または(3)シクロヘキセンであり、
R1が下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5は(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)水酸基で置換されていてもよいアリールと縮合したシクロアルキル、または(4)複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8、R9、R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、または(6)置換されていてもよいアリールであり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれシアノ、ニトロ、水酸基、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり、
R13が(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、ハロゲンおよびフェニルから選ばれる基で置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、フェニルで置換されていてもよいアミノならびにアルコキシおよび水酸基で置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニルまたは(4)4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルである請求項1記載の使用。
【請求項6】
R1が下式から選ばれる基である請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
【請求項7】
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬を製造するための式(Ia)
〔式中、環Aはベンゼンまたは複素環を示す。
環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンを示す。
環Qは下式から選ばれる基を示す。
R1aは下式から選ばれる基を示す。
R3は下式から選ばれる基を示す。
R5およびR6は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、(5)置換されていてもよい複素環式基、もしくは(6)アルコキシカルボニルを示すか、または(7)R5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。
R7は(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)アルコキシカルボニルを示す。
R14は水素、アルコキシ、水酸基、シアノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。
mおよびnは同一または異なって、それぞれ0、1または2を示す。
R2およびR4は同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。但し、mが2の時、2つのR2は同一または異なっていてもよく、nが2の時、2つのR4は同一または異なっていてもよい。
また、R1aとR2がそれぞれ一緒になって、環Aとともに、下式の基を形成してもよい。
また、R3とR4がそれぞれ一緒になって、環Bとともに、下式から選ばれる基を形成してもよい。
pは1〜3の整数を示す。
R13は(1)置換されていてもよいアルキル、(2)シアノ、(3)水素、(4)ハロゲン、(5)置換されていてもよいアミノ、(6)アルケニル、(7)置換されていてもよいカルバモイル、(8)アルコキシカルボニル、(9)カルボキシ、(10)複素環式基、(11)水酸基または(12)アルコキシを示す。
(ただし、(i)環Aおよび環Bがベンゼン環であり、
環Qが、
であり、
R3が2位に置換した水酸基、アルコキシまたはシクロアルキルオキシであり、
R4が6位に置換したメトキシであり、
R13がアルコキシカルボニルまたはカルボキシである化合物、
(ii)N−(3−イソプロポキシプロピル)−4−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
(iii)4−(1−(4−アミノスルホニルフェニル)−3−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド、および
(iv)4−〔5−(4−クロロフェニル)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−1−イル〕−N−メチルベンゾヒドロキサム酸
を除く。)〕
により表される化合物またはその製薬上許容し得る塩の使用。
【請求項8】
R5、R6およびR7における置換されていてもよいアルキルの置換基が、独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基である請求項7に記載の使用。
〔式中、R8およびR9は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルコキシカルボニル、(6)置換されていてもよい複素環式基または(7)置換されていてもよいアリールを示すか、または(8)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。R10およびR11は、同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基を示す。R12は(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基を示す。〕
【請求項9】
環Bがベンゼン、複素環またはシクロアルカンであり、
R1aが下式から選ばれる基であり、
R3が、下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が、水素、アルキルまたはアルコキシカルボニルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、(6)置換されていてもよいアリールであるか、あるいは(7)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは置換されていてもよいアルキルである請求項7記載の使用。
【請求項10】
環Bが(1)ベンゼンまたは(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、2,3−ジヒドロインドール、2,3−ジヒドロベンゾフランおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環であり、
R1aが下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキルまたは(4)アルコキシアルキルであり、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは水酸基で置換されていてもよいアルキルであり、
R13は(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、置換されていてもよいアミノおよび置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニル、または(4)複素環式基である請求項7記載の使用。
【請求項11】
環Aがベンゼン、チオフェン、ピリジンまたはピラゾールであり、
環Bが(1)ベンゼン、または(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェンおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環であり、
R1aが下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5は(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)水酸基で置換されていてもよいアリールと縮合したシクロアルキル、または(4)複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8、R9、R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、または(6)置換されていてもよいアリールであり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれシアノ、ニトロ、水酸基、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり、
R13が(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、ハロゲンおよびフェニルから選ばれる基で置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、フェニルで置換されていてもよいアミノならびにアルコキシおよび水酸基で置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニルまたは(4)4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルである請求項7記載の使用。
【請求項12】
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬が、頻尿、尿失禁、喘息または慢性閉塞性肺疾患の予防および/または治療剤である請求項1〜11のいずれかに記載の使用。
【請求項1】
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬を製造するための式(I)
〔式中、環Aはベンゼンまたは複素環を示す。
環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンを示す。
環Qは下式から選ばれる基を示す。
R1およびR3は同一または異なって、それぞれ下式から選ばれる基を示す。
R5およびR6は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合されていてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、(5)置換されていてもよい複素環式基、もしくは(6)アルコキシカルボニルを示すか、または(7)R5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。
R7は(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合されていてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)アルコキシカルボニルを示す。
R14は水素、アルコキシ、水酸基、シアノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。
mおよびnは、同一または異なって、それぞれ0、1または2を示す。
R2およびR4は同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。但し、mが2の時、2つのR2は同一または異なっていてもよく、nが2の時、2つのR4は同一または異なっていてもよい。
また、R1とR2がそれぞれ一緒になって、環Aとともに、下式から選ばれる基を形成してもよい。
また、R3とR4がそれぞれ一緒になって、環Bとともに、下式から選ばれる基を形成してもよい。
pは1〜3の整数を示す。
R13は(1)置換されていてもよいアルキル、(2)シアノ、(3)水素、(4)ハロゲン、(5)置換されていてもよいアミノ、(6)アルケニル、(7)置換されていてもよいカルバモイル、(8)アルコキシカルボニル、(9)カルボキシ、(10)複素環式基、(11)水酸基または(12)アルコキシを示す。
(ただし、環Aはベンゼン環であり、
環Bはベンゼン環、ピリジンまたはシクロアルカンであり、
環Qは、
(式中、R13はハロゲン、アルキルまたはハロアルキルである。)であり、
R1がスルファモイルまたはアルキルスルホニルであり、
R3は水素、アルキルまたはアルコキシであり、
mが1であってR2がハロゲンであるか、またはmが0であり、
nが1であってR4がハロゲン、アルコキシまたはアルキルであるか、またはnが0である化合物を除く。)〕
により表される化合物またはその製薬上許容し得る塩の使用。
【請求項2】
R5、R6およびR7における置換されていてもよいアルキルの置換基が、独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基である請求項1に記載の使用。
〔式中、R8およびR9は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルコキシカルボニル、(6)置換されていてもよい複素環式基または(7)置換されていてもよいアリールを示すか、または(8)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。R10およびR11は、同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基を示す。R12は(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基を示す。〕
【請求項3】
環Bがベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンであり、
R1が下式から選ばれる基であり、
R3が、下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素、アルキルまたはアルコキシカルボニルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が、水素、アルキルまたはアルコキシカルボニルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、(6)置換されていてもよいアリールであるか、あるいは(7)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは置換されていてもよいアルキルである請求項1記載の使用。
【請求項4】
環Bが(1)ベンゼンまたは(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、2,3−ジヒドロインドール、2,3−ジヒドロベンゾフランおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環または(3)シクロヘキセンであり、
R1が下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキルまたは(4)アルコキシアルキルであり、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは水酸基で置換されていてもよいアルキルであり、
R13は(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいアミノおよび置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニル、または(4)複素環式基である請求項1記載の使用。
【請求項5】
環Aがベンゼン、チオフェン、ピリジンまたはピラゾールであり、
環Bが(1)ベンゼン、(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、2,3−ジヒドロインドールおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環、または(3)シクロヘキセンであり、
R1が下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5は(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)水酸基で置換されていてもよいアリールと縮合したシクロアルキル、または(4)複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8、R9、R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、または(6)置換されていてもよいアリールであり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれシアノ、ニトロ、水酸基、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり、
R13が(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、ハロゲンおよびフェニルから選ばれる基で置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、フェニルで置換されていてもよいアミノならびにアルコキシおよび水酸基で置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニルまたは(4)4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルである請求項1記載の使用。
【請求項6】
R1が下式から選ばれる基である請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
【請求項7】
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬を製造するための式(Ia)
〔式中、環Aはベンゼンまたは複素環を示す。
環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンを示す。
環Qは下式から選ばれる基を示す。
R1aは下式から選ばれる基を示す。
R3は下式から選ばれる基を示す。
R5およびR6は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、(5)置換されていてもよい複素環式基、もしくは(6)アルコキシカルボニルを示すか、または(7)R5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。
R7は(1)水素、(2)置換されていてもよいアルキル、(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)アルコキシカルボニルを示す。
R14は水素、アルコキシ、水酸基、シアノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。
mおよびnは同一または異なって、それぞれ0、1または2を示す。
R2およびR4は同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよいアルキルを示す。但し、mが2の時、2つのR2は同一または異なっていてもよく、nが2の時、2つのR4は同一または異なっていてもよい。
また、R1aとR2がそれぞれ一緒になって、環Aとともに、下式の基を形成してもよい。
また、R3とR4がそれぞれ一緒になって、環Bとともに、下式から選ばれる基を形成してもよい。
pは1〜3の整数を示す。
R13は(1)置換されていてもよいアルキル、(2)シアノ、(3)水素、(4)ハロゲン、(5)置換されていてもよいアミノ、(6)アルケニル、(7)置換されていてもよいカルバモイル、(8)アルコキシカルボニル、(9)カルボキシ、(10)複素環式基、(11)水酸基または(12)アルコキシを示す。
(ただし、(i)環Aおよび環Bがベンゼン環であり、
環Qが、
であり、
R3が2位に置換した水酸基、アルコキシまたはシクロアルキルオキシであり、
R4が6位に置換したメトキシであり、
R13がアルコキシカルボニルまたはカルボキシである化合物、
(ii)N−(3−イソプロポキシプロピル)−4−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
(iii)4−(1−(4−アミノスルホニルフェニル)−3−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド、および
(iv)4−〔5−(4−クロロフェニル)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−1−イル〕−N−メチルベンゾヒドロキサム酸
を除く。)〕
により表される化合物またはその製薬上許容し得る塩の使用。
【請求項8】
R5、R6およびR7における置換されていてもよいアルキルの置換基が、独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基である請求項7に記載の使用。
〔式中、R8およびR9は同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルコキシカルボニル、(6)置換されていてもよい複素環式基または(7)置換されていてもよいアリールを示すか、または(8)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。R10およびR11は、同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基を示す。R12は(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基を示す。〕
【請求項9】
環Bがベンゼン、複素環またはシクロアルカンであり、
R1aが下式から選ばれる基であり、
R3が、下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が、水素、アルキルまたはアルコキシカルボニルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、(6)置換されていてもよいアリールであるか、あるいは(7)R8およびR9が一緒になって、それらが結合している原子とともに置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)アルカノイル、(6)アルキルスルホニル、(7)アルコキシカルボニルまたは(8)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは置換されていてもよいアルキルである請求項7記載の使用。
【請求項10】
環Bが(1)ベンゼンまたは(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、2,3−ジヒドロインドール、2,3−ジヒドロベンゾフランおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環であり、
R1aが下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5が(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)アリールと縮合していてもよく、置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置換されていてもよいアリール、または(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、それらが結合している原子とともに、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8およびR9が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキルまたは(4)アルコキシアルキルであり、
R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれオキソ、シアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲンまたは水酸基で置換されていてもよいアルキルであり、
R13は(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、置換されていてもよいアミノおよび置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニル、または(4)複素環式基である請求項7記載の使用。
【請求項11】
環Aがベンゼン、チオフェン、ピリジンまたはピラゾールであり、
環Bが(1)ベンゼン、または(2)チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェンおよび1,4−ベンゾジオキサンから選ばれる複素環であり、
R1aが下式から選ばれる基であり、
R3が下式から選ばれる基であり、
R5は(1)水素、(2)独立に選ばれる1〜7個のハロゲンおよび/または下式から選ばれる1または2個の基で置換されていてもよいアルキル、
(3)水酸基で置換されていてもよいアリールと縮合したシクロアルキル、または(4)複素環式基であり、
R6が水素またはアルキルであるか、あるいはR5およびR6が一緒になって、ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい複素環を形成してもよく、
R7が水素またはアルキルであり、
R8、R9、R10およびR11が同一または異なって、それぞれ(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキル、(5)置換されていてもよい複素環式基、または(6)置換されていてもよいアリールであり、
R12が(1)水素、(2)置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよい複素環式基で置換されていてもよいアルキル、(3)ヒドロキシアルキル、(4)アルコキシアルキルまたは(5)置換されていてもよい複素環式基であり、
mおよびnが同一または異なって、それぞれ0、1または2であり、
R2およびR4が同一または異なって、それぞれシアノ、ニトロ、水酸基、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり、
R13が(1)水素、(2)ハロゲン、水酸基、ハロゲンおよびフェニルから選ばれる基で置換されていてもよいアルコキシ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、フェニルで置換されていてもよいアミノならびにアルコキシおよび水酸基で置換されていてもよいイミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル、(3)アルケニルまたは(4)4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルである請求項7記載の使用。
【請求項12】
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬が、頻尿、尿失禁、喘息または慢性閉塞性肺疾患の予防および/または治療剤である請求項1〜11のいずれかに記載の使用。
【公開番号】特開2006−316054(P2006−316054A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−111427(P2006−111427)
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000002956)田辺製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000002956)田辺製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】
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