説明

高周波領域における誘電体としてのガラスセラミック

【課題】高周波領域で使用するための誘電体、特に誘電体共振器、電子周波数フィルタ素子、またはアンテナ素子として特に適するガラスセラミックを提供する。
【解決手段】ガラスセラミックは、酸化物基準のモル%で、少なくとも、5〜50%のSiOと、0〜20%のAlと、0〜25%のBと、0〜25%のBaOと、10〜60%のTiOと、5〜35%のREとを構成成分として有する。ここで、Baは部分的にSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタニドまたはイットリウムであり、Tiは部分的にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波領域(周波数>200MHz)、特にギガヘルツ領域(周波数f>1GHz)において誘電体として使用できるガラスセラミックに関する。
【背景技術】
【0002】
高周波領域の多数のアプリケーション(用途)には、比誘電率εが非常に高くかつ誘電損(tanδ)が非常に低い特殊材料が必要である。ユーザの体による近接領域デチューニング(「ボディローディング」といわれる)を避けるためには、アンテナ、フィルタ、および他のデバイスの誘電体帯電が特に重要である。このためには、高周波領域でε≧15の高い比誘電率および10−2より高くない、好ましくはこれより低い低誘電損(tanδ)を有する誘電体が必要である。さらに、共振周波数τの温度依存性を非常に小さくするべきである。最後に、低コストで近似成形(ニアネットシェープ)を可能にするために、このような材料はごく単純で安価な方法で加工できるようにするべきである。
【0003】
焼結プロセスで加工される多数のセラミック材料が、先行技術において周知である。このような材料には、ギガヘルツ領域用に誘電体帯電したアンテナの場合に使用するための、Mirsanehらの「円偏波誘電体装填アンテナ:現在の技術と今後の課題(Circularly Loaded Dielectric−Loaded Antennas:Current Technology and Future Challenges)」、 Adv. Funct. Materials 18、(2008年)、1〜8頁で開示されているBiNbO系が含まれる。この材料は、もっとも広く使用されている2つの形態のアンテナである円偏波DLAヘリカルアンテナ(D−LQHアンテナ)および方形パッチアンテナを製造するために使用される。このために、30モル%のBiと、30モル%のNbと、30モル%のBと、10モル%のSiOとの組成を有するガラスを、従来の方法で1250℃で2時間溶融する。
【0004】
このガラスは、円筒形の成形型に注入され、500℃ないし520℃で減圧され、室温までゆっくり冷却された。その後、600℃ないし1000℃の範囲のさまざまな温度で結晶化が行われた。アンテナ用途に最適な値は、960℃での熱処理の場合、比誘電率εが15、品質係数Q・fが15000GHzで、共振周波数τの温度係数が−80MK−1であるといわれている。ここで決定される結晶相は本質的に斜方晶系BiNbOであった。
【0005】
ビスマスおよびニオブを使用するこの系は、原材料の観点において、非常に高価である。
加えて、多種の焼結セラミック材料(米国特許第6,184,845号明細書、米国特許出願公開第2007/063902号明細書を参照)がある。これらの参考文献では、誘電体帯電したD−LQHアンテナのセラミックコアの誘電材料として、比誘電率が約36のチタン酸ジルコニウムまたはチタン酸ジルコニウムスズを主成分とする焼結セラミック材料が開示されている。この材料は、押出し成型またはプレス成型して、その後焼結することにより製造されるといわれている。
【0006】
別の焼結材料が、M.T.Sebastianらの論文、「LTCCアプリケーション用低損失誘電体材料(Low loss dielectric materials for LTCC applications)」、International Materials Reviews、第53巻、2008年、57〜90頁に記載されている。これらの材料のいくつかは「ガラスセラミック」といわれている。これらは、ガラス粉末および結晶性粉末の混合物の焼結によって製造されるため焼結材料である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6,184,845号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/063902号明細書
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Mirsaneh外、“Circularly Loaded Dielectric−Loaded Antennas:Current Technology and Future Challenges”, Adv. Funct. Materials 18,(2008)、p.1−8
【非特許文献2】M.T.Sebastian外、“Low loss dielectric materials for LTCC applications” ,International Materials Reviews,Vol.53,2008,p.57−90
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
焼結により製造する誘電体は多数の欠点を有する。すなわち、すべての焼結プロセスは必ず一定の収縮を伴い、これが不正確な寸法精度およびそれに応じた最終機械加工につながる。さらに、すべての焼結プロセスは、一定の残留多孔性をもたらし、これは表面を金属被覆するときに不都合である。金属が空隙に浸透して、誘電体の誘電損を増やす。
加えて、焼結材料の製造は、基本的に比較的複雑で高価である。
【0010】
上記事項に鑑みて、本発明の目的は、高周波アプリケーション用誘電体として使用でき、比誘電率が高く誘電損が低い、改良された材料を提供することである。さらに、材料は、ごく単純で安価な方法で製造および加工することが可能であるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、少なくとも以下の構成成分(単位は酸化物基準のモル%)を有するガラスセラミックによって達成される。
SiO 5〜50
Al 0〜20
0〜25
BaO 0〜25
TiO 10〜60
RE 5〜35
上記組成において、Baは一部、好ましくは10%を上限に、Sr、Ca、Mgで置換でき、REはランタン、別のランタニド、またはイットリウムであり、Tiは一部、好ましくは10%を上限に、Zr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。
【0012】
本発明の目的は、この方法で完全に解決される。
セラミック化処理によって比誘電率が高く、誘電損が低く、かつ共振周波数の温度依存性が低い均質なガラスセラミックに後に転化できる均質なガラスは、このようなガラス組成を使って溶融できることが発見されている。材料は、単純で安価な方法でガラスセラミックとして製造でき、溶融技術プロセス、特に鋳込みまたは任意でプレスにより近似成形を可能にする。
【0013】
本発明の出願の目的上、「ガラスセラミック」という用語は、溶融によって製造された均質なガラスから出発し、特定の熱処理によって、大量の微結晶が本質的に均質に残留ガラス相に分布する部分結晶体に転化された材料をいう。
本発明の有利な実施形態において、ガラスセラミックは以下の構成成分を有する(酸化物基準のモル%で)。
SiO 10〜40
Al 0〜10
5〜25
BaO 0〜20
TiO 15〜50
RE 10〜30
上記組成において、Baは一部、好ましくは10%を上限に、Sr、Ca、Mgで置換でき、REはランタニドまたはイットリウムであり、Tiは一部、好ましくは10%を上限に、Zr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。
【0014】
さらに、ガラスセラミックは清澄剤を通例の量、好ましくは0.01モル%〜3モル%の清澄剤を含有でき、清澄剤は好ましくはSbおよびAsからなる群から選択される。
本発明のガラスセラミックは、好ましくは、高周波アプリケーション(f>200MHz)で、誘電損(tanδ)が10−2以下、好ましくは10−3以下である。
【0015】
さらに、ガラスセラミックは、好ましくは、比誘電率εが少なくとも15、好ましくは>18、好ましくは20ないし80の範囲である。
本発明のガラスセラミックは、好ましくは、共振周波数の温度依存性tが200ppm/K以下、好ましくは50ppm/K以下、特に好ましくは10ppm/K以下でもある。
【0016】
本発明の別の有利な実施形態において、本発明のガラスセラミックは、RE、Ti、Si、O、および任意でBaを主成分とする少なくとも1種の混晶相を有し、上記組成において、Baは少なくとも一部をSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタニドまたはイットリウムであり、Tiは少なくとも一部をZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。
【0017】
特に、本発明のガラスセラミックは、Ba、RE、TiO、RETi、RETiSiO、およびRETi24からなる群から選択される少なくとも1種の混晶相を含有でき、上記組成においてREはランタン、別のランタニドまたはイットリウムであり、Baのうち10%までをSr、Ca、Mgで置換でき、Tiのうち10%までをZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。
【0018】
本発明のガラスセラミックは、好ましくは、結晶材料の割合が少なくとも30体積%であり、好ましくは95体積%までにすることができる。
平均微結晶サイズは、好ましくは10nmないし50μmであり、好ましくは100nmないし1μmの範囲である。
本発明のガラスセラミックは、高周波領域(f>200MHz)における誘電体共振器、電子周波数フィルタ素子、またはアンテナ素子用の誘電体として特に適する。
【0019】
円筒アンテナ素子またはパッチアンテナ素子用の誘電体として使用することが特に有用である。
高周波領域で、誘電損が10−2以下の本発明による誘電体は、以下のステップによって製造できる。
‐以下の構成成分(酸化物基準のモル%で)を含有する出発ガラスを溶融および均質化するステップ。
SiO 5〜50
Al 0〜20
0〜25
BaO 0〜25
TiO 10〜60
RE 5〜35
上記組成において、Baは一部を、好ましくは10%を上限に、Sr、Ca、Mgで置換でき、REはランタニドまたはイットリウムであり、Tiは一部を、好ましくは10%を上限に、Zr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。
‐出発ガラスを所望の成形型に注入するステップ。
‐出発ガラスを室温に冷却するステップ。
‐出発ガラスを熱処理によってセラミック化するステップ。
【0020】
本発明の好適な実施形態では、出発ガラスは少なくとも以下の構成成分(酸化物基準のモル%で)を含む。
SiO 10〜40
Al 0〜10
5〜25
BaO 0〜20
TiO 15〜50
RE 10〜30
上記組成において、Baは一部を、好ましくは10%を上限に、Sr、Ca、Mgで置換でき、REはランタニドまたはイットリウムであり、Tiは一部を、好ましくは10%を上限に、Zr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できる。
【0021】
出発ガラスは、好ましくは、熱間成形プロセス、特に鋳込み、管引抜き、ロッド引抜き、または押出し成型によって近似成形する。
本発明の別の特徴および利点は、図面を参照して以下の好適な実施例の説明から明らかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】X線回折解析の結果を示す。
【実施例】
【0023】
表1は、Ba‐La‐Ti‐Si‐O系の出発ガラスのさまざまなガラス組成を示す。
実施例1ないし実施例9のさまざまなガラスサンプルを、まず、従来の出発材料を使用した通常の方法で溶融および均質化する。ここで、白金るつぼ、Pt/Irるつぼ、Pt/Rhるつぼ、溶解石英るつぼ、または酸化アルミニウムるつぼを使用できる。サンプルは、まず、1350℃で2時間溶融してから、1400℃で30分間精製(純化)し、白金スターラーで20分間攪拌して均質化し、10分間静置してから、例えばスチール、グラファイト、酸化アルミニウム、または溶解石英製の適切な成形型に注入し、近似成形する。
【0024】
ガラスに、室温に冷却した後、セラミック化ステップを施すが、これは、例えば、赤外線加熱プロセスまたは従来のプロセスによって行うことができる。
赤外線加熱炉による典型的なセラミック化サイクルは以下のとおりである。
‐300K/分で1050℃まで加熱する。
‐1050℃で7秒間保持する。
‐50K/分の加熱速度で1200℃まで加熱する。
‐1200℃で15分間保持する。
‐加熱炉の電源を切って、約50K/分の冷却速度で約500℃まで冷却する。
‐約500℃の温度に達したら、加熱炉から試料を取り出す。
【0025】
従来の加熱炉におけるセラミック化は、925℃で15時間の熱処理によって行う。
必要なら、鋳込み後に、成型物に精密研削もしくは研磨処理を施すことができ、または円筒形の成型物の製造の場合は、円筒形の表面の芯なし研削により機械加工できる。
図1に、セラミック化後のサンプル9のX線回折解析を示す。顕著な結晶相は、LaTiSiOである。加えて、小比率のルチルTiOが見つかった。
【0026】
このサンプルの結晶相の体積比率は、およそ約50体積%ないし70体積%である。
サンプル1ないしサンプル9の比誘電率εを測定した。これらはすべて15より大きく、20ないし50の範囲内であった。
これらのサンプルは、低い誘電損と高い品質も示している。
品質Q値は、誘電損(tanδ)の逆数である。
Q=1/tan(δ)
品質は、ハッキ・コールマン共振法により測定する。ここでは、品質係数は、品質Q値と測定周波数fとの積として求める。
【0027】
すべてのサンプル1ないし9の品質係数Q・fは、2000GHzないし3000GHzの範囲内であった。サンプル1の場合、10.09GHzで、比誘電率ε22.4、品質Q値205が、すなわち、品質係数2068が測定された。
共振周波数の温度係数tは、測定したすべてのサンプルで非常に低く、−40ppm/K<t<40ppm/Kの範囲である。
【0028】
アンテナ用の誘電体、特に、移動体電話の移動GPSアンテナに適したものとして使用する場合、周波数範囲は200MHz超、特に、約800MHzないし70GHzの範囲である。アンテナの誘電体帯電は、ユーザによるデチューニングに対するアンテナの感度を低下させる。
【0029】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化物基準のモル%で、少なくとも以下の構成成分を含み、
SiO 5〜50
Al 0〜20
0〜25
BaO 0〜25
TiO 10〜60
RE 5〜35
ここで、Baは部分的にSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタン、別のランタニドまたはイットリウムであり、Tiは部分的にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できることを特徴とする、ガラスセラミック。
【請求項2】
酸化物基準のモル%で、少なくとも以下の構成成分を含み、
SiO 10〜40
Al 0〜10
5〜25
BaO 0〜20
TiO 15〜50
RE 10〜30
ここで、Baは部分的にSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタン、別のランタニド、またはイットリウムであり、Tiは部分的にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できることを特徴とする、請求項1に記載のガラスセラミック。
【請求項3】
Baは10%を上限にSrで置換でき、Tiは10%を上限にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できることを特徴とする、請求項1または2に記載のガラスセラミック。
【請求項4】
0.01モル%ないし3モル%の少なくとも1種の清澄剤を含有する、請求項1、2、または3に記載のガラスセラミック。
【請求項5】
前記清澄剤は、SbおよびAsからなる群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載のガラスセラミック。
【請求項6】
周波数f>200MHzの高周波領域で、10−2以下の誘電損(tanδ)を有することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項7】
周波数f>200MHzの高周波領域で、10−3以下の誘電損(tanδ)を有することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項8】
少なくとも15の比誘電率εを有することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項9】
20ないし80の範囲内の比誘電率εを有することを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項10】
共振周波数の温度依存性の絶対値|τ|が、200ppm/K以下であることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項11】
前記共振周波数の温度依存性の絶対値|τ|が、50ppm/K以下であることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項12】
前記共振周波数の温度依存性の絶対値|τ|が、10ppm/K以下であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項13】
RE、Ti、Si、O、および任意でBaを主成分とする少なくとも1種の混晶相を含有し、ここで、Baは少なくとも部分的にSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタニドまたはイットリウムであり、Tiは少なくとも部分的にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項14】
BaRETiO、RETi、RETiSiO、およびRETi24からなる群から選択される少なくとも1種の混晶相を含み、ここで、REはランタン、別のランタニドまたはイットリウムであり、Baの10%までをSr、Ca、Mgで置換でき、Tiの10%までをZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項15】
結晶材料の比率が少なくとも30体積%であることを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項16】
結晶材料の比率が95体積%までであることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項17】
10nmないし50μmの平均微結晶サイズを有することを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項18】
100nmないし1μm平均微結晶サイズを有することを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載のガラスセラミック。
【請求項19】
請求項1ないし18のいずれか1項に記載のガラスセラミックの使用であって、高周波領域用の誘電体共振器、電子周波数フィルタ素子、またはアンテナ素子用の誘電体としての使用。
【請求項20】
円筒アンテナ素子またはパッチアンテナ素子用の誘電体としての、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
高周波領域で、誘電損が10−2以下の誘電体を製造する方法であって、当該方法は、
酸化物基準のモル%で、以下の構成成分を含む出発ガラスを溶融および均質化するステップと、
SiO 5〜50
Al 0〜20
0〜25
BaO 0〜25
TiO 10〜60
RE 5〜35
ここで、Baは部分的にSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタン、別のランタニド、またはイットリウムであり、Tiは部分的にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換でき、
前記出発ガラスを所望の成形型に注入するステップと、
前記出発ガラスを室温に冷却するステップと、
前記出発ガラスを熱処理によってセラミック化するステップとを含むことを特徴とする、方法。
【請求項22】
前記出発ガラスは、酸化物基準のモル%で、少なくとも以下の構成成分を有し、
SiO 10〜40
Al 0〜10
5〜25
BaO 0〜20
TiO 15〜50
RE 10〜30
ここで、Baは部分的にSr、Ca、Mgで置換でき、REはランタン、別のランタニド、またはイットリウムであり、Tiは部分的にZr、Hf、Y、Nb、V、Taで置換できることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記出発ガラスを、溶融技術プロセスによって近似成形することを特徴とする、請求項21または22に記載の方法。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2011−195440(P2011−195440A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−60936(P2011−60936)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(504299782)ショット アクチエンゲゼルシャフト (346)
【氏名又は名称原語表記】Schott AG
【住所又は居所原語表記】Hattenbergstr.10,D−55122 Mainz,Germany
【Fターム(参考)】