説明

高密度薄地織物

【課題】従来技術では得られなかった、ファッション衣料、スポーツ衣料などに使用できる、白色展開時には透けにくく、かつ有色展開時には発色性の良い高密度薄地織物を提供する。
【解決手段】カバーファクターが2000以上、および下記(a)〜(c)の要件をすべて満足するポリエステルマルチフィラメント糸から構成されることを特徴とする高密度薄地織物。
(a)総繊度33dtex以下であり、
(b)共重合成分を含有し、原糸での沸水収縮率が15%以上であり、
(c)白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は白色展開時にも透けにくく、かつ有色時に発色性の良い高密度薄地織物に関するものであり、さらに詳しくは、ファッション衣料、スポーツ衣料などに使用できる、カバーファクターが2000以上、33dtex以下で、共重合成分を含有し、沸水収縮率が15%以上であって、さらに白色無機粒子の含有率が0.1%以下であるポリエステルマルチフィラメント糸から構成される白色時には透けにくく、有色時には発色性の良い高密度薄地織物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
薄地織物に関しては従来、織物の目付が非常に軽く、織物を構成する糸の強度から織物の引裂強力を向上させたもの(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、織物を構成する糸に扁平糸を用い、織物の耐水圧を向上させたもの(例えば、特許文献3参照)、あるいは無機粒子を添加した糸を使用したもの(例えば、特許文献4参照)などがあるが、特許文献1、2、3については、その薄地織物の非常に薄いという特性から、非常に透ける織物となってしまうという問題があり、また、特許文献4においては、無機粒子を添加していることから、薄くて透けにくい織物になっているが、無機粒子を添加していることにより、その独特な艶のないマットな織物となってしまい、また無機粒子はたいてい白色であることから、例えば黒色で染色したときの発色性が著しく悪いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2653919号公報
【特許文献2】特開2006−52505号公報
【特許文献3】特開平11−286848号公報
【特許文献4】特開2004−44018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点を解消しようとするものであり、従来技術では得られなかった、ファッション衣料、スポーツ衣料などに使用できる、白色展開時には透けにくく、かつ有色展開時には発色性の良い高密度薄地織物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するために、次の構成を有する。すなわち、
(1)カバーファクターが2000以上、および下記(a)〜(c)の要件をすべて満足するポリエステルマルチフィラメント糸から構成されることを特徴とする高密度薄地織物。
(a)総繊度33dtex以下であり、
(b)共重合成分を含有し、原糸での沸水収縮率が15%以上であり、
(c)白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下である。
【0006】
(2)単糸繊度が1dtex以下であるポリエステルマルチフィラメント糸から構成されることを特徴とする前記(1)に記載の高密度薄地織物。
【0007】
(3)共重合成分が、シュウ酸、セバシン酸、フタル酸およびイソフタル酸から選ばれるジカルボン酸類、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびネオペンチルグリコールから選ばれるグリコール類、または、ビスフェノールA、ビスフェノールスルフォンであることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の高密度薄地織物。
【0008】
(4)白色無機粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アンチモン、酸化亜鉛、タングステン酸鉛、タングステン酸カルシウム、および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の高密度薄地織物。
【0009】
(5)ポリエステルマルチフィラメント糸に用いられるポリエステルがポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の高密度薄地織物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって、白色時には透けにくく、有色時には発色性の良い高密度薄地織物が得られ、ファッション衣料、スポーツ衣料に最適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0012】
本発明の白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度薄地織物を得るためには、まず、白色時に透けにくくするという観点から、織物の仕上げ染色加工後のカバーファクターを2000以上にすることが重要である。ここで、織物が透けるという原理について考えてみると、透けるということは織物に可視光線などの光が吸収、散乱しないで通過することである。織物で光が通過する部分については考えられる部分は二点あり、一点は織物を構成する経糸および緯糸の隙間から通過すること、もう一点は経糸および緯糸自身を通過することである。
【0013】
ここで、カバーファクターとは、{経糸密度(本/2.54cm)×(経糸繊度(D))1/2}+{緯糸密度(本/2.54cm)×(緯糸繊度(D))1/2}で表される、織物の面積に対する糸の占める面積の割合であり、このカバーファクターが大きければ大きいほど、経糸および緯糸の隙間が小さくなり、このことから、経糸および緯糸の隙間からの可視光線などの光の通過を遮ることができる。
【0014】
以上のことから、本発明の白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度薄地織物を得るためには、織物のカバーファクターが2000以上であることが重要である。
【0015】
また、カバーファクターの上限は、量産的に製織可能という観点から3000以下であることが望ましい。
【0016】
さらに、本発明の白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度薄地織物を得るためには、以下の項目(a)〜(c)をすべて満足するポリエステルフィラメント糸から構成されることが重要である。すなわち、
(a)総繊度33dtex以下であること、
(b)共重合成分を含み、原糸での沸水収縮率が15%以上であること、
(c)白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下であることである。
【0017】
まず、本発明のポリエステルマルチフィラメントの総繊度に関しては、33dtexを超えて太くなると織物が厚くなり、薄地織物に適した厚さが得られなくなることから、33dtex以下であることが重要である。なお、25dtex以下であれば、さらに薄い織物が得られるため好ましい。ただ、繊度が細すぎると糸が細いため強度が弱くなり、織物での引裂強力が低下することがあるので、繊度は15dtex以上が望ましい。
【0018】
さらに、本発明のポリエステルマルチフィラメントには第3成分である共重合成分を含むことが重要である。ポリエステルマルチフィラメントに含まれる共重合成分としては、例えば、シュウ酸、セバシン酸、フタル酸およびイソフタル酸などのジカルボン酸類、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびネオペンチルグリコールなどのグリコール類の他、ビスフェノールAおよびビスフェノールスルフォンなどが挙げられる。この共重合成分が含まれることで、ポリエステルマルチフィラメント内の分子構造の分子配向度を低下させることが可能になる。この分子配向度が低下するということは、分子配向が直線ではなく、屈曲が多くなることであり、このことによって、ポリエステルマルチフィラメントの分子構造内で可視光線等の光の通過がしにくく散乱しやすくなる。
【0019】
以上のことから、この共重合成分を含んだポリエステルマルチフィラメントを用い、経糸および緯糸自身からの可視光線などの光の通過を防止することができ、前述したカバーファクターを適用した高密度織物として織物の経糸および緯糸の隙間からの光の通過を防止することと相まって織物を透けにくくすることが可能となる。
【0020】
なお、ポリエステルマルチフィラメントに第3成分である共重合成分を含有させることで、原糸の沸水収縮率が向上し、すなわち収縮量が大きくすることが可能になる。数値的には原糸での沸水収縮率を15%以上とすることで、製織性を向上させることが可能になる。織機で高密度な織物を作製する際に非常に多くの経糸、緯糸が必要になり、また特に経糸の数が多い場合、織機上で経糸同士の隙間がなくなり、糸同士が擦過することで糸に毛羽が発生し、織機の停台回数が増加し、織物の製織性が著しく低下することがある。この製織性の低下を防止するため、密度を甘めに製織しても、沸水収縮率が高ければ、染色加工時に収縮させることができ、高密度織物化することが可能になる。ただ、原糸の沸水収縮率が高すぎると、染色加工時の生地の収縮が大きすぎて染色加工後の生地の長さ、幅とも極端に短くなり、量産時に非効率になることから原糸の沸水収縮率は30%以下が望ましい。
【0021】
共重合成分については、前述した共重合成分のなかから、どれを用いても構わないが、製糸性や高収縮特性の発現性の観点からイソフタル酸やビスフェノールAが特に好ましい。また、第3成分の共重合成分の含有量は高収縮特性を十分付与するために2モル%以上が好ましい。ただ、第3成分の共重合成分が10モル%を超えて含有されると、紡糸時に糸切れが多発することから、含有量は10モル%以下が望ましい。
【0022】
以上のことから、本発明の白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度薄地織物を構成するポリエステルマルチフィラメントには共重合成分が含有されることが非常に重要である。さらに、本発明のポリエステルフィラメントは、白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下であることが重要である。白色無機粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アンチモン、酸化亜鉛、タングステン酸鉛、タングステン酸カルシウムおよび炭酸カルシウムなどが挙げられるが、これらの白色無機粒子の含有率が多いほど、ポリマーの光の通過が白色無機粒子により遮断されるので、透けにくい織物になるが、ポリマーが白色になり、このことから染色時の発色性が著しく低下する。また、ポリマーの表面において、白色無機粒子が表面に凹凸を作るため光を乱反射し非常に艶消しな状態になり、このことも発色性を低下させる原因となる。ただ、白色無機粒子が全く含有されないと、ポリマーの表面が完全に平らになってしまい、ポリエステルマルチフィラメントを紡糸する際の糸道抵抗が増大し、糸切れが多発する。以上のことから本発明における、ポリエステルマルチフィラメントの白色無機粒子の含有率は0.1重量%以下が重要であり、好ましくは、0.05〜0.01重量%である。また、白色無機粒子は、二次粒径の平均が1〜1000nmであることが好ましい。なお、ここで平均粒径とは、粒子を平面上に投影したときに得られる円相当径の平均値をいい、電子顕微鏡などを用いたり、そのような測定原理の粒度分布計を用いて測定することができる。
【0023】
以上のことから、本発明の白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度薄地織物を構成するポリエステルマルチフィラメントには白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下であることが非常に重要である。以上の構成から得られた高密度薄地織物は、白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度織物となる。
【0024】
また、本発明の白色時には透けにくく、有色時には発色性のよい高密度薄地織物を構成するポリエステルマルチフィラメントの単糸繊度が1dtex以下であれば、その単糸繊度の細さから、非常にソフトな織物となり、織物を高密度化したときに発生する、織物の硬さが軽減でき、高密度でありながらソフトな織物となり好ましい。ただ、0.01dtexを下回ると、マルチフィラメント糸の表面積が極端に増え、透けにくくはなるが、染色加工後の発色性が非常に悪くなるため、0.01dtex以上が好ましい。
【0025】
また、ポリエステルマルチフィラメントは、衣料用途に一般的に用いられるポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれも用いることができるが、前述した共重合成分を含有させる必要があるため、製糸性向上の観点から、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。なお、白色時の透けにくさ、すなわち、防透け性については、本発明で得られた白色の高密度薄地織物に黒板、白板の裏あてをし、これを分光測色計を用いて明度(L値)をそれぞれ測定し、また黒板、白板のみのL値をそれぞれ測定し、それらの測定値から次式
((1−(LfW−LfB)/(LW−LB))×100
(ここで、LfW=白板を裏あてしたときの織物のL値 LfB=黒板を裏あてしたときの織物のL値 LW=白板のみのL値 LB=黒板のみのL値)
を求めることで防透け率(%)を得ることができる。この防透け率が100%で全く透けない織物となる。
【0026】
本発明の高密度薄地織物は、白色でも透けにくいという観点から、防透け率については、50%以上となることが好ましい。
【0027】
また、有色時の発色性のよさは、本発明の高密度薄地織物を通常の黒色分散染料にて染色し、分光測色計を用い明度(L値)を求め、L値が低いほど発色性がよいと判断できる。 本発明の高密度薄地織物については黒色に染色した際のL値は17以下が好ましい。
【0028】
本発明の高密度薄地織物は、総繊度33dtex以下であり、共重合成分を含有し、原糸での沸水収縮率が15%以上であり、白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下のポリエステルマルチフィラメント糸から構成され、織物の経、緯のいずれか一方、もしくは両方に用いられる。好ましくは、ポリエステルマルチフィラメント糸の効果を最大限生かすため、経緯両方に用いることが好ましい。
【実施例】
【0029】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。なお本発明で用いた評価方法は以下の通りである。
(1)総繊度、沸水収縮率
JIS L 1013に規定されている繊度、熱水収縮率に準拠して測定した。
(2)カバーファクター
織物の経密度、緯密度、上記(1)で測定した総繊度を用い以下の計算式により求めた。
【0030】
{経糸密度(本/2.54cm)×(経糸繊度(D))1/2}+{緯糸密度(本/2.54cm)×(緯糸繊度(D))1/2
(3)防透け性
織物に黒板、白板の裏あてをし、これを分光測色計を用いて明度(L値)を分光測色計CM2600d(コニカミノルタ製)にてそれぞれ測定し、また黒板、白板のみのL値をそれぞれ測定し、それらの測定値から次式を求める。
【0031】
防透け率(%)=((1−(LfW−LfB)/(LW−LB))×100
(ここで、LfW=白板を裏あてしたときの織物のL値 LfB=黒板を裏あてしたときの織物のL値 LW=白板のみのL値 LB=黒板のみのL値)
(4)L値
分光測色計CM2600d(コニカミノルタ製)にて測定した。
【0032】
(実施例1)
共重合成分であるイソフタル酸を8モル%、平均粒径50nmの酸化チタンを0.1重量%含有したポリエチレンテレフタレートを公知の方法で溶融紡糸し、紡糸速度2600m/min、延伸倍率1.85で、22dtex、24フィラメント(強度3.0cN/dtex、伸度36%、沸水収縮率20%)のポリエステルマルチフィラメントを作成した。このポリエステルマルチフィラメントを平織り組織で経糸および緯糸に使用し、通常の染色加工工程にて加工し、経糸密度270本/2.54cm、緯糸密度203本/2.54cm、カバーファクター2237、の白色の高密度薄地織物に仕上げた。得られた織物は防透け率55%と、透けにくい織物であった。また同様の織物を染色加工時に液流染色機にて黒色に染色し、黒色の高密度薄地織物に仕上げた。得られた織物のL値は15であり発色性がよかった。結果を表1に示す。
【0033】
(比較例1)
共重合成分を含まない、平均粒径50nmの酸化チタンを0.1重量%含有したポリエチレンテレフタレートを公知の方法で溶融紡糸し、紡糸速度2600m/min、延伸倍率1.85で、22dtex、24フィラメント(強度3.2cN/dtex、伸度36%、沸水収縮率7%)のポリエステルマルチフィラメントを作成した。このポリエステルマルチフィラメントを平織り組織で経糸および緯糸に使用し、通常の染色加工工程にて加工し、経糸密度260本/2.54cm、緯糸密度203本/2.54cm、カバーファクター2075、の白色の高密度薄地織物に仕上げた。得られた織物は防透け率45%と透ける織物であった。また、同様の織物を染色加工時に液流染色機にて黒色に染色し、黒色の高密度薄地織物に仕上げた。得られた織物のL値は15.3であり、発色性はよかった。結果を表1に示す。
【0034】
(比較例2)
共重合成分を含まない、平均粒径50nmの酸化チタンを2重量%含有したポリエチレンテレフタレートを公知の方法で溶融紡糸し、紡糸速度2600m/min、延伸倍率1.85で、22dtex、24フィラメント(強度3.1cN/dtex、伸度36%、沸水収縮率7%)のポリエステルマルチフィラメントを作成した。このポリエステルマルチフィラメントを平織り組織で経糸および緯糸に使用し、通常の染色加工工程にて加工し、経糸密度260本/2.54cm、緯糸密度203本/2.54cm、カバーファクター2075、の白色の高密度薄地織物に仕上げた。得られた織物は防透け率58%と透けにくい織物であった。しかし、同様の織物を染色加工時に液流染色機にて黒色に染色し、黒色の高密度薄地織物に仕上げたが、得られた織物のL値は20であり、発色性が悪い織物であった。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバーファクターが2000以上、および下記(a)〜(c)の要件をすべて満足するポリエステルマルチフィラメント糸から構成されることを特徴とする高密度薄地織物。
(a)総繊度33dtex以下であり、
(b)共重合成分を含有し、原糸での沸水収縮率が15%以上であり、
(c)白色無機粒子の含有率が0.1重量%以下である。
【請求項2】
単糸繊度が1dtex以下であるポリエステルマルチフィラメント糸から構成されることを特徴とする請求項1に記載の高密度薄地織物。
【請求項3】
共重合成分が、シュウ酸、セバシン酸、フタル酸およびイソフタル酸から選ばれるジカルボン酸類、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびネオペンチルグリコールから選ばれるグリコール類、または、ビスフェノールA、ビスフェノールスルフォンであることを特徴とする請求項1または2に記載の高密度薄地織物。
【請求項4】
白色無機粒子が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アンチモン、酸化亜鉛、タングステン酸鉛、タングステン酸カルシウム、および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高密度薄地織物。
【請求項5】
ポリエステルマルチフィラメント糸に用いられるポリエステルがポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高密度薄地織物。

【公開番号】特開2010−168669(P2010−168669A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−9665(P2009−9665)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】