説明

高度に成形された複合材ストリンガ用の可撓性マンドレル及び前記ストリンガの製造方法

【課題】高度に成形された複合材ストリンガ用の可撓性マンドレル及び前記ストリンガの製造方法
【解決手段】成形硬化ブロックと、該成形硬化ブロックの上に配置される第1マンドレル要素(12)とを備える航空機ストリンガ積層アセンブリ(10)が提供される。第1マンドレルアセンブリは、第1マンドレル長さに沿って形成されている複数の剛性低減第1溝(18)を有する第1バーアセンブリ(16)を含む。複数の剛性低減第1溝は、第1マンドレル要素の第1マンドレル深さを部分的に通り、第1バーアセンブリが成形硬化ブロックに順応することを可能にする。複合層アセンブリは、第1マンドレル要素上に積層され、成形複合材ストリンガ要素が作成されるように前記成形硬化ブロックに順応されて硬化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、航空機の複合材ストリンガのマンドレル、より詳細には、成形複合材ストリンガ要素を製造するために航空機のストリンガの積層アセンブリと共に使用する可撓性マンドレルに関する。
【背景技術】
【0002】
ストリンガのような航空機のコンポーネントは、航空機の設計の発展によって複雑になってきている。重量/強度比をより低くする必要性に伴う形状の複雑さにより、新たな製造技術が必要となる。この理由から、航空機の設計者は、航空機のストリンガの製造に複合層アセンブリを使用するようになった。これらの製造過程では、エポキシまたは類似の物質が含浸された材料層が、複雑な形状に成形されたマンドレル上に積層される。続いて複合層アセンブリは、所望の複雑な形状を有する複合部品を形成するために硬化される。
【0003】
しかし現在の航空機の設計では、既存のマンドレル技術で実施することが困難である複雑な輪郭およびねじりを必要とする場合がある。現在のマンドレルアセンブリには、金属製のマンドレルまたは複合材マンドレルアセンブリが利用されている。現在の金属製マンドレルは、強い抵抗性を有し、寿命が長い。しかし、これらの金属マンドレルアセンブリを所望の複雑な形状に合わせ、ねじることは困難である。一般の金属マンドレルは、こうした形状へ入れ込むこむためには剛性が高すぎる。したがって従来の方法では、広い範囲で複雑な形状に入れることが可能である複合マンドレルへの転換を行ってきた。しかし、複合層マンドレルは、損傷を受けやすく、金属製のものに比べて寿命が極めて短い。したがって、この利用は、複合材ストリンガの製造においてコストおよび時間の面で望ましくない影響を及ぼしてしまう。
【0004】
したがって、複合材マンドレルアセンブリの可撓性および有用性と金属製マンドレルアセンブリの弾力性および費用効果が組み合わされた航空機用ストリンガ積層アセンブリが極めて望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、複雑な形状、輪郭およびねじれを作成するために可撓性が向上した航空機ストリンガ積層アセンブリおよび方法を提供することである。また、さらなる目的は、複合材マンドレルアセンブリに比べて弾性および寿命が向上した航空機ストリンガ積層アセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的に従って、成形硬化ブロックと、該成形硬化ブロックの上に配置された第1マンドレル要素とを備える航空機ストリンガ積層アセンブリが提供される。第1マンドレルアセンブリは、第1マンドレル長さに沿って形成されている複数の剛性低減第1溝を有する第1バーアセンブリを含む。複数の剛性低減第1溝は、第1マンドレル要素の第1マンドレル深さを部分的に通り、第1バーアセンブリが成形硬化ブロックに順応することを可能にする。複合層アセンブリが、第1マンドレル要素上に積層され、成形複合材ストリンガ要素が作成されるように、前記成形硬化ブロックに順応される際に硬化される。
【0007】
本発明のその他の目的および特徴は、詳細な説明および好ましい実施形態を添付の図面および請求項と共に参照することにより明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1を参照すると、本発明に係る航空機ストリンガ積層アセンブリ10が示される。航空機ストリンガ積層アセンブリ10は、第1マンドレル要素12と、第2マンドレル要素14とを含む。好ましくは、マンドレル要素12、14は、図示されるように細長い金属横材である。伝統的な金属マンドレル構成では、最新式のストリンガ積層に必要な複雑な構成要件を満たすことは困難である。しかしながら、本発明は、第1マンドレルの全長20に沿って形成されている複数の剛性低減第1要素18を有する第1バーアセンブリ16から第1マンドレル要素12を構成することにより、独自の手法を提供する。剛性低減要素18には様々な形が考えられるが、一実施形態として溝の使用が考えられる。
【0009】
第1マンドレル要素12は、2つのマンドレル頂面22と、2つのマンドレル側面24と、右マンドレル端面26と、左マンドレル端面28とを含む。頂面22はさらに、第1マンドレル上方頂面30と、第1マンドレル下方頂面32として定義することが可能である。複数の剛性低減第1溝18は、第1マンドレル深さ34内を部分的に押し入り、第1マンドレル頂面22の一方から、両方のマンドレル側面24を貫通する。これにより、このような剛性低減第1溝18が導入された場合に、第1バーアセンブリ16が撓み、ねじれることを可能にする。
【0010】
様々な溝の形成および構成が考えられるが、一実施形態では複数のテーパ状の溝36が使用され、各溝は開放端38とテーパ端40とを有する。開放端は、第1マンドレル頂面22上に形成され、テーパ端40は、両方の第1マンドレル側面24から見えるように第1マンドレル深さ34を部分的に通り形成される。直線的な溝も使用可能であることも理解されたい。溝は、第1マンドレル要素12の積層面に支障をきたさないよう非常に薄い溝として維持されるように、ワイヤ放電加工機により形成されてもよい。溝18は、幅が0.01インチ未満に維持されることが考えられ、一実施形態では幅0.0065インチである。これにより、積層面に影響を与えることなく、第1マンドレル要素12の所望の可撓性が可能になる。
【0011】
複数の剛性低減第1溝(要素)18は、第1マンドレル長さ20に沿って様々な構成で形成されてもよい。一実施形態では、剛性低減第1溝18が、剛性低減第1溝42の第1グループと、剛性低減溝44の第2グループとから形成されてもよいことが考えられる。第1グループ42は第1マンドレル上方頂面30に形成され、第2グループ44は第1マンドレル下方頂面32に形成される。これらのグループ42、44を相互に離間して配置することにより、第1マンドレル要素12は、その長さに沿って異なる方向へ湾曲または屈曲することが可能である。複数の剛性低減溝18はそれぞれ、第1マンドレル要素12の湾曲が好ましくは溝を開くよりもむしろこれを閉じる傾向にあるように、集合している。これによっても積層用の表面が保護される。図面では、グループ42、44は対向する端部に配置されているが、これには多様な集合または間隔が考えられる。このように、第2マンドレル要素14が、同様に第2マンドレル長さ48に沿って複数の剛性低減第2溝46を備えることも考えられる。この第2溝46は、第2マンドレル深さ50を部分的に通り、第2マンドレル上方頂面52または第2マンドレル下方頂面54の一方または両方に配置されてもよい。
【0012】
複数の剛性低減溝18、46は、マンドレルが様々な複雑な輪郭に合わせられることを可能にするが、本発明ではさらに、このような順応を容易にするために成形硬化ブロック56の使用が考えられる(図2を参照)。成形硬化ブロック56は、複雑な輪郭58を含み、これは第1硬化ブロック平面方向60および第2硬化ブロック平面方向62の両方においても複雑であり得る。これにより、ねじれを生じさせることが可能である。第1マンドレル要素12および/または第2マンドレル要素14を成形硬化ブロック56上に配置することにより、これを複雑な輪郭58に順応させるためにマンドレルの重さが利用可能である。重さのみを利用することが可能であるが、真空バッグアセンブリ64(図5を参照)または締め付けアセンブリ66(図4を参照)が、成形硬化ブロック56への順応を容易にし得ることがさらに考えられる。
【0013】
マンドレル要素12、14が成形硬化ブロック56に合わせられると、複合層アセンブリ68がマンドレル要素12、14上に積層可能である。複合層アセンブリ68は、マンドレル12、14の間に積層されてもよいし、マンドレル12、14と硬化ブロック56との間にも積層されてもよい。複合層アセンブリ68をマンドレル12、14間に、上方頂面30、52および下方頂面32、54において積層することにより、I形の横材の構成が作成される。複合層アセンブリ68は、主に硬化熱70を加えることにより(図5を参照)硬化され、図6に示される成形されたI形の横材のような成形複合材ストリンガ要素72に硬化される。
【0014】
本発明の主な特徴に加えて、本発明はさらに、マンドレル側面24に沿って配置される複数の側面位置決め孔74の使用も考えられる。これは、マンドレル要素12、14が、容易に動かされるとともに成形硬化ブロック56上に配置されることを可能にする。さらに、これは追加の締め付けまたは重み付け点として、特に複雑な面領域において硬化ブロック56に適切に順応させるために利用してもよい。また、本発明は第1マンドレル長さ20を通り形成される中央孔76の使用も考えられる。中央支持ワイヤ78が中央孔76内に配置され、第1マンドレル要素12の長さを延伸する。中央支持ワイヤ78に張力を加えることにより、第1マンドレル要素12の可撓性が変化し、第1マンドレル要素12がより広い範囲の用途に利用されることが可能になる。
【0015】
本発明について1つ以上の実施形態に関連して説明してきたが、ここで説明した特定の機構および技術は単に本発明の原理を例示的に示すものであり、添付の請求項に規定される発明の精神および範囲から逸脱することなく、上述の方法および装置に多数の変更を加えることが可能であることは理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る航空機ストリンガ積層アセンブリを示し、図示されるアセンブリは第1マンドレルアセンブリおよび第2マンドレルアセンブリを示す。
【図2】図1に示される航空機ストリンガ積層アセンブリにおいて使用するための成形硬化ブロックを示す。
【図3】本発明に係る航空機ストリンガ積層アセンブリを示し、これは複合層アセンブリに加えて図1および図2のコンポーネントの構成を示す。
【図4】図3に示される航空機ストリンガ積層アセンブリを示し、さらに真空バッグアセンブリと締め付けアセンブリとを示す。
【図5】図4に示される航空機ストリンガアセンブリを示し、このアセンブリに硬化工程が施される。
【図6】先の図に示される航空機ストリンガアセンブリからの成形複合材ストリンガ要素を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形硬化ブロックと、
前記成形硬化ブロック上に配置されている第1マンドレル要素であって、前記第1マンドレルアセンブリは、第1マンドレル長さに沿って形成されている複数の剛性低減第1溝を有する第1バーアセンブリを含み、前記複数の剛性低減第1溝は、前記第1マンドレル要素の第1マンドレル深さ内を部分的に押し入り、前記第1バーアセンブリが前記成形硬化ブロックに順応することを可能にする第1マンドレル要素と、
前記第1マンドレル要素上に積層されている複合層アセンブリであって、前記複合層アセンブリは、前記第1マンドレル要素上で硬化され、その際成形複合材ストリンガ要素が作成されるように前記成形硬化ブロックに順応されている複合層アセンブリと、
を備える、航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項2】
前記第1マンドレル要素は、細長い横材を備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項3】
前記複数の剛性低減第1溝は、開放端とテーパ端とを含む複数のテーパ状の溝であって、前記開放端は第1マンドレル頂面に沿って配置されており、前記テーパ端は第1マンドレル側面に沿って配置されているテーパ状の溝を備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項4】
前記複数の剛性低減第1溝はそれぞれ、ワイヤ放電加工機による溝を備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項5】
ワイヤ放電加工機による溝はそれぞれ、幅0.01インチ未満である、請求項4に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項6】
前記第1マンドレル要素は、
前記第1マンドレル長さに沿って前記細長い横材内に形成されている中央孔室と、
前記中央孔室を通り配置されている中央支持ワイヤであって、前記中央支持ワイヤは前記細長い横材の可撓性を調整する中央支持ワイヤと、
をさらに備える、請求項2に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項7】
前記成形硬化ブロックは、前記第1マンドレル要素にねじれが生じるように第1硬化ブロック平面方向および第2硬化ブロック平面方向に渡って成形されている、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項8】
前記複数の剛性低減溝は、
第1マンドレル上方頂面に沿って配置されている剛性低減第1溝の第1グループと、
第1マンドレル下方頂面に沿って配置されている剛性低減溝の第2グループであって、前記剛性低減溝の第1グループは、前記第1マンドレル要素が前記成形硬化ブロックに順応可能であるように、前記剛性低減溝の第2グループから離間して配置されている剛性低減溝の第2グループと、
を備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項9】
前記第1マンドレル要素は、前記細長い横材内に形成されている複数の側面位置決め孔をさらに備える、請求項2に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項10】
前記成形硬化ブロックと、前記第1マンドレル要素と、前記複合層アセンブリとを取り囲む真空バッグアセンブリであって、前記真空バッグアセンブリは、硬化の際に前記複合層アセンブリを前記第1マンドレル要素に対して押圧する真空バッグアセンブリとをさらに備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項11】
前記第1マンドレル要素を前記成形硬化ブロック上に押し付ける締め付けアセンブリをさらに備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項12】
前記成形硬化ブロック上で前記第1マンドレル要素の付近に配置されている第2マンドレル要素であって、前記第2マンドレルアセンブリは、第2マンドレル長さに沿って形成されている複数の剛性低減第2溝を含み、前記複数の剛性低減第2溝は、前記第2マンドレル要素の第2マンドレル深さ内を部分的に押し入り、前記第2マンドレルアセンブリが前記成形硬化ブロックに順応することを可能にする第2マンドレル要素をさらに備える、請求項1に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項13】
前記複合層アセンブリは、前記第1マンドレル要素と前記第2マンドレル要素との間に積層されており、前記複合層アセンブリは第1マンドレル上方頂面および第2マンドレル上方頂面に渡って延伸し、前記複合層アセンブリは、前記成形複合材ストリンガ要素が成形I形横材要素を備えるように、第1マンドレル下方頂面および第2マンドレル下方頂面に渡って延伸する、請求項12に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項14】
第1マンドレル長さに沿って複数の剛性低減第1要素が形成されている第1の細長い金属横材アセンブリを含む第1マンドレル要素であって、前記複数の剛性低減第1要素は、前記第1の細長い金属横材アセンブリが複雑な輪郭に配置されることを可能にする第1マンドレル要素と、
前記第1マンドレル要素上に積層されている複合層アセンブリであって、前記複合層アセンブリは、成形複合材ストリンガ要素が作成されるように、前記複雑な輪郭に配置されて前記第1マンドレル要素上に硬化されている複合層アセンブリと、
を備える、航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項15】
第1硬化ブロック平面方向および第2硬化ブロック平面方向の両方に渡り成形されている成形硬化ブロックであって、前記第1マンドレル要素は、前記複雑な輪郭を形成するために前記成形硬化ブロック上に配置されている成形硬化ブロックをさらに備える、請求項14に記載の航空機ストリンガアセンブリ。
【請求項16】
前記複数の剛性低減第1要素は、開放端とテーパ端とを含む複数のテーパ状の溝であって、前記開放端は第1マンドレル頂面に沿って配置されており、前記テーパ端は第1マンドレル側面に沿って配置されている複数のテーパ状の溝を備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項17】
前記複数の剛性低減第1要素はそれぞれ、ワイヤ放電加工機による溝を備える、請求項15に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項18】
ワイヤ放電加工機による溝はそれぞれ、幅0.01インチ未満である、請求項17に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項19】
前記第1マンドレル要素は、
前記第1マンドレル長さに沿って、前記第1の細長い金属横材アセンブリ内に形成されている中央孔室と、
前記中央孔室を通り配置されている中央支持ワイヤであって、前記中央支持ワイヤは前記第1の細長い金属横材アセンブリの可撓性を調整する中央支持ワイヤと、
をさらに備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項20】
前記複数の剛性低減第1要素は、
第1マンドレル上方頂面に沿って配置されている剛性低減溝の第1グループと、
第1マンドレル下方頂面に沿って配置されている剛性低減溝の第2グループであって、前記剛性低減溝の第1グループは、前記第1マンドレル要素が前記成形硬化ブロックに順応可能であるように、前記剛性低減溝の第2グループから離間して配置されている第2グループと、
を備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項21】
前記複数の剛性低減第1要素は、前記第1の細長い金属横材アセンブリにねじれが生じることを可能にする、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項22】
前記第1マンドレル要素は、前記第1の細長い金属横材内に形成されている複数の側面位置決め孔をさらに備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項23】
前記成形硬化ブロックと前記第1マンドレル要素と前記複合層アセンブリとを取り囲む真空バッグアセンブリであって、前記真空バッグアセンブリは、硬化の際に前記複合層アセンブリを前記第1マンドレル要素に対して押圧する真空バッグアセンブリをさらに備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項24】
前記マンドレル要素を前記成形硬化ブロックに押し付ける締め付けアセンブリをさらに備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項25】
前記第1マンドレル要素付近で前記成形硬化ブロック上に配置されている第2マンドレル要素であって、前記第2マンドレルアセンブリは、第2マンドレル長さに沿って形成されている複数の剛性低減第2溝を含み、前記複数の剛性低減第2溝は、前記第2マンドレルアセンブリが前記成形硬化ブロックに順応可能であるために、前記第2マンドレル要素の第2マンドレル深さを部分的に通る第2マンドレル要素をさらに備える、請求項14に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項26】
前記複合層アセンブリは、前記第1マンドレル要素と前記第2マンドレル要素との間に積層されており、前記複合層アセンブリは、第1マンドレル上方頂面および第2マンドレル上方頂面に渡って延伸し、前記複合層アセンブリは、前記成形複合材ストリンガ要素が成形I形横材要素を備えるように、第1マンドレル下方頂面および第2マンドレル下方頂面に渡って延伸する、請求項25に記載の航空機ストリンガ積層アセンブリ。
【請求項27】
航空機ストリンガを積層する方法であって、
第1マンドレル長さに沿って第1マンドレル要素内に複数の剛性低減第1要素を形成することと、
前記第1マンドレル要素を成形硬化ブロック上に配置し、前記複数の剛性低減第1要素は、前記第1マンドレル要素が前記成形硬化ブロックに順応することを可能にすることと、
前記第1マンドレル要素が前記成形硬化ブロックに順応されると、複合層アセンブリを前記第1マンドレル要素上に積層することと、
成形複合材ストリンガが作成されるように前記複合層アセンブリを硬化することと、
を備える、方法。
【請求項28】
前記複数の剛性低減第1要素は、第1の細長い金属横材内に形成されている複数の剛性低減第1溝として形成されている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記複数の剛性低減第1要素は、開放端とテーパ端とを含む複数のテーパ状の溝として形成されており、前記開放端は第1マンドレル頂面に沿って配置されており、前記テーパ端は第1マンドレル側面に沿って配置されている、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記複数の剛性低減第1要素は、ワイヤ放電加工機を用いて形成されている、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記複数の剛性低減第1要素は、ワイヤ放電加工機を用いて形成されている、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記複数の剛性低減第1要素を幅0.01インチ未満に加工することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1マンドレル長さを貫通する中心がある前記マンドレル要素内に中央孔室を形成することと、
中央支持ワイヤを、前記中央孔室を通して挿入し、前記中央支持ワイヤは前記第1マンドレル要素の可撓性を調整することと、
をさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記複数の剛性低減第1要素を形成することは、
第1マンドレル上方頂面に沿って剛性低減溝の第1グループを形成することと、
第1マンドレル下方面に沿った剛性低減溝の第2グループと、
をさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記成形硬化ブロックと、前記第1マンドレル要素と、前記複合層アセンブリを硬化前に真空バッグアセンブリ内に密封することをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記第1マンドレル要素を前記成形硬化ブロックに前記硬化前に締め付けることをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
前記成形硬化ブロックと前記第1マンドレル要素と前記複合層アセンブリとを前記硬化前に真空バッグアセンブリ内に密封することをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
第2マンドレル長さに沿って、第2マンドレル要素内に複数の剛性低減第2要素を形成することと、
前記第2マンドレル要素を前記第1マンドレル要素付近で前記成形硬化ブロック上に配置し、前記複数の剛性低減第2要素は、前記第2マンドレル要素が前記成形硬化ブロックに順応することを可能にすることと、
成形複合材ストリンガを形成するために、前記複合層アセンブリを前記第1マンドレル要素と前記第2マンドレル要素との間に積層することと、
をさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
前記複合層アセンブリを第1マンドレル上方頂面および第2マンドレル上方頂面に渡って積層することと、
前記複合層アセンブリを第1マンドレル下方頂面および第2マンドレル下方頂面に渡って積層することと、
前記成形複合材ストリンガが成形I形横材要素を備えるように、前記複合層アセンブリを硬化することと、
をさらに備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
航空機ストリンガを積層する方法であって、
第1マンドレル要素の第1の細長い金属横材に、第1マンドレル長さに沿って複数の剛性低減第1溝を形成することと、
前記第1マンドレル要素を複雑な輪郭に構成することと、
複合層アセンブリを前記第1マンドレル要素上に積層し、その際前記第1マンドレル要素は前記複雑な輪郭を有していることと、
成形複合材ストリンガが作成されるように、前記複合層アセンブリを硬化することと、
を備える、方法。
【請求項41】
前記複雑な輪郭を作成するために、第1硬化ブロック平面方向および第2硬化ブロック平面方向の両方に渡り成形される成形硬化ブロック上に前記第1マンドレル要素を配置することをさらに備える、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
第2マンドレル長さに沿って複数の剛性低減第2溝を第2マンドレル要素内に形成することと、
前記第1マンドレル要素の付近で前記第2マンドレル要素を前記複雑な輪郭に構成することと、
前記複合層アセンブリを前記第1マンドレル要素と前記第2マンドレル要素との間に積層することと、
をさらに備える、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記複合層アセンブリを第1マンドレル上方頂面および第2マンドレル上方頂面に渡って積層することと、
前記複合層アセンブリを第1マンドレル下方頂面および第2マンドレル下方頂面に渡って積層することと、
前記成形複合材ストリンガ要素が成形I型横材要素を備えるように、前記複合層アセンブリを硬化することと、
をさらに備える、請求項42に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−521645(P2008−521645A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543101(P2007−543101)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/039967
【国際公開番号】WO2007/001447
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
【Fターム(参考)】