高度処理装置の組立て方法及び高度処理装置

【課題】 短時間で組立てることの可能な高度処理装置及び高度処理装置の組立て方法を提供する。
【解決手段】 砂濾タンク2の前方に配置された前面配管を第1フレームF1に架設することで第1配管ユニットU1構成した。また、第1及び第2活性炭タンク3A,3Bの前方に配置された前面配管を第2フレームF2に架設することで第2配管ユニットU2構成した。そして、高度処理装置1の設置場所にて、各配管ユニットU1,U2を対応するタンク2,3A,3Bの各供給口及び排出口に連結するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高度処理装置の組立て方法及び高度処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液体、特に水を浄化処理する処理装置の一つに、不純物の沈殿を図る濾過処理槽を水の流路に配してワンウェイ或いは循環によって原水を浄化するようにした高度処理装置がある(たとえば、「特許文献1」参照)。この種の高度処理装置には、濾過処理槽として、砂濾タンクと活性炭タンクとを備え、原水を砂濾タンクに供給して固形物が除去された一次処理水をさらに活性炭タンクに供給することで、固形物及び色素汚濁成分を除去した二次処理水を生成するようにしたものが知られている。
【0003】
ところで、高度処理装置は、前記原水及び処理水の流路を形成する前面配管を備えているが、一般に、その配管経路は複雑になっている。特に、砂濾タンク及び活性炭タンクを備えた高度処理装置では、原水を砂濾タンクに供給する供給配管、各種タンクにて処理された一次処理水及び二次処理水を取り出すための取出配管、及び各種配管を切り替え制御するための制御弁等以外にも、各タンク内に沈殿された固形物や色素汚濁成分を除去するための逆洗水を供給する逆洗水用の配管等が必要となる。
【特許文献1】特開2004−8994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、高度処理装置を組立てる場合には、各配管及び制御弁等の組み合わせ等を確認するために工場内で各部材を仮組立てた後に、一端、各配管及び制御弁等を全て解体する。そして、解体した各部材をトラック等で取り付け場所に移送した後に、取り付け場所にて、再度、各部材を組立てるようにしていた。従って、組立てるのに非常に手間がかかるばかりか、組立てに要する時間も掛かってしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、短時間で組立てることの可能な高度処理装置及び高度処理装置の組立て方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明では、処理槽に原水を供給して処理水を生成する高度処理装置の組立て方法において、前記処理槽に前記原水を供給するための原水用供給配管と、前記処理槽から前記処理水を排出するための処理水用排出配管とを含む配管を、予め固定部材に固定してユニット化した配管ユニットを形成しておき、前記配管ユニットを、前記高度処理装置の設置場所に搬入し、同設置場所にて前記原水用供給配管を前記処理槽の原水用供給口に連結し、前記処理水用排出配管を前記処理槽の処理水用排出口に連結することで前記高度処理装置を組立てるようにしたことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記配管ユニットは、さらに、前記処理槽に空気を供給するための空洗用供給配管と、前記処理槽から前記空気を排気するための空洗用排気配管と、前記処理槽に逆洗水を供給するための逆洗水用供給配管と、前記処理槽から前記逆洗水を排出するための逆洗水用排出配管と、前記処理槽に供給する逆洗水が前記処理水用排出配管に流れ込むのを規制する第1制御弁と、前記処理槽から排出した逆洗水が前記原水用供給配管に流れ込むのを規制する第2制御弁と、を備え、前記配管ユニットを、前記高度処理装置の設置場所に搬入し、同設置場所にて前記逆洗水用供給配管を前記処理槽の逆洗水用供給口に連結し、前記逆洗水用排出配管を前記処理
槽の逆洗水用排出口に連結することで前記高度処理装置を組立てるようにしたことを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記処理槽は、前記原水中に含有した固形物を除去して第1次処理水を生成する砂濾タンクと、前記砂濾タンクにて生成された前記第1次処理水中に含有した色素汚濁成分を除去して二次処理水を生成する活性炭タンクとを備えていることを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、原水を処理して第1次処理水を生成する処理槽を備えた高度処理装置において、前記処理槽に前記原水を供給するための原水用供給配管と、前記処理槽から前記第1次処理水を排出するための処理水用排出配管とを含む配管を、予め固定部材に固定されて成るユニット化した配管ユニットを備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載の発明において、前記処理槽は、前記原水中に含有した固形物を除去して第1次処理水を生成する砂濾タンクと、前記砂濾タンクにて生成された前記第1次処理水中に含有した色素汚濁成分を除去して二次処理水を生成する活性炭タンクとを備えていることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、処理槽と配管等が、予め、使用時の構成と同じように連結されてユニット化されている。従って、高度処理装置を組立てる際は、その各ユニットを互いに所定の位置で連結するだけでよいので、簡単に組立てられるとともに、その組立てに要する時間も短くて済む。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、処理槽に原水や逆洗水を供給する各種配管、及び、処理槽の逆洗処理を行う際に各種配管内で原水と一次処理水とが混じり合ったりするのを規制する規制部材等が、予め、使用時の構成と同じように連結されてユニット化されている。従って、高度処理装置を組立てる際は、その各ユニットを互いに所定の位置で連結するだけでよいので、簡単に組立てられるとともに、その組立てに要する時間も短くて済む。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、原水は、固形物及び色素汚濁成分を含有していても、その固形物及び色素汚濁成分が除去された二次処理水を生成することのできる高度処理装置において、その組立てを簡単に、且つ、短時間で行える。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、処理槽と配管等が、予め、使用時の構成と同じように連結されてユニット化されている。従って、高度処理装置を組立てる際は、その各ユニットを互いに所定の位置で連結するだけでよいので、簡単に組立てられるとともに、その組立てに要する時間も短くて済む。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、原水中の固形物及び色素汚濁成分が除去された二次処理水を生成することのできる高度処理装置において、その組立てを簡単に、且つ、短時間で行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の高度処理装置の組立て方法及び高度処理装置を具体化した一実施形態を、図面に従って説明する。
図1は、本発明の高度処理装置の組立て方法によって組立てられた高度処理装置の全体斜視図である。
【0016】
図1に示すように、高度処理装置1は、第1処理槽としての砂濾タンク2及び第2処理槽としての一対の活性炭タンク3(3A,3B)と、各タンク2,3の前方にそれぞれ設
けられた前面配管Cと備えている。砂濾タンク2及び活性炭タンク3A,3Bは、基台M上に設置されている。砂濾タンク2の前方には第1フレームF1が配置され、活性炭タンク3A,3Bの前方には第2フレームF2が配置されている。そして、前面配管Cのうち、砂濾タンク2の前方に配置された各種配管は、第1フレームF1に架設固定されて第1配管ユニットU1を構成し、活性炭タンク3A,3Bの前方に配置された各種配管は、第2フレームF2に架設固定されて第2配管ユニットU2を構成している。
【0017】
図2は、砂濾タンク2及び活性炭タンク3A,3Bの正面図である。
砂濾タンク2は、原水中の固形物を除去するためのものであって、その内部に図示しない砂状の濾過材が充填されている。砂濾タンク2は、上方部に原水用供給口5を、また、下方部に処理水排出口6を備えている。さらに、砂濾タンク2は、排気口7及び排水口8を備えている。そして、砂濾タンク2は、原水用供給口5から原水Wo(図1参照)が供
給されると、原水Wo中の固形物を前記濾過材にて濾過して除去した一次処理水W1(図1参照)を生成し、処理水排出口6からその一次処理水W1を排出する。
【0018】
活性炭タンク3Aは、一次処理水W1中の色素汚濁成分を除去するためのものであって
、その内部に図示しない活性炭が充填されている。また、活性炭タンク3Aは、上方部に処理水供給口10Aを、また、その下方部には処理水排出口11Aを備えている。さらに、活性炭タンク3Aは、空気排気口12Aを備えている。そして、活性炭タンク3Aは、処理水供給口10Aから一次処理水W1(図1参照)が供給されると、一次処理水W1中の色素汚濁成分を前記活性炭によって除去した二次処理水W2(図1参照)を生成し、処理
水排出口11Aからその二次処理水W2を排出する。
【0019】
尚、活性炭タンク3Bは、前記した活性炭タンク3Aと同じ構成、同じ機能を備えたものであるので、活性炭タンク3Bの、活性炭タンク3Aに対応した同じ部材については、符号中の「A」を「B」に替えた符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0020】
図3は、砂濾タンク2の前方に配置される第1フレームF1に架設された第1配管ユニットU1の構成を説明するための斜視図であり、図4は、活性炭タンク3A,3Bの前方に配置される第2フレームF2に架設された第2配管ユニットU2の構成を説明するための斜視図である。
【0021】
図3に示すように、第1フレームF1は、略直方体形状を成している。詳しくは、第1フレームF1は、4本の支柱Haと、各支柱Ha間を連結し各支柱Haによって囲まれたス
ペースQ1を形成する支持部材Hbとを備えている。
【0022】
そして、その支柱Haと支持部材Hbからなる第1フレームF1には、空洗用供給配管としての空洗用エア供給管Ts、原水配給管To、原水供給管T1、一次処理水排出管T2、第1逆洗水供給管T3、第1逆洗水排出管T4、エア抜き用配管T5、配水管T6、第1配管T7a、第1逆洗水配給管T8a及び空洗用排気配管としての排気管Thが架設されている。また、濾過原水弁B1、濾過処理水弁B2、第2制御弁としての逆洗弁B3、第1制御弁としての逆洗排水弁B4及び空洗弁Bsが架設されている。
【0023】
詳しくは、第1フレームF1内に形成されたスペースQ1の上段のスペースQ1aには、空洗用エア供給管Ts、原水配給管To、第1原水供給管T1、第1逆洗水排出管T4、排気管Th、濾過原水弁B1、逆洗排水弁B4が配管されている。
【0024】
空洗用エア供給管Tsは、その一端が空洗弁Bsを介して砂濾タンク2の処理水排出口6に連結されている。また、空洗用エア供給管Tsは、その他端が図示しないブロワに連結されている。この空洗用エア供給管Tsは、そのブロワにて生成された圧縮空気を供給
するための管であって、第1フレームF1の右側の上部及び中間位置に配置した支持部材Hbに取り付けられた固定部材V1に対して支持固定されている。そして、空洗用エア供
給管Tsは、空洗弁Bsが開いている時に、その前記ブロワを作動させることで、同ブロワにて生成された圧縮空気を処理水排出口6に供給するようになっている。
【0025】
原水配給管Toは、その一端が濾過原水弁B1に固定連結され同濾過原水弁B1を介して第1原水供給管T1に連結されている。原水配給管Toは、その他端が図示しない原水配給部に連結されその原水配給部からの原水Woを濾過原水弁B1及び第1原水供給管T
1を介して砂濾タンク2の原水用供給口5に配給するための管である。
【0026】
第1原水供給管T1は三方管であって、その第1開口部20a、第2開口部20b、第3開口部20cを有している。第1開口部20aは、砂濾タンク2の供給口5(図2参照)に連結固定されるようになっている。第2開口部20bは、濾過原水弁B1を介して前記原水配給管Toと連結固定されている。また、第3開口部20cは逆洗排水弁B4を介して第1逆洗水排出管T4に連結固定されている。
【0027】
この第1原水供給管T1は、濾過原水弁B1が開くとともに逆洗排水弁B4が閉じることで、原水配給管Toからの原水Woを砂濾タンク2の供給口5に供給し、濾過原水弁B1が閉じるとともに逆洗排水弁B4が開くことで、砂濾タンク2の供給口5から排出される逆洗水Wg(図1参照)を第1逆洗水排出管T4に排出可能とする。また、第1原水供
給管T1は、前記と同様に、濾過原水弁B1が閉じるとともに逆洗排水弁B4が開くことで、空洗用エア供給管Tsから処理水排出口6を介して供給された前記圧縮空気Ao(図1参照)を第1逆洗水排出管T4に排気可能とする。尚、第1逆洗水排出管T4は、その所定箇所にて排気管Thと固定連結し、空洗時における砂濾タンク2内に蓄積された固形物等を含む圧縮空気Aoを排気管Thを介して外部に排気する。
【0028】
尚、この濾過原水弁B1は、右側中間位置に配置した上部中間支持部材Hcに、また、
逆洗排水弁B4は、左側中間位置に配置した上部中間支持部材Hcに、それぞれ図示しな
いネジ等で支持固定されている。
【0029】
スペースQ1の中段のスペースQ1bには、一次処理水排出管T2、第1逆洗水供給管T3、濾過処理水弁B2、逆洗弁B3及び空洗弁Bsが配管されている。
一次処理水排出管T2は、第1開口部21a、第2開口部21b及び第3開口部21cを有している。第1開口部21aは、砂濾タンク2の排出口6に連結固定されるようになっている。第2開口部21bは、逆洗弁B3を介して第1逆洗水供給管T3に連結固定されている。尚、濾過処理水弁B2の他端は、第2フレームF2に架設された後記するバイパス管Spに連結固定されるようになっている。
【0030】
この一次処理水排出管T2は、濾過処理水弁B2が開くとともに逆洗弁B3及び空洗弁Bsが閉じることで、砂濾タンク2からの一次処理水W1をバイパス管Spに供給し、濾過処理水弁B2及び空洗弁Bsが閉じるとともに逆洗弁B3が開くことで、第1逆洗水供給管T3からの逆洗水Wgを砂濾タンク2の処理水排出口6に供給可能にする。
【0031】
また、一次処理水排出管T2は、濾過処理水弁B2及び逆洗弁B3が閉じるとともに空洗弁Bsが開くことで、空洗用エア供給管Tsから供給された前記圧縮空気Aoを砂濾タンク2の処理水排出口6に供給可能にする。
【0032】
尚、逆洗弁B3及び空洗弁Bsは、右側中間位置に配置した下部中間支持部材Hcに、
また、濾過処理水弁B2は、左側中間位置に配置した下部中間支持部材Hbに、それぞれ
図示しないネジ等で支持固定されている。
【0033】
スペースQ1の下段のスペースQ1cには、第1配管T7a及び第1逆洗水配給管T8aが配管されている。第1配管T7aは、前記第1逆洗水排出管T4と連結され、同第1逆洗水排出管T4を介して砂濾タンク2から排出された逆洗水Wgを排出する。
【0034】
また、第1配管T7aは、水抜き弁B5を介して配水管T6が連結され、その配水管T6は砂濾タンク2の排水口8にフランジを介して連結されるようになっている。第1配管T7aは、空洗時における砂濾タンク2中の濾過材の流出を防止するために排水口8の高さまで同砂濾タンク2中の水位を下げるために配水管T6を介して原水Woを排出する。
【0035】
さらに、第1配管T7aは、エア抜き用配管T5が連結され、そのエア抜き用配管T5は砂濾タンク2の空気排気口7と連結されるようになっている。尚、エア抜き用配管T5は、自動エア抜き弁B6を備え、同自動エア抜き弁B6が開閉制御されることで、砂濾タンク2内の空気を抜く。
【0036】
一方、第1逆洗水配給管T8aは図示しない逆洗水供給部に連結されるようになっていて、その逆洗水供給部にある逆洗水Wgを配給する管である。そして、各管T7a,T8aは、それぞれ図示しない固定部材によって第1フレームF1に支持固定されている。
【0037】
このように、前面配管Cを構成する各管To〜T6及び各弁B1〜B4は、フレームF1に架設固定されて第1配管ユニットU1が構成されている。
図4に示すように、第2フレームF2は、6本の支柱Hdと、各支柱Hd間を連結し各支柱Hdによって囲まれたスペースQ2を形成する支持部材Heと、各支持部材He間を連結する中間支持部材Hoを備えている。
【0038】
そして、第2フレームF2の右半分には、第1活性炭タンク3Aのための一次処理水供給管S1A、二次処理水排出管S2A、第2逆洗水供給管S3A、バイパス管Sp,連結管SaA,SbA、第2配管T7b、第2逆洗水配給管T8b、第2エア抜き用配管S5Aが架設されている。また、吸着原水弁B7A、二次原水弁B8A、逆洗排水弁B9A、吸着弁B10A、一次吸着
弁B11A及び逆洗弁B12Aが架設されている。
【0039】
第2フレームF2内に形成されたスペースQ2の右側上段のスペースQ2aには、一次処理水供給管S1A、バイパス管Sp、連結管SaA、吸着原水弁B7A、二次原水弁B8A及び逆洗排水弁B9Aは、第2フレームF2の上段のスペースQ2aが配管されている。
【0040】
一次処理水供給管S1Aは三方管であって、第1開口部22aA、図示しない第2開口部、第3開口部22cを有している。第1開口部22aAは、第1活性炭タンク3Aの供給口10Aに連結固定されるようになっている。図示しない第2開口部は、第1連結管SaAに連結固定されている。第3開口部22cは逆洗排水弁B9Aに連結固定されている。
【0041】
第1連結管SaAは三方管であって、第1開口部23a、第2開口部23b、第3開口部23cを有している。第1開口部23aは、前記一次処理水供給管S1Aの第2開口部に連結固定され、第2開口部23bは吸着原水弁B7Aを介してバイパス管Spが連結固定されている。このバイパス管Spは、前記第1フレームF1に架設された濾過処理水弁B2(図3参照)と連結固定され、一次処理水W1を供給する管である。第3開口部23cは、二次原水弁B8Aの一端に連結固定されている。
【0042】
一次処理水供給管S1Aは、吸着原水弁B7Aが開くとともに逆洗排水弁B9Aが閉じることで、一次処理水W1を第1活性炭タンク3Aに供給し、逆洗排水弁B9Aを開くとともに吸着原水弁B7A及び二次原水弁B8Aを閉じることで、砂濾タンク2からの逆洗水Wgを後記
する第2逆洗水排出管Soを介して第2配管T7bに排出可能になる。
【0043】
そして、この吸着原水弁B7Aは第2フレームF2の上部右側位置の第1中間支持部材Hoに、また、二次原水弁B8Aは上部中央位置の中間支持部材Hoに、さらに、逆洗排水弁B9Aは上部左側位置の中間支持部材Hoに、それぞれ図示しないネジ等で支持固定されてい
る。
【0044】
スペースQ2の右側中段のスペースQ2bには、二次処理水排出管S2A、第2逆洗水供給管S3A、連結管SbA、吸着弁B10A、一次吸着弁B11A及び逆洗弁B12Aが配管されてい
る。
【0045】
二次処理水排出管S2Aは三方管であって、第1開口部24aA、図示しない第2開口部、第3開口部24cを有している。第1開口部24aAは、第1活性炭タンク3Aの排出口11Aに連結固定されるようになっている。図示しない第2開口部は、第2連結管SbAに
連結固定されている。第3開口部24cは、逆洗弁B12Aに連結固定されている。
【0046】
第2連結管SbAは三方管であって、図示しない第1開口部、第2開口部25b、第3開口部25cを有している。図示しない第1開口部は、二次処理水排出管S2Aの第2開口部に連結固定されている。第2開口部25bは、吸着弁B10Aに連結固定されている。第3
開口部25cは、一次吸着弁B11Aに連結固定されている。
【0047】
二次処理水排出管S2Aは、吸着弁B10Aが開くとともに一次吸着弁B11A及び逆洗弁B12Aが閉じることで、第1活性炭タンク3Aからの二次処理水W2を後記する二次処理水配
出管Tpに排出する。尚、本実施形態の高度処理装置1では、一次吸着弁B11Aは、常時
閉じているように予め設定されている。
【0048】
そして、この吸着弁B10Aは第2フレームF2の下部右側位置の中間支持部材Hoに、また、一次吸着弁B11Aは下部中央位置の中間支持部材Hoに、さらに、逆洗弁B12Aは下部
左側位置の中間支持部材Hoに、それぞれ図示しないネジ等で支持固定されている。
【0049】
スペースQ2の右側下段のスペースQ2cには、第2配管T7b及び第2逆洗水配給管T8bが配管されている。第2配管T7bは、図3に示す前記第1配管T7aと連結し、第1及び第2活性炭タンク3A,3Bから排出された逆洗水Wgを排出する管である。第2配管T7bは、第2エア抜き用配管S5Aが連結され、第2エア抜き用配管S5Aは、第1活性炭タンク3Aの空気排気口12Aと連結されるようになっている。第2エア抜き用配管S5Aには、自動エア抜き弁B6Aが接続され、同自動エア抜き弁B6Aを開閉制御することで、第1活性炭タンク3A内の空圧が大気圧になるように制御される。
【0050】
第2配管T7bは、前記第1配管T7aと連結し、第1及び第2活性炭タンク3A,3Bから排出された逆洗水Wgを排出する管である。
一方、第2逆洗水配給管T8bは、図3に示す前記第1逆洗水配給管T8aに連結されるようになっていて、逆洗水Wgを配給する管である。そして、各管T7b,T8bは、それぞれ図示しない固定部材によって第2フレームF2に支持固定されている。
【0051】
第2フレームF2の左半分には、第2活性炭タンク3Bのための二次処理水配出管Tpが配置されている。この二次処理水配出管Tpは、その二次処理水W2を後段の図示しない処理槽等に配出するための管であって、第2フレームF2を構成する支持部材He,Hoに取り付けられた固定部材V2によって第2フレームF2に支持固定されている。
【0052】
また、第2フレームF2の左半分には、第2活性炭タンク3Bのための第1活性炭タン
ク3Aの前方に配置されたものと同じ管及び弁が配置されている。従って、説明の便宜上、第2活性炭タンク3Bの前方に配置された第2フレームF2における、第1活性炭タンク3Aの前方に配置された第2フレームF2に対応した同じ部材については、符号中の「A」を「B」に替えた符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0053】
さらに、スペースQ2の中央位置には、第2逆洗水排出管Soが配管されている。第2
逆洗水排出管Soは三方管であって、前記逆洗排水弁B9A,B9B及び前記第2配管T7bに
連結されている。この第2逆洗水排出管Soは、逆洗排水弁B9A,B9Bを開くことで活性
炭タンク3A,3Bの各供給口10A,10Bから排出された色素汚濁成分を含んだ逆洗水Wgを第2配管T7bに排出する。
【0054】
スペースQ2の上段位置には、連結管Saが配管されている。連結管Saは、第1活性炭タンク3Aの二次原水弁B8Aと第2活性炭タンク3Bの二次原水弁B8Bとの間に配管され、一次処理水W1を第2活性炭タンク3Bの一次処理水供給管S1Bに供給する。従って、砂濾タンク2にて生成された一次処理水W1は、この連結管Saによって第1活性炭タンク3A及び第2活性炭タンク3Bに同時に供給される。
【0055】
スペースの下段位置には、連結管Sbが左右方向に配管されている。連結管Sbは、二次処理水配出管Tpと吸着弁B10Aとの間に配管され、第1活性炭タンク3Aにて生成さ
れた二次処理水W2を二次処理水配出管Tpに供給する。
【0056】
このように、前面配管Cを構成する各管S1A〜S5A,S1B〜S5B,So,Sa,Sb及
び各弁B7A〜B12A,B7B〜B12Bは、フレームF2に架設固定されて第2配管ユニット
U2が構成されている。
【0057】
そして、上記のように構成された第1配管ユニットU1と第2配管ユニットU2とを図示しない工場にて組立てた後に、高度処理装置1の組立て前においては、第1配管ユニットU1と第2配管ユニットU2とを分離しておく。そして、高度処理装置1の設置場所に第1配管ユニットU1、第2配管ユニットU2を搬入し、各タンク2,3A,3Bを基台M1上の所望の位置に設置した後に、第1配管ユニットU1を砂濾タンク2の前方に、また、第2配管ユニットU2を活性炭タンク3A,3Bの前方に設置する。そして、第1配管ユニットU1の第1原水供給管T1の第1開口部20aを砂濾タンク2の原水用供給口5に連結し、一次処理水排出管T2の第1開口部21aを処理水排出口6に連結する。また、エア抜き用配管T5を砂濾タンク2の空気排気口7に連結し、配水管T6を排水口8に連結する。
【0058】
同様に、第2配管ユニットU2の一次処理水供給管S1A,S1Bの各第1開口部22aA,22aBを第1及び第2活性炭タンク3A,3Bの供給口10A,10Bに連結し、二次処理水排出管S2A,S2Bの第1開口部24aA,24aBを第1活性炭タンク3Aの排出口11A,11Bに連結する。また、第2エア抜き用配管S5A,S5Bを空気排気口12A,12Bに連結する。また、第1配管T7aと第2配管T7bとを連結し、第1逆洗水配給管T8aと第2逆洗水配給管T8bとを連結し、さらに、バイパス管Spの一端を濾過処理水弁B2の他端に連結する。
【0059】
これによって、設置場所での高度処理装置1の組立ては完了する。
上記実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)上記実施形態によれば、前面配管Cのうち、砂濾タンク2の前方に配置された空洗用エア供給管Ts、原水配給管To、原水供給管T1、一次処理水排出管T2、第1逆洗水供給管T3、第1逆洗水排出管T4、及び、濾過原水弁B1、濾過処理水弁B2、逆洗弁B3、逆洗排水弁B4及び空洗弁Bsを第1フレームF1に架設して第1配管ユニッ
トU1を構成した。従って、高度処理装置1の取り付け場所にて、前記各管To〜T4、及び、各弁B1〜B4を一つ一つ組立てる作業を必要としない。この結果、高度処理装置1を短時間で組立てることができる。
【0060】
(2)また、上記実施形態によれば、第1配管ユニットU1と砂濾タンク2との高さ位置を調整した後に、第1配管ユニットU1の所定の管を砂濾タンク2の供給口5及び排出口6等に連結するだけなので、組立て作業を簡単にすることができる。
【0061】
(3)上記実施形態によれば、前面配管Cのうち、第1活性炭タンク3Aの前方に配置された一次処理水供給管S1A、二次処理水排出管S2A、第2逆洗水供給管S3A、連結管SaA,SbA、第2エア抜き用配管S5A、バイパス管Sp、及び、吸着原水弁B7A、二次原水弁B8A、逆洗排水弁B9A、吸着弁B10A、一次吸着弁B11A及び逆洗弁B12Aを一つ一つ
第2フレームF2に架設して第2配管ユニットU2を構成した。従って、高度処理装置1の取り付け場所にて、前記各管S1A〜S5A、及び、各弁B7A〜B12Aを組立てる作業を必
要としない。この結果、高度処理装置1を短時間で組立てることができる。また、第2活性炭タンク3Bの前方に配置された各管S1B〜S5B、及び、各弁B7B〜B12Bについ
ても同様であり、その組立てをする作業を必要としないので、高度処理装置1を短時間で組立てることができる。
【0062】
(4)また、上記実施形態によれば、第2配管ユニットU2と第1及び第2活性炭タンク3A,3Bとの高さ位置を調整した後に、第2配管ユニットU2の所定の管を各活性炭タンク3A,3Bの供給口10A,10B及び排出口11A,11B等に連結するだけなので、組立て作業を簡単にすることができる。
【0063】
(5)上記実施形態によれば、高度処理装置1は、1個の砂濾タンク2と、2個の活性炭タンク3A,3Bとを備えている。従って、原水Wo中の固形物及び色素汚濁成分を除去した二次処理水W2を生成する高度処理装置の組立て時間を短くすることができる。
【0064】
尚、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記実施形態では、第1及び第2フレームF1,F2は、略直方体形状を成しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の形状を成していてもよい。
・上記実施形態では、処理槽として砂濾タンク2及び活性炭タンク3に具体化したがこれに限定されるものではなく、他のフィルタ材を備えた処理槽であってもよい。例えば、この他のフィルタ材としては、キレート吸着材が挙げられる。
・上記実施形態では、処理槽として砂濾タンク2及び活性炭タンク3のみを備えた高度処理装置1に具体化したが、これに限定されるものではなく、処理槽として砂濾タンク2及び活性炭タンク3以外にさらに固液分離装置を備えた高度処理装置の前面配管に対しても適応することができる。この固液分離装置は、砂濾タンク2の前段に設けられ原水Wo中の固形物と液体とを分離する、または、活性炭タンク3の後段に設けられ二次処理水W2中の固形物と液体とを分離したりする処理槽であって、例えば、サンドセパレータが挙げられる。要は、処理槽は、濾過材や活性炭を備えた形態を成したものである必要はなく、他の形態を成したものであっても本発明は適応可能である。
・上記実施形態の高度処理装置1は、砂濾タンク2にて生成された一次処理水W1を第1活性炭タンク3A及び第2活性炭タンク3Bに同時に供給して各活性炭タンク3A,3Bにて同時に二次処理水W2を生成するようにしたものであったが、一次処理水W1を第1活性炭タンク3A及び第2活性炭タンク3Bに交互に供給して二次処理水W2を生成するようにした、所謂メリーゴーランド方式を採用したものであってもよい。
・前面配管Cは、上記実施形態のものに限定されない。上記実施形態に記載の配管及び弁を備えた前面配管Cであっても本発明は適用できる。要は、前面配管Cがユニット化されていればよい。
・第1フレームF1の支柱Ha及び第2フレームF2は、それぞれ高さ位置を調整する位
置調整手段を備えているものであってもよい。このようにすることで、第1配管ユニットU1と砂濾タンク2との位置合わせ、及び第2配管ユニットU2と活性炭タンク3(3A,3B)との位置合わせを行うことができる。この結果、各配管ユニットU1,U2とその設置面との間に特別な位置合わせのための部材を新たに取り付ける必要がないので、位置合わせに要する時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】高度処理装置の全体斜視図。
【図2】砂濾タンク及び活性炭タンクの正面図。
【図3】第1配管ユニットの斜視図。
【図4】第2配管ユニットの斜視図。
【符号の説明】
【0066】
2,3…処理槽としての砂濾タンク及び活性炭タンク、Wo…原水、W1,W2…処理水としての一次処理水及び二次処理水、1…高度処理装置、T1…原水用供給配管、T2,S2A,S2B…処理水用排出配管としての処理水排出配管、F1,F2…固定部材としての第1及び第2フレーム、Wg…逆洗水、T3,So…第1及び第2逆洗水供給管、T4,S3A,S3B…第1及び第2逆洗水用排出配管、Ts…空洗用供給配管としての空洗用エア供給管、W1…1次処理水、W2…二次処理水、B3…第2制御弁としての逆洗弁、B4…第1制御弁としての逆洗排水弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理槽に原水を供給して処理水を生成する高度処理装置の組立て方法において、
前記処理槽に前記原水を供給するための原水用供給配管と、
前記処理槽から前記処理水を排出するための処理水用排出配管と
を含む配管を、予め固定部材に固定してユニット化した配管ユニットを形成しておき、
前記配管ユニットを、前記高度処理装置の設置場所に搬入し、同設置場所にて前記原水用供給配管を前記処理槽の原水用供給口に連結し、前記処理水用排出配管を前記処理槽の処理水用排出口に連結することで前記高度処理装置を組立てるようにしたことを特徴とする高度処理装置の組立て方法。
【請求項2】
請求項1に記載の高度処理装置の組立て方法において、
前記配管ユニットは、さらに、
前記処理槽に空気を供給するための空洗用供給配管と、
前記処理槽から前記空気を排気するための空洗用排気配管と、
前記処理槽に逆洗水を供給するための逆洗水用供給配管と、
前記処理槽から前記逆洗水を排出するための逆洗水用排出配管と、
前記処理槽に供給する逆洗水が前記処理水用排出配管に流れ込むのを規制する第1制御弁と、
前記処理槽から排出した逆洗水が前記原水用供給配管に流れ込むのを規制する第2制御弁と、を備え、
前記配管ユニットを、前記高度処理装置の設置場所に搬入し、同設置場所にて前記逆洗水用供給配管を前記処理槽の逆洗水用供給口に連結し、前記逆洗水用排出配管を前記処理槽の逆洗水用排出口に連結することで前記高度処理装置を組立てるようにしたことを特徴とする高度処理装置の組立て方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の高度処理装置の組立て方法において、
前記処理槽は、前記原水中に含有した固形物を除去して第1次処理水を生成する砂濾タンクと、前記砂濾タンクにて生成された前記第1次処理水中に含有した色素汚濁成分を除去して二次処理水を生成する活性炭タンクとを備えていることを特徴とする高度処理装置の組立て方法。
【請求項4】
原水を処理して第1次処理水を生成する処理槽を備えた高度処理装置において、
前記処理槽に前記原水を供給するための原水用供給配管と、
前記処理槽から前記第1次処理水を排出するための処理水用排出配管と
を含む配管を、予め固定部材に固定されてユニット化した配管ユニットを備えたことを特徴とする高度処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の高度処理装置において、
前記処理槽は、前記原水中に含有した固形物を除去して第1次処理水を生成する砂濾タンクと、前記砂濾タンクにて生成された前記第1次処理水中に含有した色素汚濁成分を除去して二次処理水を生成する活性炭タンクとを備えていることを特徴とする高度処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−38077(P2007−38077A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223229(P2005−223229)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(505290841)フジカ濾水機 株式会社 (1)
【Fターム(参考)】