説明

高強度遠心力成形用コンクリート組成物及び高強度遠心力成形コンクリートの製造方法

【課題】 パイル、ポール又はヒューム管等の遠心力成形をしたコンクリート二次製品に関して、高強度を発現する遠心力成形用コンクリート組成物を提供する。
【解決手段】 早強ポルトランドセメント、高強度混和材、分散剤、骨材及び水を含む高強度遠心力成形用コンクリート組成物であって、単位セメント量が640〜800kg/m、単位水量が130〜145kg/mであり、高強度混和材は無水石膏と非晶質シリカとを含み、無水石膏/非晶質シリカの質量比が90/10以下であり、分散剤がナフタレン系分散剤である高強度遠心力成形用コンクリート組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心力を利用して製造するパイル、ポール、ヒューム管等のコンクリート成形用に適したコンクリート組成物及び高強度遠心力成形コンクリートの製造方法に関する。特に、特殊な骨材や繊維補強材等を使用することなく、蒸気養生及びその後の気中養生後に120〜130N/mmレベルの極めて高い強度を有する遠心力成形用コンクリート組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パイル、ポール又はヒューム管等の円柱形又は円筒形のコンクリート二次製品の製造には遠心力を利用した成形方法が一般に採用されている。この方法では、鉄筋を配した型枠中にコンクリートを打設して遠心力成形し、常温で所定時間前養生を行ったのち常圧で蒸気養生を行い、冷却後脱型し、数週間気中養生して出荷される。
【0003】
最近、コンクリートパイルをはじめとするコンクリート二次製品には、支持力がより高いものが求められる傾向にある。このような要求を満たすために、使用する材料、コンクリートの配合、遠心力成形条件、前養生条件、さらには常圧蒸気養生条件や高温高圧養生の付加等によって最適化する手法がとられているが、必ずしも安定した高強度硬化体を得るには至っていないのが現状である。ちなみに、通常のコンクリート材料を使用した場合、遠心力成形用コンクリート組成物の設計基準強度(圧縮強度)120〜130N/mmレベルのような高強度領域は、技術的にも限界に近く、その高強度を確保することが極めて難しいとされている(特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特許第2887561号公報
【特許文献2】特開2005−263567号公報
【特許文献3】特開2005−179149号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、従来、遠心力成形コンクリート硬化体では、設計基準強度(圧縮強度)130N/mm以上を満たすことが困難であったことに鑑み、本発明は、遠心力成形用製品において、コンクリートの蒸気養生後の脱型圧縮強度が約115N/mm以上、その後の気中養生後(1〜2週間後)で120〜130N/mmレベルの高強度化を実現する遠心力成形用コンクリート組成物を提供することを目的とする。
【0005】
本発明はまた、コンクリート材料、配合、練混ぜ、型枠への充填、遠心力成形、前養生及び蒸気養生の最適条件を明らかにして、上記のような高強度の遠心力成形用製品を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、遠心力成形用製品の高強度化を実現するために鋭意検討した結果、早強ポルトランドセメント、混和材、分散剤、骨材及び水を含む高強度遠心力成形用コンクリート組成物であって、単位セメント量が640kg/m〜800kg/m以下、単位水量が130〜145kg/mであり、混和材は無水石膏と非晶質シリカとを含み、無水石膏/非晶質シリカの質量比が90/10以下であり、分散剤がナフタレン系分散剤である高強度遠心力成形用コンクリート組成物を発明するに至った。
【0007】
本発明の高強度遠心力成形用コンクリート組成物は、混和材中の非晶質シリカがシリカフュームであることが好ましく、混和材が、無水石膏とシリカフュームとを混合粉砕したものがより好ましい。さらに、早強ポルトランドセメント100質量部に対して、混和材を5〜25質量部及び分散剤を水溶液基準で1.0〜8.0質量部含むことがより好ましい。
【0008】
本発明はさらに、上記の高強度遠心力成形用コンクリート組成物を練混ぜ、鉄筋を配した円筒形型枠に充填したのち遠心力成形し、前養生、続いて蒸気養生したのち脱型し、その後気中で養生する高強度遠心力成形コンクリートの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の遠心力成形用コンクリート組成物及び高強度遠心力成形コンクリートの製造方法により、設計基準強度120〜130N/mmレベルの高強度遠心力成形用製品が製造できる。このため、杭の場合では支持力を大きく取ることができるので、施工本数が低減でき、経済的であるという効果を奏する。また、高強度遠心力成形用コンクリート組成物は組織が緻密になることから、耐久性の向上に貢献するという効果も奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明を詳細に説明する。
先ず、コンクリート組成物に使用する材料の好ましい特性は下記のとおりである。
【0011】
本発明の高強度遠心力成形用コンクリート組成物に使用するセメントは、早強ポルトランドセメントであり、早強ポルトランドセメントの石膏中の半水石膏割合は10〜90質量%、好ましくは20〜80質量%である。早強ポルトランドセメントの石膏中の半水石膏量は、遠心力成形性(締固め、均質性(内面での波打ち抑制)、ノロ(泥状物)の発生抑制)及び蒸気養生後の強度発現性に影響を及ぼすため、示差熱熱重量分析方法によって測定するセメントの石膏中の二水石膏と半水石膏との合量に対する半水石膏量の質量割合は、早強ポルトランドセメントで上記の10〜90質量%の範囲にあることが好ましい。
【0012】
早強ポルトランドセメントの水硬率(H.M.)は2.20〜2.30、より好ましくは2.23〜2.28、珪酸率(S.M.)は2.63〜2.73、より好ましくは2.65〜2.70、鉄率(I.M.)1.83〜1.98、より好ましくは1.85〜1.95である。
【0013】
セメント中のSO量は2.5〜3.5質量%、より好ましくは2.8〜3.1質量%のものを使用することができる。また、早強ポルトランドセメントの粒度は、特に限定されるものではなく、粉末度(ブレーン比表面積)が4200〜4800cm/g、エアジェットシーブによる32μm篩残分が3.0〜8.0質量%、レーザー回折式粒度分布測定装置(セイシン企業製、LMS−30(レーザー・マイクロ・サイザー))による体積含有率が50%通過径6〜16μm、より好ましくは8〜12μm、90%通過径/10%通過径比が5〜15、Rosin−Rammler線図におけるn値(粒度分布均等数、粒径対象範囲4〜32μm)が1.10〜1.40、好ましくは1.15〜1.35のものであれば、良好に使用することができる。
【0014】
本発明の高強度遠心力成形用コンクリート組成物に使用する混和材は、高強度遠心力成形用製品の製造に不可欠な材料の一つであり、無水石膏と非晶質シリカとを含むものである。非晶質シリカとしては、シリカフュームや微粉フライアッシュ(平均粒径10μm以下)等が使用でき、特にシリカ含有割合が90質量%以上のシリカフュームがより好ましく、その一次粒子が凝集又は焼結されることによって形成された二次粒子が十分解砕・分散されていることが好ましい。これを実現するための方法として、無水石膏とシリカフュームとを混合粉砕することも有効である。混和材中の無水石膏及び非晶質シリカの含有割合(無水石膏/非晶質シリカの質量比)は90/10以下、好ましくは15/85〜90/10、より好ましくは20/80〜65/35である。混和材の粉末度(ブレーン比表面積)は、構成成分の割合あるいは特に非晶質シリカ粒子の分散状態によって影響されるが、4000〜15000cm/g、好ましくは5000〜13000cm/gの範囲である。
【0015】
また、混和材は、無水石膏と非晶質シリカとを混合粉砕した混合物を使用することがより好ましい。非晶質シリカは製造時に高温状態にさらされるため一次粒子が塊状の二次粒子を形成しており、混合粉砕することにより解膠され、コンクリートに使用した際の分散状態が良くなる。また、蒸気養生用混和材として一般に市販されているものも好適に使用することができる。この例としては、デンカΣ1000、デンカΣ2000(電気化学工業(株)製)、ノンクレーブ、スーパーノンクレーブ(住友大阪セメント(株)製)、ダイミックス(昭和KDE(株)製)、太平洋ウルトラスーパーミックス(太平洋マテリアル(株)製)等を挙げることができる。これらの中で、デンカΣ2000、スーパーノンクレーブの使用がより好ましい。
【0016】
本発明の高強度遠心力成形用コンクリート組成物に使用する分散剤は、比較的多量に添加しても遅延性がなく、空気連行性もない減水率の高い高性能減水剤である。高性能減水剤としては、ポリアルキルアリルスルホン酸塩系または芳香族アミノスルホン酸塩系のいずれかを主成分とするものが使用できる。より好ましくはポリアルキルアリルスルホン酸塩系高性能減水剤である。この例として、メチルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物及びアントラセンスルホン酸ホルマリン縮合物等が挙げられる。形態としては、粉末状又は水溶液タイプのもののいずれも使用できるが、扱いやすさから後者(水溶液)の使用がより好ましい。水溶液中の固形分含有量(溶質含有量)は約25〜45質量%の範囲のものが多い。分散剤の市場品の具体例としては、マイティHS(花王(株)製)、マイティ150(花王(株)製)、セルフロー120(第一工業製薬(株))、レオビルド1440(BASFポゾリス(株)製)、ポールファイン510−AN(竹本油脂(株)製)、フローリックPS((株)フローリック製)等を挙げることができる。
【0017】
本発明の高強度遠心力成形用コンクリート組成物に使用する骨材は、種類は特に限定されず、通常、遠心力成形用製品に使用されているものを使用することができる。粗骨材の最大寸法は、より好ましくは15mmのものを使用し、細骨材率(s/a)は20〜50容積%、好ましくは30〜45容積%の範囲から選択される。
【0018】
次に、本発明の高強度遠心力成形用コンクリート組成物におけるコンクリート配合は以下のとおりである。
まず、早強ポルトランドセメントの単位量は640〜800kg/m、好ましくは640を超えて800kg/m、更に好ましくは645〜780kg/m、特に好ましくは650〜760kg/mである。単位水量は130〜145kg/m、好ましくは131〜144kg/m、更に好ましくは132〜140kg/mである。上記範囲であれば十分な強度が得られ、また遠心成型による締め固めも十分に行える。
【0019】
混和材は、早強ポルトランドセメント100質量部に対して、5〜25質量部が好ましく、8〜20質量部がより好ましい。混和材の含有量が5質量部未満では強度向上効果が期待できず、25質量部を超えると、遠心力成形性が低下し、強度が低下する場合もあり好ましくない。
【0020】
分散剤は、早強ポルトランドセメント100質量部に対して、水溶液基準で2.5〜8.0質量部が好ましく、経済性をも踏まえると3.0〜6.0質量部がより好ましい。分散剤が水溶液基準で2.5質量部未満では減水性が不十分で、8.0質量部を超えて添加しても、減水効果は頭打ちとなり、その増量分に見合う程の大きな減水効果が得られ難いため不経済となる。
【0021】
また、本発明の遠心力成形用コンクリート組成物の高強度化は、混和材と分散剤との間の相互作用が起こるなかで達せられるものであり、これらの混和材は単に多ければ良いというものでなく、適正添加量が存在する。
【0022】
水/早強ポルトランドセメントの適正質量比は、使用する各種コンクリート材料及び単位量(配合)によっても変化するが、17.0〜22.0%、好ましくは18.0〜21.0%の範囲である。17.0%未満ではコンクリートの粘性が上がり、ハンドリング性が悪化するとともに、硬すぎて型枠への投入が困難となり、また、22.0%を超えるとコンクリートが流動化し遠心力による締固めが不十分となり、高強度が得られ難くなるため好ましくない。
【0023】
なお、遠心力成形で高強度の鋼管パイルを製造する場合には、上記のコンクリート配合として、混和材に加えて膨張材を併用するのが好ましい。膨張材はアウィン−石灰−石膏系又は石灰−石膏系のものであり、早強ポルトランドセメント100質量部に対し、膨張材と混和材との合量を基準に18質量部以内で使用するのが好ましい。この場合、膨張材としては、市販のデンカCSA20(電気化学工業(株)製)、太平洋エクスパン又は太平洋ジプカル(太平洋マテリアル(株))等が使用でき、この膨張材単体分の配合量は概ね5〜8質量部が好ましい。膨張材の単位量は10〜50kg/m、好ましくは20〜45kg/m、より好ましくは30〜40kg/mである。
【0024】
コンクリート使用材料の投入順序、使用するミキサ、練混ぜ時間等は特に限定されず、遠心力成形用製品の製造で通常行われている条件を採用することができる。練混ぜられた適正なコンクリートの流動性は、スランプで10cm以下、好ましくは1〜4cm、鋼管パイルでは6〜12cm程度である。このコンクリートは、配筋された型枠内に打設し、コンクリートの型枠軸方向で均等な厚さに成形を行なう工程(1〜4G)、回転を低速度から高速度へと円滑につなげる工程(低速5〜10G、高速10〜20G)、遠心力締め固めにより,組織を緻密にする工程(20G以上)の4工程で遠心成形する。それぞれの遠心力付加時間は1〜10分間の範囲で選択される。
【0025】
遠心力成形された成形体は、常温、例えば、5〜35℃の温度範囲で4〜6時間前養生を行ったのち、蒸気養生を行う。蒸気養生は15〜22℃/hの昇温速度で最高温度60〜100℃、好ましくは70〜90℃まで昇温し、最高温度で3〜6時間保持したのち、8〜12時間かけて冷却する。冷却後脱型し、材齢が7日以上になるまで気中で養生を行う。
【実施例】
【0026】
[使用材料]
[1]早強ポルトランドセメント(HC):
早強ポルトランドセメントは、H.M.が2.25、S.M.が2.66、I.M.が1.86、セメント中のSO量が2.90質量%、粉末度(ブレーン比表面積)が4540cm/gのものを使用した。
【0027】
早強ポルトランドセメントのSO量は、JIS R 5202:1999「ポルトランドセメントの化学分析方法」及びJIS R 5204:2002「セメントの蛍光X線分析方法」により測定した。
【0028】
[2]混和材(A):
II型無水石膏粉末(フッ酸無水石膏)とシリカフュームとの配合割合(石膏/シリカフューム質量比)が20/80、98/2である2種類を使用した。
【0029】
[3]分散剤:
市販品のナフタレン系の高性能減水剤マイティHS(花王(株)製、固形分量35.5質量%)を使用した。
【0030】
[4]骨材
粗骨材(a)は、硬質砂岩砕石(JIS A 5005:1993「コンクリート用砕石及び砕砂」による粒の大きさによる区分が砕石1505、JIS A 1110:1999「粗骨材の密度及び吸水率試験方法」による密度が2.70g/cm及び吸水率が0.50%、JIS A 1102:1999「骨材のふるい分け試験方法」による粗粒率が6.67)を使用した。
また、細骨材(s)としては砕砂(JIS A 1109:1999「細骨材の密度及び吸水率試験方法」による密度が2.66g/cm及び吸水率が1.20%、JIS A 1102:1999「骨材のふるい分け試験方法」による粗粒率が2.80)を使用した。
【0031】
〔コンクリートの練混ぜ〕
セメント、混和材、細骨材及び粗骨材を二軸強制練りミキサ(容量:50リットル)に投入し、30秒間攪拌した後、練混ぜ水及び混和剤を投入し、4分間練混ぜ、コンクリートを作製した。このうち、単位水量には練混ぜ水量(水道水)に分散剤(水溶液タイプ)に由来する水量が加算されている。
【0032】
〔供試体の作製〕
強度試験用円柱供試体は内径Φ10×長さ20cmの型枠にコンクリートを充填し、テーブルバイブレータにより振動締固めを行った。一方、遠心力成形体(外径Φ20×長さ30×厚さ4cm)は鉄筋を配した円筒形型枠に所定量のコンクリートを充填し、2G−7min、7G−2min、14G−1min及び25G−2minの条件下で遠心力成形を行った。
【0033】
〔前養生及び蒸気養生〕
強度試験用円柱供試体及び遠心力成形供試体は、20℃で5時間前養生を行い、20℃/hの昇温速度(3時間)で80℃まで加熱し、80℃で5時間保持したのち、降温速度10℃/h(6時間)で冷却した。
【0034】
〔圧縮強度試験〕
JIS A 1108:1999「コンクリートの圧縮強度試験方法」、遠心力成形供試体はJIS A 1136:1993「遠心力締固めコンクリートの圧縮試験方法」に準じ、圧縮強度試験を行った。
【0035】
[実施例1〜11、比較例1〜3]
早強ポルトランドセメントおよび混和材を使用し、その単位量を変えた場合の圧縮強度を表1及び2に示す。なお、この場合、混和材の添加割合も変えて試験し、水/セメント質量比(W/C)との関係も評価した。なお、実施例11では強度向上のために膨張材も添加した。
【0036】
【表1】

【0037】
【表2】

【0038】
表1及び2に示すように単位セメント量が640〜800kg/m、単位水量が130〜145kg/mである実施例1〜10は、約130N/mmの十分な強度が得られた。
比較例1(単位セメント量605kg/m)は円柱供試体の強度発現性が低く好ましくなかった。また、比較例2(単位セメント量662kg/m,単位水量が129kg/m)では単位水量が少なく、粘性が高い配合となったため,円柱供試体を作成出来なかった。
膨張材を加えた実施例11では、材齢7日の圧縮強度が139N/mmと最も高い強度を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
早強ポルトランドセメント、混和材、分散剤、骨材及び水を含む高強度遠心力成形用コンクリート組成物であって、
単位セメント量が640〜800kg/m、単位水量が130〜145kg/mであり、
混和材は無水石膏と非晶質シリカとを含み、無水石膏/非晶質シリカの質量比が90/10以下であり、
分散剤がナフタレン系分散剤であることを特徴とする高強度遠心力成形用コンクリート組成物。
【請求項2】
混和材中の非晶質シリカがシリカフュームである請求項1記載の高強度遠心力成形用コンクリート組成物。
【請求項3】
早強ポルトランドセメント100質量部に対して、混和材を5〜25質量部含み、分散剤を水溶液基準で2.5〜8.0質量部含む、請求項1又は2記載の高強度遠心力成形用コンクリート組成物。
【請求項4】
さらに膨張材を含む、請求項1〜3の何れか1項記載の高強度遠心力成形用コンクリート組成物。
【請求項5】
膨張材の単位量が10〜50kg/mである、請求項4に記載の高強度遠心力成形用コンクリート組成物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項記載の高強度遠心力成形用コンクリート組成物を練混ぜ、鉄筋を配した円筒形型枠に充填したのち遠心力成形し、前養生、続いて蒸気養生したのち脱型し、その後気中で養生する高強度遠心力成形コンクリートの製造方法。

【公開番号】特開2010−100505(P2010−100505A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275905(P2008−275905)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000000206)宇部興産株式会社 (2,022)
【Fターム(参考)】