高感度バイオマーカーパネル
循環器系疾患、例えば、鬱血性心不全はしばしば、臨床症状の発症の後に最初に診断され、それにより、早期介入の可能性が排除される。本発明は、心臓病理学的バイオマーカーおよび血管炎症バイオマーカーを含むマルチマーカー免疫分析を提供し、それにより、血漿においてCHFを早期検出するためのより高感度の分析が得られる。心臓病理学的バイオマーカー(cTnI、BNP)および血管炎症バイオマーカー(IL−6、TNFα、IL−17a)からなるパネルは、CHFに関連して94%の鋭敏度(または感度)を提供した。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体からの試料における2つまたはそれより多くのバイオマーカーを検出することを含む、被験体における心血管の状態を検出またはモニタリングする方法であって、
バイオマーカーは、トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、proBNPおよびNT−proBNPからなる群から選択される心臓病理学的バイオマーカー、並びにインターロイキン6(IL−6)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)またはインターロイキン17a(IL−17a)からなる群から選択される血管炎症バイオマーカーであり、
少なくとも1つのバイオマーカーの検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。
【請求項2】
約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーの検出が、試料をマーカーに対するラベルに接触させること、およびラベルの存在または不存在を検出することを含み、ラベルの存在の検出は対応するマーカーの存在を意味する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ラベルが蛍光部分を含み、約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーが、バイオマーカーの単一分子に対応するラベルを含むインタロゲーション・スペースにおいて検出される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ラベルが蛍光部分を含み、検出が、単一分子検出器にラベルを通すことを含み、単一分子検出器が
(a)蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;
(b)電磁波源から放射される電磁放射線を受け取るためのインタロゲーション・スペース;および
(c)刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を決定するための、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続された電磁放射線検出器
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つのマーカーの検出限界が約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記状態が鬱血性心不全を含み、2つまたはそれより多くのバイオマーカーがcTnI、BNP、IL−6、TNF−αおよびIL−17aを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
被験体における心血管の状態を検出する方法であって、その方法は、生理学的バイオマーカーを測定すること、および被験体からの血液試料中の1つまたはそれより多くのバイオマーカーを検出することを含み、バイオマーカーは、トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、proBNP、NT−proBNP、インターロイキン6(IL−6)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)またはインターロイキン17a(IL−17a)からなる群から選択され、
少なくとも1つのバイオマーカーの検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。
【請求項8】
生理学的バイオマーカーがストレス試験である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つまたはそれより多くのバイオマーカーがcTnIを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
生理学的バイオマーカーが睡眠試験である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
1つまたはそれより多くのバイオマーカーが1つまたはそれより多くのサイトカインを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
1つまたはそれより多くのサイトカインがTNF−α、IL−1、IL−6、IL−17aおよび/またはhsCRPを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
生理学的バイオマーカーが頸動脈内膜中膜厚(CIMT)である、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
1つまたはそれより多くのバイオマーカーが1つまたはそれより多くの血管炎症マーカーを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
1つまたはそれより多くの血管炎症マーカーがhsCRP、IL−6、TNF−αおよび/またはIL−1を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
被験体における鬱血性心不全を検出する方法であって、その方法は、2つまたはそれより多くのバイオマーカーを含むバイオマーカーパネルの1つまたはそれより多くの要素が、正常集団における1つまたはそれより多くのバイオマーカーのレベルと比較して増加しているか否かを検出することを含み、バイオマーカーは、トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、proBNP、NT−proBNP、インターロイキン6(IL−6)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)またはインターロイキン17a(IL−17a)からなる群から選択され、パネルの少なくとも1つの要素の検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。
【請求項17】
パネルの約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つの要素がcTnIである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーの検出が、試料をマーカーに対するラベルに接触させること、およびラベルの存在または不存在を検出することを含み、ラベルの存在の検出は、対応するマーカーの存在を意味する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
ラベルが蛍光部分を含み、約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーが、バイオマーカーの単一分子に対応するラベルを含むインタロゲーション・スペースにおいて検出される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
ラベルが蛍光部分を含み、検出が、単一分子検出器にラベルを通すことを含み、単一分子検出器が
(a)蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;
(b)電磁波源から放射される電磁放射線を受け取るためのインタロゲーション・スペース;および
(c)刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を決定するための、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続された電磁放射線検出器
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのマーカーの検出限界が約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項20に記載の方法。
【請求項1】
被験体からの試料における2つまたはそれより多くのバイオマーカーを検出することを含む、被験体における心血管の状態を検出またはモニタリングする方法であって、
バイオマーカーは、トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、proBNPおよびNT−proBNPからなる群から選択される心臓病理学的バイオマーカー、並びにインターロイキン6(IL−6)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)またはインターロイキン17a(IL−17a)からなる群から選択される血管炎症バイオマーカーであり、
少なくとも1つのバイオマーカーの検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。
【請求項2】
約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーの検出が、試料をマーカーに対するラベルに接触させること、およびラベルの存在または不存在を検出することを含み、ラベルの存在の検出は対応するマーカーの存在を意味する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ラベルが蛍光部分を含み、約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーが、バイオマーカーの単一分子に対応するラベルを含むインタロゲーション・スペースにおいて検出される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ラベルが蛍光部分を含み、検出が、単一分子検出器にラベルを通すことを含み、単一分子検出器が
(a)蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;
(b)電磁波源から放射される電磁放射線を受け取るためのインタロゲーション・スペース;および
(c)刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を決定するための、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続された電磁放射線検出器
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つのマーカーの検出限界が約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記状態が鬱血性心不全を含み、2つまたはそれより多くのバイオマーカーがcTnI、BNP、IL−6、TNF−αおよびIL−17aを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
被験体における心血管の状態を検出する方法であって、その方法は、生理学的バイオマーカーを測定すること、および被験体からの血液試料中の1つまたはそれより多くのバイオマーカーを検出することを含み、バイオマーカーは、トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、proBNP、NT−proBNP、インターロイキン6(IL−6)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)またはインターロイキン17a(IL−17a)からなる群から選択され、
少なくとも1つのバイオマーカーの検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。
【請求項8】
生理学的バイオマーカーがストレス試験である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つまたはそれより多くのバイオマーカーがcTnIを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
生理学的バイオマーカーが睡眠試験である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
1つまたはそれより多くのバイオマーカーが1つまたはそれより多くのサイトカインを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
1つまたはそれより多くのサイトカインがTNF−α、IL−1、IL−6、IL−17aおよび/またはhsCRPを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
生理学的バイオマーカーが頸動脈内膜中膜厚(CIMT)である、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
1つまたはそれより多くのバイオマーカーが1つまたはそれより多くの血管炎症マーカーを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
1つまたはそれより多くの血管炎症マーカーがhsCRP、IL−6、TNF−αおよび/またはIL−1を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
被験体における鬱血性心不全を検出する方法であって、その方法は、2つまたはそれより多くのバイオマーカーを含むバイオマーカーパネルの1つまたはそれより多くの要素が、正常集団における1つまたはそれより多くのバイオマーカーのレベルと比較して増加しているか否かを検出することを含み、バイオマーカーは、トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、proBNP、NT−proBNP、インターロイキン6(IL−6)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)またはインターロイキン17a(IL−17a)からなる群から選択され、パネルの少なくとも1つの要素の検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。
【請求項17】
パネルの約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つの要素がcTnIである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーの検出が、試料をマーカーに対するラベルに接触させること、およびラベルの存在または不存在を検出することを含み、ラベルの存在の検出は、対応するマーカーの存在を意味する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
ラベルが蛍光部分を含み、約20pg/mlより小さい検出限界を有する少なくとも1つのバイオマーカーが、バイオマーカーの単一分子に対応するラベルを含むインタロゲーション・スペースにおいて検出される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
ラベルが蛍光部分を含み、検出が、単一分子検出器にラベルを通すことを含み、単一分子検出器が
(a)蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;
(b)電磁波源から放射される電磁放射線を受け取るためのインタロゲーション・スペース;および
(c)刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を決定するための、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続された電磁放射線検出器
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのマーカーの検出限界が約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項20に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図17E】
【図17F】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25A】
【図25B】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図31A】
【図31B】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図17E】
【図17F】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25A】
【図25B】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図31A】
【図31B】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【公表番号】特表2012−529655(P2012−529655A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515019(P2012−515019)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/037613
【国際公開番号】WO2010/144358
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(304023042)シンギュレックス・インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/037613
【国際公開番号】WO2010/144358
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(304023042)シンギュレックス・インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
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