説明

高血圧症の治療に有用な5,7−ジアミノピラゾロ4,3−ジピリミジン類

【課題】高血圧症およびその他の疾患の治療に有用であるPDE−5阻害薬を含有する医薬組成物の提供。
【解決手段】式(I)の化合物を含有する。


[式中、R1は、置換されていてもよい環状基であり;R2はC1〜C2アルキル等であり;R3およびR4はC1〜C8アルキル等であり;あるいは、−NR3R4が、環状基を形成しており;R5は、置換されていてもよいC1〜C6アルキル等であり;R6は、置換基、環状基によって置換されていてもよいC1〜C6アルキル等である。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

の化合物
[式中、
は、それぞれが1つまたは複数のR基によって置換されていてもよいR、R、RおよびRから選択される環状基であり;
は、水素またはC〜Cアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立に、それぞれが1つまたは複数のR基によって置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C10シクロアルキルであるか、または1つまたは複数のR基によって置換されていてもよいRであるか、または水素であり;
あるいは、−NRが、1つまたは複数のR10基によって置換されていてもよいRを形成しており;
は、それぞれが、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cシクロアルコキシから選択された1つまたは複数の基によって置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜Cシクロアルキルであるか、または水素であり;
は、R6Aであり;
6Aは、それぞれがC〜Cアルコキシ、(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはR、R、RおよびRから選択された環状基によって置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルであり、またはR6Aは、それぞれC〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシによって置換されていてもよい、R、C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cハロシクロアルキルであり;
は、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10ハロシクロアルキル、オキソ、フェニル、OR12、OC(O)R12、NO、NR1213、NR12C(O)R13、NR12CO14、C(O)R12、CO12、CONR1213またはCNであり;
は、ハロ、フェニル、C〜Cアルコキシフェニル、OR12、OC(O)R12、NO、NR1213、NR12C(O)R13、NR12CO14、C(O)R12、CO12、CONR1213、CN、C〜Cシクロアルキル、RまたはRであり、その最後の2つは、1つまたは複数のR基によって置換されていてもよく;
は、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはCO12であり;
10は、ハロ、C〜C10シクロアルキル、C〜C10ハロシクロアルキル、フェニル、OR12、OC(O)R12、NO、NR1213、NR12C(O)R13、NR12CO14、C(O)R12、CO13、CONR1213、CN、オキソ、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり、その最後の2つは、R11によって置換されていてもよく;
11は、OH、フェニル、NR1213またはNR12CO14であり;
12およびR13は、それぞれ独立に、水素、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
14は、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立に、C〜C10シクロアルキルまたはC〜C10シクロアルケニル基であって、それぞれ、単環式、または適当な数の環原子が存在するときは多環式のいずれかであって、
(a)ベンゼン環ならびに窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環から選択された単環式芳香環、または
(b)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素脂環式5、6もしくは7員環
のいずれかに縮合していてよく;
およびRは、それぞれ独立に、フェニルまたはナフチル基であって、それぞれ、
(a)C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cシクロアルケニル環、
(b)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素脂環式5、6もしくは7員環、または
(c)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環
に縮合していてよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、単環式であるか、または適当な数の環原子が存在するときは多環式飽和または部分的に不飽和の環系であって、3〜10個の環原子を含有し、その環原子の少なくとも1個は窒素、酸素および硫黄から選択されたへテロ原子であり、その環は、C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cシクロアルケニル基またはベンゼン環ならびに窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環から選択された単環式芳香環に縮合していてよく;
およびRは、それぞれ独立に、窒素、酸素および硫黄から独立に選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環であって、その環は、
(a)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する第2の複素環式芳香族5もしくは6員環、
(b)C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cシクロアルケニル環、
(c)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素脂環式5、6もしくは7員環、または
(d)ベンゼン環
に縮合していてよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、単環式、または適当な数の環原子が存在するときは多環式の飽和環系であり、3〜10個の環原子を含有し、その環原子の少なくとも1個は窒素、酸素および硫黄から選択されたへテロ原子であり;
および、
は、窒素、酸素および硫黄から独立に選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環である]
あるいはその互変異性体あるいは前記化合物もしくは互変異性体の医薬的に許容される塩または溶媒和物を含む、
本態性高血圧症、肺高血圧症、二次性高血圧症、収縮期高血圧症、糖尿病を伴う高血圧症、アテローム性動脈硬化症を伴う高血圧症、腎血管性高血圧症、鬱血性心不全、安定狭心症、不安定狭心症、異型(プリンツメタル)狭心症、脳卒中、冠動脈疾患、鬱血性心不全、血管開通性が減少した状態、経皮的冠動脈血管形成術後、末梢血管障害、アテローム性動脈硬化症、硝酸薬誘導耐性、硝酸薬耐性、糖尿病、耐糖能異常、代謝症候群、肥満症、男子勃起障害、インポテンス、女性の性的興奮障害、クリトリスの機能障害、女性の性的欲求低下障害、女性の性的苦痛障害、女性の性的オルガスム機能障害、脊髄損傷による性機能障害、早期分娩、子癇前症、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群、良性前立腺過形成、膀胱排尿障害、失禁、慢性閉塞性肺疾患、急性呼吸不全、気管支炎、慢性喘息、アレルギー喘息、アレルギー性鼻炎、消化管運動異常、過敏性腸症候群、川崎症候群、多発性硬化症、アルツハイマー病、乾癬、皮膚の壊死、瘢痕化、線維症、疼痛、神経因性疼痛、癌、転移、はげ頭症、ナッツクラッカー食道、裂肛および痔核からなる群から選択される疾患または状態の治療のための、医薬組成物。
【請求項2】
式(I)の化合物あるいはその互変異性体あるいは前記化合物もしくは互変異性体の医薬的に許容される塩または溶媒和物を、哺乳動物における治療有効量含む、請求項1の医薬組成物。
【請求項3】
本態性高血圧症、肺高血圧症、二次性高血圧症、収縮期高血圧症、糖尿病を伴う高血圧症、アテローム性動脈硬化症を伴う高血圧症、腎血管性高血圧症、鬱血性心不全、安定狭心症、不安定狭心症、異型(プリンツメタル)狭心症、冠動脈疾患、鬱血性心不全、血管開通性が減少した状態、経皮的冠動脈血管形成術後、末梢血管障害およびアテローム性動脈硬化症からなる群から選択される疾患または状態の治療のための、請求項1の医薬組成物。
【請求項4】
脳卒中およびアルツハイマー病からなる群から選択される疾患または状態の治療のための、請求項1の医薬組成物。
【請求項5】
疼痛および神経因性疼痛からなる群から選択される疾患または状態の治療のための、請求項1の医薬組成物。
【請求項6】
式(I)の化合物が、N−{3−エチル−5−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−1−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル]−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−イル}ピリミジン−4−イルアミンである、請求項1の医薬組成物。
【請求項7】
式(I)
【化2】

の化合物
[式中、
は、それぞれが1つまたは複数のR基によって置換されていてもよいR、R、RおよびRから選択される環状基であり;
は、水素またはC〜Cアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立に、それぞれが1つまたは複数のR基によって置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C10シクロアルキルであるか、または1つまたは複数のR基によって置換されていてもよいRであるか、または水素であり;
あるいは、−NRが、1つまたは複数のR10基によって置換されていてもよいRを形成しており;
は、それぞれが、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cシクロアルコキシから選択された1つまたは複数の基によって置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜Cシクロアルキルであるか、または水素であり;
は、R6Aであり;
6Aは、それぞれがC〜Cアルコキシ、(C〜Cシクロアルキル)C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはR、R、RおよびRから選択された環状基によって置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルであり、またはR6Aは、それぞれC〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシによって置換されていてもよい、R、C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cハロシクロアルキルであり;
は、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10ハロシクロアルキル、オキソ、フェニル、OR12、OC(O)R12、NO、NR1213、NR12C(O)R13、NR12CO14、C(O)R12、CO12、CONR1213またはCNであり;
は、ハロ、フェニル、C〜Cアルコキシフェニル、OR12、OC(O)R12、NO、NR1213、NR12C(O)R13、NR12CO14、C(O)R12、CO12、CONR1213、CN、C〜Cシクロアルキル、RまたはRであり、その最後の2つは、1つまたは複数のR基によって置換されていてもよく;
は、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはCO12であり;
10は、ハロ、C〜C10シクロアルキル、C〜C10ハロシクロアルキル、フェニル、OR12、OC(O)R12、NO、NR1213、NR12C(O)R13、NR12CO14、C(O)R12、CO13、CONR1213、CN、オキソ、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり、その最後の2つは、R11によって置換されていてもよく;
11は、OH、フェニル、NR1213またはNR12CO14であり;
12およびR13は、それぞれ独立に、水素、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
14は、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立に、C〜C10シクロアルキルまたはC〜C10シクロアルケニル基であって、それぞれ、単環式、または適当な数の環原子が存在するときは多環式のいずれかであって、
(a)ベンゼン環ならびに窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環から選択された単環式芳香環、または
(b)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素脂環式5、6もしくは7員環
のいずれかに縮合していてよく;
およびRは、それぞれ独立に、フェニルまたはナフチル基であって、それぞれ、
(a)C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cシクロアルケニル環、
(b)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素脂環式5、6もしくは7員環、または
(c)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環
に縮合していてよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、単環式であるか、または適当な数の環原子が存在するときは多環式飽和または部分的に不飽和の環系であって、3〜10個の環原子を含有し、その環原子の少なくとも1個は窒素、酸素および硫黄から選択されたへテロ原子であり、その環は、C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cシクロアルケニル基またはベンゼン環ならびに窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環から選択された単環式芳香環に縮合していてよく;
およびRは、それぞれ独立に、窒素、酸素および硫黄から独立に選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環であって、その環は、
(a)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する第2の複素環式芳香族5もしくは6員環、
(b)C〜CシクロアルキルもしくはC〜Cシクロアルケニル環、
(c)窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素脂環式5、6もしくは7員環、または
(d)ベンゼン環
に縮合していてよく;
、RおよびRは、それぞれ独立に、単環式、または適当な数の環原子が存在するときは多環式の飽和環系であり、3〜10個の環原子を含有し、その環原子の少なくとも1個は窒素、酸素および硫黄から選択されたへテロ原子であり;
および、
は、窒素、酸素および硫黄から独立に選択された3個以下のへテロ原子を含有する複素環式芳香族5もしくは6員環である]
あるいはその互変異性体あるいは前記化合物もしくは互変異性体の医薬的に許容される塩または溶媒和物、および医薬的に許容される希釈剤または担体を含む医薬組成物であって、
アスピリン、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ロサルタン、カンデサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、イルベサルタン、エプロサルタン等)、カルシウムチャネル遮断薬(アムロジピン等)、β遮断薬(すなわち、ソタロール、プロプラノロール、チモロール、アテノロール、カルベジロール、メトプロロール等のβアドレナリン作動性受容体拮抗薬)、CI1027、CCR5受容体拮抗薬、イミダゾリン、可溶性グアニル酸シクラーゼ活性剤、利尿薬(ヒドロクロロチアジド、トルセミド、クロロチアジド、クロルタリドン、アミロリド等)、α−アドレナリン作動性遮断薬(ドキサゾシン等)、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬(キナプリル、エナラプリル、ラミプリル、リシノプリル等)、アルドステロン受容体拮抗薬(エプレレノンおよびスピロノラクトン等)、中性エンドペプチターゼ阻害薬、抗糖尿病剤{インスリン、スルホニル尿素類(グリブリド、グリピジドおよびグリメピリド等)、グリタゾン類(ロシグリタゾンおよびピオグリタゾン等)、メトホルミン等}、コレステロール降下剤(アトルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、クロフィブレート、ロスバスタチン等)、およびα−2−δリガンド(ガバペンチン、プレガバリン、[(1R,5R,6S)−6−(アミノメチル)ビシクロ[3.2.0]ヘプト−6−イル]酢酸、3−(1−(アミノメチル)−シクロヘキシルメチル)−4H[1,2,4]オキサジアゾール−5−オン、C−[1−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−シクロヘプチル]メチルアミン、(3S,4S)−(1−アミノメチル−3,4−ジメチルシクロペンチル)酢酸、(1α,3α,5α)−(3−(アミノメチル)ビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)酢酸、(3S,5R)−3−アミノメチル−5−メチルオクタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチルヘプタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチルノナン酸、および(3S,5R)−3−アミノ−5−メチルオクタン酸等)から選択される第2の医薬的活性物質を更に含む、前記医薬組成物。
【請求項8】
第2の医薬的活性物質がアンジオテンシンII受容体拮抗薬である、請求項7の医薬組成物。
【請求項9】
第2の医薬的活性物質がACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬である、請求項7の医薬組成物。
【請求項10】
第2の医薬的活性物質がα−2−δリガンドである、請求項7の医薬組成物。
【請求項11】
第2の医薬的活性物質がカルシウムチャネル遮断薬である、請求項7の医薬組成物。
【請求項12】
第2の医薬的活性物質が利尿薬である、請求項7の医薬組成物。

【公開番号】特開2007−217419(P2007−217419A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−67736(P2007−67736)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【分割の表示】特願2006−500346(P2006−500346)の分割
【原出願日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】