説明

高血糖抑制用発芽玄米粉及び白米混合炊飯用発芽玄米(アブシジン酸・フイチン酸塩、消去)の製法及び流通方法

【課題】玄米圧力鍋炊飯は熱に弱いビタミンB群の一部が破壊され栄養価が低下すると同時に発がん性物質あるアクリルアミドを産生し、発芽玄米自然乾燥は乾燥ストレスにより有害なアブシジン酸・フイチン酸塩を再産生し、また白米と混合炊飯した場合に食感が悪くなる短所がある。そこで、高血糖抑制用発芽玄米粉及び白米混合炊飯用発芽玄米(アブシジン酸・フイチン酸塩、消去)の製法及び流通方法を提供する。
【解決手段】玄米発芽機に、玄米と光合成菌(松本微生物研究所)入り浸漬水を入れ、浸漬水を循環しながら摂氏32度に20〜24時間保持し玄米を均一に正常発芽させ、アブシジン酸・フイチンを消去させる事により活性化した発芽玄米を得る。得られた発芽玄米を水洗し、蒸し器に入れ摂氏100度の蒸気で10分間蒸し、常温まで冷却して、ナイロン網袋に入れ、冷凍する。その冷凍発芽玄米を解凍後、自然乾燥(水分含有率18%)し製粉し流通販売する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般家庭に於ける発芽玄米炊飯を摂る健康増進に関する。
【背景技術】
【0002】
従来一般家庭に於いて玄米・発芽玄米飯を摂っている方法に短所のあるものについて次に挙げる。玄米加熱圧力・自然乾燥発芽玄米、一般発芽の三つの炊飯がある。
【明細書】

【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(1)玄米圧力鍋炊飯の短所
玄米は栄養分析上栄養価が高いが下記、記述の様にヒトの生体への有効作用性に難点がある。玄米は自己を守り子孫を繁栄させる為に外敵に対し忌避・有害因子で、特にヒト生体の冷え症を誘発するアブシジン酸(ミトコンドリコンドリア機能障害因子)・ミネラルと結合し生体外に排泄するフイチンを保有している。これ等の因子は玄米の発芽や稲の成長にとっても有害因子になると言われている。又、圧力鍋玄米炊飯の場合は加熱炊飯時に130度近くの高温になる為に玄米に含んでいる熱に弱いビタミンB群の一部が破壊され栄養価が低下すると同時に発がん性物質あるアクリルアミドを産生する。以上が玄米圧力鍋炊飯の短所である。
(2)自然乾燥発芽玄米の短所
発芽玄米は玄米を浸漬し発芽後、自然乾燥するので、その際、乾燥ストレスにより、生体に有害なアブシジン酸・フイチン酸塩を再産生し、玄米とほぼ同じ状態に戻りヒトの生体に生理障害が起きる。白米と自然乾燥発芽玄米混合炊飯した場合に白米を食べ易く炊飯すると、自然乾燥発芽玄米が硬い、又、白米と自然乾燥発芽玄米混合炊飯した場合に白米を食べ易く炊飯すると、白米が柔らかくなり、双方共、食感が悪いのが短所である。
(3)一般の発芽の短所
発芽臭がでる。発芽に時間、及び手間がかかる。発芽が不揃いになる。この3点が短所である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(イ)玄米圧力鍋炊飯の短所を解決する手段。既述の短所を改善する為には、請求項1・2の方法の冷凍発芽玄米を即一気圧下、摂氏100度で炊飯してヒトが摂り60兆から細胞を活性化させる事によって玄米圧力鍋炊飯の短所を解決出来る。
(ロ)玄米自然発芽の短所を解決する手段、これ等は請求項1・2・3の方法の冷凍発芽玄米を即一気圧下、摂氏100度で炊飯してヒトが摂り60兆から細胞を活性化させる事によって玄米自然発芽の短所を解決出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
玄米炊飯をヒトが摂る場合に次の様な問題がある。発明者根本が旧満州からの引揚時に引揚収容所(約2ヶ月間)に於いて支給された1〜2分搗きコウリャン・未発芽大豆入り飯を、お腹が空いているにもかかわらず腹5分目しかどうしても口に入っていかなかった。無理をして食べると下痢・頭痛の生理障害が起きた。体の弱い者は生理障害で命を失っていった。又、乳飲み子を持った母親は母乳が出なくなり子供は栄養失調で命を失っていった。これ等はアブシジン酸・フイチンの生理障害であったと推測できる。以上の経験をした。特に玄米にはヒトにとって忌避因子であるアブシジン酸・フイチン酸塩が多量に含まれているが、ヒトの消化液にはこれ等を分解する酵素が少ないと言われている。但しフイチン酸塩を分解する酵素は、小腸粘膜に微量のフイチンターゼ分解酵素と腸内微生物に微量が分解されるのみである。したがって大半のアブシジン酸・フイチン酸塩は、アブシジン酸・フイチン酸塩のまま糞便として排泄され、又、一方のアブシジン酸・フイチン酸塩は生体内にも吸収され、生理障害の原因にもなると言われている。フイチン酸塩は生活習慣病の原因となるヒトの生体内にある過剰量の異質分子を吸着して体外に排泄させ異質分子過剰障害による疾患は改善されるが、フイチン酸塩は同時に一部のミネラルをも無効して体外に排泄するので、新たなミネラル欠乏障害が起きている。玄米食絶対論者によると玄米食は健康長寿食であるという理論になっているが、それとは裏腹に、長期間にわたり多量の玄米を摂取した場合は消化器官の弱い者に生理障害が起きている。又、少数ではあるが、体質によっては60〜70歳代に玄米食障害による死亡者が出ている。玄米食絶対論者に80歳を超える人は極少数であり90歳を超える人は皆無である。我々日本民族は何千年来、棲息・生存・進化の歴史の過程で(戦国時代まで)一気圧下に於いて加熱温度を摂氏100度以内で炊飯した発芽米を食し、つちかわれて来た遺伝子をもった民族である。その発芽玄米とは臼と杵で籾殻を外す1〜2分搗き(水の浸透が早く短時間発芽)の発芽用玄米であったが、現代の機械文明の社会では上記の様な非効率な精米方法は不可能で高速籾摺り機になり、その結果、玄米に傷がつかず水の浸透が遅れ玄米発芽に時間かかり、発芽玄米炊飯が摂りにくくなっている。日本民族は戦国時代までは発芽玄米を摂っていて骨格も良く頑健な体であった。これ等は考古学的にも証明されている。日本民族の骨格が悪くなったのは精白米を摂る様になった江戸時代中期に入ってからであり、その時期から江戸病(脚気)が蔓延したと言われている。ヒトが玄米炊飯を摂る場合には、これ等の問題解決と合わせて、玄米が含有している栄養素をヒトに有効作用する玄米炊飯でなければならない。その為には、次に上げる二つの短所の課題をも解決しなければならない。この二つの短所を解決する方法は、請求項1・2・3の方法もって精製したアブシジン酸・フイチン酸塩消去済み、発芽玄米粉を摂り、又、発芽玄米を炊飯してヒトが摂り、ヒトの60兆からの細胞を活性化させる事にある。したがって最終消費者が健康に関して正常発芽玄米粉を摂り、又、正常発芽玄米炊飯を摂る事が発明を実施するための最良の形態である。これを本発明とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図 1 浸漬外槽蓋 ポリプロピレン樹脂(透明)厚2mm 2 浸漬外槽 ポリプロピレン樹脂(透明)厚1mm 3 浸漬内槽 ポリプロピレン樹脂(不透明)厚1mm 4 外内槽、浸漬水、水中加熱ヒーター 5 外内槽、浸漬水、水中循環ポンプ
【図2】断面図(図1平面図CD断面) 上段 名所 下段 用途 1 浸漬外槽蓋 ポリプロピレン樹脂製(透明)厚2mm 光が透過する事により浸漬水中光合成菌の繁殖が旺盛になり消臭効果があり玄米発芽が促進し発芽玄米の悪臭が消臭する。2 浸漬外槽 ポリプロピレン樹脂製(透明)厚1mm 光が透過する事により浸漬水中光合成菌の繁殖が旺盛になり消臭作用が起き玄米発芽が促進し発芽玄米の悪臭が消臭する。3 浸漬内槽 ポリプロピレン樹脂製(不透明)厚1mm 光が不透化する事により浸漬水中の玄米発芽が促進する。4 外内槽、浸漬水の水中加熱ヒーター(製造元株式会社EVERES、商品名マイクロセーフ150) 外内槽内の浸漬水温度が摂氏32度に保持され玄米発芽が促進する。5 外内槽、浸漬水、水中循環ポンプ(発売元カミハタ商品名リオプラス50温度サーモスタット付) 外内槽内の浸漬水温度が摂氏32度に均一保持される。又、水中循環ポンプにより浸漬水の上下攪拌、放水により浸漬水に曝気が起き玄米発芽・浸漬水中光合成菌の繁殖・消臭が促進する。6 内槽ゴム製台 7 給水パイプ(塩化ビニール製口径5mm) 8 外内槽、浸漬水、水中循環ポンプ電源コード 9 浸漬内槽蓋 ポリプロピレン樹脂製(不透明)厚2mm 光が不透化する事により浸漬水中の玄米発芽を促進する 10 外内槽、浸漬水水位線 外内槽内の適正水量により玄米発芽が促進する。11 外内槽浸漬水、放水パイプ(塩化ビニール製口径5mm) 水中循環ポンプにより浸漬水表面放水により浸漬水に曝気が起き玄米発芽・浸漬水中光合成菌繁殖・消臭を促進する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本玄米発芽器発明は図1の平面図・図2の断面図(図1平面図CD断面)の機能を持った玄米発芽器の図2の断面図(図1平面図CD断面)5に玄米と製造元、松本微生物研究所の光合成菌細菌1gを入れた浸漬水を図2の断面図(図1平面図CD断面)5の浸漬水水位線まで入れ図2の断面図(図1平面図CD断面)図2の断面図5により浸漬水を循環し(図1平面図CD断面)4の電機ヒーターのスイッチを入れ摂氏31度に10時間〜15時間保持し,玄米が全体の30%程度、0.1m〜0.2m発芽した時点で保温ヒーターの電源を切り浸漬水を排水して其の侭6時間〜9時間、置き0.5m〜1.0m、発芽させる事により玄米毒素であるアブシジン酸・フイチン酸塩を消去し、発芽臭を消臭する事により活性化した発芽玄米が出来る。但し使用する玄米は、48時間冷凍した100%天日干し自然農法による玄米と100%天日干し有機栽培玄米を使用する事が必須条件である。以上、請求項1をもって、本玄米発芽機発明とする。
【請求項2】
発芽玄米は請求項1の発芽器もって発芽させた発芽玄米を水洗いをして、即、蒸し器に入れ摂氏100度の蒸気で10分間蒸し表面から発芽玄米、全体の40%をα型の澱粉・発芽玄米、全体の内部60%をβ型澱粉にし、その侭の発芽玄米を常温まで冷却して、2mメッシュのナイロン網袋に入れ即、冷凍庫に入れ48時間冷凍する。(自然乾燥した場合に粉化を可にする為)その冷凍発芽玄米をステンレスの笊に入れ解凍して、その発芽玄米が常温になった時点で茣蓙に広げ自然乾燥(水分含有率18%)し製粉機をもって製粉(150メッシュ)し、500gごとにポリエチレン製の袋に真空パックをして冷蔵保存し、宅急便をもって流通販売する。これ等の発芽玄米をα型の澱粉にした理由は、発芽玄米、表面の消化吸収の悪い胚芽・果皮の部分を消化吸収を良くする為、又、β型澱粉を60%を残した理由は、製粉した澱粉の消化器官内のブドウ糖化を遅延させ体内の高血糖を抑制する為である。以上、請求項2をもって、これを本発明とする。
【請求項3】
請求項1で発芽した発芽玄米を発芽玄米の1.5倍の水を入れ特許第4253817号の水中精米機をもって水中精米を行い発芽玄米の表皮を剥離して摂氏32度水で洗米して発芽玄米の水を切り、即、蒸し器に入れ摂氏100度の蒸気で25分間蒸し(栄養価を頂点に保持する為)蒸し上った発芽玄米を即、摂氏60度の保温槽に入れ保温・保存し24時間後、発芽玄米を即、200g毎にポリエチレン製の袋に真空パックをして、冷凍保存し、クール宅急便をもって流通販売する。以上、請求項3をもって、これを本発明とする。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−139210(P2012−139210A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12351(P2011−12351)
【出願日】平成23年1月5日(2011.1.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.宅急便
【出願人】(511021262)
【Fターム(参考)】