説明

高速データ通信のためのデータ送受信装置及びその方法

【課題】多重帯域または多重アンテナ伝送モードで優れたデータ伝送率と互換性を提供する。
【解決手段】伝送モードがMIMO−OFDM伝送モードである場合、シグナルシンボルとデータフィールドとの間に使用しない副搬送波のチャンネル推定のための第2ロングプリアンブルを付加して、フレームを生成し、送信を行なう。この第2ロングプリアンブルを利用して、第1ロングプリアンブルで使用しない副搬送波のチャンネル推定を行い、シグナルシンボルが含む伝送モード情報に基づいて、受信機が適応的にデータを受信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線データ通信の送受信装置及びその方法に関するものである。
【0002】
より詳しくは、従来の無線LAN通信システムと互換が可能であると共に、高速データ伝送が可能である送受信装置及びその方法に関するものである。また、本発明は、最大54Mbpsに留まった無線LANのような無線伝送方式を、最大数百Mbps級まで向上させるための伝送システム構造を提案する。
【背景技術】
【0003】
従来の無線LANのIEEE 802.11aのようなシステムでは、直交周波数分割多重化方式を利用しており、20MHzの帯域幅を64個の副搬送波に分けて、その中で52個を使って、データとパイロットシンボルを伝送している。つまり、単一送信アンテナと20MHzの帯域一つを利用して、最大54Mbpsの速度でデータを伝送する。
【0004】
しかし、本発明では、従来のIEEE 802.11aのOFDM方式と相互互換性を維持しながらも、多重アンテナといくつかの20MHz帯域を利用して、高速データ伝送率を達成することができる送受信装置及び方法を提供する。
【0005】
高速マルチメディアデータ伝送に対する要求が増加するに伴い、100Mbps以上のスループットを要求する応用分野が増加している。しかし、現在の無線通信システムの中で最も高いスループットを有するシステムである無線LANシステムも、その最大スループットが約25Mbpsに留まっている。そこで、現在のIEEE 802.11aに比べて4倍またはその以上の伝送速度を達成できるシステムの構造を提案しようとする。
【0006】
具体的には、アンテナの数と使用帯域の数を体系的に調節しながら、システムの要求に応じて最大伝送速度を決定することができる構造を提案する。そして、従来のシステムとの互換性を維持する方法もまた提案する。
【0007】
図1は、従来の無線LANの送受信システムを示したブロック図である。
【0008】
図1に示された従来のIEEE 802.11システムは、20MHzの帯域を64個の副搬送波に分け、この中で48個はデータ伝送を、4個はパイロットシンボルの伝送のために使用し、残りのDC副搬送波と周縁にある11個の副搬送波は使用しない。
【0009】
そして、1/2、2/3、3/4の符号率を有する畳み込みコード(convolutional code)と、BPSK、QPSK、16−QAM、64−QAMの変調を利用して、データを伝送する。
【0010】
図1に示されたシステムにおいて、ソース(Source)部101で生成された二進データが生成されれば、このデータ順列を任意的にランダム化する(randomize)スクランブル部102を経る。
【0011】
そして、伝送しようとするデータ伝送率(data rate)に応じて決定される符号化率と変調方式により、畳み込みエンコーダ部103でチャンネル符号化を行い、マッパー部105で、以前データ順列を複素数シンボル順列にマッピングする変調過程を行う。
【0012】
そして、畳み込みエンコーダ部103とマッパー105との間に、データ順列を定めた規則によって再配列するインターリーバー部104が位置する。前述のように、マッパー105以後の複素数順列を48個ずつグループ化し、副搬送波割当部107ブロックで、48個のデータ成分とパイロット4成分を構成する。
【0013】
そして、64−逆フーリエ変換部(64−IFFT)108で、逆高速フーリエ変換(IFFT)を行って、OFDMシンボルを構成する。
【0014】
サイクリックプレフィクス(循環前置子)付加部109では、保護区間に相当するサイクリックプレフィクス(Cyclic Prefix)を付加する。
【0015】
前述の構成を通じて作られた送信フレームを、RF送信部110で搬送波周波数に上げて、伝送する。前記伝送信号は、無線チャンネル111を通過して、受信部のRF受信部112に入力される。無線チャンネル111は、多重経路ページングチャンネルと、受信端で加えられるガウス雑音も含む。
【0016】
無線チャンネル111を通過する際に歪曲された信号が受信端のRF受信部112に入るが、ここでは、送信端のRF送信部110と反対に、搬送波に乗せられてきた信号を基底帯域に下げる機能を遂行する。
【0017】
サイクリックプレフィクス除去部113では、送信部で付け加えたサイクリックプレフィクスを除去する。そして、64−高速フーリエ変換部(64−FFT)114で、受信OFDMシンボルをFFT演算を通じて、周波数領域の信号に変換させる。
【0018】
副搬送波解除部(Sub-Carrier extractor)115において、全体64個の出力の中でデータ副搬送波に相当する48個の複素数シンボルは等化及びトラッキング部117に伝送し、パイロットに相当する4個の副搬送波は等化及びトラッキングパラメーター推定部116に向かう。
【0019】
そして、等化及びトラッキングパラメーター推定部116は、既に知っているシンボルを利用して、周波数及び時間誤差による位相変化を追跡し、その推定結果を等化及びトラッキング部117に伝達する。
【0020】
そうすると、前記情報を利用して、等化及びトラッキング部117がトラッキングを行うようになる。等化及びトラッキング部117では、前述のトラッキング過程だけでなく、チャンネル歪曲を、周波数領域で等化する周波数領域チャンネル等化機能まで行う。
【0021】
デマッパー部118は、チャンネル等化及びトラッキングの操作をした後、出力複素数を二進データに変換する硬判定(hard decision)操作を遂行し、または、前記出力複素数を実数(Real number)に変換する軟判定(soft decision)を遂行し、デインターリーバー部119で、インターリーバー104の逆過程でデータを再配列し、ビタビデコーダー部120では、畳み込みコードの復号化を行って、エラー訂正を通じて送信データを復元する。
【0022】
そして、最後に、デスクランブル部121では、スクランブル部102での同じ過程を通じて、ソース部で伝送化データに再任意化して(re-randomizing)、シンク(sink)部122に受信データを伝達する。
【0023】
一方、前述のように、図1に示された従来の無線LANシステムは、その伝送速度とスループットに限界があって、高画質の動画のような高いデータ伝送速度を要求するサービスに適用するには限界があった。
【0024】
また、多重帯域または多重アンテナを適用して高速のデータ伝送率を提供しようとする場合にも、従来の送受信システムとの互換性を提供できないという問題点が存在した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
したがって、本発明は、前述の従来技術の問題点を解決するために、従来の無線通信システムとの相互互換性を保障しながら、高速データ伝送率を提供する送受信装置及びその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0026】
前述の本発明の技術的課題を達成するために、本発明の特徴による送信装置は、
ソース部で生成されたデータを少なくとも一つの帯域に分配する帯域分配部;
前記分配されたデータに対し、エラー訂正のために符号化を遂行する符号化部;
前記符号化されたデータを複素数シンボルにマッピングするマッパー部;
前記複素数シンボルを少なくとも一つのアンテナに分配するアンテナ分配部;
前記分配された複素数シンボルに対し、直交周波数分割多重化変調(OFDM)のための副搬送波を割り当てる副搬送波割当部;
前記副搬送波が割り当てられたOFDM信号に対して逆フーリエ変換を遂行する逆フーリエ変換部;
前記副搬送波に対するショートプリアンブル及び第1ロングプリアンブル、第2ロングプリアンブルを生成するプリアンブル生成部;並びに
前記ショートプリアンブル、第1ロングプリアンブル、シグナルシンボル、第2ロングプリアンブル、データフィールドの順でフレームを生成するフレーム生成部;を含む。
【0027】
ここで、前記第2ロングプリアンブルは、二つ以上のアンテナを使用する場合、第1アンテナで使用しない副搬送波のチャンネル推定のために、第2アンテナの第1ロングプリアンブルのうちの一つを使用することができる。
【0028】
また、本発明の特徴によるデータ受信装置は、
無線チャンネルを通して受信されたフレームを受信するRF受信部;
前記受信されたフレームからショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルを抽出するために、チャンネルミキシングを遂行するチャンネルミキサー部;
前記抽出されたショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルを利用して、初期同期を遂行する初期同期化遂行部;
前記フレームのフーリエ変換を遂行するフーリエ変換部;
シグナルシンボルを復調して、伝送モードに関する情報を復調するシグナルシンボル復調部;
前記ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルを利用して、第1チャンネル推定を行い、前記伝送モード情報がMIMO−OFDM伝送モードである場合には、前記シグナルシンボル以後に伝送される第2ロングプリアンブルを利用して、第2チャンネル推定を遂行するチャンネル推定部;並びに
前記推定されたチャンネル及び復調されたシグナルシンボルに基づいて、データに対応する複素数シンボルを検出する検出器;を含む。
【発明の効果】
【0029】
前述の本発明の構成によれば、無線データ通信システムにおいて、多重帯域と多重アンテナを利用して、高速データ伝送率を提供できる効果を期待することができる。また、従来システムとの互換性を提供して、従来の装備の設計変更などを追加する不便さを節減しながらも、高速データ伝送率の併行提供が可能になるという著しい効果がある。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0030】
以下では、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野にて通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は色々な相違した形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限られない。
【0031】
図面においては、本発明を明確に説明するために、説明上不要な部分は省略した。明細書全体を通じて類似の部分については同一図面符号を付けた。(ある部分が他の部分に連結されているとすれば、これは直接的に連結されている場合だけでなく、他の素子を介して電気的に連結されている場合も含む。)
【0032】
次に、本発明の実施例によるデータ送受信装置及び方法について、図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図2は、本発明の実施例による送信装置の構成を示したブロック図である。
【0034】
本発明の実施例による送信装置は、ソース部201、帯域分配部202、スクランブラー及び畳み込みエンコーダ部2031〜203L、インターリーバー204、マッパー205、パイロット部206、アンテナ分配部207、副搬送波割当部208〜208M、IFFT部2091〜209M、サイクリックプレフィクス(CP)付加部2101〜201M、プリアンブル生成部2301〜230M、フレーム生成部2311〜231M、及びRF送信部2111〜211Mを含む。
【0035】
ソース部201で生成された二進データが伝送されれば、帯域分配部(band distributor)202で使用しようとする20MHz帯域数(L)によって、データをL個の帯域に分配する。
【0036】
一方、スクランブラー/畳み込みエンコーダ部2031〜203Lは、各帯域別にスクランブリング過程と畳み込みコード符号化過程を実行する。
【0037】
畳み込み符号化されたデータはインターリーバー204に入力される。インターリーバー204は2種類の形態が可能であるが、スクランブラー/畳み込みエンコーダ部2031〜203Lのように、帯域別に分けて一つのOFDMシンボルずつインターリービングすることもでき、全ての帯域をOFDMシンボルL個を有して共にインターリービングを行うこともできる。前者の場合は実現が簡単であり、後者の場合は、実現はもう少し複雑な反面、ダイバーシティ(diversity)利得による性能向上を期待することができる。
【0038】
マッパー部205では、二進データを複素数シンボルに変換させる。このように変化された複素数シンボルは、アンテナ分配部207でM個の送信アンテナに分配される。
【0039】
副搬送波割当部2081〜208Lは、前記分配されたデータ複素数シンボルとパイロット部206から得られるパイロットシンボルを有し、OFDM変調のために副搬送波を割り当てる。副搬送波割り当ての具体的な内容は後述する。
【0040】
このように割り当てられたM個の送信アンテナに該当する周波数領域OFDMシンボルは、(L*64)−IFFT部2091〜209Mで逆フーリエ変換を通じて、時間領域OFDMシンボルに変換する。そして、サイクリックプレフィクス部2101〜210Mで、各経路のOFDMシンボルに相当するサイクリックプレフィクスを追加する。
【0041】
一方、フレーム生成部2311〜230Mでは、図2で示されたシステムに適したフレームを生成する。本発明の実施例によるフレーム構造は、IEEE 802.11aのフレーム構造と類似していて、ショートプリアンブル、第1ロングプリアンブル、シグナルシンボル、データの以外にも、プリアンブル生成部で第2ロングプリアンブルをさらに含む。前記第2ロングプリアンブルは、他のアンテナで使用したロングプリアンブルに相当するものであって、前記第2ロングプリアンブルを利用して、全ての副搬送波に対してMIMOチャンネルの推定を可能にする。
【0042】
プリアンブル生成部2301〜230Mは、前記ショートプリアンブル、第1ロングプリアンブル、第2ロングプリアンブルを生成して、前記フレーム生成部2311〜231Mに提供する。
【0043】
本発明の実施例で使用されるフレームの詳細な説明は後述する。
【0044】
図3は、本発明の実施例による受信装置の構成を示したブロック図である。
【0045】
図3に示された受信装置は、図2で示された送信装置から送信された信号に対する逆過程を行う。
【0046】
送信装置からチャンネル212を通じて送信された信号は、全て、N個のRF受信部2131〜213N)からN個の受信アンテナに受信される。このように受信された信号は、サイクリックプレフィクス除去部2141〜214N、(L*64)FFT部2151〜215N、副搬送波解除部2161〜216L、チャンネル及びトラッキングパラメーター推定部217、MIMO検出器218、デマッパー219、デインターリーバー220、デスクランブラー/ビタビデコーダー2211〜221L、帯域結合部222を経るうちに送信信号を復元して、シンク部223にデータを伝達する。
【0047】
図3に示された受信装置の復調過程は、前述の図1に示された受信部と相当部分類似している。
【0048】
しかし、図1に示された従来技術と異なって、チャンネル推定部217では、多重入出力チャンネルを推定するという部分が変わる。
【0049】
そして、図1に示された等化器117も、MIMO検出器218に代替される点が相異している。また、インターリーバーの構造のよってデインターリーバーの構造もまた変わらなければならない。
【0050】
図3で追加された帯域結合部222は、送信端の帯域分配器202の逆過程を行う。
【0051】
一方、図2及び図3では、(L*64)IFFTと(L*64)FFTを利用するようになっているが、これをL個の64FFTまたは64IFFTに構成することもでき、1個の(L*64)IFFTと(L*64)FFTに構成することもできる。このような変形は当業者であれば自明に選択できるものである。
【0052】
図3は、図2のMIMO送信装置に対応して受信復調する構成を中心に示されており、初期同期を含んで、チャンネル推定を遂行するための受信装置の具体的な構成は後述する。
【0053】
一方、図2では、多重送受信アンテナを利用して、データ伝送率を高める空間多重化方式(SDM:Spatial Division Multiplexing)について説明した。SDM方式は、MIMO技術のうちの一つであって、各アンテナから互いに異なる独立的なデータを伝送して、伝送率を向上させる方法である。
【0054】
一方、データ伝送率の向上よりはサービス半径拡大などを目指して、信号対雑音比(SNR)を向上させる目的でシステムを設計する場合には、空間多重化よりは、ダイバ−シティ利得を得ることができる時空間ブロック符号(STBC:Space-Time Block Code)を本発明の実施例に適用することもできる。STBCを本発明の実施例に適用する場合には、アンテナ分配部207をSTBCエンコーダ部に、MIMO検出器218をSTBCデコーダーに変えることができる。
【0055】
以下、説明の便宜のために、2個の送信アンテナと2個の帯域を使用するシステムの例示を通じて、本発明の実施例のそのフレーム構造について説明する。つまり、図2に示されたシステムで、L=2、N=2の構造を有する場合の例示である。そして、本発明の実施例では、従来のIEEE 802.11aシステムとの相互互換性のために、従来フレームの構造及びOFDMシンボル構成方式を利用する。
【0056】
まず、OFDMシンボル構成の場合には、従来には、20MHz帯域を64個の副搬送波に分けて利用したものを二つ連結した構造と言える、40MHzを128個の副搬送波に分けて使用する。それで、この二つの場合全て、128−IFFTを利用してOFDM変調を行う。
【0057】
図4は、単一帯域幅を支援するOFDM方式の副搬送波割当方式と、多重帯域幅を支援するOFDM方式の副搬送波割当方式を各々示した図である。
【0058】
従来のIEEE 802.11aのような単一アンテナ、単一帯域信号を伝送しようとする場合には、図4の副搬送波割り当て構造(a)のように構成されるため、本発明の実施例では、副搬送波割り当て構造(b)で所望の帯域に信号を満たし、残りには“0”を満たして、一つのアンテナに伝送すれば、従来のIEEE 802.11aのような形態となる。
【0059】
つまり、図4の副搬送波割り当て構造(b)の二つの帯域を、使用される信号構造で周波数の低い一方の帯域のみを使用するとする場合、0〜63にある52個の副搬送波にだけデータとパイロットを割り当て、−64〜−1には“0”を満たせば良い。そうすると、新たなシステムでも従来のフレーム構造を送受信することができるので、従来のIEEE 802.11aとの互換性を維持することができる。
【0060】
以下、具体的なフレーム構造について説明する。
【0061】
図5は、IEEE 802.11aでのフレーム構造を示した図である。
【0062】
図5に示されたIEEE 802.11aのフレーム構造を見てみれば、前記フレームは、ショートプリアンブル(t1〜t10)、ロングプリアンブル(T1、T2)、ガードインターバル(G1、G2)、シグナルシンボル(SIGNAL)、データを含む。
【0063】
前記ショットプリアンブルとロングプリアンブルは復調時に同期を獲得するためのシンボルである。シグナルシンボルは、速度、長さ、パリティなどに関する情報を含んでいる。
【0064】
一方、ショートプリアンブルは、数式1のように構成されたOFDM周波数領域信号をフーリエ変換したものであり、数式2をフーリエ変換したシンボルがロングプリアンブルに相当する。
【数1】

【数2】

【0065】
シグナルシンボルは、データ区間の長さ(0〜4095バイト)、符号率(1/2、2/3、3/4)、マッピング方式(BPSK、QPSK、16−0QAM、64−QAM)等の情報を有している。
【0066】
本発明の実施例では、従来のIEEE 802.11aとの互換性のために、従来OFDMモード(IEEE 802.11a)で送信する場合は、図5のフレーム構造に基づいて、多重アンテナ特性のために若干の変形を付加した。
【0067】
本発明の実施例では、送信アンテナの個数が2個である場合、全体52個のプリアンブルの副搬送波の中から、等間隔で26個ずつの副搬送波を分けて伝送する。ここで使用しない副搬送波のチャンネル推定のために、シグナルシンボル以後に新たな第2ロングプリアンブルを追加する。
【0068】
第2ロングプリアンブルは、他のアンテナで使用した第1ロングプリアンブルを伝送して、全ての副搬送波に対してMIMOチャンネル推定を可能にする。したがって、ロングプリアンブルは、送信アンテナの個数の分だけその長さが長くなる。
【0069】
つまり、2個の送信アンテナを使用する場合には、第1アンテナ(アンテナ0)から伝送されるフレームは偶数番目の副搬送波だけを利用して伝送し、第2アンテナ(アンテナ1)からは奇数番目の副搬送波だけを利用して伝送する。
【0070】
数式3は、二つのアンテナから伝送されるショートプリアンブルの周波数領域信号である。アンテナ0からS(0)−26、26が伝送され、アンテナ1からS(1)−26、26が伝送される。
【0071】
そして、数式4は、シグナルシンボルの前にある第1ロングプリアンブルの周波数領域信号になる。アンテナ0からL(0)−26、26が伝送され、アンテナ1からL(1)−26、26が伝送される。
【数3】

【数4】

【0072】
シグナルシンボルの後に付いてくる第2ロングプリアンブルの場合には、第1ロングプリアンブルの位置を変えて、アンテナ0ではL(1)−26、26を、アンテナ1ではL(0)−26、26を伝送する。
【0073】
図6は、本発明の実施例によるフレーム構造を示した図である。
【0074】
図6に示されているように、第1アンテナ(アンテナ0)から伝送されるフレームは、偶数番目の副搬送波だけを利用して伝送するが、第2ロングプリアンブルは、奇数番目の副搬送波の第1ロングプリアンブルを挿入して、フレームを生成する。
【0075】
第2アンテナ(アンテナ1)から伝送されるフレームも奇数番目の副搬送波だけを利用するが、第2ロングプリアンブルは、偶数番目副搬送波の第1ロングプリアンブルを挿入して、フレームを生成する。
【0076】
そして、多重帯域を支援する場合には、一つの帯域のプリアンブルの構造とシグナルシンボルとを継続して反復連結する形態に構成する、例えば、2個の帯域を利用する場合に、数式5と数式6は、2個の帯域を利用する従来のモード(デュアルバンドIEEE 802.11a)のためのショートプリアンブルとロングプリアンブルを表現したものである。
【数5】

【数6】

【0077】
仮に、2個の帯域、2個の送信アンテナを利用するモードの場合に、各々のアンテナから伝送されるショートプリアンブルとロングプリアンブルは、各々数式7と数式8のように与えられる。
【数7】

【数8】

【0078】
つまり、前述のように、アンテナ0からS(0)−58、58が伝送され、アンテナ1からS(1)−58、58が伝送される。シグナルシンボルの前にある第1ロングプリアンブルの周波数領域信号となる。アンテナ0からL(0)−58、58が伝送され、アンテナ1からL(1)−58、58が伝送される。しかし、シグナルシンボルの以後に出る第2ロングプリアンブルは、これと反対の順に伝送される。
【0079】
つまり、第1アンテナ(アンテナ0)から伝送されるフレームは偶数番目の副搬送波だけを利用して伝送するが、第2ロングプリアンブルは、奇数番目の副搬送波の第1ロングプリアンブルを挿入して、フレームを生成する。
【0080】
第2アンテナ(アンテナ1)から伝送されるフレームも奇数番目の副搬送波だけを利用し、第2ロングプリアンブルは、偶数番目副搬送波の第1ロングプリアンブルを挿入して、フレームを生成する。
【0081】
以上のような構成により、多重帯域幅または多重アンテナを使用するシステムにおいて、受信端ではどういうアンテナによって送られた信号であるかを区別する必要なく、第2ロングプリアンブルを利用したチャンネルの推定をもう一回行うことによって、全ての搬送波に対するチャンネル推定が可能になる。
【0082】
前記第1ロングプリアンブル及び第2ロングプリアンブルの生成は、既に従来のロングプリアンブル生成技術と同一であるので、図2に示されたプリアンブル生成部2301〜230Mでロングプリアンブルを同一な方式で生成して、フレーム生成部2311〜231Mは、前記第2ロングプリアンブルをシグナルシンボルの後に追加的に挿入して、フレームを生成する。
【0083】
前記フレーム生成部は、本発明の実施例が従来のシステムと互換性を持てるように、シグナルシンボルに追加的に変形する。
【0084】
従来のシグナルシンボルの構成で予約ビット(reserved bit)に使用されなかったビットをアンテナビット(A)に新しく定義し、前記アンテナビット(A)は、SDMとSTBCとを区分する場合に利用する。
【0085】
また、4個のRATEビットの中でR4ビットを利用して、従来のIEEE 802.11aモードと多重アンテナOFDMモードとを区分する。したがって、本発明の実施例において、フレーム生成部は、シグナルシンボルのRATE(R1〜R4)ビットと前記アンテナビット(A)を表1のように割り当てて使用する。
【表1】

【0086】
表1で見られるように、R4ビットが1に設定されている場合には、IEEE 802.11a方式で受信を行うこともできる。つまり、R4ビットが1である場合には、IEEE 802.11aモードであるので、アンテナビット(A)の値は意味がなく、シグナルシンボルの構造もIEEE 802.11aの方式と同一である。
【0087】
しかし、R4ビットが0に設定された場合にはMIMOシステムであることが分かり、この時は、アンテナビット(A)を参照して、SDMモードであるかSTBCモードであるかを判断できるようになる。
【0088】
R1〜R3ビットは各々8個の伝送率、マッピング方式、符号率に関する情報と対応する。
【0089】
したがって、本発明の実施例でも従来と同様に、長さ12ビット、パリティ(Parity)1ビット、テール(Tail)6ビットのように、24個のビットが集まってシグナルシンボルを構成する。したがって、従来のIEEE 802.11aモードでは、64個または繰り返される128(64+64)個の副搬送波でデータを伝送し、多重アンテナモードでは、数式4または数式8のように、偶数番目の副搬送波と奇数番目の副搬送波とに分けて伝送する。
【0090】
この場合、送信端アンテナの出力から見れば、送信アンテナの数や使用帯域の数に関係なく、同一なプリアンブル及びシグナルシンボルの模様を有する。
【0091】
このような送信フレーム構造において、受信端で従来のシステムと新たなシステムでどういう過程を通じて互換性を維持するかについて説明する。まず、従来のIEEE 802.11aシステムで受信するとする場合には、ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブル及びシグナルシンボルフィールドまでは、従来の受信機構造でも復調が可能である。しかし、シグナルシンボルを解釈する際、RATEビットの中で、R4=1であれば、従来フレームと同一な形態であるので、後に来るデータを復調することができ、R4=0であれば、従来復調器では復調できない形態であるため、データ復調を諦め、そのフレームが終るまでに待機するようになる。したがって、従来のシステムが本発明の実施例によるシステムと混合されたネットワークでは、システムの動作に影響を与えない。
【0092】
そして、本発明の実施例によるシステムの受信機では、シグナルシンボルのうちのR4=1であれば、IEEE 802.11aのフレーム形態であることを認知し、その後から直ちにデータ復調を開始する。しかし、R4=0である場合には、シグナルシンボルの後に来る第2ロングプリアンブルを利用して、もう一回チャンネル推定をした後、アンテナビット(A)を検索して、SDM−OFDMであるかSTBC−OFDMであるかを区分し、それに適合したデータ復調過程を経て送信データを復元する。
【0093】
前記二つの過程を通じて、IEEE 802.11aのような従来システムの通信にも影響を与えずに、本発明のシステムは従来システムと共存できるようになる。
【0094】
図7は、本発明の実施例による受信装置の初期同期のための構成を示したブロック図である。
【0095】
図7では、各アンテナ経路別に、DC−オフセット補償部300a、300bと、I/Q不一致を補償するI/Q補償部310a、310bとを含む。前記DC−オフセット補償部300a、300bとI/Q補償部310a、310bは、各々、アナログ及びRF回路で生じ得る各アンテナ経路のDC−オフセットを除去し、I/Q不一致を補償する役割を果たす。
【0096】
そして、ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブル部分、つまり、SIGNALシンボル以前までのデータは、チャンネルミキサー400に入力される。ここでは、二つの帯域の40MHz信号から、各々20MHzのチャンネル0とチャンネル1に分離するために、+10MHz−10MHzに相当する周波数の移動が行われる。したがって、各アンテナ経路で2個の出力が生じるようになる。そして、この信号を20MHz帯域の信号に作るために、低域フィルター(LPF)410を通過し、1/2圧縮(decimation)されることができる。このようにして求めた20MHzのショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルを利用して、初期同期過程を行う。
【0097】
CFO推定部430は、前記ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルの自己相関(auto-correlation)を利用して、搬送波周波数誤差(CFO:Carrier Frequency Offset)を推定する。
【0098】
フレーム同期部420は、ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルの交差相関を利用してフレーム同期を行う。帯域検波部440は、第1ロングプリアンブルの自己相関を利用して、使用帯域を判断する帯域検波を行う。
【0099】
このように初期同期を完了した後で、第1ロングプリアンブルを含んだシグナルシンボルとデータの部分が高速フーリエ変換部(FFT)330a、330bに入力される。ここで、第1ロングプリアンブルのFFT出力を利用してチャンネルを推定し、シグナルシンボルを復調する。
【0100】
シグナルシンボルの伝送方式はいつも同一であるので、伝送モードに対する情報がなくても復調が可能である。このようにシグナルシンボルを復調しておけば、伝送モード、使用帯域、フレーム長さ、変調方式、そして符号率に対する全ての情報を得ることができる。
【0101】
そして、前述のように、R4=1である場合、つまり、MIMO−OFDMモードの場合は、チャンネル推定部450は、第2ロングプリアンブルを利用して、チャンネル推定をもう一回行う。
【0102】
チャンネル推定が完了されれば、シグナルシンボルに設定された情報に対応して、データフィールドを復調する。
【0103】
一方、位相補償部340a、340bは、残余周波数及び位相誤差を、パイロット副搬送波を利用して推定及び補償する。
【0104】
そして、伝送モードに合うように信号を検波し、受信機は、前述のデマッピング、デインターリーバー、ビタビデコーダー、デスクランブラーなどを経たデータを結合して、媒体接近制御(MAC)階層に伝達する。
【0105】
前述の本発明の構成によれば、多重帯域幅、多重アンテナを支援するシステムでチャンネル推定を効率的に行い、従来のシステムと互換性を提供できるようになる。
【0106】
図8は、本発明の実施例によるデータ送信方法を示したフローチャートである。
【0107】
段階(S100)では、ソース部で生成された二進データを、複数の帯域によって分配する。前記二進データが複数の帯域に分配されることにより、データ伝送率を増加させることができる。
【0108】
段階(S110)では、各々の帯域に分配されたデータに対して各々符号化を行う。ここで進行される符号化は、データのエラー訂正能力を強化させる畳み込みコードを利用した符号化が可能である。また、符号化に先立ち、スクランブリングをさらに行うこともできる。
【0109】
データの符号化が完了されれば、バースト伝送エラーを防止するためのインターリービング過程が行われ、前記二進データを複素数シンボルにマッピングさせる(S120)。前記マッピング方式は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMなどを含む。
【0110】
複素数シンボルにマッピングされたデータは複数のアンテナに分配され、分配された複素数シンボルに対して、各々のアンテナに割り当てられた副搬送波が割り当てられる(S140)。前記副搬送波が割り当てられて形成されたOFDM信号は、各々、逆高速フーリエ変換を行って、周波数成分信号を時間成分信号に変換する。
【0111】
前記副搬送波の割り当て段階では、副搬送波での所望の帯域にのみ信号を満たし、残りには“0”を満たして使用することができる。また、一つのアンテナで使用する副搬送波を、他のアンテナでは使用しないように、副搬送波を割り当てることができる。
【0112】
一方、段階(S100、S130)は、多重帯域、多重アンテナを使用する場合以外にも、単一帯域、単一アンテナを使用する場合もまた含む。単一帯域、単一アンテナを使用する場合には、従来のIEEE 802.11a方式のデータ変調過程と同一である。
【0113】
したがって、段階(S150)では、現在伝送しようとするOFDM信号が多重帯域、多重アンテナを使用するMIMO伝送方式であるかを判断する。前記MIMOであるかを判断する情報は、送信装置の構成と以前動作の検索によって十分に判断することができる。
【0114】
仮に、多重アンテナを利用するMIMO伝送方式である場合には、段階(S160)で、各々の副搬送波に対するプリアンブルを生成する。前記プリアンブルは、使用する各々のアンテナと副搬送波のロングプリアンブルを含む。また、前記ロングプリアンブルは、自己のアンテナを使用中である副搬送波のチャンネル推定のための第1ロングプリアンブルと、使用しない副搬送波のチャンネル推定のための第2ロングプリアンブルとに区分されることができる。
【0115】
ここで、第2ロングプリアンブルは、他のアンテナが当該副搬送波に対して使用した第1ロングプリアンブルを利用することができる。
【0116】
段階(S161)では、データ復調のための情報を含むシグナルシンボルを生成する。前記シグナルシンボルは、表1のように、伝送モード、伝送率、マッピング方式、符号率に関する情報をR1〜R4ビット及びアンテナビットにマッピングすることによって生成されることができる。
【0117】
段階(S162)では、生成されたショートプリアンブル、第1ロングプリアンブル、第2ロングプリアンブルを利用して、データフィールドと共にMIMOアンテナ用フレームを生成する。前記フレームは、ショートプリアンブル、第1ロングプリアンブル、シグナルシンボル、第2ロングプリアンブル、データフィールドの順に構成されることができる。
【0118】
仮に、段階(S150)で、MIMO方式の伝送でないものと判断された場合には、従来のように、単一アンテナ用フレームを生成する(S170)。単一アンテナ用フレームもまた、ショートプリアンブル、ロングプリアンブル、シグナルシンボル、データフィールドを含む。前記単一アンテナ用フレーム生成についての重複する説明は省略する。
【0119】
前述の構成によって生成されたフレームは、RF送信部を通して受信装置へ送信される(S180)。
【0120】
図9は、本発明の実施例によるデータ受信方法を示したフローチャートである。
【0121】
本発明の実施例によるデータ受信方法は、無線チャンネルを通して受信されたOFDM信号に対し、まず初期同期化を行う(S210)。前記初期同期化段階では、フィルターを利用してDCオフセットを除去し、I/Qの不一致を補償する過程を含む。前記補償された信号は、初期同期化のために、シグナルシンボル以前までのショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルを利用する。
【0122】
初期同期化が行われ後、前記ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルの自己相関を利用して、搬送波周波数誤差を推定した後、ショートプリアンブルと第1ロングプリアンブルの交差相関を利用して、フレーム同期化を行う(S220)。
【0123】
段階(S230)では、第1ロングプリアンブルの自己相関を利用して使用帯域を判断する帯域検波を行う。
【0124】
段階(S210)乃至段階(S230)の過程が完了されれば、第1ロングプリアンブルの高速フーリエ変換を通じて、第1チャンネル推定を行う(S240)。
【0125】
IEEE 802.11a仕様には、同期化のための訓練信号であるPLCPプリアンブルが既に定義されているので、前記プリアンブル使用して、受信端で初期タイミング同期化、周波数同期化、チャンネル推定をする具体的な方法は、当業者に容易に選択して実施することができる。
【0126】
第1チャンネル推定が完了されると、受信装置はシグナルシンボルを復調して、シグナルシンボルの情報を確認する(S250)。前記シグナルシンボルには、伝送モード、伝送率、マッピング方式、符号率に関する情報を含んでいる。
【0127】
段階(S260)では、復調されたシグナルシンボルより、伝送モード情報を通じて、MIMOシステムから伝送された信号であるかを判断する。前記伝送モードに関する情報は、シグナルシンボル中のR4ビットの設定値に基づいて得ることができる。
【0128】
一方、伝送モードがMIMO−OFDMモードである場合には、シグナルシンボルの以後に伝送される第2ロングプリアンブルを利用して、チャンネル推定をもう一回行うようになる。前記第2ロングプリアンブルは、使用しない副搬送波に対する他のアンテナの第1ロングプリアンブルに代替できる。したがって、第2チャンネル推定が完了されると、MIMO−OFDM信号に対するチャンネル推定が完了する。
【0129】
チャンネル推定が完了されると、パイロット副搬送波を利用した位相誤差を補償し、前記シグナルシンボルに含まれている伝送率、マッピング方式、符号率に合うように、データ復調を行う。前記データ復調の具体的な方法は、図3に関する説明で既に詳しく説明した。
【0130】
一方、段階(S260)で送信された信号がMIMO−OFDMモードでない場合には、それ以上のチャンネル推定なしで、位相補償及びデータ復調を行う。
【0131】
前述の本発明の実施例によれば、MIMO−OFDMシステムを通して、高速のデータ伝送率を提供しながらも、従来の単一アンテナOFDMシステムのフレーム構造を相当部分維持することにより、従来のシステムとの互換性もまた提供する。
【0132】
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の色々な変形及び改良形態もまた、本発明の権利範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】従来の無線LANの送受信システムを示したブロック図である。
【図2】本発明の実施例による送信装置の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の実施例による受信装置の構成を示したブロック図である。
【図4】単一帯域幅を支援するOFDM方式の副搬送波割当方式と、多重帯域幅を支援するOFDM方式の副搬送波割当方式を各々示した図である。
【図5】IEEE 802.11aでのフレーム構造を示した図である。
【図6】本発明の実施例によるフレーム構造を示した図である。
【図7】本発明の実施例による受信装置の初期同期のための構成を示したブロック図である。
【図8】本発明の実施例によるデータ送信方法を示したフローチャートである。
【図9】本発明の実施例によるデータ受信方法を示したフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの送信機がフレームを伝送する方法において、
フレームを生成する段階、そして
前記フレームを受信機に伝送する段階
を含み、
前記フレームは、
同期情報を含むショートプリアンブル、
前記ショートプリアンブルの後に位置し、所定のシーケンスを利用して生成される第1および第2ロングプリアンブル、そして
前記第1および第2ロングプリアンブルの後に位置するデータフィールドを含み、
前記第2ロングプリアンブルは前記受信機が前記データフィールド復調時に必要なチャンネル推定情報を含み、
前記所定のシーケンスはエレメントとして{1、1、−1、−1、1、1、−1、1、−1、1、1、1、1、1、1、−1、−1、1、1、−1、1、−1、1、1、1、1、0、1、−1、−1、1、1、−1、1、−1、1、−1、−1、−1、−1、−1、1、1、−1、−1、1、−1、1、−1、1、1、1、1}を含み、
前記データフィールドのデータは複数の畳み込みエンコーダに分配された後、前記複数の畳み込みエンコーダによって符号化される、
フレーム伝送方法。
【請求項2】
前記第1および第2ロングプリアンブルの周波数領域信号はそれぞれ前記所定のシーケンスから得られる第1および第2シーケンスを含む、請求項1に記載のフレーム伝送方法。
【請求項3】
前記第1および第2シーケンスに対して逆フーリエ変換を遂行して前記第1および第2ロングプリアンブルを生成する段階をさらに含む、請求項2に記載のフレーム伝送方法。
【請求項4】
前記第1シーケンスは前記所定のシーケンスと同一である、請求項2または3に記載のフレーム伝送方法。
【請求項5】
前記第2シーケンスは前記所定のシーケンスの変形によって生成される、請求項4に記載のフレーム伝送方法。
【請求項6】
前記第1および第2シーケンスは前記所定のシーケンスの変形によって生成される、請求項2または3に記載のフレーム伝送方法。
【請求項7】
40MHz帯域での前記第1および第2シーケンスは前記所定のシーケンスを繰り返した後に繰り返したシーケンスを利用して生成される、請求項2または3に記載のフレーム伝送方法。
【請求項8】
前記フレームを伝送する段階は多重アンテナを使用して前記フレームを伝送する段階を含む、請求項1に記載のフレーム伝送方法。
【請求項9】
前記フレームは、前記第1および第2ロングプリアンブルの間に位置し、符号化率、変調および時空間ブロック符号化(space time block coding、STBC)に関する情報を含むシグナルシンボルをさらに含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のフレーム伝送方法。
【請求項10】
無線通信システムでフレームを送信する装置において、
フレームを生成するフレーム生成部;および
前記フレームを受信機に伝送する伝送部を含み、
前記フレームは、
同期情報を含むショートプリアンブル、
前記ショートプリアンブルの後に位置し、所定のシーケンスを利用して生成される第1および第2ロングプリアンブル、そして
前記第1および第2ロングプリアンブルの後に位置するデータフィールドを含み、
前記第2ロングプリアンブルは前記受信機が前記データフィールドを復調することに必要なチャンネル推定情報を含み、
前記所定のシーケンスはエレメントとして{1、1、−1、−1、1、1、−1、1、−1、1、1、1、1、1、1、−1、−1、1、1、−1、1、−1、1、1、1、1、0、1、−1、−1、1、1、−1、1、−1、1、−1、−1、−1、−1、−1、1、1、−1、−1、1、−1、1、−1、1、1、1、1}を含み
前記データフィールドのデータは複数の畳み込みエンコーダに分配された後、前記複数の畳み込みエンコーダによって符号化される、フレーム送信装置。
【請求項11】
前記第1および第2ロングプリアンブルの周波数領域信号はそれぞれ前記所定のシーケンスから得られる第1および第2シーケンスを含む、請求項10に記載のフレーム送信装置。
【請求項12】
前記第1および第2ロングプリアンブルはそれぞれ前記第1および第2シーケンスが逆フーリエ変換された信号と同一である、請求項11に記載のフレーム送信装置。
【請求項13】
前記第1シーケンスは前記所定のシーケンスと同一である、請求項11または12に記載のフレーム送信装置。
【請求項14】
前記第2シーケンスは前記所定のシーケンスの変形によって生成される、請求項13に記載のフレーム送信装置。
【請求項15】
前記第1および第2シーケンスは前記所定のシーケンスの変形によって生成される、請求項11または12に記載のフレーム送信装置。
【請求項16】
40MHz帯域での前記第1および第2シーケンスは前記所定のシーケンスを繰り返した後に繰り返したシーケンスを利用して生成される、請求項11または12に記載のフレーム送信装置。
【請求項17】
前記フレームを前記受信機に伝送する多重アンテナをさらに含む、請求項10に記載のフレーム送信装置。
【請求項18】
前記フレームは、前記第1および第2ロングプリアンブルの間に位置し、符号化率、変調および時空間ブロック符号化(space time block coding、STBC)に関する情報を含むシグナルシンボルをさらに含む、請求項10乃至17のいずれか一項に記載のフレーム送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−75114(P2012−75114A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223914(P2011−223914)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【分割の表示】特願2007−548047(P2007−548047)の分割
【原出願日】平成17年2月11日(2005.2.11)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成16年8月13日 インターネットアドレス「http://ieee802.org/11」に発表
【出願人】(596099882)エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート (179)
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
【Fターム(参考)】