説明

高速信号回路

【課題】 低速な同期信号を分配することによって、同期バスの動作周波数を高速に維持し、基板配線からの輻射ノイズへの対策を不要にする。
【解決手段】 各LSI2,3,4が備える内部クロック生成回路11,12,13は、内部クロックを発振する準備が完了すると、クロック同期信号生成回路14へ発振準備完了信号CLK_EN1,2,3を送信する。すると、クロック同期信号生成回路14は各LSI2,3,4へ低速のクロック同期信号SYNC_PULSEを送信する。これにより、各LSI2,3,4の内部クロック生成回路11,12,13は、クロック同期信号SYNC_PULSEに同期して、各水晶発振子8,9,10の信号を逓倍した高速のバスクロック信号CLK1,2,3を生成して共通の同期バス1へ送信する。従って、各LSI2,3,4が接続される同期バス1の動作周波数は高速のまま、信号線を流れるクロック同期信号SYNC_PULSEは低速となるので、基板からの輻射ノイズを低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一バスに接続される複数のLSIからなるモジュールシステムの信号同期化を図る信号同期化技術に関し、特に、低速クロック同期信号により高速クロック信号の同期化を行いLSIの高速クロック信号を生成する高速信号回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のモジュールのクロック信号を同期化させる技術は、例えば、実開平01-27722号公報などに開示されている。この技術は、複数のモジュールが共通バスによって接続されており、所定の周波数のクロック信号をそれぞれのモジュールに入力して、それぞれのモジュール毎に同期用周波数に逓倍することによってクロック信号の同期化を図っている。また、特開2000-207050号公報には、複数のLSIからなるシステムにおいて、特定周波数のイネーブル信号を発生して、このイネーブル信号に基づいて基準信号を生成し、さらに、基準信号に基づいてシステムの内部クロック信号を発生させている。これによって、複数のLSIで使用するクロックパルス間の信号を同期化することができる。
【0003】図5は、従来技術における高速信号回路のブロック構成図である。図5において、共通の同期バス21に接続されている複数のLSI22、23、24の信号を高速且つ同期化して動作させるために、それぞれのLSI22、23、24のバスインタフェース25、26、27にて、同時に立ち上がりエッジが到達するような低スキューのクロック信号(EX_CLK1,2,3)を、クロック信号生成回路28から与えている。また、各LSI22、23、24へ分配される各クロック信号EX_CLK1, EX_CLK2, EX_CLK3の伝播遅延時間を同じにするために、クロック信号生成回路28から各LSI22,23、24までのクロック信号線の長さを調節している。つまり、現実には、クロック信号(EX_CLK1,2,3)は基板上のパターンを通して供給されるので、各クロック信号EX_CLK1, EX_CLK2, EX_CLK3を同期させるために、クロック信号(EX_CLK1,2,3)の伝播遅延時間を考慮して、クロック信号生成回路28から各LSI22、23、24へのパターン長をそれぞれ等しい長さになるように調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロック信号の立ち上がりエッジが同時に到達するような、品質の高いクロック信号をクロック信号生成回路28から供給するためには、クロック信号生成回路28内の1つのクロック供給ICから複数のLSI22、23、24へ1対1で対応するクロック信号を分配する必要があり、結果的の回路が複雑となる。さらには、各LSI22、23、24へ分配されるクロック信号の伝播遅延時間を同じにするためにクロック信号線の長さを調節する必要があるが、複数のLSIを基板へ配置する場合、様々な制限から各LSIを近接して配置できないため、どうしても高速なクロック信号のパターン配線長が数十センチにもなってしまうことがある。また、LSIの数も10個を越える場合もあるため、その分、信号数が増えてしまい、各クロック信号線の長さを調節することは難しくなる。
【0005】さらに、高速なクロック信号は輻射ノイズの原因の1つとなることは一般に知られており、この対策としてクロック信号線の途中にフィルタを追加するなどの対策を施した基板設計が行われている。しかし、このようなノイズ対策技術は特別なパターン設計のノウハウが必要であり、しかも、ノイズの根絶には至っていない。特に、その他のバス信号は時間的インターバルがランダムであるのに対して、クロック信号は常に一定周波数で動作しているため、ノイズのピークを作りやすいので、大きな輻射ノイズ発生させる要因ともなっている。
【0006】前述の実開平01-27722号公報の技術においても、所定周波数のクロック信号を発生させる信号発生器から各モジュールまでの配線長は一般的に不均一となり、結果として、各モジュールに分配するクロック信号の伝播遅延時間がばらついてしまう。従って、各モジュール毎においてクロック信号の立ち上がりエッジがずれるので、各モジュール毎に逓倍した同期用周波数の位相もずれてしまう虞がある。さらには、各信号線から発生するな輻射ノイズに対する対策も前述と同様にかなり困難である。また、前述の特開2000-207050号公報の技術においても、基準信号に基づいて生成された内部クロックを各LSIへ分配する段階において、前述と同様に各信号配線の長さのばらつきによってクロック信号の立ち上がりエッジがずれるという問題は依然として解消されない。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速なクロック信号の分配の代わりに、低速な同期信号を分配することによって、同期バスの動作周波数を高速に維持しながら、基板から放射される輻射ノイズへの対策を不要にする高速信号回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の高速信号回路は、複数のモジュールから、個別に、共通バスへ高速クロック信号を送信する高速信号回路において、複数のモジュールが、外部より受信した低速同期信号に同期して、個別に高速クロック信号を生成し、生成された各々の高速クロック信号を共通バスへ送信することを特徴とする。従って、本発明の高速信号回路によれば、各モジュールが接続される共通バスの動作周波数は高速のまま、基板の信号線を流れる同期信号は低速となるので、基板からの輻射ノイズを低減することができる。
【0009】また、本発明の高速信号回路は、前記発明において、低速同期信号を生成する同期信号生成手段と、同期信号生成手段から低速同期信号を受信して、この低速同期信号に同期して高速クロック信号を生成し、生成された高速クロック信号を共通バスへ送信する複数のモジュールとを備えたことを特徴とする。これにより、信号線を流れる低速信号によって同期をとりながら、モジュール内部で高速クロック信号を生成して共通バスへ送信するので、ノイズの発生を低減することができ、結果的に基板のノイズ対策などが不要となる。
【0010】また、本発明の高速信号回路は、前記発明において、複数のモジュールは、それぞれ、低速同期信号に同期して高速クロック信号を生成する高速クロック生成手段を備え、この高速クロック生成手段は、水晶振動子の発振周波数を逓倍して高速クロック信号を生成することを特徴とする。すなわち、水晶振動子の発振周波数を基準信号として、これを逓倍して高速クロック信号を生成しているので、共通バスへ送信されるバスクロック信号の周波数安定度は極めて高い。
【0011】また、本発明の高速信号回路は、前記発明において、同期信号生成手段は、複数のモジュールがそれぞれ備える高速クロック生成手段へ一括して低速同期信号を送信することを特徴とする。あるいは、同期信号生成手段は、複数のモジュールがそれぞれ備える高速クロック生成手段へ、1対1の対応で低速同期信号を分配するようにしてもよい。すなわち、本発明の高速信号回路によれば、低速同期信号を一括して各モジュールへ送信することもできるが、この低速同期信号を分配して各モジュールへ送信することもできる。つまり、低速同期信号を分配して各モジュールへ送信すれば、各モジュールに入力される各低速同期信号の信号間の立ち上がり波形のスキューを減らすことができ、結果的にシステムバスの同期信号の品質を向上させることができる。
【0012】また、本発明の高速信号回路は、前記発明において、同期信号生成手段が生成する低速同期信号の周波数は、共通バスの動作周波数より低い周波数であり、低速同期信号は定期的に高速クロック生成手段へ送信されることを特徴とする。すなわち、低速同期信号を定期的に伝達するようにすれば、高速クロック生成手段で生成される高速クロック信号のクロックの位相ずれを補正することができるので、結果的に、システムバスの同期信号の品質を向上することができる。尚、前記各手段で用いるモジュールの好適な実施形態はLSIとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明における高速信号回路について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における高速信号回路のブロック構成図であり、先ず、この図を用いて、本発明における第1の実施の形態の高速信号回路について説明する。図1に示す高速信号回路は、同期バス1に接続され、同期して動作する複数のLSI2、3、4と、それぞれのLSI2、3、4自身が生成するバスクロック信号(CLK1,2,3)を同期させるためのクロック同期信号(SYNC_PULSE)を出力するクロック同期信号生成回路14とによって構成されている。尚、同期バス1はバスクロック信号(CLK1,2,3)に同期して動作するバスを示している。この実施の形態では、説明を容易にするために3つのLSI2、3、4を接続するシステムについて説明するが、幾つのLSIが接続されていても動作は同じである。つまり、この高速信号回路によるLSIシステムは、クロック同期信号生成回路14の入出力ピン数による物理的制約以外はLSIの個数には依存されない。
【0014】各LSI2、3、4は、それぞれ、同期バス1へ接続するためのバスインタフェース5、6、7と、水晶振動子8、9、10と、内部クロック生成回路11、12、13とを内蔵している。尚、各水晶振動子8、9、10は外付けであっても構わない。また、各水晶振動子8、9、10は、バスクロック信号(CLK1,2,3)を生成する内部クロック生成回路11、12、13の周波数を決定するため、同じ周波数のものである必要がある。さらに、内部クロック生成回路11、12、13は、水晶振動子8、9、10に電圧をかけて振動を増幅し、バスクロック信号(CLK1,2,3)を生成する。このとき、内部クロック生成回路11、12、13は、周波数を逓倍することによって水晶振動子8、9、10の周波数より高いバスクロック信号(CLK1,2,3)を各LSI2、3、4の内部で生成し、このバスクロック信号(CLK1,2,3)をそれぞれのバスインタフェース5、6、7へ供給する。
【0015】また、各内部クロック生成回路11、12、13には、それぞれ、出力ピン1つと入力ピン1つが設けられている。出力ピンからは、各内部クロック生成回路11、12、13の発振準備完了を示す発振準備完了信号(CLK_EN1,2,3)が出力される。また、入力ピンには、外部のクロック同期信号生成回路14からクロック同期信号(SYNC_PULSE)が受信される。さらに、クロック同期信号生成回路14は、各LSI2、3、4が内蔵する内部クロック生成回路11、12、13が発振準備完了したことを知れせるための発振準備完了信号(CLK_EN1,2,3)を受信するピンを持っている。また、クロック同期信号生成回路14は、全てのLSI2、3、4の発信準備完了を確認したあと、各LSI2、3、4のバスクロック信号(CLK1,2,3)を同じタイミングで発振させるためのクロック同期信号(SYNC_PULSE)を、各LSI2、3、4内蔵の内部クロック生成回路11、12、13へ伝えるための同期信号送信用のピンがある。
【0016】内部クロック生成回路11、12、13は、クロック同期信号生成回路14から受信したクロック同期信号(SYNC_PULSE)の立ち上がりを参照して、水晶振動子8、9、10から得られた高速バスクロックのタイミングを調整することにより、LSI2、3、4ごとに生成していたバスクロック信号(CLK1,2,3)を同期化させる機能をもつ。それぞれのLSI2、3、4にて、バスインタフェース5、6、7にこのバスクロック信号(CLK1,2,3)を供給することで、この同期バス1は同期して高速動作を行うことが可能になる。
【0017】つまり、本発明における高速信号回路のシステムでは、バスクロック信号(CLK1,2,3)のバスインタフェース5、6,7をもつ複数のLSI2、3、4を1つの同期バス1に接続する構成において、同期信号受信用の入力ピンと、内部クロック生成回路11、12、13の発振準備完了の状態を示す発振準備完了信号送信用の出力ピンとを設けた内部クロック生成回路11、12,13を、それぞれのLSI2、3、4に内蔵させている。さらに、外部にクロック同期信号生成回路14を追加して、それぞれのLSI2、3、4の内部クロック信号であるバスクロック信号(CLK1,2,3)を同じタイミングで発振させるためのクロック同期信号(SYNC_PULSE)を、各LSI2、3、4に伝達している。このクロック同期信号(SYNC_PULSE)は、バスクロック信号(CLK1,2,3)をクロックするための高速な信号ではなく、バスクロック信号(CLK1,2,3)を同期させるための低速な信号でよい。
【0018】従って、クロック同期信号生成回路14と各内部クロック生成回路11、12、13とを結ぶ信号ラインには、低速のクロック同期信号(SYNC_PULSE)が伝送されるので、従来より実施されているノイズ対策などの特別な基板設計を行わなくても、基板から放射される輻射ノイズを低減することができる。つまり、本発明における高速信号回路の特徴は、複数のLSI2、3、4が接続される同期バス1の動作周波数を低下させることなく、基板設計のノイズ対策なしで、主に、バスクロック信号(CLK1,2,3)から発生する輻射ノイズを低減したことにある。
【0019】次に、図1に示す高速信号回路の電源投入からの動作をタイムチャート波形を用いて説明する。図2は、図1に示す高速信号回路の電源投入からの動作を示すタイムチャート波形である。動作可能な電源が各LSI2、3、4に与えられると、先ず、内部クロック生成回路11、12、13は、各LSI2、3、4の内部にある水晶振動子8、9、10を使って、バスクロック信号(CLK1,2,3)となる内部クロックの発振を準備する。この状態では、各LSI2、3,4のクロック信号は同期化がされていないので、まだバスインタフェース5、6、7には信号を供給しない。
【0020】そして、内部クロックであるバスクロック信号(CLK1,2,3)を発振する準備ができたあと、各LSI2、3,4は、それぞれの内部クロック生成回路11、12、13より発振準備完了信号(CLK_EN1、2、3)を送信して、発振準備完了通知をクロック同期信号生成回路14に伝達する。尚、クロック同期信号生成回路14は、各LSI2、3、4個別に発振準備完了の通知を受信できるような、多ゲートのAND回路の構成となっている。
【0021】図2のタイムチャート波形では、内部クロック生成回路11、12、13の発振準備が完了したとき、それぞれの発振準備完了信号CLK_EN1、CLK_EN 2、CLK_EN 3は、インアクティブからアクティブに状態変化する。このとき、図に示すように、各発振準備完了信号CLK_EN1、CLK_EN 2、CLK_EN 3の状態変化のタイミングは異なっている。従って、全てが状態変化したあとの時間TAの時点で、このシステムの全てのLSI2、3、4が発振準備を完了する。つまり、クロック同期信号生成回路14は、この時点TAで、各発振準備完了信号CLK_EN1、CLK_EN2、CLK_EN3が全てアクティブになったことを認識することができる。従って、クロック同期信号生成回路14は、時間TAで、各LSI2、3、4の内部クロック生成回路11、12、13へクロック同期信号(SYNC_PULSE)を伝達する。
【0022】そして、クロック同期信号(SYNC_PULSE)を受け取った各内部クロック生成回路11,12、13は、クロック同期信号(SYNC_PULSE)と同期するようにバスクロック信号(CLK1,2,3)を調整して各バスインタフェース5、6,7への供給を開始する。これにより、各LSI2、3、4の内部クロックであるバスクロック信号(CLK1,2,3)は同期化が達成され、それらの信号を各バスインタフェース5、6、7へ供給することにより、各LSI2、3、4は同期したバスクロック信号CLK1, CLK2, CLK3を同期バス1へ送信することができる。
【0023】次に、本発明における第2の実施の形態の高速信号回路について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態における高速信号回路のブロック構成図である。図3に示す第2の実施の形態の構成が図1に示す第1の実施の形態と異なるところは、クロック同期信号生成回路14に各LSI2、3、4へ1対1でクロック同期信号(SYNC_PULSE1,2,3)を分配できるように専用ピンを設けたところである。このように、クロック同期信号(SYNC_PULSE1,2,3)を各LSI2、3、4へ分配することにより、各LSI2、3、4に入力される各クロック同期信号SYNC_PULSE1, SYNC_PULSE2, SYNC_PULSE3の信号間の立ち上がり波形のスキューを減らすことができ、結果的にシステムバスの同期信号の品質を向上させることができる。
【0024】図4は、図3に示す第2の実施の形態の高速信号回路をさらに応用したタイムチャート波形である。すなわち、図4のタイムチャート波形のクロック同期信号(SYNC_PULSE1,2,3)のように、クロック同期信号(SYNC_PULSE1,2,3)をバスクロック信号(CLK1,2,3)の動作周波数より低い周波数とし、且つ定期的に伝達するようにすれば、内部クロック生成回路11、12、13で生成されるバスクロック信号(CLK1,2,3)のクロックの位相ずれを、所定のタイミング毎に補正することができるので、結果的にシステムバスの同期信号の品質を向上することができる。
【0025】以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。すなわち、上記の各実施の形態は複数のLSIから共通の同期バスへ高速のバスクロック信号を送信する場合について述べたが、LSIに限らず複数のモジュールで生成される高速のバスクロック信号を共通の同期バスへ送信する実施形態であっても本発明が適用されることはいうまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高速信号回路によれば、基板上の配線を伝送するクロック同期信号を低速で動作させるようにしたので、基板の輻射ノイズを低減化することができる。これにより、輻射ノイズ対策が不要となるので、従来必要としていたフィルタ用のフェライト部品などが不要となり、且つ、回路が簡略化されるためにコスト低減を図ることができる。また、基板設計においてノイズ対策などの特別なノウハウが不要となり、結果的に基板全体のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における高速信号回路のブロック構成図である。
【図2】 図1に示す高速信号回路の電源投入からの動作を示すタイムチャート波形である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態における高速信号回路のブロック構成図である。
【図4】 図3に示す第2の実施の形態の高速信号回路をさらに応用したタイムチャート波形である。
【図5】 従来技術における高速信号回路のブロック構成図である。
【符号の説明】
1、21 同期バス
2、3、4、22、23、24 LSI
5、6、7、25、26、27 バスインタフェース
8、9、10 水晶振動子
11、12、13 内部クロック生成回路
14 クロック同期信号生成回路
28 クロック信号生成回路
CLK_EN1、2、3 発振準備完了信号
CLK1,2,3 バスクロック信号
SYNC_PULSE クロック同期信号
EX_CLK1,2,3 クロック信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のモジュールから、個別に、共通バスへ高速クロック信号を送信する高速信号回路において、前記複数のモジュールが、外部より受信した低速同期信号に同期して、個別に高速クロック信号を生成し、生成された各々の高速クロック信号を前記共通バスへ送信することを特徴とする高速信号回路。
【請求項2】 低速同期信号を生成する同期信号生成手段と、前記同期信号生成手段から低速同期信号を受信して、該低速同期信号に同期して高速クロック信号を生成し、該高速クロック信号を前記共通バスへ送信する複数のモジュールとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の高速信号回路。
【請求項3】 前記複数のモジュールは、それぞれ、低速同期信号に同期して高速クロック信号を生成する高速クロック生成手段を備え、前記高速クロック生成手段は、水晶振動子の発振周波数を逓倍して高速クロック信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の高速信号回路。
【請求項4】 前記同期信号生成手段は、前記複数のモジュールがそれぞれ備える高速クロック生成手段へ一括して低速同期信号を送信することを特徴とする請求項3に記載の高速信号回路。
【請求項5】 前記同期信号生成手段は、前記複数のモジュールがそれぞれ備える高速クロック生成手段へ、1対1の対応で低速同期信号を分配することを特徴とする請求項3に記載の高速信号回路。
【請求項6】 前記同期信号生成手段が生成する低速同期信号の周波数は、前記共通バスの動作周波数より低い周波数であり、該低速同期信号は定期的に前記高速クロック生成手段へ送信されることを特徴とする請求項2〜請求項5の何れかに記載の高速信号回路。
【請求項7】 前記モジュールはLSIであることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の高速信号回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2002−258979(P2002−258979A)
【公開日】平成14年9月13日(2002.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−61876(P2001−61876)
【出願日】平成13年3月6日(2001.3.6)
【出願人】(390001395)エヌイーシーシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】