高電流電気コネクタ
【課題】既存の電気コネクタは特定の用途には十分適することが証明されているが、高電流の用途にはあまり好ましくはない。ほとんどのバッテリが高電流を通して充電できなかったが、技術の進歩に伴いより高電流を用いたバッテリの充電がより実行可能になってきた。この結果高電流の使用に適した電気コネクタのさらなる改善を図る。
【解決手段】電気コネクタは、絶縁ハウジング22、その内部に取り付けられた導電性端子24、およびハウジング22の大部分を覆う導電性シールド28を含む。ハウジング22の棚はシールドの一部を支持する。各端子は本体、本体の端から延在し、バッテリの接触部と係合可能な前面接触部、本体の端から延在し、電子デバイスの接触部と係合可能な背面接触部、および本体から垂直に延在する尾部を有する。尾部は前面接触部と背面接触部との間に配置される。前面接触部は本体の中心線により画定された面に沿って屈折可能である。
【解決手段】電気コネクタは、絶縁ハウジング22、その内部に取り付けられた導電性端子24、およびハウジング22の大部分を覆う導電性シールド28を含む。ハウジング22の棚はシールドの一部を支持する。各端子は本体、本体の端から延在し、バッテリの接触部と係合可能な前面接触部、本体の端から延在し、電子デバイスの接触部と係合可能な背面接触部、および本体から垂直に延在する尾部を有する。尾部は前面接触部と背面接触部との間に配置される。前面接触部は本体の中心線により画定された面に沿って屈折可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、米国仮特許出願第61/434,183号(2011年1月19日出願)の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、バッテリの充電に用いるのに適した電気コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0003】
バッテリとプリント回路基板および電子デバイスとの接続に用いられる多くの電気コネクタが提供されてきた。このような電気コネクタの例は米国特許出願第6,851,986号に開示されている。既存の電気コネクタは特定の用途には十分適することが証明されているが、高電流の用途にはあまり好ましくはない。ほとんどのバッテリが高電流を通して充電できないため、このことは問題とは認識されてこなかった。技術の進歩に伴い、より高電流を用いたバッテリの充電がより実行可能になってきた(これにより、再充電時間が大幅に短縮される)。この結果、高電流の使用に適した電気コネクタのさらなる改善が特定の個人により理解されるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
電気コネクタは、絶縁ハウジング、その内部に取り付けられた導電性端子、およびハウジングの大部分を覆う導電性シールドを含む。ハウジングの棚はシールドの一部を支持する。各端子は本体、本体の端から延在し、バッテリの接触部と係合可能な前面接触部、本体の端から延在し、電子デバイスの接触部と係合可能な背面接触部、および本体から垂直に延在する尾部を有する。尾部は前面接触部と背面接触部との間に配置される。前面接触部は本体の中心線により画定された面に沿って屈折可能である。
【0005】
記載の実施形態の構成および方法は、同様の要素の特定に同一の参照番号が用いられる添付図面に関連する以下の説明を参照してより良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】バッテリと、プリント回路基板と、電子デバイスのケーブルとに接続する電気コネクタの実施形態を示す上面斜視図である。
【図2】図1に示す電気コネクタの構成部品を示す分解上面斜視図である。
【図3】図1に示す電気コネクタの構成部品を示す分解底面斜視図である。
【図4】図1に示す電気コネクタに用いられるハウジングを示す上面斜視図である。
【図5】ハウジングを示す側面図である。
【図6】ハウジングを示す正面斜視図である。
【図7】ハウジングを示す正面平面図である。
【図8】ハウジングを示す底面斜視図である。
【図9】ハウジングを示す背面平面図である。
【図10】図1に示す電気コネクタに用いられる端子を示す正面斜視図である。
【図11】端子を示す平面図である。
【図12】端子を示す側面図である。
【図13】図1に示す電気コネクタに用いられるカバーを示す背面斜視図である。
【図14】カバーを示す背面平面図である。
【図15】カバーを示す正面斜視図である。
【図16】図1に示す電気コネクタに用いられるシールドを示す背面斜視図である。
【図17】シールドを示す背面平面図である。
【図18】シールドを示す平面図である。
【図19】シールドを示す底面図である。
【図20】シールドを示す側面図である。
【図21】互いに接続したシールド、ハウジング、および端子を示す側面図である。
【図22】互いに接続したシールド、ハウジング、および端子を示す背面図である。
【図23】図22の線23−23に沿う断面図である。
【図24】図22の線24−24に沿う断面図である。
【図25】バッテリと、プリント回路基板と、電子デバイスのケーブルとに接続した電気コネクタの端子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は種々の態様の実施形態をとることが可能であるが、本開示が例示であると考えることおよび本発明をここに説明及び記載されるものに限定する意図のないことを了解したうえで、特定の実施形態が図に開示され、さらにここで詳細に説明される。それ故、特に断りのない限り、簡潔さを目的として示されていない場合でも本明細書に開示された特性を結合してさらなる組み合わせを構成することができる。示す実施形態の記述を容易にするために、下方、上方、その他の用語が用いられるが、これらの用語が開示された各要素の使用に必須となる位置を意味しないことが理解される。
【0008】
示す構造の1つの利点は、バッテリまたは回路基板に係合するための個々の端子が無くとも、回路基板へのコネクタの取り付け、およびコネクタからバッテリへの高電流の供給が可能になることである。それ故、現在入手可能なものよりも高い性能および電流処理を提供しつつ、コネクタのコストを低く抑えることができ、かつ構造が小型化可能である。さらに、外部電源と対応するバッテリとの間の直接路を提供するように端子が構成されるため、このような高電流の処理のために支持回路基板が構成される必要はなく、それ故、よりコスト効率が改善される。実施形態では、例えば、端子はケーブルから直接バッテリに6.0Aの直流を供給し得る。
【0009】
図に示すように、電気コネクタ20は、誘電または絶縁ハウジング22と、ハウジング22の端子収容通路26に格納される複数の導電性端子24と、ハウジング22の大部分を囲む導電性シールド28と、ハウジング22およびシールド28と結合する誘電または絶縁カバー30とを含む。電気コネクタ20はバッテリ32と、携帯電子デバイス(図示せず)のプリント回路基板(PCB)34およびケーブル36とを接続する。電気コネクタ20、バッテリ32、およびケーブル36は、互いに直線上に配置され得る。電気コネクタ20はバッテリ32からPCB34に電力を供給することができ、さらにはケーブル36を通して携帯電子デバイスを充電するのにも用いられ得る。電気コネクタ20はケーブル36からバッテリ32に、大電流にもなり得る電力を送るのに用いることができる。多くのバッテリがより低い電圧(例えば、24ボルト未満)で機能するように構成されるためこれは有用であり、それ故、バッテリが高電流の充電に耐え得る限りは、より高電流をバッテリの充電に用いることが有用である。
【0010】
図4〜図9に最もよく示すように、ハウジング22は誘電体などにより単一成形されたワンピース構造でもよい。ハウジング22は、上壁38、下壁40、上壁38と下壁40とを接続する一対の側壁42、44、および上壁38と下壁40とを接続する一対の平行な直立壁46、48を含む。
【0011】
側壁42、44および直立壁46、48は互いに間隔を置いて配置され、平行に間隙を介して、ハウジング22を通る複数の端子収容通路26を形成する。各側壁42、44は略長方形であり、その内面に沿い、側壁42、44の後部54から側壁42、44の前部56に延在する伸長水平スロット50、52を有する。各直立壁46、48は、その両側において内側に形成され、直立壁46、48の後部から直立壁46、48の前部に延在する伸長水平スロット60、62を有する。
【0012】
上壁38は、側壁42、44および直立壁46、48に接続する本体62と、本体62の前部から延在し、互いに間隙を介する複数のペグ64と、本体62の後部68並びに側壁42、44および直立壁46、48の後部から延在する突端66を有する。本体62は側壁42、44および直立壁46、48に接続する平坦下面70と、湾曲上面72とを有する。ペグ64は上壁38の前部から前方に延在する。ペグ64は側壁42、44および直立壁46、48と位置を合わせて配置される。
【0013】
突端66は、本体62並びに側壁42、44および直立壁46、48の後部に接続される前部、前部と反対側の後部、前部と後部との間に延在する底面74および上面76を有する。上面74は本体62の上面72の曲面にほぼ形状が一致するように湾曲し、本体62の後部に段部78が突端66の湾曲上面76を囲むように湾曲上面72からずれた位置にある。突端66の下面74は本体62の下面70から垂直方向にずれた位置にある。突端66の下面74には互いに間隙を介する複数の溝80が形成される。各溝80は対向側壁82、上壁84、および後部壁86を有する。後部壁86と突端66の後部とは所定距離だけ間隔が空いている。各後部壁86には、そこから後方に所定距離だけ延在するスロット87が形成される。側壁80は側壁42、44および直立壁46、48各々に位置を合わせて配置される。各溝80の上壁84は本体62の下面70に位置を合わせて配置される。
【0014】
下壁40は、側壁42、44および直立壁46、48に接続する本体88と、本体88の下面91から延在する棚90と、本体88の下面91から延在する一対の補強リブ92とを有する。本体88は前部、後部、側壁42、44および直立壁46、48に接続する平坦上面、および平坦下面を有する。本体88の前部は上壁38の本体62の前部に位置を合わせて配置される。下壁40の本体88の後部は、上壁38の本体62の後部に位置を合わせて配置される。下壁40の前部には複数の切り出し94が形成される。切り出し94は端子収容通路26に位置を合わせて配置される。
【0015】
棚90は略L字形であり、垂直壁96および水平壁98を有する。垂直壁96は下壁40の後部に近接するが、それから間隔を空けた位置において、下壁40の下面91から下向きに延在する。水平壁98は垂直壁96の下端からそれと垂直に所定距離だけ後方に延在する。水平壁98は突端66が延在する位置までは後方に延在しない。この結果、垂直壁96と水平壁98および下壁40との間に空間100が形成され、水平壁98とケーブル収容伸長部66との間に空間102が形成される。
【0016】
本体62の下壁40および棚90の垂直壁96を通る通路104が形成される。各通路104の前部および後部は開いている。垂直壁96を通り延在する通路104の下部105は、垂直壁98の後部から前方に延在する第1の部分、および第1の部分から垂直壁98の前部に向かい前方に延在する第2の部分を有する。第1の部分は垂直壁の後部および側壁の前部における前壁から延在する一対の側壁を含む。各側壁は垂直壁96の後部から前方および内側に延在する第1のテーパ部106、および第1のテーパ部106の前部から前方に延在する第2の垂直部108を有する。第2の部分は垂直壁96の前部を通る方形開口110により形成される。第2の部分の寸法は第1の部分のそれよりも小さい。
【0017】
補強リブ92は下壁40の下面91から延在する。補強リブ92は棚90の垂直壁96を起点とし、下壁40の前部に向かい前方に延在する。補強リブ92は互いに間隙を介し、直立壁46、48と垂直に位置を合わせて配置される。
【0018】
図10〜図12に示すように、各導電性端子24は本体112、バッテリ32の接触部と電気的に接続するための前面接触部114、PCB34上の配線と電気的に接続する尾部116、および突端66により支持され、関連ケーブル36と電気的に接続する背面接触部118を含む。端子24の全長と平行に中心線119が画定されるように、本体112、前面接触部114、尾部116、および背面接触部118は互いに直線上に配置される。端子24は当業界で周知の方法で型押しすることができ、導電性シートメタル材料から形成され得る。また、適切な材料で被覆され得る。
【0019】
本体112は略長方形かつ平面である。前部に近接するその両側に固定翼部120が形成される。
【0020】
尾部116の両側に本体112の部分122が備えられるように、適切な手段で本体112から尾部116が突き出る。尾部116は本体112の下面から、それと垂直に延在する。理解されるように、尾部116は支持回路基板のビアに挿入されるように構成され得る。
【0021】
前面接触部114は略U字形であり、本体112を向いて垂直に延在する第1の直立部123、および第1の直立部123の上端から上方および前方に延在する第2の弓状部124、第2の弓状部124から外側および前方に湾曲する第3の弓状部126、第3の弓状部126から外側および下向きに湾曲する第4の弓状部128、および第4の弓状部128の端から延在する第5の直線部130を含む。第5の直線部130の両側から、その自由端において翼部132が延在する。
【0022】
背面接触部118は、本体112の後部に接続する前部を有する第1の直線部134、第1の直線部134から延在する突起部136、および第2の突起部136の端から延在する第3の直線部138を含む。第1の直線部134および第3の直線部138は本体112と同一面に位置する。
【0023】
ハウジング22の側壁42、44および直立壁46、48における各スロット50、52、60、62に各端子24の本体112が固定される。スロット50、52、60、62の壁に固定翼部120が噛み合い、ハウジング22からの端子24の取り外れを防止する。端子24の尾部116は下壁40の各切り出し94内に固定され、そこから下向きに延在する。前面接触部114の残りの部分がハウジングの前方に延在するように、前面接触部114各々の第1の直立部123はペグ64各々の間に位置する。各溝80の上壁84で終端となるように、突端66の各溝80内に背面接触部118が固定される。各端子24の後部を堅く保持するように、図24に示す各スロット87内に各端子24の第3の部分138が固定される。
【0024】
図13〜図15に示すカバー30は、上壁140、上壁140の前部に沿いそこから下向きに延在する前壁142、上壁140の両端から下向きに延在する側壁144、146、およびそこから下向きに垂れ下がる間隙を介する一対の直立壁148、150を有する。側壁144、146および直立壁148、150は互いに間隙を介し、複数の端子収容空間152を画定する。各側壁144、146の下端から取り付けペグ154が延在する。
【0025】
各側壁144、146は略長方形であり、前面、裏面156、外面、内面158、および底面159を有する。各側壁144、146は内面158に伸長切り出し160を有し、これは底面159から所定距離だけ上方に延在し、かつ裏面156から所定距離だけ前方に延在する。各側壁144、146はその裏面156に収納部162をさらに含み、これは切り出し160と上壁140との間に配置される。各収納部162は内面158から所定距離だけ外側に延在し、ハウジング22のペグ64に一致する形状である。各側壁144、146には伸長スロット164が形成される。各スロット164は裏面156を起点とし、所定距離だけ前方に延在する。各側壁の外面と切り出し160/収納部162との間に各スロット164が形成される。
【0026】
各直立壁148、150は略長方形であり、前面、裏面166、対向側面168、170、および底面172を有する。各直立壁148、150は各側面168、170に伸長切り出し174を有し、これは底面172から所定距離だけ上方に延在し、かつ裏面166から所定距離だけ前方に延在する。各直立壁148、150はその裏面166に収納部176をさらに含み、これは切り出し174と上壁140との間に配置される。各収納部176はハウジング22のペグ64に一致する形状であり、これは側面168と側面170との間に延在する。
【0027】
図16〜図20に最もよく示すように、シールド28は上壁178、下壁180、および上壁178と下壁180とを連結する一対の側壁182から形成される。壁178、180、182により直通通路186が画定され、ここにケーブル36およびハウジング22が挿入される。各壁178、180、182の後部は、シールド28へのケーブル36の挿入を促進するための1つ以上の湾曲部188を含む。
【0028】
上壁178は湾曲しており、その内部に形成された一対の屈折可能なロッキングアーム190を有する。各ロッキングアーム190は、3辺において孔192の分だけ上壁178の残りの部分から隔てられる。各ロッキングアーム190は、上壁178の残りの部分に一致する形状であり、それに取り付けられた本体194、およびその自由端において通路186内に延在する湾曲突起部196を含む。各突起部196は上壁178の後部に近接するが、それから間隔を空けて配置される。ロッキングアーム190は上壁178の残りの部分に対して外側に屈折し得る。
【0029】
下壁180は略長方形かつ平面である。下壁180の全長は上壁178の全長よりも短い。突起部198が下壁180の前部から前方に延在する。突起部198は棚90内の通路104の下部105に一致する形状である。下壁180には一対の屈折可能なロッキングアーム200が形成される。各ロッキングアーム200は、3辺において孔202の分だけ下壁180の残りの部分から隔てられる。各ロッキングアーム200は、下壁180の残りの部分に一致する形状であり、それに取り付けられた本体204、およびその自由端において通路186内に延在する湾曲突起部206を含む。各突起部206は下壁180の後部に近接するが、それから間隔を空けて配置される。ロッキングアーム200は、下壁180の残りの部分に対して外側に屈折し得る。
【0030】
各側壁182は略長方形かつ平面である。各側壁182の前部から指部208が前方に延在し、これはカバー30の各側壁144、146のスロット164に一致する形状である。PCB34に取り付けるための間隙を介する第1および第2の取り付け脚210、212が、各側壁182の下端から垂直方向下向きに延在する。下壁180の前部に近接して第1の取り付け脚210が配置される。各側壁182の前部に近接して第2の取り付け脚212が配置される。各側壁182から下向きおよび内側に延在する保持アーム214が、第1の取り付け脚210と第2の取り付け脚212との間に配置される。各保持アーム214は略L字形であり、側壁182から下向きに延在する垂直部216、および垂直部216と垂直に内側に延在する水平部218を含む。各側壁182には屈折可能なロッキングアーム220が形成される。各ロッキングアーム220は、3辺において孔222の分だけ各側壁182の残りの部分から隔てられる。各ロッキングアーム220は、各側壁182の残りの部分に一致する形状であり、それに取り付けられた本体224、およびその自由端において通路186内に延在する湾曲突起部226を含む。本体224はその後部に近接する各側壁182の残りの部分に取り付けられる。各突起部226はその後部から間隔を空けて配置される。ロッキングアーム220は各側壁182の残りの部分に対して外側に屈折し得る。
【0031】
図21〜図24に示すように、その内部に取り付けられた端子24を備えたハウジング22がシールド28内に固定される。ハウジング22の湾曲上壁38はシールド28の湾曲上壁178に固定され、シールド28の上壁178および側壁182の前部から前方に延在するペグ64が、カバー30の関連する収納部162、176に挿入し得る。シールド28の下壁180の前部は、ハウジング22の下壁40と棚90の水平壁98との間の空間100に固定される。シールド28の下壁180の一部は、棚90の水平壁98の上面に固定される。棚90はシールド28を支持するように機能する。シールド28の下壁180の突端198が、垂直壁96を通り延在する通路104の下部105に固定される。保持アーム214がハウジング22の下壁40に係合し、ハウジング22とシールド28とを固定する。
【0032】
突端66は通路186内に固定される。突端66の湾曲上面76は、シールド28の上壁178および側壁182、184から間隔を空けて配置され、突端66の下面74は、シールド28の下壁180から間隔を空けて配置される。これにより、シールド28と突端66との間にケーブル挿入空間228が画定される。湾曲形状である上面76が有益な美的外観をもたらすことは言うまでもない。湾曲形状の使用は一定の機能的な恩恵をもたらすことができ、要求される湾曲外形は所望に応じて変更され得る。
【0033】
空間228を埋めるように、ケーブル36のケーブルハウジング230がそこに取り付けられる。シールド28の湾曲上壁178の形状に重なるように、ケーブルハウジング230の上壁231は湾曲する。シールド28の湾曲上壁178は、ユーザがケーブルハウジング230を適切な方向に向けるための視覚的な手段を与える。挿入中、ケーブルハウジング230が空間228内に挿入されている間はシールド28のロッキングアーム190、200、220が外側に屈折するが、突起部196、206、226がケーブルハウジング230の関連する孔(図示せず)に入ってロッキングアーム190、200、220が自然な位置に戻ると、ケーブルハウジング230とシールド28とが共に固定される。ロッキングアーム190、200、220はケーブルハウジング230に概算で7〜10ポンドの力を加えることにより、コネクタ20を保持する。ケーブルハウジング230とコネクタ20との間により大きな間隔が要求される場合には、この特性はより小さな屈折力または保持力に調節され得る。挿入されると、ケーブルハウジング230の接触部232が、端子24の背面接触部118の突起部136に結合する。突起部136は一致して係合するために変形し得る。突起部136の変形に伴う背面接触部118の伸張に十分な間隔がスロット87により形成される。
【0034】
ハウジング22の前面を側壁144、146および直立壁148、150の裏面に接触するように配置して、ハウジング22とカバー30とを連結する。ハウジング22のペグ64は、カバー30の収納部162、176に挿入される。各端子24の前面接触部114は、カバー30の各端子収容空間152内に固定される。各端子24の第4の弓状部128は、側壁144、146および直立壁148、150の前面の前方に延在する。各端子24の第5の部分130の翼部132が、各側壁144、146および直立壁148、150の切り出し160、174内に固定され、これにより、カバー30から端子24の前面接触部114が外れることを防ぐ。各翼部132の外端は各側壁144、146および直立壁148、150に係合する。カバー30およびハウジング22は、例えば、接着剤、超音波溶接などにより共に連結するのに適している。
【0035】
バッテリ32はバッテリ32と電気コネクタ20とを電気的に接続する接触部234を有し、これは端子24の第4の弓状部128と係合する。バッテリ32はカバー30の前面で終端となり、第2の弓状部124、第3の弓状部126、および/または第4の弓状部128はカバー30内において屈折可能である。各端子24の第5の部分130の翼部132が、各側壁144、146および直立壁148、150の切り出し160、174に係合すると、端子24は主にその中心線119の面に沿って屈折する。
【0036】
各端子24の前面接触部114は、バッテリ側に3.0mmの間隔幅を画定する。各端子24の背面接触部118は、ケーブル側に3.0mmの間隔幅を画定する。テイルもまた、約3.0mmの間隔幅を介して配置される。それ故、例示の実施形態は、所望の電気的分離および/または熱散逸を可能にするための十分な空間が端子間に形成される。図25に示すように、電気コネクタ30はバッテリ32の端子とケーブル36の端子との間を滑らかに移動する。図に示すように、第4の弓状部128の高さはバッテリ32の接触部234の位置に一致し、これにより、バッテリ32の上端とハウジング28の上面とが同一平面に位置する。
【0037】
カバー30の取り付けペグ154はPCB34上の適切な穴部に取り付けられ、適切な手段によりそこに固定される。シールド28の取り付け脚210、212はPCB34の穴部に固定され、はんだ付けされ、これによりシールド28がPCB34に接地される。端子24の尾部116はPCB34の適切な穴部に取り付けられ、圧入またははんだ付けなどの適切な手段によりそこに固定される。理解されるように、これによりコネクタの端子24が支持回路基板に、より堅く固定され、(例えば、ケーブルコネクタの挿入により生じ得る)端子24の繰り返し応力を受けた後でさえも、回路基板との電気的接続を有用に維持する。
【0038】
記述の実施形態が示され、記載されたが、添付請求項の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者が種々の変更を案出し得ることが理解される。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、米国仮特許出願第61/434,183号(2011年1月19日出願)の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、バッテリの充電に用いるのに適した電気コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0003】
バッテリとプリント回路基板および電子デバイスとの接続に用いられる多くの電気コネクタが提供されてきた。このような電気コネクタの例は米国特許出願第6,851,986号に開示されている。既存の電気コネクタは特定の用途には十分適することが証明されているが、高電流の用途にはあまり好ましくはない。ほとんどのバッテリが高電流を通して充電できないため、このことは問題とは認識されてこなかった。技術の進歩に伴い、より高電流を用いたバッテリの充電がより実行可能になってきた(これにより、再充電時間が大幅に短縮される)。この結果、高電流の使用に適した電気コネクタのさらなる改善が特定の個人により理解されるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
電気コネクタは、絶縁ハウジング、その内部に取り付けられた導電性端子、およびハウジングの大部分を覆う導電性シールドを含む。ハウジングの棚はシールドの一部を支持する。各端子は本体、本体の端から延在し、バッテリの接触部と係合可能な前面接触部、本体の端から延在し、電子デバイスの接触部と係合可能な背面接触部、および本体から垂直に延在する尾部を有する。尾部は前面接触部と背面接触部との間に配置される。前面接触部は本体の中心線により画定された面に沿って屈折可能である。
【0005】
記載の実施形態の構成および方法は、同様の要素の特定に同一の参照番号が用いられる添付図面に関連する以下の説明を参照してより良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】バッテリと、プリント回路基板と、電子デバイスのケーブルとに接続する電気コネクタの実施形態を示す上面斜視図である。
【図2】図1に示す電気コネクタの構成部品を示す分解上面斜視図である。
【図3】図1に示す電気コネクタの構成部品を示す分解底面斜視図である。
【図4】図1に示す電気コネクタに用いられるハウジングを示す上面斜視図である。
【図5】ハウジングを示す側面図である。
【図6】ハウジングを示す正面斜視図である。
【図7】ハウジングを示す正面平面図である。
【図8】ハウジングを示す底面斜視図である。
【図9】ハウジングを示す背面平面図である。
【図10】図1に示す電気コネクタに用いられる端子を示す正面斜視図である。
【図11】端子を示す平面図である。
【図12】端子を示す側面図である。
【図13】図1に示す電気コネクタに用いられるカバーを示す背面斜視図である。
【図14】カバーを示す背面平面図である。
【図15】カバーを示す正面斜視図である。
【図16】図1に示す電気コネクタに用いられるシールドを示す背面斜視図である。
【図17】シールドを示す背面平面図である。
【図18】シールドを示す平面図である。
【図19】シールドを示す底面図である。
【図20】シールドを示す側面図である。
【図21】互いに接続したシールド、ハウジング、および端子を示す側面図である。
【図22】互いに接続したシールド、ハウジング、および端子を示す背面図である。
【図23】図22の線23−23に沿う断面図である。
【図24】図22の線24−24に沿う断面図である。
【図25】バッテリと、プリント回路基板と、電子デバイスのケーブルとに接続した電気コネクタの端子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は種々の態様の実施形態をとることが可能であるが、本開示が例示であると考えることおよび本発明をここに説明及び記載されるものに限定する意図のないことを了解したうえで、特定の実施形態が図に開示され、さらにここで詳細に説明される。それ故、特に断りのない限り、簡潔さを目的として示されていない場合でも本明細書に開示された特性を結合してさらなる組み合わせを構成することができる。示す実施形態の記述を容易にするために、下方、上方、その他の用語が用いられるが、これらの用語が開示された各要素の使用に必須となる位置を意味しないことが理解される。
【0008】
示す構造の1つの利点は、バッテリまたは回路基板に係合するための個々の端子が無くとも、回路基板へのコネクタの取り付け、およびコネクタからバッテリへの高電流の供給が可能になることである。それ故、現在入手可能なものよりも高い性能および電流処理を提供しつつ、コネクタのコストを低く抑えることができ、かつ構造が小型化可能である。さらに、外部電源と対応するバッテリとの間の直接路を提供するように端子が構成されるため、このような高電流の処理のために支持回路基板が構成される必要はなく、それ故、よりコスト効率が改善される。実施形態では、例えば、端子はケーブルから直接バッテリに6.0Aの直流を供給し得る。
【0009】
図に示すように、電気コネクタ20は、誘電または絶縁ハウジング22と、ハウジング22の端子収容通路26に格納される複数の導電性端子24と、ハウジング22の大部分を囲む導電性シールド28と、ハウジング22およびシールド28と結合する誘電または絶縁カバー30とを含む。電気コネクタ20はバッテリ32と、携帯電子デバイス(図示せず)のプリント回路基板(PCB)34およびケーブル36とを接続する。電気コネクタ20、バッテリ32、およびケーブル36は、互いに直線上に配置され得る。電気コネクタ20はバッテリ32からPCB34に電力を供給することができ、さらにはケーブル36を通して携帯電子デバイスを充電するのにも用いられ得る。電気コネクタ20はケーブル36からバッテリ32に、大電流にもなり得る電力を送るのに用いることができる。多くのバッテリがより低い電圧(例えば、24ボルト未満)で機能するように構成されるためこれは有用であり、それ故、バッテリが高電流の充電に耐え得る限りは、より高電流をバッテリの充電に用いることが有用である。
【0010】
図4〜図9に最もよく示すように、ハウジング22は誘電体などにより単一成形されたワンピース構造でもよい。ハウジング22は、上壁38、下壁40、上壁38と下壁40とを接続する一対の側壁42、44、および上壁38と下壁40とを接続する一対の平行な直立壁46、48を含む。
【0011】
側壁42、44および直立壁46、48は互いに間隔を置いて配置され、平行に間隙を介して、ハウジング22を通る複数の端子収容通路26を形成する。各側壁42、44は略長方形であり、その内面に沿い、側壁42、44の後部54から側壁42、44の前部56に延在する伸長水平スロット50、52を有する。各直立壁46、48は、その両側において内側に形成され、直立壁46、48の後部から直立壁46、48の前部に延在する伸長水平スロット60、62を有する。
【0012】
上壁38は、側壁42、44および直立壁46、48に接続する本体62と、本体62の前部から延在し、互いに間隙を介する複数のペグ64と、本体62の後部68並びに側壁42、44および直立壁46、48の後部から延在する突端66を有する。本体62は側壁42、44および直立壁46、48に接続する平坦下面70と、湾曲上面72とを有する。ペグ64は上壁38の前部から前方に延在する。ペグ64は側壁42、44および直立壁46、48と位置を合わせて配置される。
【0013】
突端66は、本体62並びに側壁42、44および直立壁46、48の後部に接続される前部、前部と反対側の後部、前部と後部との間に延在する底面74および上面76を有する。上面74は本体62の上面72の曲面にほぼ形状が一致するように湾曲し、本体62の後部に段部78が突端66の湾曲上面76を囲むように湾曲上面72からずれた位置にある。突端66の下面74は本体62の下面70から垂直方向にずれた位置にある。突端66の下面74には互いに間隙を介する複数の溝80が形成される。各溝80は対向側壁82、上壁84、および後部壁86を有する。後部壁86と突端66の後部とは所定距離だけ間隔が空いている。各後部壁86には、そこから後方に所定距離だけ延在するスロット87が形成される。側壁80は側壁42、44および直立壁46、48各々に位置を合わせて配置される。各溝80の上壁84は本体62の下面70に位置を合わせて配置される。
【0014】
下壁40は、側壁42、44および直立壁46、48に接続する本体88と、本体88の下面91から延在する棚90と、本体88の下面91から延在する一対の補強リブ92とを有する。本体88は前部、後部、側壁42、44および直立壁46、48に接続する平坦上面、および平坦下面を有する。本体88の前部は上壁38の本体62の前部に位置を合わせて配置される。下壁40の本体88の後部は、上壁38の本体62の後部に位置を合わせて配置される。下壁40の前部には複数の切り出し94が形成される。切り出し94は端子収容通路26に位置を合わせて配置される。
【0015】
棚90は略L字形であり、垂直壁96および水平壁98を有する。垂直壁96は下壁40の後部に近接するが、それから間隔を空けた位置において、下壁40の下面91から下向きに延在する。水平壁98は垂直壁96の下端からそれと垂直に所定距離だけ後方に延在する。水平壁98は突端66が延在する位置までは後方に延在しない。この結果、垂直壁96と水平壁98および下壁40との間に空間100が形成され、水平壁98とケーブル収容伸長部66との間に空間102が形成される。
【0016】
本体62の下壁40および棚90の垂直壁96を通る通路104が形成される。各通路104の前部および後部は開いている。垂直壁96を通り延在する通路104の下部105は、垂直壁98の後部から前方に延在する第1の部分、および第1の部分から垂直壁98の前部に向かい前方に延在する第2の部分を有する。第1の部分は垂直壁の後部および側壁の前部における前壁から延在する一対の側壁を含む。各側壁は垂直壁96の後部から前方および内側に延在する第1のテーパ部106、および第1のテーパ部106の前部から前方に延在する第2の垂直部108を有する。第2の部分は垂直壁96の前部を通る方形開口110により形成される。第2の部分の寸法は第1の部分のそれよりも小さい。
【0017】
補強リブ92は下壁40の下面91から延在する。補強リブ92は棚90の垂直壁96を起点とし、下壁40の前部に向かい前方に延在する。補強リブ92は互いに間隙を介し、直立壁46、48と垂直に位置を合わせて配置される。
【0018】
図10〜図12に示すように、各導電性端子24は本体112、バッテリ32の接触部と電気的に接続するための前面接触部114、PCB34上の配線と電気的に接続する尾部116、および突端66により支持され、関連ケーブル36と電気的に接続する背面接触部118を含む。端子24の全長と平行に中心線119が画定されるように、本体112、前面接触部114、尾部116、および背面接触部118は互いに直線上に配置される。端子24は当業界で周知の方法で型押しすることができ、導電性シートメタル材料から形成され得る。また、適切な材料で被覆され得る。
【0019】
本体112は略長方形かつ平面である。前部に近接するその両側に固定翼部120が形成される。
【0020】
尾部116の両側に本体112の部分122が備えられるように、適切な手段で本体112から尾部116が突き出る。尾部116は本体112の下面から、それと垂直に延在する。理解されるように、尾部116は支持回路基板のビアに挿入されるように構成され得る。
【0021】
前面接触部114は略U字形であり、本体112を向いて垂直に延在する第1の直立部123、および第1の直立部123の上端から上方および前方に延在する第2の弓状部124、第2の弓状部124から外側および前方に湾曲する第3の弓状部126、第3の弓状部126から外側および下向きに湾曲する第4の弓状部128、および第4の弓状部128の端から延在する第5の直線部130を含む。第5の直線部130の両側から、その自由端において翼部132が延在する。
【0022】
背面接触部118は、本体112の後部に接続する前部を有する第1の直線部134、第1の直線部134から延在する突起部136、および第2の突起部136の端から延在する第3の直線部138を含む。第1の直線部134および第3の直線部138は本体112と同一面に位置する。
【0023】
ハウジング22の側壁42、44および直立壁46、48における各スロット50、52、60、62に各端子24の本体112が固定される。スロット50、52、60、62の壁に固定翼部120が噛み合い、ハウジング22からの端子24の取り外れを防止する。端子24の尾部116は下壁40の各切り出し94内に固定され、そこから下向きに延在する。前面接触部114の残りの部分がハウジングの前方に延在するように、前面接触部114各々の第1の直立部123はペグ64各々の間に位置する。各溝80の上壁84で終端となるように、突端66の各溝80内に背面接触部118が固定される。各端子24の後部を堅く保持するように、図24に示す各スロット87内に各端子24の第3の部分138が固定される。
【0024】
図13〜図15に示すカバー30は、上壁140、上壁140の前部に沿いそこから下向きに延在する前壁142、上壁140の両端から下向きに延在する側壁144、146、およびそこから下向きに垂れ下がる間隙を介する一対の直立壁148、150を有する。側壁144、146および直立壁148、150は互いに間隙を介し、複数の端子収容空間152を画定する。各側壁144、146の下端から取り付けペグ154が延在する。
【0025】
各側壁144、146は略長方形であり、前面、裏面156、外面、内面158、および底面159を有する。各側壁144、146は内面158に伸長切り出し160を有し、これは底面159から所定距離だけ上方に延在し、かつ裏面156から所定距離だけ前方に延在する。各側壁144、146はその裏面156に収納部162をさらに含み、これは切り出し160と上壁140との間に配置される。各収納部162は内面158から所定距離だけ外側に延在し、ハウジング22のペグ64に一致する形状である。各側壁144、146には伸長スロット164が形成される。各スロット164は裏面156を起点とし、所定距離だけ前方に延在する。各側壁の外面と切り出し160/収納部162との間に各スロット164が形成される。
【0026】
各直立壁148、150は略長方形であり、前面、裏面166、対向側面168、170、および底面172を有する。各直立壁148、150は各側面168、170に伸長切り出し174を有し、これは底面172から所定距離だけ上方に延在し、かつ裏面166から所定距離だけ前方に延在する。各直立壁148、150はその裏面166に収納部176をさらに含み、これは切り出し174と上壁140との間に配置される。各収納部176はハウジング22のペグ64に一致する形状であり、これは側面168と側面170との間に延在する。
【0027】
図16〜図20に最もよく示すように、シールド28は上壁178、下壁180、および上壁178と下壁180とを連結する一対の側壁182から形成される。壁178、180、182により直通通路186が画定され、ここにケーブル36およびハウジング22が挿入される。各壁178、180、182の後部は、シールド28へのケーブル36の挿入を促進するための1つ以上の湾曲部188を含む。
【0028】
上壁178は湾曲しており、その内部に形成された一対の屈折可能なロッキングアーム190を有する。各ロッキングアーム190は、3辺において孔192の分だけ上壁178の残りの部分から隔てられる。各ロッキングアーム190は、上壁178の残りの部分に一致する形状であり、それに取り付けられた本体194、およびその自由端において通路186内に延在する湾曲突起部196を含む。各突起部196は上壁178の後部に近接するが、それから間隔を空けて配置される。ロッキングアーム190は上壁178の残りの部分に対して外側に屈折し得る。
【0029】
下壁180は略長方形かつ平面である。下壁180の全長は上壁178の全長よりも短い。突起部198が下壁180の前部から前方に延在する。突起部198は棚90内の通路104の下部105に一致する形状である。下壁180には一対の屈折可能なロッキングアーム200が形成される。各ロッキングアーム200は、3辺において孔202の分だけ下壁180の残りの部分から隔てられる。各ロッキングアーム200は、下壁180の残りの部分に一致する形状であり、それに取り付けられた本体204、およびその自由端において通路186内に延在する湾曲突起部206を含む。各突起部206は下壁180の後部に近接するが、それから間隔を空けて配置される。ロッキングアーム200は、下壁180の残りの部分に対して外側に屈折し得る。
【0030】
各側壁182は略長方形かつ平面である。各側壁182の前部から指部208が前方に延在し、これはカバー30の各側壁144、146のスロット164に一致する形状である。PCB34に取り付けるための間隙を介する第1および第2の取り付け脚210、212が、各側壁182の下端から垂直方向下向きに延在する。下壁180の前部に近接して第1の取り付け脚210が配置される。各側壁182の前部に近接して第2の取り付け脚212が配置される。各側壁182から下向きおよび内側に延在する保持アーム214が、第1の取り付け脚210と第2の取り付け脚212との間に配置される。各保持アーム214は略L字形であり、側壁182から下向きに延在する垂直部216、および垂直部216と垂直に内側に延在する水平部218を含む。各側壁182には屈折可能なロッキングアーム220が形成される。各ロッキングアーム220は、3辺において孔222の分だけ各側壁182の残りの部分から隔てられる。各ロッキングアーム220は、各側壁182の残りの部分に一致する形状であり、それに取り付けられた本体224、およびその自由端において通路186内に延在する湾曲突起部226を含む。本体224はその後部に近接する各側壁182の残りの部分に取り付けられる。各突起部226はその後部から間隔を空けて配置される。ロッキングアーム220は各側壁182の残りの部分に対して外側に屈折し得る。
【0031】
図21〜図24に示すように、その内部に取り付けられた端子24を備えたハウジング22がシールド28内に固定される。ハウジング22の湾曲上壁38はシールド28の湾曲上壁178に固定され、シールド28の上壁178および側壁182の前部から前方に延在するペグ64が、カバー30の関連する収納部162、176に挿入し得る。シールド28の下壁180の前部は、ハウジング22の下壁40と棚90の水平壁98との間の空間100に固定される。シールド28の下壁180の一部は、棚90の水平壁98の上面に固定される。棚90はシールド28を支持するように機能する。シールド28の下壁180の突端198が、垂直壁96を通り延在する通路104の下部105に固定される。保持アーム214がハウジング22の下壁40に係合し、ハウジング22とシールド28とを固定する。
【0032】
突端66は通路186内に固定される。突端66の湾曲上面76は、シールド28の上壁178および側壁182、184から間隔を空けて配置され、突端66の下面74は、シールド28の下壁180から間隔を空けて配置される。これにより、シールド28と突端66との間にケーブル挿入空間228が画定される。湾曲形状である上面76が有益な美的外観をもたらすことは言うまでもない。湾曲形状の使用は一定の機能的な恩恵をもたらすことができ、要求される湾曲外形は所望に応じて変更され得る。
【0033】
空間228を埋めるように、ケーブル36のケーブルハウジング230がそこに取り付けられる。シールド28の湾曲上壁178の形状に重なるように、ケーブルハウジング230の上壁231は湾曲する。シールド28の湾曲上壁178は、ユーザがケーブルハウジング230を適切な方向に向けるための視覚的な手段を与える。挿入中、ケーブルハウジング230が空間228内に挿入されている間はシールド28のロッキングアーム190、200、220が外側に屈折するが、突起部196、206、226がケーブルハウジング230の関連する孔(図示せず)に入ってロッキングアーム190、200、220が自然な位置に戻ると、ケーブルハウジング230とシールド28とが共に固定される。ロッキングアーム190、200、220はケーブルハウジング230に概算で7〜10ポンドの力を加えることにより、コネクタ20を保持する。ケーブルハウジング230とコネクタ20との間により大きな間隔が要求される場合には、この特性はより小さな屈折力または保持力に調節され得る。挿入されると、ケーブルハウジング230の接触部232が、端子24の背面接触部118の突起部136に結合する。突起部136は一致して係合するために変形し得る。突起部136の変形に伴う背面接触部118の伸張に十分な間隔がスロット87により形成される。
【0034】
ハウジング22の前面を側壁144、146および直立壁148、150の裏面に接触するように配置して、ハウジング22とカバー30とを連結する。ハウジング22のペグ64は、カバー30の収納部162、176に挿入される。各端子24の前面接触部114は、カバー30の各端子収容空間152内に固定される。各端子24の第4の弓状部128は、側壁144、146および直立壁148、150の前面の前方に延在する。各端子24の第5の部分130の翼部132が、各側壁144、146および直立壁148、150の切り出し160、174内に固定され、これにより、カバー30から端子24の前面接触部114が外れることを防ぐ。各翼部132の外端は各側壁144、146および直立壁148、150に係合する。カバー30およびハウジング22は、例えば、接着剤、超音波溶接などにより共に連結するのに適している。
【0035】
バッテリ32はバッテリ32と電気コネクタ20とを電気的に接続する接触部234を有し、これは端子24の第4の弓状部128と係合する。バッテリ32はカバー30の前面で終端となり、第2の弓状部124、第3の弓状部126、および/または第4の弓状部128はカバー30内において屈折可能である。各端子24の第5の部分130の翼部132が、各側壁144、146および直立壁148、150の切り出し160、174に係合すると、端子24は主にその中心線119の面に沿って屈折する。
【0036】
各端子24の前面接触部114は、バッテリ側に3.0mmの間隔幅を画定する。各端子24の背面接触部118は、ケーブル側に3.0mmの間隔幅を画定する。テイルもまた、約3.0mmの間隔幅を介して配置される。それ故、例示の実施形態は、所望の電気的分離および/または熱散逸を可能にするための十分な空間が端子間に形成される。図25に示すように、電気コネクタ30はバッテリ32の端子とケーブル36の端子との間を滑らかに移動する。図に示すように、第4の弓状部128の高さはバッテリ32の接触部234の位置に一致し、これにより、バッテリ32の上端とハウジング28の上面とが同一平面に位置する。
【0037】
カバー30の取り付けペグ154はPCB34上の適切な穴部に取り付けられ、適切な手段によりそこに固定される。シールド28の取り付け脚210、212はPCB34の穴部に固定され、はんだ付けされ、これによりシールド28がPCB34に接地される。端子24の尾部116はPCB34の適切な穴部に取り付けられ、圧入またははんだ付けなどの適切な手段によりそこに固定される。理解されるように、これによりコネクタの端子24が支持回路基板に、より堅く固定され、(例えば、ケーブルコネクタの挿入により生じ得る)端子24の繰り返し応力を受けた後でさえも、回路基板との電気的接続を有用に維持する。
【0038】
記述の実施形態が示され、記載されたが、添付請求項の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者が種々の変更を案出し得ることが理解される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールドと、
該シールド内に位置し、前部、該前部と反対側の後部、および前記前部と前記後部との間に延在する複数の端子収容通路を有し、さらには前記後部を向いて延在する突端を含む絶縁ハウジングと、
その各々が前記端子収容通路に取り付けられており、中心線を画定する本体、および該本体の前部から延在し、バッテリの接触部と係合可能な前面接触部を有し、さらには前記本体の後部から延在し、前記突端に支持される背面接触部、および前記本体から延在し、前記前面接触部と前記背面接触部との間に配置される尾部をさらに含む導電性端子であって、前記尾部はプリント回路基板に挿入されるように構成されており、前記前面接触部は前記中心線により画定された面に沿って屈折可能である、複数の導電性端子と、を備えた、電気コネクタ。
【請求項2】
前記前面接触部は第1の方向に屈折可能に構成されており、前記背面接触部は、前記第1の方向と反対の第2の方向に挿入される噛み合い接触部と係合するように構成されている、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記シールドは曲面である上壁を含む、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記背面接触部は前記突端から離れるように延在する弓状部を含む、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記尾部は前記本体と略垂直に延在する、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記尾部は前記本体から形成され、前記尾部の形成において前記本体に孔が形成される、請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記ハウジングは、上壁、下壁、一対の側壁、および前記上壁と前記下壁とを共に接続する少なくとも1つの中間壁を備えており、前記壁は前記端子収容通路を画定し、前記ハウジングの前記上壁は湾曲している、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングの前記前部に配置された絶縁カバーをさらに備えており、該カバーは、前記複数の端子の前記前面接触部を超えて延在する上壁を有する、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングは前記下壁から延在する棚を含み、該棚は該棚と前記突端との間の収容空間を画定し、前記シールドの前記上壁は前記突端の後部端から前記カバーに延在し、前記シールドは前記棚と前記突端との間に配置された下壁、および前記ハウジングの前記側壁大部分を覆う一対の側壁をさらに含む、請求項8に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記ハウジングは前記棚と前記突端との間に配置されたスロットを含み、前記シールドの前記下壁は、前記スロットに挿入される突起を含む、請求項9に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記カバーは前記ハウジングおよび前記シールドに取り付けられており、前部、該前部と反対側の後部、および前記カバーの前記前部と前記後部との間に延在する端子収容通路を有しており、前記端子の前記前面接触部は前記カバーの前記端子収容通路内に配置されている、請求項10に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
前記カバーは一対のスロットを含み、前記シールドは、前記スロットに挿入される一対の指部を含む、請求項11に記載の電気コネクタ。
【請求項13】
上壁、下壁、一対の側壁、前記上壁と前記下壁とを共に接続する少なくとも1つの中間壁、および前記下壁から延在する棚を含む絶縁ハウジングであって、前記壁は端子収容通路を画定し、前記棚は該棚の一部と前記下壁との間の収容空間を画定する絶縁ハウジングと、
前記端子収容通路に取り付けられており、中心線を画定する本体、該本体の前部から延在する前面接触部、前記本体の後部から延在する背面接触部、および前記本体から延在する尾部を有する導電性端子であって、前記尾部は前記本体から形成され、該本体に孔が形成される導電性端子と、
前記ハウジングの前記上壁の大部分を覆う上壁、前記ハウジングの前記下壁の大部分を覆う下壁、および前記ハウジングの前記側壁の大部分を覆う一対の側壁を含む導電性シールドであって、該シールドの前記下壁は前記棚に支持されるように、前記ハウジングの前記収容空間内に配置されており、前記ハウジングが前記導電性端子と前記シールドとの間を絶縁する、導電性シールドと、を備えた、電気コネクタ。
【請求項14】
前記尾部は前記本体と垂直に延在し、前面接触部と背面接触部との間に配置される、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項15】
前記ハウジングの前記上壁は湾曲している、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項16】
前記棚はスロットを含み、前記シールドは、前記スロットに挿入される突端を含む、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項17】
前記カバーは一対のスロットを含み、前記シールドは、前記スロットに挿入される一対の突端を含む、請求項16に記載の電気コネクタ。
【請求項18】
前記ハウジングおよび前記シールドに取り付けられた絶縁カバーをさらに含み、該カバーは前記ハウジングから分離し、前記カバーは、前部、該前部と反対側の後部、および前記カバーの前記前部と前記後部との間に延在する端子収容通路を有し、前記端子の前記前面接触部は前記カバーの前記端子収容通路内に配置される、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項1】
シールドと、
該シールド内に位置し、前部、該前部と反対側の後部、および前記前部と前記後部との間に延在する複数の端子収容通路を有し、さらには前記後部を向いて延在する突端を含む絶縁ハウジングと、
その各々が前記端子収容通路に取り付けられており、中心線を画定する本体、および該本体の前部から延在し、バッテリの接触部と係合可能な前面接触部を有し、さらには前記本体の後部から延在し、前記突端に支持される背面接触部、および前記本体から延在し、前記前面接触部と前記背面接触部との間に配置される尾部をさらに含む導電性端子であって、前記尾部はプリント回路基板に挿入されるように構成されており、前記前面接触部は前記中心線により画定された面に沿って屈折可能である、複数の導電性端子と、を備えた、電気コネクタ。
【請求項2】
前記前面接触部は第1の方向に屈折可能に構成されており、前記背面接触部は、前記第1の方向と反対の第2の方向に挿入される噛み合い接触部と係合するように構成されている、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記シールドは曲面である上壁を含む、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記背面接触部は前記突端から離れるように延在する弓状部を含む、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記尾部は前記本体と略垂直に延在する、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記尾部は前記本体から形成され、前記尾部の形成において前記本体に孔が形成される、請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記ハウジングは、上壁、下壁、一対の側壁、および前記上壁と前記下壁とを共に接続する少なくとも1つの中間壁を備えており、前記壁は前記端子収容通路を画定し、前記ハウジングの前記上壁は湾曲している、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングの前記前部に配置された絶縁カバーをさらに備えており、該カバーは、前記複数の端子の前記前面接触部を超えて延在する上壁を有する、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングは前記下壁から延在する棚を含み、該棚は該棚と前記突端との間の収容空間を画定し、前記シールドの前記上壁は前記突端の後部端から前記カバーに延在し、前記シールドは前記棚と前記突端との間に配置された下壁、および前記ハウジングの前記側壁大部分を覆う一対の側壁をさらに含む、請求項8に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記ハウジングは前記棚と前記突端との間に配置されたスロットを含み、前記シールドの前記下壁は、前記スロットに挿入される突起を含む、請求項9に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記カバーは前記ハウジングおよび前記シールドに取り付けられており、前部、該前部と反対側の後部、および前記カバーの前記前部と前記後部との間に延在する端子収容通路を有しており、前記端子の前記前面接触部は前記カバーの前記端子収容通路内に配置されている、請求項10に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
前記カバーは一対のスロットを含み、前記シールドは、前記スロットに挿入される一対の指部を含む、請求項11に記載の電気コネクタ。
【請求項13】
上壁、下壁、一対の側壁、前記上壁と前記下壁とを共に接続する少なくとも1つの中間壁、および前記下壁から延在する棚を含む絶縁ハウジングであって、前記壁は端子収容通路を画定し、前記棚は該棚の一部と前記下壁との間の収容空間を画定する絶縁ハウジングと、
前記端子収容通路に取り付けられており、中心線を画定する本体、該本体の前部から延在する前面接触部、前記本体の後部から延在する背面接触部、および前記本体から延在する尾部を有する導電性端子であって、前記尾部は前記本体から形成され、該本体に孔が形成される導電性端子と、
前記ハウジングの前記上壁の大部分を覆う上壁、前記ハウジングの前記下壁の大部分を覆う下壁、および前記ハウジングの前記側壁の大部分を覆う一対の側壁を含む導電性シールドであって、該シールドの前記下壁は前記棚に支持されるように、前記ハウジングの前記収容空間内に配置されており、前記ハウジングが前記導電性端子と前記シールドとの間を絶縁する、導電性シールドと、を備えた、電気コネクタ。
【請求項14】
前記尾部は前記本体と垂直に延在し、前面接触部と背面接触部との間に配置される、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項15】
前記ハウジングの前記上壁は湾曲している、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項16】
前記棚はスロットを含み、前記シールドは、前記スロットに挿入される突端を含む、請求項13に記載の電気コネクタ。
【請求項17】
前記カバーは一対のスロットを含み、前記シールドは、前記スロットに挿入される一対の突端を含む、請求項16に記載の電気コネクタ。
【請求項18】
前記ハウジングおよび前記シールドに取り付けられた絶縁カバーをさらに含み、該カバーは前記ハウジングから分離し、前記カバーは、前部、該前部と反対側の後部、および前記カバーの前記前部と前記後部との間に延在する端子収容通路を有し、前記端子の前記前面接触部は前記カバーの前記端子収容通路内に配置される、請求項13に記載の電気コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2012−164649(P2012−164649A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−7962(P2012−7962)
【出願日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(591043064)モレックス インコーポレイテド (441)
【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−7962(P2012−7962)
【出願日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(591043064)モレックス インコーポレイテド (441)
【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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