説明

高電荷キャリアを有する緑色可溶性共役ポリマー

高い電荷キャリア移動度を有するドナー−アクセプター(DA)型π共役ポリマーは複数のD1AD1部分を含み、kは1または2であり、D1は独立に少なくとも1種の可溶性側鎖を有するドナー単位であり、Aはアクセプター単位であり、および該DA型π共役ポリマーは複数のD2スペーサー列を含み、該複数のD2スペーサー列は該複数のD1AD1部分の間に位置し、mは1〜6であり、D2は独立に第2のドナー単位であり、該第2のドナー単位が、少なくとも一つの構造において該第2のドナー単位のすべての原子が同一平面上にある構造を有する。該DA型π共役ポリマーは、青色がかった緑色、深い緑色、または黄色がかった緑色を反射する。該DA型π共役ポリマーは、少なくとも1×10−6cm−1−1の空間電荷制限(SCL)ゼロ場ホール移動度を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2009年5月26日に出願された米国仮出願第61/181,058号の利益を主張するものであり、すべての図、表および図面を含む当該出願の開示内容は、出典明示によりすべて本明細書に組み入れられる。
【0002】
政府の支援
本発明は、空軍科学研究部門との契約第UFプロジェクト59866による政府の支援のもとでなされた。政府は本発明に関して一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
電子潤沢および電子欠乏なπ共役置換基を含む分子システムに導入されたエネルギーバンド混合、すなわち”ドナー−アクセプター”(DA)手法は、発光半導体;有機薄膜トランジスタ用n型チャンネル半導体およびバイポーラ型半導体;化学バイオセンサ用活性有機成分;および非発光型有機エレクトロクロミックスの設計と合成への応用が見出された。別の重要な応用は、電磁波スペクトルの可視および/または近赤外(NIR)領域を吸収する低バンドギャップの光電池であり、特に高い太陽エネルギー変換効率を有するバルクヘテロ接合太陽電池である。ドナー−アクセプター型(DA)π共役ポリマーは、革新的で高性能な柔軟性のある光捕集技術への使用に関心をもたれている。これらDA型π共役ポリマーは構造制御により容易にバンドギャップが調整でき、可撓性のある電子システムを可能とする機械的な変形も許容する。さらに、DA型π共役ポリマーは、低コストで大面積化可能、かつ光捕集装置の大量製造が可能となる製造方法の可能性を有している。DA共役ポリマーの溶液は、乗物または住宅の屋根あるいは微細に印刷された光活性アレイを用いて製造された携帯用電子装置等に使用可能な大面積の太陽電池への適用において、対応する無機材料に比べて非常に大きな利点を有している。
【0004】
ドナー−アクセプター理論は、ハビンガら(Havinga et al.)により「Synthetic Metals, 1993, 55, 299」で巨大分子系に対して最初に報告されたが、合成伝導性ポリマーで光電池効率に関して優れた特性が得られたことがつい最近発表された。最大で約5%の効率を有することが明らかにされたが、実際のシステムでの標準値ははるかに低かった。DA型π共役ポリマーを用いた場合に得られる電力変換効率が低いことの理由は一般的に次の通りである:1)DA型π共役ポリマーの光吸収が可視波長域のわずか一部、通常赤色域に限定されている;および固体装置に用いた場合、DA型π共役ポリマーの真性電荷キャリア移動度が低い。
【0005】
緑色を反射する2帯域吸収材料は、可視光領域に2つの吸収極大を示すものであり、480〜560nmの領域に透過領域を有している。光起電力ポリマーに関する約20年に亘る熱心な研究にも拘わらず、2帯域吸収緑色ポリマー光電池についてはほとんど報告されておらず、その原因はまず、共役ポリマー材料を形成するための繰り返し単位の分子構造の設計の複雑さにある。必要な光特性および所望の電荷キャリア移動度が同時に達成できたとも報告されていない。現在まで、そのようなポリマー材料について報告されている電荷キャリア移動度は低く、固体装置内における電荷移動を制限しており、太陽エネルギー変換に使用できる装置はできていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在までの文献に記載されている、中性状態の緑色π共役ポリマー、2帯域吸収材料の電荷キャリア移動度は期待はずれであり、そのため光捕集装置への使用は推奨されていなかった。これらポリマーの期待外れの電荷キャリア移動度は、次の理由による:1)好ましい分子間相互作用の欠如、第1にπスタッキングが弱い;2)不利なほど大きな鎖間距離(または層間隔);および3)ポリマー主鎖の平面性の程度が低いため、拡張共役がかなり小さい。効率の高いバルクヘテロ接合太陽電池は、高い電荷キャリア移動度を必要とするが、それは、光により励起されたエキシトン(電子−ホール対を発生させる)が、装置の活性層の内部で拡散過程と解離過程を経ることにより、解離した電荷が次に速やかに移動して集電電極に到達できるようにするためである。太陽電池材料が十分に高い電荷キャリア移動度を持っていない場合、解離した電荷は集電される前に再結合するので、装置の太陽エネルギー変換効率は小さくなる。そのため、高い電荷キャリア移動度を持ち容易に加工可能な緑色π共役ポリマーの開発は、光捕集の用途にとっては望ましいものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様は、高い電荷キャリア移動度を持ち、少なくとも1×10−6cm−1−1の空間電荷制限(SCL)ゼロ場ホール移動度を有するドナー−アクセプター型(DA)π共役ポリマーに関する。DA型π共役ポリマーは、複数のD1AD1部分からなり、kは1または2、D1は少なくとも1つの可溶性側鎖を有する1つまたは複数のドナー単位であり、Aはアクセプター単位であり、それらはmが1から6であるスペーサー列D2により分離され、D2は第2のドナー単位を構成する。拡張共役を形成するとともにDAポリマー間に好ましいスタッキングを形成できるような配置をスペーサー列に付与するために、D2単位は、単位を構成するすべての原子が一つの面内に位置するようにできる構造を有しており、それにより、これらのDA型π共役ポリマーの電荷キャリア移動度を向上させる。DA型π共役ポリマーは、2帯域の光を吸収し、青色がかった緑色、深い緑色、または黄色がかった緑色を反射することができる。
【0008】
DA型π共役ポリマーのD1単位には、可溶性側鎖を有する、3,4−ジオキシチオフェン、3,4−ジオキシピロール、3,4−ジオキシフラン、3,4−ジオキシセレノフェン、又は3,4−ジオキシテルロフェン、3,4−アルキレンジオキシチオフェン、3,4−アルキレンジオキシピロール、3,4−アルキレンジオキシフラン、3,4−アルキレンジオキシセレノフェン、又は3,4−アルキレンジオキシテルロフェン、およびkが2の場合には縮合複素芳香族環を用いることができる。D1上の可溶性側鎖は、分岐または直鎖の炭素数3〜30のアルキル、またはアルキレン、またはアルキルアリールを用いることができ、非介在でも、無置換でも、1種または複数の官能基、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、エーテル基、エステル基、カルボニル基、カルボン酸シアノ基またはハロ基により介在または置換されてもよい。
【0009】
DA型π共役ポリマーのD2単位は、窒素含有電子受容性複素環である。その複素環の例には、置換または無置換の、ベンゾチアジアゾール、チアジアゾロキノクサリン、キノクサリン、チエノチアジアゾール、チエノピラジン、ピラジノキノクサリン、ベンゾビスチアジアゾールおよびチアジアゾロチエノピラジンが含まれる。
【0010】
DA型π共役ポリマーのD2単位は、独立に芳香族単位または複素芳香族単位であり、これら単位を構成する原子の共平面性により必要な高電荷キャリア移動度が向上するので、その構造は、平面配置の構造をとるように固定され、あるいは平面配置の構造をとることができる。使用できる複素芳香族単位には、チオフェン単位、ピロール単位、フラン単位、セレノフェン単位及びテルロフェン単位が含まれ、3および4の位置が無置換または、ヒドロキシ、フェノキシ、エテニルオキシ、ホルミルオキシ、シアノ、アミノ、ハロ(フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード)、カルボン酸、架橋1,2−ビニレンジオキシ、架橋1,2−フェニレンジオキシで置換されていてもよく、または複素芳香族塩基に基づく平面状多環芳香族でもよい。
【0011】
本発明の別の態様では、DA型π共役ポリマーは、アクセプター成分と混合されたポリマーである。DA型π共役ポリマーと混合できる適切なアクセプター成分は、[6,6]−フェニル−C61−ラク酸メチルエステル(PC60BM)、[6,6]−フェニル−C71−ラク酸メチルエステル(PC70BM)および他の置換C60またはC70のバックミンスターフラーレン等のPCBMsを含むバックミンスターフラーレン分子、および
無機金属酸化物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の一態様である、吸収スペクトルを制御可能で優れた電荷移動特性を有するジオキシチオフェン−ベンゾチアジアゾール(DOT−BTD)ドナー−アクセプターポリマーの特徴を示す模式図であり、XはP1の繰り返し単位においてスペーサー列が存在しないことを意味している。
【図2】図2は、比較ポリマーと本発明の一態様であるDA共重合ポリマーa)P1、b)P2、c)P3のトルエン溶液中および薄膜の光学吸収スペクトルを示し、スペクトルは吸収極大で規格化されている。
【図3】図3は、本発明の態様に係る反応スキームであって、ポリマーP1用のモノマーM1、またはポリマーP1、P2およびP3にバンドギャップ調整と加工性を付与する、最終的なDA型π共役ポリマーの繰り返し単位を構成するモノマーの一部、を調製するための反応スキームを示す。
【図4】図4は、本発明の態様に係る反応スキームであって、モノマーM1のモノマーM2およびM3への変換、並びにそれらモノマーのDA型π共役ポリマーP1、P2およびP3への重合のための反応スキームを示す。
【図5】図5は、本発明の態様に係るものであり、高電荷キャリア移動度を有する緑色可溶性共役ポリマー調製の交互重合スキームを示す。
【図6】装置構造:PXがP1、P2またはP3であり、最適なポリマーを用いたITO/PEDOT/PX:PC60BM/LiF/Al:PCBM組成、を備えた本発明の態様に係るBHJ太陽電池のI−V曲線を示し、暗電流の曲線はP1装置のものであり、他の曲線は太陽光AM1.5、100mWcm−2(青、緑および赤)の条件で得られたものである。挿入された写真は、ポリマー:PCBM比が1:8のP3についてのものであり、バックライトによりアルミコンタクトが黒く見えている。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の態様は、太陽電池または他の光捕集装置等の固体装置に使用された場合に高い電荷キャリア移動度を有するドナー−アクセプター(DA)型π共役ポリマーの調製に関するものである。本発明の一の態様では、DA型π共役ポリマーは、中性状態で青色がかった緑色、深い緑色または黄色がかった緑色を示す(反射する)2帯域吸収ポリマーである。DA型π共役ポリマーは、少なくとも1×10−6cm−1−1の空間電荷制限(SCL)ゼロ場ホール移動度を有している。DA型共役ポリマーは、バンドギャップの粗調整を行う構造部を有する繰り返し単位を有しており、緑の色相を与え、および、溶解法を含め、容易に加工できる能力をポリマーに付与している。新規なDA型π共役ポリマーは、スペーサー列も含んでおり、それにより、配列の中の隣接する芳香族環の共平面配置が促進され、共役長の伸長、πスタッキング、および好ましい層状間隔が可能となり、その結果、室温条件でも高い電荷キャリア移動度を有する。スペーサー部分からなる単位は、該単位を構成するすべての原子を一つの平面内に位置させることができる組成を有する。DA型π共役ポリマーの繰り返し単位のこれらの部分は図1に示されている。
【0014】
図1に示すように、繰り返し単位の一の部分は、DAD列の中の3個の芳香族複素環を有し、該部分においては、電子欠乏性アクセプター単位が2個〜4個の電子潤沢性ドナー単位の間に位置して、主として赤色光と青色光を吸収する2帯域吸収を行い、その結果として緑色が得られ、および繰り返し単位の構造により色相を調整できるように該部分の構造を変化させることができる。該部分のドナー単位は、十分に大きくかつ可撓性のある置換基で置換され、該置換基は複素環に結合して、最終ポリマーに溶解性と可融性を付与する。十分な大きな置換基は、これら単位を含むDA型π共役ポリマーに優れた加工性という特徴を付与し、該特徴には、溶液または溶融物をこれらポリマーのフィルムおよび他の形態物へと加工する能力が含まれる。同じ構造を有するドナー単位を用いることにより、多くの場合繰り返し単位の該部分の調製が容易になるが、本発明のいくつかの態様では、繰り返し単位の該部分のドナー単位は異なっている。
【0015】
図1に示すように、各DAD列は、新規なDA型π共役ポリマーの繰り返し単位の第2の部分である、2個またはそれ以上の芳香族単位からなるスペーサー部分によって分離されている。本発明のいくつかの態様では、該スペーサー部分の中の芳香族環の間に非芳香族系共役基が位置してもよい。繰り返し単位の該第2の部分は、DAD列のバンドギャップ微調整を行う構造を付与するものであり、複数のDA型π共役ポリマーの間で平面性とπスタッキングが促進されるように結合されており、その結果、DA型ポリマーに高い電荷キャリア移動度を付与する。繰り返し単位の該部分の芳香族単位には、その芳香族環上に置換基がないので、該置換基により、単位構造のすべての原子が芳香環で規定される平面の外に位置するように強制されることがない。図1ではチオフェンを示しているが、芳香族単位または共役単位は色々な構造をとることができ、複数の芳香族単位または共役単位を構成する各芳香族単位または共役単位は、同じ構造でも異なる構造であってもよい。
【0016】
図2に示すように、DA型π共役ポリマーは、電磁スペクトルの可視光域の2つの帯域の光を吸収している。これらの吸収により490〜580nmの領域に透過領域が生成し、それによりこれらDA型ポリマーによる緑色の反射が可能となる。図2からわかるように、約450〜500nmの波長域ではポリマーP1は強い吸収を有しておらず、そのためDA型ポリマーは、青色を示す。適切なスペーサー部分を導入すると、450〜500nmの領域で吸収が増加し、その結果、緑の色相となる。好ましいスペーサー部分は、その芳香族単位と、繰り返し単位の他の部分の電子潤沢ドナー単位との共平面性の程度を大きく向上させる。この平面性は、装置の中の最終ポリマーの電荷移動特性を向上させる。
【0017】
DA型π共役ポリマーの繰り返し単位の構造を制御することにより、可視スペクトルにおいて吸収帯域の適切な組み合わせを保持しながら、エネルギーギャップを微調整することができる。新規なDA型π共役ポリマーの繰り返し単位のDAD部分に対する変化であって、中性状態での緑色および所望の色相を与える変化は、2008年10月29日に出願されたボージュージュ(Beaujuge)らの「緑色〜可溶透過性エレクトロミックポリマー」と題する国際出願PCT/US2008/081599に開示されており、出典明示により本明細書に組み入れられる。本発明のDA型π共役ポリマーは、単位に含まれるすべての原子が単一の平面に位置する配置に固定された、またはその配置をとることのできる複数のドナー単位を提供する。平面性のドナー単位を含むことにより、拡張共役および鎖−鎖間接触が促進され、それによりDA型π共役ポリマーが非常に優れた電荷キャリア移動度を達成することが可能となり、その結果、少なくとも1×10−6cm−1−1の空間電荷制限(SCL)ゼロ場ホール移動度が得られる。これらの溶媒加工および溶融加工が可能なDA型π共役ポリマーは、480〜550nmの領域に透過領域を与える2つの吸収帯域を可視スペクトルに有し、その結果緑色を呈する。新規なスペーサー部分を有しているので、DA型π共役ポリマーP3は太陽光を効率的に捕集し、かつ高い電荷キャリア移動度を有する。
【0018】
図3は、DAD列の調製のスキームを示し、該DAD列を用いて、図4に示す本発明の態様に基づく新規なDA型π共役ポリマーを調製するためのモノマーをさらに合成できる。
【0019】
図3に示すように、3,4−置換ジオキシチエニル中間体3は、多数ある公知の化学的変換方法の一つを用いることにより合成できる。このドナー前駆体は単官能でもよく、例えば、リチウム化の後で塩化トリメチルスズと縮合させて電子潤沢な中間体4を合成する。この単官能性3,4−置換ジオキシチエニルトリメチルスタンナン4は、パラジウム媒介カップリング反応により、ブロム化された電子欠乏性2,1,3−ベンゾチアジアゾール5と対称的に結合して、M1を与える。このドナー−アクセプター用構成要素M1は、面内に4つの可溶性側鎖を有し、該側鎖は、最終のDA型π共役ポリマーに溶媒溶解性を付与する。図4に示すように、塩化第二鉄等の温和な酸化剤を用いて構成要素M1を重合させることができ、それによりDA型π共役ポリマーP1が得られ、該ポリマーP1は、スペーサー部分を有しない比較用ポリマーであり、本発明の態様に基づきスペーサー部分によりDA型π共役ポリマーに優れた効果が付与されることを示すためのものである。構成要素M1は、ブロム化して中間体M1’に変換することができ、該M1’は、続いて、小さな可溶性基を有するいろいろな複素環(3,4−ジメトキチオフェンのメトキシ基)を官能基として対称的に付与されM2を、または無置換チオフェンを付与されてM3を与える。低い酸化能を有するこれらオリゴマーM2とM3は、塩化第二鉄等の温和な酸化剤を用いて重合することができ、それにより、平面性のD2単位を欠くポリマーP2と、
本発明の態様に基づく平面性単位を有し強い吸収を有するポリマーP3を与える。以下の表1は、上記の方法で合成した代表的なポリマーの分子量、光学特性および熱安定性を示す。
【0020】
【表1】

【0021】
図5は、本発明の態様に係るDA型π共役ポリマーを調製するための2つのスキームを示している。最初のスキームは、図4に示した本発明の態様に係る2つの特定のポリマーについて示したものと同様である。図5では、D2ドナー単位のスペーサー部分は平面性単位であり、kが1または2である、繰り返し単位(列)D1AD1の第1の部分の間に最終的に位置する。D2単位は同じでも異なっていてもよく、例えば、所定のD1AD1の両側のD2単位は同じでも異なっていてもよく、およびD2列の中の1つまたは複数のD2単位のいずれかは、同じでも異なっていてもよく、D1AD1部分のまわりに対称的、非対称的または不規則的に集合させてもよい。いずれか所定のD2は、単一の芳香族環単位または縮合芳香族環単位であってもよい。それらの働きは、芳香族単位の大きな共平面性を利用してポリマーの有効な共役長を増加させることであり、およびポリマー鎖間の好ましい接近、転位および相互作用を可能とすることにある。D2として用いることのできる複素環には、チオフェン、ピロール、フラン、セレノフェン、テルロフェン、3,4−ジヒドロキシチオフェン、3,4−ジヒドロキシピロール、3,4−ジヒドロキシフラン、3,4−ジヒドロキシセレノフェン、3,4−ジヒドロキシテルロフェン、3,4−ジフェノキシチオフェン、3,4−ジフェノキシピロール、3,4−ジフェノキシフラン、3,4−ジフェノキシセレノフェン、3,4−ジフェノキシテルロフェン、3,4−ジエテニルオキシチオフェン、3,4−ジエテニルオキシピロール、3,4−ジエテニルオキシフラン、3,4−ジエテニルオキシセレノフェン、3,4−ジエテニルオキシテルロフェン、3,4−ジホルミルオキシチオフェン、3,4−ジホルミルオキシピロール、3,4−ジホルミルオキシフラン、3,4−ジホルミルオキシセレノフェン、3,4−ジホルミルオキシテルロフェン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシチオフェン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシピロール、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシフラン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシセレノフェン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシテルロフェン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシチオフェン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシピロール、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシフラン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシセレノフェン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシテルロフェン、3,4−ジシアノチオフェン、3,4−ジシアノピロール、3,4−ジシアノフラン、3,4−ジシアノセレノフェン、3,4−ジシアノテルロフェン、3,4−ジアミノチオフェン、3,4−ジアミノピロール、3,4−ジアミノフラン、3,4−ジアミノセレノフェン、3,4−ジアミノテルロフェン、3,4−ジハロチオフェン、3,4−ジハロピロール、3,4−ジハロフラン、3,4−ジハロセレノフェン、3,4−ジハロテルロフェン、チオフェン−3,4−ジカルボン酸、フラン−3,4−ジカルボン酸、セレノフェン−3,4−ジカルボン酸、テルロフェン−3,4−ジカルボン酸、3,4−ジハロチオフェン、3,4−ジハロピロール、3,4−ジハロフラン、3,4−ジハロセレノフェン、3,4−ジハロテルロフェン、他の平面性の芳香族単位および複素芳香族単位が含まれる。
【0022】
D1AD1部分のD1単位は、電子潤沢なドナーD1であり、溶液状態または溶融状態での加工を可能とする適切な大きさと構造を有する側鎖を有している。D1単位には、3,4−ジオキシチオフェン、3,4−ジオキシピロール、3,4−ジオキシフラン、3,4−ジオキシセレノフェンまたは3,4−ジオキシテルロフェン、3,4−アルキレンジオキシチオフェン、3,4−アルキレンジオキシピロール、3,4−アルキレンジオキシフラン、3,4−アルキレンジオキシセレノフェンまたは3,4−アルキレンジオキシテルロフェンを用いることができ、これら化合物は、3位および/または4位のオキシ置換基、アルキレン架橋、またはピロールの窒素が側鎖を有し、該側鎖は最終のDA型π共役ポリマーを1つまたは複数の溶媒の溶媒中に溶解させることのできる十分な大きさと構造を有する基を有する。側鎖基には、分岐鎖でも直鎖でもよい、炭素数3〜30のアルキル基またはアルキレン基またはアルキルアリール基を用いることができる。所望の溶媒に対する溶解性を向上させるために、側鎖基に1つまたは複数の官能基を介在させてもよく、あるいは側鎖基を該官能基で置換してもよく、該官能基には、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、エーテル基、エステル基、カルボニル基、カルボン酸シアノ基、およびハロゲン基を挙げることができる。複数のD1単位は同じでも異なっていてもよく、異なる場合には、A単位の回りに対称的、非対称的または不規則的に配置してもよい。kが2の時には、一対の複素環を、共通の置換基、例えば両方の環の3位に結合した共通の置換基により縮合させてもよい。該共通の置換基には、2つの環を架橋する炭素、酸素、窒素、硫黄、またはシリコンを用いることができる。縮合環は、架橋する炭素、シリコンまたは窒素に結合する、あるいは該縮合環の所望の位置に結合する、1種または複数の可溶性側鎖を有していてもよい。
【0023】
アクセプター単位Aには所望の電子欠乏性単位を用いることができ、縮合芳香族環単位または非縮合芳香族環単位を用いることもできる。例えば、A単位には、置換または無置換の、ベンゾチアジアゾール、チアジアゾロキノクサリン、キノクサリン、チエノチアジアゾール、チエノピラジン、ピラジノキノクサリン、ベンゾビスチアジアゾールまたはチアジアゾロチエノピラジンを用いることができる。
【0024】
図5の第1のスキームでは、mが1〜3である列を有するD2単位は、交差縮合反応により、D1AD1列の両端に結合してD2D1AD1D2列を形成する。D2単位は、単分散でも(m列のすべての列が同じ)、多分散(異なるm列が存在する)でもよい。該D2D1AD1D2はモノマーであり、自己縮合反応により重合してDA型π共役ポリマー(D2D1AD1D2を与える。第2のスキームでは、mが1〜6である列を有するD2単位は、同じでも異なっていてもよく、対称的、非対称的または不規則的でもよく、単分散でも多分散でもよく、交差縮合によりD1kAD1kと重合して、所望のDA型π共役ポリマー(D1AD1D2を与える。ここで、D2はD1AD1の相補的モノマーである。
【0025】
上記の特定の態様は、アルコキシ基を含んでおり、該アルコキシ基は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、トルエン、クロロベンゼンおよびジクロロベンゼン等の有機溶媒に対する溶解性と取扱性を向上させる。本発明の別の態様では、より極性の高いまたはよりイオン性の高い側鎖をDAD列のドナー分子に結合させてもよく、それにより、溶解性をさらに向上させるとともに、いくつかのケースではより極性の高い溶媒への溶解性を向上させる。これら代替の側鎖には、オリゴエーテル、エステル、アミド、カルボン酸、スルホネート、アミンおよび他の極性の官能基が含まれる。極性およびイオン性の側鎖を用いる一つの利点は、デバイス作製時にDA型π共役ポリマーを堆積させる基材との特別な相互作用である。例えば、極性またはイオン性の側鎖は、チタニア系太陽電池(グレッツェルセル)を作製するための酸化物表面へのDA型π共役ポリマーの吸着を促進する。本発明の一態様として、側鎖にエステルを用いることができ、エステルをアルコール、カルボン酸またはカルボン酸誘導体に変換することができ、その変換方法は、レイノルズらの「ポリマー状アルキレンジオキシ複素環の化学的脱官能化」と題する、2007年8月2日に公開された国際特許出願公開第WO2007/087587に記載されており、出典明示により本明細書に組み入れられる。
【0026】
DA型共役ポリマーの優れた電荷キャリア特性を図6に示す。ここで、本発明の一態様に係るDA型π共役ポリマーP3は、2つの無置換のチオフェンからなるスペーサー列を有するものであって、スペーサーのない比較P1を用いて組み立てられた電池に比べ、さらにはチオフェン環で規定される平面内にすべての原子を位置させることのできない程度の比較的小さな置換基を構造部に有するP2を用いた組み立てた電池と比べても、広い印加電圧の範囲で約2倍の電流密度を与える太陽電池の組み立てを可能にしている。電池は、ITO/PEDOT/PX:PC60BM/LiF/Alの構造を有し、ここで、ITOは透明インジウム・スズ酸化物電極であり、該ITOはDA型π共役ポリマーPXに接するポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を内層とし、該PXは置換されたバックミンスターフラーレンPC60BM([6,6]−フェニル−C61−ラク酸メチルエステル)を含み、アルミ電極上にはLiFが形成されている。図6に示すように、P3を用いた電池は最も高い光電池特性を示すが、それだけでなく、窒素雰囲気下で最高320℃までの最も高い熱安定性も有しており、これは、良好なπスタッキングを有するDA型ポリマーの構造と合致する特徴である。DA型ポリマーは、光電池デバイスを作製する場合、いろいろな方法で容易に堆積させることができ、例えば、スピンコーティング、スプレーキャスティング、インクジェット印刷またはスタンピングがある。
【0027】
本発明の一の態様として、高電荷移動度を有するDA型π共役ポリマーを、PC60BMまたはPC70BM等のPCBMs、あるいは他の同様に官能基を付与されたバックミンスターフラーレンと混合する。これにより、混合していないDA型π共役ポリマーに比べ光電池特性を向上させることができる。これらの混合物では、DA型ポリマーは電子ドナーとして働き、PCBMsは電子アクセプターとして働く。驚くべきことに、混合物のホール電流は、最適組成で測定される値が、混合していないDA型π共役ポリマーで測定される値に比べ顕著に高いことが見出された。混合物におけるDA型ポリマー相のホール移動度は、以下の表2に示すように、DA型ポリマーに比べて一桁あるいはそれ以上増加した。DA型ポリマー相が混合物中に非常に希釈されて不完全なパーコレーションにより電荷移動特性が低下する状態でも、このホール移動度の増加は起こる。PCBMsは、最大で混合物の95重量%まで含有させることができる。他のアクセプターをDA型π共役ポリマーに混合することができ、該他のアクセプターは、無機金属酸化物、例えば酸化亜鉛を含む。
【0028】
【表2】

【0029】
優れた電荷移動特性を有し、溶液加工可能な中性状態の共役ポリマーが、図6の挿入された写真に示す装置のような光電池装置の作製を可能とする。その装置は美的に喜ばしいものであり、例えば、発電ディスプレイ、光捕集窓、またはカムフラージュした軍事用発電装置および他の用途に使用できる。溶液加工可能な共役ポリマーは非常に低コスト化できる可能性があり、容易に大型化でき、軽量であり、多結晶シリコン等の従来の対応する無機物とは異なり、優れた機械的特性、例えば可撓性や耐久性を示す。
【0030】
可撓性の光電池装置の用途だけでなく、本発明の態様に係る高効率材料のDA型π共役ポリマーは、低コストの代替物を提供できるという点で、多結晶シリコン型太陽電池の代替品としての用途を有する。太陽電池の効率を最適化するためには、紫外(約400nm)から可視光域の大部分を含み、NIR(約800〜900nm)に至るまでの太陽光を吸収することが望ましい。これらの新規なDA型π共役ポリマーは、太陽電池用途においては、光を吸収すると同時に、バックミンスターフラーレン(PCBM)のようなアクセプターに対する電子ドナーとしても作用する。好適には、特定のDA型π共役ポリマーのHOMO準位およびLUMO準位の絶対値を調整できる能力により、特定のアクセプターに対する電子移動を促進するための望ましい光励起状態を有する構造の設計を可能とする。電子移動後、DA型π共役ポリマーのスペーサー列の効果として得られる高い平面性とポリマー主骨格間の強い鎖間相互作用により、生成したホールキャリアと電子キャリアは効率的に捕集され、その結果、高い電荷移動度が得られる。
【0031】
本明細書において前にあるいは以下に言及するか、または引用したすべての特許、特許出願、出願および刊行物のすべての図および表を含む全記載内容は、本明細書による明確な教示内容と整合する範囲で、本明細書に組み入れられる。
【0032】
本明細書に開示される実施例および態様は本発明を例示的に説明するために記載されたものであり、これらの記載内容に基づく種々の修正または変更は当業者によって想起される事項であって、これらの事項も本発明の技術的な思想と範囲に包含されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高い電荷キャリア移動度を有するドナー−アクセプター(DA)型π共役ポリマーであって、
複数のD1AD1部分であって、kは1または2、D1は独立に少なくとも1種の可溶性側鎖を有するドナー単位を含み、Aはアクセプター単位を含む該複数のD1AD1部分と、
該複数のD1AD1部分の間に位置する複数のD2スペーサー列であって、mは1〜6、D2は独立に第2のドナー単位を含み、該第2のドナー単位が、少なくとも一つの構造において該第2のドナー単位のすべての原子が同一平面上にある構造を有する、該複数のD2スペーサー列とを含み、
上記のDA型π共役ポリマーが少なくとも1×10−6cm−1−1の空間電荷制限(SCL)ゼロ場ホール移動度を有する該DA型π共役ポリマー。
【請求項2】
上記のDA型π共役ポリマーが、青色がかった緑色、深い緑色、または黄色がかった緑色を反射する請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項3】
上記D1が、3,4−ジオキシチオフェン、3,4−ジオキシピロール、3,4−ジオキシフラン、3,4−ジオキシセレノフェン、または3,4−ジオキシテルロフェン、3,4−アルキレンジオキシチオフェン、3,4−アルキレンジオキシピロール、3,4−アルキレンジオキシフラン、3,4−アルキレンジオキシセレノフェン、または3,4−アルキレンジオキシテルロフェンを含み、
上記の可溶性側鎖がオキシ基または上記D1のいずれかの炭素に結合している請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項4】
上記D1が一対の複素環を有するD1を含み、該一対の複素環は、2つの該複素環を架橋する炭素、酸素、窒素、硫黄、またはシリコンを含む共通の置換基により縮合され、
上記の可溶性側鎖が上記D1の炭素、酸素、窒素、硫黄、またはシリコンのいずれかに結合している請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項5】
上記D1が、縮合シクロペンタジチオフェンまたは縮合ジチエノシロール縮合誘導体であるD1を含み、
上記の可溶性側鎖が上記D1の炭素、酸素、窒素、硫黄、またはシリコンのいずれかに結合している請求項4記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項6】
上記の側鎖は、非介在、無置換、あるいは1つまたは複数の官能基により介在または置換された、分岐または直鎖の炭素数3〜30のアルキル基またはアルキレン基またはアルキルアリール基を含み、該官能基が、ヒドロキシ基、アミノ基、エーテル基、エステル基、カルボニル基、カルボン酸シアノ基、またはハロゲン基を含む請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項7】
上記Aが、窒素含有電子受容性複素環を含む請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項8】
上記窒素含有電子受容性複素環が、ベンゾチアジアゾール、チアジアゾロキノクサリン、キノクサリン、チエノチアジアゾール、チエノピラジン、ピラジノキノクサリン、ベンゾビスチアジアゾールまたはチアジアゾロチエノピラジンを含み、
上記窒素含有電子受容性複素環が、置換または無置換である請求項7記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項9】
上記D2が、芳香族単位または複素芳香族単位を含む請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項10】
上記複素芳香族単位が、チオフェン、ピロール、フラン、セレノフェン、テルロフェン、3,4−ジヒドロキシチオフェン、3,4−ジヒドロキシピロール、3,4−ジヒドロキシフラン、3,4−ジヒドロキシセレノフェン、3,4−ジヒドロキシテルロフェン、3,4−ジフェノキシチオフェン、3,4−ジフェノキシピロール、3,4−ジフェノキシフラン、3,4−ジフェノキシセレノフェン、3,4−ジフェノキシテルロフェン、3,4−ジエテニルオキシチオフェン、3,4−ジエテニルオキシピロール、3,4−ジエテニルオキシフラン、3,4−ジエテニルオキシセレノフェン、3,4−ジエテニルオキシテルロフェン、3,4−ジホルミルオキシチオフェン、3,4−ジホルミルオキシピロール、3,4−ジホルミルオキシフラン、3,4−ジホルミルオキシセレノフェン、3,4−ジホルミルオキシテルロフェン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシチオフェン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシピロール、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシフラン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシセレノフェン、3,4−(1,2−ビニレン)ジオキシテルロフェン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシチオフェン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシピロール、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシフラン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシセレノフェン、3,4−(1,2−フェニレン)ジオキシテルロフェン、3,4−ジシアノチオフェン、3,4−ジシアノピロール、3,4−ジシアノフラン、3,4−ジシアノセレノフェン、3,4−ジシアノテルロフェン、3,4−ジアミノチオフェン、3,4−ジアミノピロール、3,4−ジアミノフラン、3,4−ジアミノセレノフェン、3,4−ジアミノテルロフェン、3,4−ジハロチオフェン、3,4−ジハロピロール、3,4−ジハロフラン、3,4−ジハロセレノフェン、3,4−ジハロテルロフェン、チオフェン−3,4−ジカルボン酸、フラン−3,4−ジカルボン酸、セレノフェン−3,4−ジカルボン酸、テルロフェン−3,4−ジカルボン酸、3,4−ジハロチオフェン、3,4−ジハロピロール、3,4−ジハロフラン、3,4−ジハロセレノフェン、または3,4−ジハロテルロフェンを含む請求項9記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項11】
上記Aが、ベンゾチアジアゾールを含み、D1が炭素数3〜30のアルキル基を有するジオキシチオフェンを含む、D2がチオフェンを含む請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項12】
さらにPCBMが混合されている請求項1記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項13】
上記PCBMが、[6,6]−フェニル−C61−ラク酸メチルエステル(PC60BM)、[6,6]−フェニル−C71−ラク酸メチルエステル(PC70BM)、または機能的に同等な置換バックミンスターフラーレンである請求項12記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項14】
上記PCBMが、混合物の最大95重量%含まれる請求項12記載のDA型π共役ポリマー。
【請求項15】
さらに無機金属酸化物が混合されている請求項1記載のDA型π共役ポリマー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−528238(P2012−528238A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513197(P2012−513197)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/036172
【国際公開番号】WO2010/138566
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(507371168)ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド (38)
【Fターム(参考)】