説明

髪ケア装置

【課題】髪ケア効果を高めることのできる髪ケア装置を得る。
【解決手段】髪ケア装置1には、金属が含まれた第1電極32,42を有し、放電により当該第1電極32,42に含まれた金属を微粒子化する金属微粒子生成装置30,40が設けられている。そして、金属微粒子生成装置30の放電極32に含まれる金属と金属微粒子生成装置40の第1電極42に含まれる金属の種類が異なるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、髪ケア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の髪ケア装置としてのヘアドライヤとして、電極に含まれた金属を放電により微粒子化する放電部(金属微粒子生成装置)を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この、特許文献1には、放電させる電極に複数種類の金属を含ませることで、複数種類の金属微粒子を生成して毛髪に付着させるようにしたヘアドライヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−23063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されるヘアドライヤでは、種類の異なる金属を含む一対の電極を放電させることで複数種類の金属微粒子を生成している。このように、1つの放電部で複数種類の金属を放電させる構成では、各金属微粒子の生成量を調整しづらく、髪ケア効果を高めるのが難しかった。
【0006】
そこで、本発明は、髪ケア効果を高めることのできる髪ケア装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明にあっては、イオンを生成するイオン生成装置を備える髪ケア装置であって、前記イオン生成装置は、金属が含まれた第1電極を有し、放電により当該第1電極に含まれた金属を微粒子化する金属微粒子生成装置を複数備えており、前記複数の金属微粒子生成装置の各第1電極のうち少なくとも1つの第1電極に含まれる金属の種類が異なっていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の髪ケア装置において、前記金属微粒子生成装置には、放電により前記第1電極に含まれた金属を微粒子化する放電部が設けられており、前記複数の金属微粒子生成装置の各放電部のうち少なくとも1つの放電部の形態が異なっていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明にあっては、請求項1または請求項2に記載の髪ケア装置において、前記髪ケア装置には、各金属微粒子生成装置の第1電極を放電させるための放電回路が形成されており、前記複数の金属微粒子生成装置の各放電回路のうち少なくとも2つの放電回路は、共通の電圧印加回路が用いられるとともに回路特性が異なっていることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明にあっては、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記複数の金属微粒子生成装置は、前記第1電極とは別に第2電極を備えており、当該複数の金属微粒子生成装置のうち少なくとも2つの金属微粒子生成装置で用いられる第2電極を1つの部材で形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明にあっては、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記複数の金属微粒子生成装置は、それぞれの第1電極の径以上離間した位置に他の金属微粒子生成装置の第1電極が位置するように配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明にあっては、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記イオン生成装置のうち少なくとも1つは、ミストを生成するミスト生成装置であることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明にあっては、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記複数の金属微粒子生成装置のうち、互いに種類の異なる金属が含まれる第1電極を有する金属微粒子生成装置が並設されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明にあっては、請求項6に記載の髪ケア装置において、前記複数の金属微粒子生成装置は、それぞれの第1電極同士の間の距離が、それぞれの第1電極と前記ミスト生成装置の第1電極との距離よりも小さくなるように配置されていることを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明にあっては、請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記複数のイオン生成装置で生成された各イオンの吐出方向下流側には、ケースが設けられており、各イオン生成装置のそれぞれの第1電極の前記ケースとの距離が、各イオン生成装置に印加される電位差に基づいて設定されていることを特徴とする。
【0016】
請求項10の発明にあっては、請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、各イオン生成装置で生成されたイオンの吐出口がそれぞれ別個に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、複数の金属微粒子生成装置の各第1電極のうち少なくとも1つの第1電極に含まれる金属の種類を異ならせることで、金属微粒子生成装置ごとに金属微粒子の生成量を調整することができるようになる。その結果、各金属微粒子の生成量を容易に調整することが可能となり、髪ケア効果の向上を図ることができる。
【0018】
請求項2の発明によれば、放電部の形状を異ならせることで各金属微粒子の生成量を容易に調整することができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、共通の電圧印加回路を用いて放電回路の回路特性を異ならせることで、構成の簡素化およびコスト削減を図りつつ、各金属微粒子の生成量を調整することが可能となる。
【0020】
請求項4の発明によれば、第2電極を1つの部材で形成することで、構成の簡素化を図ることができるとともに、コスト削減を図ることができる。
【0021】
請求項5の発明によれば、複数の金属微粒子生成装置を、それぞれの第1電極の径以上離間した位置に他の金属微粒子生成装置の第1電極が位置するように配置することで、各金属微粒子生成装置における放電をより安定化させることができ、各金属微粒子の放出性能が低下するのを抑制することができる。
【0022】
請求項6の発明によれば、ミスト生成装置で生成されたミストによる髪ケア効果を得ることができる上、ミストによって金属微粒子を毛髪に付着させやすくすることができ、髪ケア効果をより一層高めることが可能となる。
【0023】
請求項7の発明によれば、互いに種類の異なる金属が含まれる第1電極を有する金属微粒子生成装置を並設させることで、異なる種類の金属微粒子を混合させた状態で毛髪に付着させることが可能となるため、毛髪の部位による各金属微粒子の付着量のムラをなくし、髪ケア効果のさらなる向上を図ることができる。
【0024】
請求項8の発明によれば、複数の金属微粒子生成装置を、それぞれの第1電極同士の間の距離が、それぞれの第1電極とミスト生成装置の第1電極との距離よりも小さくなるように配置することで、種類の異なる金属のうちのいずれか1つがミストと混合せずに毛髪に吐出されるのを抑制することが可能となり、種類の異なる金属のそれぞれの毛髪への付着量をより安定させることができる。
【0025】
請求項9の発明によれば、各イオン生成装置のそれぞれの第1電極のケースとの距離を、各イオン生成装置に印加される電位差に基づいて設定することで、各イオン生成装置ごとに、帯電したイオンがケースに付着してしまうのを抑制することができるようになる。すなわち、各イオン生成装置ごとに毛髪への付着量を調整することが可能となり、それぞれのイオンをより最適な混合比で毛髪に付着させることが可能となる。
【0026】
請求項10の発明によれば、各イオンの吐出口をそれぞれ別個に設けることで、帯電したイオンの他のイオン生成装置への干渉を抑制することができ、各イオンの放出性能が低下するのを抑制することができる。特に、送風を利用して各イオンを吐出させるようにした場合には、風によってそれぞれのイオン吐出通路を形成することが可能となるため、より有効である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤの断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤを吹出口側から見た正面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成装置とミスト生成装置が設けられる部分を拡大して示す平面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態にかかる2つの金属微粒子生成装置の配置を示す図であって、(a)は、斜視図、(b)は、放電対向電極側から見た正面図、(c)は、(b)のA−A断面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態にかかる金属微粒子生成装置の斜視図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態にかかる金属微粒子生成装置の放電対向電極側から見た正面図である。
【図7】図7は、図6のB−B断面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態にかかる金属微粒子生成装置に含まれる基板の平面図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態にかかる金属微粒子生成装置の側面図である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【図11】図11は、本発明の一実施形態にかかる金属微粒子生成装置の放電部の形状を異ならせた状態を模式的に示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の一実施形態にかかる2つの金属微粒子生成装置の放電回路を模式的に示す図である。
【図13】図13は、本発明の一実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成装置とミスト生成装置が設けられる部分を拡大して示す正面図である。
【図14】図14は、本発明の一実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤのイオン吐出口を拡大して示す正面図である。
【図15】図15は、本発明の一実施形態の変形例にかかる2つの金属微粒子生成装置の放電部を模式的に示す図であって、(a)は、放電部に含まれる放電対向電極の平面図、(b)は、放電部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】
本実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤ1は、使用者が手で握る部分としての把持部1aと、把持部1aと交差する方向に結合された本体部1bとを備えており、使用時には把持部1aと本体部1bとで略T字状あるいは略L字状(本実施形態では略T字状)の外観を呈するように構成されている。把持部1aの突出端部からは、電源コード2が引き出されている。また、把持部1aは、本体部1b側の根元部1cと先端部1dとに分割されており、これら根元部1cと先端部1dとが、連結部1eを介して回動可能に連結されている。先端部1dは、本体部1bに沿う位置まで折り畳むことができるようになっている。
【0030】
ヘアドライヤ1の外壁をなすケース3は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されている。ケース3の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。
【0031】
本体部1bの内部には、その長手方向(図1の左右方向)の一方側(右側)の入口開口4aから出口開口4bに至る風洞4が形成されており、この風洞4内に収容されたファン5を回転させることによって空気流Wが形成される。すなわち、空気流Wは、外部から入口開口4aを介して風洞4内に流入し、当該風洞4内を通って出口開口4bから外部に排出される。
【0032】
また、本体部1bにおいて、ケース3の外筒3aの内部には、略円筒状の内筒6が設けられており、空気流Wはこの内筒6の内側を流れるようになっている。内筒6の内側では、最も上流側にファン5が配置され、その下流側にファン5を駆動するモータ7が配置され、モータ7のさらに下流側に加熱機構としてのヒータ8が配置されている。ヒータ8を作動させたときには、出口開口4bから温風が吹き出されることになる。なお、本実施形態では、ヒータ8は、帯状かつ波板状の電気抵抗体を内筒6の内周に沿って巻回して配置したものとして構成されているが、かかる構成には限定されない。
【0033】
そして、本体部1b内で、ケース3と内筒6との間に形成された空洞9に、2つ(複数)の金属微粒子生成装置30,40や、ミスト生成装置50、ミスト生成装置50に電圧を印加する電圧印加回路12等が収容されている。また、把持部1aの根元部1c内の空洞13には、金属微粒子生成装置30,40に電圧を印加する電圧印加回路14や、温風と冷風の切り換えや動作モード等を行うスイッチ部15が収容されている。
【0034】
さらに、把持部1aの先端部1d内の空洞には、電源のONとOFFとの切り換えや動作モードの切り換え等を行う別のスイッチ部16が収容されている。これら電気部品同士は、金属導体等からなる芯線を絶縁性樹脂等で被覆したリード線(図示せず)によって接続されている。なお、スイッチ部15,16は、ケース3の表面に露出した操作子17,18を操作することで、内部接点の開閉状態を切り換えることができるように構成されている。
【0035】
また、図2に示すように、ケース3の側面には、操作子19が露出しており、この操作子19を操作することで、金属微粒子生成装置30,40やミスト生成装置50のONとOFFとの切り換えが行われるようになっている。
【0036】
電圧印加回路12および電圧印加回路14は、図1に示すように、把持部1a内、または本体部1b内で把持部1aの延長線上となる領域に配置するのが好適である。使用者が把持部1aを持ったときに、電圧印加回路12および電圧印加回路14の質量に起因する回転モーメントを小さくして、使用者の手に作用する負荷を小さくするためである。
【0037】
また、本実施形態では、これら電圧印加回路12および電圧印加回路14を、内筒6を挟んで相互に反対側となる位置に配置している。すなわち、電圧印加回路12と電圧印加回路14との間に内筒6を介在させることで、電圧印加回路12と電圧印加回路14との相互干渉による電圧の低下や不安定化等の不具合を抑制している。
【0038】
内筒6は、筒状部6aと、筒状部6aから径方向外側に向けて伸びて周方向に分散して配置された複数の支持リブ6b(図1では一箇所のみ図示)と、支持リブ6bを介して筒状部6aに接続され当該筒状部6aの軸方向と略直交する方向に張り出すフランジ部6cと、を有している。筒状部6aとフランジ部6cとの間には間隙g1が形成されており、この間隙g1を介して空洞9内に空気流Wの一部が分岐されて流入し、分岐流Wpが形成されている。なお、分岐流Wpの空洞9内への導入口となる間隙g1は、ファン5の下流でありかつヒータ8の上流側となる位置に設けられている。したがって、分岐流Wpは、ヒータ8によって加熱される前の、比較的冷たい空気流となる。
【0039】
なお、金属微粒子生成装置30に繋がるリード線、金属微粒子生成装置40に繋がるリード線およびミスト生成装置50に繋がるリード線は、相互に交叉させることなく極力離間させて配索するのが好適である。それぞれのリード線を流れる電流の相互干渉によって、金属微粒子生成装置30,40あるいはミスト生成装置50で所望の電圧が得られなくなったり、電圧が不安定になったりするのを抑制するためである。
【0040】
ケース3には、空洞9の出口開口4b側となる位置に、楕円形の貫通孔3bが形成されており、この貫通孔3bを絶縁性の合成樹脂材料からなるカバー20で塞いである。カバー20には、金属微粒子排出口20a,20bとミスト排出口20cとがそれぞれ独立して形成されている。カバー20は、金属微粒子あるいはミストによる帯電を抑制するため、ケース3よりも導電性を低くするのが好適である。カバー20が帯電すると、その電荷によって、金属微粒子生成装置30,40やミスト生成装置50から電荷を帯びた金属微粒子やミストが放出されにくくなるからである。なお、この部分では、カバー20がヘアドライヤ1の外壁を成している。
【0041】
金属微粒子生成装置30,40は、導電性を有する金属材料によって形成される放電極(第1電極)32,42および放電対向電極(第2電極)33,43を有しており、これら放電極32,42と放電対向電極33,43との間に電圧印加回路14によって高電圧(本実施形態では、−1kV〜−3kV)を印加して放電(コロナ放電等)を生じさせ、その放電作用によって放電極32,42や放電対向電極33,43等から金属微粒子(金属の分子やイオン等)を放出させるものである。
【0042】
この金属微粒子生成装置30,40は、図4に示すように、ほぼ同一の形状に形成されており、金属微粒子生成装置30および金属微粒子生成装置40のうちの一方を中心線Cを軸に半転させた状態で、空洞9内でヘアドライヤ1の幅方向Vに並列に配置されている。なお、金属微粒子生成装置30,40の形状がそれぞれ異なるようにしてもよい。
【0043】
以下、金属微粒子生成装置の詳細な構造を説明する。
【0044】
金属微粒子生成装置30,40は、箱状の第一の部材36,46と板状の第二の部材37,47とを含む筐体35,45を備えている。放電極32,42は、これら第一の部材36,46と第二の部材37,47との間に挟持された支持部材としての基板34,44に固定されている。
【0045】
放電極32,42は、極細の線材として構成され、その幅(直径)を、10〜400[μm](好適には30〜300[μm]、より一層好適には50〜200[μm])に設定してある。なお、断面形状としては、円形、楕円形、多角形形状等、各種採用することができる。
【0046】
また、放電極32,42は、例えば、遷移金属(例えば、金、銀、銅、白金、亜鉛、チタン、ロジウム、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム等)の単体、合金、あるいは遷移金属をメッキ処理した部材等として構成することができる。金属微粒子生成装置30,40で生成され放出された金属の微粒子に、金や、銀、銅等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗菌作用を生じさせることができる。また、金属の微粒子に、白金、亜鉛、チタン等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗酸化作用を生じさせることができる。なお、白金の微粒子は、抗酸化作用が極めて高いことが判明している。また、金属微粒子生成装置30,40は、放電作用によってイオン(例えばマイナスイオン、例えばNO2−、NO3−等)を生じさせ、このイオンを、放電極32,42や、放電対向電極33,43、他の金属材料や金属成分を含む部材等に衝突させることで、金属微粒子を生成するものであってもよい。すなわち、放電対向電極33,43や上記他の部材を、上記遷移金属を含む材料によって構成し、これらから金属微粒子を放出させるようにしてもよい。
【0047】
放電極32,42は、図6,図7に示すように、基板34,44の表面34s,44s上に形成された配線パターン38,48に、はんだ9を用いて接合(はんだ付け)されている。
【0048】
基板34,44は、図7,図8に示すように、板状のプリント基板を適宜形状に切断等することで形成されており、略矩形状の基体部34a,44aと、この基体部34a,44aから図7および図8の上側に突出する突出部34c,44cと、を有している。また、基体部34a,44aの図7および図8の左側には略矩形状の切欠部34d,44dが形成されており、これにより一対の突出部34e,44eが形成されている。
【0049】
基板34,44の表面34s,44sには、導体からなる配線パターン38,48が形成されている。配線パターン38,48は、線材として形成される放電極32,42をはんだ付けするランド部38a,48aと、図示しない導線を接続する端子部38b,48bと、ランド部38a,48aと端子部38b,48bとの間を接続するリード部38c,48cとを有している。
【0050】
ランド部38a,48aには、図8に示すように、当該図8の左右両側二箇所に角部38d,48dおよび角部38e,48eがそれぞれ形成されている。各図中のCは、放電対向電極33,43に形成される開口部33c,43c(図5,図6参照)の中心線を示しており、図8に示すように、角部38d,48dおよび角部38e,48eは、基板34,44の平面視でこの中心線Cと重なり合う位置に設定してある。よって、線材としての放電極32,42をこれら角部38d,48dおよび角部38e,48eに重ねてランド部38a,48aに載置し、その位置で当該ランド部38a,48aにはんだ付けすることで、図7に示すように、放電極32,42を開口部33c,43cの中心線Cに沿って配置することができる。つまり、本実施形態では、角部38d,48dおよび角部38e,48eは、放電極32,42を位置決めする目印となっている。また、本実施形態では、図7に示すように、放電極32,42は、その先端部32a,42aが切欠部34d,44d内に突出する状態で固定されるようになっている。
【0051】
端子部38b,48bは、突出部34c,44cで基板34,44の表面34s,44sおよび裏面34b,44b間を貫通する断面円形の貫通孔34f,44fの周りを取り囲むように、円環状に形成されており、この端子部38b,48bに、貫通孔34f,44fを挿通する導線(図示せず)がはんだ付けされる。なお、配線パターン38,48は、はんだ9との間で共晶結合を生じさせる材料(例えばニッケルや、ステンレススチールにニッケル錫メッキを施したもの等)とするのが好適である。
【0052】
放電対向電極33,43は、図6に示すように、略矩形状の基体部33a,43aと、基体部33a,43aから筐体35,45の外方(図6の左側)に向けて突設される端子部33b,43bとを有している。
【0053】
基体部33a,43aの略中央位置には、金属微粒子の放出口となる円形状の開口部33c,43cが形成されている。図6に示すように、正面視では、放電極32,42は、開口部33c,43cのほぼ中心に配置される。一方、端子部33b,43bには、導線(図示せず)を挿通して結線するための貫通孔33d,43dが穿設されている。
【0054】
そして、この放電対向電極33,43の、図5および図6の上下方向の両端部には、略矩形状の切欠33e,43eが形成されており、これら切欠33e,43eには、それぞれ、矩形断面を有する基板34,44の突出部34e,44e(図8参照)が丁度嵌め込まれるようになっている。さらに、図6に示すように、基体部33a,43aには、円形の貫通孔33f,43fが二箇所形成されている。第一の部材36,46の側面36c,46cには、これら貫通孔33f,43fに対応して、突起部36g,46gが二つ形成されている。放電対向電極33,43を第一の部材36,46に取り付けるにあたっては、突起部36g,46gを対応する貫通孔33f,43fに挿通させ、各貫通孔33f,43fから突出した突起部36g,46gの先端に熱を加えて径方向に拡張させて頭部36h,46hを形成する(所謂熱かしめ)。
【0055】
筐体35,45をなす第一の部材36,46は、図9,図10,図7に示すように、略矩形状の底壁部36i,46iと、当該底壁部36i,46i周囲から突設された側壁部36a,46aと、底壁部36i,46iから突設されたリブ36d,46d(図7参照)と、底壁部36i,46iから突設されてリブ36d,46dに連設された二つの突起部36e,46eと、を有している。なお、放電対向電極33,43と当接する側壁部36a,46aには、開口部33c,43cに対応させて開口部36m,46m(図7参照)が形成されている。また、筐体35,45をなすもう一つの部材である板状の第二の部材37,47には、略矩形状の切欠部37a,47aと、二つの貫通孔37b,47bとが形成されている。
【0056】
基板34,44は、これら第一の部材36,46と第二の部材37,47との間に挟持されて固定される。基板34,44を固定するにあたっては、まず、図10,図7に示すように、リブ36d,46dの上面36k,46kや、側壁部36a,46aに形成された切欠部36b,46bの奥面等の上に、基板34,44を載置し、その基板34,44上に、第二の部材37,47を重ねて載置する。このとき、基板34,44は、線材としての放電極32,42を載置した表面34s,44sを底壁部36i,46i側を向く姿勢とし、表面34s,44sと底壁部36i,46iとの間には隙間が形成されるようにする。また、図10に示すように、放電極32,42が開口部33c,43cの中心線Cに沿って配置されるようにする。
【0057】
そして、上記第一の部材36,46に基板34,44と第二の部材37,47とを積み重ねた状態で、第一の部材36,46の突起部36e,46eを、相互に重なり合った基板34,44の貫通孔34m,44m(図7参照)ならびに第二の部材37,47の貫通孔37b,47b(図9参照)に、挿通させておき、図5,図9,図10に示すように、当該貫通孔37b,47bから筐体35,45の外に突出した先端に熱を加えて径方向に拡張させて頭部36f,46fを形成する(所謂熱かしめ)。こうして、基板34,44が筐体35,45内に収容された状態で一体化され、このとき基板34,44に固定された放電極32,42は筐体35,45で囲まれた状態となる。この頭部36f,46fの形状は、図4に示すように、固定される放電極32,42に含まれる金属の種類によって異ならせるようにするのが好適である。こうすれば、固定される放電極に含まれる金属の種類を容易に判別することができる。
【0058】
また、図5,図9,図10に示すように、筐体35,45には、線材として形成される放電極32,42の先端部32a,42aの側面に対向する位置に、開口部O,Oが形成される。本実施形態では、図10に示すように、第一の部材36,46の底壁部36i,46iに形成された切欠部36j,46jと放電対向電極33,43とで囲まれた部分としての矩形状の開口部o1,o3と、第二の部材37,47に形成された切欠部37a,47a放電対向電極33,43とで囲まれた矩形状の開口部o2,o4と、が形成されている。そして、これら開口部o1,o3および開口部o2,o4は、放電極32,42の先端部32a,42aの延伸方向に対して直交する方向(図10の上下方向)に互いに重なり合っている。
【0059】
このように、金属微粒子生成装置30,40の放電極32,42を線材によって形成すれば、線材の太さは、通常、長さ方向に略一定であるため、放電によって先端が消失して長さが短くなっても、その先端の曲率半径を、当該線材の太さに応じた略一定の値に維持しやすくなる。よって、放電極32,42を極細の線材として構成することで、先端が丸まったとしても、その曲率半径を小さく維持しやすくなり、ひいては電界の集中度を強い状態で維持しやすくなって、金属微粒子を生成する能力の低下を抑制することができる。なお、放電対向電極33,43を線材とした場合にも、同様の効果が得られるのは勿論である。また、線材は複数本設けてもよいし、放電極と放電対向電極の双方が線材を有するようにしてもよい。
【0060】
また、線材として形成した放電極32,42を、支持部材としての基板34,44上に形成した配線パターン38,48に、はんだ付けしたため、線材としての放電極32,42をより容易に取り付けることができるとともに、他の固定方式に比べて、固定する際に線材としての放電極32,42に加わる負荷(荷重)を小さくすることができる。線材は細いほど撓み易いため、線材(本実施形態では放電極32,42)の位置精度の確保という観点から、はんだ付けによる固定は極めて有効である。
【0061】
また、線材として形成した放電極32,42を支持する支持部材としての基板34,44と、放電極32,42の少なくとも先端部分を保護する筐体35,45と、を一体化して構成することで、筐体35,45によって放電極32,42の保護性を高めることができる分、金属微粒子生成装置30,40を運搬する際や髪ケア装置等に組み付ける際などに、より容易に取り扱えるようになる。なお、本実施形態では、開口部33c,43c,36m,46m,O等を除き、放電極32,42のほぼ全域を筐体35,45で覆うようにしたが、少なくとも放電極32,42が基板34,44から外に突出した先端部32a,42aを覆うようにすればよい。また、支持部材(本実施形態では基板34,44)あるいは線材として構成しない電極(本実施形態では放電対向電極33,43)を、筐体の一部として構成してもよい。
【0062】
また、本実施形態では、筐体35,45の、線材としての放電極32,42の先端部32a,42aの側面に対向する位置に、開口部O,Oを形成した。放電極32,42を極細の線材として構成した場合、その剛性が低下する分、取付作業時の工具等から加わった力などによって、放電極32,42が曲がりやすくなる。この点、本実施形態では、開口部O,Oを設けたため、そのような場合にあっても、開口部O,Oから放電極32,42の位置や姿勢を調整することが可能となって、より効率良く放電を行わせることができる。
【0063】
そして、本実施形態では、上述したように、金属微粒子生成装置30および金属微粒子生成装置40をヘアドライヤ1の幅方向Vに並列に配置している。このとき、金属微粒子生成装置30,40は、図4(b)、および図4(c)に示すように、金属微粒子生成装置30,40の各放電極32,42同士の間の距離D3が、それぞれの放電極32,42の径よりも大きくなるように配置されることとなる。このように、本実施形態では、金属微粒子生成装置30および金属微粒子生成装置40を、それぞれの放電極32,42の径以上離間した位置に他の金属微粒子生成装置40,30の放電極42,32が位置するように配置することで、各金属微粒子生成装置30,40における放電の安定化を図っている。
【0064】
上記構成の金属微粒子生成装置について発明者らが鋭意研究を重ねた結果、白金微粒子を毛髪等に供給して毛髪に抗酸化作用を付与し、毛髪等のダメージを回復させる際に、白金微粒子に加えて亜鉛微粒子を毛髪等に供給すると毛髪等のダメージをより効果的に回復できることが判明した。
【0065】
そこで、本実施形態では、金属微粒子生成装置30の放電極32に含まれる金属を白金、金属微粒子生成装置40の放電極42に含まれる金属を亜鉛とした。なお、白金を放電極42に、亜鉛を放電極32に含ませるようにしてもよい。
【0066】
このように、複数の金属微粒子生成装置30,40の各放電極32,42に含まれる金属の種類を異ならせた場合、放電により各放電極32,42に含まれた金属を微粒子化する放電部31、41の形態を異ならせるようにするのが好適である。ここで、放電部の形態とは、放電極(第1電極)や放電対向電極(第2電極)の形状、特に先端部の形状、放電極(第1電極)や放電対向電極(第2電極)の長さ、太さ、材質ならびに極間距離を指すものである。なお、本実施形態では、各金属微粒子生成装置30,40の放電部31,41は、放電極32,42と放電対向電極33,43とで構成されている。
【0067】
この放電部31、41の形態を異ならせる方法としては、例えば、図11に示すように、放電極32,42の径b,aを異ならせたり、放電極32,42と放電対向電極33,43との距離d、cを異ならせたり、放電対向電極33,43の開口径f,eを異ならせたりすることが考えられる。
【0068】
なお、図11に示したものは一例であり、これら3つの方法を適宜組み合わせて形態を異ならせたり、他の方法で放電部31、41の形態を異ならせることも可能である。
【0069】
また、図11では、b>a、d>c、e>fとなるものを例示したが、大きさをそれぞれ逆にする(b<aとしたり、d<cとしたり、e<fとしたりする)ことも可能である。
【0070】
さらに、本実施形態では、金属微粒子生成装置30,40の各放電回路を、共通の電圧印加回路14を用いて形成するとともに、各放電回路の回路特性を異ならせている。
【0071】
具体的には、金属微粒子生成装置30は、例えば、5〜30MΩ程度の抵抗体R31、R32を介して電圧印加回路14に接続され、金属微粒子生成装置40は、例えば、5〜30MΩ程度の抵抗体R41、R42を介して電圧印加回路14に接続されて高電圧が印加されるようになっている。
【0072】
放電極32は、抵抗体R31を介して電圧印加回路14のマイナス極端子に接続され、マイナスの高電圧が印加される。放電対向電極33は、抵抗体R32を介して電圧印加回路14のグランド端子に接続されている。なお、放電対向電極33は、抵抗体R32の抵抗値を0とした場合にはグランド電位となりグランド電極として機能することになる。
【0073】
抵抗体R31,R32は、回路部品としての抵抗素子として構成する他に、所望の抵抗値が得られる抵抗体であればよく、例えば放電部31を収納する収納体を抵抗体として機能させてもかまわない。抵抗体R31,R32は、電圧印加回路14から出力される高電圧の放電電力に対して、予め設定されたイオン量のイオン(マイナスイオン)を発生させるのに適した放電電力が放電極32と放電対向電極33との間に与えられるように、その抵抗値がそれぞれ独立して個別に適宜設定される。したがって、抵抗体R31,R32の抵抗値は同一もしくは異なって設定される。
【0074】
放電極42は、抵抗体R41を介して電圧印加回路14のマイナス極端子に接続され、マイナスの高電圧が印加される。放電対向電極43は、抵抗体R42を介して電圧印加回路14のグランド端子に接続されている。なお、放電対向電極43は、抵抗体R42の抵抗値を0とした場合にはグランド電位となりグランド電極として機能することになる。
【0075】
抵抗体R41,R42は、回路部品としての抵抗素子で構成する他に、所望の抵抗値が得られる抵抗体であればよく、例えば放電部41を収納する収納体を抵抗体として機能させてもかまわない。抵抗体R41,R42は、電圧印加回路14から出力される高電圧の放電電力に対して、予め設定されたイオン量のイオン(マイナスイオン)を発生させるのに適した放電電力が放電極42と放電対向電極43との間に与えられるように、その抵抗値がそれぞれ独立して個別に適宜設定される。したがって、抵抗体R41,R42の抵抗値は、同一もしくは異なって設定され、また金属微粒子生成装置30の抵抗体R31,R32の抵抗値とは異なって設定することができる。
【0076】
電圧印加回路14は、直流の高電圧を生成する例えばイグナイタ等で構成され、予め設定された直流のマイナスの高電圧を金属微粒子生成装置30の放電部31ならびに金属微粒子生成装置40の放電部41に共通して同時に供給する。なお、いずれか一方の放電部にのみ選択的に供給できる機能を加えてもかまわない。
【0077】
一方、電圧印加回路14は、交流の高電圧を発生するように構成してもよく、その場合には抵抗体R31と電圧印加回路14との間に整流用のダイオード(図示せず)を挿入し、抵抗体R32を介して放電対向電極33をグランドに接続することで、電圧印加回路14から放電部31にマイナスの高電圧を供給して、図11に示す構成と同様にイオン(マイナスイオン)を発生させることができる。
【0078】
なお、電圧印加回路14は、プラスの高電圧を発生して放電部に供給してもよく、その場合には放電部はプラスイオンを発生することが可能となる。
【0079】
また、放電部の数を2つとして説明したが、3つ以上の複数の放電部を備えていてもかまわない。その場合には、少なくとも1つの放電部の形態を他とは異なる形態となるように構成するのが好適である。
【0080】
このように、電圧印加回路14と各放電部31、41との間に抵抗体R31,R32,R41,R42を設け、それらの各抵抗値を適宜独立して調整し設定することで、共通の電圧印加回路14から出力される同一の電力に対して、各放電部31,41の放電に適した電力を各放電部31,41に個別に供給することが可能となる。これにより、形態が異なる複数の放電部に対して、各放電部の目的にあった異なる放電効率で各放電部で放電することができる。したがって、それぞれ異なるイオン量のイオンを各放電部で発生することが可能となり、最適なイオン量のイオンを発生することができる。
【0081】
また、電圧印加回路14を共通化できるので、構成の小型化ならびにコストの削減を図ることができる。また、従来からある各放電部を組み合わせることが可能となるので、新たに放電部を開発する必要はなく、製造コストを削減することができる。
【0082】
なお、放電部の形態を異ならせるとともに、放電回路の回路特性を異ならせて、イオン生成量の調整を行うようにしてもよい。
【0083】
ミスト生成装置50は、導電性を有する金属材料によって形成される放電極(第1電極)51aおよび放電対向電極(第2電極)51bを有しており、これら放電極51aと放電対向電極51bとの間に第二の電圧印加回路12によって高電圧(本実施形態では、−3kV〜−5kV)を印加することで放電(コロナ放電等)を生じさせるものである。具体的には、例えば、放電極51aは針状に形成し、放電対向電極51bは放電極51aの先端側に離間配置した環状かつ板状の部材として形成することができる。また、ミスト生成装置50は、冷却機構としてのペルチェ素子(図示せず)および熱伝導性を有する部材(例えば金属部材等)からなる冷却板とを含んでおり、ペルチェ素子によって冷却された冷却板の表面に空気中の水分を結露させ、結露水を生じるようになっている。そして、ミスト生成装置50の上流側には、冷却板を冷却する際に発生する熱量を放熱する放熱フィン51cが設けられている。かかる構成では、供給された水、すなわち結露水が、放電作用によって微粒化され、ナノメータサイズの非常に細かいミスト(マイナスイオンを含むマイナスに帯電されたミスト)が生成される。本実施形態では、ペルチェ素子および冷却板が水供給部に相当する。
【0084】
そして、ミスト生成装置50はプリント基板(基台部)52に、例えばはんだ付けやかしめ等によって固定されており、このプリント基板52を内筒6の上壁6fから突設された固定リブ(固定部材)6gに載置することで、ミスト生成装置50が内筒6の上方に固定されることとなる。
【0085】
なお、固定リブ6gの形状や突出位置を様々に設定することで、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を所望の量とすることが可能である。すなわち、固定リブ6gは、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を制御する制御手段として利用することができる。
【0086】
さらに、本実施形態では、このミスト生成装置50は、ヘアドライヤ1の幅方向Vの一端側(図13の右側)に向かうほどプリント基板52と内筒6の上壁6fとの距離が短くなるように配置されている。
【0087】
すなわち、図13に示すように、プリント基板22は、把持部1aが下側に位置するとともに本体部1bが上側に位置するように配置したヘアドライヤ1を出口開口4b側からみた状態で、水平面に対して一端側(図13の右側)が下方に傾斜するように固定されている。このように、プリント基板52を傾斜させることで、間隙g1から空洞9内に流入した分岐流Wpを、プリント基板52の放熱フィン51c側を流れる分岐流と、プリント基板52と内筒6の上壁6fとの間の空間9aを流れる分岐流とに分岐させている。このように、分岐流Wpを分岐させることで、主に放熱用として利用する分岐流と、主としてミスト送風用に利用する分岐流とを生じさせることができる。また、プリント基板52と内筒6の上壁6fとの間の空間9aを広くすることで、ミスト送風用の風をより多く確保し、ミスト送風の安定化を図ることができる。
【0088】
なお、金属微粒子生成装置30,40およびミスト生成装置50ともに、イオンを発生させるイオン発生部に相当するものであり、ミスト生成装置としては、水を加熱してスチームを発生させるスチーム発生機構を搭載してもよいし、金属微粒子生成装置としては、金属の溶液を霧化して金属微粒子を生成する金属溶液霧化機構を搭載してもよい。
【0089】
さらに、本実施形態では、金属微粒子生成装置30,40およびミスト生成装置50が、空洞9内でヘアドライヤ1の幅方向Vに並列に配置されている。
【0090】
このとき、金属微粒子生成装置30,40を、それぞれの放電極32,42同士の間の距離D5が、それぞれの放電極32,42とミスト生成装置50の放電極51aとの距離(本実施形態では、各放電極32,42とミスト生成装置50の放電極51aとの距離のうち最短距離)D4よりも小さくなるように配置することで、いずれかの金属微粒子生成装置(本実施形態では、金属微粒子生成装置30)がミスト生成装置から離れすぎてしまうのを抑制し、種類の異なる金属のうちのいずれか1つ(本実施形態では、白金微粒子)がミストと混合せずに毛髪に吐出されてしまうのを抑制している。
【0091】
また、イオン生成装置30,40,50は、各放電極32,42、51aと各イオンの吐出方向下流側(図1中左側)に設けられた上部ケース(ケース)3cとの距離D6,D6,D7を各イオン生成装置30,40,50に印加される電位差に基づいて設定している(図13参照)。なお、上部ケース(ケース)3cは、イオン生成装置30,40,50が配置される空洞9の外部かつ各イオンの吐出方向下流側に存在するもの(金属微粒子排出口20a,20bやミスト排出口20cよりもイオンの吐出方向下流側において、ヘアドライヤ1の外壁をなすもの)である。
【0092】
本実施形態では、金属微粒子生成装置30,40には、共通の電圧印加回路14が用いられているとともに、ミスト生成装置50には、別個の電圧印加回路12が用いられており、それぞれに印加される電位差は、ミスト生成装置50の方が大きくなっている。そのため、共通の電圧印加回路14を用いた金属微粒子生成装置30,40を、放電極32,42と上部ケース3cとの距離D6,D6がほぼ同じとなるように配置している。また、印加される電位差が大きいミスト生成装置50から吐出するミストは、金属微粒子よりも帯電量が大きく、より上部ケース3cに引き寄せられやすい。そのため、ミスト生成装置50を、放電極51aと上部ケース3cとの距離D7が、放電極32,42と上部ケース3cとの距離D6,D6よりも大きくなるように配置している。このように、各放電極32,42、51aと上部ケース3cとの距離D6,D6,D7を各イオン生成装置30,40,50に印加される電位差に基づいて設定することで、各イオン生成装置30,40,50から吐出するイオンが上部ケース3cに引き寄せられてしまうのを抑制することができ、髪ケア効果が薄れてしまうのを抑制することが可能となる。また、各イオン生成装置30,40,50ごとに毛髪への付着量を調整することが可能となる。
【0093】
なお、図13では、上部ケース3cを水平面とした場合を図示したが、上部ケース3cが曲面状の場合には、各放電極32,42、51aと上部ケース3cとの最短距離を各イオン生成装置30,40,50に印加される電位差に基づいて設定すればよい。
【0094】
また、本実施形態では、図14に示すように、金属微粒子排出口20a,20bの孔径を、ミスト排出口20cの孔径より小さくしてある。すなわち、ミスト排出口20cを介してのミスト生成装置50のメンテナンスや状態の確認等をより容易に行わせるとともに、金属微粒子排出口20a,20bを介しての手指や道具等の誤進入を抑制してある。
【0095】
さらに、本実施形態にかかるヘアドライヤ1は、発光部21を備えている。発光部21は、空洞9内に配置されたLED(発光ダイオード)等の光源21aと、光源21aの光を導光するアクリル等の透光性を有する合成樹脂材料で形成される導光部材21bと、を有している。図2に示すように、カバー20の、金属微粒子排出口20bとミスト排出口20cとの間には、縦長の長円状の孔20dが形成されており、導光部材21bの光源21aと反対側の出射端部21cが、この孔20dに嵌挿されて、カバー20の外に露出している。したがって、光源21aの光は導光部材21bによって導光され、出射端部21cからカバー20の外に出射される。かかる構成では、ヘアドライヤ1の使用時には、出射端部21cが使用者の頭部に対向して配置されることになる。
【0096】
この発光部21は、ヘアドライヤ1の動作モードの表示手段として利用することができる。例えば、ヒータ8を使用していて温風が吹き出されている状態では赤色、ヒータ8を使用せず冷風が吹き出されている状態では緑色、金属微粒子生成装置30,40が稼動していて金属微粒子が放出されている状態では黄色、ミスト生成装置50が稼動していてミストが放出されている状態では青色、など、動作状態に応じて色を変化させるようにすることができる。この場合、例えば電圧印加回路12等と同じ基板上に実装された制御回路(図示せず)が各部の動作状態に応じて光源21aの発光を制御することができる。この場合、各色に対応する光源21aが複数実装され、制御回路がこれら複数の光源21aの発光を制御することになる。なお、制御回路によって光源21aを点滅させたり、その点滅間隔を制御したり、発光強度を変化させたりすることも可能であり、これら発光形態を、種々の動作モードに対応づけて設定することも可能である。
【0097】
また、発光部21からの光によって、人体に所定の効果を与えることも可能である。例えば、光源21aとして波長415[nm]の高輝度LEDを用いた場合には、当該光源21aから出射される青色光により、細菌の破壊による殺菌効果や、毛孔の縮小や皮脂の分泌低下等によるざ瘡(にきび)の予防効果などが得られることが確認されている。また、光源21aとして波長630[nm]程度の高輝度LEDを用いた場合には、当該光源21aから出射される赤色光により、血行促進、血管新生による新陳代謝の活性、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するなどの効果が得られることが確認されている。さらに、赤色光の照射回数を重ねた場合には、小じわ、しみ、くすみ、開大毛孔などの光老化皮膚やざ瘡後の瘢痕の改善に有効であることが確認されている。なお、これらの効果は、人によって異なるものとなる。
【0098】
さらに、発光部21を、金属微粒子生成装置30,40あるいはミスト生成装置50を照らす照射手段として利用することができる。こうすれば、金属微粒子生成装置30,40やミスト生成装置50の状態を視認しやすくなるとともに、掃除等のメンテナンスを行う場合にも視認性が高まって作業効率が向上するという効果が得られる。
【0099】
また、本実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤ1は、金属微粒子生成装置30,40およびミスト生成装置50を同一空間としての空洞9内に収容しているのであるが、ミスト生成装置50で生じたミストが金属微粒子生成装置30,40に到達すると、金属微粒子生成装置30,40が帯電して電圧や電界が変化して金属微粒子の生成が不安定化したり、金属微粒子生成装置30,40の金属部分が水分によって腐食したりする虞がある。
【0100】
そこで、本実施形態では、金属微粒子生成装置30,40を、ミスト生成装置50で生成されたミストが通過するミスト通過領域Amiから外して配置してある。具体的には、図3に示すように、金属微粒子生成装置30,40を、ミスト生成装置50に対して、ミスト通過領域Amiでミストが通過する方向Dpと略直交する方向Dnに、離間して配置してある。ミストは、ミスト生成装置50から方向Dpに向けて流出するため、ミスト生成装置50に対して当該方向Dpと直交する方向Dnに配置される金属微粒子生成装置30,40には到達し難くなる。したがって、かかる構成により、金属微粒子生成装置30,40は、ミスト生成装置50から流出したミストによる影響を受け難くなる。
【0101】
また、本実施形態では、空洞9内では、金属微粒子生成装置30,40を、金属微粒子排出口20aに比較的近い位置で、当該金属微粒子排出口20aに対向させて配置し、ミスト生成装置50を、ミスト排出口20cに比較的近い位置で、当該ミスト排出口20cに対向させて配置している。さらに、ミスト生成装置50とカバー20との距離D1を、ミスト生成装置50と金属微粒子生成装置30,40との距離D2より短くしてある。さらに、空洞9内では、間隙g1から流入した分岐流Wpは、金属微粒子排出口20a,20bおよびミスト排出口20cから外部に排出される。
【0102】
したがって、本実施形態では、金属微粒子生成装置30,40で生成された金属微粒子は、比較的スムーズに金属微粒子排出口20a,20bから排出されるとともに、ミスト生成装置50で生成されたミストは、比較的スムーズにミスト排出口20cから排出される。すなわち、金属微粒子生成装置30,40で生成された金属微粒子はミスト生成装置50側には流れにくく、かつミスト生成装置50で生成されたミストは金属微粒子生成装置30,40側には流れにくい構成となっている。なお、分岐流Wpは、金属微粒子およびミストの排出に貢献しているが、分岐流Wpが無い場合でも、金属微粒子およびミストは対応する排出口20a,20b,20cから排出される。
【0103】
さらに、本実施形態では、空洞9内に遮蔽壁を設けることで、ミストが金属微粒子生成装置30,40に到達するのをより一層確実に抑制している。本実施形態では、導光部材21bと、金属微粒子生成装置30,40を内筒6に取り付ける取付部材6dとを、遮蔽壁として利用している。
【0104】
導光部材21bは、板状に形成され、その厚み方向が内筒6の周方向に沿う姿勢で配置されており、空洞9内で、金属微粒子通過領域(すなわち金属微粒子生成装置30,40に対して図3の左側の領域)Ame側と、ミスト通過領域(すなわちミスト生成装置50に対して図3の左側の領域)Ami側とを区画する遮蔽壁となっている。
【0105】
取付部材6dは、内筒6の筒状部6aから径外方向に向けて突設されており、金属微粒子生成装置30,40を内筒6に取り付ける部材である。そして、金属微粒子生成装置30,40側から金属微粒子排出口20a,20b側に向けて延びる遮蔽壁部6eを有している。この遮蔽壁部6eは、必然的に金属微粒子生成装置30,40に近接して配置されることとなるため、比較的小さな構成でミストが金属微粒子生成装置30,40側に到達するのを効率よく抑制することができる。
【0106】
また、取付部材6dの遮蔽壁部6eとカバー20との間には間隙g2を設け、カバー20に滞留した電荷が遮蔽壁部6eを介して金属微粒子生成装置30,40側へ到来して金属微粒子生成装置30,40における金属微粒子の生成を阻害するのを抑制してある。なお、間隙g2を設けるのに替えて、取付部材6dとカバー20との間に導電性の低いあるいは絶縁性の部材を介在させてもよい。
【0107】
そして、これら遮蔽壁として機能するこれら導光部材21bおよび取付部材6dは、図3に示すように、空洞9内で並列にミストが通過する方向Dpと略平行に配置されて、二重の遮蔽壁となっており、ミストが金属微粒子生成装置30,40に到達するのをより一層効果的に抑制してある。
【0108】
以上、説明したように、本実施形態では、金属微粒子生成装置30,40の各放電極32,42に含まれる金属の種類が異なる(複数の金属微粒子生成装置の各第1電極のうち少なくとも1つの第1電極に含まれる金属の種類を異ならせる)ようにしている。このように、金属微粒子生成装置30,40の各放電極32,42に含まれる金属の種類を異ならせることで、金属微粒子生成装置30,40ごとに金属微粒子(本実施形態では、白金、亜鉛)の生成量を調整することができるようになる。そのため、各金属微粒子の生成量を容易に調整することが可能となり、髪ケア効果の向上を図ることができる。
【0109】
また、本実施形態によれば、放電部31,41の形状を異ならせることで各金属微粒子の生成量を容易に調整することができるようになる。
【0110】
また、本実施形態によれば、共通の電圧印加回路14を用いて放電回路の回路特性を異ならせるようすることで、構成の簡素化およびコスト削減を図りつつ、各金属微粒子の生成量を調整することが可能となる。
【0111】
また、本実施形態によれば、金属微粒子生成装置(複数の金属微粒子生成装置)30,40を、それぞれの放電極(第1電極)32,42の径以上離間した位置に他の金属微粒子生成装置40,30の放電極(第1電極)42,32が位置するように配置している。そのため、各金属微粒子生成装置30,40における放電をより安定化させることができ、各金属微粒子30,40の放出性能が低下するのを抑制することができる。
【0112】
また、本実施形態によれば、ミスト生成装置50で生成されたミストによる髪ケア効果を得ることができる上、ミストによって金属微粒子を毛髪に付着させやすくすることができ、髪ケア効果をより一層高めることが可能となる。
【0113】
また、本実施形態によれば、金属微粒子生成装置(互いに種類の異なる金属が含まれる第1電極を有する金属微粒子生成装置)30,40を並設させている。そのため、異なる種類の金属微粒子を混合させた状態で毛髪に付着させることが可能となるため、部位による各金属微粒子の付着量のムラをなくし、髪ケア効果のさらなる向上を図ることができる。
【0114】
また、本実施形態によれば、金属微粒子生成装置(複数の金属微粒子生成装置)30,40を、それぞれの放電極(第1電極)32,42同士の間の距離D5が、それぞれの放電極(第1電極)32,42とミスト生成装置50の放電極(第1電極)51aとの距離(各放電極32,42とミスト生成装置50の放電極51aとの距離のうち最短距離)D4よりも小さくなるように配置している。そのため、種類の異なる金属のうちのいずれか1つがミストと混合せずに毛髪に吐出されるのを抑制することが可能となり、種類の異なる金属のそれぞれの毛髪への付着量をより安定させることができる。
【0115】
また、本実施形態によれば、イオン生成装置30,40,50を、各放電極(第1電極)32,42、51aと各イオンの吐出方向下流側に設けられた上部ケース(ケース)3cとの距離D6,D6,D7を各イオン生成装置30,40,50に印加される電位差に基づいて設定している。このように距離を設定することで、各イオン生成装置30,40,50ごとに、帯電したイオンが上部ケース3cに付着してしまうのを抑制することができるようになる。すなわち、各イオン生成装置30,40,50ごとに毛髪への付着量を調整することが可能となり、それぞれのイオンをより最適な混合比で毛髪に付着させることが可能となる。
【0116】
また、本実施形態によれば、髪ケア装置としてのヘアドライヤ1に、各イオンの吐出口(金属微粒子排出口20a,20bおよびミスト排出口20c)をそれぞれ別個に設けることで、帯電したイオンの他のイオン生成装置への干渉を抑制することができ、各イオンの放出性能が低下するのを抑制することができる。特に、送風を利用して各イオンを吐出させるようにした場合には、風によってそれぞれのイオン吐出通路を形成することが可能となるため、より効果的に帯電したイオンの他のイオン生成装置への干渉を抑制することができる。
【0117】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0118】
例えば、金属微粒子生成装置およびミスト生成装置は、上記実施形態と左右逆転して配置することができる。
【0119】
また、ミスト生成装置の取付部材に遮蔽壁部を一体化させてもよい。
【0120】
また、排出口をケースと別体のカバーに設けることは必須ではなく、排出口をケースに設けてもよい。さらに、外壁と遮蔽壁との間に間隙を形成するのに替えて、それらの間に絶縁部材を介在させてもよい。
【0121】
また、上記実施形態では、複数の金属微粒子の第2電極を別体に構成したものを例示したが、図15に示すように、複数の金属微粒子生成装置のうち少なくとも2つの金属微粒子生成装置で用いられる第2電極60を1つの部材で形成してもよい。このように、第2電極60を1つの部材で形成することで、構成の簡素化を図ることができるとともに、コスト削減を図ることができる。なお、図15では、各第1電極32,42の径φや第1電極32,42の先端と第2電極60との距離D、第2電極の開口径Rを同一にしたものを例示したが、少なくともいずれかが異なるようにしてもよい。
【0122】
また、上記実施形態では、第2電極を第1電極に対向させたものを例示したが、第2電極を第1電極に対向させないようにしてもよい。このように第2電極を第1電極に対向させない場合、第2電極に開口を設ける必要がなくなる。
【0123】
また、ヘアブラシ、ヘアアイロン等他の髪ケア装置にあっても、本発明を実施することができる。
【0124】
また、第1電極や第2電極、イオン生成装置、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
【符号の説明】
【0125】
1 ヘアドライヤ(髪ケア装置)
3c 上部ケース(ケース)
30、40 金属微粒子生成装置(イオン生成装置)
31,41 放電部
32,42 放電極(第1電極)
33,43 放電対向電極(第2電極)
50 ミスト生成装置(イオン生成装置)
20a、20b 金属微粒子排出口(吐出口)
20c ミスト排出口(吐出口)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオンを生成するイオン生成装置を備える髪ケア装置であって、
前記イオン生成装置は、金属が含まれた第1電極を有し、放電により当該第1電極に含まれた金属を微粒子化する金属微粒子生成装置を複数備えており、
前記複数の金属微粒子生成装置の各第1電極のうち少なくとも1つの第1電極に含まれる金属の種類が異なっていることを特徴とする髪ケア装置。
【請求項2】
前記金属微粒子生成装置には、放電により前記第1電極に含まれた金属を微粒子化する放電部が設けられており、
前記複数の金属微粒子生成装置の各放電部のうち少なくとも1つの放電部の形態が異なっていることを特徴とする請求項1に記載の髪ケア装置。
【請求項3】
前記髪ケア装置には、各金属微粒子生成装置の第1電極を放電させるための放電回路が形成されており、
前記複数の金属微粒子生成装置の各放電回路のうち少なくとも2つの放電回路は、共通の電圧印加回路が用いられるとともに回路特性が異なっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の髪ケア装置。
【請求項4】
前記複数の金属微粒子生成装置は、前記第1電極とは別に第2電極を備えており、当該複数の金属微粒子生成装置のうち少なくとも2つの金属微粒子生成装置で用いられる第2電極を1つの部材で形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
【請求項5】
前記複数の金属微粒子生成装置は、それぞれの第1電極の径以上離間した位置に他の金属微粒子生成装置の第1電極が位置するように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
【請求項6】
前記イオン生成装置のうち少なくとも1つは、ミストを生成するミスト生成装置であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
【請求項7】
前記複数の金属微粒子生成装置のうち、互いに種類の異なる金属が含まれる第1電極を有する金属微粒子生成装置が並設されていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
【請求項8】
前記複数の金属微粒子生成装置は、それぞれの第1電極同士の間の距離が、それぞれの第1電極と前記ミスト生成装置の第1電極との距離よりも小さくなるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の髪ケア装置。
【請求項9】
前記複数のイオン生成装置で生成された各イオンの吐出方向下流側には、ケースが設けられており、
各イオン生成装置のそれぞれの第1電極の前記ケースとの距離が、各イオン生成装置に印加される電位差に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
【請求項10】
各イオン生成装置で生成されたイオンの吐出口がそれぞれ別個に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−98104(P2011−98104A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−255365(P2009−255365)
【出願日】平成21年11月6日(2009.11.6)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】