説明

魚介類の感染症の治療又は予防剤及び魚介類の感染症の治療又は予防方法

【課題】サプロレグニア属真菌による感染症である水カビ病等の魚介類の感染症の治療又は予防剤及び治療又は予防方法を提供する。
【解決手段】この発明の魚介類の感染症の治療又は予防剤は、生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルからなり、該水溶性ミネラル水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防するものである。上記水溶性ミネラルは生物の灰化物に水を加えて抽出した液状ミネラル、液状ミネラルより水分を除去したパウダー状のミネラルのほか、鉱物から抽出又は薬品を調整した少なくともナトリウム(Na)を120000ppm、カリウム(K)を240000ppm、塩素(Cl)を200000ppm、硫黄(S)を72000ppm含む水溶性ミネラルを用いることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水カビ病等の魚介類の感染症の治療又は予防剤及び魚介類の感染症の治療又は予防方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の漁業においては、魚類資源確保のために栽培漁業が広く行われているものの、水質汚染等の魚場環境の悪化等により増加する細菌やウィルスなどによる魚介類の感染症が大きな問題となっている。それらの魚介類の感染症のうち水カビ病は、サプロレグニア属真菌の感染により、白や灰色をした綿帽子のようなもの(菌糸の塊:水カビ)が魚の傷口等の皮膚表面に付き、その患部にAeromonas属菌等が二次感染し、体液浸透圧の異常や敗血症などを併発させることが問題となっている。
【0003】
従来、水カビ病の有効な治療薬としてはマラカイトグリーンが広く使用されてきたが、遺伝毒性や発がん性が指摘され、現在は薬事法に基づき養殖水産動物への使用が禁止されているほか、食品衛生法に基づきマラカイトグリーンが検出された食品は流通、販売等も禁止されている。
【0004】
従ってより安全で有効な魚病治療剤の開発が望まれた結果、緑茶抽出物(特許文献1参照)、柑橘類の果実・果皮の抽出物(特許文献2参照)、フェルラ酸等の米糠抽出物(特許文献3参照)が公知であるほか、本出願人の提案に係る生物ミネラルよりなる殺菌、防カビ、発色又は変色防止等の処理剤が知られている(特許文献4参照)。
【0005】
【特許文献1】特許第3187412号公報
【特許文献2】特開平6−16563号公報
【特許文献3】特許第3814415号公報
【特許文献4】特開2004−49148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のマラカイトグリーンは水カビ病の予防及び治療剤として効果が認められてきたものの、上述の理由により使用が禁止され、真菌感染に対する有効な予防及び治療薬が消失した。そのため新たな安全性の高い水カビ病等の魚介類の感染症用の予防及び治療剤の開発が望まれている。
上記特許文献1、2、3に示される魚介類の感染症治療剤はいずれも有機物であるので、水槽や養殖場に添加すると時間経過とともに変化して水質汚濁の原因となり魚介類等の生育環境を悪化させる。さらに特許文献3に関しては、pHが4の酸性域でなければ治療効果がなく、従って実務者にその知識が十分に伝わってない場合には十分な治療効果が得られないほか、海域に対するpHの排水基準は5.0〜9.0と定められていることから、廃棄する場合は中和処理を施さなければならず、利便性が悪いという問題がある。
また特許文献4に示される処理剤は殺菌、防カビ、発色又は変色防止等の効果がある点は開示されているものの、魚介類の感染症治療剤に関しては開示又は示唆されていない。
この発明は、本願出願人の開発に係る野生植物を中心とした生物より抽出する生物ミネラルの、人体への安全性やミネラル補給という有用な性質を活かした魚介類の感染症治療剤を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の魚介類の感染症の治療又は予防剤は、第1に、生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルからなり、該水溶性ミネラル水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防することを特徴としている。
【0008】
第2に、水溶性ミネラルが生物の灰化物に水を加えて抽出した液状ミネラルであることを特徴としている。
【0009】
第3に、水溶性ミネラルが液状ミネラルより水分を除去したパウダー状のミネラルであることを特徴としている。
【0010】
第4に、水溶性ミネラルが多種類の生物より抽出したミネラルであることを特徴としている。
【0011】
第5に、鉱物より抽出又は薬品を調整した少なくともナトリウム(Na)を120000ppm、カリウム(K)を240000ppm、塩素(Cl)を200000ppm、硫黄(S)を72000ppm含む水溶性ミネラルからなり、該水溶性ミネラル水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防することを特徴としている。
【0012】
第6に、魚介類の感染症が水カビの感染症であることを特徴としている。
【0013】
第7に、感染症がサプロレグニア属真菌による感染症であることを特徴としている。
【0014】
上記課題を解決するための本発明の魚介類の感染症の治療又は予防方法は、第1に、生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルの水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することにより魚介類の感染症を治癒させ又は予防することを特徴としている。
【0015】
第2に、鉱物より抽出又は薬品を調整した少なくともナトリウム(Na)を120000ppm、カリウム(K)を240000ppm、塩素(Cl)を200000ppm、硫黄(S)を72000ppm含む生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルを模した人工的な水溶性ミネラルの水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
以上のように構成される魚介類の感染症治療剤及び魚介類の感染症の治療方法は、生物ミネラルは元来動物が摂取を必要とする生物体中に含有されるミネラルであり、急性毒性および変異原性試験など種々の安全性に関する試験をおこない、その安全性を確認している。この生物ミネラルを含む水溶液に水カビ病等に感染した魚介類又はその卵を浸漬することによる感染症の治療に効果的である。特に生物ミネラルは低濃度で有効である。
また生物ミネラルは無機物であるので上記特許文献1、2、3の有機物からなる治療剤のように水質汚濁の原因となることはなく、逆に不要な有機物を分解し水質を浄化できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の魚介類の感染症治療剤の主成分は多種類でそれぞれが生物体中に微量に存在する元素からなる主として野生植物由来のミネラル溶液または粉末である。
【0018】
魚介類等の動物や海草・海藻類、陸上の植物を灰化して多種類のミネラルを抽出する方法は、本発明者等の提案による特許第3084687号に示されるもののほか、古くから特開昭51−121562号、特公昭61−8721号、特公平6−92273号等に示される方法が知られている。
【0019】
また上記のように灰化抽出した生物ミネラルは加熱によって気化又は昇華された元素を除く、原材料が含有するすべてのミネラルを含み、さらに難溶性又は不溶性のミネラルを含む総合ミネラルであるが、この抽出ミネラルに水を加えて撹拌し、水分と固体成分とを分離して得た水溶液は、水溶性ミネラルのみを含んだ高濃度のミネラル溶液である。
【0020】
さらに上記ミネラル水溶液を濃縮して濃縮液又は濃度調整した調整液(液状ミネラル)とし、あるいはさらに水分を除去することによって水溶性ミネラルをさらに微粉砕してパウダーとして以下の実験に使用する水溶性生物ミネラル末(生物ミネラルパウダー)を得ることができる。この水溶性生物ミネラル末も水溶性ミネラルのみを含んだミネラル溶液(液状ミネラル)と成分上変わりがない。
【0021】
次に本発明の試験に使用する水溶性生物ミネラル末又はその水溶液の製法について説明する。
1.水溶性生物ミネラル末の製造方法
(1)生物ミネラル原末の抽出
原料としては野草類(クズ、イタドリ、ドクダミ、ヨモギ等)、樹木枝葉類(マツ枝葉、ヒノキ枝葉、スギ枝葉、イチョウ葉等)、海藻類(ホンダワラ、コンブ等)、竹、熊笹、苔類、シダ類、シジミ、カニ殻等のできるだけ人工的に育成されたものではなく、自然の条件下で育った野性のものが、多様なミネラル成分を比較的多量に含む点で野生のものが望ましい。これらの原料を原材料毎に洗浄及び天日乾燥後、200〜2000℃の温度下で1次的に灰化させ、さらにその灰化物を同様に加熱して残存未燃焼有機物を除去する2次加熱工程を経て、粗粉砕後20メッシュにかけて選別し、再度の過熱・放冷後、金属探知機による金属除去工程を経て、微粉砕して生物ミネラル原末を得た。
【0022】
多種類の原料を用いることにより、ミネラルの種類を豊富にし、製品毎の成分量を概ね均一化することができる。また上記灰化物は多種類の乾燥原料を予め得ようとするミネラルバランスに対応した配分量で混合して灰化してもよいが、原料毎に灰化したものを後で略等量ずつ又は所定のミネラルバランスを考慮して適量ずつ配合して用いてもよい。後者の方法によれば、原料毎に少しずつ異なるミネラル含有量を考慮し、より均質で正確なミネラルの種類と含有量の生物ミネラル原末を得ることができる。上記のような方法によって得たミネラルの成分は表1に示す通りであり、使用する原料により含有成分に僅かな違いが生じるものの、概ね均一なバランスの多種類のミネラル含有量が保たれる。
【0023】
【表1】

【0024】
(2)水溶性生物ミネラル末(水溶性生物ミネラルパウダー)の製造
前記生物ミネラル原末に加水して加熱抽出を行い、該抽出液をデカンテーションし、粗ろ過後、1次濃縮を行い液状ミネラルを得た。さらにこの液状ミネラルを遠心脱水及び乾燥の2次濃縮工程を経て、粉砕後60メッシュにて選別して水溶性生物ミネラル末を得た。このようにして得られた水溶性生物ミネラル末を後述する添加方法によって、魚病治療剤として使用した。ちなみに所定濃度に調整して液状ミネラルを用いることもできる。
【0025】
水溶性生物ミネラル末の成分は表2に示す通りである。なお液状ミネラル及び水溶性ミネラル末が含有するミネラルのバランスは、液状ミネラルより水分のみを除去したものが水溶性生物ミネラル末であることから、ほぼ等しいものである。よって魚病の治療又は予防剤としてミネラルを用いる場合は、水溶性生物ミネラル末、液状ミネラルともに同様の効果が得られる。
【0026】
【表2】

【0027】
2.感染後浸漬処理実験
次に魚介類の感染症のうち水カビ病に着目し、水カビ感染魚を本発明の生物ミネラルを含有する水溶液に浸漬することにより、水カビ感染魚の治療が図れたか否かを検証した感染後浸漬処理実験について説明する。
【0028】
<実験方法>
供試魚としては体重約10gのキンギョを用い、水カビ病の進行した魚と非感染魚を同所で飼育し、非感染魚に強制的に水カビ病を感染させ、体表面の30〜50%に水カビが付着した個体を感染成立した個体(感染魚)として選別した。そして前記感染魚を5群(但し各群当たり10尾)に分別し、魚病治療のうち殺菌処理を目的とした場合に、一般的に行われる方法である「一日当たり、30分間の浸漬処理×2回」の処理を行い、生残率の経日変化を調査した。各群は水溶性生物ミネラル末をそれぞれ100ppm、50ppm、10ppm含む水溶液と、対照として無添加と、NaClを100ppm含む水溶液の5群とした。
【0029】
<結果>
上記実験方法により測定した生残率の経日変化の測定結果を図1のグラフに示す。図1に示すように、無添加、NaCl濃度100ppmの対照群、および生物ミネラルの添加が10ppmでは14日経過後までに生残率の著しい低下が見られた。それに対して生物ミネラルが50ppm及び100ppm含まれる水溶液に浸漬処理した場合は、14日経過後においても50ppmでは90%、100ppmでは80%の高い生残率が確認できた。
【0030】
<考察>
したがって水溶性生物ミネラルを50ppm又は100ppm含む水溶液に水カビ感染魚を浸漬すると、数日経過後も個体の生残率を維持し続けることができることから、水カビ病の治療に効果的であることが判明した。またこの実験結果からは、本条件下においてはミネラル濃度が50〜100ppmでの処理が最適であることが明らかとなったが、この濃度域を外れた場合でも、濃度が低い場合は長時間の処理を、濃度が高い場合は処理時間を短縮できる可能性もあることから、幅広い濃度域で同様の効果を示すものと示唆される。ただし高濃度すぎる場合は魚の斃死の可能性もあるため30000ppm以下が望ましい。
【0031】
3.感染前浸漬処理実験
次に水カビ病の非感染魚を本発明の生物ミネラルを含有する水溶液に事前に浸漬することにより、水カビ感染に対する予防が図れた否かを検証した感染前浸漬処理実験について説明する。
【0032】
<実験方法>
供試魚としては体重約10gのキンギョを用い、まず確実に水カビ病に感染した個体を得るために、水カビ病の進行した魚と非感染魚を同所で飼育し、体表面50%に水カビが付着した個体を感染成立した個体を水カビ感染魚とし、その他を水カビ非感染魚として選別した。前記水カビ非感染魚を5群(但し各群当たり10尾)に分別し、一日当たり、30分間の浸漬処理を2回に分けて行い、各群は無添加の対照群、水溶性生物ミネラル末をそれぞれ100ppm、50ppm、10ppm含む水溶液、NaClを100ppm含む水溶液の5群とした。そして水カビ病の進行した魚(常時3尾)と上記水カビ非感染魚(10尾)を同所で飼育し、上記非感染魚への感染が成立したか否かをチェックした。チェックは肉眼で行い、個体表面に水カビの付着が認められると感染成立個体と判断した。
<結果>
上記実験方法によりチェックした感染率の経日変化を図2のグラフに示す。図2に示すように、無添加、NaCl濃度100ppmの対照群、および生物ミネラルの添加が10ppmでは、14日経過後の感染率が40〜50%であったのに対し、生物ミネラルが50ppm及び100ppm含まれる水溶液に事前に浸漬処理した場合は、14日経過後の感染率を30%に抑えることができた。
【0033】
<考察>
したがって水溶性生物ミネラルを50ppm又は100ppm含む水溶液に水カビ病の非感染魚を事前に浸漬しておくと、水カビ病感染魚と同所で飼育しても水カビ病の感染率を軽減できることが判明した。
【0034】
上述の試験方法で魚介類の感染症の治療剤として添加する生物ミネラルは、生物を灰化抽出した生物ミネラルを用いたが、表2に示すように生物由来ミネラルのうちK、Na、Cl、S等の含有量の多い水溶性ミネラルを中心にして、鉱物原料より抽出したミネラルや工業薬品,試薬等の薬品を調整したミネラルを用いることもできる。各種ミネラルを表2の割合又はこれに近い割合で配合し治療剤として使用しても灰化抽出した生物ミネラルと同程度の効果が期待できる。この場合、検出可能な水溶性ミネラルすべてを概ね同様な割合で配合すればその作用効果も各実施例の場合と同様に得られるものと考えられる。
【0035】
上述の試験結果の作用機序については以下のように考察する。本試験結果で最も良好な結果を得た水溶性生物ミネラルを50ppm又は100ppm含む水溶液の条件においてはサプロレグニア属真菌に対し、直接的な殺菌効果を示すものではないことが明らかとなった。一方、魚類の対表面における免疫機能の指標となる体表粘液の分泌量を調べたところ、本ミネラル溶液に浸漬した金魚において粘液量が増加していることが分かった。さらに粘液中の溶菌酵素(病原菌を殺菌するタンパク質)および凝集素(病原菌等を集めて体外へ捨ててしまうタンパク質)の濃度が増加していることも分かったことから、本ミネラル溶液に浸漬した魚類の免疫機能が向上した結果、水カビ病の治療及び予防効果が発揮されたことが判明した。
また、本ミネラル溶液が皮膚損傷の回復促進効果も有することは基礎的に確認している。水カビ病に代表される魚介類の感染症の多くは、体表の細かな傷口からの感染が一般的であることから、傷の修復が早まることにより感染症の成立を予防できるものと考えられる。このことから魚類と同様に体表面における免疫機能(溶菌酵素や凝集素)を有する魚介類、例えば貝類や魚介類の生卵等においても同様の結果が得られることは容易に推測できる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の魚介類の感染症治療剤は、その他の魚介類の感染症(例えば白点病)の浸漬用治療薬としての利用できるほか、観賞魚や水生生物飼育用塩類に添加して抗病性及び生理機能を改善し、真菌感染を予防することができる。また動物の真菌感染症(例えば、水虫)治療に使用できるほか、皮膚損傷(例えば、床ずれ)を回復させるなど広く応用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明のミネラルへの浸漬処理による水カビ感染魚の生残率変化を示すグラフである。
【図2】本発明のミネラルへの事前浸漬処理による水カビ感染の感染率変化を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルからなり、該水溶性ミネラル水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防する魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項2】
水溶性ミネラルが生物の灰化物に水を加えて抽出した液状ミネラルである請求項1の魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項3】
水溶性ミネラルが液状ミネラルより水分を除去したパウダー状のミネラルである請求項1又は2の魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項4】
水溶性ミネラルが多種類の生物より抽出したミネラルである請求項1、2又は3の魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項5】
鉱物より抽出又は薬品を調整した少なくともナトリウム(Na)を120000ppm、カリウム(K)を240000ppm、塩素(Cl)を200000ppm、硫黄(S)を72000ppm含む水溶性ミネラルからなり、該水溶性ミネラル水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防する魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項6】
魚介類の感染症が水カビの感染症である請求項1又は5の魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項7】
感染症がサプロレグニア属真菌による感染症である請求項6の魚介類の感染症の治療又は予防剤。
【請求項8】
生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルの水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することにより魚介類の感染症を治癒させ又は予防する魚介類の感染症の治療又は予防方法。
【請求項9】
鉱物より抽出又は薬品を調整した少なくともナトリウム(Na)を120000ppm、カリウム(K)を240000ppm、塩素(Cl)を200000ppm、硫黄(S)を72000ppm含む生物を灰化して抽出した多種類の水溶性ミネラルを模した人工的な水溶性ミネラルの水溶液に魚介類又は魚介類の卵を浸漬することによって魚介類の感染症を治癒させ又は予防する魚介類の感染症の治療又は予防方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−23997(P2009−23997A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159459(P2008−159459)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(396017198)株式会社やつか (11)
【Fターム(参考)】