説明

魚卵熟度判定装置及び魚卵熟度判定方法

【課題】魚卵の熟度を正確に判定できる魚卵熟度判定装置及び魚卵熟度判定方法を提供する。
【解決手段】載置トレー6の上に魚卵Wを載置して、光照射手段11から魚卵Wに対して光を照射し、光照射手段11から光が照射された状態で魚卵Wの少なくとも一部を含む画像を撮像手段12で撮像する。そして、撮像手段12によって撮像された画像Paを画像処理して、魚卵Wを透過する光の光透過値を測定し、その測定した光透過値に基づいて魚卵Wの熟度を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚体から取り出された魚卵の熟度を判定する魚卵熟度判定装置及び魚卵熟度判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たらこ、明太子の原料である冷凍スケコは、助宗だら(スケトウダラ)の卵巣である。助宗だらの主漁場は、アメリカのアラスカ州、ロシアのカムチャッカ半島周辺の北方漁場となっており、いずれも離島の陸上工場、又は船の上での凍結加工をされている。従来の冷凍スケコの製造方法は、例えば下記の(1)から(4)の通りとなっている。
【0003】
(1)漁獲された助宗だらを一匹づつ自動処理機のトレーに乗せる。
(2)自動処理機で助宗だらの頭をカットし、スケコかき出し装置で内臓と共にスケコを取り出す。
(3)魚体から内臓とともに取り出されたスケコは、作業員等の人手によって内臓と分けられる。
(4)内蔵と分けられたスケコは、一つずつ人手によって、形、色、熟度、重量に応じて選別され、等級分けをされる。
(5)等級分けをされたスケコは、規定の重量ごと凍結されて箱詰めされ製品となる。
【0004】
上記(4)の工程において、等級分けは、下記の選別基準(a)〜(d)に基づいて行われる。
(a)形:完全体か切れているか
(b)色:明るい色か、暗い色か、茶色いやけや、胆汁の付着状態
(c)熟度:未熟、完熟、過熟
(d)重量:(a)から(c)までの選別をした上でそれぞれを重量で選別
【0005】
上記(c)熟度の判定では、作業者が手で触れてスケコの触感を確かめるか、もしくは、目視にてスケコの粒の状態を見極めて判定している。スケコが採れる時期は、1月から4月までの間であり、1月、2月に未熟から完熟のスケコが採れ、3月、4月に完熟から過熟のスケコが採れる。スケコの熟度は、魚体毎に異なり、等級を決定する重要な要素の一つとなる。
【0006】
なお、特許文献1には、魚体内から魚卵等を取り出す魚体処理装置の技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−197893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来のスケコの熟度判定の場合、触感や目視等、人間の感覚に頼る官能評価であったことから、判定結果に個人差が発生しやすく、熟度に応じた正確な選別仕分けを行うことは困難であった。このような問題は、スケコに限定されるものではなく、魚卵一般についても生じるものである。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、魚卵の熟度を画一的に判定できる魚卵熟度判定装置及び魚卵熟度判定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明の魚卵熟度判定装置は、魚卵が載置される載置部と、載置部に載置された魚卵に対して光を照射する光照射手段と、光照射手段から照射された光が魚卵を透過している画像を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて魚卵の熟度を判定する判定手段とを有することを特徴としている。
【0011】
本発明の魚卵熟度判定装置によれば、光照射手段から照射された光が魚卵を透過している画像を撮像し、その撮像画像に基づいて魚卵の熟度を判定するので、常に画一的な判定結果を得ることができる。従って、魚卵の品質の安定化を図ることができる。
【0012】
そして、本発明の魚卵熟度判定装置は、好ましくは、撮像画像を画像処理して撮像画像から魚卵の少なくとも一部を含む画像を抽出した魚卵画像を作成し、その作成した魚卵画像に基づいて魚卵を透過している光の光透過値を測定する画像処理手段を有し、判定手段は、画像処理手段によって測定された光透過値に基づいて魚卵の熟度を判定する構成としてもよい。
【0013】
本発明の魚卵熟度判定装置では、光透過値が、明度、彩度、色相の少なくとも一つであることを特徴としている。そして、好ましくは、画像処理手段が魚卵画像に基づいて魚卵の所定の面積範囲内を透過している光の光透過値の平均値を算出し、判定手段が光透過値の平均値に基づいて魚卵の熟度を判定する構成としてもよい。
【0014】
判定手段は、好ましくは、上記平均値と予め設定された閾値とを比較し、その比較結果に基づいて魚卵が完熟卵と過熟卵のいずれであるかを判定する構成としてもよい。また、好ましくは、光透過値の平均値が閾値よりも低いときは魚卵が完熟卵であると判定し、光透過値の平均値が閾値以上のときは魚卵が過熟卵であると判定する構成としてもよい。
【0015】
判定手段は、好ましくは、予め設定された複数の熟度ランクのいずれに前記平均値が該当するかを判定し、該判定結果に基づいて前記魚卵の熟度を決定する構成としてもよい。そして、好ましくは、複数の熟度ランクとして、未熟卵ランク、完熟卵ランク、過熟卵ランクの3種類の熟度ランクを用いて、前記魚卵の熟度を判定する構成としてもよい。また、好ましくは、未熟卵ランク、完熟卵ランク、過熟卵ランクにそれぞれ対応する光透過値領域のいずれに平均値が該当するかを判定し、その判定結果に基づいて魚卵が未熟卵、完熟卵、過熟卵のいずれであるかを判定する構成としてもよい。
【0016】
本発明の魚卵熟度判定装置は、好ましくは、載置部が、光透過性材料からなる板状部材によって構成され、光照射手段が、載置部の上方と下方のいずれか一方側から光の照射を行い、撮像手段が、載置部の他方側から撮像を行う構成としてもよい。そして、更に好ましくは、光照射手段が載置部の下方に配置され、載置部を透過させて魚卵に光を照射可能であり、撮像手段が載置部の上方に配置されている構成としてもよい。
【0017】
本発明の魚卵熟度判定装置は、好ましくは、撮像手段が、画像としてカラー画像を撮像することを特徴としている。
【0018】
上記課題を解決する本発明の魚卵熟度判定方法は、載置部の上に魚卵を載置し、光照射手段から魚卵に対して光を照射し、光照射手段から照射された光が魚卵を透過している画像を撮像手段で撮像し、撮像手段によって撮像された撮像画像を画像処理して、魚卵を透過する光の光透過値を測定し、その測定した光透過値に基づいて魚卵の熟度を判定することを特徴としている。
【0019】
本発明の魚卵熟度判定装置は、魚卵の下側から魚卵に光を照射して、その照射した光が魚卵を透過している画像を魚卵の上側から撮像し、その撮像した撮像画像に基づいて魚卵の熟度を判定する魚卵熟度判定装置であって、魚卵が載置される光透過性材料によって構成された載置トレーと、載置トレーの下方で水平に移動して載置トレーを搬送する搬送手段と、搬送手段と載置トレーとの間に介在されて、搬送手段の上方に載置トレーを支持し、搬送手段と載置トレーとの間に、載置トレーの搬送方向に亘って連通しかつ搬送方向に対して横方向一方側が開放された空間部を形成する支持手段と、搬送手段と載置トレーとの間の高さ位置で載置トレーの横方向一方側から横方向他方側に向かって突出して空間部を通過可能に配置され、上方に向かって光を照射する光照射手段とを有することを特徴としている。
【0020】
本発明の魚卵熟度判定装置によれば、支持手段によって搬送手段と載置トレーとの間に載置トレーの搬送方向に亘って連通しかつ横方向一方側が開放された空間部が形成されて、光照射手段が搬送手段と載置トレーとの間の高さ位置でトレーの横方向一方側から横方向他方側に向かって突出して空間部を通過可能に配置されて上方に向かって光を照射するので、搬送手段によって載置トレーが搬送されてきた場合に、空間部に光照射手段を通過させることができ、その際に、載置トレーの下方から載置トレーに向かって直接光を照射することができる。
【0021】
したがって、光照射手段から載置トレー上の魚卵までの距離を短くすることができ、載置トレーに載置された魚卵に対して、充分な光量の光を照射することができ、透過させることができる。したがって、光照射手段から照射された光が魚卵を透過している画像を容易に撮像でき、その撮像された撮像画像に基づいて魚卵の熟度を判定することができる。
【0022】
本発明の魚卵熟度判定装置は、好ましくは、支持手段が、載置トレーを横方向に傾動させて、魚卵を載置トレーの上に載置可能な載置姿勢状態から搬送手段の側方に排出する排出姿勢状態に載置トレーの姿勢を変更可能な傾動手段を有することを特徴としている。
【0023】
本発明の魚卵熟度判定装置によれば、搬送手段と載置トレーとの間に傾動手段が設けられている場合であっても、光照射手段を載置トレーの下方に配置でき、載置トレーの下方から載置トレーに向かって直接光を照射することができる。したがって、光照射手段から載置トレー上の魚卵までの距離を短くすることができ、載置トレーに載置された魚卵に対して、充分な光量の光を照射することができ、透過させることができる。したがって、光照射手段から照射された光が魚卵を透過している画像を容易に撮像でき、その撮像された撮像画像に基づいて魚卵の熟度を判定することができる。
【0024】
本発明の魚卵熟度判定装置は、好ましくは、光照射手段が、光源と、光源から光の供給を受けて発光する発光部と、光源から発光部に光を伝搬する光ファイバーケーブルとを有することを特徴としている。
【0025】
本発明の魚卵熟度判定装置によれば、光ファイバーケーブルによって光源から発光部に光を伝搬することができるので、光源を発光部から離れた位置に設けることができる。したがって、光源の熱が載置トレーや載置トレー上の魚卵に伝達されるのを防ぐことができる。
【0026】
また、本発明の魚卵熟度判定装置は、好ましくは、光照射手段の光源が載置トレーよりも高い位置に配置されていることを特徴としている。本発明の魚卵熟度判定装置によれば、光照射手段の光源が載置トレーよりも高い位置に配置されているので、魚卵の水分が光源に付着するのを防ぎ、光源用の電源がショートするのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の魚卵熟度判定装置及び魚卵熟度判定方法によれば、光が魚卵を透過している画像に基づいて魚卵の熟度を判定するので、常に画一的な判定結果を得ることができる。従って、魚卵の品質の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の魚卵熟度判定装置を備えた魚卵選別装置の構成を説明する図。
【図2】実施例1における魚卵熟度判定装置の構成を説明する図。
【図3】実施例1における魚卵熟度判定装置の機能ブロック図。
【図4】実施例1における画像処理の内容を説明する図。
【図5】完熟卵の光透過値のヒストグラムを示す図。
【図6】過熟卵の光透過値のヒストグラムを示す図。
【図7】実施例2における画像処理の内容を説明する図。
【図8】実験データを示す表。
【図9】実験データを示すグラフ。
【図10】実施例3における魚卵熟度判定装置の構成を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
<実施例1>
つぎに、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例では、魚卵がスケコである場合を例に説明するが、魚卵は、スケコに限定されるものではなく、他のものであってもよい。
【0030】
図1は、本発明の魚卵熟度判定装置を備えた魚卵選別装置の構成を示す概略図である。
魚卵選別装置1は、図1に示すように、例えばコンベアなどの搬送ライン2を有しており、搬送ライン2に沿って上流側から順番に、投入部3、等級判別部4、排出仕分け部5が設けられている。
【0031】
搬送ライン2は、搬送方向Fに連続して所定間隔だけ離間して配置された載置トレー(載置部)6を備えている。載置トレー6は、例えば合成樹脂等の光透過性材料からなる板状部材によって構成されており、スケコWを並べて載置可能な平皿形状を有している。搬送ライン2は、スケコWを載せた載置トレー6を搬送方向Fの下流側に向かって連続して搬送するようになっている。
【0032】
投入部3では、スケコWが搬送ライン2に投入される。本実施例では、作業者Mの手作業によって載置トレー6の上にスケコWが載置される。
【0033】
等級判別部4では、スケコWの等級を判別する処理が行われる。等級は、スケコWの形、色、熟度、重量等の予め設定された基準に基づいて判別される。そして、等級を判別する要件の一つである熟度は、本発明の魚卵熟度判定装置10を用いて判定される。
【0034】
排出仕分け部5では、等級判別部4の判別結果に基づいてスケコWを仕分けして排出する選別処理がなされる。本実施例では、複数の排出トレー7が搬送ライン2に沿って等級別に並べて配置されており、該当する等級の排出トレー7の位置まで、スケコWを載せた載置トレー6が搬送されると、載置トレー6が載置姿勢状態から排出姿勢状態に傾動されて、載置トレー6から排出トレー7にスケコWが排出されるようになっている。
【0035】
図2は、本発明の魚卵熟度判定装置の構成を説明する図、図3は、魚卵熟度判定装置の機能ブロック図である。
【0036】
魚卵熟度判定装置10は、載置トレー6に載置されたスケコWに光を照射する光照射手段11と、光照射手段11から照射された光がスケコWを透過している画像を撮像する撮像手段12と、撮像手段12によって撮像された撮像画像を画像処理して、その画像処理の結果に基づいてスケコWの熟度を判定する処理を行う演算手段13を有する。
【0037】
光照射手段11は、例えばハロゲンランプ等からなる光源11aを備えている。光源11aは、図2に示すように、載置トレー6の下方に配置されており、上方に向かって光を照射するようにその向きが設定されている。光源11aには、載置トレー6とスケコWを透過する光量の光を照射可能な容量のものが用いられている。光源11aは、載置トレー6上のスケコW全体をムラがなく、均等な明るさで照らすことができるものであればよく、ハロゲンランプに限定されるものではない。
【0038】
撮像手段12は、カラー画像を撮像可能なCCDカメラ12aを有している。CCDカメラ12aは、載置トレー6の上方でかつ光源11aと対向する位置に配置されており、載置トレー6の上方から載置トレー6上のスケコWを撮像できるように、ピントや絞り、シャッタースピードなどの各種設定が適切に設定される。そして、スケコWが載置トレー6に載置されて搬送されてきた場合に、光照射手段11の光源11aから照射された光が載置トレー6を介してスケコWを透過している画像を撮像することができるようになっている。
【0039】
演算手段13は、例えばコンピュータ等のハードウエアとソフトウエアプログラムの組み合わせによって構成されており、ハードウエア上でソフトウエアプログラムを実行することによって、演算手段13の内部機能として、図3に示すように、画像処理手段14と判定手段15が具現化される。
【0040】
画像処理手段14は、撮像画像を画像処理して撮像画像からスケコWの画像のみを抽出した魚卵画像を作成し、その作成した魚卵画像に基づいてスケコWを透過する光の光透過値を測定する処理を行う。画像処理装置14では、所定の面積範囲を透過する光透過値の平均値が算出される。
【0041】
図4は、画像処理手段による画像処理の内容の一例を説明する図である。
まず、予めスケコWが載置されていない、空状態の載置トレー6を撮像手段12で撮像して、載置トレー6の基画像Pbとして演算手段13の記憶手段(図示せず)に記憶しておく(図4(a)を参照)。ここでは、光照射手段11から光を照射して、光源11aの光が載置トレー6を透過している状態を撮像する。
【0042】
次に、載置トレー6の上にスケコWが載置された状態で光照射手段11から光を照射し、光照射手段11から照射された光がスケコWを透過している画像を撮像手段12で撮像して、撮像画像Paを取得する(図4(b)を参照)。
【0043】
そして、画像処理手段14は、撮像画像Paから載置トレー6の基画像Pbを画像減算する画像処理を行い(図4(c)を参照)、撮像画像PaからスケコWの画像を抽出した魚卵画像Pcを作成する(図4(d)を参照)。そして、魚卵画像Pcに基づいてスケコWを透過している光の光透過値を測定する処理を行う。
【0044】
スケコWの熟度は、従来から、その外観で判断されている。したがって、外観と一致させるべく、スケコWの所定の面積範囲を透過する光の光透過値を求める。スケコWの所定の面積範囲として、例えばスケコW全体を透過する光の光透過値を算出するべく、魚卵画像Pcの明度の濃度値を探索する(図4(e)を参照)。そして、明度の濃度値のヒストグラムを作成し、そのヒストグラム内の平均を光透過値の平均値として算出する。
【0045】
図5と図6は、それぞれスケコの明度の濃度値を探索した結果を示すヒストグラムであり、図5は完熟のスケコのヒストグラム、図6は過熟のスケコのヒストグラムである。
【0046】
スケコWは、完熟の場合、内部に水分が少ないので、明度の濃度値は小さくなる。したがって、図5に示すように、濃度値の平均は低くなる。一方、過熟の場合は、内部が水状であるので、明度の濃度値は大きくなる。したがって、図6に示すように、濃度値の平均値は高くなる。
【0047】
なお、図5及び図6では、光透過値として、明度の輝度値(0〜255階調)の場合を例に説明したが、光透過値は、明度の輝度値に限定されるものではなく、例えば、光透過値として、明度、彩度、色相の少なくとも一つを用いることができる。
【0048】
判定手段15は、画像処理手段14によって測定した光透過値に基づいてスケコWの熟度を判定し、より詳しくは、光透過値の平均値と予め設定された閾値とを比較して、その比較結果に基づいてスケコWが完熟卵と過熟卵のいずれであるかを判定する。具体的には、平均値が閾値よりも低いときはスケコWが完熟であると判定し、平均値が閾値以上のときは過熟であると判定する。閾値は、任意に設定できるようになっている。
【0049】
また、判定手段15は、予め設定された複数の熟度ランクのいずれに、光透過値の平均値が該当するかを判定し、その判定結果に基づいてスケコWの熟度を決定してもよい。例えば、複数の熟度ランクとして、未熟卵ランク、完熟卵ランク、過熟卵ランクの3種類の熟度ランクを用いて、スケコWの熟度を決定してもよい。未熟卵ランク、完熟卵ランク、過熟卵ランクにそれぞれ対応して予め設定された各光透過値領域のいずれに、光透過値の平均値が該当するかを判定し、その判定結果に基づいてスケコWが未熟卵、完熟卵、過熟卵のいずれであるかを判定する構成としてもよい。
【0050】
上述の魚卵熟度判定装置10によれば、光照射手段11から照射された光がスケコWを透過している画像を撮像して撮像画像Paを取得し、その撮像画像Paに基づいてスケコWの熟度を判定するので、常に画一的な判定結果を得ることができる。従って、スケコWの品質の安定化を図ることができる。
【0051】
また、スケコWの所定の面積範囲を透過する光の光透過値の平均値を用いて熟度を判定しているので、判定結果を、実際の見た目の判断(外観判断)に一致させることができ、違和感のない判定結果を得ることができる。
【0052】
また、魚卵熟度判定装置10の採用により、スケコWの選別作業を人手によるものから機械装置による全自動化することができる。したがって、省力化を図ることができ、作業員の人員確保を不要とし、人件費の削減を図ることができる。
【0053】
<実施例2>
次に、実施例2について図7を用いて以下に説明する。
【0054】
上述の実施例1では、スケコWの所定の面積範囲を透過する光の光透過量を求める場合に、スケコW全体を透過する光の光透過量を算出する場合を例に説明したが、本実施例2では、スケコWの少なくとも一部を透過する光の光透過量を算出することを特徴としている。
【0055】
まず、載置トレー6にスケコWが載置されていない空状態において、予め設定された所定範囲の領域Sの画像を撮像手段12で撮像して、基画像Peとして演算手段13の記憶手段(図示せず)に記憶しておく(図7(a)を参照)。
【0056】
上記撮像を行う場合には、光照射手段11から光を照射して、光源11aの光が載置トレー6を透過している状態で撮像を行う。領域Sは、載置トレー6の上にスケコWを載置した場合に、スケコWの少なくとも一部が配置されるようにその範囲が設定されており、本実施例では、載置トレー6のほぼ中央位置に設定されている。
【0057】
次に、熟度を判定する場合は、載置トレー6の上にスケコWが載置された状態で(図7(b)を参照)、光照射手段11から光を照射して、光照射手段11から照射された光がスケコWを透過している領域Sの画像を撮像手段12で撮像する。
【0058】
画像処理手段14は、撮像手段12で撮像した領域Sの撮像画像Pfを取得し、その撮像画像Pfから白く飽和している部分を除外して載置トレー6の基画像Peを画像減算する画像処理を行い、領域Sの撮像画像PfからスケコWの一部画像Pdのみを切り出す(図7(c)を参照)。
【0059】
そして、そのスケコWの一部画像Pdのうち、飽和近辺部Weの画像を数ドット分だけ縮退させる画像処理を行い、魚卵画像Peを作成する(図7(d)を参照)。そして、魚卵画像Peに基づいてスケコWを透過している光の光透過値を測定する処理を行う。上記した画像処理の後に行われる光透過値の測定処理は、実施例1と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0060】
本実施例によれば、スケコW全体を画像処理する実施例1と比較して、画像処理の範囲を狭くすることができ、画像処理の情報量を少なくすることができる。したがって、処理の高速化を図ることができ、サイクルタイムを短縮することができる。また、所望の領域Sに限定して光透過値を測定するので、例えば載置トレー6のリブ等によって形成される明暗部の影響を排除することができ、スケコWそのものの光透過値を正確に測定することができる。
【0061】
<実験例>
図8、図9は、完熟と過熟のスケコの実験データを示す図であり、図8は、実験データの比較表、図9は、図8の実験データをグラフに表したものである。
【0062】
この実験例では、完熟と過熟のスケコをそれぞれ10個用意し、本発明の魚卵熟度判定装置で光透過値を測定した。その結果、図8に示すように、完熟のスケコでは、光透過値が120近辺の値を示し、過熟のスケコでは60近辺の値を示した。このように、完熟スケコと過熟スケコとでは、光透過値に約2倍の差が発生しており、図9に示すように、完熟スケコと過熟スケコとの差が明確に現れている。したがって、光透過値に基づいて、スケコの熟度を明確に判定できることがわかる。
【0063】
本発明は、上述の各実施例の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では、載置部が載置トレー6である場合を例に説明したが、ベルトコンベアの搬送ベルトであってもよい。
【0064】
また、上述の各実施の形態では、撮像手段の例としてカラーの画像を撮像可能なカラーCCDを用いた場合を例に説明したが、白黒の画像を撮像可能なカメラを用いてもよい。カラーCCDを用いた場合には、RGBの三面によって透過色を検出でき、種々のアルゴリズムをオプションとして付けることができる。一方、白黒の画像を撮像するカメラを用いた場合には、撮像手段のコストを低減し、また、カラー画像よりも情報量を削減でき、画像処理や判定処理の容易化、処理速度の向上を図ることができる。
【0065】
<実施例3>
次に、本発明の実施例3について図10を用いて説明する。
【0066】
図10は、実施例3の魚卵熟度判定装置の構成を説明する図である。なお、上述の実施例と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
【0067】
実施例3の魚卵熟度判定装置10は、実施例1、2と同様に、スケコWの下側からスケコWに光を照射して、照射した光がスケコWを透過している画像をスケコWの上側から撮像し、その撮像した撮像画像に基づいてスケコWの熟度を判定するものであり、載置トレー6と、搬送手段21と、支持手段31と、光照射手段11を有している。
【0068】
搬送手段21は、搬送ライン2(図1を参照)に沿って設けられており、載置トレー6の下方で水平に移動して載置トレー6を搬送する構成を有している。搬送手段21は、図10に示すように、本実施例ではチェーンコンベア22を有している。チェーンコンベア22は、搬送ライン2のラインテーブル2a上に敷設された左右一対のレール24の間で、案内部材23によって案内可能に支持されており、図示していない駆動モータによって回転駆動されて、ラインテーブル2aの上面に沿って載置トレー6の搬送方向に移動するようになっている。
【0069】
支持手段31は、搬送手段21と載置トレー6との間に介在されて、搬送手段21の上方に載置トレー6を支持し、搬送手段21と載置トレー6との間に、載置トレー6の搬送方向に亘って連通しかつ搬送方向に対して横方向一方側(図10では左側)が開放された空間部Sを形成するように構成されている。
【0070】
支持手段31は、例えば排出仕分け部5において、載置トレー6を横方向に傾動させて、スケコ(魚卵)Wを載置トレー6の上に載置可能な載置姿勢状態(図10に実線で示す状態)から搬送手段21の側方に排出する排出姿勢状態(図10に仮想線で示す状態)に載置トレー6の姿勢を変更可能な傾動手段32を有している。
【0071】
傾動手段32は、チェーンコンベア22に連結されてレール24上を摺動して移動される基部33と、載置トレー6の搬送方向と同方向を回転軸中心として基部33の上方で左右に揺動自在に支持されている可動部34と、載置トレー6の姿勢状態を載置姿勢状態と排出姿勢状態のいずれか一方に選択的に変更できるように、基部33に対する可動部34の揺動を規制して位置決めする位置決め手段35とを有している。
【0072】
支持手段31は、傾動手段32の上方に載置トレー6を支持する支持脚部36を有している。支持脚部36は、傾動手段32の可動部34と載置トレー6との間に介在されて、搬送方向に対して横方向他方側(図10では右側)に位置するように設けられており、傾動手段32の上部と載置トレー6の下部との間に空間部Sを形成している。
【0073】
光照射手段11は、搬送手段21と載置トレー6との間の高さ位置で載置トレー6の横方向一方側から横方向他方側に向かって突出して空間部Sを通過可能に配置され、上方に向かって光を照射する構成を有している。
【0074】
光照射手段11は、ハロゲンランプ等の光源41と、光源41から光の供給を受けて発光する発光部43と、光源41から発光部に光を伝搬する光ファイバーケーブル42を有している。発光部43は、傾動手段32と載置トレー6との間の高さ位置で、搬送手段21よりも横方向一方側に基端部が支持されている。そして、横方向他方側に向かって水平に突出して、先端部上面が載置トレー6の下面に対向するように配置されている。先端部上面には、発光面が形成されており、上方に向かって光を照射するようになっている。
【0075】
光源41は、光源の熱が載置トレー6やスケコWに伝達するのを防止すべく、発光体本部43から離れた位置に設けられている。そして、スケコWの水分が載置トレー6から滴下して光源用の電源がショートするのを防止すべく、載置トレー6よりも上方の高さ位置に配置されている。
【0076】
特に図示していないが、発光部43の上方位置には、撮像手段12(図2を参照)が設けられており、光照射手段11から照射された光が、載置トレー6を透過して、更に載置トレー6上のスケコWを透過している画像を撮像できるようになっている。撮像した画像に基づいてスケコWの熟度を判定する構成については、上述の実施例1、2と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0077】
上記構成を有する実施例3の魚卵熟度判定装置10によれば、支持手段31によって、搬送手段21と載置トレー6との間に、載置トレー6の搬送方向に亘って連通しかつ横方向一方側が開放された空間部Sが形成され、光照射手段11が搬送手段21と載置トレー6との間の高さ位置でトレーの横方向一方側から横方向他方側に向かって突出して空間部Sを通過可能に配置されている。
【0078】
したがって、搬送手段21によって載置トレー6が搬送されてきた場合に、空間部Sに光照射手段11を通過させることができ、その際に、載置トレー6の下方から載置トレー6に向かって直接光を照射して、載置トレー6に光を透過させて、載置トレー6上のスケコWに光を透過させることができる。したがって、光照射手段11から照射された光がスケコWを透過している画像を撮像でき、その撮像された撮像画像に基づいてスケコWの熟度を判定することができる。
【0079】
例えば、スケコWをベルトコンベアの上に載せて搬送する装置の場合には、ベルトを光透過性材料によって構成し、ベルトの下方に光照射手段を設けて、上方に向かって光を照射することで、ベルトに光を透過させ、更にベルト上のスケコWに光を透過させることができる。
【0080】
しかしながら、本発明のように、載置トレーの上にスケコWを載せて搬送する装置の場合には、搬送手段の上に載置トレーを支持する必要がある。したがって、スケコWの下方から光を照射するためには、搬送手段の下方に光照射手段を配置しなければならず、光照射手段からスケコWまでの距離が長くなり、光照射手段から照射された光がスケコWに到達するまでに減衰して、光強度が弱くなるという問題があった。したがって、より強度の強い光照射手段を使用しなければならず、設備費が高騰して、装置の低価格化を図ることができなかった。
【0081】
特に、搬送手段と載置トレーとの間に傾動手段が介在されている場合には、傾動手段が光の透過を阻害し、光照射手段から照射された光をスケコWに到達させることはもはや困難であった。
【0082】
これに対して、本発明の魚卵熟度判定装置10は、支持手段31の支持脚部36によって、搬送手段21と載置トレー6との間に、載置トレー6の搬送方向に亘って連通しかつ横方向一方側が開放された空間部Sを形成し、載置トレー6が搬送されてきた場合に、その空間部Sに光照射手段を通過可能な構成を有しているので、載置トレー6の下方から載置トレー6に向かって直接光を照射することができる。
【0083】
したがって、光照射手段11から載置トレー6上のスケコWまでの距離を短くすることができ、載置トレー6に載置されたスケコWに対して、充分な光量の光を照射することができ、光によってスケコWを透過させることができる。したがって、光照射手段11から照射された光がスケコWを透過している画像を容易に撮像でき、その撮像された撮像画像に基づいてスケコWの熟度を判定することができる。したがって、光照射手段11から照射される光の光強度を増大させる必要がなく、光源の大きさや消費電力を抑えることができ、コストを削減できる。
【0084】
また、実施例3の魚卵熟度判定装置10によれば、光照射手段11は、ハロゲンランプ等の光源41と、光源41から光ファイバーケーブル42を介して光の供給を受けて発光する発光部43を有しており、光源41が発光部43から離れた位置に設けられているので、光源41の熱が載置トレー6や、載置トレー6上のスケコWに熱伝達するのを防ぐことができる。また、光源41が載置トレー6よりも上方の高さ位置に配置されているので、スケコWの水分が垂下して、発光部43に付着したとしても、光源用の電源がショートするのを防ぐことができる。
【0085】
なお、本発明は、上述の実施例3の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例3では、搬送手段21として、チェーンコンベアの場合を例に説明したが、載置トレー6の下方を移動して載置トレー6を搬送するものであればよく、チェーンコンベア以外のコンベアを用いてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 魚卵選別装置
2 搬送ライン
3 投入部
4 等級判別部
5 排出仕分け部
6 載置トレー(載置部)
7 排出トレー
10 魚卵熟度判定装置
11 光照射手段
11a 光源
12 撮像手段
12a CCDカメラ
13 演算手段
14 画像処理手段
15 判定手段
Pa 撮像画像
Pb 基画像
Pc 魚卵画像
W スケコ(魚卵)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚卵が載置される載置部と、
該載置部に載置された前記魚卵に対して光を照射する光照射手段と、
該光照射手段から照射された光が前記魚卵を透過している画像を撮像する撮像手段と、
該撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて前記魚卵の熟度を判定する判定手段と、
を有することを特徴とする魚卵熟度判定装置。
【請求項2】
前記撮像画像を画像処理して該撮像画像から前記魚卵の少なくとも一部を含む画像を抽出した魚卵画像を作成し、該作成した魚卵画像に基づいて前記魚卵を透過している光の光透過値を測定する画像処理手段を有し、
前記判定手段は、該画像処理手段により測定した光透過値に基づいて前記熟度の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項3】
前記光透過値は、明度、彩度、色相の少なくとも一つであることを特徴とする請求項2に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項4】
前記画像処理手段は、前記魚卵画像に基づいて前記魚卵の所定の面積範囲内を透過している光の光透過値の平均値を算出し、
前記判定手段は、該画像処理手段によって算出された光透過値の平均値に基づいて前記魚卵の熟度を判定することを特徴とする請求項2または3に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記平均値と予め設定された閾値とを比較し、該比較結果に基づいて前記魚卵が完熟卵と過熟卵のいずれであるかを判定することを特徴とする請求項4に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記平均値が前記閾値よりも低いときは前記魚卵が完熟卵であると判定し、前記平均値が前記閾値以上のときは前記魚卵が過熟卵であると判定することを特徴とする請求項5に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項7】
前記判定手段は、予め設定された複数の熟度ランクのいずれに前記平均値が該当するかを判定し、該判定結果に基づいて前記魚卵の熟度を決定することを特徴とする請求項4に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記複数の熟度ランクとして、未熟卵ランク、完熟卵ランク、過熟卵ランクの3種類の熟度ランクを用いて、前記魚卵の熟度を判定することを特徴とする請求項7に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項9】
前記判定手段は、前記未熟卵ランク、完熟卵ランク、過熟卵ランクにそれぞれ対応する光透過値領域のいずれに前記平均値が該当するかを判定し、該判定結果に基づいて前記魚卵が前記未熟卵、完熟卵、過熟卵のいずれであるかを判定することを特徴とする請求項8に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項10】
前記載置部は、光透過性材料からなる板状部材によって構成され、
前記光照射手段は、前記載置部の上方と下方のいずれか一方側から前記光の照射を行い、
前記撮像手段は、前記載置部の他方側から前記撮像を行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項11】
前記光照射手段は、前記載置部の下方に配置され、前記載置部を透過させて前記魚卵に光を照射可能であり、
前記撮像手段は、前記載置部の上方に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項12】
前記撮像手段は、前記画像としてカラー画像を撮像することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項13】
載置部の上に魚卵を載置し、
光照射手段から魚卵に対して光を照射し、
前記光照射手段から照射された光が前記魚卵を透過している画像を撮像手段で撮像し、
該撮像手段によって撮像された画像を画像処理して、前記魚卵を透過する光の光透過値を測定し、
該測定した光透過値に基づいて前記魚卵の熟度を判定することを特徴とする魚卵熟度判定方法。
【請求項14】
魚卵の下側から前記魚卵に光を照射して、該照射した光が前記魚卵を透過している画像を前記魚卵の上側から撮像し、該撮像した撮像画像に基づいて前記魚卵の熟度を判定する魚卵熟度判定装置であって、
前記魚卵が載置される光透過性材料によって構成された載置トレーと、
該載置トレーの下方で水平に移動して前記載置トレーを搬送する搬送手段と、
該搬送手段と前記載置トレーとの間に介在されて、前記搬送手段の上方に前記載置トレーを支持し、前記搬送手段と前記載置トレーとの間に、前記載置トレーの搬送方向に亘って連通しかつ前記搬送方向に対して横方向一方側が開放された空間部を形成する支持手段と、
前記搬送手段と前記載置トレーとの間の高さ位置で前記載置トレーの横方向一方側から横方向他方側に向かって突出して前記空間部を通過可能に配置された光照射手段と、
を有することを特徴とする魚卵熟度判定装置。
【請求項15】
前記支持手段は、
前記載置トレーを前記横方向に傾動させて、前記魚卵を前記載置トレーの上に載置可能な載置姿勢状態から前記搬送手段の側方に排出する排出姿勢状態に前記載置トレーの姿勢を変更可能な傾動手段を有することを特徴とする請求項14に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項16】
前記光照射手段は、光源と、該光源から光の供給を受けて発光する発光部と、前記光源から前記発光部に光を伝搬する光ファイバーケーブルとを有していることを特徴とする請求項14又は15に記載の魚卵熟度判定装置。
【請求項17】
前記光照射手段は、前記光源が前記載置トレーよりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項16に記載の魚卵熟度判定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−115045(P2011−115045A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266184(P2009−266184)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000003274)株式会社マルハニチロ水産 (13)
【出願人】(599167582)株式会社横崎製作所 (19)
【Fターム(参考)】