説明

鳥類飼育用のケージユニット

【課題】ケージユニットにおける特別な機械的・雰囲気的な状況に対して最適な構成を有する、鳥類飼育用のケージユニットを提供する。
【解決手段】送風扇状フラップ32が主として、上側の力伝達部分146と下側の扇状フラップ部分147とによって形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥類飼育用のケージユニットであって、
ケージケーシングによって形成された少なくとも2つの水平なケージ列が、互いに隣接して配置されており、
複数のケージケーシングが、ダブルケージによって形成されており、
ケージ列の下に各1つの糞受容装置が延在しており、
捕集された糞を乾燥させるために、糞受容装置の上方に、長手方向間隔をおいて分配配置されていて横軸に支承された送風扇状フラップが設けられており、
これらの送風扇状フラップを旋回させるために、該送風扇状フラップに旋回駆動装置が配属されており、
該旋回駆動装置が複数の引張り兼押圧ロッドを有しており、これらの引張り兼押圧ロッドが、長手方向においてケージユニットを貫いて送風扇状フラップの横軸から小さな間隔をおいて延びていて、かつ送風扇状フラップに係合作用している形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
糞ベルトによって捕集された糞を乾燥させるための装置を備えたこのような形式のケージユニットは、公知である(ドイツ連邦共和国特許第3715735号明細書)。
【0003】
ケージユニットが大きな長さを有している場合には、旋回駆動装置の慣性力が大きいことに関連して、引張り兼押圧ロッドの著しく大きなかつ部分的に著しい長さ変化が発生し、これによってシステム全体の不均一な運転及び著しい振動が生ぜしめられる。
【0004】
このような状況を改善するために、ヨーロッパ特許出願公開第387819号明細書には、鳥類飼育用のケージユニットの空気通流装置のための駆動装置が開示されており、この駆動装置は引張り機構と共働し、これらの引張り機構には、駆動力の方向とは逆向きに作用するそれぞれ少なくとも1つのばねが配置されている。そしてこのばねは、戻り運動時においても引張り機構を、該引張り機構の均一な長さを生ぜしめる適宜な引張り緊張下に保つように働く。
【0005】
ケージユニットにおいては、サルモネラ菌のおそれから湿式洗浄が行われねばならない。この場合、指示とは逆に洗浄中に空気通流装置のスイッチが切られることがある。このような場合には鶏の糞が不都合に堆積して、この結果著しいアンバランスの生じることがある。そしてこのようなアンバランスは、ばねが破損するほど大きくなることがある。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許第3715735号明細書
【特許文献2】ヨーロッパ特許出願公開第387819号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式のケージユニットを改良して、ケージユニットにおける特別な機械的・雰囲気的な状況に対して最適な構成を有する、鳥類飼育用のケージユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭に述べた形式の鳥類飼育用のケージユニットにおいて、送風扇状フラップが主として、上側の力伝達部分と下側の扇状フラップ部分とによって形成されているようにした。
【発明の効果】
【0008】
本発明のように構成されていると、ケージユニットにおける特別な機械的・雰囲気的な状況(mechanisch-klimatische Verhaeltnisse)を考慮することができる。
【0009】
本発明の構成において、少なくとも力伝達部分が、振動質量を減じるために材料切欠きを有していると有利である。
【0010】
別の有利な構成では、力伝達部分の範囲に、主として送風扇状フラップの長手方向に延在する補強用の長手方向リブが設けられている。
【0011】
本発明の別の有利な構成では、力伝達部分と扇状フラップ部分とが、実質的に2つの異なった材料から成っており、この場合有利には、力伝達部分が剛性のプラスチック、特にガラス繊維補強されたポリアミド6.6(PA6.6)から成っており、かつ/又は扇状フラップ部分がフレキシブルなプラスチック、特に熱可塑性のエラストマ(TPE)から成っている。
【0012】
本発明のさらに別の有利な構成では、複数の引張り兼押圧ロッドが、互いに往復運動するようにかつ少なくともグループ毎に共通の駆動機構によって駆動可能であり、引張り兼押圧ロッドが、回転軸線を有する枢着手段を用いて、送風扇状フラップに枢着されており、該送風扇状フラップの該枢着手段、有利には扇状フラップ・駆動軸の範囲に、各引張り兼押圧ロッドのための運動自由空間、有利には貫通開口が設けられており、しかも駆動機構が、該駆動機構の両側に係合する引張り兼押圧ロッドを一緒に駆動するようになっており、引張り兼押圧ロッドと各扇状フラップ・枢着手段、有利には扇状フラップ・駆動軸との間に、該扇状フラップ・枢着手段の回転軸線を中心にして回転可能な各1つの結合部材が設けられている。
【0013】
駆動機構が、該駆動機構を挟んでその両側に係合する引張り兼押圧ロッドを一緒に駆動するように構成されていることによって、駆動機構の両側において逆向きに作用する慣性力に基づいてシステム全体の振動が著しく減じられる、ということが期待された。しかしながら驚いたことに、この利点は特に、結合部材が、扇状フラップ駆動軸とも呼ばれる扇状フラップ・枢着手段(扇状フラップ・駆動軸)の、送風扇状フラップの横軸に対して平行に配置された幾何学的な回転軸線を中心にして回転可能であり、かつ扇状フラップ・枢着手段(扇状フラップ・駆動軸)と引張り兼押圧ロッドとの間に配置されている、という構成との関連において達成される、ということが判明した。特にこの構成に基づいて、不都合な共鳴振動が形成されず、そして、このような共鳴振動を阻止する一種の遮断作用と緩衝作用とが発生する。これによって、駆動側においてもまた送風扇状フラップの支承部の範囲においても、著しく長い運転時間経過後に、極めてわずかな摩耗しか発生しなくなる。
【0014】
本発明の有利な構成では、駆動機構がケージ列のほぼ長手方向中心において、少なくとも部分的にケージケーシングの内部に設けられている。このように構成されていると、振動を著しく減じることができ、最適なスペース利用が可能であるのみならず、駆動機構を支持及び固定するために通常必要な補助装置を省くことができる。さらにこのような構成によって、連続したただ1つの糞ベルトをケージ列毎に使用することが可能になり、この結果極めて高価な糞ベルト駆動装置が不要になる。
【0015】
本発明の別の有利な構成では、駆動機構とそれぞれ直接的に隣接する送風扇状フラップとの間に、力のピークもしくは横力を受け止めるもしくは吸収する吸振軸受(Schwinglager)が設けられている。
【0016】
さらに本発明の別の構成では、駆動機構が、互いに小さな間隔をおいて並んで位置していて共通の駆動軸線に配置された2つの偏心円板によって形成されており、この場合2つの偏心軸線と駆動軸線とが共通の平面に位置している。さらに別の有利な構成では、引張り兼押圧ロッドと駆動機構との間に、各1つの枢着エレメント、有利には連接棒が設けられており、この場合有利にはこの枢着エレメントは、ゴムもしくはプラスチックによって形成された少なくとも1つの緩衝部材を有している。有利には、枢着エレメント(連接棒)が、引張り兼押圧ロッドと駆動機構との間における角度を調整するための角度補償エレメントを有している。さらに、枢着エレメントと引張り兼押圧ロッドとの間に、枢着エレメントに引張り兼押圧ロッドを支承するため及び力を調整するための軸受兼補償エレメントが設けられており、該軸受兼補償エレメントが、ゴムもしくはプラスチックによって形成された少なくとも1つの緩衝部材を有していると、有利である。
【0017】
これらの構成は、個々に、もしくは互いに組み合わせられること、もしくは請求項1の特徴と組み合わせられることによって、設備全体の振動の少ない及び/又は摩耗の少ない運転のために貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に図面につき本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
ケージユニット10は、水平方向に延びる8つのケージ列11.1〜11.4を有しており、これらのケージ列11.1〜11.4は4つの階において互いに上下に配置されている。この場合各階における2つのケージ列11は、各1つのダブルケージ列を形成している。各ダブルケージ列11は、主としてダブルケージ13−13によって形成された複数のケージケーシング12.1〜12.4を有しており、この場合個々のケージ13は対を成して互いに背中合わせになっている。ダブルケージ列11を備えた各階の真ん中には、ここでは実質的にケージケーシング12.1〜12.4の内部に、旋回駆動装置に駆動力を供給するための各1つの駆動機構55が設けられている。個々のケージユニットの組み合わせを可能にするため又は有利な構成を得る目的から、しかしながら駆動機構55はケージケーシング12.1〜12.4の外側に配置されていてもよい。駆動機構55の両側には、引張り兼押圧ロッド37.1〜37.4によって形成された、送風扇状フラップ32を旋回させるための旋回駆動装置が係合している。各ダブルケージ13−13には各1つの送風扇状フラップ32が配属されている。各ケージ13は、その背側14から前側15に向かって下降する格子底部16を備えており、この格子底部16は前側14を越えて突出していて、卵捕集トラフ17を形成している。この卵捕集トラフ17の上方には飼料トラフ18が設けられており、この飼料トラフ18もまた卵捕集トラフ17同様、ダブルケージ列11の全長にわたって連続的に延びており、しかしながらまた駆動機構の範囲において中断されていてもよい。ケージユニット10は足19を介して支持されており、これらの足19はケージ・前側15の範囲においてそれぞれ、下側のケージ列11.1の隣接したケージもしくはケージケーシングの間に配置されている。ケージユニットは4つよりも多くの階を有していても、また8つよりも多くのケージ列を有していてもよい。ケージユニットは通常数メートルの長さを有し、しばしば50m以上の長さを有している。
【0020】
各ケージ列11は糞受容装置として例えば糞ベルト20を有しており、この糞ベルト20は、個々のケージ列11の両ケージ13の互いに逆向きに傾斜した格子底部16の下に、間隔をおいて、各階の全長にわたって延在しており、しかしながらまた駆動機構55の範囲においては中断されていてもよい。糞ベルト20の両縁部に沿ってケージ・前側15には、長手方向においてケージユニット10を貫いて延びる位置固定の、起立した縁部制限体21が配置されている。無端の循環ベルトとして構成された糞ベルト20は、格子底部16を通って落下する糞22を捕集して、この糞を時々その端部において放出することができる。ベルトの戻り側20.1は変向ローラなしに単に略示されているに過ぎない。
【0021】
ダブルケージ13−13を有する各ダブルケージ列11は、空気通流装置23を備えており、この空気通流装置23は、図3から分かるように、実質的にケージユニット10の長手方向中心平面24の両側において、互いに背中合わせで隣接したケージ13の間に配置されている。空気通流装置23は、ほぼ鉛直に配置された2つの長手方向壁25,26を有しており、両長手方向壁25,26は、互いに向かい合っている側において、長手方向中心平面24に対して平行に、ケージ列11の全体にわたって延在している。長手方向壁25,26の上側の縁部条片27は内方に長手方向中心平面に向かって折り曲げられており、これに対して長手方向壁25,26の下側の縁部条片28は、外方に向かって折り曲げられている。閉鎖された長手方向壁25,26はそれぞれケージ13の背側14の一部を形成している。長手方向壁25,26は長手方向に延びる通路29を形成しており、この通路29は個々の室30に分割されている。これらの室30はその上側において縁部条片27の間に狭幅の開口を有しており、かつ下方に向かって縁部条片28の間において開放している。室30への通路29の分割は、横壁31によって達成されており、これらの横壁31は同時に、長手方向において互いに隣接しているケージ13を互いに隔てている。これにしたがって各ダブルケージ13−13は固有の室30を備え、これらの室30の列は、長手方向においてケージの全長にわたって延びている。
【0022】
各室30には、駆動機構55に配属された室を除いて、送風扇状フラップ32が横軸33を用いて支承されており、この横軸33の端部は、長手方向壁25;26の少なくとも一方に支持されているか又は支承されており、この場合長手方向壁25,26に対して送風扇状フラップ32は小さな間隙を有している。
【0023】
図示のように、室30の上端部における開口は、長手方向に延びる条片34によって覆われており、この条片34は溝として長手方向管35の下において延びていて、かつ長手方向中心平面24においてケージ列11全体を貫いて延びている。駆動機構55の範囲において条片34はしかしながらまた覆われていても又は中断されていてもよい。懸吊された送風扇状フラップ32の下に小さな間隔をおいて、同様に長手方向中心平面24には、室30の開放した下端部の範囲において、該室30に長手方向に延びる空気流分割体36が配属されている。これによって各2つの空気流出開口48が得られる。
【0024】
駆動機構55は、互いに小さな間隔をおいて並んで位置していてかつ駆動軸63の共通の駆動軸線57に配置されている2つの偏心円板58,59によって形成されており、この場合両方の偏心軸線60,61と駆動軸線57とは、共通の平面に位置している。偏心円板58,59は、図5に示されているように、一体的に、偏心エレメント62を形成するように構成されており、しかしながらまた互いに小さな間隔をおいて位置している別個の偏心円板として構成されていてもよい。偏心円板58,59はそれぞれ玉軸受64を有しており、この場合玉軸受64の内径はそれぞれ偏心円板58,59の外径に相当している。偏心エレメント62は肩部66を有しており、この肩部66の互いに離反している軸方向外側には、玉軸受64がその互いに向かい合っている内側で接触している。外側において玉軸受64には、図5に示されているように、偏心エレメント62に解離可能に取り付けられた軸固定リング69,70を用いて固定されている。しかしながらまた玉軸受64は別の形式で、特に接着によって、偏心エレメント62と結合されていてもよい。偏心エレメント62は、駆動軸63を解離可能に受容するために孔71を有しており、この場合回動防止は、溝72に係合するくさびもしくは嵌合キー73を用いて行われる。
【0025】
駆動軸63は、2段式の伝動装置を備えた伝動装置・モータ65(図2参照)によって駆動され、この場合例えば、伝動装置に対して、2段式のベルト減速装置を備えた又は単段式のベルト減速装置を備えた電動モータを使用することも可能である。しかしながらまた駆動軸63はその他の形式で駆動されることもできる。
【0026】
引張り兼押圧ロッド37と駆動機構55との間には、各1つの枢着エレメントが、ここでは連接棒77が設けられている。連接棒77は、連接棒フォーク78と連接棒ロッド79と角度補償エレメント80と連接棒ヘッド81とによって形成されている。角度補償エレメント80は、軸受ブシュ83と2つのヒンジブシュ84.1,84.2と緩衝部材85.1,85.2と軸受ピン86とを有しており、ヒンジブシュ84.1,84.2と軸受ブシュ83と緩衝部材85.1,85.2とは、中空円筒形のスリーブによって形成されている。ヒンジブシュ84.1,84.2は組み立てられた状態においてそれぞれ、軸受ブシュ83の端面側の端部に取り付けられており、かつ緩衝部材85.1,85.2を介して軸受ピン86に支持されており、この軸受ピン86は軸受ブシュ83と両緩衝部材85.1,85.2とを貫いて延びている。軸受ブシュ83は、連接棒ヘッド81の外径部に配属された表面に固定されており、この場合ヒンジ軸線87は、中空円筒形の円板によって形成された連接棒ヘッド81の端面89に対して平行に、かつ偏心軸線60;61に対して垂直に延びている。連接棒ヘッド81は玉軸受64に支持されており、この玉軸受64の外径は連接棒ヘッド81の内径に相当している。ヒンジブシュ84.1,84.2は、2つのヒンジ金属薄板91.1,91.2を用いて各連接棒ロッド79に固定されている。連接棒ロッド79の長手方向軸線92は、偏心軸線61;60と直交している。連接棒ロッド79の、連接棒ヘッド81とは反対側の端部には、連接棒フォーク78が固定されている。この連接棒フォーク78は、互いに平行に間隔をおいて位置している2つのフォーク脚78.1,78.2を有しており、両フォーク脚78.1,78.2は、駆動機構55から離れている端部の範囲に、各1つの孔93を備えている。これらの孔93は、駆動軸線57に対して平行な共通の軸線94に位置している。
【0027】
引張り兼押圧ロッド37と連接棒77との間には、軸受兼補償エレメント95が配置されている。この軸受兼補償エレメント95は、引張り兼押圧ロッド37の、駆動機構55に向けられた端部と結合されており、かつ軸受部分96と緩衝部材97とを有している。この緩衝部材97は緩衝部材85.1;85.2と同様に、ゴムもしくはプラスチックによって形成されたスリーブ98により形成されており、このスリーブ98はその内径部及び外径部に、各1つのスリーブ状の金属周壁99.1;99.2を有している。軸受部分96は、引張り兼押圧ロッド37の両側に配置された平行な2つの固定脚105.1,105.2によって形成されており、両固定脚105.1,105.2の、駆動機構55に向けられた端部には、中空円筒形のヒンジブシュ106が固定されている。このヒンジブシュ106内には緩衝部材97が支承されている。組み立てられた状態において軸受部分96は緩衝部材97と共に、連接棒77の両方のフォーク脚78.1,78.2の間において、連接棒フォーク78の孔93と緩衝部材97の孔111とを貫通するヒンジねじ109と2つのシム板108とヒンジねじ109に螺合する6角形ナット112とを用いて、固定されている。
【0028】
軸受部分96の固定脚105.1,105.2はそれぞれ孔114を備えており、この場合孔114は、駆動軸線57に対して平行に延びる共通の回転軸線116を有している。
【0029】
駆動機構55とそれぞれ直接的に隣接した送風扇状フラップ32.1;32.2との間には、力のピークもしくは横力を受け止めるもしくは吸収する吸振軸受120が設けられている。この吸振軸受120はプレート状に構成されており、両端部に各1つの吸振軸受脚121.1;121.2を有している。吸振軸受120はその長手方向中心に、下方に向かって開放した方形の間隙122を有しており、この間隙122の側部は、吸振軸受脚121.1,121.2の互いに向かい合った平行な2つの端面123.1,123.2によって制限される。間隙幅124は、固定脚105.1,105.2の外方に向けられた両方の側面126.1,126.2の間における間隔125よりも幾分大きい。吸振軸受120の上端部及び下端部の範囲には、各1つの孔128,129が設けられており、これらの孔128,129の中心軸線131;132は互いに平行に、かつ駆動軸線57に対して平行に延びている。吸振軸受120の支承及び固定は、孔128を貫いて延びる吸振軸受軸134を介して行われ、この吸振軸受軸134はそれぞれ端面側において、ねじ136と間に入れられたシム板137とを用いて、駆動機構55と結合された固定アーム138(図2参照)に固定されている。さらに吸振軸受120は、組み立てられた状態において軸受ピン117を用いて軸受部分96に固定されかつ支承されている。軸受ピン117はこの場合一方では、吸振軸受脚121.1;121.2を貫通している孔129を貫いて延び、かつ他方では、軸受部分96の固定脚105.1,105.2の孔114を貫いて、さらに該固定脚の間に配置されたスペーサスリーブ139を貫いて延びている。
【0030】
送風扇状フラップ32の構成及び支承形式は図7に示されている。送風扇状フラップ32は上側の力伝達部分146と下側の扇状フラップ部分147とを有している。送風扇状フラップ32は、ケージユニットにおける機械的・化学的・雰囲気的な特性に耐えられる材料から成っており、この場合上側の力伝達部分146は比較的剛性のプラスチック、特にガラス繊維補強されたポリアミド6.6から成っており、かつ下側の扇状フラップ部分147は比較的フレキシブルな、しかしながら十分な固有剛性によって特徴付けられた材料、特に熱可塑性のエラストマ(TPE)もしくは架橋されたポリオレフィンから成っている。送風扇状フラップ32を支承するために送風扇状フラップ32は、力伝達部分146の上端部に、送風扇状フラップ32の横方向において駆動軸線57に対して平行に延びる横軸33を有している。この横軸33は、図7に示されているように、一方の端部で、長手方向壁26に固定されている固定部分148と結合されている。しかしながらまた横軸33は、両端部において長手方向壁25,26に固定されていてもよい。力伝達部分146は有利には、送風扇状フラップ32の長手方向に延在する貫通開口149、つまり引張り兼押圧ロッド37を貫通させかつ結合部材50を受容するための貫通開口149を有しており、この場合結合部材50は、引張り兼押圧部材37と扇状フラップ駆動軸51とをほとんど取り囲んでいる。これによって一方では、結合部材50と引張り兼押圧ロッド37との間もしくは結合部材50と扇状フラップ駆動軸51との間における形状結合的(formschluessig)な確実な結合を達成することができ、かつ他方では取付け・取外しを簡単に行うことができる。
【0031】
力伝達部分146を貫通する貫通開口149の代わりに、引張り兼押圧ロッド37に対して十分に大きな運動自由空間を与えることができる、種々様々なその他の構成もまた可能である。例えば、長手方向において分割された送風扇状フラップが設けられていてもよい。また択一的に、共通の横軸に支承されていて互いに隣接配置された各2つの送風扇状フラップが設けられていて、両送風扇状フラップの間を引張り兼押圧ロッドが貫通案内されていてもよく、この場合には、互いに隣接した2つの送風扇状フラップは共通に駆動される。
【0032】
扇状フラップ駆動軸51の意図しない解離を回避するために、各送風扇状フラップ32は固定エレメントを備えて構成されていることができ、この場合このような固定エレメントは、扇状フラップ駆動軸51の端面側の端部の範囲に設けられることができる。固定エレメントは有利には、扇状フラップ駆動軸51の端面側の端部をばね弾性的に覆っていて、扇状フラップ駆動軸51が取付け・取外しを目的として横方向において内方もしくは外方にシフト可能であるようになっている。
【0033】
結合部材50は上側のスリーブ状の固定部分151と、下側のスリーブ状の固定部分152と、間に位置していて両固定部分151,152に堅く結合された横ウェブ153と、縦ウェブ154とによって形成されている。結合部材50は力伝達部分146に、該力伝達部分146に回転可能に支承された扇状フラップ駆動軸51を介して結合されており、この扇状フラップ駆動軸51は、横軸33に対して平行に小さな間隔をおいて該横軸の下を延びており、この場合所属の回転軸線158,38は互いの間に間隔49を有している。結合部材50の下側の固定部分152は、スロットが設けられていて固定ブシュ156を備えたスリーブによって形成されており、この固定部分152は、該固定部分を貫いて延びている引張り兼押圧ロッド37をほとんど取り囲んでいる。引張り兼押圧ロッド37と結合部材50との固定は次のように、すなわち、固定ブシュ156を通して案内されたねじ(図7には図示されていない)をしっかりと締め込むことによって行われる。なおこの場合ねじの締め込みは、下側の固定部分がクランプによって引張り兼押圧ロッド37と堅くではあるが、しかしながら再び解離可能に結合されるまで、行われる。
【0034】
組み立てられた状態において引張り兼押圧ロッド37は、扇状フラップ駆動軸51の下を延びており、この場合引張り兼押圧ロッド37の中央の長手方向軸線157と駆動軸51の回転軸線158とは、互いの間に間隔46(図3)を有しており、かつ互いに直交して延びている。
【0035】
送風扇状フラップ32を旋回させるために駆動機構55を用いて、引張り兼押圧ロッド37は往復運動させられる(二重矢印166参照)。引張り兼押圧ロッド37の往復運動は、結合部材50を介して扇状フラップ駆動軸51に伝えられ、これによって、横軸33を中心にした送風扇状フラップ32の往復運動(二重矢印47)が生ぜしめられる。
【0036】
振動質量を減じるために、少なくとも力伝達部分146は適当な材料切欠き及び/又は開口を有している。また力伝達部分146を補強するために、そのために適した箇所には、ほぼ送風扇状フラップ32の長手方向に延在する補強のための長手方向リブ161〜165が設けられている。
【0037】
有利には力伝達部分146と扇状フラップ部分147とは、互いに解離可能に構成されている。これによって扇状フラップ部分147は容易に取外し可能もしくは交換可能であり、その他すべての可動の設備部分をそのまま維持した状態でも、その長さ及び/又は材料特性及び振動特性を最適に合わせることが可能である。このために力伝達部分146はその下端部に、扇状フラップ平面に延びている間隙168を有しており、この間隙168の幅169は、少なくとも間隙側の開口縁部の範囲において、この範囲における扇状フラップ部分147の厚さに相当している。間隙168の、扇状フラップ駆動軸側の端部には、拡幅された開口171が設けられており、この開口171は、扇状フラップ部分147の上端部の対応する肉厚部もしくは材料隆起部172と合致する。組立てのために扇状フラップ部分147は、横から力伝達部分146の間隙168に挿入される。固定のために間隙168は、扇状フラップ面に対してほぼ垂直に延びている少なくとも1つの凹設部(図7には図示せず)を有しており、この凹設部は扇状フラップ部分147の隆起部と合致し(同様に図7には図示せず)、この結果両方の部分の組立て時に、隆起部は凹設部に形状結合的に解離可能に係止することができる。振動質量を減じるため及び最適な扇状フラップ効果を得るために、扇状フラップ部分の壁厚は上から下に向かって減少している。
【0038】
ケージユニットの作用及び運動サイクル並びに個々の作用部分の共働形式は、以下に記載の通りである:
電動モータ65を用いて駆動軸63は回転させられる。互いに180°だけずらされた配置された2つの偏心円板58,59を備えていて駆動軸63と堅く結合された偏心エレメント62は、駆動軸63と共に回転する。偏心円板58,59の回転時における偏心的な回転運動は、該偏心円板58,59と結合された玉軸受64を介して、駆動軸線57に対して垂直に位置する平面における振動的な回転運動の形で、駆動機構55の両側に配置された連接棒77の、各玉軸受64に固定された連接棒ヘッド81に伝達される。水平方向における角度補償のために、連接棒77の連接棒ヘッド81と連接棒ロッド79との間には角度補償エレメント80が設けられており、この角度補償エレメント80は、図示の実施例では緩衝部材85.1,85.2によって形成されている。これらの緩衝部材85.1,85.2は、偏心エレメント62から連接棒77の連接棒ロッド79への引張り力及び押圧力の伝達時に、第1の連結遮断及び緩衝作用を生ぜしめる。連接棒ロッド79の、駆動機構55から離れている側の端部に配置された連接棒フォーク78と、引張り兼押圧ロッド37との間には、軸受兼補償エレメント95がヒンジねじ109を用いて、駆動軸線57に対して平行に配置された回転軸線116を中心にして回転運動可能に取り付けられており、この場合軸受兼補償エレメント95は、引張り兼押圧ロッド37と、その駆動機構55側の端部において堅く結合されている。これによって、連接棒77の連接棒ロッド79と引張り兼押圧ロッド37との間における鉛直方向の角度補償が可能であり、この結果連接棒77の振動的な回転運動は、引張り兼押圧ロッド37の押込み及び引張り方向における並進運動に転換される。軸受兼補償エレメント95の軸受部分96に取り付けられた緩衝部材97は、連接棒77から引張り兼押圧ロッド37への引張り及び押圧力の伝達時に、さらなる別の連結遮断及び緩衝作用を生ぜしめる。
【0039】
軸受兼補償エレメント95の範囲における比較的大きな力のピークもしくは横力を受け止めるもしくは吸収するために、軸受兼補償エレメント95と駆動軸線57に対して位置固定の固定アーム138との間には、吸振軸受120が配置されており、この吸振軸受120は、駆動軸線57に対して平行に配置された中心軸線131を中心にして振動することができる。
【0040】
引張り兼押圧ロッド37の、引張り方向及び押圧方向における並進的な往復運動は、引張り兼押圧ロッド37と扇状フラップ駆動軸51との間における各結合部材50を介して、送風扇状フラップ32に伝達される。送風扇状フラップ32がその上端部において駆動軸線57に対して位置固定の横軸33に支承されていることによって、しかも結合部材50が、かつ扇状フラップ駆動軸51に対して平行に回転軸線158を中心にして回動可能に支承されていることによって、送風扇状フラップ32は、矢印47の方向における強制的に制御された往復運動を実施する。
【0041】
引張り兼押圧ロッド37と扇状フラップ駆動軸51との間における結合部材50の特殊な構成及び配置形式に基づいて、引張り兼押圧ロッド37の並進的な往復運動時には、各結合部材50の範囲における引張り兼押圧ロッド37において局部的な曲げモーメントが生ぜしめられ、この曲げモーメントはまた、引張り兼押圧ロッド37の位相をずらされた種々異なった長さ(Laengung)との関連において、並びに、駆動機構55の両側において一緒に駆動される引張り兼押圧ロッド37に基づく、逆向きに作用する慣性力との関連において、不都合な共鳴振動の遮断及び/又は緩衝ひいては抑制を生ぜしめる。
【0042】
図1に示されているように、上側のケージ列11.4及びケージ列11.2における送風扇状フラップ32は、その運動段階の次のような状態、つまり図示の位置においてその最大の振れに達する直前に位置するような状態を、占めている。駆動機構55の左側に配置されている送風扇状フラップ32の振れ状態は、この場合駆動機構55の右側に配置されている送風扇状フラップ32の振れとはちょうど逆である。図示の位置において、上側のケージ列11.4において駆動機構55の左右に配置された送風扇状フラップ32の下側の扇状フラップ部分147が、互いに向かって振れているのに対して、ケージ列11.2における相応な下側の扇状フラップ部分147は、互いに離れる方向に振れている。同様に図1に示されているように、上側のケージ列11.4に配置された送風扇状フラップの振れ段階は、ケージ列11.2に配置された送風扇状フラップに対して、ちょうど180°だけ位相をずらされている。ケージ列11.3及び下側のケージ列11.1の送風扇状フラップは、真ん中の垂れ下がった位置を占めている。送風扇状フラップ32のこの運動段階は図3にも示されており、かつ偏心円板58,59の図4及び図5に示された位置に相当する。
【0043】
図1から分かるように、各ダブルケージ列11には、駆動機構55のそれぞれ左右に配置された引張り兼押圧ロッド37、ひいては送風扇状フラップ32は、180°だけ位相をずらされていて、かつ電動モータ65によって形成された各1つの駆動機構55によって一緒に駆動されている。これによって、逆向きに作用する慣性力が常に相殺され、この結果比較的ゆっくりと回転する電動モータ65との関連において、送風扇状フラップ32は、振動力が著しく相殺されるような往復振動状態にもたらされる。引張り兼押圧ロッド37と扇状フラップ駆動軸51との間に配置されていて該扇状フラップ駆動軸51を中心にして回転可能な結合部材50との組み合わせにおいて、不均一な運動はもはや発生せず、ひいてはケージユニット全体は比較的静かな状態に留まる。しばしば何メートルもの長さを有する引張り兼押圧ロッド37が使用されるにもかかわらず、わずかなエネルギ消費で良好な糞乾燥を実現する、極めて良好な作業結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】ケージユニットの一部を示す側面図である。
【図2】水平なケージ列に所属の駆動機構の範囲におけるケージユニットの部分を示す斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿った鉛直断面図である。
【図4】偏心駆動装置と該偏心駆動装置に配属された連接棒とを、部分的に破断して示す側面図である。
【図5】図4の4−4線に沿った水平断面図である。
【図6】吸振軸受の範囲における作用部材を示す分解図である。
【図7】送風扇状フラップを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
10 ケージユニット、 11.1〜11.4 ケージ列、 12.1〜12.4 ケージケーシング、 13 ケージ、 14 前側、 15 前側、 16 格子底部、 17 卵捕集トラフ、 18 飼料トラフ、 19 足、 20 糞ベルト、 20.1 ベルト戻り側、 21 縁部制限体、 22 糞、 23 空気通流装置、24 長手方向中心平面、 25,26 長手方向壁、 27,28 縁部条片、 29 通路、 30 室、 31 横壁、 32 送風扇状フラップ、 33 横軸、 34 条片、 35 長手方向管、 36 空気流分割体、 37.1〜37.4 引張り兼押圧ロッド、 38 回転軸線、 47 二重矢印、 48 空気流出開口、 49 間隔、 50 結合部材、 51 扇状フラップ駆動軸、 55 駆動機構、 57 駆動軸線、 58,59 偏心円板、 60,61 偏心軸線、 62 偏心エレメント、 63 駆動軸、 64 玉軸受、 65 電動モータ、 66 肩部、 71 孔、 72 溝、 73 嵌合キー、 77 連接棒、 78 連接棒フォーク、 78.1,78.2 フォーク脚、 79 連接棒ロッド、 80 角度補償エレメント、 81 連接棒ヘッド、 83 軸受ブシュ、 84.1,84.2 ヒンジブシュ、 85.1,85.2 緩衝ブシュ、 86 軸受ピン、 87 ヒンジ軸線、 89 端面、 91.1,91.2 ヒンジ金属薄板、 92 長手方向軸線、 93 孔、 94 軸線、 95 軸受兼補償エレメント、 96 軸受部分、 97 緩衝部材、 98 スリーブ、 99.1,99.2 金属周壁、 105.1,105.2 固定脚、 106 ヒンジブシュ、 108 シム板、 109 ヒンジねじ、 111 孔、 112 6角形ナット、 114 孔、 116 回転軸線、 117 軸受ピン、 120 吸振軸受、 121.1,121.2 吸振軸受脚、 122 間隙、 123.1,123.2 端面、 124 間隙幅、 125 間隔、 128,129 孔、 131,132 中心軸線、 134 吸振軸受軸、 136 ねじ、 137 シム板、 138 固定アーム、 139 スペーサスリーブ、 146 力伝達部分、 147 扇状フラップ部分、 148 固定部分、 149 貫通開口、 151,152 固定部分、 153 横ウェブ、 154 縦ウェブ、 156 固定ブシュ、 157 長手方向軸線、 158 回転軸線、 161〜165 長手方向リブ、 166 二重矢印、 168 間隙、 169 幅、 171 開口、 172 材料隆起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鳥類飼育用のケージユニットであって、
ケージケーシング(12.1〜12.4)によって形成された少なくとも2つの水平なケージ列(11.1〜11.4)が、互いに隣接して配置されており、
複数のケージケーシング(12.1〜12.4)が、ダブルケージ(13−13)によって形成されており、
ケージ列(11.1〜11.4)の下に各1つの糞受容装置(20)が延在しており、
捕集された糞(22)を乾燥させるために、糞受容装置(20)の上方に、長手方向間隔をおいて分配配置されていて横軸(33)に支承された送風扇状フラップ(32)が設けられており、
これらの送風扇状フラップ(32)を旋回させるために、該送風扇状フラップ(32)に旋回駆動装置が配属されており、
該旋回駆動装置が複数の引張り兼押圧ロッド(37)を有しており、これらの引張り兼押圧ロッド(37)が、長手方向においてケージユニット(10)を貫いて送風扇状フラップ(32)の横軸(33)から小さな間隔をおいて延びていて、かつ送風扇状フラップ(32)に係合作用している形式のものにおいて、
送風扇状フラップ(32)が主として、上側の力伝達部分(146)と下側の扇状フラップ部分(147)とによって形成されている
ことを特徴とする、鳥類飼育用のケージユニット。
【請求項2】
少なくとも力伝達部分(146)が、振動質量を減じるために材料切欠きを有している、請求項1記載のケージユニット。
【請求項3】
力伝達部分(146)の範囲に、主として送風扇状フラップ(32)の長手方向に延在する補強用の長手方向リブ(161〜165)が設けられている、請求項1記載のケージユニット。
【請求項4】
力伝達部分(146)と扇状フラップ部分(147)とが、実質的に2つの異なった材料から成っている、請求項1記載のケージユニット。
【請求項5】
力伝達部分(146)が剛性のプラスチックから成っている、請求項4記載のケージユニット。
【請求項6】
力伝達部分(146)が、ガラス繊維補強されたポリアミド6.6(PA6.6)から成っている、請求項5記載のケージユニット。
【請求項7】
扇状フラップ部分(147)がフレキシブルなプラスチックから成っている、請求項4から6までのいずれか1項記載のケージユニット。
【請求項8】
扇状フラップ部分(147)が、熱可塑性のエラストマ(TPE)から成っている、請求項7項記載のケージユニット。
【請求項9】
複数の引張り兼押圧ロッド(37)が、互いに往復運動するようにかつ少なくともグループ毎に共通の駆動機構(55)によって駆動可能であり、
引張り兼押圧ロッド(37)が、回転軸線(158)を有する枢着手段(51)を用いて、送風扇状フラップ(32)に枢着されており、
該送風扇状フラップ(32)の該枢着手段(51)の範囲に、各引張り兼押圧ロッド(37)のための運動自由空間(149)が設けられており、
駆動機構(55)が、該駆動機構(55)を挟んでその両側に係合する引張り兼押圧ロッド(37)を一緒に駆動するようになっており、
引張り兼押圧ロッド(37)と各扇状フラップ・枢着手段(51)との間に、該扇状フラップ・枢着手段(51)の回転軸線(158)を中心にして回転可能な各1つの結合部材(50)が設けられている、請求項1記載のケージユニット。
【請求項10】
糞受容装置(20)が糞ベルトである、請求項9記載のケージユニット。
【請求項11】
枢着手段(51)が扇状フラップ・駆動軸である、請求項9記載のケージユニット。
【請求項12】
運動自由空間(149)が貫通開口である、請求項9記載のケージユニット。
【請求項13】
駆動機構(55)がケージ列(11.1〜11.4)のほぼ長手方向中心において、少なくとも部分的にケージケーシング(12.1〜12.4)の内部に設けられている、請求項9記載のケージユニット。
【請求項14】
駆動機構(55)とそれぞれ直接的に隣接する送風扇状フラップ(32.1,32.2)との間に、力のピークもしくは横力を受け止めるもしくは吸収する吸振軸受(120)が設けられている、請求項9記載のケージユニット。
【請求項15】
駆動機構(55)が、互いに小さな間隔をおいて並んで位置していて共通の駆動軸線(57)に配置された2つの偏心円板(58,59)によって形成されており、この場合2つの偏心軸線(60,61)と駆動軸線(57)とが共通の平面に位置している、請求項9記載のケージユニット。
【請求項16】
引張り兼押圧ロッド(37)と駆動機構(55)との間に、各1つの枢着エレメント(77)が設けられている、請求項9記載のケージユニット。
【請求項17】
枢着エレメント(77)が連接棒である、請求項16記載のケージユニット。
【請求項18】
枢着エレメントが、ゴムもしくはプラスチックによって形成された少なくとも1つの緩衝部材(85.1,85.2)を有している、請求項17記載のケージユニット。
【請求項19】
枢着エレメントが、引張り兼押圧ロッド(37)と駆動機構(55)との間における角度を調整するための角度補償エレメント(80)を有している、請求項16から18までのいずれか1項記載のケージユニット。
【請求項20】
枢着エレメントと引張り兼押圧ロッド(37)との間に、枢着エレメントに引張り兼押圧ロッド(37)を支承するため及び力を調整するための軸受兼補償エレメント(95)が設けられており、該軸受兼補償エレメント(95)が、ゴムもしくはプラスチックによって形成された少なくとも1つの緩衝部材(97)を有している、請求項16記載のケージユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−175066(P2007−175066A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−88340(P2007−88340)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【分割の表示】特願平8−224157の分割
【原出願日】平成8年8月26日(1996.8.26)
【出願人】(596125435)ザルメト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】