説明

鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレット

【課題】悪臭がなく、肥料効果及び肥料成分の安定性が向上し、pH値を低下でき、2種類の異なる硬度及び粗さを有する鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供する。
【解決手段】鶏糞炭100%中に米ぬか1.5%から5%、糖液1.5%から5%を混入した。鶏糞炭、米ぬか、糖液からなる混合物を、造粒機を用いて圧縮、撹拌及び混合した。混合物を造粒機によって所定形状の柱状体に成形した。柱状体の外周部位は糖分でコーティング形成された糖成分富化域であり、柱状体の内周部位は水分解成分富化域として、水分解する鶏糞炭ペレットが得られた。鶏糞炭に糖液を混入し、メイラード反応によりpH値を9−8に下げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットに関し、特に水分解形鶏糞炭ペレットの製造方法及び水分解形鶏糞炭ペレットに関する。
【背景技術】
【0002】
養鶏場では鶏糞の処理対策に非常に苦労しており、鶏糞の処理工程でも鶏糞の含水量が約60%もある。このため、鶏糞が一次発酵するのに数ヶ月も要し、その間悪臭を発生し、環境の悪化をもたらしていた。養鶏場では、鶏糞の排出量に対して鶏糞の処理が追いつかないのが現状である。このように、一次発酵の鶏糞処理に時間がかかり過ぎて、鶏糞の排出量に対して鶏糞の処理が追いつかない状態になっている。更に、鶏糞を発酵させるため、鶏糞を鶏糞処理場に長時間置くため、ウイルスの培養作用を起こし兼ねない状態をもたらす危険もあった。
【0003】
又、発酵鶏糞として、10kg程の袋に入れてホームセンター等で販売されているが、発酵鶏糞は湿度などに弱く水分を吸収すると発酵が始まり、悪臭が漂ってしまうので非常に扱いにくい。しかしながら、発酵鶏糞は肥料として農業分野には広く利用されている。
【0004】
一方、焼却炉で処理した鶏糞灰は粉体状であるが、粉炭である鶏糞炭は水分がなく軽いが微風でも飛散してしまう。このため、鶏糞灰は非常に取り扱いにくい。又、焼却炉の建設に当たっては高価な設備費が必要で、焼却炉を養鶏場や農場に設置することは困難である。粉炭である鶏糞炭はそのままでは非常に扱いにくく、田や畑等に散布すると飛散してしまい、又鶏糞炭は手や顔等に付着し易かった。
【0005】
粒状であるペレット形の鶏糞灰があるが、これは硬さがありすぎて、畑や水田では分解速度が遅く、約半年から一年間の時間がないと形が崩れないので、翌年まで粒状の形で残存する。このため、ペレット形の鶏糞灰は、稲やレタス、きゃべつ、ほうれんそう等の葉物等の肥料として用いた場合、葉物の成長中に粒状の鶏糞灰の硬さが作物に接触して根に絡みつくので、葉物の成長に良い効果が期待できる。しかしながら、ペレット形の鶏糞灰は、いも類、大根類の肥料として用いた場合、粒状の鶏糞灰のまま、いも類、大根類に絡み付いて作物自体に窪みができ、作物の商品価値が落ちてしまう。このように、ペレット形の鶏糞灰は水溶性が不安定でPH値が高く、有機発根促進作用が良くなかった。
【0006】
粉炭である鶏糞炭を粒状に加工して使い易くする技術も知られている。田や畑の作物にまかれた粒状の鶏糞炭に加水すると、分解作用が起きて作物の根の部分で粉炭状態になり、土壌肥料として即効果がでて、土になじみ、土壌菌による土壌改良作用を起こし、作物の生育状況を整える。
【0007】
肥料又は土壌改良材及びその製造方法の従来技術として、屋内コンクリート床上で家畜の生排出物と鶏糞炭化物とを1:1の重量割合で、混合、撹拌して得た水分調節排泄物に対し、重量割合において2:1となるように乾燥卵殻を混合、撹拌したものを熟成、発酵した上、これを粒状化する肥料又は土壌改良材が知られている。(特許文献1)
【0008】
上述した従来技術の肥料又は土壌改良材及びその製造方法は、生豚糞、生牛糞等の家畜排泄物と鶏糞炭化物や乾燥卵殻等を併用し、殆んど無臭で取り扱いが容易な粒状物として、家畜排泄物の円滑な処理を行なっている。
【0009】
又、鶏糞の炭化装置として、鶏糞を粒状に加工したペレットを入れた容器を炭化炉内に載置し、炭化炉内をバーナーで400℃から600℃に加熱してペレットを熱分解させ、発生したガスを二次燃焼バーナーで燃焼させて排気して、炭化ペレットを生成する鶏糞炭化装置が知られている。(特許文献2)
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2010−89973号公報
【特許文献2】特開2006−335601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、悪臭がなく肥料効果を向上した鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供することにある。
【0012】
本発明の目的は、有機発根作用を促進できる鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供することにある。
【0013】
本発明の目的は、肥料成分の安定性を向上できる鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供することにある。
【0014】
本発明の目的は、PH値を低下した鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供することにある。
【0015】
本発明の目的は、糖成分富化域と水分解成分富化域が形成された鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供することにある。
【0016】
本発明の目的は、2種類の異なる硬度及び粗さを有する鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法は、鶏糞炭を準備する工程;この準備した鶏糞炭にぬか及び糖液を混入する工程;前記鶏糞炭、前記ぬか及び前記糖液からなる混合物を撹拌及び混合する工程;前記撹拌及び混合された前記混合物を、外周部位を糖成分富化域にコーティングし、内周部位を水分解成分富化域に形成する所定形状の多数の柱状体に成形する工程;前記多数の柱状体を強制的に抽出する工程;前記多数の抽出された柱状体の端面を切断する工程で構成されている。
【0018】
本発明による鶏糞炭ペレットは、ぬか及び糖液を混入した鶏糞炭を所定形状の柱状体に成形して、前記柱状体の外周部位は糖分でコーティング形成された糖成分富化域であり、前記柱状体の内周部位は水分解成分富化域で構成されている。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、悪臭がなく肥料効果を向上した鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを得ることができる。
【0020】
本発明によれば、有機発根作用を促進できる鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを得ることができる。
【0021】
本発明によれば、肥料成分の安定性を向上できる鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを得ることができる。
【0022】
本発明によれば、PH値を低下できる鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを得ることができる。
【0023】
本発明によれば、糖成分富化域と水分解成分富化域が形成された鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを得ることができる。
【0024】
本発明によれば、2種類の異なる硬度及び粗さを有する鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットの製造工程を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法及び鶏糞炭ペレットの一実施例について、図1のブロック図に基づいて詳細に説明する。
【0027】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例として、養鶏場から鶏が排出した鶏糞を準備する。
【0028】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例として、排出された鶏糞を水分分離機に装入し、水分分離機を駆動し、鶏糞を30%程度まで脱水処理した。鶏糞を脱水処理したので悪臭の軽減が図れた。
【0029】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の第1工程として、準備した脱水処理した鶏糞を、熱分解式炭化炉、例えば発明者が発明した特開2006−335601号公報(特許文献2)に示された鶏糞炭化装置、を用いて、粉炭に加工し、鶏糞を炭化させて鶏糞炭にした。このように、熱分解式炭化炉を用いたので、コストがかからず、比較的速やかに無臭処理した鶏糞灰を準備することができた。
【0030】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の第2工程は、低圧押出方式のペレット成形機(有限会社泰新製造、型式230S−10GP−ペレット圧力形)(造粒機)の上部に装備されているステンレス製大型ホッパーの上部開口から原材料として鶏糞炭とともに米ぬかと糖液とを原料収納容器内に装入した。
【0031】
この実施例では、一回のバッチ処理量として、鶏糞炭500kg、米ぬか12.5kg、糖液12.5kgの原料を装入した。原料の鶏糞炭、米ぬか、糖液の割合は次のようであった。藍鶏糞炭100%中に米ぬか2.5%、糖液2.5%の割合、いいかえれば、鶏糞炭10kgに対し、米ぬか250g及び糖液250gの割合とした。米ぬかと糖液の割合は、1対1であった。
【0032】
通常、米ぬかには油分が多く含有されている。米ぬかに含まれている油分によって、鶏糞炭に対し潤滑剤となり、鶏糞炭に適度なすべりが作用して、鶏糞炭を容易に造粒(ペレット化)することができる。米ぬかとしては、有機質の条件を逸脱しない(満たす)ものを採用した。
【0033】
糖液としては、本発明の上記実施例ではさとうきびの搾りかすを用いた。この糖液(液状糖)は、異性化糖であり、ブドウ糖と果糖を主成分としており、原料はとうもろこしやじゃがいも、或いはさつまいも等の澱粉である。
【0034】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の上記第3工程は、動力7.5kw(ギヤードモートル仕様)の低圧押出方式のペレット成形機(造粒機)のを用いて、造粒機の原料収納容器の内部に装備されたスクリュー式撹拌翼を回転し、ホッパーから装入した鶏糞炭、米ぬかと糖液からなる混合物を原料収納容器内で回転、摩擦撹拌し、水平方向に前進させながら混合物を低圧の条件下(約80kgの圧力)で圧縮及び混合した。
【0035】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の上記第3工程では、混合物は混入した糖液の摩擦作用によって徐々に粘度が高められ、一定の粘度を有する混合物にされた。又、混合物は糖液による摩擦作用によって徐々に温度が高められた。原料収納容器の出口箇所の混合物の摩擦温度を50℃から60℃に保持した。いいかえれば、混合物の加工温度は50℃から60℃であった。
【0036】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の第4工程は、上述の低圧押出方式のペレット成形機(造粒機)の前方側面に固定して装備された回転しない多孔質プレート(回転ふるい)に設けた多数の小さな孔(直径4mm、長さ5mm−7mm(任意に調節可能))から混合物を円柱形状で強制的に通過させた。この円柱形状の混合物がこの多孔質プレートの小孔の通過通路長さ(5mm−7mm)を強制的に通過させられる際、混合物の小孔の内周面と接触させられる部分に存在する円柱棒状の混合物の外周部位は糖分によってコーティング形成され、糖成分富化域となった。このように、円柱棒状の混合物の外周部位のコーティング層に糖成分富化域が現出、形成された。又、外周部位に形成された層状の糖成分富化域の内側である円柱棒状の混合物の内周部位は、中実状の水分解成分富化域となり、円柱棒状の混合物の内周部位に水分解成分富化域が現出、形成された。
【0037】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の第5工程は、粘度を有する混合物を多孔質プレートの多数の小孔から円柱棒状のまま突出させ、例えばところてん(心太)のように突出して、多孔質プレートの多数の小孔より抽出した(押し出した)。
【0038】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の第6工程は、上述の低圧押出方式のペレット成形機(造粒機)の多孔質プレートの前方に装備されたペレット成形切断ナイフ(切断カッター)を回転させ、多孔質プレートの多数の小さな孔から抽出されて(押し出されて)突出させられた円柱棒状の混合物先端部を一定の長さで多数の個別のペレット状に切断した(カットした)。このようにして、多数の鶏糞炭ペレットが得られた。この切断された(カットされた)多数の鶏糞炭ペレットは、小形の円柱体を呈しており鶏糞炭ペレット収納体に収納された。
【0039】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の加工によって製造された造粒された鶏糞炭ペレットは、円柱体でその大きさは直径が約4mmで長さが約3mmから約7mmであった。造粒された円柱体の鶏糞炭ペレットは、円筒状外周面(外周部位)は、糖成分富化域であり、加工で糖成分が富んでおり、コーティング形成されてつるつるして光沢を有していた。一方、カットされた円柱体の両端面の内周部は水分解成分に富んだ水分解成分富化域であり、光沢は円筒状外周面(外周部位、糖成分富化域)より足りなかった。
【0040】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の造粒された円柱体の鶏糞炭ペレットの糖分でコーティングされた円筒状外周面(外周部位)は糖成分富化域であり、いいかえれば糖分でコーティングされた形成面(糖成分富化域)は、水に触れない限り崩れないペレット形状を保つ、即ち円柱体の鶏糞炭ペレットの保形機能を現出、形成する。
【0041】
一方、本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の製造された円柱体に造粒された鶏糞炭ペレットのカットされた両端面(切断面)の内周部位は、米ぬかを主成分とする水分解成分富化域であり、いいかえれば糖分でコーティングされていない面である内周部位には、水が容易に浸透することでき、カットされた両端面(切断面)の内周部位は米ぬか等で水分解機能を現出、形成する。この造粒された鶏糞炭ペレットのカットされた両端面(切断面)の内周部位である水分解成分富化域は、いいかえれば糖分でコーティングされていない面である内周部位は、米ぬかを主成分とする水分解成分富化域として、水分によって容易にくずれ易く、適度な柔さを保つことができる。
【0042】
この糖分でコーティングされていない面(水分解成分富化域)の硬度は、糖分でコーティング形成面(糖成分富化域)の硬度より低く、又糖分でコーティングされていない面(水分解成分富化域)の粗さは、糖分のコーティング形成面(糖成分富化域)の粗さより粗い。このように、本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の製造された円柱体に造粒された鶏糞炭ペレットは、2種類の硬度及び2種類の粗さを有する。
【0043】
このようにして、本発明の鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例として、水にぬれた場合、水を吸収して分解する水溶化が容易な糖分でコーティングされていない面であるカットされた両端面の内部(内周部位)に水分解成分富化域を有するので、水分解が容易な水分解形鶏糞炭ペレットが得られた。
【0044】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例の第2工程で糖液を加入した理由を説明する。通常、鶏糞炭を熱処理すると肥料成分は窒素3.4%、リン酸7.3%、カリ3.6%、PH値10.1%と窒素は減少して、リン酸・カリ・PHが高くなる。例えば、財団法人茨城県薬剤師会公衆衛生検査センターが作成した(報告日:平成20年7月16日)試験検査成績書(受付No.08−HI−50)の写しを添付する。
【0045】
田や畑の有機肥料としてはバランスがとれた成分であるが、PH値をできれば6−7%(中性)にするのが理想である。鶏糞炭のPH値は12.5%になりアルカリ性が強いため、植物栽培に利用が難しかった。
【0046】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例では、鶏糞炭に糖液を混入したので、メイラード反応(Maillard Reaction)により、PHの数値が9.4%に落とすことができ、肥料成分の安定が図れた。このように、鶏糞炭に糖液を混入することで、メイラード反応により、特に中性―塩基性の条件で、鶏糞炭のPH値が糖液の混入量で調整することが可能になった。田や畑の施肥料の有機肥料として、条件の良い肥料及び良い活力剤として、幅広く活用できる。例えば、株式会社環境測定サービスが作成した(報告日:平成22年6月30日)分析結果報告書(No.2203157)の写しを添付する。
【0047】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例では、鶏糞炭に米ぬかを鶏糞炭10kgに対し250gを混入したが、できるだけ米ぬかは少量が望ましく、鶏糞炭10kgに対し米ぬか150gから500gの割合、即ち鶏糞炭に対し1.5%から5%の米ぬかの割合を使用することが望ましい。
【0048】
本発明による鶏糞炭ペレットの製造方法の一実施例では、鶏糞炭に糖液を鶏糞炭10kgに対し250gを混入したが、できるだけ糖液は少量が望ましく、鶏糞炭10kgに対し糖液150gから500gの割合、即ち鶏糞炭に対し1.5%から5%の糖液の割合を使用することが望ましい。
【0049】
本発明で得られた鶏糞炭ペレットは、完全無臭の有機発根促進剤(肥料)として幅広く活用でき、マンションのベランダ及び事務所の観葉植物、ゴルフ場等の芝生等幅広く、無臭の有機肥料として使用でき、畜産業界においても、畜産のリサイクルに有効に利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏糞炭を準備する工程;この準備した鶏糞炭にぬか及び糖液を混入する工程;前記鶏糞炭、前記ぬか及び前記糖液からなる混合物を撹拌及び混合する工程;前記撹拌及び混合された前記混合物を、外周部位を糖成分富化域にコーティング形成し、内周部位を水分解成分富化域に形成した所定形状の多数の柱状体に成形する工程;前記多数の柱状体を強制的に抽出工程;前記多数の抽出された柱状体の端面を切断する工程からなる鶏糞炭ペレットの製造方法。
【請求項2】
請求項1において、前記ぬかは米ぬかであることを特徴とする鶏糞炭ペレットの製造方法。
【請求項3】
請求項1において、前記糖液はさとうきびの絞りかすであることを特徴とする鶏糞炭ペレットの製造方法。
【請求項4】
請求項2において、前記鶏糞炭に前記米ぬかを1.5%から5%混入することを特徴とする鶏糞炭ペレットの製造方法。
【請求項5】
請求項3において、前記鶏糞炭に前記糖液を1.5%から5%混入することを特徴とする鶏糞炭ペレットの製造方法。
【請求項6】
請求項1において、前記鶏糞炭を撹拌、混合する工程の加工温度を50℃から60℃にすることを特徴とする鶏糞炭ペレットの製造方法。
【請求項7】
ぬか及び糖液を混入した鶏糞炭を所定形状の柱状体に成形して、前記柱状体の外周部位は糖分でコーティング形成された糖成分富化域であり、前記柱状体の内周部位は水分解成分富化域である鶏糞炭ペレット。
【請求項8】
請求項7において、前記ぬかは米ぬかであることを特徴とする鶏糞炭ペレット。
【請求項9】
請求項7において、前記糖液はさとうきびの搾りかすであることを特徴とする鶏糞炭ペレット。
【請求項10】
請求項8において、前記鶏糞炭に前記米ぬかを1.5%から5%混入した鶏糞炭ペレット。
【請求項11】
請求項9において、前記鶏糞炭に前記さとうきの搾りかすを1.5%から5%混入した鶏糞炭ペレット。

【図1】
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【公開番号】特開2012−36069(P2012−36069A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184424(P2010−184424)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【出願人】(510225937)株式会社宝千 (1)
【Fターム(参考)】