説明

麦飯石をゴムに練り込んだゴム成型品。

【課題】[0026]
従来、市販されている麦飯石は(以下麦飯鉱石と呼ぶ)粒子状、砂状、粉末状、で存するために麦飯鉱石の散逸 飛散を防ぐ必要があり
1−網袋に収容するか、
2−密封袋に収容するか、
3−容器に収容するか、
等々、何らかの容器に収容する必要があり、商品化するのに形態状の制約があった。
4−また麦飯鉱石を風呂桶等に直接設置して使用すると 湯垢などにより バクテリア等が発生するために 洗浄の必要が生じ殺菌、消毒、天日乾燥、などの洗浄作業が必要となり煩雑であったが ゴム樹脂に練り込む事で 洗浄作業が簡易化される。
5−ウレタン樹脂やプラスチック樹脂に混合して成型品とする方法(特許第3723088号公報参照)もあるがこの場合は混合比率が低いために効果も低いと推測できる。
【解決手段】[0027]
本発明では 麦飯鉱石をゴム樹脂に練り込む事で、成型品への該鉱石の含有率を100重量部に対して100重量部程度 練り込める事を可能にした。
またゴム樹脂に練り込む事で 該鉱石の脱落等の消失を防ぎ 長期間の使用にも変わらぬ品質を保つ事を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麦飯石をゴム樹脂に練り込んだゴム成型品に関する。
【背景技術】
【0002】
東洋医学において 医療効果や脱臭効果を高く認められている麦飯石は 多くの酸化金属元素(アルミナ、第一鉄、三酸化鉄、チタン、マンガン、マグネシウム、等々)を該鉱石中に高密度に含有して居り、併せて微細気孔も多く含有して居ますので、
1−金属元素による遠赤外線を生ずる。
2−微細気孔による消臭効果を生ずる。
3−触媒成分による触媒効果を生ずる。(例えば非特許文献1参照。)
以上優れた効能効果を生ずる事が公知されており 既に成型品化されています(例えば 特許文献1参照。)
【0003】
従来、市販されている麦飯石は(以下麦飯鉱石と呼ぶ)粒子状、砂状、粉末状、で販売されて居るために 飛散、散逸、の恐れがあり、その飛散、散逸を防ぐためには。
1−網袋に収容するか、
2−密封袋に収容するか、
3−容器に収容するか、
など 何らかの容器に収容して 飛散、散逸を防ぐ必要があり、商品化するためには形 態状の制約があった。
4−ウレタン樹脂やプラスチック樹脂に混合して成型品とする方法もあるが この場合は該当樹脂に混合するために 混合比率に限界があった。(特許文献1参照)
【0004】
例えばトルマリン鉱石や麦飯鉱石、をウレタン樹脂に混合した(特許第3723088号「ウレタン成型品」参照)もあるが、ウレタン樹脂に混合するのみで、該鉱石を練り込むのではない為に ウレタン樹脂原料100重量部に対して混合比率は50重量部が最良比率となり 含有比率が50以上は望めない。(同上[発明の実施の形態][0016]による。)
【0005】
しかしゴム樹脂(天然ゴム、合成ゴム、又は/或いは天然ゴムと合成ゴムの混合、又は/或いはスポンジゴム、等)に練り込むのであればゴム樹脂の優れた粘着力により ゴム樹脂100重量部に対して練り込み比率100重量部の練り込みも可能となる。是により ゴム成型品の麦飯鉱石の含有量を高める事が出来て 効能効果をより高める事が可能となる。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3723088号公報参照
【0007】
【非特許文献1】「触媒の本」触媒学会編 日刊工業新聞社発行(P−35,P−154〜P−155,)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記課題をウレタン樹脂よりも より粘着力の強いゴム樹脂に麦飯鉱石を練り込む事で解決しようとする。
【0009】
従来の技術の、特許第3723088号公報の[請求項1]と[請求項3]では
1−大変に高価なトルマリン鉱石を原料とする事を要求している。
2−製造コスト高となる積層体を要求している。
3−表層側にトルマリンが集積し、裏面側に麦飯石が集積する2重積層体も要求している。
4−ウレタン樹脂では該鉱石を粘着する力は ゴム樹脂の粘着力に比べて劣るために
長期間の使用や洗浄、洗濯、時に該鉱石が脱落する恐れがある。
5−該鉱石の脱落は触媒効果や消臭効果、遠赤外線効果、の低下を招く。
6−あわせてウレタン樹脂はゴム樹脂よりも発火点が低く火災事故の危険性が高い。
以上ウレタン樹脂の欠点を考察し 強力な粘着力を備えた各種ゴム樹脂に粘着させてこの欠点を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を以下の発明によって解決する。
1−麦飯鉱石の粒子状、砂状、微粉末状を篩にかけ 必要な大きさに選別し、成型品の用途に応じたゴム樹脂に均一に練り込む
2−麦飯鉱石の練り込み比率は成型品の用途により異なる。
3−ゴム樹脂も成型品の用途により天然ゴム、合成ゴム、又は/或いはその混合、又は/或いはスポンジゴム、かに選択できる。
4−高価なトルマリン鉱石は用いない。
5−コストが嵩む積層体は求めない。
6−麦飯鉱石が均一に練り込まれた成型品である事が望ましい。
【発明の効果】
【0011】
1−麦飯鉱石を粘着力に優れている ゴム樹脂に高比率で練り込む事で より高い触媒効果、遠赤外線効果、消臭効果、を得る事が可能となる。
【0012】
2−また麦飯鉱石をスポンジゴムに坦持させれば水、液体、気体、等への接触面積が拡大されて触媒効果、遠赤外線効果、消臭効果を拡大できる。
【0013】
3−麦飯鉱石は微細気孔を多く持つ為にゴム樹脂との密着性が高く、高密度に麦飯鉱石を練り込む事が出来て、該鉱石の効能効果を高め、利用者の信用、安心、を得やすくなる。
【0014】
4−麦飯鉱石をゴム樹脂に練り込む事で該鉱石の均一な練り込みが確実に行える、更に該鉱石の脱落が少なくなり長期間の使用にも品質を保ち洗浄、消毒、乾燥、等維持管理も簡単、便利、となる為に利用者の満足、信頼がえられる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の 麦飯石をゴムに練り込んだゴム成型品。は ゴム樹脂(天然ゴム、合成ゴム、又/或いは、天然ゴムと合成ゴムの混合、又は/或いはスポンジゴム等)に練り込んでなる事を特徴とする。
【0016】
麦飯鉱石の原料は 麦飯鉱山より採集、輸入、又は/或いは 市販により入手できる。
【0017】
練り込み比率は製品用途により異なる。
粒子状の径、砂状の径、微粒子状のメシュ数、等もゴム成型品の用途により異なる。
【0018】
ゴム成型品の製造工程は既存工程と同様であり 従来のゴム樹脂に該麦飯鉱石を所定の形状(微粉末状、砂状、粒状、)から選び、
所定のサイズに篩分けして、
所定の練り込み量に従い、
ゴム成型品の原料として 既存の工法でゴム成型品となす。
【0019】
高価なトルマリン鉱石を使用しない。
【0020】
コストが嵩む積層体加工を用いずに より安価に成型品化が出来る。
【実施例】
【0021】
板状に成形したゴム成型品を風呂の湯船底に設置して 岩盤浴効果を得る事が出来る。
シート状に成型したゴム成型品を寝具に用いて同じく 岩盤浴効果を得る事が出来る。
【0022】
スポンジゴムに練り込んだゴム成型品は保温性、防音性、遮光性に優れているので枕カバーや安眠マスク、顔面パック等に用いる事が出来る。
【0023】
粒子状の麦飯鉱石をゴム樹脂に練り込み粒子状の凹凸を利用して滑り止め、とした手袋、袋、シート、マット、などのゴム成型品にできる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
該成型品を家畜、又はペット等の寝床に用いれば 該鉱石による遠赤外線効果と触媒効果と消臭効果により家畜、又はペット等から生じる 悪臭、を消臭する事が出来るので家畜、ペットの健康にも寄与出来る。更に寝床の洗浄、消毒、等の維持管理が簡便に成る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明の 麦飯石をゴムに練り込んだゴム成型品。は 麦飯鉱石をゴム樹脂(天然ゴム、合成ゴム、又は/或いは天然ゴムと合成ゴムの混合ゴム、又は/或いはスポンジゴム、等)に練り込み 常温硬化反応させて成型する。
麦飯鉱石の形状、粒径、練り込み比率はゴム成型品の用途別により選択される、ものとする。
該麦飯鉱石よりも酸化金属元素数をより多く含有するか 触媒成分をより多く含有する鉱石で より効能効果が高く、より安価に 採集、購入、出来る鉱石が他に在れば 該鉱石に限らず、より有効で有利で安価な 他の鉱石でも使用できる、ものとする。

【公開番号】特開2013−7016(P2013−7016A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153317(P2011−153317)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(511168453)
【Fターム(参考)】