説明

麺線整形丸め装置

【課題】
麺線整形丸め装置の処理速度を上げることができ生産性を向上させると共に、処理速度を上げても騒音の発生が少ない麺線整形丸め装置を提供する。
【解決手段】
段違いに配置された3つのローラで形成される空間を利用して麺を丸める麺線整形丸め装置であって、下段に位置するローラを中心ローラ130としたとき、当該中心ローラ130の半径方向等距離の位置に等間隔で5つの周辺ローラ131〜135を配置し、当該周辺ローラ131〜135を自転させながら中心ローラ130の周りを公転させることによって麺Mを丸めると共に丸めた麺Mを順次送り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中華麺、うどん麺、そば麺等の生麺を製造する工程において利用され、製造された細長い生麺(麺線)を例えば一食分ずつひとまとまりに丸めて整形するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、段違いに配置された3つのローラで形成される空間を利用して麺を丸める麺線整形丸め装置が公知である(特許文献1の特に図7を参照)。この麺線整形丸め装置は、上流側に位置するコンベアの終端を形成する第1のローラと、当該第1のローラよりも下流側に位置すると共に低い位置に設置された第2ローラと、当該第2ローラよりも更に下流側に位置し、第1のローラと略同じ高さに配置された第3のローラが協働して麺を丸めている。要するに3つのローラが段違いに配置されて、その配置により形成される空間(ポケット)で麺を丸めるのである。各ローラは全て同方向に回転しており、ポケットに至った直線状の麺はポケット内でローラの回転に従動するようにローラの回転と逆方向に回転しつつ丸められる。
【0003】
更に、一定時間が経過して麺が丸められると第3のローラのみが逆回転しつつ第2ローラから離れる方向にスライドして戻る(往復運動する)ことで、ポケット内の麺を第2ローラと第3ローラの間を介して下流側のコンベアに送り出している。順次この動作を繰り返すことで麺丸め処理が実行されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−319148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記麺線整形丸め装置では、丸めた麺を送り出すためにローラを逆回転させたりスライドさせる必要があるため処理速度の限界が低く、また処理速度を高めようとするとそれに伴う騒音の問題が発生し易い。更にローラが往復を伴う動きをした場合、経年変化等により隙間(スライドしない他のローラとの間の隙間)が不適切となり、ローラ表面同士の接触や隙間から麺がこぼれ落ちる等の問題も発生し易い。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決するべくなされた発明である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく、本願発明は、段違いに配置された3つのローラで形成される空間を利用して麺を丸める麺線整形丸め装置であって、下段に位置するローラを中心ローラとしたとき、当該中心ローラの半径方向等距離の位置に等間隔で3つ以上の周辺ローラを配置し、当該周辺ローラを自転させながら前記中心ローラの周りを公転させることによって麺を丸めると共に丸めた麺を順次送り出すことを特徴とする。
【0008】
このように構成したことによって、ローラが往復運動をすることなく麺丸めを行い、更に下流側工程に丸めた麺を送り出すことが可能となった。要するに、中心ローラと当該中心ローラの周りに配置した3つ以上の周辺ローラの中の隣り合う2つの周辺ローラ(段違いに配置された計3つのローラ)で麺丸めに利用する空間(ポケット)を形成する。更に周辺ローラを公転(中心ローラの周りを公転)させることによって形成したポケットそのものを回転移動させて麺を下流側に送り出すのである。これらの動作において全てのローラは一定の決まった方向に回転しているだけであり、ローラの反転、ローラ同士が接近したり離間するような動き(往復運動)は伴わない。即ち、ローラ同士の隙間が変化したり、往復運動に伴う騒音の発生もない。更に、ローラを自転させながら公転させることで麺を丸めると共に丸めた麺を下流側に送り出しているので、例えば往復運動するローラが麺丸めを行う際の位置にまで戻るのを待っている必要がない。即ち、麺を丸めて送り出すまでの処理速度を上げることができるので、生産性が向上する。
【0009】
また本発明は、前記中心ローラに固定された中心ギヤと、前記各周辺ローラに固定された周辺ギヤを備え、前記中心ギヤと各周辺ギヤとはそれぞれ、遊星ギヤを介して噛合していることを特徴とする。
【0010】
このように構成したことによって、例えば中心ローラを駆動することによってその駆動力を遊星ギヤを介して周辺ローラに伝達することができる。即ち、個々のローラを別々に駆動する必要がないことに加えて、ギヤの比率に応じてローラ全体の回転を同期させることが容易となるので、麺丸めに適した回転比率(中心ローラの回転に対する周辺ローラの回転の比率)を調整し易い。また遊星ギヤを介することでローラの回転方向を同じ方向に揃えることができる。
【0011】
また本発明は、前記周辺ローラが、前記中心ローラと同軸で回転する回転板に軸支されると共に、当該回転板を回転させる為の専用の駆動源を備えることを特徴とする。
【0012】
このように構成したことによって回転板を回転させるだけで周辺ローラの公転を実現することができる。また回転板専用の駆動源を設けているので、周辺ローラの公転のタイミング、即ち丸めた麺を下流側に送り出すタイミングを独立して調整することができる。これにより、取り扱う麺の性質(長さ、硬さ、太さ等)に応じた適切な送り出しタイミングの調整が容易となる。
【0013】
また本発明は、前記周辺ローラが5つ設けられていることを特徴とする。
【0014】
このように、中心ローラの周りに72°ずつ合計5つの周辺ローラを配置すれば、麺を丸めるためのポケットを5つ形成でき公転1回転で5つの麺を丸めて下流側に送り出すことができる。即ち、周辺ローラを公転させるための機構部分は比較的ゆっくりとした速度で動くため、麺線整形丸め装置の処理速度を上げてもそれに伴う騒音の発生を抑えることができる。
【0015】
また、前記中心ローラ及び周辺ローラの露出面に沿わせるように一本のベルトを配置して構成してもよい。
【0016】
換言すると、麺を丸める空間(ポケット)を一本のベルトで構成するのである。このように構成することによって、ローラとローラの間に麺屑が挟まることを防止でき、メンテナンスの頻度を下げることが可能となる。
【0017】
また本発明は、麺を丸める位置にある前記周辺ローラのうち下流側に位置する周辺ローラの上部の位置に、当該周辺ローラの回転と逆回転する飛び出し防止部材が備わることを特徴とする。
【0018】
このような構成を採用することによって、麺を丸める際、万一外に飛び出そうとする麺が発生しても当該飛び出し防止部材で麺をポケット側に戻すことができる。
【0019】
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「上流」「下流」という表現は麺の製造ラインの流れを意味している。
【発明の効果】
【0020】
本発明を適用することで、麺線整形丸め装置の処理速度を上げることができ生産性が向上する。また、処理速度を上げても騒音の発生が少ない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る麺線整形丸め装置を下流側から見た全体図である。
【図2】本発明に係る麺線整形丸め装置を側面側から見た全体図である。
【図3】丸め送り出し機構のみを取り出した概略全体斜視図である。
【図4】丸め送り出し機構の平面図である。
【図5】丸め送り出し機構を上流側(図4の矢視V方向)から見た一部断面図である。
【図6】丸め送り出し機構を側面視した模式図である。
【図7】丸め送り出し機構にベルトを利用した例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である麺線整形丸め装置100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
【0023】
〈麺線整形丸め装置の構成〉
本発明に係る麺線整形丸め装置100は、上流側に位置する麺切断機(麺を一定の長さに切り分ける装置)から送り出される麺Mを搬送するコンベア10から麺を受け取り、麺の丸め処理を行った後、下流側に位置するコンベア20に丸めた麺を送り出す為の機械である。
【0024】
麺線整形丸め装置100は、丸め送り出し機構110(詳細は後述する)と、当該丸め送り出し機構110の周りに配置された付属機構によって構成される。付属機構として、丸め送り出し機構110の外側に設置された第1、第2の側方規制板170、172と、当該第1、第2の側方規制板170、172に軸支されたリターンプレート(飛び出し防止部材)174と当該リターンプレートを駆動する第3のギヤモータ194で構成される飛び出し防止機構を備える。更に、第1、第2の側方規制板170、172に設置された位置決めプレート175と当該位置決めプレート175を介して軸支される抑えローラ176とからなる抑え機構も備える。
【0025】
飛び出し防止機構は、後述する丸め送り出し機構110において麺が丸められる際に麺が装置外に飛び出してしまうことを防止するものである。一方抑え機構は、丸め送り出し機構110から丸め処理済みの麺が下流側に送り出される際に、麺を纏まりよく下流のコンベア20上に載置する働きをする。
【0026】
図3は丸め送り出し機構110部分のみを取り出した概略構成図である。丸め送り出し機構110は、中心に配置された中心ローラ130と、当該中心ローラの周りに(半径方向等距離の位置に)均等に配置された5つの周辺ローラ(第1周辺ローラ131、第2周辺ローラ132…第5周辺ローラ135)を主な構成要素として有している。またこれら5つの周辺ローラ131〜135はいずれも各ローラの軸方向両端側に配置された2枚の回転板120、122から軸支されている。また回転板120、122は基台112から軸支されている。更にこの基台112を介して第1、第2のギヤモータ190、192が設置固定されている。このうち第1のギヤモータ190は、中心ローラ130及び各周辺ローラ131〜135を回転させるための駆動源であり、もう一方の第2のギヤモータ192は、回転板120、122を回転させるための駆動源である。
【0027】
第1のギヤモータ190の出力軸(第1の出力軸)140は軸受を介して基台112から軸支されている。この出力軸140の軸方向略中心には中心ローラ130を構成する円柱部材130bが固定されている。また当該円柱部材130bの両側に円盤部材130cが固定され、更にこれら円柱部材130b及び円盤部材130cを取り囲むように表面部材130dが巻回されている。円柱部材130b、円盤部材130c及び表面部材130dで中心ローラ130が構成される。
【0028】
また周辺ローラ135も同様に、円柱部材135b及び当該円柱部材135bの両側に配置された円盤部材135c、更にこれら円柱部材135b及び円盤部材135cを取り囲むように巻回された表面部材135dを有してなる(ここでは第5周辺ローラ135の符号で説明しているが、他の周辺ローラの構成も同じであるため重複説明は省略する。)。また、周辺ローラ135の中心には軸心135aが通されていて、当該軸心135aが軸受を介して回転板120、122から軸支されている。なお、中心ローラ130の表面と各周辺ローラ131〜135の表面とは僅かの隙間をもって非接触に保たれている。
【0029】
中心ローラ130が固定されている出力軸140には、同様に中心ギヤ142が固定されている。即ち、中心ローラ130が回転するとそれに伴って中心ギヤ142も回転するように構成されている。また、周辺ローラ135が固定された軸心135aには周辺ギヤ144が固定されている。即ち、周辺ローラ135が回転するとそれに伴って周辺ギヤ144も回転するように構成されている(第1〜第4周辺ローラも同様)。更に、中心ギヤ142と周辺ギヤ144の両方に遊星ギヤ146が噛合している。なおこの遊星ギヤ146は回転板120から軸支されている。このような構成を採用したことによって、出力軸140が回転するとそれに伴って中心ローラ130が回転すると共に、中心ギヤ142→遊星ギヤ146→周辺ギヤ144を介して周辺ローラ131〜135も同方向に回転する構成となっている。
【0030】
第2のギヤモータ192の出力軸(第2の出力軸)150は軸受を介して基台112から軸支されると共に、回転板122に固定されている。即ち、出力軸150が回転すると回転板122、122が回転し、周辺ローラ131〜135を公転(中心ローラ130の周りを公転)させることが可能な構成とされている。
【0031】
〈麺線整形丸め装置の作用・機能〉
図6を参照しつつ、本発明に係る麺線整形丸め装置100の作用・機能を説明する。
【0032】
上流側のコンベア100で搬送されてきた麺(直線状の麺)Mはコンベア10の終端から麺線整形丸め装置100のポケットPへと落下する。ここでは中心ローラ130と第1周辺ローラ131及び第5周辺ローラ135の3つのローラ(段違いに配置された3つのローラ)によって麺を丸める空間(ポケットP)が形成されている。
【0033】
中心ローラ130及び各周辺ローラ131〜135は全て第1のギヤモータ190によって駆動され回転しているので、ポケットPに落下した麺Mはこれらローラ群の回転に従動して回転(各ローラの回転とは逆方向に回転)し丸められる。この時、第5周辺ローラ135の更に上方の位置に当該第5周辺ローラ135の回転方向とは逆方向に回転するリターンプレート174(第3のギヤモータ194によって駆動されている。)が存在するので、ポケットP内で従動回転する麺Mが誤って外に飛び出そうとした場合でも当該リターンプレート174によってポケットP側に戻される。
【0034】
一定時間が経過して麺が丸まった頃合いを見計らって、第2のギヤモータ192が駆動して回転板120、122を72°分だけ下流側方向(図6において左方向)に回転させる。これによりポケットPの位置がα位置からβ位置に移動する(同時に他のポケットPがα位置に移動してくる。)。なおこの回転板120、122が回転する際にも、中心ローラ130及び各周辺ローラ131〜135は回転し続けている。
【0035】
回転板120、122の回転(周辺ローラの公転)により、丸められた麺はβ位置に移動する。そうすると麺Mは重力により周辺ローラの上に位置するので、周辺ローラの回転によって麺Mはポケットから排出される(下流側へと送り出される。)。本実地形態においては、丁度その送り出される位置に抑えローラ176が配置されているので、送り出された麺Mは、この抑えローラ176と周辺ローラとの間を通って下流側コンベア20上に載置され搬送される。この時抑えローラ176の存在によって、送り出された麺Mが散乱等することなく、纏まりよく下流側コンベア20上に載置されることとなる。
【0036】
このようにしてポケットPに落下した麺MはポケットP内で丸め処理をされつつ、順次下流側へと送り出されて行く。これらの動作において全てのローラ(中心ローラ130及び各周辺ローラ131〜135)は一定の決まった方向に回転しているだけであり、ローラの反転や、ローラ同士が接近したり離間するような動き(往復運動)は伴わない。即ち、ローラ同士の隙間が変化したり、往復運動に伴う騒音の発生もない。更に、周辺ローラ131〜135を自転させながら公転させることで麺Mを丸めると共に丸めた麺Mを下流側に送り出しているので、例えば往復運動するローラが麺丸めを行う際の位置にまで戻るのを待っている必要がない。即ち、麺Mを丸めて送り出すまでの処理速度を向上することができるので、生産性が向上する。
【0037】
また麺線整形丸め装置100では、中心ローラ130に固定された中心ギヤ142と、各周辺ローラ131〜135に固定された周辺ギヤ144を備え、これら中心ギヤ142と各周辺ギヤ144とはそれぞれ、遊星ギヤ146を介して噛合している。これにより、中心ローラ130を一つの駆動源である第1のギヤモータ190で駆動することによってその駆動力を遊星ギヤ146を介して周辺ローラ131〜135に伝達することができる。即ち、個々のローラ(中心ローラ130及び周辺ローラ131〜135)を別々に駆動する必要がないことに加えて、ギヤの比率に応じてローラ全体の回転を同期させることが容易となるので、麺丸めに適した回転比率(中心ローラ130の回転に対する周辺ローラ131〜135の回転の比率)を調整し易い。また遊星ギヤ146を介することでローラの回転方向を同じ方向に揃えることを実現している。
【0038】
また麺線整形丸め装置100では、周辺ローラ131〜135は、中心ローラ130と同軸で回転する回転板120、122に軸支されると共に、この回転板120、122を回転させる為の専用の駆動源(第2のギヤモータ192)を備えている。これにより、回転板120、122を回転させるだけで周辺ローラ131〜135の公転を実現することができる。また回転板120、122専用の駆動源として第2のギヤモータ192を設けているので、周辺ローラ131〜135の公転のタイミング、即ち丸めた麺Mを下流側に送り出すタイミングを独立して調整することができる。これにより、取り扱う麺Mの性質(長さ、硬さ、太さ等)に応じた適切な送り出しタイミングの調整が容易となっている。
【0039】
また麺線整形丸め装置100では、周辺ローラが5つ設けられていた(第1の周辺ローラ131〜第5の周辺ローラ135)。これにより、回転板120、122一回転で5つの麺Mを丸めて下流側に送り出すことができる。即ち、周辺ローラ131〜135を公転させるための機構部分(回転板120、122や第2のギヤモータ192)は比較的ゆっくりとした速度で動くため、麺線整形丸め装置100の処理速度を上げてもそれに伴う騒音の発生を抑えることを実現している。
【0040】
なお、上記では周辺ローラを5つ配置しているが、3つ以上であれば特にその数が限定されるものではない。また、麺の丸め処理は必ずしも1つずつ行う必要はなく、例えば異なるポケットで同時進行的にそれぞれ麺の丸め処理が行われていてもよい。また、回転板120、122の回転(周辺ローラの公転)は、一定のタイミング毎に段階的に行うのではなく、連続的に回転(公転)させてもよい。連続的とすれば回転板120、122は回転し続けるので停止・再始動に伴う機械音の発生をなくして更なる低騒音を実現することができる。
【0041】
〈その他の構成例〉
また図7に示しているように、中心ローラ230及び周辺ローラ231〜235の露出面に沿わせるように一本のベルトBを配置して構成してもよい。具体的には回転板220、222からそれぞれ片方軸支したガイドローラ280によってポケットP脇部のベルトBを案内するようにして押さえ込み、これによりベルトBを各周辺ローラ231〜235に沿わせるように配置するのである。このようにすれば、麺Mを丸める空間(ポケットP)を一本のベルトで構成することができる。このように構成することによって、中心ローラ230と各周辺ローラ231〜235の間に麺屑等が挟まることを防止でき、メンテナンスの頻度を下げることが可能となる。
【符号の説明】
【0042】
100…麺線整形丸め装置
110…丸め送り出し機構
112…基台
114…カバー
120、122…回転板
130…中心ローラ
131〜135…周辺ローラ
140…第1の出力軸
142…中心ギヤ
144…周辺ギヤ
146…遊星ギヤ
150…第2の出力軸
174…リターンプレート(飛び出し防止部材)
176…抑えローラ
190、192、194…ギヤモータ
B…ベルト
M…麺
P…麺丸め空間(ポケット)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
段違いに配置された3つのローラで形成される空間を利用して麺を丸める麺線整形丸め装置であって、
下段に位置するローラを中心ローラとしたとき、当該中心ローラの半径方向等距離の位置に等間隔で3つ以上の周辺ローラを配置し、
当該周辺ローラを自転させながら前記中心ローラの周りを公転させることによって麺を丸めると共に丸めた麺を順次送り出す
ことを特徴とする麺線整形丸め装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記中心ローラに固定された中心ギヤと、前記各周辺ローラに固定された周辺ギヤを備え、
前記中心ギヤと各周辺ギヤとはそれぞれ、遊星ギヤを介して噛合している
ことを特徴とする麺線整形丸め装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記周辺ローラは、前記中心ローラと同軸で回転する回転板に軸支されると共に、当該回転板を回転させる為の専用の駆動源を備える
ことを特徴とする麺線整形丸め装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記周辺ローラが5つ設けられている
ことを特徴とする麺線整形丸め装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記中心ローラ及び周辺ローラの露出面に沿わせるように一本のベルトが配置されている
ことを特徴とする麺線整形丸め装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
麺を丸める位置にある前記周辺ローラのうち下流側に位置する周辺ローラの上部の位置に、当該周辺ローラの回転と逆回転する飛び出し防止部材が備わる
ことを特徴とする麺線整形丸め装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−165725(P2012−165725A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31508(P2011−31508)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【特許番号】特許第4896265号(P4896265)
【特許公報発行日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【出願人】(511042739)株式会社ミヤビック (1)
【Fターム(参考)】