説明

鼻炎治療のための単一投与抗ヒスタミン薬/鬱血除去薬製剤

【課題】鼻炎治療剤の提供。
【解決手段】約16時間未満の作用持続時間を有する鬱血除去薬製剤、及び抗ヒスタミン薬を含む1日1回の単一経口投与単位であって、該鬱血除去薬がプソイドエフェドリン又はフェニルプロパノールアミンであり、該抗ヒスタミン薬が鎮静作用を持たないものであり、該鬱血除去薬製剤の作用持続時間が約10時間から約16時間であり、該抗ヒスタミン製剤の作用持続時間が約24時間である、単一経口投与単位が提供される。また、鼻炎を治療するための単一経口投与単位を作成する方法であって、ヒトにおいて約16時間未満の作用持続時間を有する量の鬱血除去薬を製剤化する工程、ヒトにおいて約22時間よりも長い作用持続時間を有する量の抗ヒスタミン薬を製剤化する工程、及び該製剤化された量の鬱血除去薬及び該製剤化された量の抗ヒスタミン薬を混合して単一の経口投与単位とする工程を含む方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻炎の治療に関する。より詳しくは、本発明は刺激が望ましくない
場合に該刺激を回避する鬱血除去薬と鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬の混合
物に関する。
【背景技術】
【0002】
鼻炎は鼻孔の炎症性障害と呼ばれる。鼻炎の症状は典型的にはくしゃみ、鼻漏
、鼻の鬱血、及び鼻水の増加から成る。鼻炎の治療に失敗すると、鼻腔、耳、及
び下位呼吸管の感染を含む他の障害をもたらす。鼻炎の症状を治療するために二
つの型の経口投薬法が通常用いられる、鬱血除去薬及び抗ヒスタミン薬である。
鬱血除去薬と抗ヒスタミン薬はその作用機構、治療効果、及び副作用などが異な
る。鼻炎の症状のより完全な除去を行なうため、いずれか単独でよりもこれらの
薬物投与の両方を組み合わせるのが通常の使用法である。
【0003】
鼻炎を治療するために通常用いられる鬱血除去薬には、アドレナリン様薬物で
あるプソイドエフェドリン及びフェニルプロパノールアミンが含まれる。これら
の薬物は鼻粘膜中の血管を収縮するように作用することにより組織の腫脹及び鼻
の鬱血を減少させる。鬱血除去薬は鬱血した鼻気道の開通性を回復させるのに抗
ヒスタミン薬よりも優れていることが見出されている。アドレナリンと同様に、
鼻の鬱血除去薬は刺激性があり、使用者が目覚めている間は我慢できる副作用を
生じ、鼻炎の他の症状を伴うことが知られている疲労を相殺するのでむしろ望ま
しいと考えられうる。しかしながら、鬱血除去薬は睡眠が欲しいときに服用する
と、神経過敏、不安、及び不眠症を生じうる。これは、睡眠できない原因を鬱血
除去薬の投与にではなく、誤って、他の鼻炎症状と同時に起こる不定愁訴のせい
にする個人の混乱の原因となる。
【0004】
ヒスタミンは鼻粘膜の壁を裏打ちする細胞(マスト細胞)から放出される仲介
因子である。放出されると、ヒスタミンは局在するヒスタミン受容体と結合して
くしゃみ、鼻のむずがゆさ、鼻膜の腫脹を惹き起こし、そして鼻の分泌物を増加
させる。抗ヒスタミン薬は、鬱血除去薬とは異なる機構によるものであるが、こ
れらの効果を軽減する。抗ヒスタミン薬はヒスタミン受容体に先制して結合する
ことによりヒスタミンの該ヒスタミン受容体への結合を阻止する。従って、ヒス
タミン放出の前に投与される場合にのみ有効である。何故なら、一旦ヒスタミン
が放出され、該受容体に結合すると、もう遅過ぎるからである。通常、個人は症
状が出た後に抗ヒスタミンを服用するが、ヒスタミンの放出を予想して有効な治
療を行なうように抗ヒスタミン薬を投与することがより望ましい。抗ヒスタミン
薬は一般的に鎮静作用を持っている。しかしながら、この20年間の間に鎮静作
用を持たないかほとんど持たない新たな抗ヒスタミン薬が開発されてきた。
【0005】
鬱血除去薬と抗ヒスタミン薬を混ぜることは、両者の作用機構のアプローチを
利用することであり、いずれかの成分を単独で用いる治療よりも鼻炎の症状のよ
り完全な除去をもたらすことが示された。従って、投与単位が両者を含むような
多くの生産物が製剤化されてきた。鬱血除去薬と鎮静作用を有する抗ヒスタミン
薬を単一の投与単位に含めることはこれらの成分における刺激する副作用と鎮静
する副作用の間の均衡をとることを意図する。
【0006】
しかしながら、個人はこれらの副作用の感受性において異なることが知られて
いる。従って、一部の個人はこれらの組合せを夜服用すると刺激及び不眠症を経
験する。より最近、日中の鎮静を避ける目的で、鬱血除去薬と鎮静作用を持たな
い抗ヒスタミン薬を単一投与単位中に含めた製剤が市販された。このような組合
せは、鬱血除去薬の刺激するという副作用は抗ヒスタミンによる同時鎮静化によ
って低減されないので、夜間の興奮及び不眠症の発症を増大することが予想され
るかも知れない。実際、不眠症の発症率の25%は鎮静作用を持たない抗ヒスタ
ミン薬であるテルフェナジンと鬱血除去薬であるプソイドエフェドリンを組み合
わせた市販品の使用者の中に見つかっている。このような製剤の実例としては以
下のものが挙げられる。即ち
SELDANE−D(登録商標)徐放性錠剤。これは60mgのテルフェナジ
ン(鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬)と120mgのプソイドエフェドリン
塩酸塩(刺激作用を持つ鬱血除去薬)を含み、12時間毎に服用するよう勧めら
れている(成人及び12才を越える子供)。
【0007】
ALLEGRA−D(登録商標)。これは60mgのフェキソフェナディン(
鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬)と120mgのプソイドエフェドリン塩酸
塩(刺激作用を有する鬱血除去薬)を含み、12時間毎に服用するよう勧められ
ている(成人及び12才を越える子供)。
【0008】
CLARITIN−D(登録商標)24時間徐放性錠剤。これは10mgのロ
ラティディン(鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬)と240mgのプソイドエ
フェドリン塩酸塩(刺激作用を有する鬱血除去薬)を含み、24時間毎に服用す
るよう勧められている(成人及び12才を越える子供)。
【0009】
鬱血除去薬と鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬で製剤化された現在市販され
ているこれらのそして全ての単一体の混合物は、夜間の興奮や不眠症の問題、鎮
静作用を持つ抗ヒスタミン薬とではなく、鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬と
組み合わせることにより増大している問題を解決するのに失敗している。抗ヒス
タミン薬と鬱血除去薬の副作用を減少させることを狙っている先行技術に注目す
べきである。ナドセンに付与された米国特許第4,295,567号は鎮静作用
を持つ抗ヒスタミンによる日中の鎮静を回避する目的で昼の投与単位と夜の投与
単位を別々に用いる計画を教示する。この特許は鎮静作用を持たない抗ヒスタミ
ン薬の出現を予想しておらず、鬱血除去薬による夜間の刺激の副作用を見過ごし
ている。SYN−RX(商標)として市販されている治療法も昼と夜とで別々の
投与単位を用いる。SYN−RX(商標)は、鎮静作用を持たないグアイフェネ
シン600mgと刺激作用を有するプソイドエフェドリン60mgから成る昼用
の製剤、とグアイフェネシン600mgのみの夜用の製剤とを含む。SYN−R
X(商標)は抗ヒスタミンを含まない。夜間における鼻炎の症状に有効であろう
薬物をそれが何であろうと含めることに失敗しているという点では、SYN−R
X(商標)は鼻炎の治療法を構成するものではない。このような先行技術の複数
投与単位の治療法の利用は使用者にとって1回投与、1日1回製剤よりも便利さ
に欠け、服用がより複雑になり、使用者が投与単位を混乱するおそれも加わる。
【0010】
鼻炎を患う個人は1年に何百万回も抗ヒスタミン薬と鬱血除去薬とを一緒に利
用している。これらの薬物投与を一緒に行なうことについて、消費者だけでなく
専門家の混乱も広く見られ、そして不必要にネガティブな結果が自己選択及び自
己処方の両方から起こっている。とりわけ、夜間鬱血除去薬で治療された個人は
不眠症の危険を負うだけでなく昼間の興奮、疲労及び休息の欠如からくる不定愁
訴の危険をも負う。これらの副作用はしばしば誤って、該副作用を惹起した薬物
投与にではなく鼻炎のせいにされていることが知られている。この混乱を克服し
夜間の刺激を回避する製剤に対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
抗ヒスタミン薬と鼻の鬱血除去薬による薬物治療の利用の便利さを高め、これ
らの薬物治療を行なう際の誤りを減らし、そしてこれらの薬物治療の副作用を低
減させる目的で、使用者のために抗ヒスタミン薬及び鬱血除去薬での薬物治療の
組合せ使用を単純化することが本発明の一つの目的である。別の一目的は、夜間
における刺激を起こさないように鼻炎の治療用の抗ヒスタミン薬と鬱血除去薬と
を一緒に製剤化することである。さらに別の一目的は、夜間に刺激を惹き起こさ
ないようにそして1日当たり1回摂取でよいように、鼻炎の治療用の単一投与単
位として抗ヒスタミン薬と鬱血除去薬とを一緒に組み込んだ使用者用製剤を提供
することである。さらなる目的は、日中は鬱血除去薬と抗ヒスタミン薬との機能
的組合せそして夜間は鬱血除去薬なしの抗ヒスタミン薬を提供する単一投与単位
を使用者に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
鼻炎の症状を治療するための本発明の単一投与単位は、鼻の鬱血除去薬、抗ヒ
スタミン薬、及び任意選択的に鎮痛剤等の他の薬物を含む薬物の組合せを用いて
巧妙に製剤化される。この投与単位は経口摂取用である。この投与単位はロラテ
ィディン、セティリジン、又はフェキソフェナディンなどの鎮静作用を持たない
抗ヒスタミン薬を含むことが好ましい。鬱血除去薬の例としては、プソイドエフ
ェドリン及びフェニルプロパノールアミンが挙げられる。
【0013】
本発明の他の目的は、以下の本発明の詳細な説明に照らして明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
鼻炎の症状を治療するための本発明の単一投与単位は鼻の鬱血除去薬と抗ヒス
タミン薬を含む薬物の組合せを含む。この投与単位は錠剤、丸剤、カプセル、C
aplets(商標)、又はその他の認められた薬物の経口形の剤形である。こ
の投与単位は鎮静作用を有する、又は好ましくは鎮静作用を持たない抗ヒスタミ
ン薬を含むように製剤化されうる。その成分は所望の薬物動力学的及び治療上の
特性を生ずるように製剤化される。そのような製剤化の工夫は薬剤学の専門技術
を必要とし、抗ヒスタミン薬、鬱血除去薬、該薬物の生体利用性に影響を与える
成分、及び他の製剤化のための成分の作用、副作用、及び薬物動力学の理解を必
要とする。
【0015】
本明細書で用いられる「昼」及び「夜」という用語は、それぞれ刺激を許容で
きる場合の目覚めている期間、及び刺激が望ましくない場合の睡眠中の期間と同
義であることを意図する。このような時間は個人のスケジュールに応じて変動す
る。
【0016】
本明細書の好ましい単一投与単位の例としては以下の実施例に挙げたものが含
まれる。
実施例1
10〜12時間にわたって放出されるように調製された、120mgのプソイ
ドエフェドリン及び刺激作用を有する鬱血除去剤、及び直ぐに放出されるように
製剤化された10mgの鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬であるロラティディ
ンから成る単一投与単位。昼の始まり(12〜16時間目覚めている必要を予定
する時間)に服用すると、この投与単位はロラティディンを直ちに投与する。こ
のロラティディンは、投与後1〜3時間で抗ヒスタミン効果を及ぼし、8〜12
時間で最高値に達し、そして24時間を越えて継続することが知られている。
【0017】
この投与単位は、プソイドエフェドリンの刺激が最も良く耐えられる昼の時間
帯に効果を及ぼし、夜間には及ぼさないようにプソイドエフェドリンの即時の作
用及び遅延した作用を付与するものであることが好ましい。一旦放出されると、
プソイドエフェドリンは、ロラティディンの半減期よりもかなり短い4〜6時間
の半減期を有する。プソイドエフェドリンの比較的短い鬱血除去効果は、起きて
いる時間を通じて効力を維持するが、刺激が望ましくない時間帯ではそうでない
ように、時間をかけて放出することにより延長させうる。そのような一つの徐放
投与法は、治療用薬物に結合してその生体利用性を遅延させるヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースなどのセルロースエーテル系の物質を加えた製剤化工程を含
む。このような徐放投与法は摂取された用量の全部又は一部のみの生体利用性を
遅延させるためにそして投与時間の幅を変えるために利用しうる。
【0018】
本製剤の抗ヒスタミン薬成分及び鬱血除去薬成分は10mgのロラティディン
(抗ヒスタミン薬)及び240mgのプソイドエフェドリン塩酸塩(鬱血除去薬
)を含み、且つ、成人に対し24時間毎に服用することが勧められているCLA
RITIN−D(登録商標)24時間徐放性錠剤のそれと同様である。しかしな
がら、本発明の製剤はプソイドエフェドリンの含量がより少なく、昼間の時間帯
でのプソイドエフェドリンの作用の持続を制限することにより、夜間におけるプ
ソイドエフェドリンの刺激を回避する点で異なる。
実施例2
10時間の間にわたって放出されるように調製された刺激作用を有する鬱血除
去薬であるフェニルプロパノールアミン75mg、及び直ちに放出されるように
調製された鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬であるセティリジン(cetirizine
) 10mgから成る単一投与単位。昼間の開始で服用すると、この製剤は、投与
後1時間以内に抗ヒスタミン効果を発揮し、そして少なくとも22時間にわたっ
て持続することが知られているセティリジンを直ちに放出する。この製剤は、ま
た、刺激に最も良く耐えうる昼間の時間帯に効果を及ぼし、夜間には効果を及ぼ
さないように、投与後16時間を越えない期間にわたってフェニルプロパノール
アミンの即時の作用及び遅延した作用を発揮することが好ましい。プソイドエフ
ェドリンと同様に、フェニルプロパノールアミンの比較的短い半減期及び鬱血除
去効果は本製剤中で延長される。これは、目覚めている時間の間中有効性を保つ
ように時間を越えてフェニルプロパノールアミンの放出を延長させ、しかし刺激
が望ましくない時間帯にまでフェニルプロパノールアミン活性を与えるほどには
長く延長しないようにすることを該製剤中に組み込むことにより行なわれる。
実施例3
10時間の期間にわたって放出されるように調製された刺激作用を有する鬱血
除去薬であるフェニルプロパノールアミン75mg、及び24時間を越えて活性
であるように調製された鎮静作用を持たない抗ヒスタミン薬であるフェキソフェ
ナディン(fexofenadine) 120mgから成る単一投与単位。フェキソフェナデ
ィンは、単独で投与されると、1時間以内に抗ヒスタミン効果を発揮し、12時
間で最大の効果を及ぼし、そして24時間でもなお明らかな効果を示す。この製
剤は、24時間の時間幅にわたってフェキソフェナディンの即時の活性及び遅延
した活性を与えることが好ましい。この製剤は、刺激が最も良く耐えられる昼間
の時間帯の間効果を及ぼすが夜間のように刺激が望ましくない時間帯で効果を発
揮する程に長くはないように、投与後16時間を越えない期間にわたってフェニ
ルプロパノールアミンの即時の作用及び遅延した作用を発揮させることも好まし
い。
【0019】
抗ヒスタミン薬及び鬱血除去薬に加えて、必要な場合は、鼻炎の治療のための
さらなる治療用成分が製剤化されうる。例えば、サリチル酸塩やアセトアミノフ
ェンなどの鎮痛薬を、該投与単位に含めることが考えられる。これも本発明の範
囲内にある。
【0020】
これらの実施例は可能性のある組合せの完全なリストを構成するものではなく
、当業者により変更や修正がなされうるであろう。また、当業者はここに開示さ
れたこれらの実施態様の変更を悟るであろう。このような一つの変更は、例示さ
れた期間以外の期間における鬱血除去薬の徐放であって、夜間に刺激を与えない
ようなものを含むかも知れない。これらの変更及び修飾は本発明の精神及び範囲
に含まれるものとする。
【0021】
こうして、上記の目的を満足する鼻炎治療のための抗ヒスタミン薬/鬱血除去
薬製剤が示されそして説明された。
本発明の範囲から逸脱することなく本開示を変更しうるのであるから、上の明
細書において説明されたすべての事項は例示であり、限定的な意味を持つもので
はないと解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約16時間未満の作用持続時間を有する鬱血除去薬製剤、及び抗ヒスタミン薬を含む1日1回の単一経口投与単位。
【請求項2】
該鬱血除去薬がプソイドエフェドリンである、請求項1記載の経口投与単位。
【請求項3】
該鬱血除去薬がフェニルプロパノールアミンである、請求項1記載の経口投与単位。
【請求項4】
該抗ヒスタミン薬が鎮静作用を持たないものである、請求項1記載の経口投与単位。
【請求項5】
該鬱血除去薬製剤の作用持続時間が約10時間から約16時間である、請求項1記載の投与単位。
【請求項6】
該鬱血除去薬製剤の作用持続時間が約16時間である、請求項5記載の投与単位。
【請求項7】
該抗ヒスタミン製剤の作用持続時間が約24時間である、請求項1記載の投与単位。
【請求項8】
該鬱血除去薬製剤が摂取されると直ちに放出されるものである、請求項1記載の投与単位。
【請求項9】
該鬱血除去薬製剤が徐放性である、請求項1記載の投与単位。
【請求項10】
該抗ヒスタミン製剤が摂取されると直ちに放出されるものである、請求項1記載の投与単位。
【請求項11】
該抗ヒスタミン製剤が徐放性である、請求項1記載の投与単位。
【請求項12】
鼻炎を治療するための単一経口投与単位を作成する方法であって、
ヒトにおいて約16時間より短い作用持続時間を有する量の鬱血除去薬を製剤化する工程、
ヒトにおいて約22時間よりも長い作用持続時間を有する量の抗ヒスタミン薬を製剤化する工程、及び
該製剤化された量の鬱血除去薬及び該製剤化された量の抗ヒスタミン薬を混合して単一の経口投与単位とする工程、
を含む方法。
【請求項13】
鬱血除去薬のある量を製剤化する該工程が約12時間と約16時間の間の作用持続時間を有するような量を製剤化する工程をさらに含むものである、請求項12記載の方法。

【公開番号】特開2012−82212(P2012−82212A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−269985(P2011−269985)
【出願日】平成23年12月9日(2011.12.9)
【分割の表示】特願2001−576081(P2001−576081)の分割
【原出願日】平成12年4月14日(2000.4.14)
【出願人】(502369045)ジェイ−メド ファーマシューティカルズ,インコーポレーティッド (1)
【Fターム(参考)】