説明

(とりわけ)糖尿病の予防または治療に有用なN−アシル−N’−フェニルピペラジンの誘導体

本発明は、下式化合物


(式中、各記号は、明細書中で定義されるとおりである)
に関する。本化合物は、優れたRBP4低下作用を有し、RBP4の上昇によって媒介される疾患又は症状の予防又は治療用薬剤として有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】


[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよいベンゼン環を;
環Bは、さらに置換されていてもよいピペラジン環を;
Rは、置換基を示す。
但し、tert−ブチル 4−[2−tert−ブチル−5−({[2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラートは除く。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
Rが、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいアミノ基、またはアシル基である、請求項1記載の化合物または塩。
【請求項3】
環Aが(a)ハロゲン原子および(b)C1−6アルキル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環である、請求項1記載の化合物または塩。
【請求項4】
環Aがベンゼン環である、請求項1記載の化合物または塩。
【請求項5】
環Bがピペラジン環である、請求項1記載の化合物または塩。
【請求項6】
Rが、
(1)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−10アルキル基
(a)以下でモノ−またはジ−置換されていてもよいカルバモイル基
(i)C1−6アルキルスルホニル基、および
(ii)C3−10シクロアルキルで置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基、
(b)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員芳香族複素環基
(i)カルボキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基、
(c)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよい5−または6−員非芳香族複素環基、および
(d)カルボキシ基;
(2)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基
(a)カルボキシ基、
(b)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(c)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよい5−または6−員非芳香族複素環基、および
(d)カルボキシ−C1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−14アリール基;
(3)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員芳香族複素環基
(a)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(b)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基;
(4)以下から選ばれる置換基でモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノ基
(a)1〜3個のカルボキシ−C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC6−14アリール基、
(b)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(c)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員芳香族複素環基
(i)ヒドロキシ基、および
(ii)カルバモイル基;
(5)カルボキシ基;または
(6)以下から選ばれる置換基でモノ−またはジ−置換されていてもよいカルバモイル基
(a)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基
(i)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基
(A)カルボキシ基、および
(B)カルボキシ−C1−6アルキル基、
(ii)カルボキシ基、および
(iii)C1−6アルキル−スルホニル基、および
(b)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員非芳香族複素環基
(i)カルボキシ基、
(ii)カルボキシ−カルボニル基、および
(iii)カルボキシ−C1−6アルコキシ基;
である、請求項1記載の化合物または塩。
【請求項7】
環Aが、(a)ハロゲン原子、および(b)C1−6アルキル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環であり;
環Bがピペラジン環であり;かつ
Rが、
(1)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−10アルキル基
(a)以下でモノ−またはジ−置換されていてもよいカルバモイル基
(i)C1−6アルキルスルホニル基、および
(ii)C3−10シクロアルキルで置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基、
(b)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員芳香族複素環基
(i)カルボキシ基、および
(ii)C1−6アルキル基、
(c)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよい5−または6−員非芳香族複素環基、および
(d)カルボキシ基;
(2)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基
(a)カルボキシ基、
(b)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(c)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよい5−または6−員非芳香族複素環基、および
(d)カルボキシ−C1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−14アリール基;
(3)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員芳香族複素環基
(a)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(b)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基;
(4)以下から選ばれる置換基でモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノ基
(a)1〜3個のカルボキシ−C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC6−14アリール基、
(b)1〜3個のカルボキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(c)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員芳香族複素環基
(i)ヒドロキシ基、および
(ii)カルバモイル基;
(5)カルボキシ基;または
(6)以下から選ばれる置換基でモノ−またはジ−置換されていてもよいカルバモイル基
(a)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基
(i)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基
(A)カルボキシ基、および
(B)カルボキシ−C1−6アルキル基、
(ii)カルボキシ基、および
(iii)C1−6アルキル−スルホニル基、および
(b)以下から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい5−または6−員非芳香族複素環基
(i)カルボキシ基、
(ii)カルボキシ−カルボニル基、および
(iii)カルボキシ−C1−6アルコキシ基;
である、請求項1記載の化合物または塩。
【請求項8】
N−{[4−(2−tert−ブチルフェニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}グリシンまたはその塩。
【請求項9】
3−[4−(2−tert−ブチルフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−オキソプロパン酸またはその塩。
【請求項10】
[4−(2−tert−ブチル−4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル](オキソ)酢酸またはその塩。
【請求項11】
請求項1記載の化合物または塩のプロドラッグ。
【請求項12】
請求項1記載の化合物または塩またはそのプロドラッグを含有してなる、医薬。
【請求項13】
レチノール結合タンパク質4関連疾患の予防または治療剤である、請求項12記載の医薬。
【請求項14】

【化2】


[式中、
環Aはさらに置換されていてもよいベンゼン環であり;
環Bはさらに置換されていてもよいピペラジン環であり;および
Rは置換基である。]
で表される化合物またはその塩またはそのプロドラッグを含有する、レチノール結合タンパク質4低下薬。
【請求項15】

【化3】


[式中、
環Aはさらに置換されていてもよいベンゼン環であり;
環Bはさらに置換されていてもよいピペラジン環であり;および
Rは置換基である。]
で表される化合物またはその塩またはそのプロドラッグを含有する、糖尿病の予防または治療剤。
【請求項16】

【化4】


[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよいベンゼン環を;
環Bは、さらに置換されていてもよいピペラジン環を;
Rは、置換基を示す。]
で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるレチノール結合タンパク質4の低下方法。
【請求項17】

【化5】


[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよいベンゼン環を;
環Bは、さらに置換されていてもよいピペラジン環を;
Rは、置換基を示す。]
で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病の予防または治療方法。
【請求項18】
レチノール結合タンパク質4低下薬を製造するための、式
【化6】


[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよいベンゼン環を;
環Bは、さらに置換されていてもよいピペラジン環を;
Rは、置換基を示す。]
で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項19】
糖尿病の予防または治療剤を製造するための、式
【化7】


[式中、
環Aは、さらに置換されていてもよいベンゼン環を;
環Bは、さらに置換されていてもよいピペラジン環を;
Rは、置換基を示す。]
で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2012−524024(P2012−524024A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544712(P2011−544712)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【国際出願番号】PCT/JP2010/057201
【国際公開番号】WO2010/119992
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】