1つまたは複数の薬剤の徐放性送達
本発明の涙管インプラント送達システム及び方法は、ラタノプロストまたは他の抗緑内障剤を用いる、緑内障、高眼圧症、または眼圧上昇の治療を含む疾患治療のための治療薬の放出制御を提供する。塩化ベンザルコニウム等の浸透促進剤、及び/または人工涙液と共に、ラタノプロストまたは他の抗緑内障剤による、緑内障、高眼圧症、または眼圧上昇を含む疾患治療が更に提供される。また、緑内障治療のためのラタノプロスト等の治療薬の放出制御のための、患者の眼に隣接する涙点に据付可能な薬剤コアを含むインプラントが提供され、薬剤コアは、架橋シリコーン等の高分子、治療薬及び賦形剤を含有し、賦形剤は、薬剤コアからの薬剤放出速度を向上させることができ、またはコア内の薬剤の望ましい均質性を失うことなく、コア内の薬剤充填量を増やすことができ、または眼内または涙液内における薬剤保持を向上させることができ、または眼内への薬剤の角膜浸透を向上させることができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療を必要とする被験者の眼において眼圧を軽減する方法であって、
有効量の抗緑内障剤及び有効量の浸透促進剤を眼に投与するステップを含み、
少なくとも前記抗緑内障剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記抗緑内障剤は、ラタノプロストを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抗緑内障剤は、少なくとも約90日間の涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記涙管インプラント送達システムは、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から少なくとも5mmHg減少されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から約3.5mmHg減少されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記涙管インプラント送達システムは、インプラント本体と、抗緑内障剤を含む薬剤コア挿入体とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記涙管インプラント送達システムは、被験者の上側の涙点を介して挿入するために形成された第1の涙管インプラントと、被験者の下側の涙点を介して挿入するために形成された第2の涙管インプラントとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記涙管インプラント送達システムは、約65マイクログラムから約88マイクログラムまでのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記涙管インプラント送達システムは、約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記浸透促進剤は、点眼補助組成物として少なくとも一回投与されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記浸透促進剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
両眼の下涙点の双方に前記涙管インプラント送達システムを挿入するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項15】
上昇した眼内圧を治療する方法であって、
治療を必要とする被験者の少なくとも1つの涙点を介して涙管インプラント送達システムを挿入するステップを含み、
前記涙管インプラント送達システムは、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記涙管インプラント送達システムは、被験者の少なくとも1つの涙点に少なくとも約90日間挿入された状態が続くことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記涙管インプラント送達システムは、インプラント本体と、ラタノプロスト挿入体とを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
両眼の下涙点の双方に前記涙管インプラント送達システムを挿入することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記被験者に有効量の浸透促進剤または人工涙液を投与することを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記浸透促進剤は、カルシウムキレート化剤、界面活性剤、防腐剤、糖、脂肪酸、アゾン、キトサンタマリンド種子多糖類、ポリカルボフィル、カラシン、またはシクロデキストリンの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記浸透促進剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記浸透促進剤は、点眼補助組成物として投与されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から少なくとも5mmHg減少されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から約3.5mmHg減少されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記涙管インプラント送達システムは、81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項27】
治療を必要とする被験者の緑内障に関連した眼圧上昇を治療する方法であって、
被験者の上涙点を介して第1の涙管インプラント送達システムを挿入するとともに、被験者の下涙点を介して第2の涙管インプラント送達システムを挿入するステップと、
前記第1の涙管インプラント送達システム及び前記第2の涙管インプラント送達システムから有効量の抗緑内障剤を単眼に投与するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
前記第1の涙管インプラント送達システムまたは第2の涙管インプラント送達システムの少なくとも1つから、有効量の浸透促進剤を眼に投与するステップを更に含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記浸透促進剤は、点眼補助組成物として少なくとも一回投与されるステップを更に含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の涙管インプラント送達システム及び第2の涙管インプラント送達システムは、合わせて少なくとも約65マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の涙管インプラント送達システム及び第2の涙管インプラント送達システムは、合わせて少なくとも約88マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記抗緑内障剤は、前記第1の涙管インプラント送達システムまたは第2の涙管インプラント送達システムの少なくとも1つから、約90日以上投与されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の涙管インプラント送達システムまたは前記第2の涙管インプラント送達システムの少なくとも1つは、約44マイクログラム以上のラタノプロストを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の涙管インプラントから眼に投与される抗緑内障剤の量は、前記第2の涙管インプラントから眼に投与される抗緑内障剤の量とは異なることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項36】
ラタノプロスト量と、
塩化ベンザルコニウム量と、
薬学的に許容される賦形剤と
から本質的に成る局所製剤であって、
前記局所製剤は単回投与で少なくとも約90日間眼圧を低減することができ、かつ、前記局所製剤は徐放性基質によって提供されることを特徴とする局所製剤。
【請求項37】
前記徐放性基質は、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項38】
前記徐放性基質は、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項39】
前記ラタノプロストは、連続して少なくとも約90日間の眼に放出されることを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項40】
前記ラタノプロスト、前記塩化ベンザルコニウム、及び前記薬学的に許容される賦形剤は、涙管インプラント本体に挿入されることを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項41】
薬剤挿入体またはインプラント本体内に配置されるか、あるいは薬剤挿入体またはインプラント本体として形成された抗緑内障剤及び浸透促進剤を含み、
薬剤挿入体またはインプラント本体は、被験者の体腔、導管、組織または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成されることを特徴とする涙管インプラント送達システム。
【請求項42】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項43】
前記抗緑内障剤は、ラタノプロストを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項44】
少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項45】
少なくとも約65マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項46】
少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項47】
少なくとも約88マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項48】
前記インプラント本体が、被験者の上側の涙点を介して挿入するために形成された第1の涙管インプラントと、被験者の下側の涙点を介して挿入するために形成された第2の涙管インプラントとを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項49】
前記インプラント本体が第1の部分及び第2の部分を含むとともに第1の部分の近位端から第2の部分の遠位端まで延在しており、第1の部分の近位端は長手方向の近位軸を定め、第2部分の遠位端は長手方向の遠位軸を定め、前記インプラント本体は、涙小管に移植されるときに、斜めの交差が、小管曲率上または小管曲率より遠位に配置される涙小管の少なくとも一部に対して、少なくともインプラント本体の一部を偏向させるために、近位軸と遠位軸との間に存在し、かつ、前記インプラント本体の第2の部分は、インプラント本体の第1の部分における長手方向の長さの4倍未満の大きさを持つ長手方向の長さを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項50】
前記インプラント本体は、涙小管の鉛直断面内に位置決め可能な近位端部から、涙小管の水平断面内に位置決め可能な遠位端部まで非直線的に延在しているとともに、それらの間に中間部を持ち、該中間部は、近位端部に向かって第1の方向に部分的に延在するとともに、遠位端部に向かって第2の方向に部分的に延在し、涙小管に移植されるときに、前記インプラント本体は、小管曲率上または小管曲率より遠位に配置される涙小管の少なくとも一部に対して横方向に方向を偏らせ、かつ、前記インプラント本体は、涙小管内入り込み通過する流体の流れを防ぐことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項51】
請求項41に記載の涙管インプラント送達システム及び使用説明書を含むことを特徴とするキット。
【請求項52】
薬剤挿入体またはインプラント本体内に配置されるか、あるいは薬剤挿入体またはインプラント本体として形成された抗緑内障剤を含み、
前記抗緑内障剤は、少なくともラタノプロストを含み、
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むとともに、被験者の体腔、導管、組織または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成されることを特徴とする涙管インプラント送達システム。
【請求項53】
前記薬剤挿入体またはインプラントは、前記被験者の眼内または眼に隣接して配置されるように形成されることを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項54】
前記抗緑内障剤は、少なくとも部分的に、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の高分子基質中に固体または液体の内包物を形成することを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項55】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項56】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体内に結合される放出速度変更材料を更に含み、前記放出速度変更材料は、不活性充填剤、塩、界面活性剤、分散剤、オリゴマーまたはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項57】
涙管インプラント送達システムの製造方法であって、該方法は、
ラタノプロストと、約200部のシリコーン及び各部分の触媒への架橋剤の混合物とを結合させる工程と、
押出システムにラタノプロスト及び混合物を充填する工程と、
約5psiから約40psiまでの圧力で、前駆体のシースにラタノプロスト及び混合物を押出す工程と、
前駆体のシース内のラタノプロスト及び混合物を硬化させる工程と、
硬化させ充填させた前駆体のシースを複数の薬剤挿入体に分割する工程と
を具備してなり、
各薬剤挿入体はそれぞれのインプラント本体内に収まるように適用されるとともに、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする方法。
【請求項58】
前記シリコーン、架橋剤、及び固体薬剤コアの形成を促進する触媒の混合物に、第2の架橋剤を添加する工程を更に含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記第2の架橋剤は、テトラプロピルオルトシリケートを含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
約‐20℃から約5℃までの間で作動する冷却システムを少なくとも部分的に用いる押出に先立って、ラタノプロストと混合物から余分な空気を除去する工程を更に含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記触媒は、スズ系触媒を含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項62】
各薬剤挿入体が、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項63】
治療を必要とする被験者の眼の眼圧を軽減する方法であって、
有効量の抗緑内障剤と有効量の人工涙液とを眼に投与するステップを含み、
少なくとも前記抗緑内障剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする方法。
【請求項64】
前記抗緑内障剤は、ラタノプロストを含むことを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記抗緑内障剤は、少なくとも約90日間涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記涙管インプラント送達システムは、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記人工涙液は、点眼補助組成物として少なくとも一回投与されることを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記人工涙液は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項69】
薬剤挿入体またはインプラント本体内に配置されるか、あるいは、薬剤挿入体またはインプラント本体として形成される抗緑内障剤及び高分子基質を含み、該抗緑内障剤は少なくともラタノプロストを含み、
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は前記の少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むとともに、被験者の体腔、導管、組織または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成され、かつ、
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤量は、前記第1の体積部分とは異なる前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分の抗緑内障剤量と類似であることを特徴とする薬剤コア。
【請求項70】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、前記被験者の眼内または眼に隣接して配置されるように形成されることを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項71】
a)前記抗緑内障剤が、高分子基質全体に均一かつ均質に分散されるか、または、b)前記抗緑内障剤が、少なくとも部分的に、高分子基質中に固体または液体の内包物を形成することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項72】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約30%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項73】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約20%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項74】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約10%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項75】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約5%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項76】
前記抗緑内障剤は、高分子の基質中に均一かつ均質に分散されていることを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項77】
前記抗緑内障剤は、少なくとも部分的に、高分子基質中に固体または液体の内包物を形成することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項78】
前記固体または液体の内包物は、約20μm未満の平均直径を持つことを特徴とする請求項77に記載の薬剤コア。
【請求項79】
前記固体または液体の内包物は、約10μm未満の平均直径を持つことを特徴とする請求項77に記載の薬剤コア。
【請求項80】
前記高分子基質は、生分解できないシリコーンまたはポリウレタン、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項81】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項82】
体腔、組織、導管または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成されるインプラントであって、該インプラントは薬剤コアを含み、
該薬剤コアは、
(a)高分子を含む基質と、
(b)基質中に溶解または分散させる治療薬と、
(c)基質中に溶解または分散させる賦形剤とを含み、該賦形剤は、
(1)賦形剤の非存在下に相当する放出速度に対して、体腔、組織、導管、または体液への治療薬の放出速度を変更することと、
(2)賦形剤の非存在下において実質的に均一に溶解または分散される治療薬に相当する充填量に対して、実質的に均一に基質中に溶解または分散される治療薬の充填量を増加させることと、
(3)生体に放出する部位またはその隣接部位における薬剤の保持を向上させるか、または、賦形剤の非存在下に相当するインプラントからの保持または浸透あるいはその両方に対して、隣接する体組織への薬剤の浸透を向上させるか、あるいはその両方を向上させることと
のいずれか、もしくはこれらの任意の組合せに形成され、
前記基質の体積部分における治療薬の量は、前記基質の他の同体積部分の治療薬の量と類似であり、かつ、必要に応じて、インプラント本体は、体腔、組織、導管、または体液内の薬剤コアを受容するように適用されることを特徴とするインプラント。
【請求項83】
前記インプラントは眼科用インプラントであり、該インプラントから治療薬を放出するために人間の眼の涙点内に配置されるように適用されることを特徴とする請求項82に記載のインプラント。
【請求項84】
前記治療薬が基質中に実質的に均一かつ均質に溶解されるか、または前記薬剤が少なくとも部分的に固体または液体の内包物を形成し、前記内包物は約50ミクロン未満の平均直径を持ち、前記内包物はサブミリメートルスケールの基質全体に実質的に均一に分散されることを特徴とする請求項82または請求項83に記載のインプラント。
【請求項85】
前記基質は、任意に架橋されてもよいシリコーン、またはポリウレタン高分子を含むことを特徴とする請求項82〜84のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項86】
シースが部分的に薬剤コアを取り囲み、シース本体の少なくとも一部分は、薬剤コア表面とインプラント本体内腔壁とを媒介することを特徴とする請求項82〜84のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項87】
前記治療薬、前記賦形剤、または前記基質を含む薬剤コアを含んでなり、
前記薬剤コアは必要に応じて前記シースを含み、インプラント本体内腔に受容されることを特徴とする請求項82〜85のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項88】
必要に応じて前記シースを含み、前記インプラント本体内に配置される薬剤コアが、人間の眼の涙点内に配置されるように適用される眼科用インプラントを含むことを特徴とする請求項87に記載のインプラント。
【請求項89】
前記薬剤コアは、リン脂質、多価アルコール、ポリエチレングリコール、またはそれらの任意の組み合わせを含む賦形剤を含むことを特徴とする請求項82〜88のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項90】
前記薬剤コアに含まれる前記治療薬は、緑内障の治療に適用される、例えばラタノプロストのようなプロスタノイドであることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項91】
前記放出速度が、患者の涙点に配置されるインプラントから治療薬の涙液中への放出速度であり、かつ、該放出速度は賦形剤の非存在下における放出速度に対して増加されることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項92】
前記放出速度は、前記涙点内に前記眼科用インプラントを配置した後、約1日から約10日間の期間にわたって増加されることを特徴とする請求項91に記載のインプラント。
【請求項93】
前記治療薬は、賦形剤の非存在下に相当する基質において比較的均質な分散を達成できるより、前記賦形剤の存在下において薬剤コアの基質中でより高い充填量または濃度で存在する請求項82に記載のインプラント。
【請求項94】
前記薬剤コア内の前記治療薬の内包物が前記基質中に存在し、該内包物はより均一な大きさであり、かつ、賦形剤の非存在下に相当する薬剤の充填量に相当する薬剤コア内の基質中における内包物の大きさ及び分散に対して、より均一に基質中に分散されていることを特徴とする請求項93に記載のインプラント。
【請求項95】
前記賦形剤は、前記治療薬の角膜浸透性を高めるために適用されることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項96】
前記賦形剤は、前記眼の表面上または前記眼の組織内での前記治療薬の保持性を高めるために適用されることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項97】
前記基質の体積部分における前記治療薬の量は、前記基質の任意の他の同体積部分の前記治療薬の量から約30%以下、または約20%以下、または約10%以下、または約5%以下の範囲において変化することを特徴とする請求項82に記載のインプラント。
【請求項98】
前記シース本体が存在する場合はシース本体を除いて、前記薬剤コアは、約0.1重量%から約50重量%の薬剤を含有することを特徴とする請求項82〜97のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項99】
前記基質は、必要に応じて架橋された生分解できないシリコーン、またはポリウレタン、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項82〜98のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項100】
前記シース本体が、ポリイミド、PMMA、またはPETの少なくとも1つを含む高分子を含み、該高分子は押出または鋳造されるか、もしくは、前記シース本体がステンレス鋼またはチタンを含む金属を含むことを特徴とする請求項99に記載のインプラント。
【請求項101】
第2の賦形剤、不活性充填剤、塩、界面活性剤、分散剤、第2の高分子、オリゴマー、またはそれらの組み合わせを更に含むことを特徴とする請求項82〜100のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項102】
前記賦形剤は、リン脂質を含むことを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラント。
【請求項103】
前記リン脂質は、負に帯電したリン脂質を含むことを特徴とする請求項102に記載の眼科用インプラント。
【請求項104】
前記リン脂質は、卵のホスファチジルグリセロールを含むことを特徴とする請求項103に記載の眼科用インプラント。
【請求項105】
前記リン脂質は、16個以下の炭素原子の脂肪酸アシル部分を含む両性イオンリン脂質を含むことを特徴とする請求項102に記載の眼科用インプラント。
【請求項106】
前記リン脂質は、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)を含むことを特徴とする請求項105に記載の眼科用インプラント。
【請求項107】
前記眼または涙液への治療薬の放出速度は、前記賦形剤の欠如に相当するインプラントからの前記薬剤の放出速度に対して増加することを特徴とする請求項103〜106のいずれか一項に記載の眼科用インプラント。
【請求項108】
前記賦形剤は、多価アルコールを含むことを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラント。
【請求項109】
前記多価アルコールは、グリセロールを含むことを特徴とする請求項108に記載の眼科用インプラント。
【請求項110】
前記賦形剤は、ポリエチレングリコールを含むことを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラント。
【請求項111】
前記ポリエチレングリコールは、PEG400を含むことを特徴とする請求項110に記載の眼科用インプラント。
【請求項112】
眼科用インプラントの製造方法であって、基質高分子は架橋シリコーンであり、治療薬はラタノプロストであり、かつ、賦形剤は、リン脂質、多価アルコール、またはポリエチレングリコール、またはそれらの任意の組み合わせを含み、前記方法は、
シリコーン部A、ラタノプロスト、及び賦形剤を混合して結合させる工程と、
該工程後、シリコーン部Bと架橋剤を混合して加える工程と、
該工程後、副次的周囲温度の圧力下で管に混合物を押出す工程と
を具備してなり、該管は不浸透性材料を含み、更に前記方法は、
該工程後、管内の混合物を硬化させる工程と、
該工程後、硬化され、充填された管を切片に切断する工程と
を備え、各切片はインプラントのための薬剤コアであることを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラントの製造方法。
【請求項113】
前記架橋剤は、オルトケイ酸テトラエチルであることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記リン脂質は、ホスファチジルグリセロール、またはジミリストイルホスファチジルコリンであることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項115】
前記多価アルコールは、グリセロールであることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項116】
前記ポリエチレングリコールは、PEG400であることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項117】
前記放出速度は患者の涙点に配置されるインプラントから前記治療薬の涙液中への放出速度であり、かつ、該放出速度は前記賦形剤の非存在下における放出速度に対して増加されることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項118】
前記放出速度は、前記涙点内に眼科用インプラントを配置した後、約1日から約10日間の期間にわたって増加されることを特徴とする請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記治療薬は、賦形剤の非存在下に相当する基質において比較的均質な分散を達成できるより、前記賦形剤の存在下における前記薬剤コアの前記基質中においてより高い充填量または濃度で存在することを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項120】
前記薬剤コア内の前記治療薬の内包物が前記基質中に存在し、該内包物はより均一な大きさであり、かつ、賦形剤の非存在下に相当する薬剤の充填量に相当する薬剤コアに基質中における内包物の大きさ及び分散に対して、より均一に基質中に分散されることを特徴とする請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記賦形剤は、前記治療薬の角膜浸透性を高めるために適用されることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項122】
前記賦形剤は、前記眼の表面上または前記眼の組織内での前記治療薬の保持性を高めるために適用されることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項123】
前記基質の体積部分における前記治療薬の量は、前記基質の任意の他の同体積部分の前記治療薬の量から約30%以下、または約20%以下、または約10%以下、または約5%以下の範囲において増減することを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項1】
治療を必要とする被験者の眼において眼圧を軽減する方法であって、
有効量の抗緑内障剤及び有効量の浸透促進剤を眼に投与するステップを含み、
少なくとも前記抗緑内障剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記抗緑内障剤は、ラタノプロストを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抗緑内障剤は、少なくとも約90日間の涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記涙管インプラント送達システムは、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から少なくとも5mmHg減少されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から約3.5mmHg減少されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記涙管インプラント送達システムは、インプラント本体と、抗緑内障剤を含む薬剤コア挿入体とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記涙管インプラント送達システムは、被験者の上側の涙点を介して挿入するために形成された第1の涙管インプラントと、被験者の下側の涙点を介して挿入するために形成された第2の涙管インプラントとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記涙管インプラント送達システムは、約65マイクログラムから約88マイクログラムまでのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記涙管インプラント送達システムは、約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記浸透促進剤は、点眼補助組成物として少なくとも一回投与されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記浸透促進剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
両眼の下涙点の双方に前記涙管インプラント送達システムを挿入するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項15】
上昇した眼内圧を治療する方法であって、
治療を必要とする被験者の少なくとも1つの涙点を介して涙管インプラント送達システムを挿入するステップを含み、
前記涙管インプラント送達システムは、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記涙管インプラント送達システムは、被験者の少なくとも1つの涙点に少なくとも約90日間挿入された状態が続くことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記涙管インプラント送達システムは、インプラント本体と、ラタノプロスト挿入体とを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
両眼の下涙点の双方に前記涙管インプラント送達システムを挿入することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記被験者に有効量の浸透促進剤または人工涙液を投与することを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記浸透促進剤は、カルシウムキレート化剤、界面活性剤、防腐剤、糖、脂肪酸、アゾン、キトサンタマリンド種子多糖類、ポリカルボフィル、カラシン、またはシクロデキストリンの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記浸透促進剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記浸透促進剤は、点眼補助組成物として投与されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から少なくとも5mmHg減少されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記眼圧は、涙管インプラント送達システムの挿入から4週間以内に基線から約3.5mmHg減少されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記涙管インプラント送達システムは、81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項27】
治療を必要とする被験者の緑内障に関連した眼圧上昇を治療する方法であって、
被験者の上涙点を介して第1の涙管インプラント送達システムを挿入するとともに、被験者の下涙点を介して第2の涙管インプラント送達システムを挿入するステップと、
前記第1の涙管インプラント送達システム及び前記第2の涙管インプラント送達システムから有効量の抗緑内障剤を単眼に投与するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
前記第1の涙管インプラント送達システムまたは第2の涙管インプラント送達システムの少なくとも1つから、有効量の浸透促進剤を眼に投与するステップを更に含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記浸透促進剤は、点眼補助組成物として少なくとも一回投与されるステップを更に含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の涙管インプラント送達システム及び第2の涙管インプラント送達システムは、合わせて少なくとも約65マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の涙管インプラント送達システム及び第2の涙管インプラント送達システムは、合わせて少なくとも約88マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記抗緑内障剤は、前記第1の涙管インプラント送達システムまたは第2の涙管インプラント送達システムの少なくとも1つから、約90日以上投与されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の涙管インプラント送達システムまたは前記第2の涙管インプラント送達システムの少なくとも1つは、約44マイクログラム以上のラタノプロストを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の涙管インプラントから眼に投与される抗緑内障剤の量は、前記第2の涙管インプラントから眼に投与される抗緑内障剤の量とは異なることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項36】
ラタノプロスト量と、
塩化ベンザルコニウム量と、
薬学的に許容される賦形剤と
から本質的に成る局所製剤であって、
前記局所製剤は単回投与で少なくとも約90日間眼圧を低減することができ、かつ、前記局所製剤は徐放性基質によって提供されることを特徴とする局所製剤。
【請求項37】
前記徐放性基質は、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項38】
前記徐放性基質は、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項39】
前記ラタノプロストは、連続して少なくとも約90日間の眼に放出されることを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項40】
前記ラタノプロスト、前記塩化ベンザルコニウム、及び前記薬学的に許容される賦形剤は、涙管インプラント本体に挿入されることを特徴とする請求項36に記載の局所製剤。
【請求項41】
薬剤挿入体またはインプラント本体内に配置されるか、あるいは薬剤挿入体またはインプラント本体として形成された抗緑内障剤及び浸透促進剤を含み、
薬剤挿入体またはインプラント本体は、被験者の体腔、導管、組織または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成されることを特徴とする涙管インプラント送達システム。
【請求項42】
前記浸透促進剤は、塩化ベンザルコニウムを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項43】
前記抗緑内障剤は、ラタノプロストを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項44】
少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項45】
少なくとも約65マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項46】
少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項47】
少なくとも約88マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項43に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項48】
前記インプラント本体が、被験者の上側の涙点を介して挿入するために形成された第1の涙管インプラントと、被験者の下側の涙点を介して挿入するために形成された第2の涙管インプラントとを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項49】
前記インプラント本体が第1の部分及び第2の部分を含むとともに第1の部分の近位端から第2の部分の遠位端まで延在しており、第1の部分の近位端は長手方向の近位軸を定め、第2部分の遠位端は長手方向の遠位軸を定め、前記インプラント本体は、涙小管に移植されるときに、斜めの交差が、小管曲率上または小管曲率より遠位に配置される涙小管の少なくとも一部に対して、少なくともインプラント本体の一部を偏向させるために、近位軸と遠位軸との間に存在し、かつ、前記インプラント本体の第2の部分は、インプラント本体の第1の部分における長手方向の長さの4倍未満の大きさを持つ長手方向の長さを含むことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項50】
前記インプラント本体は、涙小管の鉛直断面内に位置決め可能な近位端部から、涙小管の水平断面内に位置決め可能な遠位端部まで非直線的に延在しているとともに、それらの間に中間部を持ち、該中間部は、近位端部に向かって第1の方向に部分的に延在するとともに、遠位端部に向かって第2の方向に部分的に延在し、涙小管に移植されるときに、前記インプラント本体は、小管曲率上または小管曲率より遠位に配置される涙小管の少なくとも一部に対して横方向に方向を偏らせ、かつ、前記インプラント本体は、涙小管内入り込み通過する流体の流れを防ぐことを特徴とする請求項41に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項51】
請求項41に記載の涙管インプラント送達システム及び使用説明書を含むことを特徴とするキット。
【請求項52】
薬剤挿入体またはインプラント本体内に配置されるか、あるいは薬剤挿入体またはインプラント本体として形成された抗緑内障剤を含み、
前記抗緑内障剤は、少なくともラタノプロストを含み、
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むとともに、被験者の体腔、導管、組織または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成されることを特徴とする涙管インプラント送達システム。
【請求項53】
前記薬剤挿入体またはインプラントは、前記被験者の眼内または眼に隣接して配置されるように形成されることを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項54】
前記抗緑内障剤は、少なくとも部分的に、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の高分子基質中に固体または液体の内包物を形成することを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項55】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項56】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体内に結合される放出速度変更材料を更に含み、前記放出速度変更材料は、不活性充填剤、塩、界面活性剤、分散剤、オリゴマーまたはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項52に記載の涙管インプラント送達システム。
【請求項57】
涙管インプラント送達システムの製造方法であって、該方法は、
ラタノプロストと、約200部のシリコーン及び各部分の触媒への架橋剤の混合物とを結合させる工程と、
押出システムにラタノプロスト及び混合物を充填する工程と、
約5psiから約40psiまでの圧力で、前駆体のシースにラタノプロスト及び混合物を押出す工程と、
前駆体のシース内のラタノプロスト及び混合物を硬化させる工程と、
硬化させ充填させた前駆体のシースを複数の薬剤挿入体に分割する工程と
を具備してなり、
各薬剤挿入体はそれぞれのインプラント本体内に収まるように適用されるとともに、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする方法。
【請求項58】
前記シリコーン、架橋剤、及び固体薬剤コアの形成を促進する触媒の混合物に、第2の架橋剤を添加する工程を更に含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記第2の架橋剤は、テトラプロピルオルトシリケートを含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
約‐20℃から約5℃までの間で作動する冷却システムを少なくとも部分的に用いる押出に先立って、ラタノプロストと混合物から余分な空気を除去する工程を更に含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記触媒は、スズ系触媒を含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項62】
各薬剤挿入体が、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項63】
治療を必要とする被験者の眼の眼圧を軽減する方法であって、
有効量の抗緑内障剤と有効量の人工涙液とを眼に投与するステップを含み、
少なくとも前記抗緑内障剤は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする方法。
【請求項64】
前記抗緑内障剤は、ラタノプロストを含むことを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記抗緑内障剤は、少なくとも約90日間涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記涙管インプラント送達システムは、少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記人工涙液は、点眼補助組成物として少なくとも一回投与されることを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記人工涙液は、涙管インプラント送達システムから投与されることを特徴とする請求項63に記載の方法。
【請求項69】
薬剤挿入体またはインプラント本体内に配置されるか、あるいは、薬剤挿入体またはインプラント本体として形成される抗緑内障剤及び高分子基質を含み、該抗緑内障剤は少なくともラタノプロストを含み、
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は前記の少なくとも約44マイクログラムのラタノプロストを含むとともに、被験者の体腔、導管、組織または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成され、かつ、
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤量は、前記第1の体積部分とは異なる前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分の抗緑内障剤量と類似であることを特徴とする薬剤コア。
【請求項70】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、前記被験者の眼内または眼に隣接して配置されるように形成されることを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項71】
a)前記抗緑内障剤が、高分子基質全体に均一かつ均質に分散されるか、または、b)前記抗緑内障剤が、少なくとも部分的に、高分子基質中に固体または液体の内包物を形成することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項72】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約30%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項73】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約20%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項74】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、前記薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約10%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項75】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体の第1の体積部分における抗緑内障剤の量は、薬剤挿入体またはインプラント本体の任意の他の第2の同体積部分における抗緑内障剤量から約5%以下の範囲内で増減することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項76】
前記抗緑内障剤は、高分子の基質中に均一かつ均質に分散されていることを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項77】
前記抗緑内障剤は、少なくとも部分的に、高分子基質中に固体または液体の内包物を形成することを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項78】
前記固体または液体の内包物は、約20μm未満の平均直径を持つことを特徴とする請求項77に記載の薬剤コア。
【請求項79】
前記固体または液体の内包物は、約10μm未満の平均直径を持つことを特徴とする請求項77に記載の薬剤コア。
【請求項80】
前記高分子基質は、生分解できないシリコーンまたはポリウレタン、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項81】
前記薬剤挿入体またはインプラント本体は、少なくとも約81マイクログラムのラタノプロストを含むことを特徴とする請求項69に記載の薬剤コア。
【請求項82】
体腔、組織、導管または体液の内部にまたは隣接して配置されるように形成されるインプラントであって、該インプラントは薬剤コアを含み、
該薬剤コアは、
(a)高分子を含む基質と、
(b)基質中に溶解または分散させる治療薬と、
(c)基質中に溶解または分散させる賦形剤とを含み、該賦形剤は、
(1)賦形剤の非存在下に相当する放出速度に対して、体腔、組織、導管、または体液への治療薬の放出速度を変更することと、
(2)賦形剤の非存在下において実質的に均一に溶解または分散される治療薬に相当する充填量に対して、実質的に均一に基質中に溶解または分散される治療薬の充填量を増加させることと、
(3)生体に放出する部位またはその隣接部位における薬剤の保持を向上させるか、または、賦形剤の非存在下に相当するインプラントからの保持または浸透あるいはその両方に対して、隣接する体組織への薬剤の浸透を向上させるか、あるいはその両方を向上させることと
のいずれか、もしくはこれらの任意の組合せに形成され、
前記基質の体積部分における治療薬の量は、前記基質の他の同体積部分の治療薬の量と類似であり、かつ、必要に応じて、インプラント本体は、体腔、組織、導管、または体液内の薬剤コアを受容するように適用されることを特徴とするインプラント。
【請求項83】
前記インプラントは眼科用インプラントであり、該インプラントから治療薬を放出するために人間の眼の涙点内に配置されるように適用されることを特徴とする請求項82に記載のインプラント。
【請求項84】
前記治療薬が基質中に実質的に均一かつ均質に溶解されるか、または前記薬剤が少なくとも部分的に固体または液体の内包物を形成し、前記内包物は約50ミクロン未満の平均直径を持ち、前記内包物はサブミリメートルスケールの基質全体に実質的に均一に分散されることを特徴とする請求項82または請求項83に記載のインプラント。
【請求項85】
前記基質は、任意に架橋されてもよいシリコーン、またはポリウレタン高分子を含むことを特徴とする請求項82〜84のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項86】
シースが部分的に薬剤コアを取り囲み、シース本体の少なくとも一部分は、薬剤コア表面とインプラント本体内腔壁とを媒介することを特徴とする請求項82〜84のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項87】
前記治療薬、前記賦形剤、または前記基質を含む薬剤コアを含んでなり、
前記薬剤コアは必要に応じて前記シースを含み、インプラント本体内腔に受容されることを特徴とする請求項82〜85のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項88】
必要に応じて前記シースを含み、前記インプラント本体内に配置される薬剤コアが、人間の眼の涙点内に配置されるように適用される眼科用インプラントを含むことを特徴とする請求項87に記載のインプラント。
【請求項89】
前記薬剤コアは、リン脂質、多価アルコール、ポリエチレングリコール、またはそれらの任意の組み合わせを含む賦形剤を含むことを特徴とする請求項82〜88のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項90】
前記薬剤コアに含まれる前記治療薬は、緑内障の治療に適用される、例えばラタノプロストのようなプロスタノイドであることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項91】
前記放出速度が、患者の涙点に配置されるインプラントから治療薬の涙液中への放出速度であり、かつ、該放出速度は賦形剤の非存在下における放出速度に対して増加されることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項92】
前記放出速度は、前記涙点内に前記眼科用インプラントを配置した後、約1日から約10日間の期間にわたって増加されることを特徴とする請求項91に記載のインプラント。
【請求項93】
前記治療薬は、賦形剤の非存在下に相当する基質において比較的均質な分散を達成できるより、前記賦形剤の存在下において薬剤コアの基質中でより高い充填量または濃度で存在する請求項82に記載のインプラント。
【請求項94】
前記薬剤コア内の前記治療薬の内包物が前記基質中に存在し、該内包物はより均一な大きさであり、かつ、賦形剤の非存在下に相当する薬剤の充填量に相当する薬剤コア内の基質中における内包物の大きさ及び分散に対して、より均一に基質中に分散されていることを特徴とする請求項93に記載のインプラント。
【請求項95】
前記賦形剤は、前記治療薬の角膜浸透性を高めるために適用されることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項96】
前記賦形剤は、前記眼の表面上または前記眼の組織内での前記治療薬の保持性を高めるために適用されることを特徴とする請求項88に記載のインプラント。
【請求項97】
前記基質の体積部分における前記治療薬の量は、前記基質の任意の他の同体積部分の前記治療薬の量から約30%以下、または約20%以下、または約10%以下、または約5%以下の範囲において変化することを特徴とする請求項82に記載のインプラント。
【請求項98】
前記シース本体が存在する場合はシース本体を除いて、前記薬剤コアは、約0.1重量%から約50重量%の薬剤を含有することを特徴とする請求項82〜97のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項99】
前記基質は、必要に応じて架橋された生分解できないシリコーン、またはポリウレタン、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項82〜98のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項100】
前記シース本体が、ポリイミド、PMMA、またはPETの少なくとも1つを含む高分子を含み、該高分子は押出または鋳造されるか、もしくは、前記シース本体がステンレス鋼またはチタンを含む金属を含むことを特徴とする請求項99に記載のインプラント。
【請求項101】
第2の賦形剤、不活性充填剤、塩、界面活性剤、分散剤、第2の高分子、オリゴマー、またはそれらの組み合わせを更に含むことを特徴とする請求項82〜100のいずれか一項に記載のインプラント。
【請求項102】
前記賦形剤は、リン脂質を含むことを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラント。
【請求項103】
前記リン脂質は、負に帯電したリン脂質を含むことを特徴とする請求項102に記載の眼科用インプラント。
【請求項104】
前記リン脂質は、卵のホスファチジルグリセロールを含むことを特徴とする請求項103に記載の眼科用インプラント。
【請求項105】
前記リン脂質は、16個以下の炭素原子の脂肪酸アシル部分を含む両性イオンリン脂質を含むことを特徴とする請求項102に記載の眼科用インプラント。
【請求項106】
前記リン脂質は、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)を含むことを特徴とする請求項105に記載の眼科用インプラント。
【請求項107】
前記眼または涙液への治療薬の放出速度は、前記賦形剤の欠如に相当するインプラントからの前記薬剤の放出速度に対して増加することを特徴とする請求項103〜106のいずれか一項に記載の眼科用インプラント。
【請求項108】
前記賦形剤は、多価アルコールを含むことを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラント。
【請求項109】
前記多価アルコールは、グリセロールを含むことを特徴とする請求項108に記載の眼科用インプラント。
【請求項110】
前記賦形剤は、ポリエチレングリコールを含むことを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラント。
【請求項111】
前記ポリエチレングリコールは、PEG400を含むことを特徴とする請求項110に記載の眼科用インプラント。
【請求項112】
眼科用インプラントの製造方法であって、基質高分子は架橋シリコーンであり、治療薬はラタノプロストであり、かつ、賦形剤は、リン脂質、多価アルコール、またはポリエチレングリコール、またはそれらの任意の組み合わせを含み、前記方法は、
シリコーン部A、ラタノプロスト、及び賦形剤を混合して結合させる工程と、
該工程後、シリコーン部Bと架橋剤を混合して加える工程と、
該工程後、副次的周囲温度の圧力下で管に混合物を押出す工程と
を具備してなり、該管は不浸透性材料を含み、更に前記方法は、
該工程後、管内の混合物を硬化させる工程と、
該工程後、硬化され、充填された管を切片に切断する工程と
を備え、各切片はインプラントのための薬剤コアであることを特徴とする請求項88に記載の眼科用インプラントの製造方法。
【請求項113】
前記架橋剤は、オルトケイ酸テトラエチルであることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記リン脂質は、ホスファチジルグリセロール、またはジミリストイルホスファチジルコリンであることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項115】
前記多価アルコールは、グリセロールであることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項116】
前記ポリエチレングリコールは、PEG400であることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項117】
前記放出速度は患者の涙点に配置されるインプラントから前記治療薬の涙液中への放出速度であり、かつ、該放出速度は前記賦形剤の非存在下における放出速度に対して増加されることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項118】
前記放出速度は、前記涙点内に眼科用インプラントを配置した後、約1日から約10日間の期間にわたって増加されることを特徴とする請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記治療薬は、賦形剤の非存在下に相当する基質において比較的均質な分散を達成できるより、前記賦形剤の存在下における前記薬剤コアの前記基質中においてより高い充填量または濃度で存在することを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項120】
前記薬剤コア内の前記治療薬の内包物が前記基質中に存在し、該内包物はより均一な大きさであり、かつ、賦形剤の非存在下に相当する薬剤の充填量に相当する薬剤コアに基質中における内包物の大きさ及び分散に対して、より均一に基質中に分散されることを特徴とする請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記賦形剤は、前記治療薬の角膜浸透性を高めるために適用されることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項122】
前記賦形剤は、前記眼の表面上または前記眼の組織内での前記治療薬の保持性を高めるために適用されることを特徴とする請求項112に記載の方法。
【請求項123】
前記基質の体積部分における前記治療薬の量は、前記基質の任意の他の同体積部分の前記治療薬の量から約30%以下、または約20%以下、または約10%以下、または約5%以下の範囲において増減することを特徴とする請求項112に記載の方法。
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図13】
【図14】
【図1】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図13】
【図14】
【図1】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−515628(P2012−515628A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548154(P2011−548154)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/021868
【国際公開番号】WO2010/085696
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(502254176)キュー エル ティー インク. (13)
【氏名又は名称原語表記】QLT Inc.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/021868
【国際公開番号】WO2010/085696
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(502254176)キュー エル ティー インク. (13)
【氏名又は名称原語表記】QLT Inc.
【Fターム(参考)】
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