説明

1又は複数のプロセッサによって多数のゲームを制御する方法及び装置

共有制御モジュール又はプロセッサのマルチ・タスク処理、あるいはその他の共有処理構成によって、2カ所以上の異なる場所において2人以上の異なるプレーヤに同時に即ち同時発生的に2つ以上の賭博イベント即ち賭博の好機を与える方法及び装置を提供する。一実施形態では、制御モジュールは、プロセッサ、メモリ、及び2台以上のゲーム端末と通信するように構成された1又は複数のインターフェースで構成されている。2台以上のゲーム端末は、制御モジュールから離れて配置されても、近接して配置されてもよい。ゲーム端末は、ディスプレイと、プレーヤから入力を受けるプレーヤ・インターフェースとによって構成することができる。一実施形態では、1又は複数のビデオ・アダプタが、制御モジュール又はゲーム端末と共に配置されている。従来技術に対する利点の1つとして、共有制御モジュール又は共有プロセッサによって2台以上のゲーム端末を制御し動作可能にすることにより、ゲーム当たり又は端末当たりに必要なコスト及び空間を削減することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム・システムに関し、特に、単一のプロセッサによって2つ以上のゲームを制御する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
世界的な規模で、ゲームは好評及び受認を勝ち取っている。ゲームを提供する多くの場所において、ゲーム又は宝くじプレー(lottery play)によって大きな利益を生み出すことができる。このような場所は、カジノ、ラウンジ、食料品店、コンビニエンス・ストア、飛行場のような輸送ターミナル、又はバスの停留所における多数の場所を含むことができる。その結果、1つの場所においてゲーム端末の数を増加することが望まれる場合もある。提案されている1つの解決策は、1つの場所におけるゲーム・マシンの台数を単に増加することである。しかしながら、この従来技術の解決策は、欠点がない訳ではない。
【0003】
このような欠点の1つは、多くの場合、ゲームを行う場所は、総フロア空間の量が限定されている、即ち、ゲーム・マシンに割り当てられる空間が限定されていることである。したがって、十分な空間が利用可能でない場合もあるので、利用可能な割り当て空間へのゲーム・マシン数を単純に増加することは可能でない場合もある。加えて、ゲーム・マシンは高価である可能性があるので、ゲーム・マシンが余分に1台追加される毎に、その場所にかかる費用が追加される。
【0004】
更に別の考慮点は、賭博、あるいは金銭又はその他の対価の報償を受ける潜在性のあるその他の偶然性又は技巧性のゲームは、広く受け入れられてはいるが、未だに規制が厳しく、多数の制約を受けている。これらの制約は、ゲームに伴う広い範囲の側面に及び、CPUの個数に基づいて、1つの場所において設定が許される又は動作させてもよいゲーム・マシンの台数を限定即ち制限することが多い。他の管轄では、個々の場所において用いられているゲーム・プロセッサの数に基づいて、税金又は料金が徴収される場合もある。また、場所に対して要求される形式のゲーム免許は、ゲームを提供するように構成された特定の場所において設置されているプロセッサの数に基づく場合もあり得ることも考えられる。したがって、単に追加のゲーム・マシンを購入し設置するという従来技術の解決策は、一層複雑な免許が必要となったり、税率が高くなる結果となったり、又は何らかの所轄規制によって許可されないこともある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
その結果、法的規制の遵守を維持して、ゲーム・マシンを増加する費用効率的な解決策を提供しつつ、従来技術の欠点を克服する方法及び装置が、当技術分野では求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、ここに開示する方法及び装置は、2台以上のゲーム端末において2つ以上のゲームを2人以上のプレーヤに同時発生的に提示するように構成された制御モジュール100を備えている。一実施形態では、各プレーヤは、個々の端末においてプレーするゲームを選択することができ、これによって各プレーヤは異なるゲームをプレーすることが可能となる。例えば、共有プロセッサ即ちCPUは、第1ゲーム端末において第1プレーヤにポーカ・ゲームを提示し、第2ゲーム端末において第2プレーヤにスロット・ゲームを提示することができる。このように、プロセッサは、異なるゲーム種類又はテーマであってもよい、2つの別個のゲームを同時発生的に実行することができる。同時発生的にという用語は、プレーヤの認知から同時という意味であると定義する。したがって、制御モジュール内のプロセッサは、ゲーム間でマルチ・タスクを実行するように構成することができる。プロセッサは、2つ以上のゲーム間でその処理資源を分割し、これによって、プレーヤに対して現れるものを同時に提示し、多数のゲームの制御を行うことができる。ゲームはプレー、実行速度、又は複雑度においては同一でなくてもよいが、制御モジュールは2つ以上のゲームを2人以上のプレーヤに2台以上のゲーム端末において提供することができる。
【0007】
ここに示した種々の実施形態は、単一のプロセッサ即ち制御モジュールを利用して2台以上のゲーム端末を制御するという利点がある。これによって、ゲーム端末毎の、そしてゲーム毎のコスト節約となる。何故なら、プロセッサ及びメモリというようなある種のデバイスを共有し、多数のゲームを制御するように構成することができるからである。この共有により、ゲーム毎のコストが削減される。プロセッサ、メモリ、及びその他の関連制御デバイスのコストは、従来技術のゲーム・マシンの総コストの大部分を占める場合もあるので、このような共有処理はゲーム毎のコストを大幅に削減することができる。加えて、制御モジュール及びプロセッサの数を削減することによっても、修理、アップグレード、保守、電力消費、熱発生のコストが削減される。
【0008】
ここに記載した方法及び装置の別の利点は、ゲーム又は賭博イベントをプレーヤに提供するために必要な空間を縮小することである。何故なら、制御モジュール内にあるような、ある種の空間占有構成要素が共有されるからである。加えて、このような共有構成要素は、例えば、より多くの空間が利用可能な区域のように、ゲーム端末から離れて配置することもできる。また、フラット・パネル・ディスプレイをゲーム端末と共に用いれば、ゲーム端末が占有する空間量を更に縮小できることも想定している。
【0009】
更に別の利点は、単一のプロセッサによって多数のゲーム端末及びゲームを実行可能にすることができるので、多数の管轄規則や規制に準拠することが更に容易となり、管轄によっては、免許要件、あるいはプロセッサ毎に支払われることもある、税金又は料金を増やすことなく、ゲーム・オペレータ、ゲーム端末の台数を増加させることも可能となる場合もある。
【0010】
一実施形態では、以下のエレメントを有する第1ゲーム端末を備え、プレーヤに賭博イベントを提供するシステムを開示する。ディスプレイは、賭博イベント情報を第1プレーヤに表示するように構成されている。プレーヤ・インターフェースは、第1プレーヤからの入力を受け取るように構成され、金銭インターフェース又はカード・インターフェースは、第1プレーヤからの賭け金を受け入れるように構成されている。第2ゲーム端末は、第1端末とほぼ同様に構成されている。プロセッサは、機械読み取り可能ゲーム・コードを実行するためにメモリにアクセスし、第1ゲーム端末にいる第1プレーヤ及び第2ゲーム端末にいる第2プレーヤに、同時発生的にゲームを提供するように構成されている。
【0011】
一実施形態では、ディスプレイは、フラット・パネル・スクリーン・ディスプレイから成る。フラット・パネル・タッチ・スクリーンは、プレーヤ・インターフェースとして構成することもできる。一実施形態では、メモリ及びプロセッサは、第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末から離れた位置にある。尚、プロセッサは、ネットワーク接続を通じて第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末と通信する制御モジュールの一部としてもよい。あるいは、プロセッサは、制御モジュールの一部、及びユニバーサル・シリアル・バス接続を利用して第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末と通信することができる制御モジュールとしてもよい。
【0012】
一実施形態では、ゲーム・システムは、第1プレーヤに第1賭博イベントを、第2プレーヤに第2賭博イベントを同時発生的に提供するように構成されている。この実施形態は、ソフトウェア・コードを実行するように構成されたプロセッサを含む制御モジュールを備えることができ、ソフトウェア・コードは第1及び第2賭博イベントを生成するように構成されている。また、この実施形態の一部は、第1プレーヤに第1賭博イベントを、そして第2プレーヤに第2賭博イベントを同時発生的に提示するように構成された2台以上のゲーム端末であり、これら2台以上のゲーム端末は、少なくとも1つの通信インターフェースを通じて、制御モジュールと通信するように構成されている。少なくとも1つの通信インターフェースは、制御モジュールに接続することができる。少なくとも1つの通信モジュールは、第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末にデータを送り、そしてこれらからデータを受け取り、これによって第1賭博イベントを第1プレーヤに、更に第2賭博イベントを第2プレーヤに同時発生的に供給するように構成することができる。
【0013】
このシステムの一実施形態では、通信インターフェースは、ネットワーク・インターフェース・カードを備えている。加えて、ゲーム端末の少なくとも1台は、プレーヤに賭博イベントを提示するように構成されたディスプレイと、賭博イベントに応答してプレーヤからの入力を受け取るように構成されたプレーヤ・インターフェースと、硬貨受入部、紙幣受入部、及びカード・リーダから成る群から選択した賭け金受入部から成る賭け金受入部とを備えることができる。一実施形態では、制御モジュール及びゲーム端末の少なくとも1台は、イーサネット(登録商標)通信プロトコルを用いて通信する。一実施形態では、ゲーム端末は、ネットワーク通信プロトコルの使用を伴わずに、離れて配置されたプレーヤ・インターフェースとして構成され動作する。尚、2台以上のゲーム端末が第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末を備えており、第1ゲーム端末が第2ゲーム端末と同じ筐体内に収容されていてもよい。
【0014】
また、2台以上のゲーム端末を制御し2人以上のプレーヤに2つ以上のゲームを提示するプロセッサを利用する方法も開示する。一実施形態では、これは、メモリ上に格納されているゲーム・コードを読み取って実行し、第1賭博イベントを生成するためにゲーム・コードを実行し、第2賭博イベントを生成するためにゲーム・コードを実行するように構成されたプロセッサを有する制御モジュールを設けるステップを含む。また、本方法は、第1プレーヤへの提示のために第1賭博イベントを第1ゲーム端末に送り、第2プレーヤへの提示のために第2賭博イベントを第2ゲーム端末に送るステップも含む。本方法は、制御モジュールにおいて、第1賭博イベントに応答して、ゲーム端末における第1プレーヤからの入力を受け取り、第2賭博イベントに応答して、第2ゲーム端末からのプレーヤ入力を制御モジュールにおいて受け取るステップも含むことができ、第1プレーヤは第1賭博イベントに参加することができ、第2プレーヤは、同時に、第2賭博イベントに参加することができる。
【0015】
この方法は、さらに、制御モジュールがネットワーク・インターフェース・カードを介して接続されている制御モジュール・ネットワークからネットワーク入力を受信するステップを含むことができる。プロセッサが第1賭博イベント及び第2賭博イベント間でマルチ・タスクを実行することによって、同時に第1賭博イベント及び第2賭博イベントを提示できることも想定している。一実施形態では、制御モジュールは、パーソナル・コンピュータを備えており、各ゲーム端末は、ディスプレイ及びプレーヤ・インターフェースを備えている。この方法では、送るステップは、ビデオ信号及びオーディオ信号を送る。
【0016】
本発明のその他のシステム、方法、特徴及び利点は、以下の図面及び詳細な説明を検討することにより、当業者には明白であるか、あるいは明白となろう。このような追加のシステム、方法、特徴及び利点は、本説明に含まれており、本発明の範囲に該当し、添付した特許請求の範囲によって保護されるものとする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
1又は複数の実施形態において、本発明は、1又は複数のプロセッサ即ちCPUによって制御される2台以上のゲーム端末を備えている。一実施形態では、信号プロセッサは、2台以上のゲーム端末及びマルチ・タスクを制御し、賭博イベント(wagering event)を2人以上のプレーヤに提供する。以下の説明では、本発明をできるだけ完全に記載するために、多数の具体的な詳細を明記する。しかしながら、本発明は、これら具体的な詳細がなくとも実施可能であることは、当業者には明白であろう。その他の例では、周知の構造については、本発明を曖昧にしないようにするために、詳細には説明されていない。
【0018】
概略的には、本発明は、2台以上のゲーム端末を制御するように構成された制御モジュール、プロセッサ、又はCPUを備えている。ゲーム端末をネットワークと連携させてもよく、これによってデータを制御モジュールから離れた場所に送信することができる。1又は複数の方法では、単一の制御モジュールによって2台以上のゲーム端末のアクティビティすなわち活動を制御する。
【0019】
図1を参照すると、本発明によるゲーム端末20の一実施形態が示されている。一般に、ゲーム・デバイス20は、プレーヤに対して、プレーのために少なくとも1つのゲームを提示するように適合されている。1台のゲーム端末を示すが、このような端末は2台以上あり、単一の制御モジュールによって制御可能であることは言うまでもない。ゲームという用語は、限定ではなく、賭博イベント、ゲーム又はギャンブルの好機(gambling opportunity)、宝くじ、ポーカ、スロット、キーノ、あるいはその他のあらゆる種類のゲーム、賭博イベント等のような、報償が得られる即ち金銭的払戻のためにプレーされるあらゆる種類の偶然性のゲームを意味するものと定義する。図示のように、ゲーム端末20は、ゲーム端末20の種々の構成要素を支持及び/又は収容する筐体22を含む。図示の実施形態では、ゲーム端末20は、ビデオ・ポーカのゲームを提示するように適合されており、カード及びその他の情報の画像を表示するディスプレイ24を含む。種々のボタンが設けられており、これらによって、プレーヤは、カードを配り、カードを保持し、賭けを行い、払い戻しする命令のような入力を与えることができる。
【0020】
本発明の1又は複数の実施形態では、ゲーム端末20は、制御モジュールと共に、賭博型ゲームを提示するように適合されている。この構成では、プレーヤは、ゲームに参加するために、賭け事(bet)即ち賭博(wager)をするように要求される。ゲームの成果が勝利の成果である場合、プレーヤに報償を与えることができる。一構成では、報償は、プレーヤが賭けた(wagered or bet)金額に基づく賞金とすることができる。
【0021】
賭け金を受け入れるために、ゲーム端末20は、硬貨を受け入れるための硬貨受入部26を含む。また、ゲーム端末20は、紙幣を受け入れるための紙幣受入部即ち確認部(validator)28も含むことができる。ゲーム端末20には、クレジット・カード・リーダのような、金額を受け入れるため又は検証するためのその他の手段も備えることができる。
【0022】
この周知のゲームでは、持ち札(card hand)の成果が所定のカードの組み合わせである場合、プレーヤには賞品又は払戻を授与することができる。一実施形態では、報償は、硬貨トレイ30へというように、硬貨で支払うことができる。別の実施形態では、報償は、チケット、クレジット等として支払うことができる。尚、このような払戻を行うために必要な連動するハードウェアは、ゲーム端末20内に配置できる。
【0023】
尚、各ゲーム端末20は、1又は複数の多種多様なゲームを提示するように適合させてもよいことは言うまでもない。提示されるゲームに応じて、マシンの構成を変更すればよい。例えば、ゲーム端末20をスロットのゲームを提示するように適合させる場合、ゲーム端末20は、複数のスピンするリール、又はリールの電子的表示を含むことができる。
【0024】
ここで用いる場合、ゲーム端末という用語は、ここで説明し図1に示されているようなマシンには限定されない。例えば、本発明の原理は、1又は複数のゲーム又は宝くじイベントの提供を提示するように適合化された多種多様のデバイス又はシステムに適用することができる。このようなデバイスは、デスクトップ、ノートブック、ハンドヘルド又はその他の変種のいずれであるかには関わらず、ゲームを実施するように構成されている個人用計算デバイスを含む。他のデバイスも、1又は複数のゲームを提示するように特別に構成することができるが、先の構成とは別構成とすることができる。その他のデバイスは、多種多様の場所に配置されたゲーム端末又はインターフェースを含むことができ、カスタム構成されているか、又はより一般的な適応可能性を有するかには関わらない。例えば、デバイスは、ゲーム端末を備え、ホテルの部屋に配置することができ、したがって、2台以上の端末を設け、単一のCPUで制御することができ、あるいは単一のCPUが、隣接する又は近接して位置する部屋の中にあるゲーム端末を制御することができる。同様に、2台以上のゲーム端末を同じ区域内に物理的に配置し、単一のキャビネットに内蔵にすることもできる。
【0025】
本発明の一実施形態では、ゲーム端末20は、少なくとも1つのセキュリティ・データ収集デバイスを含むセキュリティ又は監視システム/機構を有する。画像収集デバイスは、種々の形式のデバイスを備えることができる。一実施形態では、画像収集デバイスはカメラ32を備えている。カメラ32は、CCD又はCMOS型画像収集デバイスを備えることができる。1又は複数の実施形態では、ゲーム端末20は、オーディオ収集デバイスを備えた、セキュリティ・データ収集/監視デバイスを含むことが好ましい。図1を参照すると、一実施形態では、オーディオ収集デバイスはマイクロフォン33を備えている。
【0026】
図2を参照する。1又は複数の実施形態において、ゲーム端末20は、複数のデバイスが配置されている内部36を含む。図示のように、ゲーム端末の筐体22は、選択的に内部36に到達するために、開放及び閉鎖位置間で移動可能なドア38を含む。図2は、開放位置にあるドア38を示し、これによって内部36への到達が可能となる。図1は、ドア38が閉鎖位置にある場合のゲーム端末20を示す。図示の実施形態では、ドア38は、1又は複数の蝶番によって筐体22の主要部分に取り付けられている。これは、しかしながら、ゲーム端末20に可能な1つの構成に過ぎない。新たな設計及び技術を用いれば、フラット・パネル・ディスプレイを利用する壁掛け型のような、空間を縮小した新たな構成も設計可能であることが考えられる。
【0027】
更に図2を参照すると、ゲームを実施するための種々の機器が内部36に収容されている。図示のように、ディスプレイ24は、プレーヤによる目視のために、ドア38におけるポートと直線状になるように取り付けられている。ゲーム端末コントローラ44すなわちゲーム端末インターフェースが設けられており、周知のようにゲーム端末20の種々の構成要素/デバイスを制御し、図3に示すような制御モジュールとインターフェースすることができる。ゲーム端末20が紙幣承認機28を通じて受け入れた紙幣又はチケットのような通貨(currency)を収容するために、紙幣又は現金ボックス46が設けられている。硬貨ホッパ又はボックス48が設けられ、硬貨受入部26を通じて受け入れた硬貨を収容し、ここから硬貨を賞金として硬貨トレイ30に支払うことができる。一実施形態に示すように、2つの「内部」カメラ50a、50bが設けられている。外部カメラ(複数のカメラ)32と同様、内部カメラ50a、50bの数、場所、及び形式は変更可能である。配列、構成及び動作を含む、ゲーム端末と連動するこれら種々の他のデバイスの全ての詳細は、当業者には周知であるので、これらのデバイスについてはここでは詳細には説明しない。
【0028】
好適な実施形態では、1又は複数の照明54を設け、ゲーム端末20の区域を照明する。所望の区域を照明する他の手段を設けてもよく、フラッシャ(flasher)の使用を含む。一実施形態では、照明54、42又はその他の照明手段は、勝利のイベントが発生したときにのみ活性化することができる。
【0029】
本発明の一実施形態では、制御モジュールと共にゲーム端末20を制御する手段が設けられている。ゲーム端末20は、図3に示すように、制御モジュールとインターフェースするように構成されたゲーム端末インターフェース44を含み、ここに記載する1又は複数のゲーム端末と連動するデバイスを制御する。ゲーム端末インターフェース44は、種々の形態を有することができる。一実施形態では、インターフェース44は、データ処理デバイス即ち「プロセッサ」58を含む。プロセッサ58又はロジックは、AMD社、サン・マイクロシステムズ社、及びインテル社が製造するもののように、容易に入手可能な1つ又は複数の形式を含む、種々の形式とすることができる。尚、ゲーム端末インターフェース44は、実際のソフトウェア・ゲーム・コードを実行するように構成されているのではなく、代わりに制御モジュールとゲーム端末20との間のインターフェースを制御するので、低コストのデバイスでもよい。別の実施形態では、インターフェース44は、ロジック、又はネットワーク・インターフェースを備えている。尚、以下で説明するように、制御モジュール、及びその上で実行するいずれのソフトウェア・コードも、マルチ・タスクを実行し、ゲーム端末内部にあるインターフェース44との通信によって、2つ以上の賭博イベントを2台以上のゲーム端末20に同時に即ち同時発生的に供給するためにマルチ・タスクを実行するように構成される。尚、マルチ・タスク、同時発生的に(concurrently)、又は同時に(at the same time)という用語は、非割り込みの賭博イベントを提示するために、タスク間で素早く切り換えるソフトウェア・コードを実行するプロセッサの言外の動作を考慮に入れていることは言うまでもない。
【0030】
一実施形態では、インターフェース44は、メモリ60又はデータを格納するためのその他の情報記憶デバイスを含む。メモリ60は、RAM、SDRAM、DRAM、EEPROM、及びフラッシュRAM、光メモリ、又はハード・ディスク・ドライブというような、種々の形式が可能である。加えて、ゲーム端末20は、遠隔地からプレー・データを監視するためのプレーヤ追跡又は報酬システム・ネットワークと連動させることもできる。一実施形態では、プレーヤ追跡デバイスは、「単体」又は「後付け」型デバイスであり、種々のゲーム端末と用いることができる。プレーヤ追跡デバイスは、1又は複数のエレメントを支持する筐体を含むことができる。図示のように、筐体は、ゲーム端末20の筐体内のスロット又は開口に納まり、ゲーム端末の筐体又はその他の支持構造に実装するように適合されている。一実施形態では、プレーヤ追跡デバイスは、カード・リーダを含む・カード・リーダは、磁気ストライプ又は他の形式の読み取り及び書き込みデバイスを備えることができる。
【0031】
図3は、2台のゲーム端末を制御するように構成されたプロセッサの実施形態例のブロック図を示す。図3は、しかしながら、可能な実施形態の一例を示すに過ぎず、したがって、以下に続く特許請求の範囲から逸脱しない異なる実施形態も、当業者であれば構成可能である。この実施形態例では、制御モジュール60が、第1ゲーム端末62及び第2ゲーム端末64と通信する。この実施形態例では、ゲーム端末62、64は、同じキャビネット又は筐体内というように、制御モジュール60に隣接又は近接して示されている。
【0032】
制御モジュール60は、第1ゲーム端末62及び第2ゲーム端末64上で提供されるゲームを制御するように構成されたCPU66を備えている。CPU66はメモリ68と通信する。この実施形態では、メモリ68は、第1ゲーム端末62及び第2ゲーム端末64にゲームを提示するように書かれた機械読み取り可能コードを格納するように構成されている。一実施形態では、機械読み取り可能コードは、C++プログラミング言語で書かれている。一実施形態では、コードは、プレーヤ毎に必要な機能毎に単一のクラスで書かれている。メモリ68は、RAM、ROM、光学的読み取り可能媒体、フラッシュ、又はその他の任意種類のメモリで構成することもできる。1又は複数の実施形態において、メモリ68は、ハード・ドライブ、CR−RW、DVD−RAM等のように、大容量データを格納するための大容量記憶装置で構成される。媒体リーダ70も、プロセッサ66と通信し、データをメモリにロードしたり、あるいはメモリ又はCPUからデータを復元する手段として機能することができる。
【0033】
第1ビデオ・アダプタ72及び第2ビデオ・アダプタ74がCPUに接続するか、あるいはCPUからのデータ又は命令を受け取るように構成されている。ビデオ・アダプタ72、74は、ビデオ信号をディスプレイに供給するように生成されている形式のデバイスであれば任意のものを使用することができる。ビデオ信号は、ディジタル又はアナログ信号で構成することができる。一実施形態では、ビデオ・アダプタ72、74は、パーソナル・コンピュータ又はその他の消費者用デバイスにおいて見られるような、ビデオ・ディスプレイ・アダプタを備えている。ビデオ・アダプタ72、74の出力は、ゲームを1人以上のプレーヤに視覚的に提示するように構成されているディスプレイ78A、78Bに接続される。ディスプレイは、任意形式のパネル・ディスプレイ、CRTディスプレイを含む任意形式のディスプレイを使用することができ、タッチ・スクリーン機能を設けることもできる。このため、ディスプレイ78A、78Bは、端末インターフェース80A、80Bとのインターフェースも行う。これについては以下で更に詳しく論ずる。
【0034】
制御モジュール60の一部は、1又は複数のオーディオ・インターフェースであり、これらはCPU66から制御命令を受け取り、ゲーム端末62、64の一部として構成することができる1又は複数のスピーカ86A、86Bによる使用のために、オーディオ信号を発生するように構成されている。任意形式のスピーカを選択することができることは、当業者には理解されるであろう。一実施形態では、オーディオ・インターフェース84は、各ゲーム端末62、64内に分散されている。一実施形態では、図示のようにオーディオ発生機能を制御モジュール60内に統合することにより、各ゲーム端末のコストを削減する。一実施形態では、オーディオ・インターフェースは、右チャネルが第1ゲーム端末62による使用のために構成され、左チャネルが第2ゲーム端末64による使用のために構成されるように構成されている。このような構成では、パーソナル・コンピュータにおいて見られるような、オーディオ発生カードを用いるとよい。
【0035】
また、CPUは、ゲーム端末62、64において見られるような、端末インターフェース80A、80Bにも接続される。一実施形態では、端末インターフェース80A、80Bは、CPU66からそれぞれのゲーム端末の構成要素への制御又はデータ信号を選択的に切り換え、アドレッシングし、導くように構成された切換機構を備えている。一実施形態では、端末インターフェース80A、80Bは、CPUから受け取った信号を処理し、CPU66とゲーム端末62、64の個々の構成要素との間でインターフェース又はバッファ機能を実行する。一実施形態では、端末インターフェース80A、80Bは、低コストのプロセッサを備えている。
【0036】
プレーヤ・インターフェース94A、94Bは、ゲーム端末インターフェース80A、80Bに接続され、プレーヤからの入力を受け取るか又は情報を供給する。ゲーム・インターフェース94A、94Bは、ボタン、タッチ・スクリーン・インターフェース、ダイアル、あるいはプレーヤに情報を提供し、プレーヤからの情報を受け取るように構成された他の任意形式のシステムを備えることができる。
【0037】
端末インターフェース80A、80Bに接続されているのは、カメラ、ドア・モニタ、センサ、又はその他のセキュリティ・デバイス88A、88Bである。セキュリティ・デバイス88A、88Bは、ゲーム端末62、64の改竄又は不正アクセスを防止し警告するように構成されている。一実施形態では、1又は複数台のゲーム端末62、64は、更に、1又は複数の虹彩認識カメラも備えており、プレーヤからの生物測定学的入力のために別個のシリアル又はパラレル・チャネルに接続することができる。同様に、限定ではないが、音声認識又は指紋認識システムというような、その他の入力デバイスも含むことができる。
【0038】
更に、1又は複数の金銭インターフェース及び/又はカード・インターフェース90A、90Bがゲーム端末62、64内に位置し、金銭又は金銭価値のその他の品目を受け入れたり、又はプレーヤに返却するように構成されている。同様に、1又は複数の金銭インターフェース及び/又はカード・インターフェース90A、90Bは、プレーヤ追跡カード又はその他の形式の識別を受け入れるように構成されたシステムを設けることもできる。一実施形態では、プレーヤのカード又はプレーヤ追跡カードを読み取るためのスマート・カード・リーダを備えることもできる。これらのシステムは、当技術分野では公知であるので、これらについてここでは詳細には説明しない。
【0039】
加えて、ゲーム端末62、64内にあるデバイス間の接続、制御モジュール60内における接続、ならびに制御モジュール及びゲーム端末間の接続は、パラレル通信を容易にする等のために、並列即ち多重導体接続で構成するとよい。一実施形態では、デバイス間の接続の1又は複数は、通信用標準通信(COMM)規格に応じて動作する。一実施形態では、デバイス間の接続の1又は複数は、通信用USB規格、又は当業者が想起できる他の任意の規格に応じて動作する。また、端末62、64及び制御モジュール60間の通信はワイヤレス通信で構成してもよい。
【0040】
図4は、プロセッサ又は制御モジュールから離れて配置されている2台以上の端末を制御するように構成されたプロセッサの実施形態例のブロック図を示す。この実施形態例では、N台のゲーム端末102を制御モジュール100で制御することができる。一構成では、制御モジュール100は、安全な場所のような、ゲーム端末から離れた場所に配置され、図示のように2台以上のゲーム端末102を制御するように構成されている。
【0041】
図4に示す実施形態例では、制御モジュール100は、N台の遠隔ゲーム端末102A、102B、102Nと通信するように構成されており、Nは任意の正の整数である。遠隔ゲーム端末は、異なる場所にあっても、ゲーム・センタ又は行為地(venue)内に近接して配置されていてもよい。この実施形態例では、少なくとも1つの遠隔ゲーム端末102は、ネットワーク・インターフェース・カード104A、104B、104Nを備えており、即ち内蔵しており、これらは通信チャネルを通じて制御モジュール100と通信するように構成することができる。チャネルは、有線又はワイヤレス・チャネルで構成することができる。別の実施形態では、ネットワーク通信プロトコルを利用せず、代わりにビデオ又はオーディオ信号を直接ゲーム端末102のシステムに送る。前述のインターフェースと連動するインターフェース、ロジック、又はコントローラ44を含む通信リンクのプロトコル/アーキテクチャ、及び制御ステーション66は、種々の形式が可能である。例えば、リンクがワイヤレス・リンクの場合、プロトコル/アーキテクチャはBluetooth又はIEEE802.11とすることができる。有線リンクでは、プロトコル/アーキテクチャはRS-232、IEEE-1394(Firewire(登録商標)、イーサネット(登録商標)、又はTCP/IPとすることができる。先に注記したように、リンクは、プレーヤ追跡ネットワークのようなその他のネットワークと連携したり、又はこれを通じて設けることもできる。ゲーム端末102は図3に示すように構成することができる。
【0042】
制御モジュール100は、媒体リーダ114及びメモリ116と通信するCPU112即ちプロセッサを備えている。ここでは、CPU及びプロセッサという用語を、交互交換可能に用いる。媒体リーダ116及びメモリ114は、ゲーム端末102を操作するプレーヤがゲームをプレーし易くするために、前述のように構成することができる。
【0043】
制御モジュールがもっと大きな制御モジュール・ネットワーク又は別個の制御モジュール・ネットワーク(図示せず)の一部である場合等では、NIC120も制御モジュール100の一部とすることができる。NIC120は、任意の既知の又は今後開発される通信又はネットワーク・プロトコルに応じて動作することができる。
【0044】
遠隔ゲーム端末102との通信を達成するために、CPUは個々に、又は図示のように、共通バス122を通じて、1又は複数のビデオ・アダプタ130A、130B、130N及び1又は複数のオーディオ・インターフェース134A、134B、134Nと通信することができる。一方、1又は複数のビデオ・アダプタ130A、130B、130N及び1又は複数のオーディオ・インターフェース134A、134B、134Nは、直接遠隔ゲーム端末102と、又は図示のように、ネットワーク・インターフェース・カード138A、138B、138Nを介して通信することができる。ビデオ・アダプタ130A、130B、130N、オーディオ・インターフェース134A、134B、134N、及びNIC138A、138B、138Nは、前述のような適宜形式のデバイスで構成してもよく、あるいはここで説明するように機能する構成とすればよい。加えて、そして前述のように、図4に示す接続は、シリアル又はパラレル様式での通信を達成するために、単一又は多数の導体接続を備えることができる。加えて、通信は、前述のように、ワイヤレス・リンクを通じて行うことができる。
【0045】
更に、ここで述べるような制御モジュール100は、同時に2つ以上のゲームを2人以上のプレーヤに提示し、プレーにおける各ゲームは、異なる種類のゲームから成るようにしてもよい。したがって、各プレーヤは、個々の端末においてプレーするゲームを選択することができ、これによって、各プレーヤに異なるゲームをプレーさせることができる。例えば、プロセッサ即ちCPUは、第1ゲーム端末において第1プレーヤにポーカ・ゲームを提示し、第2ゲーム端末において第2プレーヤにスロット・ゲームを提示することができる。このように、プロセッサは同時発生的に2つの別個のゲームを実行することができ、これらは異なる種類又はテーマのゲームでもよい。同時発生的にという用語は、プレーヤの認知から同時にという意味であると定義する。したがって、制御モジュール100におけるプロセッサ112は、ゲーム間でマルチ・タスクを実行するように構成することができる。プロセッサは、その処理資源を2つ以上のゲーム間で分割し、これによって、プレーヤに対して現れるものを同時に提示し、多数のゲームの制御を行うことができる。ゲームは、プレー、実行速度、又は複雑度においては同一でなくてもよいが、制御モジュールは、2つ以上のゲームを2人以上のプレーヤに2台以上のゲーム端末において提供することができる。
【0046】
ここに示した種々の実施形態は、単一のプロセッサ即ち制御モジュールを利用して2台以上のゲーム端末を制御するという利点がある。これによって、ゲーム端末毎の、そしてゲーム毎のコスト節約となる。何故なら、プロセッサ及びメモリ114、68というようなある種のデバイスを共有し、多数のゲームを制御するように構成することができるからである。この共有により、ゲーム毎のコストが削減される。プロセッサ、メモリ、及びその他の関連制御デバイスのコストは、従来技術のゲーム・マシンの総コストの大部分を占める場合もあるので、このような共有処理はゲーム毎のコストを大幅に削減することができる。加えて、制御モジュール及びプロセッサの数を削減することによっても、修理、アップグレード、保守、電力消費、熱発生のコストが削減される。
【0047】
ここに記載した方法及び装置の別の利点は、ゲーム又は賭博イベントをプレーヤに提供するために必要な空間が縮小することである。これは、制御モジュール内にあるような、ある種の空間占有構成要素が共有されるからである。加えて、このような共有構成要素は、例えば、より多くの空間が利用可能な区域のように、ゲーム端末から離れて配置することもできる。また、フラット・パネル・ディスプレイをゲーム端末と共に用いれば、ゲーム端末が占有する空間量を更に縮小できることも想定している。
【0048】
更に別の利点は、単一のプロセッサによって多数のゲーム端末及びゲームを実行可能にすることができるので、多数の管轄規則や規制に準拠することが更に容易となり、管轄によっては、免許要件、あるいはプロセッサ毎に支払われることもある、税金又は料金を増やすことなく、ゲーム・オペレータ、ゲーム端末の台数を増加させることも可能となる場合もある。
【0049】
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、更に多くの実施形態及び実施態様が、本発明の範囲内において可能であることは、当業者には明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】ゲーム端末の外観図である。
【図2】ゲーム端末の内部図である。
【図3】2台以上のゲーム端末を制御するように構成されたCPU即ちプロセッサの一例のブロック図である。
【図4】2台以上の離れたゲーム端末を制御するように構成されたCPU即ちプロセッサの実施形態例のブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
賭博イベントをプレーヤに提供するように構成されたシステムにおいて、
第1ゲーム端末であって、
賭博イベント情報を第1プレーヤに表示するように構成されたディスプレイと、
第1プレーヤからの入力を受けるように構成されたプレーヤ・インターフェースと、
第1プレーヤからの賭け金を受け入れるように構成された金銭インターフェース又はカード・インターフェースと
を備えている第1ゲーム端末と、
第2ゲーム端末であって、
賭博イベント情報を第2プレーヤに表示するように構成されたディスプレイと、
第2プレーヤからの入力を受けるように構成されたプレーヤ・インターフェースと、
第2プレーヤからの賭け金を受け入れるように構成された金銭インターフェース又はカード・インターフェースと
を備えている第2ゲーム端末と、
機械読み取り可能ゲーム・コードを格納するように構成されたメモリと、
前記機械読み取り可能ゲーム・コードを実行するために前記メモリにアクセスし、前記第1ゲーム端末における第1プレーヤ及び前記第2ゲーム端末における第2プレーヤに同時発生的にゲームを提供するように構成されたプロセッサと
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、ディスプレイが、フラット・パネル・タッチ・スクリーン・ディスプレイを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、前記フラット・パネル・タッチ・スクリーンは、プレーヤ・インターフェースとして構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、前記メモリ及びプロセッサは、前記第1ゲーム端末及び前記第2ゲーム端末から離れていることを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項4記載のシステムにおいて、前記プロセッサは、ネットワーク接続を通じて前記第1ゲーム端末及び前記第2ゲーム端末と通信する制御モジュールの一部であることを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサは制御モジュールの一部であり、該制御モジュールは、ユニバーサル・シリアル・バス接続を利用して、前記第1ゲーム端末及び前記第2ゲーム端末と通信することを特徴とするシステム。
【請求項7】
第1プレーヤに第1賭博イベントを、そして第2プレーヤに第2賭博イベントを同時に提供するように構成されたゲーム・システムにおいて、
プロセッサを有し、ソフトウェア・コードを実行するように構成されている制御モジュールであって、前記ソフトウェア・コードが前記第1及び第2賭博イベントを生成するように構成されている、制御モジュールと、
第1プレーヤに前記第1賭博イベントを、第2プレーヤに前記第2賭博イベントを同時発生的に提示するように構成された2台以上のゲーム端末であって、少なくとも1つの通信インターフェースを通じて前記制御モジュールと通信するように構成されている、2台以上のゲーム端末と、
前記制御モジュールに接続された少なくとも1つの通信インターフェースであって、第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末にデータを送り、第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末からデータを受け取ることによって、前記第1賭博イベントを第1プレーヤに、第2賭博イベントを第2プレーヤに同時発生的に供給するように構成されている、少なくとも1つの通信インターフェースと、
を備えていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項8】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記通信インターフェースは、ネットワーク・インターフェース・カードを備えていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項9】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記ゲーム端末の少なくとも1台は、賭博イベントをプレーヤに提示するように構成されたディスプレイと、前記賭博イベントに応答してプレーヤから入力を受けるように構成されたプレーヤ・インターフェースと、硬貨受入器、紙幣受入器、及びカード・リーダから成る群から選択された賭け金受入器から成る賭け金受入器とを備えていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項10】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記制御モジュールは、プロセッサと、メモリと、1又は複数のビデオ・アダプタと、1又は複数のオーディオ・インターフェースとを備えていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項11】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記ゲーム端末の少なくとも1台は、ビデオ・アダプタを備えていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項12】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記制御モジュール及び前記ゲーム端末の少なくとも1台は、イーサネット(登録商標)通信プロトコルを用いて通信することを特徴とするゲーム・システム。
【請求項13】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記ゲーム端末は、ネットワーク通信プロトコルの使用を伴わない、離れて配置されたプレーヤ・インターフェースとして動作するよう構成されていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項14】
請求項7記載のゲーム・システムにおいて、前記2台以上のゲーム端末は、第1ゲーム端末及び第2ゲーム端末を備えており、前記第1ゲーム端末は、前記第2ゲーム端末と同じ筐体内に収容されていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項15】
2台以上のゲーム端末を制御し、2つ以上のゲームを2人以上のプレーヤに提示するためにプロセッサを利用する方法において、
メモリ上に格納されているゲーム・コードを読み取り実行するように構成されたプロセッサを有する制御モジュールを用意するステップと、
第1賭博イベントを生成するために前記ゲーム・コードを実行するステップと、
第2賭博イベントを生成するために前記ゲーム・コードを実行するステップと、
第1プレーヤへの提示のために、前記第1賭博イベントを第1ゲーム端末に送るステップと、
第1プレーヤへの提示のために、前記第2賭博イベントを第2ゲーム端末に送るステップと、
前記制御モジュールにおいて、前記第1賭博イベントに応答して、前記第1ゲーム端末における第1プレーヤからの入力を受け取るステップと、
前記制御モジュールにおいて、前記第2賭博イベントに応答して、前記第2ゲーム端末における第2プレーヤからの入力を受け取るステップと
を備えており、
前記第1プレーヤは前記第1賭博イベントに参加することができ、前記第2プレーヤは同時に前記第2賭博イベントに参加することができることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、該方法は更に、ネットワーク・インターフェース・カードを通じて前記制御モジュールが接続されている制御モジュール・ネットワークから、ネットワーク入力を受信するステップを備えていることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項15記載の方法において、前記プロセッサは、前記第1賭博イベントと前記第2賭博イベントとの間マルチ・タスクを実行することにより、同時に前記第1賭博イベント及び前記第2賭博イベントを提示することを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項15記載の方法において、前記制御モジュールは、パーソナル・コンピュータを備えており、各ゲーム端末は、ディスプレイとプレーヤ・インターフェースとを備えていることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項15記載の方法において、前記送るステップは、ビデオ信号及びオーディオ信号を送ることから成ることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項15記載の方法において、前記制御モジュールは、賭博イベントを生成して2台よりも多いゲーム端末に送るように構成されており、前記ゲーム端末は、賭博イベントをプレーヤに提示するためのプレーヤ1人当たりのコスト及び空間を削減することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−503868(P2007−503868A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524673(P2006−524673)
【出願日】平成16年8月3日(2004.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/025041
【国際公開番号】WO2005/024738
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】