説明

11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1の環状インヒビター

本発明は、式(Ik)、(Im)、(Im)、(Im)、(In)、(In)、(In)、(Io)、(Io)、(Io)、(Ip)、(Ip)で示される新規化合物、その薬学的に許容しうる塩、及びその医薬組成物(哺乳類の11β−HSD1の修飾又は阻害に関連する疾患の治療的処置に有用である)に関する。本発明はさらに、細胞中のコルチゾール生成の抑制若しくは制御における、又は細胞中のコルチゾンからコルチゾールへの変換阻害における使用のための、新規化合物の医薬組成物及び方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構造式:
【化185】


[式中:
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、(R)OC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリールアミノ及びヘテロアリールアミノから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
nは、0、1、2又は3であり;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロであり;
2aは、(C−C)シクロアルキルであり;
上記の構造式においてオキソジヒドロピリジルは、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで環炭素原子上で置換されており;
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロ−アルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択されており、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RC(=O)O−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、スピロシクロアルキル;ヘテロシクリル(場合により、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン又はオキソで置換されている)、ヘテロアリール(場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル−置換アミド、N,N−ジアルキル−置換アミド、又はオキソで置換されている)、アリールアミノ(場合により、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル−置換アミド及びN,N−ジアルキル−置換アミドで置換されている)及びヘテロアリールアミノ(場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル−置換アミド、N,N−ジアルキル−置換アミド、又はオキソで置換されている)から独立に選択される4個以下の基で置換されており;そして
は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル及び(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから独立に選択されている]
で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【請求項2】
が、メチル又はエチルである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、メチル又はエチルであり;そしてRが、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
が、メチル又はエチルであり;Rが、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRが、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
化合物が、式(Ip):
【化186】


[式中、
nは、0、1又は2であり;
2aは、(C−C)シクロアルキルであり、
2bは、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、
(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノ]
で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩である、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
が、メチル又はエチルである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
が、メチル又はエチルであり;そしてRが、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである、請求項5記載の化合物。
【請求項8】
が、メチル又はエチルであり;Rが、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRが、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである、請求項5記載の化合物。
【請求項9】
が、メチル又はエチルであり;Rが、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rが、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;G2a置換基が、(C−C)シクロアルキルであり;そしてG2bが、水素、メチル又はエチルから場合により選択される、請求項5記載の化合物。
【請求項10】
化合物が、下記式:
【化187】


で示される化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
化合物が、下記式:
【化188】


で示される化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
化合物が、下記式:
【化189】


で示される化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
化合物が、式(Ip3):
【化190】


[式中、
nは、0、1又は2であり;
2aは、(C−C)シクロアルキルであり;
2bは、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノである]
で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である、請求項1記載の化合物。
【請求項14】
が、メチル又はエチルである、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
が、メチル又はエチルであり;そしてRが、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである、請求項13記載の化合物。
【請求項16】
が、メチル又はエチルであり;Rが、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRが、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである、請求項13記載の化合物。
【請求項17】
が、メチル又はエチルであり;Rが、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rが、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;G2a置換基が、(C−C)シクロアルキルであり;そしてG2bが、水素、メチル又はエチルから場合により選択される、請求項13記載の化合物。
【請求項18】
化合物が、下記式:
【化191】


で示される化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項19】
化合物が、下記式:
【化192】


で示される化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
化合物が、下記式:
【化193】


で示される化合物である、請求項1記載の化合物。
【請求項21】
11β−HSD1の活性又は発現に関連する疾患を持つ被験者の処置方法であって、被験者に有効量の請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項22】
11β−HSD1活性の阻害方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項23】
i)薬学的に許容しうる担体又は希釈剤;及びii)請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物;又はその薬学的に許容しうる塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーを含む、医薬組成物。
【請求項24】
11β−HSD1の活性又は発現に関連する疾患を持つヒトの処置方法であって、ヒトに有効量の請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物を投与する工程を含む、方法。
【請求項25】
11β−HSD1活性の阻害方法であって、このような処置を必要とするヒトに、有効量の請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物を投与する工程を含む、方法。

【公表番号】特表2011−507911(P2011−507911A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−539948(P2010−539948)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/004261
【国際公開番号】WO2010/011314
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【出願人】(509235556)ヴァイティー ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (25)
【Fターム(参考)】