説明

17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエステル−4,9(10)−ジエン11−エチニルフェニル誘導体、その製造方法、及び疾病の治療のためのその使用

本発明は、式I{式中、R1及びXは各々請求項及び明細書において定義される}で表される17-ヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチルエステル-4,9(10)-ジエン11-エチニルフェニル誘導体、及びその製法、及び医薬としてのその使用にかんする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項に記載の主題、すなわちプロゲステロン拮抗作用を有する新規の17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−エチニルフェニルドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン誘導体、その製造方法、疾病の治療及び/又は予防のためのその使用、及び疾病の治療及び/又は予防のための医薬の製造のためのその使用に関する。プロゲステロン受容体に対して拮抗作用を有する化合物(競合的プロゲステロン受容体アンタゴニスト)は、1982年において初めて知られ(RU486;EP 057115)、そしてその後ずっと集中的に研究され、そして記載されてきた。
【背景技術】
【0002】
フッ素化17α側鎖を有するプロゲステロン受容体アンタゴニストが、U. Fuhrmann et al., J. Med. Chem. 43, 5010 - 5016 (2000)により記載され、そしてWO 98/134947においてクレームに記載されている。これらの文献に記載されるフッ素化17α側鎖を備える化合物は、一般的に、プロゲステロン受容体上でかなり強い拮抗作用を有する。かなり強力な化合物であって、それゆえWO 98/34947において好ましい化合物は、11β−(4−アセチルフェニル)−20,20,21,21,21−ペンタフルオロ−17−ヒドロキシ−19−ノル−17α−プレグナ−4,9−ジエン−3−オン、11β−(4−アセチルフェニル)−20,20,21,21,21−ペンタフルオロ−17−ヒドロキシ−19−ノル−17α−プレグナ-4−エン−3−オン及び6’−アセチル−9,11β−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)−4’H−ナフタ[3’,2’,1’:10,9,11]エステル−4−エン−3−オンである。これらの化合物は、in vivoにおいてかなりの程度様々な代謝産物へと変換され、そのうちの幾つかは、強力な医薬活性を有し、そのうちの幾つかはより低い医薬活性を有する。代謝物は、11β-フェニルラジカルの4置換基で主に生じる。
【0003】
WO 2008/058767には、その少なくとも幾つかはWO 98/34947に記載される化合物の代謝物である化合物が記載される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、かなり強力な競合的プロゲステロン受容体アンタゴニストを提供すること、そしてそうして婦人科疾病の代替的潜在的治療を提供することである。
【0005】
本発明の化合物が、この目的を達成するために特に適していることが発見された。
【0006】
本発明は、以下の一般式:
【化1】


1が、C−C三重結合を介して、m位及びp位においてフェニル環に結合しており、そして−(CH=CH)n−R2、−(CH2q−R又は−CH=NOR4ラジカルであり、
2が、水素又はアリール、C1−C10−アルキル、−CO26又は−CN基であり;
が、水素、NH2、N3又は−NHCONHR4、−OCONHR4、−OR5基であり;
4が、水素、C1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニル、アリール、C7−C20−アラルキル、(CH2−R6、CH2−CO−OR6
【化2】

を含む群から選ばれ、
ここで、
5が、水素、C7−C20−アラルキル、CH2CO26、CH2CN、CH2CH2OH、
【化3】

を含む群から選択され、
nが、0〜2であり、
qが、1又は2であり、
sが、1又は2であり、
6が、水素、C1−C10−アルキル、アリール、C7−C20−アラルキルであり,
Xが、酸素、NOR6又はNNHSO26基(式中、R6が上で定義されるとおりである)である}
を有する17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエステル−4,9(10)−ジエン 11−エチニルフェニル誘導体に関する。
【0007】
ここで、例えば以下の基:
【化4】

における矢印は、特定のラジカルが隣接する基に結合するところの位置を指す}
【0008】
本発明の文脈では、置換基は、他に特定されない限り、それぞれ以下の様に定義される。
【0009】
、R及びR、並びに他の場合におけるアルキルは、特定の数の炭素原子、場合によって1〜10の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル又はデシルであってもよい。アルキル基R2、R4及びR6は、過ハロゲン化、好ましくは過フッ化されていてもよいし、又は1〜5のハロゲン原子、水酸基、C1−C4−アルコキシ基、C−C12−アリール基(当該基は、次に1〜3のハロゲン原子により置換されていてもよい)により置換されてもよい。したがって、より具体的に、アルキルは、ヒドロキシメチレン(HO−CH2)、ヒドロキシエチレン(HO−C4)、ヒドロキシプロピレン(HO−C)及びヒドロキシブチレン(HO−C4)及びその異性体であってもよい。
【0010】
4基におけるアルケニルは、2〜10の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルケニル基、例えばビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、イドブテニル又はイソペンテニルを意味する。
【0011】
4基におけるアルケニルは、1〜5のハロゲン原子、水酸基、C1−C−アルコキシ基、又はC−C12−アリール基(当該基は、次に1〜3のハロゲン原子により置換されてもよい)により置換されてもよい。
【0012】
2、R4及びR6、並びに別の場合におけるアリールは、一般的に5〜10、そしてS、O及びNの群から選ばれる最大で5のヘテロ原子を有する芳香族単環又は二環、例えばフェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、キノリル、チアゾリル又はテトラゾリルを意味すると理解され、これらはハロゲン、OH、SO2−アルキル、SO−アルキル及びS−アルキル、O−アルキル、CO2H、CO2−アルキル、NH2、NO2、N3、CN、C1−C10−アルキル、C1−C10−アシル又はC1−C10−アシルオキシ基により一置換又は多置換されていてもよい。他にアリールが、アルキル、アルケニル又はアルキニル上の置換基として言及される場合、特に5〜12環原子を有するアリール基である。
【0013】
4、R5及びR6におけるアラルキルは、アラルキル基を意味すると理解される。アラルキルは、環において最大14の炭素原子、好ましくは6〜10の炭素原子を含み、そしてアルキル鎖において1〜8、好ましくは1〜4の炭素原子を含んでもよいアラルキル基を表す。有用なアラルキルラジカルとして、例えば、ベンジル、フェニルエチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、フリルメチル、チエニルエチル、ピリジルプロピルが挙げられる。当該環は、ハロゲン、OH、O−アルキル、CO2H、CO2−アルキル、NH2、NH(C1−C10−アルキル)、N(C1−C10−アルキル)、NO、N3、CN、C1−C20−アルキル、C1−C10−ペルフルオロアルキル、C1−C20−アシル又はC1−C20−アシルオキシ基により一置換又は多置換されてもよい。
【0014】
可能なヘテロ原子として、硫黄、酸素、又は窒素が挙げられ、好ましくは窒素である。1の例は、ピリジルプロピルラジカルである。
【0015】
アルコキシ(O−アルキル)についての記載は、1〜4の炭素原子を有するアルコキシ基を指す。アルコキシは、特にメトキシ、エトキシ、及びプロポキシであってもよい。
【0016】
アシル(CO-アルキル)についての記載は、1〜20の炭素原子を有するアシル基を指す。アシルは、特にホルミル、アセチル、プロピオニル、及びブチリルであってもよい。
【0017】
アシルオキシ(O−CO−アルキル)についての記載は、1〜20の炭素原子を有するアシルオキシを指す。アシルオキシは、特にホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、及びブチリルオキシであってもよい。
【0018】
ハロゲンはフッ素、塩素、又は臭素である。これらのうち、フッ素又は塩素が好ましい。
【0019】
本発明では、X基が酸素原子である誘導体が好ましい。
【0020】
【化5】

基が、パラ位においてフェニル環に結合している化合物が好ましい。
【0021】
構造に依存し、一般式Iの本発明の化合物は、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在することもできる。したがって、本発明は、エナンチオマー又はジアステレオマー、及びそれらの特定の混合物、例えばラセミ体を包含する。立体異性体として均一の構成は、既知の様式で、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物から単離することができる。
【0022】
ステロイド骨格上の置換基の各々は、α位又はβ位のいずれであってもよい。さらに、二重結合を含み、そしてその二重結合が、各々の原子上に少なくとも1の非水素置換基をを有するステロイド骨格上の置換基は、E又はZのいずれかで示すこともできる。
【0023】
本発明の化合物が互変異性体で存在しうる場合、本発明は、全ての互変異性体を包含する。
【0024】
さらに、本発明は、本発明の化合物のプロドラッグをも包含する。「プロドラッグ」という語句は、体内に存在している間に、例えば酵素的分解又は加水分解プロセスにより本発明の化合物へと変換される化合物を包含する。
【0025】
一般式Iの本発明の化合物は、溶媒、水和物、及び塩の形態で存在してもよいし、また異なる結晶多型、並びにα-、β-又はγ-シクロデキストリン包接化合物や、リポソームでカプセル化された式Iの化合物を含んでもよい。
【0026】
本発明の文脈における「溶媒和物」は、固体又は液体状態で、溶媒分子と一緒に付加物形成を示す本発明の化合物の形態を指す。式Iの誘導体が溶媒和形態である場合、溶媒の存在は、化学量論の比又は非化学量論の比で存在してもよい。化学量論の溶媒和物の場合、かかる溶媒和物は、ヘミ-、(セミ-)、モノ-、セクシ-、ジ-、トリ-、テトラ-、ペンタ-などの溶媒和物を指す。
【0027】
水和物は、溶媒和物の特定の形態であり、水が配位されたものである。
【0028】
溶媒和物のうち、本発明では、水との溶媒和物が好ましい。これらは水和物と呼ばれる。
【0029】
本発明の文脈における好ましい「塩」は、本発明の化合物の生理学的に受け入れられる塩である。しかしながら、それ自体医薬適用には適していないが、例えば本発明の化合物の単離や精製に使用することができる塩も含まれる。生理学的に受け入れられる本発明の化合物の塩として、塩基性の官能基が存在する場合、無機酸又は有機酸、特に鉱酸、カルボン酸、及びスルホン酸との塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸及び安息香酸との塩が挙げられる。
【0030】
生理的に受け入れられる本発明の化合物の塩として、酸性官能基が存在する場合は、対応する無機又は有機塩基と反応することにより得られるアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩が挙げられる。好ましい例として、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム及びマグネシウム塩)、並びにアンモニア又は1〜16の炭素原子を有する有機アミン、好ましい例としてはエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミン、N−メチルピペリジン、N−メチル−グルカミン、D−メチルグルカミン、エチルグルカミン、1,6−ヘキサジアミン、グルコサミン、N−メチルグリシン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又は1−アミノ−2,3,4−ブタントリオールが挙げられる。
【0031】
式(I)の本発明の化合物は、驚くべきことに、従来技術の化合物の欠点を有さず、優れたプロゲステロン拮抗作用を有することがわかった。
【0032】
例えば、本発明の化合物の多くは、ラット及びヒトの肝臓ミクロソーム内においてin vitroで驚くべきことに高い代謝安定性を有する。ラットにおいてin vivoで試験された幾つかの化合物では、ラットにおいてin vivoで低いクリアランス及び驚くべきことに長い半減期が見出された。同時に、幾つかの化合物について水溶性を明らかに改善することができた(実施例61を参照のこと)。
【0033】
これらの化合物は、価値ある活性医薬成分である。これらは、とりわけ、子宮筋腫又は子宮内膜症、重度の月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳癌、及び更年期に伴う不満の治療のため、又は妊娠コントロール及び緊急避妊のための医薬製剤の製造に用いることができる。
【0034】
子宮筋腫又は子宮内膜症の治療について、本発明の化合物は、ゲスターゲン又はエストロゲンとゲスターゲンとの組合せと、同時に又は連続して組み合わせることができる。
【0035】
WO 96/15794(Spicerら、Balance Pharm. Inc.)、WO 96/03130 (Stockemannら、Schering AG)及びPCT/EP2009/003249 (Mollerら、Bayer Schering Pharma AG)は、プロゲステロン受容体アンタゴニスト/ゲスターゲンのレジメンを開示する。子宮筋膜及び子宮内膜症は、プロゲステロン受容体アンタゴニストが2〜4ヶ月の期間にわたり投与され、続いて1〜4週間の期間にわたりゲスターゲンが投与されるレジメンを場合により繰り返すことにより極めて適切に治療される。特に適切な投与は、プロゲステロン受容体アンタゴニストを84日間投与し、続いてゲスターゲンを14日間投与することである。
【0036】
腫瘍疾病の治療については、例えば、以下の活性成分/活性成分クラス:SERMs、SERDs、抗エストロゲン、アロマターゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、血管新生阻害剤及び/又は細胞増殖抑制剤を同時に、又は連続して投与することが可能である。
【0037】
閉経に伴う不満の治療について、1のオプションは、本発明の化合物と、例えばSERMs、SERDs及びエストロゲンとの同時又は連続投与である。
【0038】
SERMs(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)は、本発明に従い、組織選択的であり、かつ抗エストロゲン又はエストロゲン作用のいずれかを有する化合物であり、例えば子宮においてエストロゲンの作用を阻害するが、骨においては中性又はエストロゲン様作用を有する化合物である。例としては、クロミフェン、ラロキシフェン、タモキシフェン、トレミフェン、バゼドキシフェン、ラソフォキシフェン及びオルメロキシフェンが挙げられる。
【0039】
選択的エストロゲン受容体不安定化剤(SERD)は、エストロゲン受容体を完全に拮抗作用し、そして受容体の分解を導く医薬である。
【0040】
抗エストロゲンは、エストロゲン受容体を完全に拮抗作用する化合物、例えばフルベストラントである。
【0041】
アロマターゼ阻害剤は、アロマターゼ酵素を阻害し、そうしてエストロゲンにおけるアンドロゲンの芳香族化を阻害する。アロマターゼ阻害剤は、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、ホルメスタン及びファドロゾールを含む。
【0042】
キナーゼ阻害剤は、リン酸残基を、ATPから他の基質、特に他の基質の水酸基へと転移させる酵素を阻害する。例えば、ソラフェニブ(Nexavar)、又はイマチニブ(Gleevec)である。
【0043】
血管新生阻害剤、例えばアバスチンは、新規の血管形成、そうして腫瘍のかん流を低減又は阻害する。
【0044】
細胞増殖抑制剤、例えばシスプラチン、タキソール、タキソテール、サゴピロン、イクサベピロンは、腫瘍細胞をアポトーシスさせる天然又は合成の物質である。
【0045】
本発明の文脈におけるゲスターゲンは、天然のプロゲステロン自体、又は合成誘導体であって、プロゲステロン自体と同様に、プロゲステロン受容体に結合し、そして排卵抑制量を超える用量で排卵を抑制する誘導体のいずれかを意味すると理解される。合成誘導体の例として、ドロスピレノン、ゲストデン、レボノルゲストレル、酢酸シプロテロン、デソゲストレル及び3−ケトデソゲストレル、ノルエチステロン、酢酸ノルエチステロン、及びジエノゲストを含む。
【0046】
ゲスターゲンとエストロゲンの組合せは、それ自体既知の経口避妊薬、たとえばヤセミン(Yasmin)、フェモバン(Femovan)、トリキラル(Triquilar)、マルベロン(Marvelon)、YAZなどにおいて存在する活性成分の組合せである。
【0047】
プロゲステロン受容体アンタゴニストとしての本発明の化合物の効力は、in vitroの転写活性試験及びラットでin vivoで(初期妊娠の終了により)示された。
【0048】
本発明に依ると、以下の化合物が特に好ましく、これらの化合物の製造方法は実施例に記載される:
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例1)、
[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピオン酸 (実施例2)、
[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピオン酸メチル・エステル (実施例3)、
(E)-5-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ペンタ-2-エン-4-インニトリル (実施例4)、
(Z)-5-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ペンタ-2-エン-4-インニトリル (実施例5)、
(E)-5-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ペンタ-2-エン-4-イン酸エチル・エステル (実施例6)、
7-(2E/Z,4E/Z)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ヘプタ-2,4-ジエン-6-イン酸エチル・エステル (実施例7)、
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシ}酢酸 tert-ブチル・エステル (実施例8)、
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシ}酢酸メチル・エステル (実施例9)、
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシ}酢酸 (実施例10)、
【0049】
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-{4-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)プロパ-1-イン-1-イル]フェニル}-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例11)、
3-{(E/Z)-4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ブタ-1-エン-3-イニル}安息香酸メチル・エステル (実施例12)、
3-{(E)-4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ブタ-1-エン-3-イニル}安息香酸(実施例13A)、
3-{(Z)-4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ブタ-1-エン-3-イニル}安息香酸(実施例13B)、
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシ}アセトニトリル (実施例14)、
4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸メチル・エステル (実施例15)、
4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸(実施例16)、
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸メチル・エステル (実施例17)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-11-{4-[3-(1H-テトラゾール-5-イルメトキシ)プロパ-1-イン-1-イル]フェニル}-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例18)、
4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸(実施例19)、
3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸(実施例20)、
【0050】
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イニル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例21)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-エチニルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例22)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-(3-アジドプロパ-1-イン-1-イル)フェニル]-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14、15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例23)、
(E)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナールO-ベンジルオキシム (実施例24A)、及び
(Z)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-ベンジルオキシム (実施例24B)、
(E)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナールO-エチルオキシム (実施例25A)、
(Z)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-エチルオキシム (実施例25B)、
[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-イソブチルオキシム (実施例26)、
[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-(3,4-ジクロロベンジル)オキシム (実施例27)、
1-(3,5-ジメチルイソオキサゾール-4-イル)-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a] フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア (実施例28)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-イソプロピルウレア (実施例29)、
3-(3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレイド)プロピオン酸エチル・エステル (実施例30)、
【0051】
1-エチル-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア (実施例31)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-メトキシフェニル)ウレア (実施例32)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-tert-ブチルフェニル)ウレア (実施例33)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-フェニルウレア (実施例34)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-クロロフェニル)ウレア (実施例35)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-フルオロフェニル)ウレア (実施例36)、
4-(3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレイド)安息香酸エチル・エステル (実施例37)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-メチルフェニル)ウレア (実施例38)、
1-ベンジル-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16、17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア (実施例39)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-tert-ブチルウレア (実施例40)、
【0052】
1-アリル-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア (実施例41)、
(3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレイド)酢酸 エチル・エステル (実施例42)、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)ウレア (実施例43)、
アリルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15、16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例44)、
エチルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15、16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例45)、
フェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例46)、
4-メチルフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a] フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例47)、
4-フルオロフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例48)、
イソプロピルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例49)、
ベンジルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例50)、
【0053】
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(3-メタンスルフォニル-フェニルエチニル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8、11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例51)、
4-メトキシフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a] フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例52)、
4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシカルボニルアミノ}安息香酸エチル・エステル (実施例53)、
(4-ピペリジン-1-イルフェニル)カルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例54)、
4-クロロフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例55)、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(4-メタンスルフォニルフェニルエチニル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン (実施例56)、
3-ピリジルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例57)、
tert-ブチルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例58)、
4-tert-ブチルフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S、17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル (実施例59).
【0054】
ラジカルの特定の組合せ又は好ましい組合せにおいて与えられる特定のラジカル定義は、特定されたラジカルの特定の組合せに関わらず、他の組合せのラジカルの定義により所望に応じて置換される。
【0055】
上記範囲の2以上の組合せが特に好ましい。
【0056】
本発明は、さらに式Iの本発明の誘導体を製造する方法に関する。かかる誘導体は、スキーム1に示されるように、一般式IIのフェニルスルホナート{式中、
1’は、過フッ化C1-C10-アルキル基であり、
X’は、酸素原子、2のアルコキシ基OR7、C2-C10-アルキレン-α,ω-ジオキシ基(直鎖又は分岐鎖であってよい)であり、
は、C1-C4-アルキルであり、
8は、水素であり、
9は、水酸基であるか、又は
8、R9は、一緒に結合である}
を、パラジウム触媒カップリング反応により一般式I’の化合物{式中、R、X’、R8及びR9は、各々上で定義されたとおりであり、ここでR1において存在する任意の官能基は、変換されるか、及び/又はさらに変換反応が行われ、そしてX基は、酸素と定義されている場合には、所望によりX’基から放出され、及び/又は二重結合(R8、R9は一緒になって結合である)は、水の除去(R8=水素、R9=水酸基)により得られ、そしてカルボニル基(X=酸素)は、所望によりさらに官能基化される(X=NOR又はNNHSO基)}
へと変換することにより調製される。
【0057】
【化6】

8及びR9が、一緒に、式(I’)の構造における結合を構成する場合、これらは、以下の:
【化7】

で表される3つの潜在的な二重結合異性体I’−A、I’−B、及びI’−Cを表し、これらは記載された反応の間に互いに対して様々な異なる比で形成することができる。
【0058】
一般式I’の化合物を与える幾つかの潜在的な反応シーケンスが、スキーム2に詳細に例示して示される。
【化8】

【0059】
一般式IIの化合物は、当業者に知られる方法により、パラジウム触媒カップリング反応によって、一般式VI、VIII又はXIIの化合物へと変換される。典型的な方法は、実施例1a、15a、17b、及び19に記載されている。
【0060】
一般式VIの化合物は、(a)アルコールとイソシアナートを反応させることにより、又は(b)クロロギ酸エステルを調製し、そしてさらに当業者に知られている方法によりアミンと反応させることにより二段階の反応で一般式VIIの化合物へと変換される。典型的な(a)の方法は、実施例44a〜49aに記載され、そして(b)の方法は、実施例50、52〜55、及び57〜59に記載されている。
【0061】
一般式IVの化合物は、当業者に既知の方法によりイソシアナートを用いて、一般式Vの化合物へと変換される。典型的な方法は、実施例28〜43に記載されている。
【0062】
一般式VIの化合物は、(a)直接酸化か、又は(b)一般式IXのアルデヒドを形成し、それに続き当業者に既知の方法により酸化してXを与える2段階酸化のいずれかにより、一般式Xの化合物へと変換される。1の例は、Jones試薬を用いた直接酸化である。(b)の典型的な方法は、実施例2a及び2bに記載されている。
【0063】
一般式IXの化合物は、当業者に既知の方法により一般式XIの化合物に変換される。典型的な方法は、実施例24a〜27aに記載されている。
【0064】
一般式IXの化合物は、当業者に既知の方法により一般式XIIの化合物に変換される。典型的な方法は、実施例4a、6a、7a及び12aに記載されている。
【0065】
一般式IXの化合物は、当業者に既知の方法により、一般式XIIIの化合物に変換される。典型的な方法は、実施例22aに記載されている。
【0066】
記載された反応により全ての反応が行われていない場合、一般式III、IV、V、VI、VII、VIII、X、XI、XII、XIIIの化合物中に存在する任意のケタールが切断されて、X’を与えるか、及び/又はR8が水素と定義され、そしてR9が水酸基と定義される場合、水が排出される。典型的な方法は、実施例1と28に記載されている。
【0067】
開始化合物の調製が本明細書中に記載されていない場合、開始化合物は当業者に既知のものであるか、又は本明細書に記載される既知の化合物又は方法と同様に調製することができる(実施例1b〜1eを参照)。
【0068】
塩は、慣習の様式で、一般式Iの化合物の溶液を、溶液状態であってよい等量又は過剰量の塩基又は酸と混合し、所望により、慣用様式で沈殿を取り除くか、又は溶液をまとめることにより、調製されてもよい。
【0069】
新規化合物に基づく医薬製剤は、活性成分を、医薬として通常のキャリア物質、充填剤、分解影響剤、結合剤、保湿剤、潤滑剤、吸収剤、希釈剤、矯味剤、着色剤などと加工することにより、それ自体既知の様式で剤形され、そして所望の投与剤形に変換されて、調製される。Remington's Pharmaceutical Science、第15班、Mack Publishing Company、East Pennsylvania (1980)を参照のこと。
【0070】
本発明の化合物は、全身作用性であってもよいし、及び/又は局所作用性であってもよい。この目的のために、本発明の化合物は、適切な様式で、例えば経口、子宮内、経膣、非経口、経肺、経鼻腔、舌下、舌、頬側、直腸、皮膚、経皮、結膜若しくは経耳により、又はインプラント若しくはステントとして投与されてもよい。「子宮内」は、IUS(子宮内システム)又はIUD(子宮内デバイス)の意味での投与を意味する。子宮内投与の1の方法は、IVR/VRS(子宮内リング/膣リングシステム)を用いることにより行われる。
【0071】
子宮内又は膣内投与形態(例えば、WO01/47490、特に第1頁、10行目〜第5頁13行目、及び第7頁第19行目〜第58頁第6行目、又は膣用リングについては、WO06/010097、特に第10頁22行目〜第14頁28行目)は、本発明の化合物及び非シリコーン及び/又はシリコーンポリマー、特にシリオキサンベースのエラストマー(例えばWO01/47490、特に第7頁19行目〜第15頁第15行目)を含んでもよい。
【0072】
これらの投与経路について、本発明の化合物は、適切な投与形態で投与されてもよい。
【0073】
経口投与についての適切な投与形態は、迅速に及び/又は調整された様式で本発明の化合物を放出し、従来技術に従い作用し、そして本発明の化合物を結晶及び/又は非晶質、及び/又は溶解形態で含む形態であり、例えば錠剤(被膜なし又は被膜錠剤、例えば本発明の化合物の放出を調節する腸溶又は除放性又は不溶性皮膜)、口腔内で即座に崩壊する錠剤又はフィルム/ウエファース、フィルム/凍結乾燥物、カプセル(例えば、ハード又はソフトゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒、ペレット、粉末、乳濁物、懸濁物、エアロゾル又は溶液が挙げられる。
【0074】
非経口投与は、吸収工程をさけること(例えば、静脈内経路、動脈内経路、心臓内経路、髄腔内経路又は腰椎内経路による)、又は吸収を含めること(例えば、筋注経路、皮下経路、皮内経路、経皮経路、又は腹腔内経路による)により達成することができる。非経口投与の適切な投与形態としては、溶液、懸濁液、乳濁液、凍結乾燥又は滅菌粉末形態の注射及び注入製剤が挙げられる。
【0075】
他の投与経路として、適切な例は、吸入薬剤(粉末吸入剤、噴霧剤)、点鼻剤、溶液又はスプレー;舌、舌下又は頬側投与用錠剤、フィルム/ウエハース又はカプセル、坐剤、耳又は目製剤、膣カプセル、水懸濁液(ローション、シェイク混合物)、脂溶性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、パッチ)、ミルク、ペースト、フォーム、散布粉末、インプラント又はステントである。本発明の化合物は、上記投与形態に変換されうる。これは、医薬として適切な不活性無毒性賦形剤と混合することにより、既知の様式で達成することができる。これらの賦形剤としては、キャリア(例えば、微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液体ポリエチレン・グリコール)、乳化剤及び分散剤、又は湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ポリオキシソルビタン)、結合材(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成及び天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えば、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸)、色素(例えば無機色素、例えば酸化鉄)、及び矯味剤及び/又は矯臭剤が挙げられる。
【0076】
本発明は、さらに少なくとも1の発明の化合物を、典型的には1又は複数の医薬として適切な不活性無毒性賦形剤と含む医薬、並びに前述の目的のための当該医薬の使用も提供する。
【0077】
これにも関わらず、特に体重、投与経路、活性成分に対する個人の応答性、製剤のタイプ、及び投与時間又は間隔に応じて、特定された量から逸脱することが必要であることもある。例えば、前述の最小量よりも少ない量は、幾つかの場合において十分であってもよいし、その一方で前述の上限が、他の場合において超えることがある。より多い量を投与する場合、その量を、一日にわたって数回の個別の用量にわけることが望ましいこともある。
【0078】
以下の試験及び実施例におけるパーセントは、他に特記がない限り質量パーセントであり、部(parts)は質量部(parts by weight)である。液体/液体溶液についての溶媒比、希釈比、及び濃度の数字は、各々体積に基づく。
【0079】
以下の実施例は、本発明を如何ようにも限定せずに、例示する。
【実施例】
【0080】
実施例1:
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(3−ヒドロキシプロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化9】

実施例1aに従い調製された200mg(0.32mmol)を入れた10.4mlのアセトンの溶液を、480mlの4N塩酸と混合し、そして混合液を23℃で20分間攪拌した。混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてろ過し、溶媒を取り除いた後に得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物133mg(80%)を、無色の泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.40-1.55 (2H), 1.71-1.85 (4H), 2.02-2.63 (11H), 2.72 (1H), 4.43 (1H), 4.49 (2H), 5.79 (1H), 7.13 (2H), 7.36 (2H) ppm.
【0081】
実施例1a:
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(3−ヒドロキシプロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化10】

実施例1bに従い調製された化合物34.4g(39.6mmol)を、435mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液を、19.6mlのピペリジン、4.58gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、11.7mlのプロパルギル・アルコールと混合し、そして混合液を80℃で1時間加熱した。混合液を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出液を、飽和塩化アンモニウム及び塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を取り除いた後に得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。4.53g(18%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
【0082】
実施例1b:
1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホン酸4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル・エステル
【化11】

式1cに従い調製された化合物25g(43mmol)を590mlのテトラヒドロフランに入れた溶液に、n−ブチルリチウムを入れたヘキサン溶液1.6M、26.4mlを−10℃で加えた。さらに30分間、0℃で混合液を攪拌し、15.5mlのペルフルオロブタン−1−スルフォニル・フルオリドを加え、そして混合液をさらに1.5時間0℃で攪拌した。10mlのトリエチルアミンを加え、混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ入れ、そして混合液を23℃で16時間攪拌した。別の10mlのトリエチルアミンを加え、そして混合液をジエチルエーテルで繰り返し抽出した。合わせた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濾過紙、溶媒を取り除いた後に得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。31.8g(82%)の標題の化合物を淡黄色泡として単離した。
【0083】
実施例1c:
((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−(4−ヒドロキシフェニル)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]
【化12】

実施例1dに従い調製された化合物90g(96mmol)及び30.3gのギ酸アンモニウムを入れた600mlのメタノールの溶液を、活性炭担持パラジウム(10%)を入れた80mlのメタノールの懸濁液と混合し、そして混合液を23℃で2時間攪拌した。混合液をジクロロメタンで希釈し、セライトを通してろ過し、そして濃縮した。残渣を酢酸エチル中に溶解し、水、そして飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を取り除いた後に得られた残渣を結晶化により精製した。53.3g(95%)の標題の化合物を無色固体として単離した。
【0084】
実施例1d:
((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(フェニルメトキシ)フェニル]−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]
【化13】

7.4gの削り屑状マグネシウム及び80gの1−ブロモ−4−(フェニルメトキシ)ベンゼンを入れた267mlのテトラヒドロフランを用いて、50〜80℃に加熱し、所望によりヨウ素結晶及び/又は触媒量の1,2−ジブロモエタンを加えてグリニャール試薬を調製した。混合液を0℃に冷却し、そして1.51gの塩化銅(I)と混合し、そして実施例1eに従い調製された化合物50g(102mmol)を入れた500mlのテトラヒドロフランを滴下して加えた。混合液を23℃でさらに16時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を取り除いた後に得られた固体を、結晶化により精製し、そして47.7g(69%)の標題の化合物を、無色固体として単離した。
【0085】
実施例1e
(5R,8S,10R,13S,14S,17S)−17−(ペンタフルオロエチル)−5,10−エポキシ−5’,5’,13−トリメチル−1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17−トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−17−オール
【化14】

10.0g(27mmol)の(5’R,8’S,10’R,13’S,14’S)−5,5,13’−トリメチル−1’,2’,6’,7’,8’,12’,13’,14’,15’,16’−デカヒドロ−17’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,3’−[5,10]エポキシシクロペンタ[a]フェナントレン]−17’−オン (当該化合物は、Tetrahedron Lett. 26, 2069-2072 (1985)に記載される方法に類似の方法で調製される)をいれた145mlのジクロロメタンの溶液を、−70℃に冷却し、そして11.1mlのペンタフルオロヨードエタン(当該化合物は、あらかじめ濃縮されたものである)と混合し、そして1.5Mメチルリチウム−臭化リチウム複合体をいれたジエチルエーテル溶液54mlをゆっくり滴下して加えた。1時間後、混合液を水に注ぎ入れ、ジクロロメタンで抽出し、水、そして塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を取り除いた後に、12.9g(98%)の標題の化合物を単離し、これをさらに精製することなく次の反応に用いた。
【0086】
実施例2:
[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピオン酸
【化15】

実施例2aに従い調製された化合物38mg(61μmol)を2mlのtert−ブタノール及び1.4mlのテトラヒドロフランに入れた溶液を、氷浴で冷却しながら、0.4mlの2−メチル−2−ブテン、0.48mlの水、25.3mgのリン酸二水素ナトリウム一水和物、及び42.6mgの亜塩素酸ナトリウムと混合した。混合液を1時間反応させ、水に注ぎ入れ、塩化ナトリウムで飽和し、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてろ過及び溶媒の除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。7.7mg(24%)の標題の化合物を、無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.35-1.55 (2H), 1.69-2.80 (15H), 4.39 (1H), 3.31-3.93 (>1H), 5.74 (1H), 7.13 (2H). 7.35 (2H) ppm.
【0087】
実施例2a:
3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロピナール
【化16】

実施例1aに従って調製された化合物2.0g(3.2mmol)を入れた50mlのジクロロメタンの溶液を、幾らかの4Åの分子シーブのビーズ、560mgのN−メチルモルホリンN−オキシド、85mgの過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムと混合し、そして混合液を23℃で1.5時間攪拌した。混合液をクロマトグラフィーにより精製し、そして1.44g(72%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0088】
実施例3:
[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピオン酸メチル・エステル
【化17】

実施例2に従い調製された化合物62mg(120μmol)を入れた1mlのテトラヒドロフランの溶液を、3℃で、2.5mlのジアゾメタンのエーテル溶液と混合し、そして混合液を30分間攪拌した。溶媒を取り除いた後に得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製し、そして18mg(28%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.40-1.55 (2H), 1.74-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.22 (1H), 2.24-2.64 (9H), 2.71 (1H), 3.84 (3H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 7.21 (2H), 7.50 (2H) ppm.
【0089】
実施例4
(E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2−エン−4−インニトリル
【化18】

実施例1と同様に、実施例4aに従い調製された化合物A125mg(0.2mmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、51mg(47%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.40-1.56 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.08 (1H), 2.19-2.65 (10H), 2.72 (1H), 4.46 (1H), 5.78 (1H), 5.80 (1H), 6.69 (1H), 7.19 (2H), 7.40 (2H) ppm.
【0090】
実施例4a
(2E)−5−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}ペンタ−2−エン−4−インニトリル (A)及び
(2Z)−5−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}ペンタ−2−エン−4−インニトリル (B)
【化19】

0.2mlのジエチルシアノメタンホスホナートを加えた5mlのジエチルエーテルの溶液を、0.6Mナトリウム・ビス(トリメチルシリル)アミド2.1mlと混合し、そして混合液を23℃で30分間攪拌した。結果として、実施例2aに従い調製された化合物500mg(0.83mmol)を入れた3.4mlのジエチルエーテルの溶液を滴下して加え、そして混合液を1時間反応させた。混合液を水に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を除去した後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。125mg(24%)の標題の化合物A、及び67mg(13%)の標題の化合物Bを、各々無色の泡として単離した。
【0091】
実施例5
(Z)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2−エン−4−インニトリル
【化20】

実施例1と同様に、実施例4aに従い調製された化合物B10.5mg(17μmol)を変換し、そして後処理及び精製した後に、6.8mg(62%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.64 (3H), 1.43-1.66 (2H), 1.77-1.92 (3H), 2.06-2.18 (2H), 2.25-2.70 (9H), 2.77 (1H), 4.51 (1H), 5.70 (1H), 5.84 (1H), 6.56 (1H), 7.25 (2H), 7.52 (2H) ppm.
【0092】
実施例6
(E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2−エン−4−イン酸エチル・エステル
【化21】

実施例1と同様に、実施例6aに従い調製された化合物56.2mg(81μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、24.9mg(52%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.36 (3H), 1.45-1.64 (2H), 1.76-1.97 (3H), 2.06-2.20 (2H), 2.27-2.87 (10H), 4.28 (2H), 4.50 (1H), 5.84 (1H), 6.34 (1H), 7.02 (1H), 7.22 (2H), 7.45 (2H) ppm.
【0093】
実施例6a
エチル(2E)−5−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}ペンタ−2−エン−4−インアート(ynoate)
【化22】

34.5μlのトリエチルホスフォノアセテートを加えた0.71mlのテトラヒドロフランの溶液を、7.6mgの55%水素化ナトリウムの白色油中の懸濁物と混合し、そして混合液を23℃で15分間攪拌した。続いて、実施例2aに従い調製された化合物70mg(0.11mmol)を入れた1.4mlのテトラヒドロフランの溶液を滴下して加え、そして混合液を1時間反応させた。混合液を炭酸水素ナトリウムと混合し、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を除去した後に得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。56mg(72%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0094】
実施例7
7−(2E/Z,4E/Z)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ヘプタ−2,4−ジエン−6−イン酸エチル・エステル
【化23】

実施例1と同様に、実施例7aに従い調製された化合物11.2mg(16μmol)を変換し、そして後処理及び精製後、6.0mg(63%)の異性体の標題の化合物を淡黄色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.31 (3H), 1.41-1.56 (2H), 1.73-1.86 (3H), 2.01-2.15 (2H), 2.19-2.65 (9H), 2.72 (1H), 4.23 (2H), 4.45 (1H), 5.79 (1H), 5.94-6.20 (2H), 6.53+6.74 (1H), 7.16 (2H), 7.30-7.45+7.86 (3H) ppm.
【0095】
実施例7a
エチル(2E/Z,4E/Z)−7−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}ヘプタ−2,4−ジエン−6−インアート
【化24】

101mgのエチル(E)−4−(ジエトキシホスホリル)ブタ−2−エンアートを加えた2.74mlのテトラヒドロフランの溶液を1.6Mのn−ブチルリチウムを加えたヘキサン溶液162μlと混合した。結果として、混合液を−78℃に冷却し、実施例2aに従い調製された化合物70mg(0.11mol)を加えた1.42mlのテトラヒドロフランの溶液を滴下して加え、冷却浴を取り除き、そして混合液を1時間反応させた。混合液を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過しそして溶媒を除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。11mg(14%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0096】
実施例8
{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニルオキシ}酢酸tert−ブチル・エステル
【化25】

実施例1と同様に、実施例8aに従い調製された化合物50mg(68μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、31.3mg(73%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.49 (11H), 1.74-1.86 (3H), 2.01 (1H), 2.07 (1H), 2.22-2.64 (9H), 2.72 (1H), 4.12 (2H), 4.44 (1H), 4.51 (2H), 5.79 (1H), 7.13 (2H), 7.37 (2H) ppm.
【0097】
実施例8a
tert−ブチル [(3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロパ−2−イン−1−イル)オキシ]アセタート
【化26】

実施例1aに従い調製された化合物200mg(0.32mmol)を入れた2mlのジクロロメタンの溶液を、0.26mlのtert−ブチルブロモアセテート、0.75mlの50%水酸化カリウム溶液、4.25mgの硫酸水素テトラブチルアンモニウムと混合し、そして23℃で1時間攪拌した。混合液を水及びジクロロメタンで希釈し、4Mの塩酸を加えて酸性化し、そしてジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、そして溶媒を除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。206mg(87%)の標題の化合物を、無色の泡として単離した。
【0098】
実施例9
{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニルオキシ}酢酸メチル・エステル
【化27】

実施例1と同様に、実施例9aに従い調製される化合物32.2mg(46μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、18.7mg(68%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.39-1.56 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.06 (1H), 2.20-2.64 (10H), 2.71 (1H), 3.77 (3H), 4.26 (2H), 4.43 (1H), 4.51 (2H), 5.78 (1H), 7.13 (2H), 7.36 (2H) ppm.
【0099】
実施例9a
メチル [(3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロパ−2−イン−1−イル)オキシ]アセタート
【化28】

実施例8と同様に、実施例1aに従い調製された化合物50mg(80μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、32mg(58%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0100】
実施例10
{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニルオキシ}酢酸
【化29】

実施例1と同様に、実施例10aに従い調製された化合物25mg(37μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、3.2mg(15%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.69-1.56 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.01-2.11 (2H), 2.19-2.64 (9H), 2.71 (1H), 4.30 (2H), 4.44 (1H), 4.54 (2H), 5.80 (1H), 7.14 (2H), 7.36 (2H) ppm.
【0101】
実施例10a
[(3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロパ−2−イン−1−イル)オキシ]酢酸
【化30】

実施例8と同様に、実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、メチルブロモアセタートを用いて変換し、後処理及び精製後に、45mg(83%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0102】
実施例11
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−{4−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパ−1−イン−1−イル]−フェニル}−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化31】

実施例1と同様に、実施例11aに従い調製された化合物15mg(22μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、8.4mg(66%)の標題の化合物を無色の油として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.40-1.54 (2H), 1.74-1.85 (3H), 1.93-2.12 (3H), 2.21-2.64 (9H), 2.72 (1H), 3.71 (2H), 3.80 (2H), 4.42 (2H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 7.13 (2H), 7.37 (2H) ppm.
【0103】
実施例11a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−{4−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパ−1−イン−1−イル]フェニル}−5’,5’,13−トリメチル−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化32】

実施例8aに従って調製された化合物97mg(0.13mmol)を加えた1.95mlのトルエン溶液を、−70℃で、0.66mlの1Mジイソブチルアルミニウム水素化物のトルエン溶液と混合した。1時間後、混合液を水に注ぎ入れ、1Mの塩酸を加えることにより酸性化し、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、溶媒を取り除いて得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。50mg(56%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0104】
実施例12
3−{(E/Z)−4−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ブタ−1−エン−3−イニル}安息香酸メチル・エステル
【化33】

実施例1と同様に、実施例12aに従い調製された化合物の混合物83.3mg(0.11mmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、46.8mg(65%)の標題の化合物を、淡黄色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.40-1.56 (2H), 1.73-1.88 (3H), 2.01-2.13 (2H), 2.22-2.65 (9H), 2.73 (1H), 3.92+3.93 (3H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 5.98+6.46 (1H), 6.72+7.05 (1H), 7.17 (2H), 7.36-8.05 (5H), 8.10+8.75 (1H) ppm.
【0105】
実施例12a
3−{(E/Z)−4−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]ブタ−1−エン−3−イニル}安息香酸メチル・エステル
【化34】

406mgの3−メトキシカルボニルトリフェニルホスホニウムブロミドをいれた2mlのトルエンの溶液を3℃で、1.4mlの0.6Mのナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのトルエン溶液と混合し、そして混合液を23℃で60分間攪拌した。続いて、実施例2aに従い調製された化合物100mg(0.16mmol)を入れた2mlのトルエン溶液を滴下して加え、そして混合液を1時間反応させた。混合液を水に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、溶媒を除去した後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。82mg(67%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
【0106】
実施例13(A+B)
(A)3−{(E)−4−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ブタ−1−エン−3−イニル}安息香酸及び
(B)3−{(Z)−4−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ブタ−1−エン−3−イニル}安息香酸
【化35】

実施例12に従って調製された化合物42mg(65μmol)を入れた0.68mlのテトラヒドロフランの溶液を、0.29mlの5%水酸化リチウム水溶液と混合し、そして23℃で16時間攪拌した。混合液を1Mの塩酸を加えることにより酸性化し、塩化ナトリウムで飽和し、そしてジエチルエーテルで繰り返し抽出した。そして合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。8.1mg(20%)の標題の化合物をそれぞれ無色の泡として単離した。
1H NMR (CDCl3) of A: δ= 0.60 (3H), 1.42-1.54 (2H), 1.74-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.24-2.65 (10H), 2.74 (1H), 4.45 (1H), 5.81 (1H), 6.47 (1H), 7.06 (1H), 7.16 (2H), 7.40 (2H), 7.46 (1H), 7.65 (1H), 8.03 (1H), 8.16 (1H) ppm.
1H NMR (CDCl3) of B: δ= 0.51 (3H), 1.38-1.54 (2H), 1.72-1.86 (3H), 1.97-2.08 (2H), 2.16-2.63 (10H), 2.69 (1H), 4.43 (1H), 5.74 (1H), 6.01 (1H), 6.74 (1H), 7.15 (2H), 7.50 (1H), 7.54 (2H), 7.86 (1H), 8.05 (1H), 9.14 (1H) ppm.
【0107】
実施例14
{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニルオキシ}アセトニトリル
【化36】

実施例1と同様に、実施例14aに従って調製された化合物104mg(160μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、81mg(93%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.71-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.07 (1H), 2.18-2.65 (9H), 2.72 (1H), 4.43 (3H), 4.54 (2H), 5.79 (1H), 7.16 (2H), 7.39 (2H) ppm.
【0108】
実施例14a
{3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニルオキシ}アセトニトリル
【化37】

実施例8と同様に、実施例1aに従って調製された化合物250mg(0.40mmol)を、ブロモアセトニトリルを用いて変換し、後処理及び精製後に、186mg(70%)の標題の化合物を無色泡として単離した。.
【0109】
実施例15
4−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸 メチル・エステル
【化38】

実施例1と同様に、実施例15aに従って調製された化合物14mg(19μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、7.7mg(63%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.38-1.57 (2H), 1.73-1.90 (3H), 2.08 (1H), 2.14 (1H), 2.20-2.68 (9H), 2.74 (1H), 3.92 (3H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 7.19 (2H), 7.46 (2H), 7.57 (2H), 8.01 (2H) ppm.
【0110】
実施例15a
4−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸 メチル・エステル
【化39】

実施例15bに従って調製された化合物50mg(84μmol)を入れた8mlのテトラヒドロフラン溶液を、14.4mgの4−クロロ安息香酸メチル、3.4mlのトリエチルアミン、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)1.3mg、ヨウ化銅(I)2.4mgと混合し、そして混合液を23℃で3時間攪拌した。混合液を濃縮し、そして残渣をクロマトグラフィーにより精製した。25mg(41%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0111】
実施例15b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−(4−エチニルフェニル)−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化40】

実施例2aに従って調製された化合物1.64g(2.63mmol)を入れた30mlのテトラヒドロフランの溶液を2mlの50%水酸化カリウム溶液と混合し、60℃で2時間攪拌した。当該溶液を水で希釈し、1Mの塩酸を添加することにより酸性化し、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒除去ごに得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。1.34g(86%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
【0112】
実施例16
4−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸
【化41】

実施例1と同様に、実施例16aに従って調製された化合物28mg(38μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、17mg(74%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.60 (3H), 1.37-1.56 (2H), 1.71-1.84 (3H), 2.10 (1H), 2.20-2.48 (5H), 2.56-2.73 (4H), 2.82 (1H), 4.55 (1H), 5.74 (1H), 7.27 (2H), 7.45 (2H), 7.47 (2H), 7.91 (2H) ppm.
【0113】
実施例16a
4−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸
【化42】

実施例13と同様に、実施例15aに従って調製された化合物28mg(38μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、26mg(95%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0114】
実施例17
3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸 メチル・エステル
【化43】

実施例1と同様に、実施例17aに従って調製された化合物459mg(690μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、307mg(73%)の標題の化合物を無色の泡として単離する。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.60 (3H), 1.35-1.59 (2H), 1.70-1.84 (3H), 2.10 (1H), 2.18-2.49 (5H), 2.55-2.75 (4H), 2.82 (1H), 4.55 (1H), 5.74 (1H), 7.26 (2H), 7.36-7.49 (3H), 7.59 (1H), 7.93 (1H), 8.07 (1H) ppm.
【0115】
実施例17a
3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17− テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸
【化44】

実施例13と同様に、実施例17bに従って調製された19mg(26μmol)の化合物を変換し、そして後処理及び精製後に、18mg(97%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0116】
実施例17b
3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸 メチル・エステル
【化45】

2.3mgのビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド、6mgの2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルフェニル及び82.5mgの炭酸セシウムを入れた0.75mlのアセトニトリルを23℃で、17μlの3−クロロ安息香酸メチルと混合し、そして30分後に、実施例15bに従って調製された化合物75mg(0.13mmol)をいれた0.75mlのアセトニトリルの溶液と混合した。混合液を70℃で2時間反応させ、水を加え、そして混合液を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてろ過及び溶媒の除去後煮えられた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。19mg(21%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0117】
実施例18
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−{4−[3−(1H−テトラゾール−5−イルメトキシ)プロパ−1−イン−1−イル]フェニル}−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化46】

実施例1と同様に、実施例18aに従って調製された化合物426mg(200μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、44mg(37%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.57 (3H), 1.36-1.56 (2H), 1.69-1.83 (3H), 2.09 (1H), 2.16-2.47 (5H), 2.54-2.72 (4H), 2.80 (1H), 4.50-4.56 (3H), 4.99 (2H), 5.74 (1H), 7.22 (2H), 7.33 (2H) ppm.
【0118】
実施例18a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−11−{4−[3−(1H−テトラゾール−5−イルメトキシ)プロパ−1−イニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化47】

実施例14aに従って調製された化合物20mg(30μmol)を入れた0.4mlのジメチルホルムアミドの溶液を、10mgのアジ化ナトリウム、1mgの塩化アンモニウムと混合し、そして120℃で16時間加熱した。混合液を水に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出物を、水で洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。11.5mg(54%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0119】
実施例19
4−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸
【化48】

実施例19aに従って調製された化合物1g(1.31mmol)を入れた7mlのアセトニトリルの溶液を350mgのtert−ブチル4−エチニルベンゾアート、364μlのトリエチルアミン、11mgのパラジウムジクロリド、34mgのトリフェニルホスフィン、6mgのヨウ化銅(I)と混合し、そして混合液を80℃で2時間加熱した.混合液を、飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。そして合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒の除去後得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。318mg(36%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.36-1.55 (2H), 1.60 (9H), 1.74-1.87 (3H), 2.01-2.14 (2H), 2.22-2.66 (9H), 2.74 (1H), 4.46 (1H), 5.80 (1H), 7.18 (2H), 7.47 (2H), 7.55 (2H), 7.96 (2H) ppm.
【0120】
実施例19a
1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホン酸4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル・エステル
【化49】

17.1g(27.2mmol)の(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−(4−ヒドロキシフェニル)−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオールを入れた380mlのテトラヒドロフランの溶液を−3℃に冷却し、そして1.6Mのブチルリチウムを入れたヘキサンの溶液25.5mlを混合し、そして30分後にノナフルオロブタンスルホニルフッ化物9.78mlと混合した。混合液を0℃で1.5時間攪拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。そして合わせた有機抽出物を水で洗浄し、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒の除去後に得られた残渣を結晶化により精製した。18.6g(89%)の標題の化合物を、無色固体として単離した。
【0121】
実施例20
3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニルエチニル]安息香酸
【化50】

実施例19と同様に、実施例19aに従って調製された化合物2g(2.62mmol)を、tert−ブチル3−エチニルベンゾアートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、478mg(27%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.40-1.65 (2H), 1.60 (9H), 1.74-1.88 (3H), 2.02-2.13 (2H), 2.22-2.67 (9H), 2.74 (1H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 7.18 (2H), 7.40 (1H), 7.46 (2H), 7.66 (1H), 7.94 (1H), 8.12 (1H) ppm.
【0122】
実施例21
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化51】

実施例1と同様に、実施例21に従って調製された化合物103mg(160μmol)を変換し、後処理及び精製後に、57mg(66%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.61 (6H), 1.72-1.86 (3H), 2.03 (1H), 2.06 (1H), 2.08 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.71 (1H), 4.43 (1H), 5.79 (1H), 7.11 (2H), 7.34 (2H) ppm.
【0123】
実施例21a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン−5,17−ジオール
【化52】

実施例1aと同様に、500mg(0.58mmol)の1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホン酸4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン−11−イル)フェニル・エステルを、2−メチルブタ−3−イン−2−オールを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、103mg(27%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0124】
実施例22
(8S,11R,13S,14S,17S)−11−(4−エチニルフェニル)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化53】

実施例1と同様に、実施例22aに従って調製された13mg(22μMol)の化合物を変換し、そして後処理及び精製後に、8mg(74%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.41-1.55 (2H), 1.74-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.11 (1H). 2.21-2.64 (9H), 2.72 (1H), 3.06 (1H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 7.14 (2H), 7.41 (2H) ppm.
【0125】
実施例22a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−エチニルフェニル]−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン−5,17−ジオール
【化54】

実施例2aに従って調製される化合物1.64g(2.63mmol)を入れた30mlのテトラヒドロフランの溶液を、2mlの50%水酸化カリウム水溶液と混合し、そして60℃で2時間攪拌した。混合液を1Mの塩酸を加えることにより酸性化し、そして酢酸エチルで繰り返し抽出した。そして合わせた有機相を飽和炭化水素ナトリウムで洗浄し、そして塩化ナトリウムで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒の除去後得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。1.34g(86%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0126】
実施例23
(8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(3−アジドプロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化55】

実施例1と同様に、実施例23aに従って調製された21.7mg(33μmol)の化合物を変換し、そして後処理及び精製後に、14.5mg(80%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.71-1.88 (3H), 2.07 (1H), 2.17-2.64 (10H), 2.72 (1H), 4.14 (2H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 7.15 (2H), 7.39 (2H) ppm.
【0127】
実施例23a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(3−アジドプロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化56】

実施例1aに従って調製された化合物150mg(0.24mmol)を入れた3.6mlのテトラヒドロフランの溶液を3℃で、0.1mlのジフェニルホスフォリル・アジド、42μlの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンと混合し、そして混合液を23℃で2時間反応させた。水を混合液に加え、これを酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒の除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。114g(73%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0128】
実施例24(A+B)
(A) (E)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピナールO−ベンジルオキシム、及び
(B) (Z)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13, 14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピナールO−ベンジルオキシム
【化57】

実施例24aに従って調製された化合物52mg(71mmol)をいれた1.2mlのアセトン溶液を、0.11mlの4N塩酸と混合し、そして混合液を23℃で20分間攪拌した。59μlのトリエチルアミンを加え、そして混合液を濃縮し、そしてろ過及び溶媒の除去後得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。14mg(31%)の標題の化合物A及び14.5mg(33%)の標題の化合物Bを、各々無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3) of A: δ= 0.57 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.70-1.88 (3H), 2.08 (1H), 2.12 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.71 (1H), 4.44 (1H), 5.20 (2H), 5.79 (1H), 7.16 (2H), 7.30-7.47 (7H), 7.60 (1H) ppm.
1H NMR (CDCl3) of B: δ= 0.57 (3H), 1.38-1.57 (2H), 1.72-1.88 (3H), 2.07 (1H), 2.17-2.64 (10H), 2.71 (1H), 4.44 (1H), 5.26 (2H), 5.79 (1H), 6.93 (1H), 7.17 (2H), 7.28-7.48 (7H) ppm.
【0129】
実施例24a
(E/Z)−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロピナール O−ベンジルオキシム
【化58】

10.8mgのO−ベンジルヒドロキシlアミンを入れた1mlのエタノールの溶液を、実施例2aに従って調製された化合物50mg(80μMol)と混合し、そして混合液を23℃で2時間攪拌し、そして濃縮し、そして残渣をクロマトグラフィーにより精製した。52mg(89%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0130】
実施例25(A+B)
(A) (E)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピナール O−エチルオキシム、及び
(B) (Z)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピナール O−エチルオキシム
【化59】

実施例24と同様に、実施襟25aに従って調製された化合物47mg(71μmol)を変換し、そして、後処理及び精製後に、9mg(23%)の標題の化合物A及び12mg(30%)の標題の化合物を、それぞれ無色の泡として単離した。
1H NMR (CDCl3) of A: δ= 0.57 (3H), 1.30 (3H), 1.39-1.56 (2H), 1.71-1.87 (3H), 2.08 (1H), 2.12 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.72 (1H), 4.22 (2H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 7.16 (2H), 7.43 (2H), 7.53 (1H) ppm.
1H NMR (CDCl3) of B: δ= 0.57 (3H), 1.34 (3H), 1.39-1.57 (2H), 1.71-1.87 (3H), 2.07 (1H), 2.17 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.72 (1H), 4.27 (2H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 6.89 (1H), 7.17 (2H), 7.44 (2H) ppm.
【0131】
実施例25a
(E/Z)−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロピナール O−エチルオキシム
【化60】

実施例24aと同様に、実施例2aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、O−エチルヒドロキシルアミンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、47mg(88%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
【0132】
実施例26
(E/Z)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピナール O−イソブチルオキシム
【化61】

実施例1と同様に、実施例25aに従って調製された化合物60mg(86μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、9.3mg(18%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 0.93 (6H), 1.39-1.56 (2H), 1.71-1.88 (3H), 1.95-2.11 (2H), 2.13 (1H), 2.20-2.66 (9H), 2.72 (1H), 3.93 (2H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 7.16 (2H), 7.42 (2H), 7.55+6.86 (1H) ppm.
【0133】
実施例26a
(E/Z)−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロピナールO−イソブチルオキシム
【化62】

実施例24aと同様に、実施例2aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、O−イソブチルヒドロキシルアミンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、47mg(84%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
【0134】
実施例27
(E/Z)−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロピナール O−(3,4−ジクロロベンジル)オキシム
【化63】

実施例1と同様に、実施例27aに従って調製された化合物71mg(80μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、26mg(47%)の標題の化合物を無色の泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.39-1.56 (2H), 1.71-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.07 (1H), 2.18-2.66 (9H), 2.72 (1H), 4.44 (1H), 5.12+5.18 (2H), 5.79 (1H), 6.94+7.61 (1H), 7.12-7.28 (3H), 7.37-7.54 (4H) ppm.
【0135】
実施例27a
(E/Z)−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロピナール O−(3,4−ジクロロベンジル)オキシム
【化64】

実施例24aと同様に、実施例2aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、O−(3,4−ジクロロベンジル)ヒドロキシルアミンを用いて変換し、そして後処理後に71mg標題の化合物を粗製生成物として単離した。
【0136】
実施例28
1−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレア
【化65】

実施例28aに従って調製された化合物25.6mg(38μmol)をいれた1mlのジクロロメタン溶液を5.8mgの3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルイソシアナートと混合し、そして23℃で1時間攪拌した。57μlの4M塩化水素をいれたジオキサン溶液をいれ、10分後に、31.7μlのトリエチルアミンを加えた。混合液を濃縮し、そして残渣をクロマトグラフィーにより精製した。15.2mg(61%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.38-1.53 (2H), 1.70-1.87 (2H), 1.98-2.10 (2H), 2.12-2.63 (9H), 2.16 (3H), 2.31 (3H), 2.71 (1H), 3.09 (1H), 4.20 (2H), 4.41 (1H), 5.23 (1H), 5.77 (1H), 6.17 (1H), 7.10 (2H), 7.27 (2H) ppm.
【0137】
実施例28a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(3−アミノプロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化66】

実施例23aに従って調製された化合物の267mg(0.41mmol)を入れた10mlのテトラヒドロフランの溶液を、2mlの水及び1mlのトリメチルホスフィンと混合し、そして23℃で4時間攪拌した。1mlの25%アンモニウム溶液を加え、そして混合液を23℃でさらに16時間攪拌し、そして濃縮した。粗製生成物として得られた標題の化合物は、さらに精製せずに変換した。
【0138】
実施例29
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−イソプロピルウレア
【化67】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物35mg(52μmol)を、イソプロピルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、19.5mg(62%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.11 (6H), 1.39-1.54 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.04 (1H), 2.18-2.64 (9H), 2.70 (1H), 3.40 (1H), 3.85 (1H), 4.14 (2H), 4.40 (1H), 4.74 (1H), 5.03 (1H), 5.77 (1H), 7.10 (2H), 7.30 (2H) ppm.
【0139】
実施例30
3−(3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレイド)プロピオン酸エチル・エステル
【化68】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25mg(37μmol)を、3−イソシアナトプロピオナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、16.7mg(68%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.23 (3H), 1.37-1.54 (2H), 1.71-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.17-2.63 (11H), 2.71 (1H), 3.09 (1H), 3.45 (2H), 4.07-4.19 (4H), 4.41 (1H), 4.98 (1H), 5.29 (1H), 5.77 (1H), 7.11 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0140】
実施例31
1−エチル−3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレア
【化69】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物88mg(0.11mmol)をエチルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、35mg(43%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.12 (3H), 1.37-1.57 (2H), 1.71-1.89 (3H), 2.05 (1H), 2.16-2.65 (9H), 2.70 (1H), 2.82 (1H), 3.22 (2H), 4.17 (2H), 4.42 (1H), 4.60 (1H), 4.76 (1H), 5.78 (1H), 7.11 (2H), 7.32 (2H) ppm.
【0141】
実施例32
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−(4−メトキシフェニル)ウレア
【化70】

実施例28と同様に、実施例28に従って調製された化合物25mg(37 μmol)を、4−メトキシフェニルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、12mg(49%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.55 (3H), 1.38-1.52 (2H), 1.71-1.86 (3H), 2.04 (1H), 2.17-2.62 (9H), 2.69 (1H), 3.00 (1H), 3.75 (3H), 4.20 (2H), 4.39 (1H), 5.42 (1H), 5.77 (1H), 6.81 (2H), 6.88 (1H), 7.07 (2H), 7.18 (2H), 7.28 (2H) ppm.
【0142】
実施例33
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−(4−tert−ブチルフェニル)ウレア
【化71】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25.6mg(38μmol)を、4−tert−ブチルフェニルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、11.8mg(44%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.55 (3H), 1.27 (9H), 1.38-1.52 (2H), 1.72-1.86 (3H), 2.04 (1H), 2.17-2.63 (9H), 2.69 (1H), 2.88 (1H), 4.22 (2H), 4.39 (1H), 5.52 (1H), 5.77 (1H), 6.95 (1H), 7.08 (2H), 7.20 (2H), 7.28 (2H), 7.30 (2H) ppm.
【0143】
実施例34
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−フェニルウレア
【化72】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25.6mg(38μmol)を、フェニルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、12mg(49%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.55 (3H), 1.37-1.52 (2H), 1.72-1.86 (3H), 2.03 (1H), 2.16-2.62 (9H), 2.68 (1H), 2.94 (1H), 4.21 (2H), 4.38 (1H), 5.67 (1H), 5.77 (1H), 7.08 (1H), 7.07 (2H), 7.19 (1H), 7.21-7.32 (6H) ppm.
【0144】
実施例35
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−(4−クロロフェニル)ウレア
【化73】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25mg(37μmol)を、4−クロロフェニルイソシアナートを用いて変換し、後処理及び精製後に、8.9mg(35%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.55 (3H), 1.39-1.52 (2H), 1.72-1.89 (3H), 2.04 (1H), 2.16-2.62 (9H), 2.69 (1H), 2.87 (1H), 4.21 (2H), 4.39 (1H), 5.73 (1H), 5.77 (1H), 7.07 (2H), 7.17 (2H), 7.24 (2H), 7.26 (2H), 7.36 (1H) ppm.
【0145】
実施例36
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
【化74】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25.6mg(38μmol)を、4−フルオロフェニルイソシアナートを用いて変換し、後処理及び精製後に、13.3mg(53%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.55 (3H), 1.38-1.53 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.03 (1H), 2.16-2.62 (9H), 2.69 (1H), 3.02 (1H), 4.19 (2H), 4.38 (1H), 5.71 (1H), 5.77 (1H), 6.90 (2H), 7.06 (2H), 7.20-7.27 (4H), 7.32 (1H) ppm.
【0146】
実施例37
4−(3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレイド)安息香酸 エチル・エステル
【化75】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25mg(37μmol)を、4−イソシアナト安息香酸エチルを用い、後処理及び精製後に、6.0mg(23%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.36 (3H), 1.39-1.52 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.03 (1H), 2.17-2.63 (9H), 2.69 (1H), 3.30 (1H), 4.19-4.35 (4H), 4.38 (1H), 5.78 (1H), 6.06 (1H), 7.04 (2H), 7.21 (2H), 7.44 (2H), 7.83 (1H), 7.87 (2H) ppm.
【0147】
実施例38
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−(4−メチルフェニル)ウレア
【化76】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25mg(37μmol)を、4−メチルフェニルイソシアナートを用いて変換し、後処理及び精製後に、10.8mg(44%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.55 (3H), 1.37-1.54 (2H), 1.70-1.82 (3H), 2.04 (1H), 2.15-2.63 (9H), 2.28 (3H), 2.69 (1H), 2.90 (1H), 4.20 (2H), 4.39 (1H), 5.47 (1H), 5.77 (1H), 6.92 (1H), 7.07 (4H), 7.16 (2H), 7.28 (2H) ppm.
【0148】
実施例39
1−ベンジル−3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレア
【化77】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物35mg(52μmol)を、ベンジルイソシアナートを用いて変換し、後処理及び精製後に、17.5mg(51%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.36-1.53 (2H), 1.70-1.98 (3H), 2.04 (1H), 2.14-2.62 (9H), 2.67 (1H), 3.28 (1H), 4.11 (2H), 4.29 (2H), 4.38 (1H), 5.26 (1H), 5.37 (1H), 5.75 (1H), 7.08 (2H), 7.19-7.30 (7H) ppm.
【0149】
実施例40
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−tert−ブチルウレア
【化78】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物35mg(52μmol)を、tert−ブチルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、12.6mg(39%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.33 (9H), 1.37-1.56 (2H), 1.72-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.18-2.64 (9H), 2.64-2.78 (2H), 4.13 (2H), 4.41 (1H), 4.53 (1H), 4.63 (1H), 5.78 (1H), 7.10 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0150】
実施例41
1−アリル−3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレア
【化79】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物25mg(37μmol)を、アリルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、6.3mg(28%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.38-1.56 (2H). 1.71-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.15-2.63 (9H), 2.70 (1H), 2.72 (1H), 3.81 (2H), 4.18 (2H), 4.41 (1H), 4.79 (1H), 4.88 (1H), 5.11 (1H), 5.20 (1H), 5.78 (1H), 5.84 (1H), 7.11 (2H), 7.32 (2H) ppm.
【0151】
実施例42
(3−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}ウレイド)酢酸 エチル・エステル
【化80】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物を、エチルイソシアナトアセテートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、17.1mg(51%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.24 (3H), 1.36-1.56 (2H), 1.39-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.16-2.63 (9H), 2.70 (1H), 3.15 (1H), 3.98 (2H), 4.11-4.23 (4H), 4.40 (1H), 5.34 (1H), 5.46 (1H), 5.77 (1H), 7.10 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0152】
実施例43
1−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル}−3−(4−ピペリジン−1−イルフェニル)ウレア
【化81】

実施例28と同様に、実施例28aに従って調製された化合物28mg(38μmol)を、4−ピペリジン−1−イルフェニルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、8.4mg(31%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.38-1.87 (11H), 2.05 (1H), 2.17-2.64 (9H), 2.68 (1H), 2.70 (1H), 3.12 (4H), 4.22 (2H), 4.40 (1H), 5.07 (1H), 5.78 (1H), 6.40 (1H), 6.89 (2H), 7.09 (2H), 7.13 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0153】
実施例44
アリルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化82】

実施例1と同様に、実施例44aに従って調製された化合物89mg(80μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、25mg(52%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.40-1.55 (2H), 1.73-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.11 (1H), 2.21-2.65 (9H), 2.72 (1H), 3.84 (2H), 4.43 (1H), 4.87 (1H), 4.91 (2H), 5.14 (1H), 5.21 (1H), 5.79 (1H), 5.85 (1H), 7.13 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0154】
実施例44a
アリルカルバミン酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化83】

実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)をいれた1.5mlのジクロロメタン溶液を、424μlのアリルイソシアナートと混合し、そして23℃で3.5日攪拌した。混合液を濃縮し、そして残渣をさらに精製せずに変換させた。
【0155】
実施例45
エチルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化84】

実施例1と同様に、実施例45aに従って調製された化合物を変換し、そして後処理及び精製後に、12mg(53%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.15 (3H), 1.38-1.57 (2H), 1.70-1.88 (3H), 2.06 (1H), 2.17-2.64 (10H), 2.71 (1H), 3.24 (2H), 4.43 (1H), 4.77 (1H), 4.88 (2H), 5.78 (1H), 7.13 (2H), 7.37 (2H) ppm.
【0156】
実施例45a
エチルカルバミン酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化85】

実施例44aと同様に、実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を60℃で、エチルイソシアナートを用いて変換し、後処理及び精製後に、27mg(48%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0157】
実施例46
フェニルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化86】

実施例1と同様に、実施例46aに従って調製された化合物53.4mg(72μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、17.4mg(38%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.40-1.55 (2H), 1.73-1.85 (3H), 2.06 (1H), 2.18-2.64 (10H), 2.71 (1H), 4.43 (1H), 5.00 (2H), 5.79 (1H), 6.80 (1H), 7.08 (1H), 7.13 (2H), 7.31 (2H), 7.37 (2H), 7.39 (2H) ppm.
【0158】
実施例46a
フェニルカルバミン酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化87】

実施例44aと同様に、実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、フェニルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、53mg(90%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0159】
実施例47
4−メチルフェニルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化88】

実施例1と同様に、実施例47aに従って調製された化合物25mg(33μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、8.2mg(38%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.71-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.11 (1H), 2.18-2.66 (9H), 2.31 (3H), 2.71 (1H), 4.43 (1H), 4.99 (2H), 5.79 (1H), 6.66 (1H), 7.11 (2H), 7.14 (2H), 7.27 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0160】
実施例47a
4−メチルフェニルカルバミン酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化89】

実施例44aと同様に、実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、4−メチルフェニルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、25mg(42%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0161】
実施例48
4−フルオロフェニルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化90】

実施例1と同様に、実施例48aに従って調製された化合物157mg(80μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、9.2mg(18%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.39-1.55 (2H), 1.74-1.85 (3H), 2.07 (1H), 2.10 (1H), 2.20-2.64 (9H), 2.71 (1H), 4.44 (1H), 5.00 (2H), 5.79 (1H), 6.72 (1H), 7.01 (2H), 7.14 (2H), 7.35 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0162】
実施例48a
4−フルオロフェニルカルバミン酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化91】

実施例44aと同様に、実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、4−フルオロフェニルイソシアナートを用いて変換し、そして標題の化合物を粗製生成物として単離し、これをさらに精製せずに変換した。
【0163】
実施例49
イソプロピルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化92】

実施例1と同様に、実施例49aに従って調製された化合物が変換され、そして後処理及び精製後に、15.5mg(57%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.16 (6H), 1.38-1.57 (2H), 1.70-1.87 (3H), 2.06 (1H), 2.17-2.64 (10H), 2.71 (1H), 3.82 (1H), 4.42 (1H), 4.64 (1H), 4.87 (2H), 5.78 (1H), 7.12 (2H). 7.37 (2H) ppm.
【0164】
実施例49a
イソプロピルカルバミン酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチル−5’,5’,13−トリメチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化93】

実施例44aと同様に、実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を、イソプロピルイソシアナートを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、31.7mg(56%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0165】
実施例50
ベンジルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化94】

実施例50aに従って調製された化合物39mg(57μmol)を入れた0.5mlのジクロロメタンの溶液を、12.4μlのベンジルアミンを入れた0.5mlのジクロロメタンの溶液と混合し、そして23℃で1時間攪拌した。混合液を水と混合し、そしてジクロロメタンで繰り返し抽出し、そして合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒の除去後に得られた残渣を、クロマトグラフィーにより精製した。5mg(13%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.42-1.55 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.03-2.11 (2H), 2.20-2.66 (9H), 2.72 (1H), 4.40 (2H), 4.43 (1H), 4.94 (2H), 5.11 (1H), 5.79 (1H), 7.13 (2H), 7.27-7.41 (7H) ppm.
【0166】
実施例50a
クロロギ酸3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化95】

実施例1aに従って調製された化合物50mg(80μmol)を入れた0.5mlのジクロロメタンの溶液を、0℃で12.9μlのピリジン、23.8mgのトリホスゲンと混合し、そして1.5時間攪拌した。混合液を小さいシリカゲルを通してろ過し、そして濾液を濃縮し、そして得られた標題の化合物を、さらに精製せずに変換した。
【0167】
実施例51
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(3−メタンスルホニルフェニルエチニル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化96】

実施例1と同様に、実施例50aに従って調製された化合物23mg(31μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、10mg(51%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.40-1.56 (2H), 1.74-1.88 (3H), 2.08 (1H), 2.18 (1H), 2.22-2.67 (9H), 2.74 (1H), 3.08 (3H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 7.20 (2H), 7.46 (2H), 7.56 (1H), 7.77 (1H), 7.89 (1H), 8.10 (1H) ppm.
【0168】
実施例51a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(3−メタンスルホニルフェニルエチニル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化97】

実施例17bと同様に、実施例15bに従って調製された化合物50mg(84μmol)を、3−ブロモフェニルメチルスルホンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、23mg(37%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0169】
実施例52
4−メトキシフェニルカルバミン酸 3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化98】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物52mg(79μmol)を、p−アニシジン(p−anisidine)を用いて変換し、そして後処理及び精製後に、13mg(25%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.72-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.17 (1H), 2.19-2.64 (9H), 2.71 (1H), 3.78 (3H), 4.43 (1H), 4.99 (2H), 5.79 (1H), 6.63 (1H), 6.85 (2H), 7.13 (2H), 7.29 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0170】
実施例53
4−{3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニルオキシカルボニルアミノ}安息香酸 エチル・エステル
【化99】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物46.7mg(80μmol)を、4−アミノ安息香酸エチルを用いて変換し、後処理及び精製後に、7.7mg(14%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.38 (3H), 1.39-1.55 (2H), 1.72-1.86 (3H), 2.06 (1H), 2.18-2.64 (10H), 2.72 (1H), 4.35 (2H), 4.43 (1H), 5.02 (2H), 5.79 (1H), 7.03 (1H), 7.13 (2H), 7.37 (2H), 7.47 (2H), 8.00 (2H) ppm.
【0171】
実施例54
(4−ピペリジン−1−イルフェニル)カルバミン酸 3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化100】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物46.7mg(80μmol)を、4−ピペリジン−1−イルフェニルアミンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、10.1mg(17%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.38-1.87 (11H), 2.06 (1H), 2.17 (1H), 2.20-2.64 (9H), 2.72 (1H), 3.08 (4H), 4.43 (1H), 4.98 (2H). 5.79 (1H), 6.58 (1H), 6.90 (2H), 7.13 (2H), 7.25 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0172】
実施例55
4−クロロフェニルカルバミン酸 3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化101】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物46.7mg(80μmol)を、4−クロロアニリンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、7.4mg(14%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.56 (3H), 1.38-1.55 (2H), 1.72-1.86 (3H), 2.06 (1H), 2.09 (1H), 2.18-2.64 (9H), 2.71 (1H), 4.43 (1H), 5.00 (2H), 5.79 (1H), 6.76 (1H), 7.13 (2H), 7.27 (2H), 7.35 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0173】
実施例56
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(4−メタンスルホニルフェニルエチニル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【化102】

実施例1と同様に、実施例56aに従って調製された化合物11.4mg(15μmol)を変換し、そして後処理及び精製後に、5.4mg(55%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.42-1.56 (2H), 1.75-1.88 (3H), 2.08 (2H), 2.23-2.67 (9H), 2.74 (1H), 3.07 (3H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 7.21 (2H), 7.48 (2H), 7.69 (2H), 7.92 (2H) ppm.
【0174】
実施例56a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−(4−メタンスルホニルフェニルエチニル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【化103】

実施例17bと同様に、実施例15bに従って調製された化合物50mg(84μmol)を、4−ブロモフェニルメチルスルホンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、11.4mg(18%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
【0175】
実施例57
3−ピリジルカルバミン酸 3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化104】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物93.3mg(0.16mmol)の化合物を、ピリジン−3−イルアミンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、16.3mg(16%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.38-1.55 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.06 (1H), 2.17-2.63 (9H), 2.70 (1H), 3.10 (1H), 4.41 (1H), 5.02 (2H), 5.78 (1H), 7.10 (2H), 7.20 (1H), 7.28 (1H), 7.35 (2H), 8.02 (1H), 8.31 (1H), 8.49 (1H) ppm.
【0176】
実施例58
tert−ブチルカルバミン酸3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化105】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物52mg(79μmol)を、tert−ブチルアミンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、16mg(33%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.33 (9H), 1.40-1.54 (2H), 1.73-1.85 (3H), 2.07 (1H), 2.17 (1H), 2.20-2.64 (9H), 2.72 (1H), 4.43 (1H), 4.77 (1H), 4.85 (2H), 5.79 (1H), 7.13 (2H), 7.37 (2H) ppm.
【0177】
実施例59
4−tert−ブチルフェニルカルバミン酸 3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]プロパ−2−イニル・エステル
【化106】

実施例50と同様に、実施例50aに従って調製された化合物46.7mg(80μmol)を、4−tert−ブチルアニリンを用いて変換し、そして後処理及び精製後に、11mg(19%)の標題の化合物を無色泡として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.57 (3H), 1.30 (9H), 1.40-1.54 (2H), 1.73-1.85 (3H), 2.02-2.12 (2H), 2.20-2.63 (9H), 2.72 (1H), 4.44 (1H), 5.00 (2H), 5.79 (1H), 6.67 (1H), 7.13 (2H), 7.30 (2H), 7.34 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0178】
実施例60
ヒトプロゲステロンA又はプロゲステロンB受容体、及びMN−LUC受容体コンストラクトの、ヒト神経芽細胞腫細胞(SK−N−MC細胞)の安定なトランスフェクタントにおけるプロゲステロン受容体アンタゴニスト作用の測定
アゴニスト有効性を測定するために、ヒトプロゲステロン受容体B(pRChPR−B−neo)又はヒトプロゲステロン受容体A(pRChPR−A−neo)、及び受容体コンストラクト(pMMTV−LUC)を発現するプラスミドを安定にトランスフェクトされた、SK−N−MC細胞(ヒト神経芽細胞腫細胞)を、試験化合物の非存在下(ネガティブ・コントロール)、又は増加する量(0.01nmol/l、0.1nmol/l、1nmol/l、10nmol/l、100nmol/l及び1pmol/l)の特定の試験化合物の存在下にて、24時間インキュベートした。レポーター遺伝子誘導のポジティブ・コントロールとして、当該細胞を合成ゲスターゲンであるプロメゲストン(0.01nmol/l、0.1nmol/l、1nmol/l、10nmol/l、100nmol/l及び1pmol/l)で処理した。アンタゴニスト活性を決定するために、細胞を0.1nmol/lのプロメゲストンで処理し、さらに増加する量(0.01nmol/l、0.1nmol/l、1nmol/l、10nmol/l、100nmol/l及び1pmol/l)の特定の試験化合物で処理した。レポーター遺伝子LUC(LUC=ルシフェラーゼ)の活性を細胞ライセート中で決定し、RLU(相対発光量(relative light units))として測定した。全ての測定値を有効性%(%efficacy)として、並びにEC50濃度及びIC50濃度として報告する。
【0179】
a)アゴニスト活性
言及されたいずれの化合物も、アゴニスト活性を示さない。
b)アンタゴニスト活性
言及された全ての化合物は、100%のアンタゴニスト活性を示す。
化合物のアンタゴニスト効力(potency)を表1に要約する。PR−A又はPR−B値が≦0.2nMである化合物が、本発明において好ましい。
【0180】
【表1】

Ref.1* 表1:比較化合物(レファレンス物質)は、WO1998/34947の実施例10に記載された化合物である(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オンである。
【0181】
実施例60
ヒト及びラット肝ミクロソームにおける代謝安定性の測定
単離されたヒト肝ミクロソーム(HLM)を使用して、一般式Iの化合物の代謝安定性を評価した。
【0182】
2.4mlのHLM溶液(タンパク質含量0.5mg/ml)、30μlの試験化合物(最終濃度1μM)、及び0.6mlの補助因子混合物(=3IUのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、14.6mgグルコース−6−ホスフェート、1.2mgNADPからなる、NADPH−発生系)を、pH7.4の100mMリン酸バッファー中で37℃にてインキュベートした。サンプルを6の時点(2〜60分)で採取し、等量のメタノールで沈殿を発生させ、上清中における使用された試験物質の回収量を、LC−MS/MS分析によって測定した。それにより測定された物質分解の半減期を使用して、肝ミクロソーム調製物における当該物質の固有クリアランスと呼ばれるものを計算した。これにより、種々の生理学的パラメーター(ヒト肝血流量:1.3l*kg/h;肝臓の比重量(体重kgあたり):21g/kg;ミクロソームタンパク質含量:40mg/g肝臓)を用いて、十分撹拌されたモデルに従って、フェーズ1における(代謝における)インビボ・クリアランスを予測した。さらに、(i)試験物質の吸収は100%であり、且つ(ii)初回通過は肝ミクロソーム代謝によって完全に反映されるという仮定の下、最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)を計算した。
【0183】
試験された化合物は、驚くべきことに高い代謝安定性(インビトロのデータに基づいて予測されたクリアランス率に基づいて低い)を有し、優れた予測最大経口バイオアベイラビリティFmaxを有する(表2)。
【0184】
さらに生理条件下、水媒体中において、この活性成分群に関して、幾つかの化合物は非常に優れた溶解性を有する(表2)。
【0185】
【表2】

*Ref.1 表2:比較化合物(基準物質)は、WO1998/34947の実施例10に記載された化合物であり、(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オンである。
【0186】
この化合物は、ラットにおいて優れた予測最大バイオアベイラビリティを有するが、ヒトにおいては有さない。
【0187】
したがって、予測最大経口バイオアベイラビリティが、異なる種(ラット、ヒト)において50%超である化合物が特に好ましい。
【0188】
予測最大経口バイオアベイラビリティが、異なる種(ラット、ヒト)において70%超である化合物が特に非常に好ましい。例えば、実施例1、2、4、5、13A、16及び17の化合物が挙げられる。
【0189】
改善された溶解性を有する化合物が同様に好ましい。例えば、実施例2、11、13A、16及び17の化合物である。
【0190】
実施例62
ラットにおける静脈内投与後におけるクリアランス及び半減期の決定
試験物質のin vivoクリアランス及び半減期の決定を、約200〜250gの体重の雌ラットにおいて行った。この目的のために、試験物質(1動物あたり、最大3の異なる物質をカセット試験において行った)を、2ml/kgの体積で、0.3〜0.5mg/kgの用量で、溶解形態で尾静脈に、混合可能な量の相溶性の可溶化剤、例えばPEG400及び/又はエタノールを用いて、静脈内投与(I.V.)した。頸静脈におけるポリウレタンカテーテルを用いて、2分、8分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、24時間の時点で約0.2mlの血液サンプルを取得した。血液サンプルをリチウム・ヘパリンチューブ(Monovettes(商標)、Sarstedt)中にシェイクせずに貯蔵し、そして3000rpmで15分間延伸した。100μlのアリコートを上清(血清)からトリ、そして400μlの冷メタノールを添加して沈殿させた。沈殿したサンプルを−20℃で一晩冷凍し、次に3000rpmで15分間延伸し、次に150μlの透明上清を取り出し、濃度を測定した。LC−MS/MS検出器につないだAgilent1200HPLCシステムを用いて分析を行った。
【0191】
(PK計算ソフトウェアによる非線形回帰分析を介した)PKパラメーターの計算
CL血漿:試験物質の完全な血漿クリアランス(l×kg/h)
ここでCL血漿=用量/AUCinf
Aucinf:血漿濃度−時間曲線下の推定領域(μg×h/l);
CL血液:試験物質の完全な血液クリアランス(l×kg/h)、ここで(CL血液=CL血漿×Cp/Cb);
Cb/Cp:血漿に対する血液の試験物質の血漿濃度分布の比
T1/2:試験物質の最終半減期(h)
【0192】
【表3】

【0193】
ラットにおいて少なくとも1時間の最終半減期を有する化合物が特に好ましい。実施例は、実施例1、4、16及び17の化合物を含む。
【0194】
ラットにおいて8時間を超える最終半減期を有し、そして同時に1.3l/h/kg未満の血液クリアランスを有する化合物が特に好ましい。1の例として、実施例1の化合物であげられる。
【0195】
実施例63
雌ラットの流産試験
プロゲステロンの作用及びプロゲステロン受容体の作用は、哺乳動物における好結果の妊娠または懐胎のための基本的前提条件である。通常の収容および給餌条件下に交尾後5〜7日の妊娠ラット(6匹のラット/群)について、本発明の化合物によるプロゲステロン受容体アンタゴニスト作用を試験した。
好結果の交尾後、妊娠した動物(妊娠の第1日=d1 p.c.における膣スミア中の精子の存在)を無作為化し、処理群とコントロール群とに分けた。その後、各動物に0.15;0.5;1.5又は5mg/kgの試験化合物を、又は1.0ml/kgのベヒクル(安息香酸ベンジル/ヒマシ油:1+4[v/v])を第5日から第7日(d5〜d7 p.c.)まで毎日、皮下経由で、又は経口で与えた。
剖検を第9日(d9 p.c.)に実行した。プロゲステロン受容体アンタゴニスト作用の特性として、着床部位の存在について子宮を検査した。第9日(d9 p.c.)における、着床部位の完全な不存在;又は病理学的着床部位の存在、出血着床部位の存在若しくは異常な着床部位の存在を流産とみなした。試験結果を表4に示す。
【0196】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式I:
【化1】

{式中、
は、C−C三重結合を介して、m又はp位においてフェニル間に結合されており、そして-(CH=CH)n-R2、-(CH2q-R又は-CH=NOR4ラジカルであり、
2は、水素又はアリール、C1-C10-アルキル、-CO26又は-CN基であり、
は、水素、NH2、N3又は-NHCONHR4、-OCONHR4、-OR5基であり、
4は、水素、C1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、アリール、C7-C20-アラルキル、(CH2)s-R6、CH2-CO-OR6、以下の基:
【化2】

を含む群から選ばれ、
5は、水素、C7-C20-アラルキル、CH2CO26、CH2CN、CH2CH2OH、以下の基:
【化3】

を含む群から選ばれ、
nが、0〜2であり、
qが、1又は2であり、
sが、1又は2であり、
6が、水素、C1-C10-アルキル、アリール、C7-C20-アラルキルであり、
Xが、酸素、NOR6又はNNHSO6基であり、ここでR6が上で定義される通りである}
で表される17-ヒドロキシ-17-ペンタフルオロエチルエステル-4,9(10)-ジエン11-エチニルフェニル誘導体、及びその塩、溶媒和物、又は当該塩の溶媒和物、全ての結晶多型、α−、β−、又はγ−シクロデキストリン包接物、リポソームでカプセル化された化合物。
【請求項2】
Xが酸素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の:
【化4】

が、フェニル環のパラ位に結合する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
溶媒形態で存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
1が、-(CH=CH)n-R2又は-(CH2q-R基であり、ここでn、q、R2及びRが、各々請求項1に定義される通りである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項6】
2が、COOH基であり、そしてRが-OR5基であり、ここでR5が、CH2CO2H又はCH2CH2OHとして定義される、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項7】
1基が、末端カルボン酸基又はアルコール基を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
以下の:
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン、
(E)-5-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ペンタ-2-エン-4-インニトリル、
(Z)-5-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ペンタ-2-エン-4-インニトリル、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-{4-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)プロパ-1-イン-1-イル]フェニル}-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン、
3-{(E)-4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]ブタ-1-エン-3-イニル}安息香酸
{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシ}アセトニトリル、
4-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸 3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニルエチニル]安息香酸メチル・エステル、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-(4-エチニルフェニル)-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)-11-[4-(3-アジドプロパ-1-イン-1-イル)フェニル]-17-ヒドロキシ-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14、15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン、
(E)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-ベンジルオキシム、及び(Z)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-ベンジルオキシム、
(E)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-エチルオキシム及び(Z)-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-エチルオキシム、
[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロピナール O-イソブチルオキシム、
1-(3,5-ジメチルイソオキサゾール-4-イル)-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-イソプロピルウレア、
3-(3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレイド)プロピオン酸 エチル・エステル、
1-エチル-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-メトキシフェニル)ウレア、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-フェニルウレア、
1-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}-3-(4-フルオロフェニル)ウレア、
1-ベンジル-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16、17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア、
1-アリル-3-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル}ウレア、
アリルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15、16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
エチルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15、16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
フェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
4-メチルフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a] フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
4-フルオロフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
イソプロピルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
ベンジルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(3-メタンスルフォニル-フェニルエチニル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8、11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン、
4-メトキシフェニルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11、12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a] フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
4-{3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニルオキシカルボニルアミノ}安息香酸エチル・エステル、
(4-ピペリジン-1-イルフェニル)カルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
(8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-11-[4-(4-メタンスルフォニルフェニルエチニル)フェニル]-13-メチル-17-ペンタフルオロエチル-1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17-ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン-3-オン、
3-ピリジルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル、
tert-ブチルカルバミン酸3-[4-((8S,11R,13S,14S,17S)-17-ヒドロキシ-13-メチル-3-オキソ-17-ペンタフルオロエチル-2,3,6,7,8,11,12、13,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-11-イル)フェニル]プロパ-2-イニル・エステル
【請求項9】
一般式Iで表される化合物の製造方法であって、以下の一般式II:
【化5】

{式中、
1’が、過フッ化C1-C10-アルキル基であり、
X’が、酸素原子、2のアルコキシ基OR、直鎖又は分岐鎖のC2−C10−アルキレン−α,ω−ジオキシ基であり、
が、C1-C4-アルキルであり
8が、水素であり、
9が、水酸基であるか、又は
8、R9が、一緒に結合である}
で表されるフェニルスルホネートが、パラジウム触媒カップリング反応により、以下の一般式I’:
【化6】

{式中、
1、X’、R8及びR9は、各々上で定義されたとおりであり、そしてR1基に存在する任意の官能基は、変換され、及び/又はさらなる変換反応が行われて、一般式I’の化合物を与え、そして(ここで、Xは酸素と定義される)X基は、X’基から放出され、そしてこのカルボニル基(X=酸素)は、所望により更に官能基化され、そしてXがNOR又はNNHSOと定義される基へと変換され、及び/又はR8が水素であり、かつR9が水酸基である場合、二重結合は、水が除去されることにより、そしてR8及びR9が共有結合を構成することにより得られる}
で表される化合物へと変換されることを特徴とする、前記製造方法。
【請求項10】
ヒト神経芽細胞腫細胞の安定トランスフェクタントにおいて、プロゲステロン受容体アンタゴニスト作用を示す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
ヒト神経芽細胞腫細胞の安定トランスフェクタントにおいて、in vitroで、1nM又はそれ未満のIC50にてプロゲステロン受容体上でアンタゴニスト効力を示す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
異なる種(ラット、ヒト)において、各場合において50%を超える予測最大経口バイオアベイラビリティを有し、そしてそのためバイオアベイラビリティにおける種特異的な差異が20%を超えることがない、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
異なる種(ラット、ヒト)において、各場合において70%を超える予測最大経口バイオアベイラビリティを有し、そしてそのためバイオアベイラビリティにおける種特異的な差異が15%を超えることがない、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1〜8又は10〜13のいずれか一項に記載の少なくとも1の化合物、及び医薬として適切な担体を含む、医薬製剤。
【請求項15】
医薬の製造のための、請求項1〜8又は10〜13のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
子宮(筋腫又は子宮平滑筋腫)、子宮内膜症、重度の月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳癌、及び更年期に伴う不満の治療のため、又は妊娠コントロール及び緊急避妊のための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2012−533577(P2012−533577A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520923(P2012−520923)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004156
【国際公開番号】WO2011/009533
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】