説明

2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド

【課題】望ましくない微生物を防除するために使用できる新規化合物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】下記式で示される新規2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。


(式中、Aは置換されたフェニル基、チアゾリル基、ピリダジル基、ピラゾリル基等を表し、Aに結合する部分は、例えば2−(2,4−ジメチル−1−ブチル)シクロヘキシルカルバモイル基の様な基である。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド、この複数の調製方法及びこの望ましくない微生物を防除するための使用に関する。
【背景技術】
【0002】
多数のカルボキサミドが殺菌性を有することは、既に公知である(例えば、WO98/03495、WO98/03486及びEP−A0 589 313参照)。すなわち、幾つかの2−アルキルシクロアルキルカルボキサミドが既に知られており、例えばWO98/03495からN−(2−sec−ブチルシクロヘキシル)−2−メチル−4,5−ジヒドロフラン−3−カルボキサミド、WO98/03486からN−[2−(2−エチルブチル)シクロヘキシル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及びEP−A0 589 313からN−(2−sec−ブチルシクロヘキシル)−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミドが既に公知である。これらの化合物の活性は良好である。しかし、ある場合には、例えば低施用量では不満足である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第98/03495号
【特許文献2】国際公開第98/03486号
【特許文献3】欧州特許出願公開第0 589 313号明細書
【発明の概要】
【0004】
本発明は、今般、式(I)
【0005】
【化1】

[式中、
Xは−CR又は−SiR495051を表し、
sは1又は2を表し、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、ホルミル、ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するハロ−(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、ハロ−(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロシクロアルキル)カルボニルを表し、又は−C(=O)C(=O)R、−CONRもしくは−CHNR10を表し、
Lは、L又はLを表し、
は、場合により弗素、塩素、C−C−アルキル及びC−C−ハロアルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいC−C−シクロアルキル−1,2−エン(C−C−シクロアルキル−1,2−ジイル)を表し、
は、場合により弗素、塩素、C−C−アルキル及びC−C−ハロアルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいシクロヘキセニレン(シクロヘキセンジイル)を表し、
は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
及びRはまた、これらを結合している炭素原子と一緒になって、場合によりハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシで置換されていてもよい3から6員炭素環式又は複素環式の飽和又は不飽和環を形成し、
49及びR50は、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルを表し、
51は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シクロアルキルを表すか又はいずれの場合にも場合により置換されていてもよいフェニルもしくはフェニルアルキルを表し、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、
及びRは、互いに独立して、それぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、
及びRはまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、場合によりハロゲン及びC−C−アルキルからなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい5から8個の環原子を有する飽和複素環を形成し、この場合の前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群から1個又は2個の更なる隣り合っていない異種原子を含有していてもよく、
及びR10は、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、
及びR10はまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、場合によりハロゲン及びC−C−アルキルからなる群からなる、同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい5から8個の環原子を有する飽和複素環を形成し、この場合の前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群から1個又は2個の更なる隣り合っていない異種原子を含有していてもよく、
11は、水素又はC−C−アルキルを表し、
Aは、式(A1)
【0006】
【化2】

(式中、
12は、水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−ハロアルキルチオを表し、アミノカルボニル又はアミノカルボニル−C−C−アルキルを表し、
13は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−アルキルチオを表し、
14は、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル又はフェニルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A2)
【0007】
【化3】

(式中、
15及びR16は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか、又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
17は、ハロゲン、シアノ又はC−C−アルキルを表すか又はいずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A3)
【0008】
【化4】

(式中、
18及びR19は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
20は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A4)
【0009】
【化5】

(式中、R21は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキルを表すか、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−ハロアルキルチオを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A5)
【0010】
【化6】

(式中、
22は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオを表すか、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ又はC−C−ハロアルコキシを表し、
23は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオを表し、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシを表し、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A6)
【0011】
【化7】

(式中、
24は、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
25はC−C−アルキルを表し、
はS(硫黄)、O(酸素)、SO、SO又はCHを表し、
pは0、1又は2を表す。但し、pが2を表す場合には、R25は同一又は異なる基を表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A7)
【0012】
【化8】

(式中、
26は、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
で示される基を表すか、
又は
Aは、式(A8)
【0013】
【化9】

(式中、
27は、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A9)
【0014】
【化10】

(式中、
28及びR29は、互いに独立して、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
30は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A10)
【0015】
【化11】

(式中、
31及びR32は、互いに独立して、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
33は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A11)
【0016】
【化12】

(式中、
34は、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
35は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A12)
【0017】
【化13】

(式中、
36は、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
37は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
で示される基を表すか、
又は
Aは、式(A13)
【0018】
【化14】

(式中、
38はハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
で示される基を表すか、
又は
Aは、式(A14)
【0019】
【化15】

(式中、
39は水素又はC−C−アルキルを表し、
40はハロゲン又はC−C−アルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A15)
【0020】
【化16】

(式中、
41はC−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A16)
【0021】
【化17】

(式中、
42は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A17)
【0022】
【化18】

(式中、
43は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオを表すか、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ又はC−C−ハロアルコキシを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A18)
【0023】
【化19】

(式中、
44は、水素、シアノ、C−C−アルキルを表し、1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、C−C−アルキルカルボニルを表し、又はいずれの場合にも場合により置換されていてもよいフェニルスルホニル又はベンゾイルを表し、
45は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
46は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
47は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A19)
【0024】
【化20】

(式中、
48はC−C−アルキルを表す。)
の基を表す。]
の新規2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドを提供する。
【0025】
また、式(I)で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドが、
(a) 式(II)
【0026】
【化21】

(式中、
Aは前記で定義した通りであり、Xはハロゲン又はヒドロキシルを表す。)
のカルボン酸誘導体を、式(III)
【0027】
【化22】

(式中、
X、s、R、L及びRは前記で定義した通りである。)
のアニリン誘導体と、適切ならば触媒の存在下で、適切ならば縮合剤の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、又は
(b) 式(I−a)
【0028】
【化23】

(式中、
X、s、R、L、R及びAは前記で定義した通りである。)
の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドを、式(IV)
1A−X
〔式中、
1Aは、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、ホルミル、ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するハロ−(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、ハロ−(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロシクロアルキル)カルボニルを表し、又は−C(=O)C(=O)R、−CONR又は−CHNR10を表し、
、R、R、R及びR10は、前記で定義した通りであり、
は塩素、臭素又はヨウ素を表す。〕
のハロゲン化物を、塩基の存在下で及び希釈剤の存在下で反応させると、得られることが見出された。
【0029】
最後に、式(I)の新規2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドは、極めて良好な殺菌性を有し、作物保護及び材料保護両方において望ましくない微生物を防除するのに使用できることが見出された。
【0030】
適切ならば、本発明の化合物は、種々の可能な異性体、特に立体異性体、例えばE異性体及びZ異性体、トレオ異性体及びエリトロ異性体、並びに光学異性体の混合物として存在することができ、適切ならば互変異性体の形で存在することができる。特許請求されるものは、E異性体及びZ異性体、並びにトレオ異性体及びエリトロ異性体、並びに光学異性体、これらの異性体の任意の混合物、及び可能な互変異性体である。
【0031】
式(I)は、本発明の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドの一般的な定義を提供する。上記及び下記の式の好ましい基の定義を以下に示す。これらの定義は、式(I)の最終生成物及び同様に全ての中間体生成物に適用される。
【0032】
Xは、好ましくは−CRを表す。
【0033】
Xはまた、好ましくは−SiR495051を表す。
【0034】
sは、好ましくは1を表す。
【0035】
sはまた、好ましくは2を表す。
【0036】
sは、特に好ましくは1を表す。
【0037】
は、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、ホルミル、ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するハロ−(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、ハロ−(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロシクロアルキル)カルボニルを表し、又は−C(=O)C(=O)R、−CONR又は−CHNR10を表す。
【0038】
は、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、ペンチル又はヘキシル、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−又はイソプロピルスルフィニル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−又はイソプロピルスルホニル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルスルホニル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシメチルを表し、ホルミル、−CH−CHO、−(CH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−(CH−CO−CH、−(CH−CO−CHCH、−(CH−CO−CH(CH、−CH−COCH、−CH−COCHCH、−CH−COCH(CH、−(CH−COCH、−(CH−COCHCH、−(CH−COCH(CH、−CH−CO−CF、−CH−CO−CCl、−CH−CO−CHCF、−CH−CO−CHCCl、−(CH−CO−CHCF、−(CH−CO−CHCCl、−CH−COCHCF、−CH−COCFCF、−CH−COCHCCl、−CH−COCClCCl、−(CH−COCHCF、−(CH−COCFCF、−(CH−COCHCCl、−(CH−COCClCClを表し、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、シクロプロピルカルボニルを表し、トリフルオロメチルカルボニル、トリフルオロメトキシカルボニル又は−C(=O)C(=O)R、−CONR又は−CHNR10を表す。
【0039】
は、非常に特に好ましくは、水素、メチル、メトキシメチル、ホルミル、−CH−CHO、−(CH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−C(=O)CHO、−C(=O)C(=O)CH、−C(=O)C(=O)CHOCH、−C(=O)COCH、−C(=O)COCHCHを表す。
【0040】
Lは、好ましくはLを表す。
【0041】
は、好ましくは、下記の基
【0042】
【化24】

(式中、
mは0、1又は2を表し、
nは0、1、2、3又は4を表し、
は、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルを表し、この場合のYは、m又はnが1より大きい場合には、同じであってもよいし又は異なっていてもよい。)
の一つを表す。
【0043】
は、特に好ましくは、下記の基
【0044】
【化25】

(式中、
mは0、1又は2を表し、
nは0、1、2、3又は4を表し、
は、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルを表し、この場合のYは、m又はnが1より大きい場合には、同じであってもよいし又は異なっていてもよい。)
の一つを表す。
【0045】
Lは、また、好ましくはLを表す。
【0046】
は、好ましくは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、トリフルオロメチル及びジフルオロメチルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよく、及び二重結合が1,2−位、2,3−位、3,4−位、4,5−位又は5,6−位にあってもよいシクロヘキセニレン(シクロヘキセンジイル)を表す。
【0047】
は、特に好ましくは、基
【0048】
【化26】

(式中、
rは0又は1を表し、
は弗素、塩素又はメチルを表す。)
を表す。
【0049】
は、好ましくは、水素、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピルを表すか、もしくはメチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルを表し、これらのそれぞれは、弗素、塩素及び臭素からなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい。
【0050】
は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルを表す。
【0051】
は、非常に特に好ましくは、水素、メチル、エチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0052】
は、特別に好ましくは、水素又はメチルを表す。
【0053】
は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルを表すか、又はメチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル表し、これらのそれぞれは、弗素、塩素及び臭素からなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい。
【0054】
は、特に好ましくは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルを表す。
【0055】
は、非常に特に好ましくは、塩素、メチル、エチル、イソプロピル又はトリフルオロメチルを表す。
【0056】
は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルを表すか、又はメチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルを表し、これらのそれぞれは、弗素、塩素及び臭素からなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい。
【0057】
は、特に好ましくは、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルを表す。
【0058】
は、非常に特に好ましくは、塩素、メチル、エチル、イソプロピル又はトリフルオロメチルを表す。
【0059】
は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルを表すか、又はメチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルを表し、これらのそれぞれは、弗素、塩素及び臭素からなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい。
【0060】
は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルを表す。
【0061】
は、非常に特に好ましくは、水素、塩素、メチル、エチル、イソプロピル又はトリフルオロメチルを表す。
【0062】
とRはまた、好ましくは、これら結合している炭素原子と一緒になって、場合によってハロゲン、メチル、エチル、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシで置換されていてもよい3から6員炭素環式又は複素環式飽和又は不飽和環を形成し、
とRはまた、特に好ましくは、これら結合している炭素原子と一緒になって、場合によりメチル、エチル又はトリフルオロメチルで置換されていてもよい3員、5員又は6員炭素環式飽和環を形成し、
とRはまた、非常に特に好ましくは、これら結合している炭素原子と一緒になって、場合によりハロゲン、メチル、エチル、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシで置換されていてもよい6員炭素環式不飽和環を形成する。
【0063】
49及びR50は、互いに独立して、好ましくは、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はC−C−アルキルチオ−C−C−アルキルを表す。
【0064】
49及びR50は、互いに独立して、特に好ましくは、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、メチルチオエチル又はエチルチオエチルを表す。
【0065】
49及びR50は、互いに独立して、非常に特に好ましくは、メチル、メトキシ、メトキシメチル又はメチルチオメチルを表す。
【0066】
49及びR50は、特別に好ましくは、それぞれメチルを表す。
【0067】
51は、好ましくは、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、フェニル又はベンジルを表す。
【0068】
51は、特に好ましくは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、sec−、iso−又はtert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−又はイソプロポキシ、n−、sec−、iso−又はtert−ブトキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、メチルチオエチル、エチルチオエチル、シクロプロピル、フェニル又はベンジルを表す。
【0069】
51は、非常に特に好ましくは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、iso−又はtert−ブチル、メトキシ、イソプロポキシ、iso−又はtert−ブトキシ、メトキシメチル、メチルチオメチル又はフェニルを表す。
【0070】
51は、特別に好ましくは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、iso−又はtert−ブチル、メトキシ、イソプロポキシ、iso−又はtert−ブトキシを表す。
【0071】
51は、最も好ましくはメチルを表す。
【0072】
は、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表すか、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表す。
【0073】
は、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−又はイソプロポキシ、tert−ブトキシ、メトキシメチル、シクロプロピルを表し、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシを表す。
【0074】
及びRは互いに独立して、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表すか、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表す。
【0075】
及びRはまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、好ましくは、場合によりハロゲン及びC−C−アルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよく、及び5個又は6個の環原子を有する飽和複素環を形成し、この場合の複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群から1個又は2個の別の隣り合わない異種原子を含有していてもよい。
【0076】
及びRは、互いに独立して、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表し、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロ−メトキシメチルを表す。
【0077】
及びRはまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、特に好ましくは、場合により弗素、塩素、臭素及びメチルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいモルホリン、チオモルホリン及びピペラジンからなる群から飽和複素環を形成し、この場合のピペラジンは第二の窒素原子においてR11で置換されていてもよい。
【0078】
及びR10は、互いに独立して、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表すか、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表す。
【0079】
及びR10はまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、好ましくは、場合によりハロゲン及びC−C−アルキルからなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよく、及び5個又は6個の環原子を有する飽和複素環を形成し、この場合の複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群から1個又は2個の別の隣り合わない異種原子を含有していてもよい。
【0080】
及びR10は、互いに独立して、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシメチルを表す。
【0081】
及びR10はまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、特に好ましくは、場合により弗素、塩素、臭素及びメチルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいモルホリン、チオモルホリン及びピペラジンからなる群から飽和複素環を形成し、この場合のピペラジンは第二の窒素原子においてR11で置換されていてもよい。
【0082】
11は、好ましくは、水素又はC−C−アルキルを表す。
【0083】
11は、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル表す。
【0084】
Aは、好ましくは、基A1、A2、A3、A4、A5、A6、A9、A10、A11、A12、A16、A17又はA18の一つを表す。
【0085】
Aは、特に好ましくは、基A1、A2、A3、A4、A5、A6、A9、A11、A16、A17、A18の一つを表す。
【0086】
Aは、非常に特に好ましくは、基A1を表す。
【0087】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A2を表す。
【0088】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A3を表す。
【0089】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A4を表す。
【0090】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A5を表す。
【0091】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A6を表す。
【0092】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A9を表す。
【0093】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A11を表す。
【0094】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A16を表す。
【0095】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A17を表す。
【0096】
Aはまた、非常に特に好ましくは、基A18を表す。
【0097】
12は、好ましくは、水素、シアノ、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、シクロプロピル;いずれの場合にも1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ;トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、アミノカルボニル、アミノカルボニルメチル又はアミノカルボニルエチルを表す。
【0098】
12は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、イソプロピル、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、シクロプロピル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチルチオ又はジフルオロメチルチオを表す。
【0099】
12は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、イソプロピル、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0100】
12は、特別に好ましくは、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又は1−フルオロエチルを表す。
【0101】
13は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ又はエチルチオを表す。
【0102】
13は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素又はメチルを表す。
【0103】
13は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素又はメチルを表す。
【0104】
14は、好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル;1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル;ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はフェニルを表す。
【0105】
14は、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はフェニルを表す。
【0106】
14は、非常に特に好ましくは、水素、メチル、トリフルオロメチル又はフェニルを表す。
【0107】
14は、特別に好ましくはメチルを表す。
【0108】
15及びR16は、互いに独立して、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0109】
15及びR16は、互いに独立して、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0110】
15及びR16は、互いに独立して、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0111】
15及びR16は、特別に好ましくは、それぞれ水素を表す。
【0112】
17は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチルを表すか、いずれの場合にも1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシを表す。
【0113】
17は、特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリクロロメトキシを表す。
【0114】
17は、非常に特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表す。
【0115】
17は、特別に好ましくは、メチルを表す。
【0116】
18及びR19は、互いに独立して、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0117】
18及びR19は、互いに独立して、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0118】
18及びR19は、互いに独立して、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0119】
18及びR19は、特別に好ましくは、それぞれ水素を表す。
【0120】
20は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0121】
20は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0122】
20は、非常に特に好ましくはメチルを表す。
【0123】
21は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノC−C−アルキルを表すか、いずれの場合にも1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−ハロアルキルチオを表す。
【0124】
21は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ又はトリクロロメチルチオを表す。
【0125】
21は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0126】
21は、特別に好ましくは、ヨウ素、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0127】
22は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオを表すか、いずれの場合にも1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表す。
【0128】
22は、特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリクロロメトキシを表す。
【0129】
22は、非常に特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0130】
23は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオを表し、いずれの場合にも1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシ;C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す。
【0131】
23は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルを表す。
【0132】
23は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルを表す。
【0133】
23は、特別に好ましくは、水素を表す。
【0134】
24は、好ましくは、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0135】
24は、特に好ましくは、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0136】
25は、好ましくは、メチル又はエチルを表す。
【0137】
25は、特に好ましくは、メチルを表す。
【0138】
は、好ましくは、S(硫黄)、SO又はCHを表す。
【0139】
は、特に好ましくは、S(硫黄)又はCHを表す。
【0140】
は、非常に特に好ましくは、S(硫黄)を表す。
【0141】
pは、好ましくは0又は1を表す。
【0142】
pは、特に好ましくは0を表す。
【0143】
26は、好ましくは、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0144】
26は、特に好ましくは、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0145】
26は、非常に特に好ましくは、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0146】
27は、好ましくは、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0147】
27は、特に好ましくは、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0148】
27は、非常に特に好ましくは、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0149】
28及びR29は、互いに独立して、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0150】
28及びR29は、互いに独立して、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0151】
28及びR29は、互いに独立して、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0152】
28及びR29は、特別に好ましくは、それぞれ水素を表す。
【0153】
30は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0154】
30は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0155】
30は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0156】
30は、特別に好ましくは、メチルを表す。
【0157】
31及びR32は、互いに独立して、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、ニトロ、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0158】
31及びR32は、互いに独立して、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0159】
31及びR32は、互いに独立して、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0160】
31及びR32は、特別に好ましくは、それぞれ水素を表す。
【0161】
33は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0162】
33は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0163】
33は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0164】
33は、特別に好ましくは、メチルを表す。
【0165】
34は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0166】
34は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0167】
34は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0168】
34は、特別に好ましくは、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0169】
35は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0170】
35は、特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0171】
35は、非常に特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0172】
35は、特別に好ましくは、メチル、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルを表す。
【0173】
36は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0174】
36は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0175】
36は、非常に特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0176】
36は、特別に好ましくは、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0177】
37は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0178】
37は、特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0179】
37は、非常に特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0180】
37は、特別に好ましくは、メチル、トリフルオロメチル又はジフルオロメチル表す。
【0181】
38は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0182】
38は、特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0183】
38は、非常に特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0184】
39は、好ましくは、水素、メチル又はエチルを表す。
【0185】
39は、特に好ましくは、メチルを表す。
【0186】
40は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、メチル又はエチルを表す。
【0187】
40は、特に好ましくは、弗素、塩素又はメチルを表す。
【0188】
41は、好ましくは、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0189】
41は、特に好ましくは、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0190】
41は、非常に特に好ましくは、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0191】
41は、特別に好ましくは、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0192】
42は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0193】
42は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0194】
43は、好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオを表すか、いずれの場合にも1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表す。
【0195】
43は、特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0196】
43は、非常に特に好ましくは、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0197】
44は、好ましくは、水素、メチル、エチルを表すか、1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル;ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メチルスルホニル又はジメチルアミノスルホニルを表す。
【0198】
44は、特に好ましくは、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、ヒドロキシメチル又はヒドロキシエチルを表す。
【0199】
44は、非常に特に好ましくは、メチル又はメトキシメチルを表す。
【0200】
45は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0201】
45は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0202】
45は、非常に特に好ましくは、水素又はメチルを表す。
【0203】
46は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、メチル、エチル、イソプロピルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0204】
46は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0205】
46は、非常に特に好ましくは、水素、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0206】
47は、好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチルを表すか、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。
【0207】
47は、特に好ましくは、水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0208】
47は、非常に特に好ましくは、水素を表す。
【0209】
48は、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルを表す。
【0210】
48は、特に好ましくは、メチル又はエチルを表す。
【0211】
全ての基それぞれが好ましいと前記に挙げた意味を有する式(I)で示される化合物が好ましい。
【0212】
全ての基それぞれが特に好ましいと前記に挙げた意味を有する式(I)で示される化合物が特に好ましい。
【0213】
全ての基それぞれが非常に特に好ましいと前記に挙げた意味を有する式(I)で示される化合物が非常に特に好ましい。
【0214】
次の群の新規カルボキサミドが、好ましく、いずれの場合にも前記の式(I)の化合物の下位群として理解されるべきである。
【0215】
群1:式(I−g)
【0216】
【化27】

(式中、s、L、R、R、R、R及びAは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0217】
群2:式(I−b)
【0218】
【化28】

(式中、s、R1A、L、R、R、R、R及びAは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0219】
1Aは、好ましくは、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、ホルミル、ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するハロ−(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、ハロ−(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロシクロアルキル)カルボニルを表し、もしくは−C(=O)C(=O)R、−CONR又は−CHNR10を表す。
【0220】
1Aは、特に好ましくは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチル、ペンチル又はヘキシル、メチルスルフィニル、エチルスルホニル、n−又はイソプロピルスルフィニル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−又はイソプロピルスルフィニル、n−、iso−、sec−又はtert−ブチルスルホニル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシメチルを表し、ホルミル、−CH−CHO、−(CH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−(CH−CO−CH、−(CH−CO−CHCH、−(CH−CO−CH(CH、−CH−COCH、−CH−COCHCH、−CH−COCH(CH、−(CH−COCH、−(CH−COCHCH、−(CH−COCH(CH、−CH−CO−CF、−CH−CO−CCl、−CH−CO−CHCF、−CH−CO−CHCCl、−(CH−CO−CHCF、−(CH−CO−CHCCl、−CH−COCHCF、−CH−COCFCF、−CH−COCHCCl、−CH−COCClCCl、−(CH−COCHCF、−(CH−COCFCF、−(CH−COCHCCl、−(CH−COCClCClを表し、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、シクロプロピルカルボニルを表し、トリフルオロメチルカルボニル、トリフルオロメトキシカルボニル、もしくは−C(=O)C(=O)R、−CONR又は−CHNR10を表す。
【0221】
1Aは、非常に特に好ましくは、メチル、メトキシメチル、ホルミル、−CH−CHO、−(CH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−C(=O)CHO、−C(=O)C(=O)CH、−C(=O)C(=O)CHOCH、−C(=O)COCH、−C(=O)COCHCHを表す。
【0222】
群3:式(I−c)
【0223】
【化29】

(式中、s、R、R、R、R、R、A、Y及びnは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0224】
nが0を表す式(I−c)で示される化合物が重視される。
【0225】
が水素を表す式(I−c)で示される化合物が重視される。
【0226】
sが1を表す式(I−c)で示される化合物が重視される。
【0227】
群4:式(I−d)
【0228】
【化30】

(式中、s、R、R、R、R、R、A、Y及びnは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0229】
nが0を表す式(I−d)で示される化合物が重視される。
【0230】
が水素を表す式(I−d)で示される化合物が重視される。
【0231】
sが1を表す式(I−d)で示される化合物が重視される。
【0232】
群5:式(I−e)
【0233】
【化31】

(式中、s、R、R、R、R、R、A、Y及びmは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0234】
mが0を表す式(I−e)で示される化合物が重視される。
【0235】
が水素を表す式(I−e)で示される化合物が重視される。
【0236】
sが1を表す式(I−e)で示される化合物が重視される。
【0237】
群6:式(I−f)
【0238】
【化32】

(式中、s、R、R、R、R、R、A、Y及びrは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0239】
rが0を表す式(I−f)で示される化合物が重視される。
【0240】
が水素を表す式(I−f)で示される化合物が重視される。
【0241】
sが1を表す式(I−f)で示される化合物が重視される。
【0242】
群7:式(I−h)
【0243】
【化33】

(式中、s、L、R、R49、R50、R51及びAは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0244】
群8:式(I−i)
【0245】
【化34】

(式中、s、R1A、L、R、R49、R50、R51及びAは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0246】
群9:式(I−k)
【0247】
【化35】

(式中、s、R、R、R49、R50、R51、A、Y及びnは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0248】
nが0を表す式(I−k)で示される化合物が重視される。
【0249】
が水素を表す式(I−k)で示される化合物が重視される。
【0250】
sが1を表す式(I−k)で示される化合物が重視される。
【0251】
群10:式(I−l)
【0252】
【化36】

(式中、s、R、R、R49、R50、R51、A、Y及びnは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0253】
nが0を表す式(I−l)で示される化合物が重視される。
【0254】
が水素を表す式(I−l)で示される化合物が重視される。
【0255】
sが1を表す式(I−l)で示される化合物が重視される。
【0256】
群11:式(I−m)
【0257】
【化37】

(式中、s、R、R、R49、R50、R51、A、Y及びmは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0258】
mが0を表す式(I−m)で示される化合物が重視される。
【0259】
が水素を表す式(I−m)で示される化合物が重視される。
【0260】
sが1を表す式(I−m)で示される化合物が重視される。
【0261】
群12:式(I−n)
【0262】
【化38】

(式中、s、R、R、R49、R50、R51、A、Y及びrは、前記で定義した通りである。)
で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【0263】
rが0を表す式(I−n)で示される化合物が重視される。
【0264】
が水素を表す式(I−n)で示される化合物が重視される。
【0265】
sが1を表す式(I−n)で示される化合物が重視される。
【0266】
又はR1Aがホルミルを表す式(I)の化合物(並びに群2から6及び8から12の化合物)が重視される。
【0267】
又はR1Aが−C(=O)C(=O)R(式中、Rは前記で定義した通りである。)を表す式(I)の化合物(並びに群2から6及び8から12の化合物)が重視される。
【0268】
飽和又は不飽和炭化水素基、例えばアルキル又はアルケニルは、これが可能な限りはいずれの場合にも例えばアルコキシのような異種原子との組み合わせを含む直鎖又は分岐鎖であることができる。
【0269】
場合によって置換されていてもよい基は、モノ置換又は多置換されていてもよく、多置換の場合には、置換基は同じであってもよいし又は異なっていてもよい。従って、定義ジアルキルアミノは、アルキルで非対称的に置換されたアミノ基、例えばメチルエチルアミノも包含する。
【0270】
ハロゲンで置換された基、例えばハロアルキルは、モノ置換又は多置換される。多ハロゲン化の場合には、ハロゲン原子は同じであってもよいし又は異なっていてもよい。この場合には、ハロゲンは、弗素、塩素、臭素及びヨウ素を表し、特に弗素、塩素及び臭素を表す。
【0271】
前記の一般的な基又は好ましい基の定義又は説明は、それぞれの範囲及び好ましい範囲の間で所望されるように組み合わせることができる。これらは、最終生成物並びに対応する前駆物質及び中間生成物の両方に適用される。特に、群1から6に挙げた化合物は、一般的な意味及び好ましい意味、特に好ましい意味などの両方と組み合わせてもよく、また好ましい範囲の間の任意の組み合わせもまた可能である。
【0272】
式(I)で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド及び中間体を調製する本発明の方法の説明
【0273】
方法(a)
5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルクロリド及び2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキサンアミンを出発物質として使用すると、本発明の方法(a)は、以下の式のスキームで説明することができる。
【0274】
【化39】

【0275】
式(II)は、本発明の方法(a)を実施するための出発物質として必要なカルボン酸誘導体の一般的な定義を提供する。式(II)において、Aは、好ましくは、特に好ましくは又は非常に特に好ましくは、この基について本発明の式(I)で示される化合物の説明に関連して好ましい、特に好ましい及び非常に特に好ましいとそれぞれ既に述べてある意味を有する。Xは、好ましくは塩素、臭素又はヒドロキシを表す。
【0276】
式(II)で示されるカルボン酸誘導体は、公知である及び/又は公知の方法に従って調製することができる(WO03/066609、WO03/066610、EP−A0 545 099、EP−A0 589 301、EP−A0 589 313及びUS3,547,917参照)。
【0277】
式(III)は、本発明の方法(a)を実施するための出発物質としてさらに必要なアニリン誘導体の一般的な定義を提供する。式(III)において、X、s、R、L及びRは、好ましくは、特に好ましくは又は非常に特に好ましくは、これらの基又はこの指数について本発明の式(I)で示される化合物の説明に関連して好ましい、特に好ましい及び非常に特に好ましいと既に示されている意味を有する。
【0278】
式(III)で示されるいくつかのアニリン誘導体は、既に公知であるか又は公知の方法で得ることができる(例えば、EP−A0 589 313参照)。
【0279】
最初に式(III−a)
【0280】
【化40】

(式中、X、s、L及びRは、前記で定義した通りである。)
で示されるアニリン誘導体を調製し、これを、適切ならば、その後に式(IV)
1A−X (IV)
(式中、R3A及びXは、前記で定義した通りである。)
で示されるハロゲン化物と、塩基の存在下で及び希釈剤の存在下で反応させることもできる。〔本発明の方法(b)の反応条件が同様に適用される。〕。
【0281】
式(III)で示されるアニリン誘導体は、また、
(c) 式(V)
【0282】
【化41】

〔式中、L1aは、場合により弗素、塩素、C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいC−C−アルキレン(C−C−アルカンジイル)を表す。〕
で示される環状ケトンを、最初に式(VI)
【0283】
【化42】

(式中、X、s及びRは、前記で定義した通りである。)
で示されるカルボニル化合物と、塩基の存在下で反応させて、式(VIIa)及び(VIIb)
【0284】
【化43】

〔式中、
X、SびRは、前記で定義した通りであり、
1bは、場合により弗素、塩素、C−C−アルキル及びC−C−ハロアルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいC−C−アルキレン(すなわち、C−C−アルカンジイル)を表す。〕
で示される化合物を得、次いでこれを慣用の方法による還元アミノ化に供する。
【0285】
式(V)は、本発明の方法(c)を実施するための出発物質として必要な環状ケトンの一般的な定義を提供する。この式(V)において、L1aは、好ましくは、場合によりYでm回置換されていてもよい−(CH−を表すか、又はそれぞれ場合によりYでn回置換されていてもよい−(CH−、−(CH−、−(CH−又は−(CH−を表し、この場合のm、n及びYは、前記で定義した通りである。L1aは、特に好ましくは、場合によりYでm回置換されていてもよい−(CH−を表すか、又はそれぞれ場合によりYでn回置換されていてもよい−(CH−又は−(CH−を表し、この場合のm、n及びYは、前記で定義した通りである。
【0286】
式(VI)は、本発明の方法(c)を実施するための出発物質としてさらに必要なカルボニル化合物の一般的な定義を提供する。この式(VI)において、X、s及びRは、好ましくは、特に好ましくは及び非常に特に好ましくは、これらの基について本発明の式(I)で示される化合物の説明に関連して好ましい、特に好ましい及び非常に特に好ましいと既に述べてある意味を有する。
【0287】
式(VIIa)及び(VIIb)は、本発明の方法(c)を実施する場合に中間体として形成された化合物の一般的な定義を提供する。これらの式(VIIa)及び(VIIb)において、L1bは、好ましくは、場合によりYでm回置換されていてもよい−(CH)−を表すか、もしくはそれぞれ場合によりYでn回置換されていてもよい−(CH−、−(CH−、−(CH−又は−(CH−を表し、この場合のm、n及びYは、前記で定義した通りである。L1bは、特に好ましくは、場合によりYでm回置換されていてもよい−(CH)−を表すか、もしくはそれぞれ場合によりYでn回置換されていてもよい−(CH−又は−(CH−を表し、この場合のm、n及びYは、前記で定義した通りである。X、s及びRは、好ましくは、特に好ましくは又は非常に特に好ましくは、これらの基について本発明の式(I)で示される化合物の説明に関連して好ましい、特に好ましい及び非常に特に好ましいと既に述べてある意味を有する。
【0288】
式(V)で示される環状ケトン及び式(VI)で示されるカルボニル化合物は、公知であるか又は文献から公知の方法で製造することができる(Organic Letters 2001,Vol.3,573;Tetrahedron Letters 42(2001)4257)。
【0289】
方法(b)
N−[2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキシル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及び塩化アセチルを出発原料として使用すると、本発明の方法(b)の経路は、以下の式のスキームで説明することができる。
【0290】
【化44】

【0291】
式(I−a)は、本発明の方法(b)を実施するための出発原料として必要な2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドの一般的な定義を提供する。この式(I−a)において、X、s、L、R及びAは、好ましくは、特に好ましくは又は非常に特に好ましくは、これらの基について本発明の式(I)で示される化合物の説明に関連して好ましい、特に好ましい及び非常に特に好ましいとそれぞれ既に述べてある意味を有する。
【0292】
式(I−a)で示される化合物は、本発明の化合物であり、方法(a)で調製することができる。
【0293】
式(IV)は、本発明の方法(b)を実施するための出発原料としてさらに必要なハロゲン化物の一般的な定義を提供する。この式(IV)において、R1Aは、好ましくは、特に好ましくは又は非常に特に好ましくは、これらの基について式(I−b)で示される化合物について好ましい、特に好ましい及び非常に特に好ましいとそれぞれ既に述べてある意味を有する。Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。
【0294】
式(IV)で示されるハロゲン化物は、公知である。
【0295】
反応条件
本発明の方法(a)を実施するのに適した希釈剤は、全ての不活性有機溶媒である。これらの有機溶媒としては、好ましくは、脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;ケトン類、例えばアセトン、ブタノン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、n−又はイソブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド;これらと水又は純水との混合物が挙げられる。
【0296】
本発明の方法(a)は、適切ならば、適切な酸受容体の存在下で実施される。適切な酸受容体は、全ての慣用の無機又は有機塩基である。これらの無機又は有機塩基としては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸アンモニウム、並びに第三級アミン類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)である。
【0297】
本発明の方法(a)は、適切ならば、適切な縮合剤の存在下で実施される。適切な縮合剤は、このようなアミド化反応に常用される全ての縮合剤である。例として、酸ハロゲン化物形成剤、例えばホスゲン、三臭化リン、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン又は塩化チオニル;酸無水物形成剤、例えばクロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル又はメタンスルホニルクロリド;カルボジミド類、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、もしくはその他の慣用の縮合剤、例えば五酸化リン、ポリリン酸、N,N’−カルボニルジイミダゾール、2−エトキシ−N−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、トリフェニルホスフィン/四塩化炭素又はブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートを挙げ得る。
【0298】
本発明の方法(a)は、適切ならば、触媒の存在下で実施される。例として、4−ジメチルアミノピリジン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール又はジメチルホルムアミドを挙げ得る。
【0299】
本発明の方法(a)を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般的に、本発明の方法は、0℃から150℃の温度、好ましくは0℃から80℃の温度で実施される。
【0300】
式(I)で示される化合物を調製するための本発明の方法(a)を実施するためには、式(II)で示されるカルボン酸誘導体1モル当たり、式(III)で示されるアニリン誘導体が一般的には0.8から15モル、好ましくは0.8から8モル使用される。
【0301】
本発明の方法(b)を実施するのに適した希釈剤は、全ての不活性有機溶媒である。これらの有機溶媒としては、好ましくは、脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシメタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール、もしくはアミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミドが挙げられる。
【0302】
本発明の方法(b)は、塩基の存在下で実施される。適切な塩基は、全ての慣用の無機又は有機塩基である。これらの塩基としては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸セシウム、並びに第三級アミン類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N、N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙げられる。
【0303】
本発明の方法(b)を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般に、この方法は、0℃から150℃の温度、好ましくは20℃から110℃の温度で実施される。
【0304】
式(I)で示される化合物を調製するための本発明の方法(b)を実施するためには、式(I−a)で示される2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド1モル当たり、式(IV)で示されるハロゲン化物が一般的には0.2から5モル、好ましくは0.5から2モル使用される。
【0305】
特に明示しない場合には、本発明の方法は全て、一般的には常圧で実施される。しかし、加圧又は減圧、一般的には0.1バールから10バールで操作することもできる。
【0306】
本発明の方法(c)を実施するのに適した希釈剤は、全ての不活性有機溶媒である。これらの不活性有機溶媒としては、好ましくは、脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシメタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール、もしくはアミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−、sec−又はtert−ブタノール、これらと水又は純水との混合物が挙げられる。
【0307】
本発明の方法(c)は、塩基の存在下で実施される。適切な塩基は、全ての慣用の無機又は有機塩基である。これらの有機塩基としては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸セシウム、並びに第三級アミン類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙げられる。
【0308】
本発明の方法(c)を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般的に、この方法は、−20℃から150℃の温度、好ましくは0℃から110℃の温度で行われる。
【0309】
式(III)で示される化合物を調製するための本発明の方法(c)を実施するためには、式(V)で示される環状ケトン1モル当たり、式(VI)で示されるカルボニル化合物が一般的には0.2から5モル、好ましくは0.5から2モル使用される。
【0310】
特に明示しない場合には、本発明の方法は全て、一般的に常圧で実施される。しかし、加圧又は減圧、一般的には0.1バールから10バールで操作することもできる。
【0311】
c−2還元アミノ化方法
本発明の方法(c−2)を実施するのに適した希釈剤は、全ての不活性有機溶媒である。これらの不活性有機溶媒としては、好ましくは、脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール、もしくはアミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−、sec−又はtert−ブタノール、これらと水又は純粋との混合物が挙げられる。
【0312】
本発明の方法(c)の還元アミノ化は、アミン及び還元剤の存在下で実施される。適切なアミン成分は、アンモニア、アンモニア塩、例えばギ酸アンモニウムばかりではなく、モノ置換アンモニア、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、シクロプロピルアミンなどである。適切な還元剤は、全ての慣用の無機又は有機還元剤である。これらの還元剤としては、好ましくは、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物又は水素化ホウ素、例えば水素化ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、又は水素源、例えば元素状水素、ヒドラジン、シクロヘキサンジエン又はギ酸塩又は対応するアミン成分のギ酸塩が挙げられる。
【0313】
本発明の方法(c)の還元アミノ化は、適切ならば、触媒の存在下で実施される。適切な触媒は、市販の触媒、例えば水添触媒、例えば元素状Pd、Ni(又はラネーニッケル)、Pt、Fe、Ru、Os又はこれらの塩である。これらの触媒は、担体、例えば炭素、シリカ、ゼオライトなどに担持させてもよいし、又はリガンドで固定させてもよい。
【0314】
本発明の方法(c)の還元アミノ化を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般的に、この方法は、0℃から150℃の温度、好ましくは20℃から110℃の温度で行われる。
【0315】
式(III)で示される化合物を製造するための本発明の方法(c)を実施するためには、式(V)で示される環状ケトン1モル当たり、アミン及びアミン還元剤が一般的には0.2から50モル、好ましくは1から20モル使用され、また触媒が0.01から10モル%使用される。
【0316】
特に明示しない場合には、本発明の方法は全て、一般的に常圧で実施される。しかし、加圧又は減圧、一般的には0.1バールから10バールで操作することもできる。
【0317】
本発明の物質は、強い殺菌効果を示し、植物保護及び材料保護の分野において、真菌及び細菌などの望ましくない微生物の防除に用いることができる。
【0318】
殺菌剤は、植物保護においてネコブカビ綱(Plasmodiophoromycetes)、卵菌綱(Oomycetes)、ツボカビ綱(Chytridiomycetes)、接合菌綱(Zygomycetes)、子嚢菌綱(Ascomycetes)、担子菌綱(Basidiomycetes)及び不完全菌綱(Deuteromycetes)を防除するのに用いることができる。
【0319】
殺細菌剤は、植物保護においてシュードモナス科(Pseudomonadaceae)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)、コリネバクテリウム科(Corynebacteriaceae)及びストレプトマイセス科(Streptomycetaceae)の細菌を防除するのに用いることができる。
【0320】
上記に挙げた一般名に入る真菌性及び細菌性の病気の幾つかの病原体の挙げ得る例(これらに限定されない)は、下記の病気である。
【0321】
うどんこ病病原体、例えば、
ブルメリア(Blumeria)種、例えばうどんこ病菌(Blumeria graminis);
ポドスフェラ(Podosphaera)種、例えばリンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha);
スファエロセカ(Sphaerotheca)種、例えばうどんこ病菌(Sphaerotheca fuliginea);
ウンキヌラ(Uncinula)種、例えばブドウうどんこ病菌(Uncinula necator)
によって引き起こされる病気。
【0322】
さび病病原体、例えば、
ジムノスポランギウム(Gymnosporangium)種、例えばセイヨウナシ赤星病菌(Gymnosporangium sabinae);
ヘミレイア(Hemileia)種、例えばさび病菌(Hemileia vastatrix);
ファコプソラ(Phakopsora)種、例えばダイズ、葛のさび病菌(Phakopsora pachyrhizi)及びダイズさび病菌(Phakopsora meibomiae);
プクキニア(Puccinia)種、例えば赤さび病(Puccinia recondita);
ウロミケス(Uromyces)種、例えばマメ類さび病菌(Uromyces appendiculatus)
によって引き起こされる病気。
【0323】
卵菌綱(Oomycetes)の群の病原体、例えば、
ブレミア(Bremia)種、例えばレタスべと病菌(Bremia lactucae);
ツユカビ(Peronospora)種、例えばエンドウべと病菌(Peronospora pisi)又はナタネべと病菌(P. brassicae);
疫病菌(Phytophthora)種、例えばジャガイモ、トマト、ナスの疫病菌(Phytophthora infestans);
タンジクツユカビ(Plasmopara)種、例えばブドウべと病菌(Plasmopara viticola);
ニセツユカビ(Pseudoperonospora)種、例えばホップベト病菌(Pseudoperonospora humuli)又はウリ科植物べと病菌(Pseudoperonospora cubensis);
ピシウム(Pythium)種、例えば立枯病菌(Pythium ultimum)
によって引き起こされる病気。
【0324】
例えば、
アルタナリア(Alternaria)種、例えばジャガイモ夏疫病菌(Alternaria solani);
セルコスポラ(Cercospora)種、例えばテンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola);
クラジオスポルム(Cladiosporum)種、例えば黒星病菌(Cladiosporium cucumerinum);
コクリオボルス(Cochliobolus)種、例えばムギ類斑点病菌(Cochliobolus sativus)〔分生胞子体:ドレクスレラ(Drechslera)属菌、syn:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属菌〕;
コレトトリカム(Colletotrichum)種、例えばインゲン炭素病菌(Colletotrichum lindemuthanium);
シクロコニウム(Cycloconium)種、例えばオリーブ斑点病菌(Cycloconium oleaginum);
ディアポルテ(Diaporthe)種、例えばカンキツ黒点病菌(Diaporthe citri);
エルシノエ(Elsinoe)種、例えばカンキツ瘡痂病菌(Elsinoe fawcettii);
グロエオスポリウム(Gloeosporium)種、例えばモモ炭疽病菌(Gloeosporium laeticolor);
グロメレア(Glomerella)種、例えば炭疽病菌(Glomerella cingulata);
グイグナルディア(Guignardia)種、例えばブドウ黒腐病菌(Guignardia bidwelli);
レプトスファエリア(Leptosphaeria)種、例えばキャベツ根朽病菌(Leptosphaeria maculans);
マグナポルテ(Magnaporthe)種、例えばいもち病(Magnaporthe grisea);
マイコスファエレラ(Mycosphaerella)種、例えばマイコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerelle graminicola);
ファエオスフェエリア(Phaeosphaeria)種、例えばコムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum);
ピレノホーラ(Pyrenophora)種、例えばオオムギ網斑病(Pyrenophora teres);
ラムラリア(Ramularia)種、例えばラムラリア・コロ−シンギ(Ramularia collo−cygni);
リンコスポリウム(Rhynchosporium)種、例えばライグラス雲形病菌(Rhynchosporium secalis);
セプトリア(Septoria)種、例えばセロリー葉枯病(Septoria apii);
チフラ(Typhula)種、例えばコムギ雪腐褐色小粒菌核病菌(Typhula incarnata);
ベンツリア(Venturia)種、例えばリンゴ黒星病(Venturia inaequalis)
によって引き起こされる葉枯病及び葉萎凋病。
【0325】
例えば、
担子菌(Corticium)種、例えばオオムギ株腐病菌(Corticium graminearum);
フザリウム(Fusarium)種、例えばフザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum);
ゲウマノミセス(Gaeumannomyces)種、例えばコムギ立枯病(Gaeumannomyces graminis);
リゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えばジャガイモ葉腐病菌、イネ紋枯病菌、ダイズリゾクトニア根腐病菌(Rhizoctonia solani);
タペシア(Tapesia)種、例えばタペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis);
ティエラビオプシス(Thielaviopsis)種、例えば根腐病菌(Thielaviopsis basicola)
によって引き起こされる根及び茎の病気。
【0326】
例えば、
アルタナリア(Alternaria)種、例えばアルタナリア(Alternaria)種;
アスペルギルス(Aspergillus)種、例えばアスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus flavus);
クラドスポリウム(Cladosporium)種、例えばクラドスポリウム(Cladosporium)種;
クラビセプス(Claviceps)種、例えば麦角病菌(Claviceps purpurea);
フザリウム(Fusarium)種、例えばオオムギ及びコムギの赤かび病菌(Fusarium culmorum);
ギベレラ(Gibberella)種、例えば赤かび病菌(Gibberella zeae);
モノグラフェラ(Monographella)種、例えば紅色雪腐病菌(Monographella nivalis);
によって引き起こされる穂及び円錐花序(例えばトウモロコシ作物)の病気。
【0327】
黒穂菌、例えば、
スファケロテカ(Sphacelotheca)種、例えばトウモロコシ糸黒穂病菌(Sphacelotheca reiliana);
チレチア(Tilletia)種、例えばコムギなまぐさ黒穂病菌(Tilletia caries);
ウロシスティス(Urocystis)種、例えばライムギから黒穂病菌(Urocystis occulta);
ウスチラゴ(Ustilago)種、例えばオオムギ裸黒穂病(Ustilago nuda);
によって引き起こされる病気。
【0328】
例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)種、カキ裂開病菌(Aspergillus flavus);
ボトリチス(Botrytis)種、例えば灰色かび病菌(Botrytis cinerea);
ペニシリウム(Penicillium)種、例えばリンゴ青カビ病(Penicillium expansum);
スクレロチニア(Sclerotinia)種、例えば菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum);
バーティシリウム(Verticilium)種、例えばバーティシリウム萎凋病菌(Verticilium alboatrum)
によって引き起こされる果実腐敗病。
【0329】
例えば、
フザリウム(Fusarium)種、例えば赤かび病菌(Fusarium culmorum);
疫病菌(Phytophthora)種、例えば疫病菌(Phytophthora cactorum);
腐敗カビ(Pythium)種、例えば苗腐病菌(Pythium ultimum);
リゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えばリゾクトニア菌(Rhizoctonia solani);
スクレロチウム(Sclerotium)種、例えば白絹病菌(Sclerotium rolfsii)
によって引き起こされる種子及び土壌起因性腐敗及び萎凋病並びに苗の病気。
【0330】
例えば、ネクトリア(Nectria)種、例えばがんしゅ病菌(Nectria galligena)によって引き起こされるがん腫病、こぶ及びてんぐ巣病。
【0331】
例えば、モニリニア(Monilinia)種、例えばアンズ及びウメ灰星病(Monilinia laxa)によって引き起こされる萎凋病。
【0332】
例えば、タフリナ(Taphrina)種、例えば縮葉病菌(Taphrina deformans)によって引き起こされる葉、花及び果実の奇形。
【0333】
例えば、エスカ(Esca)種、例えばファエモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydospora)によって引き起こされる木本科植物の変性病。
【0334】
例えば、ボトリチス(Botrytis)種、例えば灰色カビ病(Botrytis cinerea)によって引き起こされる花及び種子の病気。
【0335】
例えば、リゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えばジャガイモ葉腐病、イネ紋枯病、ダイズリゾクトニア根腐病(Rhizoctonia solani)
によって引き起こされる植物塊茎の病気。
【0336】
細菌性病原体、例えば、
キサントモナス(Xanthomonas)種、例えばイネ白葉枯病菌(Xanthomonas campestris pv.oryzae);
シュードモナス(Pseudomonas)種、例えばウリ科植物の斑点細菌病菌(Pseudomonas syringae pv.lachrymans);
エルウィニア(Erwinia)種、例えば火傷病菌(Erwinia amylovora)
によって引き起こされる病気。
【0337】
次のダイズの病気を、好ましくは防除できる。
【0338】
例えば、
アルタナリア斑点病(Alternaria spec. atrans tenuissima)、炭疽病(Colletotrichum gloeosporoides dematium var.truncatum)、褐紋病(Septoria glycines)、コルコスポラ葉斑点病およびブライト(bright)(Cercospora kikuchii)、コアネホラ葉斑点病(Choanephora infundibulifera trispora(syn.))、ダクツリオホラ葉斑点病(Dactuliophora glycines)、べと病(Peronospora manshurica)、ドレクスレラブライト(Drechslera glycini)、フロッグアイ葉斑点病(Cercospora sojina)、レプトスファエルリナ葉斑点病(Leptosphaerulina trifolii)、フィロスチカ葉斑点病(Phyllosticta sojaecola)、ウドンコ病(Microsphaera diffusa)、ピレノコタ葉斑点病(Pyrenochaeta glycines)、リゾクトニア気生、葉、ウエブ ブライト(Rhizoctonia solani)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、黒痘病(Sphaceloma glycines)、ステムフィリアム葉ブライト(Stemphylium botryosum)、褐色輪紋病(Corynespora cassiicola)によって引き起こされる葉、茎、鞘及び種子の真菌病。
【0339】
例えば、黒根腐病(Calonectria crotalariae)、炭腐病(Macrophomina phaseolina)、根腐及び鞘、環の腐れ病(Fusarium oxysporum、Fusarium orthoceras、Fusarium semitectum、Fusarium equiseti)、ミコレプトディクス根腐れ病(Mycoleptodiscus terrestris)、ネオコスモスポラ(Neocosmopspora vasinfecta)、鞘及び茎腐れ病(Diaporthe phaseolorum)、茎枯病(Diaporthe phaseolorum var. caulivora)、フィトフトラ腐れ病(Phytophthora megasperma)、褐色茎腐れ病(Phialophora gregata)、ピシウム腐病(Pythium aphanidermatum、Pythium irregulare、Pythium debaryanum、Pythium myriotylum、Pythium ultimum)、リゾクトニア根腐病、茎枯病及び立枯病(Rhizoctonia solani)、スクレロチニア茎腐病(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニア白絹病(Sclerotinia rolfsii)、スクレロチニア根腐病(Thielaviopsis basicola)によって引き起こされる根及び茎基部の真菌病。
【0340】
本発明の活性化合物は、植物において強力な強化効果を示す。従って、本発明の活性化合物は、望ましくない微生物による攻撃に対して植物の防御を結集するのに適している。
【0341】
植物強化(抵抗性誘導)物質とは、ここにおける趣旨において、その後に望ましくない微生物を接種された場合に、処理植物がこれらの微生物に対して実質的な抵抗性の度合いを示すような方法で植物の防御系を刺激することができる物質を意味すると理解される。
【0342】
この場合、望ましくない微生物とは、植物病原性の真菌、細菌及びウイルスを意味すると理解される。従って、本発明の物質は、処理後のある一定の期間内に前述の病原体による攻撃から植物を保護するのに用いることができる。この保護が行われる期間は、植物が活性化合物で処理された後に、一般的には1から10日間、好ましくは1から7日間に及ぶ。
【0343】
本発明の活性化合物が植物の病害を防除するのに必要な濃度で植物によって十分に許容されるということは、植物の地上部分、植物繁殖材料及び種子、並びに土壌の処理を可能にする。
【0344】
これに関連して、本発明の活性化合物は、穀物の病害を防除するのに、例えばプクキニア(Puccinia)種に対して、並びにブドウ栽培及び果樹生産及び野菜生産における病害を防除するのに、例えばボトリチス(Botrytis)種、ベンツリア(Venturia)種又はアルタナリア(Alternaria)種に対して特に首尾よく用いることができる。
【0345】
本発明の活性化合物はまた、収穫量を増加させるのにも適している。また、本発明の活性化合物は低い毒性を示し、植物に十分に許容される。
【0346】
適切ならば、本発明の活性化合物は、ある一定の濃度及びある一定の施用量で、除草剤として植物の生長速度に影響を及ぼすために及び動物害虫を防除するために使用することもできる。適切ならば、本発明の活性化合物はまた、別の活性化合物の合成用の中間生成物及び前駆物質としても使用することもできる。
【0347】
全ての植物及び植物部分を、本発明に従って処理することができる。これに関連して植物とは、全ての植物及び植物群、例えば望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(天然産の作物植物を含む)を意味すると理解されるべきである。作物植物は、慣用の育種法及び最適化法によって又はバイオテクノロジー法及び遺伝子工学法によって、もしくはこれらの方法の組み合わせによって得ることができる植物、例えばトランスジェニック植物であることができ、また植物育種家の権利によって保護できる又は保護できない植物変種であることができる。植物部分とは、植物の全ての地上部分及び地下部分並びに器官、例えば新芽、葉、花及び根を意味すると理解されるべきであり;この挙げ得る例は、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実及び種子、また根、塊茎及び地下茎である。また、植物部分としては、収穫物並びに栄養及び生殖繁殖材料、例えば苗木、塊茎、地下茎、短匐枝及び種子が挙げられる。
【0348】
活性化合物を用いた植物及び植物部分の本発明の処理は、直接に行うか又は植物及び植物部分の周囲、生育環境又は貯蔵領域に慣用の処理方法によって、例えば浸漬、噴霧、蒸発、燻煙、散布、塗布により作用させることによって行い、また繁殖材料の場合、特に種子の場合には一つ以上の被膜で覆うことによって行う。
【0349】
材料保護の領域においては、本発明の物質は、望ましくない微生物による攻撃及び破壊から産業資材を保護するのに用いることができる。
【0350】
これに関連して産業資材とは、科学技術で使用するために製造された非生物材料を意味すると理解される。例えば、本発明の活性化合物によって微生物による変質又は破壊から保護すべきである産業資材は、接着剤、糊、紙及び厚紙、織物、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却用潤滑剤、並びに微生物が攻撃又は破壊し得るその他の材料であり得る。微生物の増殖によって悪影響を及ぼされ得る製造プラントの部分、例えば冷却水循環路もまた、保護すべき材料の範囲内に挙げ得る。本発明の目的に好ましい産業資材は、接着剤、糊、紙及び厚紙、皮革、木材、塗料、冷却用潤滑剤並びに熱媒液であり、木材であることが特に好ましい。
【0351】
産業資材の分解又は変質を生じさせることができ、及び挙げ得る微生物の例は、例えば、細菌、真菌(カビ菌)、酵母、藻類及びスライム生物である。本発明の活性化合物は、真菌、特に糸状菌、木材変色菌及び木材腐朽菌(担子菌類)に対して及びスライム生物及び藻類に対して活性であることが好ましい。
【0352】
挙げ得る例は、次の属の微生物である。
アルタナリア属(Alternaria)、例えばアルタナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)、
アスペルギルス属(Aspergillus)、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、
ケトミウム属(Chaetomium)、例えばケトミウム・グロボーサム(Chaetomium globosum)、
コニオホーラ(Coniophora)属、例えばコニオホーラ・プエタナ(Coniophora puetana)、
レンティナス(Lentinus)属、例えばレンティナス・チグリヌス(Lentinus tigrinus)、
ペニシリウム(Penicillium)属、例えばペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum)、
ポリポルス(Polyporus)属、例えばポリポルス・バージカラー(Polyporus versicolor)、
アウレオバシジウム(Aureobasidium)属、例えばアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、
スクレロフォーマ(Sclerophoma)属、例えばスクレロフォーマ・ピティオフィラ(Sclerophoma pityophila)、
トリコデルマ(Trichoderma)属、例えばトリコデルマ・ヴィリデ(Trichoderma viride)、
エシェリキア(Escherichia)属、例えば大腸菌(Escherichia coli)、
シュードモナス(Pseudomonas)属、例えば緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、
ブドウ球菌(Staphylococcus)属、例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)。
【0353】
本発明の活性化合物は、この個々の物理的及び/又は化学的性質に応じて、慣用の製剤、例えば液剤、乳剤、懸濁剤、粉剤、発泡剤、ペースト剤、粒剤、エーロゾル剤並びに高分子物質及び種子用被覆組成物中の微細カプセル剤に変えることができ、またULV冷却及び加熱煙霧製剤に変えることができる。
【0354】
これらの製剤は、公知の方法で、例えば活性化合物を増量剤、すなわち液状溶媒、加圧液化ガス及び/又は固形担体と、場合によっては乳化剤及び/又は分散剤である界面活性剤、及び/又は気泡形成剤とを混合することにより製造される。使用される増量剤が水である場合には、例えば有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。適切な液状溶媒は、本質的には、芳香族炭化水素、例えばキシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族炭化水素又は塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンもしくはパラフィン類、例えば鉱油留分、アルコール類、例えばブタノール又はグリコール及びこれらのエーテル類及びエステル類、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド、並びに水である。液化ガス増量剤又は担体は、周囲温度及び大気圧下でガス状である液体、例えばエーロゾル噴射剤、例えばハロゲン化炭化水素及びブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素である。固形担体としては、例えば粉砕天然鉱物、例えばカオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイソウ土、並びに粉砕合成鉱物、例えば微細シリカ、アルミナ及びケイ酸塩が適している。粒剤用の固形担体としては、例えば破砕及び分別天然石、例えば方解石、軽石、大理石、海泡石及びドロマイト、また無機及び有機粉末の合成顆粒、並びに有機物質、例えばおが屑、ヤシ殻、トウモロコシの穂軸及びタバコの茎の顆粒が適している。乳化剤及び/又は気泡形成剤としては、例えば非イオン性及び陰イオン性の乳化剤、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩類、アリールスルホン酸塩類、及びタンパク質加水分解生成物が適している。分散剤としては、例えばリグニン亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースが適している。
【0355】
粘着付与剤、例えばカルボキシメチルセルロース並びに粉末状、顆粒状又はラテックス状の天然及び合成重合体、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、並びに天然リン脂質、例えばセファリン類及びレシチン類、並びに合成リン脂質が製剤に使用できる。その他の可能な添加剤は、鉱油及び植物油である。
【0356】
着色剤、例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー、並びに有機染料、例えばアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに微量栄養素、例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩を使用することができる。
【0357】
前記の製剤は、一般に活性化合物を0.1から95重量%、好ましくは0.5から90重量%含有する。
【0358】
本発明の活性化合物は、このままで又はこの製剤で、公知の殺菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は殺虫剤との混合物として使用して、例えば活性スペクトルを広げるか又は抵抗性の発現を防止することができる。多くの場合、相乗効果が得られる、すなわち混合物の活性がこの個々の成分の活性よりも高い。
【0359】
混合物の併用成分の例は、次の化合物である。
【0360】
殺菌剤:
1)核酸合成阻害剤:例えば、ベナラキシル、ベナラキシル−M、ブピリメート、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メフェノキサム、メタラキシル、メタラキシル−M、オフレース、オキサジキシル、オキソリン酸;
2)有糸分裂及び細胞分裂阻害剤:例えば、ベノミル、カルベンダジム、ジエトフェンカルブ、エタボキサム、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファネート・メチル、ゾキサミド;
3)呼吸阻害剤(呼吸鎖の阻害剤):
3.1)呼吸鎖の複合体Iに作用する阻害剤:例えば、ジフルメトリム;
3.2)呼吸鎖の複合体IIに作用する阻害剤:例えばボスカリド/ニコビフェン(nicobifen)、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、フルメシクロックス、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド;
3.3)呼吸鎖の複合体IIIに作用する阻害剤:例えば、アミスルブロム、アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロビン、ファモキサドン、フェナミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム・メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコシキストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン;
4)デカップラー(decoupler):例えば、ジノカップ、フルアジナム、メプチルジノカップ;
5)ATP産生阻害剤:例えば、フェンチンアセテート、フェンチンクロライド、水酸化トリフェニル錫、シルチオファム;
6)アミノ酸及びタンパク質生合成阻害剤:例えば、アンドプリム、ブラストサイジン・S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリム、ピリメタニル;
7)シグナル伝達阻害剤:例えば、フェンピクロニル、フルジオキソニル、キノキシフェン;
8)脂質及び膜合成阻害剤:例えば、ビフェニル、クロゾリネート、エジフェンホス、ヨードカルブ、イプロベンホス、イプロジオン、イソプロチオラン、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、ピラゾホス、トルクロホス・メチル、ビンクロゾリン;
9)エルゴステロール生合成の阻害剤:例えば、アルジモルフ、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イマザリル、イマザリル硫酸塩、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、マイクロブタニル、ナフチフィン、ヌアリモール、オキソポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、シメコナゾール、スピロキサミン、テブコナゾール、テルビナフィン、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ビニコナゾール、ボリコナゾール;
10)細胞壁合成阻害剤:例えば、ベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ(flumorph)、イプロバリカルブ、ポリオキシン類、ポリオキソリム、バリダマイシンA;
11)メラニン生合成阻害剤:例えば、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール;
12)抵抗性誘導剤:例えば、アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾール、チアジニル;
13)多点活性を有する化合物:例えば、ボルドー液、カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、ナフテン酸銅、酸化銅、塩基性塩化銅、銅製剤、例えば水酸化銅、硫酸銅、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、ファーバム、フルオロフォルペット、フォルペット、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、マンカッパー、マンコゼブ、マンゼブ、マネブ、メチラム、メチラム亜鉛、オキシン銅、プロピネブ、硫黄及び硫黄製剤、例えば、多硫化石灰、チラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラム;
14)以下のリストから選択される化合物:N−メチル−(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド、N−メチル−(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルビニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)アセトアミド、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、1−[(4−メトキシフェノキシ)−メチル]−2,2−ジメチルプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート、2−(4−クロロフェニル)−N−{2−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]エチル}−2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)アセトアミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ニコチンアミド、2−フェニルフェノール及びこの塩、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)イソチアゾール−5−カルボキサミド、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−N−[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジン−7−アミン、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[l,5−a]ピリミジン、5−クロロ−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジン−7−アミン、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン、カルボン、キノメチオナート、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジクロラン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチル硫酸塩、ジフェニルアミン、フェリムゾン、フルメトオーバー(flumetover)、フルオピコリド、フルオロイミド、フルスルファミド、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−カルシウム、ホセチル−ナトリム、ヘキサクロロベンゼン、イルママイシン、メタスルホカルブ、(2−クロロ−5−{(1E)−N−[(6−メチルピリジン−2−イル)メトキシ]エタンイミドイル}ベンジル)カルバミン酸メチル、(2E)−2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}チオ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル、1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル、3−(4−クロロフェニル)−3−{[N−(イソプロポキシカルボニル)バリル]アミノ}プロパン酸メチル、イソチオシアン酸メチル、メトラフェノン、ミルディオマイシン、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド、N−[(5−ブロモ−3−クロロピリミジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロニコチンアミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロニコチンアミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードニコチンアミド、N−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロパ−2−イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N−(メチルスルホニル)バリンアミド、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ]−[6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセタミド、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、ナタマイシン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタル・イソプロピル、O−{1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル}1H−イミダゾール−1−カルボチオアート、オクチリノン、オキサモカルブ(oxamocarb)、オキシフェンチイン、ペンタクロロフェノール及び塩、リン酸及びこの塩、ピペラリン、プロパモカルブホセチレート、プロパノシン(propanosine)−ナトリウム、プロキナジド、ピロールニトリン、キントゼン、テクロフタラム、テクナゼン、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリルアミド。
【0361】
殺細菌剤:
ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及びその他の銅製剤。
【0362】
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
1.アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤
1.1 カーバメート類(例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、アザメチホス、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム・ナトリウム、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロメカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ)
1.2 有機リン酸エステル〔例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル、−エチル)、ブロモホス・エチル、ブロムフェンビンホス(−メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル、−エチル)、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、ジメトン−S−メチル、ジメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、O−サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレッド、オメトエート、オキシジメトン・メチル、パラチオン(−メチル、−エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ、ホキシム、ピリミホス(−メチル、−エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタムホス、プロチオホス、プロトエート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン、キナルホス、セブホス、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン〕
2.ナトリウムチャネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤
2.1 ピレスロイド〔例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス、d−トランス)、β−シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン−S−シクロペンチル異性体、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロベパトリン(chlovaporthrin)、シス−シペルメトリン、シス−レスメトリン、シス−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン(α−、β−、θ−、ζ−)、シフェノトリン、DDT、デルタメトリン、エンペントリン(1R異性体)、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンピリトリン、フェンバレレート、フルブロシトリネート、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、γ−シハロトリン、イミプロトリン、カデスリン、λ−シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(シス−、トランス)、フェノトリン(1Rトランス異性体)、プラレスリン、プロフルトリン、プロトリフェンブテ(protrifenbute)、ピレスメトリン、レスメトリン、RU15525、シラフルオフェン、τ−フルバリネート、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン(1R異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI8901、ピレトリン(ピレスラム)〕
2.2 オキサジアジン類(例えば、インドキサカルブ)
3.アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニスト
3.1 クロロニコチニル/ネオニコニノイド(例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアニジン、チアクロプリド、チアメトキサム)
3.2 ニコチン、ベンスルタップ、カルタップ
4.アセチルコリン受容体モジュレーター
4.1 スピノシン類(例えば、スピノサド)
5.GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト
5.1 シクロジエン有機塩素剤(例えば、カンフェクロル、クロルデン、エンドスルファン、γ−HCH、HCH、ヘプタクロル、リンデン、メトキシクロル)
5.2 フィプロール類(例えば、アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール)
6.塩素イオンチャネル活性化剤
6.1 メクチン類(例えば、アバメクチン、アベルメクチン、エマメクチン、エマメクチン・安息香酸塩、イベルメクチン、ミルベメクチン、ミルベマイシン)
7.幼若ホルモン模倣薬
(例えば、ジオフェノラン、エポフェノナン、フェノキシカルブ、ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェン、トリプレン)
8.エクジソンアゴニスト/かく乱物質
8.1 ジアシルヒドラジン類(例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド)
9.キチン生合成阻害剤
9.1 ベンゾイルウレア類〔例えば、ビストリフルロン、クロフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロン、トリフルムロン〕
9.2 ブプロフェジン
9.3 シロマジン
10.酸化的リン酸化阻害剤、ATPかく乱物質
10.1 ジアフェンチウロン
10.2 有機スズ(例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ)
11.H−プロトン濃度勾配を中断することによって作用する酸化的リン酸化脱連結剤
11.1 ピロール類(例えば、クロルフェナピル)
11.2 ジニトロフェノール類(例えば、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、DNOC)
12.Site−I電子伝達阻害剤
12.1 METI類(例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド)
12.2 ヒドラメチルノン
12.3 ジコホル
13.Site−II電子伝達阻害剤
13.1 ロテノン
14.Site−III電子伝達阻害剤
14.1 アセキノシル、フルアクリプリム
15.昆虫腸膜の細菌かく乱物質
バシラス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)株
16.脂肪合成阻害剤
16.1 テトロン酸類(例えば、スピロジクロフェン、スピロメシフェン)
16.2 テトラミン酸類〔例えば、3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−4−イルエチルカーボネート(別名:カルボン酸、3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1−アザスピロ−[4.5]デカ−3−エン−4−イルエチルエステル、CAS Reg.No.:382608−10−8)及びカルボン酸、シス−3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−4−イルエチルエステル(CAS Reg.No.:203313−25−1)〕
17.カルボキサミド類
(例えば、フロニカミド)
18.オクトパミン作動性アゴニスト
(例えば、アミトラズ)
19.マグネシウム刺激ATPアーゼの阻害剤
(例えば、プロパルギット)
20.フタルアミド類〔例えば、N−[1,1−ジメチル−2−(メチルスルホニル)エチル]−3−ヨード−N−[2−メチル−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1,2−ベンゼンジカルボキサミド(CAS Reg.No.:272451−65−7)、フルベンジアミド〕
21.ネライストキシン類縁体
(例えば、チオシクラムシュウ酸塩、チオサルタップ・ナトリウム塩)
22.生物学的製剤、ホルモン又はフェロモン
〔例えば、アザジラクチン、バチルス(Bacillus)種、ボーベリア(Beauveria)種、コドレモン、メタリジウム(Metharrhizium)種、ペシロマイセス(Paecilomyces)種、スリンジエンシン(thuringiensin)、バーティシリウム(Verticillium)種〕
23.未知又は非特異的作用メカニズムを有する活性化合物
23.1 燻蒸剤(例えば、リン化アルミニウム、臭化メチル、弗化スルフリル)
23.2 選択性摂食阻害剤(例えば、クリオライト、フロニカミド、ピメトロジン)
23.3 ダニ成長阻害剤(例えば、クロフェンテジン、エトキサゾール、ヘキシチアゾックス)
23.4 アミドフルメト、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、キノメチオネート、クロルジメホルム、クロルベンジレート、クロルピクリン、クロチアゾベン(clothiazoben)、シクロプレン(cycloprene)、シフルメトフェン、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、フルフェネリム、フルテンジン(flutenzin)、gossyplure、ヒドラメチルノン、japonilure、メトキサジアゾン、鉱油、ピペロニルブトキシド、オレイン酸カリウム、ピラフルプロール、ピリダリル、ピリプロール(pyriprole)、スルフラミド、テトラジホン、テトラサル、トリアラセン、ベルブチン(verbutin)、並びに化合物3−メチル−フェニルプロピルカーバメート(ツマサイドZ)、化合物3−(5−クロロ−3−ピリジニル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(CAS Reg.No.185982−80−3)及び対応する3−エンド−異性体(CAS Reg.No.185984−60−5)(WO96/37494、WO98/25923参照)、並びに殺虫活性植物抽出物、線虫、真菌又はウイルスを含有する製剤。
【0363】
除草剤などのその他の公知の活性化合物との混合物、もしくは肥料及び成長調節剤、薬害軽減剤又は情報化学物質との混合物も可能である。
【0364】
本発明の式(I)で示される化合物はまた、極めて良好な抗真菌活性を有する。本発明の式(I)で示される化合物は、特に皮膚糸状菌及び出芽菌、糸状菌及び二相性真菌〔例えば、カンジダ種、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラータ(Candida glabrata)〕、並びにエピデルモフィトン・フロッコーズム(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス種、例えばアルペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)及びアルペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、白癬菌種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、ミクロスポルム種、例えばミクロスポルム・カニス(Microsporon canis)及びミクロスポルム・オーズアニー(Microsporon audouinii)に対して極めて広い抗真菌活性スペクトルを有する。これらの真菌類のリストは、カバーできる真菌スペクトルを決して限定するものではなく、単なる例示のためのものである。
【0365】
本発明の活性化合物は、このままで使用できるし、この製剤の形態で使用できるし又はこれから調製される使用形態、例えばすぐ使用可能な液剤、懸濁剤、水和剤、ペースト剤、水溶剤、粉剤及び粒剤の形態で使用できる。本発明の活性化合物は、慣用の方法で、例えば散水、液剤散布、噴霧、散播、散粉、発泡、展着などによって実施される。また、本発明の活性化合物は、微量散布法で施用することができ、もしくは該活性化合物製剤又は該活性化合物それ自体を土壌に注入することも可能である。また、植物の種子も処理することができる。
【0366】
本発明の活性化合物を殺菌剤として用いるには、この施用量は、施用の種類に応じて、相当な範囲の中で変化させることができる。植物の部分の処理において、本発明の活性化合物の施用量は、一般的には0.1から10,000g/ha、好ましくは10から1000g/haである。種子の処理については、本発明の活性化合物の施用量は、一般的には種子1kg当たり0.001から50g、好ましくは種子1kg当たり0.01から10gである。土壌処理については、本発明の活性化合物の施用量は、一般的には0.1から10 000g/ha、好ましくは1から5000g/haである。
【0367】
前記で既に述べたように、全ての植物及びこの部分を本発明に従って処理することができる。好ましい実施形態においては、野生で見出されるか又は慣用の生物学的育種法、例えば交配又はプロトプラスト融合法によって得られる植物種及び植物栽培品種、並びにこれらの部分が処理される。別の好ましい実施形態においては、組換え法によって、適切ならばこれを慣用の方法と組み合わせることによって得られているトランスジェニック植物及び植物栽培品種(遺伝子組換え生物)並びにこれらの部分が処理される。「部分」又は「植物の部分」又は「植物部分」という用語は、前記で既に説明してある。
【0368】
特に好ましくは、いずれの場合にも市販されているか又は使用されている植物栽培品種の植物が、本発明に従って処理される。植物栽培品種とは、慣用の栽培によって、突然変異誘発によって又は組換えDNA技術によって得られている新規な特性(「形質」)を有する植物と理解される。これらの植物は、品種、生物型又は遺伝子型であり得る。
【0369】
植物種又は植物栽培品種、この生育場所及び栽培条件(土壌、気候、植物期間、養分)に応じて、本発明の処理はまた、超付加(「相乗」)効果をもたらし得る。従って、例えば、実際に期待されるべきであった効果を上回る施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は本発明に従って使用できる物質及び組成物の活性の増大、よりよい植物生長、よりよく成長した根系、植物変種又は植物栽培品種の耐性の増大、芽の高められた成長、より高い植物の活力、高温又は低温に対する耐性の増大、干ばつ又は水もしくは土壌塩分に対する耐性の増大、開花性能の増大、収穫のより容易さ、熟成の促進、より高い収穫量、より大きいか果実、植物の大きさの増大、より青々とした葉の色、より早い開花、よりよい品質及び/又はより高い栄養価の収穫品、果実のより高い糖度、収穫品のよりよい貯蔵安定性及び/又は加工性が可能である。
【0370】
本発明に従って処理されるべきである好ましいトランスジェニック植物又は植物栽培品種(すなわち、遺伝子工学法によって得られるトランスジェニック植物又は植物栽培品種)としては、遺伝子組換えの結果として、これらの植物に特に都合のよい有用な性質(「形質」)を付与した遺伝子材料を受け入れた植物全てが挙げられる。このような性質の例は、よりよい植物生長、高温又は低温に対する耐性の増大、干ばつ又は水もしくは土壌塩分に対する耐性の増大、高められた開花性能、より容易な収穫、熟成の促進、より高い収穫量、よりよい品質及び/又はより高い栄養価の収穫品、収穫品のよりよい貯蔵安定性及び/又は加工性である。このような性質の別の例及び特に重視される例は、動物及び微生物害虫、例えば昆虫、ダニ、植物病原性の真菌、細菌及び/又はウイルスに対する植物のよりよい防衛能であり、またある種の除草活性化合物に対する植物の高められた抵抗性である。挙げ得るトランスジェニック植物の例は、重要な作物植物、例えば穀類(コムギ、イネ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、タバコ、アブラナ及び果樹植物(リンゴ、ナシ、柑橘系果物及びブドウ)であり、特に重要なものはトウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、タバコ及びアブラナである。重視される特性は、特に植物内で形成された毒素、特にバチルス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)由来の遺伝物質〔例えば、遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c、Cry2Ab、Cry3Bb及びCryIF並びにこれらの組み合わせ〕によって植物内で形成された毒素の結果として、昆虫、クモ形動物、線虫、ナメクジ及びカタツムリに対する植物の高められた防衛能である(以下、「Bt植物」という)。また特に重視される特性は、全身獲得抵抗性(SAR)、システミン、フィトアレキシン類、エリシター類及び耐性遺伝子並びにこれらに対応して発現されるタンパク質及び毒素による真菌、細菌及びウイルスに対する植物の高められた防衛能である。さらにまた特に重視される形質は、ある種の除草活性化合物、例えばイミダゾリノン類、スルホニルウレア類、グリホセート又はホスフィノトリシンに対する植物の高められた耐性(例えば、「PAT」遺伝子)である。当該所望の形質を付与する遺伝子は、また、トランスジェニック植物内で相互に組み合わせて存在させ得る。挙げ得る“Bt植物”の例は、トウモロコシ変種、ワタ変種、ダイズ変種及びジャガイモ変種であり、これらは商品名YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucoton(登録商標)(ワタ)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)として販売されている。挙げ得る除草剤抵抗性植物の例は、トウモロコシ変種、ワタ変種及びダイズ変種であり、これらは商品名Roundup Ready(登録商標)(グリホセート抵抗性、例えばトウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシン抵抗性、例えばアブラナ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン抵抗性)及びSTS(登録商標)(スルホニルウレア抵抗性、例えばトウモロコシ)として販売されている。また、挙げ得る除草剤抵抗性植物(除草剤耐性について慣用の方法で栽培された植物)としては、商品名Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)として販売されている変種が挙げられる。勿論、これらの説明は、これらの遺伝形質又はさらに開発されるべき遺伝形質を有する植物品種にも適用され、これらの植物は今後開発され及び/又は市販されるであろう。
【0371】
前記に挙げた植物は、本発明の一般式(I)で示される化合物又は活性化合物混合物を用いて特に都合のよい方法で本発明に従って処理することができる。また、活性化合物又は混合物について前記で述べた好ましい範囲も、これらの植物の処理に適用される。本明細書に具体的に述べた化合物又は混合物を用いて植物を処理することが特に重要であり得る。
【0372】
本発明の活性化合物の製造及び使用を、以下の実施例において例証する。
【実施例】
【0373】
調製例
実施例1
2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキサンアミンの調製
【0374】
【化45】

【0375】
5gのRu/C(5%)を、300mlのテトラヒドロフラン中に20.0g(0.113モル)の2−(1,3−ジメチルブチル)アニリンを含有する溶液に加え、得られた混合物を100バールの水素を用いて120℃で24時間水素添加した。室温まで冷却した後に、触媒をセライト545に通して濾過し、生成物を減圧下で濃縮した。これにより、HPLCによる100%の純度及び4.07のlogP(pH2.3)を有する19.1g(理論の92.4%)の2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキサンアミンを得た。
【0376】
4−(ジフルオロメチル)−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキシル]−2−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボキサミドの調製
【0377】
【化46】

【0378】
室温で、0.104g(0.82ミリモル)の塩化オキサリルを、0.16g(0.82ミリモル)の4−(ジフルオロメチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボン酸と15mlのジクロロメタン中に1滴のDMFとの溶液に滴加し、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。
【0379】
室温で、前記の酸塩化物溶液を、0.15g(0.82ミリモル)の2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキサンアミンと、5mlのジクロロメタン中の0.25g(0.0025モル)のトリエチルアミンとを含有する溶液に滴加し、得られた反応混合物を室温で12時間攪拌した。
【0380】
得られた混合物を、いずれの場合にも10mlの水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカを用い、n−ヘキサン/メチルtert−ブチルエーテル(3:1)を使用してクロマトグラフィー精製した。これにより、0.12g(理論の38.9%)の4−(ジフルオロメチル)−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)シクロヘキシル]−2−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボキサミドを、HPLCによる95%の含有率及び4.45/4.53のlogP(pH2.3)を有するジアステレオマーの混合物として得た。
【0381】
【表1】










【0382】
【表2】

【0383】
【表3】


【0384】
上記に述べたlogP値は、EEC Directive 79/831 Annex V.A8に従って逆相カラムを用いてHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)で測定した。温度:43℃
酸性範囲(pH2.3)で測定するための移動相:0.1%水性リン酸、アセトニトリル;アセトニトリル10%からアセトニトリル90%までの直線濃度勾配
較正は、公知のlogP値を有する非分岐アルカン−2−オン類(3から16個の炭素原子を有する)を使用して行った(2つの連続するアルカノン同士の間の線形補間法を使用する保持時間によるlogP値の決定)。
【0385】
λmax値は、200nmから400nmのUVスペクトルを使用してクロマトグラフ信号の最大で測定した。
【0386】
使用実施例
実施例A
うどんこ病試験(リンゴ)/保護試験
溶 媒:アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で所定の濃度に希釈した。
【0387】
保護活性について試験するために、若い植物に、活性化合物の製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記植物にリンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha)の水性胞子懸濁液を接種した。次いで、この植物を約23℃及び相対湿度約70%の温室に入れた。
【0388】
評価は、菌接種後10日目に行った。0%は対照の効果に相当する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0389】
【表4】

【0390】
【表5】

【0391】
実施例B
黒星病試験(リンゴ)/保護試験
溶 媒:アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で所定の濃度に希釈した。
【0392】
保護活性について試験するために、若い植物に、活性化合物の製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記植物にリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)の水性分生子懸濁液を接種し、次いで約20℃及び相対湿度100%の培養室に1日入れておいた。次いで、この植物を約21℃及び約90%の相対湿度の温室に入れた。
【0393】
評価は、菌接種後10日目に行った。0%は対照の効果に相当する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0394】
【表6】

【0395】
【表7】

【0396】
実施例C
灰色カビ病試験(マメ)/保護試験
溶 媒:アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所定の濃度に希釈した。
【0397】
保護活性について試験するために、若い植物に、活性化合物の製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、それぞれの葉の表面に、灰色カビ病菌(Botrytis cinerea)を定着させた寒天の小片2個を置いた。この菌摂取植物を約20℃及び相対湿度約100%の暗室に置いた。
【0398】
菌接種後2日目に、葉の感染面積の大きさを評価した。0%は対照の効果に相当し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0399】
【表8】

【0400】
実施例D
赤さび病試験(コムギ)/保護試験
溶 媒:N,N−ジメチルホルムアミド50重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で所定の濃度に希釈した。
【0401】
保護活性について試験するために、若い植物に、活性化合物の製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記植物にコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)の分生子懸濁液を噴霧した。この植物を培養室に約20℃及び相対湿度約100%で48時間置いた。次いで、植物を温度約20℃及び相対湿度80%の温室に入れた。
【0402】
評価は、菌接種後10日目に行った。0%は対照の効果に相当する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0403】
【表9】

【0404】
【表10】

【0405】
実施例E
輪紋病試験(トマト)/保護試験
溶 媒:N,N−ジメチルホルムアミド49重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所定の濃度に希釈した。
【0406】
保護活性について試験するために、若いトマト植物に、活性化合物の製剤を下記の施用量で噴霧した。処理後1日目に、前記の植物にトマト輪紋病菌(Alternaria solani)の水性胞子懸濁液を接種し、次いでこの植物を相対湿度100%及び温度20℃で24時間保持した。次いで、この植物を相対湿度96%及び温度20℃で保持した。
【0407】
評価は、菌接種後7日目に行った。0%は対照の効果に相当する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0408】
【表11】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
Xは、−CR又は−SiR495051を表し、
sは、1又は2を表し、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、ホルミル、ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するハロ−(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、ハロ−(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロシクロアルキル)カルボニルを表し、又は−C(=O)C(=O)R、−CONRもしくは−CHNR10を表し、
Lは、L又はLを表し、
は、場合により弗素、塩素、C−C−アルキル及びC−C−ハロアルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいC−C−シクロアルキル−1,2−エン(C−C−シクロアルキル−1,2−ジイル)を表し、
は、場合により弗素、塩素、C−C−アルキル及びC−C−ハロアルキルからなる群から同一又は異なる置換基で1から4置換されていてもよいシクロヘキセニレン(シクロヘキセンジイル)を表し、
は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
及びRはまた、これらを結合している炭素原子と一緒になって、場合によりハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシで置換されていてもよい3から6員炭素環式又は複素環式飽和又は不飽和環を形成し、
49及びR50は、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルを表し、
51は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シクロアルキルを表すか又はいずれの場合にも場合により置換されていてもよいフェニルもしくはフェニルアルキルを表し、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、
及びRは、互いに独立して、それぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、
及びRはまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、場合によりハロゲン及びC−C−アルキルからなる群から同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい5から8個の環原子を有する飽和複素環を形成し、この場合の前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群から1個又は2個の更なる隣り合っていない異種原子を含有していてもよく、
及びR10は、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、
及びR10はまた、これらを結合している窒素原子と一緒になって、場合によりハロゲン及びC−C−アルキルからなる群からなる、同一又は異なる置換基でモノ置換又は多置換されていてもよい5から8個の環原子を有する飽和複素環を形成し、この場合の前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群から1個又は2個の更なる隣り合っていない異種原子を含有していてもよく、
11は、水素又はC−C−アルキルを表し、
Aは、式(A1)
【化2】

(式中、
12は、水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−ハロアルキルチオを表し、アミノカルボニル又はアミノカルボニル−C−C−アルキルを表し、
13は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−アルキルチオを表し、
14は、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル又はフェニルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A2)
【化3】

(式中、
15及びR16は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか、又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
17は、ハロゲン、シアノ又はC−C−アルキルを表すか又はいずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A3)
【化4】

(式中、
18及びR19は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
20は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A4)
【化5】

(式中、R21は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキルを表すか、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−ハロアルキルチオを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A5)
【化6】

(式中、
22は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオを表すか、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ又はC−C−ハロアルコキシを表し、
23は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオを表し、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシを表し、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A6)
【化7】

(式中、
24は、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
25はC−C−アルキルを表し、
はS(硫黄)、O(酸素)、SO、SO又はCHを表し、
pは0、1又は2を表す、但し、pが2を表す場合には、R25は同一又は異なる基を表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A7)
【化8】

(式中、
26は、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A8)
【化9】

(式中、
27は、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
で示される基を表すか、
又は
Aは、式(A9)
【化10】

(式中、
28及びR29は、互いに独立して、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
30は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A10)
【化11】

(式中、
31及びR32は、互いに独立して、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
33は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
で示される基を表すか、
又は
Aは、式(A11)
【化12】

(式中、
34は、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
35は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A12)
【化13】

(式中、
36は、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
37は、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A13)
【化14】

(式中、
38はハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A14)
【化15】

(式中、
39は水素又はC−C−アルキルを表し、
40はハロゲン又はC−C−アルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A15)
【化16】

(式中、
41はC−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A16)
【化17】

(式中、
42は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A17)
【化18】

(式中、
43は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオを表すか、いずれの場合にも1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ又はC−C−ハロアルコキシを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A18)
【化19】

(式中、
44は、水素、シアノ、C−C−アルキルを表し、1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、C−C−アルキルカルボニルを表し、又はいずれの場合にも場合により置換されていてもよいフェニルスルホニル又はベンゾイルを表し、
45は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
46は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表し、
47は、水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロアルキルを表す。)
の基を表すか、
又は
Aは、式(A19)
【化20】

(式中、
48はC−C−アルキルを表す。)
の基を表す。]
の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミド。
【請求項2】
(a) 式(II)
【化21】

(式中、
Aは請求項1で定義した通りであり、Xはハロゲン又はヒドロキシルを表す。)
のカルボン酸誘導体を、式(III)
【化22】

(式中、
、L、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである。)
のアニリン誘導体と、適切ならば触媒の存在下で、適切ならば縮合剤の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、又は
(b) 式(I−a)
【化23】

(式中、
L、R、R、R、R及びAは請求項1で定義した通りである。)
の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドを、式(IV)
1A−X
〔式中、
1Aは、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルを表し、ホルミル、ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するハロ−(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、ハロ−(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキルを表し、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニルを表し、いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロシクロアルキル)カルボニルを表し、又は−C(=O)C(=O)R、−CONR又は−CHNR10を表し、
、R、R、R及びR10は、請求項1で定義した通りであり、
は塩素、臭素又はヨウ素を表す。〕
のハロゲン化物と、塩基の存在下で及び希釈剤の存在下で反応させる
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドの調製方法。
【請求項3】
少なくとも1種の請求項1に記載の式(I)の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドを、増量剤及び/又は界面活性剤と共に含むことを特徴とする、望ましくない微生物の防除用組成物。
【請求項4】
望ましくない微生物を防除するための請求項1に記載の式(I)の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドの使用。
【請求項5】
請求項1に記載の式(I)の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドを望ましくない微生物及び/又はこの生息環境に施用することを特徴とする望ましくない微生物の防除方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)の2−アルキルシクロアルキル(又はアルケニル)カルボキサミドを、増量剤及び/又は界面活性剤と混合することを特徴とする、望ましくない微生物の防除用組成物の調製方法。

【公開番号】特開2012−149082(P2012−149082A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−75641(P2012−75641)
【出願日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【分割の表示】特願2007−544812(P2007−544812)の分割
【原出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(507203353)バイエル・クロップサイエンス・アーゲー (172)
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE AG
【Fターム(参考)】