説明

2−シアノプロパン酸アミドおよびエステル誘導体ならびにそれらの使用法。

本発明は、疾患の炎症部分の治療に有用であって、特にアテローム性動脈硬化、心筋梗塞、うっ血性心不全、炎症性腸疾患、関節炎、2型糖尿病、多発性硬化症のごとき自己免疫疾患および関節リウマチの治療において有用である式I


で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I
【化1】


[式中、
BおよびDは独立してCHまたはNである;ただしBおよびDは共にNであることはなく;
、R1a、Rは各々独立して水素、ハロゲン、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、1ないし6個の炭素原子を有するアルコキシ、ニトロ、シアノ、1ないし6個の炭素原子を有するチオアルキル、アリール、1ないし6個の炭素原子を有するアルキルチオ、CF、OCF、NRまたはヒドロキシであるか;
またはRおよびRはそれらが結合している炭素原子と共に縮合ベンゼン環を形成し、そのように形成されたナフタレン環はハロゲン、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、1ないし6個の炭素原子を有するアルコキシ、ニトロ、シアノ、1ないし6個の炭素原子を有するチオアルキル、アリール、1ないし6個の炭素原子を有するアルキルチオ、CF、OCF、NRまたはヒドロキシで置換されていてもよく;
は水素、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するアリールアルキル、2ないし7個の炭素原子を有するアルケニル、シクロアルキル部分に3ないし8個の炭素原子を有するシクロアルキルメチル、アリールアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するジアルキルアミノアルキルまたはアルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するHet−アルキルであり;
は−NR、−OR
【化2】


またはAであり、ここでRの任意のフェニル環はRで置換されていてもよく;
およびRは各々独立して水素、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、アリール、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するアリールアルキル、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するHet−アルキル、1ないし6個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、1ないし6個の炭素原子を有するジヒドロキシアルキルまたは3ないし8個の炭素原子を有するシクロアルキルであり;
は1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、1ないし6個の炭素原子を有するアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1ないし6個の炭素原子を有するアルキルチオ、1ないし6個の炭素原子を有するチオアルキル、CFまたはOCFであり;
は1ないし6個の炭素原子を有するアルキルであり;
Aは水素、3ないし8個の炭素原子を有するシクロアルキル、アルキルおよびアルコキシ部分に1ないし6個の炭素原子を有するアルコキシアルキル、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するジアルキルアミノアルキル、アリール、Het、1ないし6個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、1ないし6個の炭素原子を有するジヒドロキシアルキル、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するHet−アルキル、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有するアリールアルキルまたは
【化3】

[ここでWはアリール、−Y−アリールもしくはHetまたは−Y−Hetであり;
Yは−O−または−NH−であり;
ZはOまたはSである]
であり;
Hetは、4ないし12個の環原子および1ないし3個のR基で置換されていてもよいN、OまたはSから選択される1ないし3個のヘテロ原子を有する飽和、不飽和または部分的に飽和されている複素環であり;
アリールは環中に6ないし14個の炭素原子を有する芳香環であり、1ないし3個のR基で置換されていてもよい;
ただし、R、R1aまたはR基のうち少なくとも1つは水素以外の基である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
が−NR、−OR
【化4】

であり;およびAが水素、アリールまたはHetである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項3】

【化5】

であり;Aが水素、アリールまたはHetである請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項4】
BおよびDがCHである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
2-シアノ-3-(2,6-ジメトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2,6-ジクロロフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(1-ナフチル)-3-[2(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2-イソプロピルフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2,4-ジメトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2,5-ジメトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(1-ナフチル)-3-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸tert-ブチル;
2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2-イソプロピルフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
2-シアノ-3-(1-ナフチル)-3-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸tert-ブチル;
2-シアノ-3-(1-ナフチル)-3-(2-ニトロフェニル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2,6-ジメチルフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(1-ナフチル)-3-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(-)(SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(+)(R,R)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RR,SS)-2-シアノ-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-4-ペンテン酸エチル;
(RR,SS)-2-ベンジル-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-イソプロピルフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RS,SR)-2-シアノ-2-メチル-3-(1-ナフチル)-3-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸tert-ブチル;
(RS,SR)-2-シアノ-3-(2,6-ジメチルフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-ベンジル-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-(3-クロロベンジル)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-(2-ブロモベンジル)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-(2-クロロベンジル)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-シアノ-2-(2,6-ジクロロベンジル)-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2,4-ジメトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RS,SR)-2-シアノ-2-メチル-3-(1-ナフチル)-3-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸tert-ブチル;
2-シアノ-3-(3-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(4-メチルフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(2-メチルフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(1-ナフチル)-3-(2-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-(4-フルオロ-1-ナフチル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-[4-(メチルチオ)フェニル]-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
3-[1,1'-ビフェニル]-4-イル-2-シアノ-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
3-[1,1'-ビフェニル]-2-イル-2-シアノ-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
3-(4-クロロフェニル)-2-シアノ-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
2-シアノ-3-[2-(メチルチオ)フェニル]-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RR,SS)-2-シアノ-2-メチル-3-[2-(メチルチオ)フェニル]-3-(1-ナフチル)プロパン酸エチル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-イソプロピルフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸;
(RS,SR)-2-シアノ-2-メチル-3-(1-ナフチル)-3-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
(RR,SS)-2-ベンジル-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-3-(1-ナフチル)プロパン酸;
(R,R)-2-シアノ-3-(2-イソプロピルフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(S,S)-2-シアノ-3-(2-イソプロピルフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(S,S)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(R,R)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパン酸tert-ブチル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-(ピペラジン-1-イルカルボニル)プロパンニトリル;
(RR.SS)(3-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル);
(RR,S,S)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-{[4-(2-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-{[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]カルボニル}-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(R,R)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-{[4-(2-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(S,S)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-{[4-(3-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(S)-3-[4-(3,5-ジメトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)3-(4-インダン-4-イル-ピペラジン-1-イル)-2-[(S)(2-メトキシ-フェニル)-ナフタレン-1-イル-メチル]-2-メチル-3-オキソ-プロピオニトリル;
(S,S)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-{[4-(1-ナフチル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}プロパンニトリル;
(S)-3-[4-(3,4-ジメチルフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)3-[4-(H-インドール-4-イル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(3-クロロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(2,3-ジメチルフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(4-クロロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(1H-インドール-4-イル)-ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシ-フェニル)-ナフタレン-1-イル-メチル]-2-メチル-3-オキソ-プロピオニトリル;
(S,S)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-({4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}カルボニル)プロパンニトリル;
(S)-3-[4-(4-クロロ-フェニル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシ-フェニル)-ナフタレン-1-イル-メチル]-2-メチル-3-オキソ-プロピオニトリル;
(S,S)-3-(2-メトキシ-フェニル)-2-メチル-3-ナフタレン-1-イル-2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボニル]-プロピオニトリル;
(SS)2-[4-(4-クロロ-フェニル)-ピペリジン-1-カルボニル]-3-(2-メトキシ-フェニル)-2-メチル-3-ナフタレン-1-イル-プロピオニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-({4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}カルボニル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-(ピペリジン-1-イルカルボニル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-2-シアノ-N-エチル-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-N-(tert-ブチル)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-N,N,2-トリメチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-2-シアノ-N-メトキシ-3-(2-メトキシフェニル)-N,2-ジメチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-2-ベンジル-3-[4-(3,5-ジクロロ-4-ピリジニル)-1-ピペラジニル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-3-オキソプロパンニトリル;
(R,S)-3-[4-(2,3-ジメチルフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(R,S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(R,S)-3-[4-(3-イソプロピルフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(R,S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-[4-(3,5-ジクロロピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(2SS)-3-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(2-フルオロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(2-クロロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S,S)-3-(2-メトキシフェニル)-2-{[4-(3-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(R,S)-3-[4-(3-クロロピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル]-2-[(R,S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(S)-3-[4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(2S)-3-[4-[4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル]-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(2S)-3-{4-[4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}-2-[(S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR/SS)-3-(2-メトキシ-フェニル)-2-メチル-3-ナフタレン-1-イル-2-(4-オキシ-4-o-トリル-ピペラジン-1-カルボニル)-プロピオニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-({4-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペラジン-1-イル}カルボニル)プロパンニトリル;
(R,S)-3-[4-(2,3-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(R,S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(R,S)-3-[4-(3-フルオロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(R,S)-(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-[(4-ピリジン-3-イルピペラジン-1-イル)カルボニル]プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-[4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-{[4-(3-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-(ピロリジン-1-イルカルボニル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-(モルホリン-4-イルカルボニル)-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-2-シアノ-N,N-ジエチル-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-2-シアノ-N-[2-ヒドロキシ-1-(ヒドロキシメチル)エチル]-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-3-アゼチジン-1-イル-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-2-シアノ-N,N-ジイソプロピル-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-[(3,3,5-トリメチルアゼパン-1-イル)カルボニル]プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2,3-ジヒドロ-H-インドール-1-イル)-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)-2-(チオモルホリン-4-イルカルボニル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-3-アゼパン-1-イル-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-2-シアノ-N-シクロヘキシル-3-(2-メトキシフェニル)-N,2-ジメチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-N,2-ジメチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(H)-イル)-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
(RR,SS)-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-2-{[4-(4-メチルフェニル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-3-(1-ナフチル)プロパンニトリル;
(RR,SS)-N,N-ジベンジル-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパンアミド;
(RR,SS)-3-アゾカン-1-イル-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボン酸4-クロロフェニル;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボン酸2-ニトロフェニル;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボン酸4-(メトキシカルボニル)フェニル;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボン酸4-メチルフェニル;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]-N-(2-メチルフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]-N-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミド;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]-N-(3-メトキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]-N-(4-エトキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド;
N-(2-ブロモフェニル)-4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボキサミド;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]-N-(4-メチルフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボン酸4-フルオロフェニル;
4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボン酸フェニル;
(RR,SS)-3-[4-(4-ブロモベンゾイル)ピペラジン-1-イル]-2-[(2-メトキシフェニル)(1-ナフチル)メチル]-2-メチル-3-オキソプロパンニトリル;
N-(4-クロロフェニル)-4-[(RR,SS)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(1-ナフチル)プロパノイル]ピペラジン-1-カルボキサミド;
(2E)-2-シアノ-3-(キノリン-3-イル)プロパ-2-エン酸メチル;
である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項6】
(SS,RR)-2-シアノ-3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-(キノリン-3-イル)プロパン酸メチル;
3-(2-メトキシフェニル)-2-メチル-3-キノリン-3-イル-2-({4-[3-(トリフルオロメチル)フェニピペリジン-1-イル}カルボニル)プロパンニトリル;
(2S*,3R*)-2-シアノ-2-(メトキシメチル)-3-(2-メトキシフェニル)-3-キノリン-3-イルプロパン酸メチル:
から成る群から選択される化合物およびその医薬上許容される塩。
【請求項7】
医薬担体および請求項1ないし6いずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項8】
請求項1ないし6いずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を有効量で投与する工程を含む疾患の炎症部分の治療法。
【請求項9】
疾患がアテローム性動脈硬化、心筋梗塞、うっ血性心不全、炎症性腸疾患、関節炎、2型糖尿病および自己免疫疾患から成る群より選択される請求項8記載の方法。
【請求項10】
自己免疫疾患が多発性硬化症または関節リウマチである請求項9記載の方法。
【請求項11】
請求項1記載の式Iで示される化合物の調製方法であって、工程(a)ないし(d)もしくは(e)、(f)または(g):
(a)式
【化6】

[式中、Rは水素を除き請求項1で定義したものであり、Arは式(A)、(B)または(C):
【化7】

[ここで、R、RおよびR1aは請求項1で定義のものである]
で示される基である]
で示される化合物を式ArMX
[ここで、Arは式(A)または(B)で示される基である;ただしArおよびArは共に式(A)または(B)でない]で示される化合物と反応させることにより、
式I[ここで、RはORであり、Rは水素を除き請求項1で定義したものであり、またRは水素である]の化合物を得;
(b)式
【化8】

[式中、R、ArおよびArは上で定義のものである;ただしRは水素以外である]
で示される化合物を式R
[ここで、Lは脱離基であり、またRは水素を除き請求項1で定義したものである]
で示されるアルキル化剤でアルキル化することにより請求項1で定義されるように式Iで示される対応化合物を得;
(c)式
【化9】

[式中、Ar、Ar、RおよびRは上で定義のものである;ただしRは水素以外である]
で示されるエステルを加水分解することにより式I
[ここで、RはORでありRは水素である]
で示される対応化合物を得;
(d)式
【化10】

[式中、Ar、ArおよびRは上で定義のものである]
で示される活性型の酸化合物を式HNR
【化11】


で示されるアミンと反応させるか、または
(e)式
【化12】

[式中、Rは水素を除き上記と同意義である]
で示される化合物を、強塩基の存在下で式ArArCHX
[式中、ArおよびArは上記と同意義であり、Xはハロゲンである]
で示されるハロゲン化物と反応させることにより式I
[ここで、Rは水素である]
で示される対応化合物を得るか、または
(f)請求項1で定義される、反応性置換基または部位を有する式Iで示される化合物を式Iで示される別の化合物へ変換するか;または
(g)式Iで示される化合物をその医薬上許容される塩へ変換する
ことを含む方法。
【請求項12】
請求項1または6の化合物のエフェドリン、シンコニジンまたはキニジン塩もしくはその医薬上許容される塩を形成し;
該エフェドリン、シンコニジンまたはキニジン塩を溶媒で抽出し;
実質的に純粋である、請求項1または6の化合物のエナンチオマーを形成する工程を含む方法。

【公表番号】特表2006−526630(P2006−526630A)
【公表日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514164(P2006−514164)
【出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/013360
【国際公開番号】WO2004/099150
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】