2−フェーズ流動調節装置及び2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザー
【課題】本発明は、ハンドヘルド(hand−held)携帯用消火器及びその他のスプレーヤとして使用するために携帯用液体アトマイザーの2−フェーズ流動を調節する装置を提供し、これらは自身の自納型圧縮気体フェーズソース(self−contained sources of pressurised gaseous phase)によって供給される。
【解決手段】本発明に係ると、シャーシー8内に形成された混合チャンバー2を有し、シャーシー8内に加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブ20を介して混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19が備えられている。また、シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、パッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられ、ローターのベイン5は、ローターベイン5によって区分されたパッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズのインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内でローター3のインターベインチャンネルを遮断するパーティション7の連続部分によって混合チャンバー2から分離される。
本携帯用液体アトマイザーには液体フェーズ容器22、加圧された気体フェーズソース22、加圧された気体フェーズソース及び2−フェーズ流動調節装置が備えられている。2−フェーズ流動調節装置はシャーシー8内に形成された混合チャンバー2を有し、シャーシー8には加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブ20を介して混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19があり、気体フェーズインレットチャンネル11は気体チューブ9を介して気体フェーズソースと連結され、シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、パッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられる。ベイン5は、ローターベイン5によって区分されたパッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内でローターのインターベインチャンネルを遮断するパーティション7の連続部分によって混合チャンバー2から分離される。また、シャーシー8は液体フェーズ容器22内に位置し、液体フェーズ容器22内に位置する気体チューブ9はその壁に多数の小さいオリフィス10を有する。
【解決手段】本発明に係ると、シャーシー8内に形成された混合チャンバー2を有し、シャーシー8内に加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブ20を介して混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19が備えられている。また、シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、パッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられ、ローターのベイン5は、ローターベイン5によって区分されたパッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズのインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内でローター3のインターベインチャンネルを遮断するパーティション7の連続部分によって混合チャンバー2から分離される。
本携帯用液体アトマイザーには液体フェーズ容器22、加圧された気体フェーズソース22、加圧された気体フェーズソース及び2−フェーズ流動調節装置が備えられている。2−フェーズ流動調節装置はシャーシー8内に形成された混合チャンバー2を有し、シャーシー8には加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブ20を介して混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19があり、気体フェーズインレットチャンネル11は気体チューブ9を介して気体フェーズソースと連結され、シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、パッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられる。ベイン5は、ローターベイン5によって区分されたパッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内でローターのインターベインチャンネルを遮断するパーティション7の連続部分によって混合チャンバー2から分離される。また、シャーシー8は液体フェーズ容器22内に位置し、液体フェーズ容器22内に位置する気体チューブ9はその壁に多数の小さいオリフィス10を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は2−フェーズ流動調節装置及び2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーに関するものであって、これは消火用液体を噴射し、有害な物質の非活性化、殺菌、不活性化、脱臭に用いられる化学薬品を噴射するために使用され、液体フェーズが入れられた容器(vessel)と加圧された気体フェーズのソースを備えたアトマイザーと共に使用される。
【背景技術】
【0002】
液体フェーズを有し、加圧された気体フェーズのソースに連結された容器と、遮断バルブ(shutt−off valve)及び排出ノズルを備えたヘッドアセンブリー(head assembly)とから成る2−フェーズ流動基盤の携帯用消火器が公知されている。液体フェーズに気体フェーズを投入し遮断バルブを開けると、両フェーズ(phases)はユニットのヘッドまたはその他の中間エレメントを介して排出ノズルに流れ出す。気体フェーズとしては、大概、二酸化炭素、窒素または圧縮空気が用いられ、液体フェーズとしては水または、発泡剤(foaming agent)の追加時に消火能力を持つその他の液体が用いられる。加圧された気体フェーズが入れられた容器は、液体フェーズが入れられた容器の内部または外部に位置し、気体フェーズのソースを構成する。気体フェーズは、液体フェーズ容器内に浸けられた気体チューブを介して流動チューブの近くに導入される。液体フェーズが入れられた容器内部の圧力が増加すれば、両フェーズは流動チューブを介してノズルアセンブリーに押し出され、気体フェーズの流れが続く間、ノズルアセンブリーにおいて両フェーズの混合が行なわれる。このような方案の問題点は、フェーズ混合物の相対的な含量が可変的であり、排出サイクルの間は圧力及び流量が急激に落ち、これにより流動摺動(flow perturbations)及び消火器性能が漸進的に低下されるということである。
【0003】
気体バルブを介して気体フェーズ容器に連結された液体フェーズ容器を備えた液体アトマイザーも広く公知されているが、ここでは、気体及び液体フェーズは別途の導管(conduits)を介して混合チャンバーに導かれ、混合チャンバーは単一の流動チューブを介してスプレーノズルに連結される。
【0004】
特許文献1には、混合チャンバーを介して液体フェーズ及び気体フェーズソースが入れられているタンクに連結されたピストル状のノズルアセンブリーを備えた携帯用泡沫消火器が記述されている。気体バルブを開けると、液体フェーズは混合チャンバーに流れ込んで、ここで液体ストリームは、気体フェーズソースから気体チューブを介して入ってきた気体ストリームと衝突する。次に、両フェーズは、ユニットのヘッドに設けられた流動導管を介してスプレーノズルに移送される。混合チャンバーに導かれる気体及び液体フェーズの相対的な割合を調節するために付加的なアクセサリーが用いられる。このような設計であって、混合チャンバー内に2−フェーズ流動が起こり、2−フェーズ混合物が圧力下にスプレーノズルに移動され、ここで火災鎮圧薬品の膨張が発生される。このような消火装置は25ないし35Barの使用圧力(working pressure)下で作動するよう設計されている。
【0005】
特許文献2には、混合チャンバー内で2−フェーズ流動が起こる消火装置が示されている。両フェーズがチャンバー内に導入されると、ノズルを持つ混合チャンバーと連結される導管内で気体及び液体フェーズ部分が別個に保持されるプラグフロー(plug flow)が起こる。このような装置によってノズル出口で液体の分散されたストリームが起こり、排出ストリームは脈動式の特性を持つ。特許文献2の技術分野では、液体フェーズ内に気体フェーズの規定された相対的割合を持つ2−フェーズ流動を発生させる装置が開示されているが、ここではメータリングバルブ(metering valves)またはマニピュレータ(manipulators)のシステムが交換ベイシスで混合チャンバーに入るフェーズの供給導管を開閉する。これは液体フェーズ内に混合された気体フェーズが迅速に運送されることを必要とする。脈動流動(pulsating flows)に基づいたこのようなフェーズインターチェンジャー(phase interchangers)を用いることは、一定の圧力で作動しフェーズ間の圧力差が制限的に保持される固定システム、またはマニピュレータを駆動する外部ソースを持つシステムに限られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1197245号明細書
【特許文献2】国際公開95/24274号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ハンドヘルド(hand−held)携帯用消火器及びその他のスプレーヤとして使用するために携帯用液体アトマイザーの2−フェーズ流動を調節する装置を提供し、これらは自身の自納型圧縮気体フェーズソース(self−contained sources of pressurised gaseous phase)によって供給される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は液体アトマイザー内の2−フェーズ流動調節装置であって、加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネル(inlet channel)と、流動チューブを介して混合チャンバーをスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネルが備えられたシャーシー(chassis)内に形成された混合チャンバーを有する。本発明は、シャーシー内に形成されベイン(vane)を持つローター(rotor)が設けられた別個のシリンダー型パッキングチャンバーを特徴とする。ローターベインは、ローターベインによって区分されたパッキングチャンバーの別個のセクターに形成された両フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネルは、開放されたインターベインチャンネル(open inter−vane channnels)を介して液体フェーズを混合チャンバー内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネルと交互に閉鎖される。
【0009】
また、気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバーのセクターは、該セクター内でローターのインターベインチャンネルを遮断するパーティション(partition)の連続部分によって混合チャンバーから分離される。
【0010】
ローターは3つないし7つのベインを有し、それぞれのベインはパッキングチャンバー側壁の方向に傾斜され、気体フェーズインレットチャンネルと面する窪んだキャビティー(cavity)を持つのが望ましい。
【0011】
また、パッキングチャンバーの側壁には前記キャビティーと同一な高さに平衡チャンネル(equilibration channel)が形成されるのが望ましい。
【0012】
ローターはパッキングチャンバーのベース及びパーティション間に設けられ、パッキングチャンバーベース内には少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネルが形成され、パーティションはパッキングチャンバーを混合チャンバーから分離し、パーティション内には少なくとも一つの流動孔が形成されるのが望ましい。
【0013】
液体フェーズインレットのそれぞれはパッキングチャンバーベース内に、ベイン5の表面平面(surface plane)に対して傾斜された角度に形成されるのが望ましい。
【0014】
また、2−フェーズのインレットチャンネルは、ベインの表面平面に対して傾斜された角度に位置するのが好ましい。
【0015】
液体フェーズ容器、加圧された気体フェーズソース及び請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置を有する、2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーであって、前記2−フェーズ流動調節装置はシャーシー内に形成された混合チャンバーを有し、シャーシーには加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブを介して混合チャンバーをスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネルがあり、気体フェーズインレットチャンネルは気体チューブを介して気体フェーズソースと連結される、2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーは、本発明によりシャーシー内に形成されベインを持つローターが設けられた別個のシリンダー型パッキンクグチャンバーを特徴とする。ローターベインは、ローターベインによって区分されたパッキングチャンバーの別個のセクターに形成された両フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネルは、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネルと交互に閉鎖される。また、気体フェーズインレットチャンネルを有するパッキングチャンバーのセクターは、当該セクター内でローターのインターベインチャンネルを遮断するパーティションの連続部分によって混合チャンバーから分離される。さらに、シャーシーは液体フェーズ容器内に位置し、液体フェーズ容器内に位置する気体チューブはその壁に多数の小さいオリフィスを有する。
【0016】
アトマイザーの望ましいバージョンで、気体フェーズを有する容器(container)から成り、液体フェーズ容器内部に位置する、内部の気体フェーズソースに前記気体チューブが連結される。
【0017】
アトマイザーの他のバージョンで、気体フェーズを有する容器から成り、液体フェーズ容器の外部に位置する外部の気体フェーズソースに前記気体チューブが連結される。
【0018】
また、前記気体チューブが、液体フェーズ容器内の液体フェーズ表面上部の空きスペース(void)に生成される内部の加圧された気体フェーズソースに連結され、前記空きスペースボリューム(volume)が気体フェーズを有する容器を成すアトマイザーも望ましいバージョンである。
【発明の効果】
【0019】
2−フェーズの流動を調節するローターを使用することによって、液体フェーズは気体フェーズと交互に混合チャンバーに入り、そこから単一の流動導管を介してスプレーノズル、またはフィッティング(fittings)を介して互いに連結された一列のスプレーノズルに移動する。その後、ノズルから脈動性の排出が起こる。本装置の個別のエレメントを互いに適度に配置することによって、消火薬剤は消火能力に優れたフォーム(foam)または微細な水噴霧の形態で生成されることができる。さらに、本ローターを使用することによって、アトマイザーの使用時間が延長され、気体フェーズの膨張サイクル全体にわたって分散された液体フェーズの安定したスプレーが得られる。
【0020】
本発明に係る解法は、液体フェーズを有する圧力容器及び別個の気体フェーズを有する圧力容器が備えられた様々なタイプの消火器に使用するのに適合し、液体及び気体フェーズを同時に有する単一の圧力容器を持つ消火器に使用するのに適合している。この場合、液体表面上部の空きスペースボリュームが圧縮気体を有する場所として活用され、気体フェーズが加圧されたカートリッジ内に格納された消火器に使用するのに適合している。また、これと同様に、水基盤の化学薬品のハンドヘルドスプレーヤ、微細な水噴霧、火災鎮圧用フォーム及びその他の消火薬剤のハンドヘルドスプレーヤに使用するのに適合している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】2−フェーズ流動調節装置に対する軸方向断面図である。
【図2】一つの流動孔を有するパッキングチャンバー及び混合チャンバー間のパーティションに対する平面図である。
【図2a】パッキングチャンバー及び混合チャンバー間の3つの流動孔を有するパーティションに対する平面図である。
【図3】窪んだキャビティーを持つローターに対する平面図である。
【図4】キャビティーを持つ図3のローターに対する線B−Bに対する横断面図である。
【図5】2つのインレットチャンネルを持つパッキングチャンバーベースに対する平面図である。
【図6】図5のパッキングチャンバーベースに対する側面図である。
【図7】別途の気体フェーズ容器及び2フェーズ流動調節装置を有する液体フェーズ容器に対する断面図である。
【図8】気体フェーズを保管するための別途の内部容器を有するハンドヘルドアトマイザーを概略的に示す図である。
【図9】気体フェーズを保管するために外部に位置する容器を使用するハンドヘルドアトマイザーに対する図である。
【図10】液体フェーズ容器内の液体上部の空きスペースが、気体フェーズを保管するための内部容器の役割を果たすハンドヘルドアトマイザーに対する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
図1に示されたように、2−フェーズ流動調節装置は、加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルが備えられたシャーシー8内に混合チャンバーを有する。シャーシー8の上部パーツ4には混合チャンバーを、流動チューブ20を介してスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19が形成されている。混合チャンバー2の下にシャーシー8内にはシリンダー型パッキングチャンバー1があり、その内部にはベイン5を持つローター3が設けられている。このローター3のベインは2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖する。
【0024】
これらのインレットチャンネルはローターベイン5によって区分された、パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成されており、気体フェーズインレットチャンネル11は少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖されるが、液体フェーズインレットチャンネル12は開放されたインターベインチャンネルを介して液体を混合チャンバー2内に移送する。また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1部分はパーティションの連続部分によって混合チャンバー2から分離されるが、当該パーティション7の連続部分は、該セクター内にあるローター3インターベインチャンネルを閉鎖する。該セクター上に、パッキングチャンバー1を混合チャンバー2から分離するパーティション7にはローター3のインターベインチャンネルを混合チャンバー2と連結する流動孔がある。当該パーティション7は別個のピース(piece)で形成されたり、またはシャーシー8の上部パーツ4と同時に成形されることができる。
【0025】
ローター3は3つないし7つのベイン5を有し、パッキングチャンバーベース15及びパーティション7間に設けられる。パッキングチャンバーベース15内には少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12が形成されている。本実施の形態では、一つの液体フェーズインレットチャンネル12が形成されているが、該チャンネルは気体フェーズインレットチャンネル11に対してローターの軸方向平面内で180℃だけ移動されている。ベース15及びパーティション7の中央にはローター3のピン(pin)の安着のためのソケット23が形成されている。ベースはスナップリング(snap ring)17を用いてシャーシー8内に別途付着され、リングガスケット16を用いて周縁が密封される。シャーシー8内の膨張リング17の下にはフランジがあって、水基盤の消火器に用いられるストレーナー(strainer)を設けることができる。
【0026】
図2に示されたパーティション7は、一つの流動孔14及び一つの気体フェーズインレットチャンネル11を有するが、これらはローター3の回転軸線に対し互いに反対側に置かれている。気体フェーズインレットチャンネル11はパーティション7の連続部分に、ローターの回転方向寄りに向けて、ベイン5の面に傾斜された角度に形成される。
【0027】
図2aに示されたパーティション7のバージョンは、ローター3の回転軸線に対して均一な間隔で3つの流動孔14を有し、2つの流動孔14間に置かれた一つの気体フェーズインレット孔11を有し、気体フェーズインレット孔11はパーティション7の連続部分に傾斜された角度に形成されている。
【0028】
図3に示されたローター3は、3つのベイン5を有するが、これらは各々パッキングチャンバー1の側壁方向に傾斜され、気体フェーズインレットチャンネル11に面する窪んだキャビティー6を特徴としている。
【0029】
図4に示されたように、ローターキャビティー6がパーティション7の方向に向けると、ローターキャビティー6は、気体フェーズインレットチャンネル11に面し、これらはパッキングチャンバー1の側壁方向に平衡孔13を有するが、該平衡孔13はシャーシー8に形成された平衡チャンネル18と同一な高さに位置する。平衡チャンネル18及び平衡孔13を活用することによってパッキングチャンバー1の中に移送される気体及び液体フェーズ間に圧力差が分かり、ローター3の回転を安定化させることができる。
【0030】
図5に示されたベース15は、ローター3の回転軸線に対して均一な間隔で液体フェーズインレットチャンネル12を有し、これらの液体フェーズインレットチャンネル12はベイン5の表面に対して傾斜された角度に位置し、パッキングチャンバー1ローター3の回転方向に向けている。ベース15に液体フェーズインレットチャンネル12が一つのみある場合に、液体フェーズインレットチャンネル12はローター1の回転軸線に対して気体フェーズインレットチャンネル11の反対側に位置する。
【0031】
図6に示されたように、ベース15の表面に対する液体フェーズインレットチャンネル12の軸線の傾斜角度は約45度である。この角度は液体の軸方向の流動速度に対する所望する設計値によって30度〜60度まで変わる。
【0032】
図7に示されたように、2−フェーズ流動に基づいた携帯用ハンドヘルドアトマイザーは、気体チューブ9を介して内部の気体フェーズソースに連結された2−フェーズ流動調節装置を特徴としているが、気体フェーズソースは、液体フェーズ容器22の内部に位置した気体フェーズ容器21である。本装置のシャーシー8は液体フェーズ容器22内の液体フェーズ表面の下に位置し、気体チューブ9は気体フェーズインレットチャンネル11に付着されている。また、気体チューブ9はその壁に多数の小さいオリフィス10を有しており、気体フェーズが液体フェーズ容器22内に排出される。これらのオリフィス10の径は気体チューブ9の径より遥かに小さい。本2−フェーズ流動調節装置は、加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルを備えたシャーシー8内に形成された混合チャンバー2と、流動チューブ20を介して混合チャンバーをスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19を有している。また、シャーシー8にはシリンダー型パッキングチャンバー1が含まれているが、このパッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられ、該ローター3のベイン5は、ローターベイン5によって区分された、パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖する。気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖される。ここで、気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1セクターは、該セクター内でローター3のインターベインチャンネルを閉鎖するパーティション7の連続部分により混合チャンバー2から分離されている。パッキングチャンバー1の側壁には平衡孔13と同一な高さに平衡チャンネル18が形成されているが、平衡孔13は図4に示されている。気体フェーズインレットチャンネル11に対する平衡チャンネル18の角度位置は、本装置に求められる性能の特性に応じて決められる。
【0033】
図8、9及び10に示されたように、ハンドヘルドアトマイザーは液体フェーズ容器22の内部に位置する2−フェーズ流動調節装置を有するが、実施の形態により気体フェーズソースが前記容器の内部または外部に位置することが分かる。全ての実施の形態において、液体フェーズ容器22の内部に位置する気体チューブ9にはその壁に小さいオリフィスが含まれている。
【0034】
図8は、図7に詳細に示されたアトマイザーを概略的に示しているが、気体フェーズが入れられた別途の容器21は液体フェーズ容器22の内部に位置する。アトマイザーにはグリップハンドル(grip handle)、スプレーノズル及び遮断バルブを有するヘッドアセンブリーが装着される。
【0035】
図9は、気体フェーズが入れられた別途の容器21内の気体フェーズソースが液体フェーズ容器22の外部に位置するアトマイザーを示している。
【0036】
図10は、気体フェーズソースが液体フェーズ容器22内の液体フェーズ表面上部の空きスペースに形成された実施に形態を示しているが、空きスペースのボリュームが気体フェーズを入れる容器21を構成する。この実施の形態において、遮断バルブはヘッドアセンブリーの胴体に装着される。
【0037】
2−フェーズ流動に基づいた携帯用アトマイザーは消火器用及び作動圧力が減る状態下において機能を行なうその他のアトマイザー用として使用される。消火器及びその他のハンドヘルドスプレーヤにおいて最初の作動圧力は略25Barを超えない。本発明に係る2−フェーズ流動調節装置のアトマイザーを使用すれば、最初の圧力レベルから大気圧レベルに至るまでの全体的な圧力強化状態で、分散される液体フェーズの安定したストリーム発生を確保することができる。
【0038】
本発明の主題であるアトマイザーの作動は、ノズルまたはヘッドアセンブリーに設けられた遮断バルブを開放すれば作動が行なわれる。気体フェーズソースからの圧縮された気体は、気体チューブ9を介して2−フェーズ流動調節装置のパッキングチャンバー1に移動される。気体チューブ壁にあるオリフィス10によって圧力差の漸進的な平衡が行なわれる。気体フェーズが入れられた別途の容器21が使用される実施の形態において、該容器が液体フェーズ容器22の内部または外部に位置するかどうかを問わず、気体チューブ9の壁にあるオリフィス10によって、圧縮された気体フェーズが液体フェーズ容器22内に漸進的に伝達される。液体フェーズ容器22内の液体表面上部の空きスペースが圧縮された気体フェーズソースになる場合、この空きスペースのボリュームが気体フェーズを保管する容器21を構成するが、ガスチューブオリフィス10によって、加圧された気体フェーズが漸進的に気体チューブ9の中に、またローター3を有しているパッキングチャンバー1内に伝達される。パッキングチャンバー1を通過する液体及び気体フェーズの両フェーズの流動はローター3を回転させる。ローター3が回転する間、液体フェーズと気体フェーズが交互に混合チャンバー2を介して流動チューブ20に移送されながらフェーズの分配が行なわれる。
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は2−フェーズ流動調節装置及び2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーに関するものであって、これは消火用液体を噴射し、有害な物質の非活性化、殺菌、不活性化、脱臭に用いられる化学薬品を噴射するために使用され、液体フェーズが入れられた容器(vessel)と加圧された気体フェーズのソースを備えたアトマイザーと共に使用される。
【背景技術】
【0002】
液体フェーズを有し、加圧された気体フェーズのソースに連結された容器と、遮断バルブ(shutt−off valve)及び排出ノズルを備えたヘッドアセンブリー(head assembly)とから成る2−フェーズ流動基盤の携帯用消火器が公知されている。液体フェーズに気体フェーズを投入し遮断バルブを開けると、両フェーズ(phases)はユニットのヘッドまたはその他の中間エレメントを介して排出ノズルに流れ出す。気体フェーズとしては、大概、二酸化炭素、窒素または圧縮空気が用いられ、液体フェーズとしては水または、発泡剤(foaming agent)の追加時に消火能力を持つその他の液体が用いられる。加圧された気体フェーズが入れられた容器は、液体フェーズが入れられた容器の内部または外部に位置し、気体フェーズのソースを構成する。気体フェーズは、液体フェーズ容器内に浸けられた気体チューブを介して流動チューブの近くに導入される。液体フェーズが入れられた容器内部の圧力が増加すれば、両フェーズは流動チューブを介してノズルアセンブリーに押し出され、気体フェーズの流れが続く間、ノズルアセンブリーにおいて両フェーズの混合が行なわれる。このような方案の問題点は、フェーズ混合物の相対的な含量が可変的であり、排出サイクルの間は圧力及び流量が急激に落ち、これにより流動摺動(flow perturbations)及び消火器性能が漸進的に低下されるということである。
【0003】
気体バルブを介して気体フェーズ容器に連結された液体フェーズ容器を備えた液体アトマイザーも広く公知されているが、ここでは、気体及び液体フェーズは別途の導管(conduits)を介して混合チャンバーに導かれ、混合チャンバーは単一の流動チューブを介してスプレーノズルに連結される。
【0004】
特許文献1には、混合チャンバーを介して液体フェーズ及び気体フェーズソースが入れられているタンクに連結されたピストル状のノズルアセンブリーを備えた携帯用泡沫消火器が記述されている。気体バルブを開けると、液体フェーズは混合チャンバーに流れ込んで、ここで液体ストリームは、気体フェーズソースから気体チューブを介して入ってきた気体ストリームと衝突する。次に、両フェーズは、ユニットのヘッドに設けられた流動導管を介してスプレーノズルに移送される。混合チャンバーに導かれる気体及び液体フェーズの相対的な割合を調節するために付加的なアクセサリーが用いられる。このような設計であって、混合チャンバー内に2−フェーズ流動が起こり、2−フェーズ混合物が圧力下にスプレーノズルに移動され、ここで火災鎮圧薬品の膨張が発生される。このような消火装置は25ないし35Barの使用圧力(working pressure)下で作動するよう設計されている。
【0005】
特許文献2には、混合チャンバー内で2−フェーズ流動が起こる消火装置が示されている。両フェーズがチャンバー内に導入されると、ノズルを持つ混合チャンバーと連結される導管内で気体及び液体フェーズ部分が別個に保持されるプラグフロー(plug flow)が起こる。このような装置によってノズル出口で液体の分散されたストリームが起こり、排出ストリームは脈動式の特性を持つ。特許文献2の技術分野では、液体フェーズ内に気体フェーズの規定された相対的割合を持つ2−フェーズ流動を発生させる装置が開示されているが、ここではメータリングバルブ(metering valves)またはマニピュレータ(manipulators)のシステムが交換ベイシスで混合チャンバーに入るフェーズの供給導管を開閉する。これは液体フェーズ内に混合された気体フェーズが迅速に運送されることを必要とする。脈動流動(pulsating flows)に基づいたこのようなフェーズインターチェンジャー(phase interchangers)を用いることは、一定の圧力で作動しフェーズ間の圧力差が制限的に保持される固定システム、またはマニピュレータを駆動する外部ソースを持つシステムに限られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1197245号明細書
【特許文献2】国際公開95/24274号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ハンドヘルド(hand−held)携帯用消火器及びその他のスプレーヤとして使用するために携帯用液体アトマイザーの2−フェーズ流動を調節する装置を提供し、これらは自身の自納型圧縮気体フェーズソース(self−contained sources of pressurised gaseous phase)によって供給される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は液体アトマイザー内の2−フェーズ流動調節装置であって、加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネル(inlet channel)と、流動チューブを介して混合チャンバーをスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネルが備えられたシャーシー(chassis)内に形成された混合チャンバーを有する。本発明は、シャーシー内に形成されベイン(vane)を持つローター(rotor)が設けられた別個のシリンダー型パッキングチャンバーを特徴とする。ローターベインは、ローターベインによって区分されたパッキングチャンバーの別個のセクターに形成された両フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネルは、開放されたインターベインチャンネル(open inter−vane channnels)を介して液体フェーズを混合チャンバー内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネルと交互に閉鎖される。
【0009】
また、気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバーのセクターは、該セクター内でローターのインターベインチャンネルを遮断するパーティション(partition)の連続部分によって混合チャンバーから分離される。
【0010】
ローターは3つないし7つのベインを有し、それぞれのベインはパッキングチャンバー側壁の方向に傾斜され、気体フェーズインレットチャンネルと面する窪んだキャビティー(cavity)を持つのが望ましい。
【0011】
また、パッキングチャンバーの側壁には前記キャビティーと同一な高さに平衡チャンネル(equilibration channel)が形成されるのが望ましい。
【0012】
ローターはパッキングチャンバーのベース及びパーティション間に設けられ、パッキングチャンバーベース内には少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネルが形成され、パーティションはパッキングチャンバーを混合チャンバーから分離し、パーティション内には少なくとも一つの流動孔が形成されるのが望ましい。
【0013】
液体フェーズインレットのそれぞれはパッキングチャンバーベース内に、ベイン5の表面平面(surface plane)に対して傾斜された角度に形成されるのが望ましい。
【0014】
また、2−フェーズのインレットチャンネルは、ベインの表面平面に対して傾斜された角度に位置するのが好ましい。
【0015】
液体フェーズ容器、加圧された気体フェーズソース及び請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置を有する、2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーであって、前記2−フェーズ流動調節装置はシャーシー内に形成された混合チャンバーを有し、シャーシーには加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブを介して混合チャンバーをスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネルがあり、気体フェーズインレットチャンネルは気体チューブを介して気体フェーズソースと連結される、2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーは、本発明によりシャーシー内に形成されベインを持つローターが設けられた別個のシリンダー型パッキンクグチャンバーを特徴とする。ローターベインは、ローターベインによって区分されたパッキングチャンバーの別個のセクターに形成された両フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネルは、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネルと交互に閉鎖される。また、気体フェーズインレットチャンネルを有するパッキングチャンバーのセクターは、当該セクター内でローターのインターベインチャンネルを遮断するパーティションの連続部分によって混合チャンバーから分離される。さらに、シャーシーは液体フェーズ容器内に位置し、液体フェーズ容器内に位置する気体チューブはその壁に多数の小さいオリフィスを有する。
【0016】
アトマイザーの望ましいバージョンで、気体フェーズを有する容器(container)から成り、液体フェーズ容器内部に位置する、内部の気体フェーズソースに前記気体チューブが連結される。
【0017】
アトマイザーの他のバージョンで、気体フェーズを有する容器から成り、液体フェーズ容器の外部に位置する外部の気体フェーズソースに前記気体チューブが連結される。
【0018】
また、前記気体チューブが、液体フェーズ容器内の液体フェーズ表面上部の空きスペース(void)に生成される内部の加圧された気体フェーズソースに連結され、前記空きスペースボリューム(volume)が気体フェーズを有する容器を成すアトマイザーも望ましいバージョンである。
【発明の効果】
【0019】
2−フェーズの流動を調節するローターを使用することによって、液体フェーズは気体フェーズと交互に混合チャンバーに入り、そこから単一の流動導管を介してスプレーノズル、またはフィッティング(fittings)を介して互いに連結された一列のスプレーノズルに移動する。その後、ノズルから脈動性の排出が起こる。本装置の個別のエレメントを互いに適度に配置することによって、消火薬剤は消火能力に優れたフォーム(foam)または微細な水噴霧の形態で生成されることができる。さらに、本ローターを使用することによって、アトマイザーの使用時間が延長され、気体フェーズの膨張サイクル全体にわたって分散された液体フェーズの安定したスプレーが得られる。
【0020】
本発明に係る解法は、液体フェーズを有する圧力容器及び別個の気体フェーズを有する圧力容器が備えられた様々なタイプの消火器に使用するのに適合し、液体及び気体フェーズを同時に有する単一の圧力容器を持つ消火器に使用するのに適合している。この場合、液体表面上部の空きスペースボリュームが圧縮気体を有する場所として活用され、気体フェーズが加圧されたカートリッジ内に格納された消火器に使用するのに適合している。また、これと同様に、水基盤の化学薬品のハンドヘルドスプレーヤ、微細な水噴霧、火災鎮圧用フォーム及びその他の消火薬剤のハンドヘルドスプレーヤに使用するのに適合している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】2−フェーズ流動調節装置に対する軸方向断面図である。
【図2】一つの流動孔を有するパッキングチャンバー及び混合チャンバー間のパーティションに対する平面図である。
【図2a】パッキングチャンバー及び混合チャンバー間の3つの流動孔を有するパーティションに対する平面図である。
【図3】窪んだキャビティーを持つローターに対する平面図である。
【図4】キャビティーを持つ図3のローターに対する線B−Bに対する横断面図である。
【図5】2つのインレットチャンネルを持つパッキングチャンバーベースに対する平面図である。
【図6】図5のパッキングチャンバーベースに対する側面図である。
【図7】別途の気体フェーズ容器及び2フェーズ流動調節装置を有する液体フェーズ容器に対する断面図である。
【図8】気体フェーズを保管するための別途の内部容器を有するハンドヘルドアトマイザーを概略的に示す図である。
【図9】気体フェーズを保管するために外部に位置する容器を使用するハンドヘルドアトマイザーに対する図である。
【図10】液体フェーズ容器内の液体上部の空きスペースが、気体フェーズを保管するための内部容器の役割を果たすハンドヘルドアトマイザーに対する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
図1に示されたように、2−フェーズ流動調節装置は、加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルが備えられたシャーシー8内に混合チャンバーを有する。シャーシー8の上部パーツ4には混合チャンバーを、流動チューブ20を介してスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19が形成されている。混合チャンバー2の下にシャーシー8内にはシリンダー型パッキングチャンバー1があり、その内部にはベイン5を持つローター3が設けられている。このローター3のベインは2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖する。
【0024】
これらのインレットチャンネルはローターベイン5によって区分された、パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成されており、気体フェーズインレットチャンネル11は少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖されるが、液体フェーズインレットチャンネル12は開放されたインターベインチャンネルを介して液体を混合チャンバー2内に移送する。また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1部分はパーティションの連続部分によって混合チャンバー2から分離されるが、当該パーティション7の連続部分は、該セクター内にあるローター3インターベインチャンネルを閉鎖する。該セクター上に、パッキングチャンバー1を混合チャンバー2から分離するパーティション7にはローター3のインターベインチャンネルを混合チャンバー2と連結する流動孔がある。当該パーティション7は別個のピース(piece)で形成されたり、またはシャーシー8の上部パーツ4と同時に成形されることができる。
【0025】
ローター3は3つないし7つのベイン5を有し、パッキングチャンバーベース15及びパーティション7間に設けられる。パッキングチャンバーベース15内には少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12が形成されている。本実施の形態では、一つの液体フェーズインレットチャンネル12が形成されているが、該チャンネルは気体フェーズインレットチャンネル11に対してローターの軸方向平面内で180℃だけ移動されている。ベース15及びパーティション7の中央にはローター3のピン(pin)の安着のためのソケット23が形成されている。ベースはスナップリング(snap ring)17を用いてシャーシー8内に別途付着され、リングガスケット16を用いて周縁が密封される。シャーシー8内の膨張リング17の下にはフランジがあって、水基盤の消火器に用いられるストレーナー(strainer)を設けることができる。
【0026】
図2に示されたパーティション7は、一つの流動孔14及び一つの気体フェーズインレットチャンネル11を有するが、これらはローター3の回転軸線に対し互いに反対側に置かれている。気体フェーズインレットチャンネル11はパーティション7の連続部分に、ローターの回転方向寄りに向けて、ベイン5の面に傾斜された角度に形成される。
【0027】
図2aに示されたパーティション7のバージョンは、ローター3の回転軸線に対して均一な間隔で3つの流動孔14を有し、2つの流動孔14間に置かれた一つの気体フェーズインレット孔11を有し、気体フェーズインレット孔11はパーティション7の連続部分に傾斜された角度に形成されている。
【0028】
図3に示されたローター3は、3つのベイン5を有するが、これらは各々パッキングチャンバー1の側壁方向に傾斜され、気体フェーズインレットチャンネル11に面する窪んだキャビティー6を特徴としている。
【0029】
図4に示されたように、ローターキャビティー6がパーティション7の方向に向けると、ローターキャビティー6は、気体フェーズインレットチャンネル11に面し、これらはパッキングチャンバー1の側壁方向に平衡孔13を有するが、該平衡孔13はシャーシー8に形成された平衡チャンネル18と同一な高さに位置する。平衡チャンネル18及び平衡孔13を活用することによってパッキングチャンバー1の中に移送される気体及び液体フェーズ間に圧力差が分かり、ローター3の回転を安定化させることができる。
【0030】
図5に示されたベース15は、ローター3の回転軸線に対して均一な間隔で液体フェーズインレットチャンネル12を有し、これらの液体フェーズインレットチャンネル12はベイン5の表面に対して傾斜された角度に位置し、パッキングチャンバー1ローター3の回転方向に向けている。ベース15に液体フェーズインレットチャンネル12が一つのみある場合に、液体フェーズインレットチャンネル12はローター1の回転軸線に対して気体フェーズインレットチャンネル11の反対側に位置する。
【0031】
図6に示されたように、ベース15の表面に対する液体フェーズインレットチャンネル12の軸線の傾斜角度は約45度である。この角度は液体の軸方向の流動速度に対する所望する設計値によって30度〜60度まで変わる。
【0032】
図7に示されたように、2−フェーズ流動に基づいた携帯用ハンドヘルドアトマイザーは、気体チューブ9を介して内部の気体フェーズソースに連結された2−フェーズ流動調節装置を特徴としているが、気体フェーズソースは、液体フェーズ容器22の内部に位置した気体フェーズ容器21である。本装置のシャーシー8は液体フェーズ容器22内の液体フェーズ表面の下に位置し、気体チューブ9は気体フェーズインレットチャンネル11に付着されている。また、気体チューブ9はその壁に多数の小さいオリフィス10を有しており、気体フェーズが液体フェーズ容器22内に排出される。これらのオリフィス10の径は気体チューブ9の径より遥かに小さい。本2−フェーズ流動調節装置は、加圧された液体フェーズ及び気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルを備えたシャーシー8内に形成された混合チャンバー2と、流動チューブ20を介して混合チャンバーをスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19を有している。また、シャーシー8にはシリンダー型パッキングチャンバー1が含まれているが、このパッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられ、該ローター3のベイン5は、ローターベイン5によって区分された、パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖する。気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖される。ここで、気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1セクターは、該セクター内でローター3のインターベインチャンネルを閉鎖するパーティション7の連続部分により混合チャンバー2から分離されている。パッキングチャンバー1の側壁には平衡孔13と同一な高さに平衡チャンネル18が形成されているが、平衡孔13は図4に示されている。気体フェーズインレットチャンネル11に対する平衡チャンネル18の角度位置は、本装置に求められる性能の特性に応じて決められる。
【0033】
図8、9及び10に示されたように、ハンドヘルドアトマイザーは液体フェーズ容器22の内部に位置する2−フェーズ流動調節装置を有するが、実施の形態により気体フェーズソースが前記容器の内部または外部に位置することが分かる。全ての実施の形態において、液体フェーズ容器22の内部に位置する気体チューブ9にはその壁に小さいオリフィスが含まれている。
【0034】
図8は、図7に詳細に示されたアトマイザーを概略的に示しているが、気体フェーズが入れられた別途の容器21は液体フェーズ容器22の内部に位置する。アトマイザーにはグリップハンドル(grip handle)、スプレーノズル及び遮断バルブを有するヘッドアセンブリーが装着される。
【0035】
図9は、気体フェーズが入れられた別途の容器21内の気体フェーズソースが液体フェーズ容器22の外部に位置するアトマイザーを示している。
【0036】
図10は、気体フェーズソースが液体フェーズ容器22内の液体フェーズ表面上部の空きスペースに形成された実施に形態を示しているが、空きスペースのボリュームが気体フェーズを入れる容器21を構成する。この実施の形態において、遮断バルブはヘッドアセンブリーの胴体に装着される。
【0037】
2−フェーズ流動に基づいた携帯用アトマイザーは消火器用及び作動圧力が減る状態下において機能を行なうその他のアトマイザー用として使用される。消火器及びその他のハンドヘルドスプレーヤにおいて最初の作動圧力は略25Barを超えない。本発明に係る2−フェーズ流動調節装置のアトマイザーを使用すれば、最初の圧力レベルから大気圧レベルに至るまでの全体的な圧力強化状態で、分散される液体フェーズの安定したストリーム発生を確保することができる。
【0038】
本発明の主題であるアトマイザーの作動は、ノズルまたはヘッドアセンブリーに設けられた遮断バルブを開放すれば作動が行なわれる。気体フェーズソースからの圧縮された気体は、気体チューブ9を介して2−フェーズ流動調節装置のパッキングチャンバー1に移動される。気体チューブ壁にあるオリフィス10によって圧力差の漸進的な平衡が行なわれる。気体フェーズが入れられた別途の容器21が使用される実施の形態において、該容器が液体フェーズ容器22の内部または外部に位置するかどうかを問わず、気体チューブ9の壁にあるオリフィス10によって、圧縮された気体フェーズが液体フェーズ容器22内に漸進的に伝達される。液体フェーズ容器22内の液体表面上部の空きスペースが圧縮された気体フェーズソースになる場合、この空きスペースのボリュームが気体フェーズを保管する容器21を構成するが、ガスチューブオリフィス10によって、加圧された気体フェーズが漸進的に気体チューブ9の中に、またローター3を有しているパッキングチャンバー1内に伝達される。パッキングチャンバー1を通過する液体及び気体フェーズの両フェーズの流動はローター3を回転させる。ローター3が回転する間、液体フェーズと気体フェーズが交互に混合チャンバー2を介して流動チューブ20に移送されながらフェーズの分配が行なわれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体アトマイザー内の2−フェーズ流動調節装置であって、
前記2−フェーズ流動調節装置はシャーシー(chassis)8内に形成された混合チャンバー2を有し、前記シャーシー8には加圧された液体フェーズ及び加圧された気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネル(inlet channel)と、流動チューブ20を介して前記混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル(outlet channel)19がある、液体アトマイザー内の2−フェーズ流動調節装置において、
前記シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、前記パッキングチャンバー1内にはベイン(vane)5を持つローター(rotor)3が設けられ、前記ローターのベイン5は、ローターベインによって区分された前記パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内でローター3のインターベインチャンネルを遮断するパーティション(partition)7の連続部分によって前記混合チャンバー2から分離されることを特徴とする2−フェーズ流動調節装置。
【請求項2】
前記ローター3は3つないし7つのベイン5を有し、前記ベイン5のそれぞれは、前記パッキングチャンバー1の側壁の方向に傾斜され、前記気体フェーズインレットチャンネル11と面する窪んだキャビティー(cavity)6を有することを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項3】
前記パッキングチャンバー1の側壁には前記キャビティー6と同一な高さに平衡チャンネル(equilibration channel)18が形成されることを特徴とする請求項2に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項4】
前記ローター3はパッキングチャンバー1ベース15及びパーティション7間に設けられ、前記パッキングチャンバー1ベース15内には少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12が形成され、前記パーティション7はパッキングチャンバー1を混合チャンバー2から分離し、前記パーティション7内には少なくとも一つの流動孔14が形成されることを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項5】
前記液体フェーズインレット12のそれぞれはパッキングチャンバー1ベース15内に、ベイン5の表面平面(surface plane)に対して傾斜された角度に形成されることを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項6】
2−フェーズのインレットチャンネルはベイン5の表面平面に対して傾斜された角度に位置することを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項7】
2−フェーズ流動基盤の携帯用液体アトマイザーであって、
前記アトマイザーは液体フェーズ容器22、加圧された気体フェーズソース及び請求項1の2−フェーズ流動調節装置を有し、前記2−フェーズ流動調節装置はシャーシー8内に形成された混合チャンバー2を有し、前記シャーシー8には加圧された液体フェーズ及び加圧された気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブ20を介して前記混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19があり、気体フェーズインレットチャンネル11は気体チューブ9を介して気体フェーズソースと連結される、2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーにおいて、
前記シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、前記パッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられ、前記ローターのベイン5は、ローターベイン5によって区分された前記パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内においてローター3のインターベインチャンネルを遮断するパーティション7の連続部分によって前記混合チャンバー2から分離され、前記シャーシー8は液体フェーズ容器22内に位置し、前記液体フェーズ容器22内に位置する気体チューブ9はその壁に多数の小さいオリフィス10を有することを特徴とするアトマイザー。
【請求項8】
前記気体チューブ9は、気体フェーズを有する容器(container)21から成り、前記液体フェーズ容器22の内部に位置する内部の気体フェーズソースに連結されることを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【請求項9】
前記気体チューブ9は、気体フェーズを有する容器21から成り、前記液体フェーズ容器22の外部に位置する外部の気体フェーズソースに連結されることを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【請求項10】
前記気体チューブ9は、前記液体フェーズ容器22内の液体フェーズ表面上部の空きスペース(void)に生成される内部の加圧された気体フェーズソースに連結され、前記空きスペースボリューム(void volume)が気体フェーズを有する容器を成すことを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【請求項1】
液体アトマイザー内の2−フェーズ流動調節装置であって、
前記2−フェーズ流動調節装置はシャーシー(chassis)8内に形成された混合チャンバー2を有し、前記シャーシー8には加圧された液体フェーズ及び加圧された気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネル(inlet channel)と、流動チューブ20を介して前記混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル(outlet channel)19がある、液体アトマイザー内の2−フェーズ流動調節装置において、
前記シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、前記パッキングチャンバー1内にはベイン(vane)5を持つローター(rotor)3が設けられ、前記ローターのベイン5は、ローターベインによって区分された前記パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内でローター3のインターベインチャンネルを遮断するパーティション(partition)7の連続部分によって前記混合チャンバー2から分離されることを特徴とする2−フェーズ流動調節装置。
【請求項2】
前記ローター3は3つないし7つのベイン5を有し、前記ベイン5のそれぞれは、前記パッキングチャンバー1の側壁の方向に傾斜され、前記気体フェーズインレットチャンネル11と面する窪んだキャビティー(cavity)6を有することを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項3】
前記パッキングチャンバー1の側壁には前記キャビティー6と同一な高さに平衡チャンネル(equilibration channel)18が形成されることを特徴とする請求項2に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項4】
前記ローター3はパッキングチャンバー1ベース15及びパーティション7間に設けられ、前記パッキングチャンバー1ベース15内には少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12が形成され、前記パーティション7はパッキングチャンバー1を混合チャンバー2から分離し、前記パーティション7内には少なくとも一つの流動孔14が形成されることを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項5】
前記液体フェーズインレット12のそれぞれはパッキングチャンバー1ベース15内に、ベイン5の表面平面(surface plane)に対して傾斜された角度に形成されることを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項6】
2−フェーズのインレットチャンネルはベイン5の表面平面に対して傾斜された角度に位置することを特徴とする請求項1に記載の2−フェーズ流動調節装置。
【請求項7】
2−フェーズ流動基盤の携帯用液体アトマイザーであって、
前記アトマイザーは液体フェーズ容器22、加圧された気体フェーズソース及び請求項1の2−フェーズ流動調節装置を有し、前記2−フェーズ流動調節装置はシャーシー8内に形成された混合チャンバー2を有し、前記シャーシー8には加圧された液体フェーズ及び加圧された気体フェーズを移送するための別個のインレットチャンネルと、流動チューブ20を介して前記混合チャンバー2をスプレーノズルと連結するアウトレットチャンネル19があり、気体フェーズインレットチャンネル11は気体チューブ9を介して気体フェーズソースと連結される、2−フェーズ流動基盤の携帯用アトマイザーにおいて、
前記シャーシー8内には別個のシリンダー型パッキングチャンバー1が形成され、前記パッキングチャンバー1内にはベイン5を持つローター3が設けられ、前記ローターのベイン5は、ローターベイン5によって区分された前記パッキングチャンバー1の別個のセクターに形成された2−フェーズのインレットチャンネルを間欠的に閉鎖し、気体フェーズインレットチャンネル11は、開放されたインターベインチャンネルを介して液体フェーズを混合チャンバー2内に移送する少なくとも一つの液体フェーズインレットチャンネル12と交互に閉鎖され、また気体フェーズインレットチャンネル11を有するパッキングチャンバー1のセクターが、該セクター内においてローター3のインターベインチャンネルを遮断するパーティション7の連続部分によって前記混合チャンバー2から分離され、前記シャーシー8は液体フェーズ容器22内に位置し、前記液体フェーズ容器22内に位置する気体チューブ9はその壁に多数の小さいオリフィス10を有することを特徴とするアトマイザー。
【請求項8】
前記気体チューブ9は、気体フェーズを有する容器(container)21から成り、前記液体フェーズ容器22の内部に位置する内部の気体フェーズソースに連結されることを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【請求項9】
前記気体チューブ9は、気体フェーズを有する容器21から成り、前記液体フェーズ容器22の外部に位置する外部の気体フェーズソースに連結されることを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【請求項10】
前記気体チューブ9は、前記液体フェーズ容器22内の液体フェーズ表面上部の空きスペース(void)に生成される内部の加圧された気体フェーズソースに連結され、前記空きスペースボリューム(void volume)が気体フェーズを有する容器を成すことを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【図1】
【図2】
【図2a】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図2a】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2013−517013(P2013−517013A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547979(P2012−547979)
【出願日】平成23年1月10日(2011.1.10)
【国際出願番号】PCT/PL2011/000001
【国際公開番号】WO2011/087383
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(512158402)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月10日(2011.1.10)
【国際出願番号】PCT/PL2011/000001
【国際公開番号】WO2011/087383
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(512158402)
【Fターム(参考)】
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