説明

2−ヘテロアリール−6−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジンの多置換誘導体、ならびにこの調製および治療への使用

塩基または酸付加塩としての、式(I)の化合物:


式中、Rはヘテロアリールまたは複素環式基であり、1個以上の原子または基で場合により置換される;Xは1から4個の置換基であり、互いに同一であるか異なっていて、水素、ハロゲン、(C−C10)アルキル、ハロ(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、NRaRb、ニトロ、またはシアノから選択され、この(C−C10)アルキル基はハロゲン、(C−C10)アルコキシ、(C−C10)ハロゲノアルコキシ、NRaRb、またはヒドロキシルから選択される1個以上の基で場合により置換され;Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、1から4個の置換基であり、互いに同一であるか異なっていて、水素、ハロゲン、(C−C10)アルキル、ハロ(C−C10)アルキル、または(C−C10)アルコキシから選択され;RおよびRは、互いに独立して、水素原子またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基、または場合により置換されるアリール基を表し;Rは、水素原子、Rf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基、または場合により置換されるアリール基である。本発明は治療に、および合成法に用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2−ヘテロアリール−6−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジンの多置換誘導体、この調製、およびNurr−1核内受容体(NR4A2、NOT、TINUR、RNR−1、およびHZF3としても公知)が関与する疾患の治療または予防へのこの使用に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明の対象は、塩基の形または酸付加塩の形の式(I)の化合物でもある:
【0003】
【化1】

式中:
は、ヘテロアリールまたは複素環式基を表し、この基は、1個以上の互いに独立して以下から選択される原子または基で場合により置換することができる:ハロゲン、(C−C10)アルキル、ハロ(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、ハロ(C−C10)アルコキシ、オキソ、(C−C10)チオアルキル、−S(O)(C−C10)アルキル、−S(O)(C−C10−アルキル)、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ(C−C10)アルキレン、NRaRb(C−C10)アルキレン、(C−C10)アルコキシ(C−C10)アルキレンオキシ、NRaRb、CONRaRb、SONRaRb、NRcCORd、OC(O)NRaRb、OCO(C−C10)アルキル、NRcC(O)ORe、NRcSORe、アリール(C−C10)アルキレン、単環式ヘテロアリールまたはアリール、この単環式ヘテロアリールまたはアリールは、ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、オキソ基、ニトロ基、シアノ基、およびOCO(C−C10)アルキル基から選択される1つ以上の置換基で場合により置換され、R1はイミダゾ[1,2−a]ピリジンと芳香族炭素で結合している;
Xは、1から4つの置換基を表し、置換基は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、NRaRb、ニトロ、およびシアノから選択され、(C−C10)アルキル基はハロゲン、(C−C10)アルコキシ、(C−C10)ハロアルコキシ、NRaRb、またはヒドロキシルから選択される1つ以上の基で場合により置換することができる;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、1から4つの置換基を表し、置換基は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、(C−C10)アルキル、ハロ(C−C10)アルキル、および(C−C10)アルコキシから選択される;
およびRは、互いに独立して以下を表し、
水素原子、
RF基で場合により置換される(C−C10)アルキル;
以下から選択される1つ以上の置換基で場合により置換されるアリール基:ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、およびシアノ基;
とXは、これらが結合した炭素原子と一緒になって、炭素原子を5から7個含む炭素系環を形成することができ;
は、以下を表し:
水素原子;
RF基で場合により置換される(C−C10)アルキル;
以下から選択される1つ以上の置換基で場合により置換されるアリール基:ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、(C−C10)アルキル(CO)−基、CONRaRb基、NRcCORd基、OC(O)NRaRb基、OCO(C−C10)アルキル基、NRcC(O)ORe基、およびアリール基、このアリールは、ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、またはシアノ基から選択される1つ以上の置換基で場合により置換される;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子、(C−C10)アルキル基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し;
または、RaとRbは、これらが結合した窒素原子と一緒になって、アゼチジン基、ピロリジン基、ピペリジン基、アゼピン基、モルホリン基、チオモルホリン基、ピペラジン基、またはホモピペラジン基を形成し、これらの基は、(C−C10)アルキル基、アリール基、またはアリール(C−C10)アルキレン基で場合により置換される;
RcおよびRdは、互いに独立して、水素原子、(C−C10)アルキル基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し、
または、RcとRdが一緒になって(C−C)アルキレン基を形成し;
Reは、(C−C10)アルキル基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し、
またはRcとReが一緒になって(C−C)アルキレン基を形成し;
Rfは、ハロゲン原子、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、NRaRb基、C(O)NRaRb基、NRcCORd基、OC(O)NRaRb基、OCO(C−C10)アルキル基、NRcCOORe基、SONRaRb基、NRcSORe基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し、このアリールは以下から選択される1つ以上の置換基で場合により置換される:ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、およびOCO(C−C10)アルキル基。
【発明を実施するための形態】
【0004】
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を含有することができる。従って、式(I)の化合物は、鏡像異性体の形またはジアステレオ異性体の形で存在することができる。こうした鏡像異性体およびジアステレオ異性体、ならびにラセミ混合物を含むこれらの混合物も本発明の一部である。
【0005】
式(I)の化合物は、塩基の形または酸付加塩の形で存在することができる。そうした付加塩も本発明の一部である。
【0006】
これらの付加塩は、医薬的に許容される酸を用いて調製することができるが、例えば、式(I)の化合物の精製または単離に有用な他の酸との塩も本発明の一部である。
【0007】
式(I)の化合物は、水和物の形または溶媒和物の形、即ち1個以上の水分子または溶媒と会合または結合した形でも存在できる。そうした水和物および溶媒和物も本発明の一部である。
【0008】
本発明の文脈において:
「(C−C)基」という用語は、xからt個の炭素原子を含有する基を意味するものとする;
「ハロゲン原子」という用語は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味するものとする;
「アルキル基」という用語は、直鎖、分岐鎖、または環状の飽和アルキル基で場合により置換される、直鎖、分岐鎖、または環状の飽和脂肪族基を意味するものとする。例としてメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロプロピル、シクロプロピルメチルなどの基が挙げられる;
「アルキレン基」という用語は、二価アルキル基を意味するものとする;
「アルコキシ基」という用語は、−O−アルキルラジカルを意味するものとし、このアルキルは上記で定義したとおりである;
「ハロアルキル基」という用語は、1個以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味するものとし、ハロゲン原子は同一であっても異なっていてもよい。例として、CF、CHCF、CHF、およびCCl基が挙げられる;
「ハロアルコキシ基」という用語は、−O−アルキルラジカルを意味するものとし、このアルキル基は上記で定義したとおりであって1個以上のハロゲン原子で置換されており、ハロゲン原子は同一であっても異なっていてもよい。例として、OCF、OCHF、OCCl基が挙げられる;
「チオアルキル基」という用語は、S−アルキルラジカルを意味するものとし、このアルキル基は上記で定義したとおりである;
「アリール基」という用語は、6から10個の原子を含有する単環式もしくは二環式の芳香族基を意味するものとする。例として、フェニル基およびナフチル基が挙げられる;
「ヘテロアリール基」という用語は、5から10個の原子を含有し、そのうち1から4個がN、O、およびSから選択されるヘテロ原子である、単環式もしくは二環式の芳香族基を意味するものとする。ヘテロアリール基の例として、以下が挙げられる:ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、チエノチオフェン、フロフラン、チエノフラン、フロピロール、チエノピロール、ピロロピロール、ピロロイソオキサゾール、フロイソオキサゾール、チエノイソオキサゾール、イソオキサゾロイソオキサゾール、ピロロオキサゾール、フロオキサゾール、チエノオキサゾール、オキサゾロイソオキサゾール、オキサゾロオキサゾール、ピロロイソチアゾール、フロイソチアゾール、チエノイソチアゾール、イソチアゾロイソオキサゾール、イソチアゾロオキサゾール、イソチアゾロイソチアゾール、ピロロチアゾール、フロチアゾール、チエノチアゾール、チアゾロオキサゾール、チアゾロイソオキサゾール、チアゾロイソチアゾール、チアゾロチアゾール、ピロロピラゾール、フロピラゾール、チエノピラゾール、ピラゾロイソオキサゾール、ピラゾロオキサゾール、ピラゾロイソチアゾール、ピラゾロチアゾール、ピラゾロピラゾール、ピロロイミダゾール、フロイミダゾール、チエノイミダゾール、イミダゾイソオキサゾール、イミダゾオキサゾール、イミダゾイソチアゾール、イミダゾチアゾール、イミダゾピラゾール、イミダゾイミダゾール、ピロロオキサジアゾール、フロオキサジアゾール、チエノオキサジアゾール、ピラゾロオキサジアゾール、イミダゾオキサジアゾール、フロチアジアゾール、チエノチアジアゾール、ピロロチアジアゾール、イミダゾチアジアゾール、ピラゾロチアジアゾール、チエノトリアゾール、ピロロトリアゾール、フロトリアゾール、オキサゾロトリアゾール、イソオキサゾロトリアゾール、チアゾロトリアゾール、イソチアゾロトリアゾール、ピラゾロトリアゾール、イミダゾトリアゾール、インドール、イソインドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン、ピラゾロピリジン、トリアゾロピリジン、テトラゾロピリジン、ピロロピリミジン、イミダゾピリミジン、ピラゾロピリミジン、トリアゾロピリミジン、ピロロピラジン、イミダゾピラジン、ピラゾロピラジン、トリアゾロピラジン、ピロロピリダジン、イミダゾピリダジン、ピラゾロピリダジン、トリアゾロピリダジン、ピロロトリアジン、イミダゾトリアジン、ピラゾロトリアジン、フロピリジン、フロピリミジン、フロピラジン、フロピリダジン、フロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、イソオキサゾロピリジン、イソオキサゾロピリミジン、イソオキサゾロピラジン、イソオキサゾロピリダジン、オキサジアゾロピリジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、チエノピリジン、チエノピリミジン、チエノピラジン、チエノピリダジン、チエノトリアジン、チアゾロピリジン、チアゾロピリミジン、チアゾロピラジン、チアゾロピリダジン、イソチアゾロピリジン、イソチアゾロピリミジン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリダジン、チアジアゾロピリジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、ナフチリジン、ベンゾトリアジン、ピリドピリミジン、ピリドピラジン、ピリドピリダジン、ピリドトリアジン、ピリミドピリミジン、ピリミドピラジン、ピリミドピリダジン、ピラジノピラジン、ピラジノピリダジン、ピリダジノピリダジン。
【0009】
「複素環基」という用語は、9から10個の原子を含有し、そのうち1から4個がN、O、およびSから選択されるヘテロ原子である二環式基で、一方の環は芳香族性であり他方の環は飽和または部分飽和で、環はそれぞれヘテロ原子を多くても2個しか含まない基を意味するものとする。二環式基の例として、以下を挙げることができる:ベンゾジオキソール、ベンゾオキサチオール、ベンゾピラン、ベンゾチオピラン、ベンゾオキサジン、ベンゾチアジン、ベンゾジオキシン、ベンゾチオキシン、ジオキソロピリジン、オキサチオロピリジン、ピラノピリジン、チオピラノピリジン、オキサジノピリジン、チアジノピリジン、ジオキシノピリジン、チオキシノピリジン、ジオキソロピリミジン、オキサチオロピリミジン、ピラノピリミジン、チオピラノピリミジン、オキサジノピリミジン、チアジノピリミジン、ジオキシノピリミジン、チオキシノピリミジン、ジオキソロピラジン、オキサチオロピラジン、ピラノピラジン、チオピラノピラジン、オキサジノピラジン、チアジノピラジン、ジオキシノピラジン、チオキシノピラジン、ジオキソロピリダジン、オキサチオロピリダジン、ピラノピリダジン、チオピラノピリダジン、オキサジノピリダジン、チアジノピリダジン、ジオキシノピリダジン、チオキシノピリダジン、インドール、イソインドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン、ピラゾロピリジン、ピロロピリミジン、イミダゾピリミジン、ピラゾロピリミジン、ピロロピラジン、イミダゾピラジン、ピラゾロピラジン、ピロロピリダジン、イミダゾピリダジン、ピラゾロピリダジン、フロピリジン、フロピリミジン、フロピラジン、フロピリダジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、イソオキサゾロピリジン、イソオキサゾロピリミジン、イソオキサゾロピラジン、イソオキサゾロピリダジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、チエノピリジン、チエノピリミジン、チエノピラジン、チエノピリダジン、チアゾロピリジン、チアゾロピリミジン、チアゾロピラジン、チアゾロピリダジン、イソチアゾロピリジン、イソチアゾロピリミジン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリダジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、ナフチリジン、ピリドピリミジン、ピリドピラジン、ピリドピリダジン、ピリミドピリミジン、ピリミドピラジン、ピリミドピリダジン、ピラジノピラジン、ピラジノピリダジン、ピリダジノピリダジン、これらの二環式基の環の一方は飽和または部分飽和の形で、例えば、ジヒドロベンゾフラン、テトラヒドロキノリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、またはベンゾジオキソールである;
「芳香族炭素」という用語は、芳香族環に含まれる炭素を意味するものとする;
「硫黄原子」および「窒素原子」という用語は、酸化した状態(N−オキシド、スルホキシド、スルホン)も含む。
【0010】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第一の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し、
これらの基は、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、NRaRb、(C−C10)アルコキシ、アリール、およびCONRaRbから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0011】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第二の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフリル基、ジヒドロベンゾフリル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、ハロゲン、メチル、オキソ、NRaRb、メトキシ、エトキシ、フェニル、イソペンチル、およびCONHC(CHから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0012】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第三の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
Xは、1個か2個の水素原子またはハロゲンを表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0013】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第四の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
Xは、1個か2個の水素原子またはフッ素原子を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0014】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第五の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子または(C−C10)アルキルを表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0015】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第六の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子またはメチル基を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0016】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第七の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
およびRは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0017】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第八の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
およびRは、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0018】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第九の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシを表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0019】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、水素原子、またはメチル基、ブチル基、およびメトキシエチル基から選択される基を表し;
その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0020】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十一の化合物群は、式中が以下のとおりである化合物からなる:
【0021】
【化2】

の基は、この基を有するフェニルの2位、3位、または4位にあり;その他の置換基は上記で定義したとおりである。
【0022】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十二の化合物群は、塩基の形または酸付加塩の形であり、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、KRaRb、(C−C10)アルコキシ、アリール、およびCONRaRbから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
Xは、1個か2個の水素原子またはハロゲン原子を表し;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子または(C−C10)アルキルを表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシを表す。
【0023】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十三の化合物群は、塩基の形または酸付加塩の形であり、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフリル基、ジヒドロベンゾフリル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、ハロゲン、メチル、オキソ、NRaRb、エトキシ、フェニル、イソペンチル、CONHC(CH、およびメトキシから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し;
Xは、1個か2個の水素原子またはフッ素原子を表し;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子またはメチル基を表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し;
は、水素原子、またはメチル基、ブチル基、およびメトキシエチル基から選択される基を表す。
【0024】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十四の化合物群は、塩基の形または酸付加塩の形であり、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、NRaRb、(C−C10)アルコキシ、アリール、およびCONRaRbから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
Xは、1個か2個の水素原子またはハロゲン原子を表し;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシを表し;
【0025】
【化3】

の基は、この基を有するフェニルの2位、3位、または4位にある。
【0026】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十五の化合物群は、塩基の形または酸付加塩の形であり、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフリル基、ジヒドロベンゾフリル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、ハロゲン、メチル、オキソ、NRaRb、エトキシ、フェニル、イソペンチル、CONHC(CH、およびメトキシから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し;
Xは、1個か2個の水素原子またはフッ素原子を表し;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子またはメチル基を表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し;
は、水素原子、またはメチル基、ブチル基、およびメトキシエチル基から選択される基を表し;
【0027】
【化4】

の基は、この基を有するフェニルの2位、3位、または4位にある。
【0028】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、第十六の化合物群は、塩基の形または酸付加塩の形であり、式中が以下のとおりである化合物からなる:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基を表し、これらの基は、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、NRaRb、およびアリールから選択される互いに独立した1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
Xは水素を表し、
Rは、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子を表し;
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシ基を表す。
【0029】
本発明の対象である式(I)の化合物のなかで、詳細には以下の化合物を挙げることができる:
{3−[2−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[3−[2−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
6−(3−tertブトキシメチルフェニル)−2−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン塩酸塩(1:2);
[3−[2−(チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール
[3−[2−(キノリン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−[2−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−[(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
6−[6−(3−ヒドロキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンおよびこの塩酸塩;
2−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)−6−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン;
6−[6−(3−ヒドロキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オンおよびこの塩酸塩;
[2−(2−フラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:1);
{3−[2−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{3−[2−(5−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(6−アミノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2−アミノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(3−フェニルイソオキサゾール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[3−[2−(ベンゾフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[3−[2−(ベンゾフラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[4−[2−(ベンゾフラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[3−[2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[4−[2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[3−[2−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
2−(ベンゾフラン−2−イル)−6−[3−(2−メトキシエトキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン;
6−[3−(2−メトキシエトキシメチル)フェニル]−2−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこのシュウ酸塩;
[3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:1);
{3−[2−(1H−インドール−3−イル)−3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2−エトキシピリミジン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[2−(2−キノリン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2−クロロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{2−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{2−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{3−[2−(3−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
2−{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ピリジン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(5−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾフラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾフラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(2−フラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−チアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
2−{3−[2−(1H−インダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オールおよびこの塩酸塩;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1H−インダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[2−フルオロ−6−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−ピリジン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
{2−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−6−フルオロフェニル}メタノール;
[2−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾ[b]チエニル−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−チアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−ピリジン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{3−[2−(5−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2,6−ジフルオロフェニル}メタノール;
[3−(2−ベンゾフラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾフラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−チアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
6−(3−メトキシメチルフェニル)−2−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの塩酸塩;
2−(1H−インドール−6−イル)−6−(3−メトキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの塩酸塩;
2−{3−[2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
[2−フルオロ−6−(3−メチル−2−チエニル−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{2−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−6−フルオロフェニル}メタノール;
[2−(2−ベンゾフラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾフラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−フラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{3−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2,6−ジフルオロフェニル}メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−フラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
2−(1H−インドール−6−イル)−6−[3−[2−(メトキシエチル)オキシメチル]フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン;
2−[3−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
[2−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
2−{3−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(1H−インドール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(2−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(4−メチルチエン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(2−キノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−イソキノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−(3−{2−[1−(3−メチルブチル)−1H−ピラゾール−4−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル)プロパン−2−オール;
2−[3−(2−キノリン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(6−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール
{2−フルオロ−6−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(4−メチルチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−ピリミジン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インドール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(2−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(4−メチルチエン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−キノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−イソキノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{2−[2−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−6−フルオロフェニル}メタノール;
(2−フルオロ−6−{2−[1−(3−メチルブチル)−1H−ピラゾール−4−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル)メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(6−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(4−メチルチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(2−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(4−メチルチエン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−キノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−イソキノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{3−[2−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2,6−ジフルオロフェニル}メタノール;
(2,6−ジフルオロ−3−{2−[1−(3−メチルブチル)−1H−ピラゾール−4−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル)メタノール;
N−tert−ブチル−5−[6−(2,4−ジフルオロ−3−ヒドロキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]ニコチンアミド。
【0030】
本発明に従って、一般式(I)の化合物はスキーム1に記載のプロセスに従って調製することができる。
【0031】
【化5】

【0032】
本発明の化合物は、スキーム1(経路A)に従って、例えば、A.Gueiffier in Helv.Chim.Acta 2001,84,3610−3615に記載の方法に従って、パラジウムなどの金属触媒を用いて、一般式(I)の化合物が得られるように、一般式(IV)のイミダゾピリジン(式中、RおよびR1は上記で定義したとおりであり、Yはハロゲン原子またはホウ素誘導体を表す)と、一般式(VII)の誘導体(式中、R2、R3、R4、およびXは上記で定義したとおりであり、ZはYがハロゲン原子を表すならホウ素誘導体またはスズ誘導体を、Yがホウ素誘導体を表すならハロゲンを表す)とをカップリング反応させることにより、調製することができる。
【0033】
または、本発明の化合物は、スキーム1(経路B)に従って、例えば、S.Buchwald in J.A.C.S.2005,127,4685に記載の方法に従って、パラジウムなどの金属触媒を用いて、一般式(I)の化合物が得られるように、一般式(IX)の2−クロロイミダゾピリジン(式中、R、R2、R3、R4、およびXは上記で定義したとおりである)と、一般式(X)の誘導体(式中、R1は上記で定義したとおりであり、Wはホウ素誘導体またはスズ誘導体を表す)とをカップリング反応させることにより、調製することができる。
【0034】
スキーム1(経路C)に従って、例えば、S.Buchwald in J.A.C.S.2005,127,4685に記載される方法に従って、パラジウムなどの金属触媒を用いて、式(XII)の化合物が得られるように、一般式(XI)の誘導体(式中、R、R2、R3、およびXは上記で定義したとおりであり、PGは、例えば、T.Greene dans 「Protective Groups in Organic Synthesis」(Wiley Interscience)に記載されるようなヒドロキシル官能基保護基を表す)を、一般式(X)の誘導体(式中、R1は上記で定義したとおりであり、Wはホウ素誘導体またはスズ誘導体を表す)とのカップリング反応にかけることができる。最終的に、式(I)の化合物が得られるように、式(XII)の化合物を、例えば、T.Greene in「Protective Groups in Organic Synthesis」(Wiley Interscience)に記載されるように、または当業者に公知である任意の他の方法により、脱保護反応にかけることができる。
【0035】
または、本発明の化合物は、Rがイミダゾピリジン核の3位にある一般式(I)の化合物が得られるように、スキーム1(経路D)に従って、一般式(XIII)のアミノピリジン(式中、R2、R3、R4、およびXは上記で定義したとおりであるがR4は水素原子ではない)と一般式(VI)のハロケトン(式中、RおよびR1は上記で定義したとおりである)との縮合により調製することができる。
【0036】
R4が水素原子を表す場合、スキーム1(経路E)に従って、一般式(XIII)の化合物を、例えば、T.Greene in「Protective Groups in Organic Synthesis」(Wiley Interscience)に記載されるように、または当業者に公知である任意の方法により、一般式(XIV)の誘導体(式中、R2、R3、およびXは上記で定義したとおりであり、PGはヒドロキシル官能基保護基を表す)に変換することができる。Rがイミダゾピリジン核の3位にある一般式(XII)の化合物が得られるように、一般式(XIV)の化合物を、一般式(VI)のハロケトン(式中、RおよびR1は上記で定義したとおりである)と縮合させることができる。最終的に、一般式(I)の化合物が得られるように、一般式(XII)の化合物を、例えば、T.Greene in「Protective Groups in Organic Synthesis」(Wiley Interscience)に記載されるように、または当業者に公知である任意の他の方法により、脱保護反応にかけることができる。
【0037】
本発明に従って、一般式(I)の化合物の中間体は、スキーム2に記載のプロセスに従って調製することができる。
【0038】
【化6】

【0039】
スキーム2(経路a)に従って、例えば、L.Cai in J.Med.Chem.2007,50,4746に記載の方法に従って、Rがイミダゾピリジン核の5位、7位、または8位にある一般式(IV)の化合物が得られるように、一般式(II)のアミノピリジン(式中、Rは上記で定義したとおりであり、Yはハロゲン原子またはホウ素誘導体を表す)と、一般式(III)のハロケトン(式中、R1は上記で定義したとおりである)とを縮合させて式(IV)の化合物を得ることができる。
【0040】
または、スキーム2(経路b)に従って、Rがイミダゾピリジン核の3位にある一般式(IV)の化合物が得られるように、一般式(V)のアミノピリジン(式中、Yはハロゲン原子またはホウ素誘導体を表す)と、一般式(VI)のハロケトン(式中、RおよびR1は上記で定義したとおりである)とを縮合させて式(IV)の化合物を得ることができる。
【0041】
スキーム2(経路c)に従って、一般式(XIIIa)、(XIIIb)、または(XIV)の化合物は、パラジウムなどの金属触媒を用いて、保護基R’で保護した一般式(Va)または(Vb)のアミノピリジン(式中、Yはハロゲン原子またはホウ素誘導体を表す)と、一般式(VII)の誘導体(式中、R2、R3、およびXは上記で定義したとおりであり、R6はR4(化合物XIIIaおよびXIIIb)またはヒドロキシル官能基保護基PG(化合物XIV)を表し、ZはYがハロゲンを表すならホウ素誘導体もしくはスズ誘導体を、Yがホウ素誘導体を表すならハロゲンを表す)とをカップリング反応させることにより、調製することができる。
【0042】
スキーム2(経路d)に従って、一般式(VIII)の化合物は、例えば、C.Townsend in Syn.Commun.1997,27,1763−1765に記載される方法に従って、一般式(II)の化合物から調製することができる。一般式(IX)または(XI)の化合物(式中、R、R2、R3、およびXは上記で定義したとおりであり、R6はR4基(化合物IX)または保護基PG(化合物XI)を表す)は、例えば、A.Gueiffier in Helv.Chim.Acta 2001,84,3610−3615に記載の方法に従って、パラジウムなどの金属触媒を用いて、一般式(VIII)のイミダゾピリジン(式中、Rは上記で定義したとおりであり、Yはハロゲン原子またはホウ素誘導体を表す)と、一般式(VII)の誘導体(式中、R2、R3、およびXは上記で定義したとおりであり、R6はR4基または保護基PGを表し、ZはYがハロゲン原子を表すならホウ素誘導体もしくはスズ誘導体を、Yがホウ素誘導体を表すならハロゲンを表す)とをカップリング反応させることにより、調製することができる。
【0043】
一般に、上記の中間体は、そうすることが望ましくまた必要であれば、上記のスキームに記載される任意の反応の前および/または後に当業者に公知である任意の保護/脱保護反応にかけることができる。
【0044】
式(I)の生成物は、そうする必要がありまた望ましければ、式(I)を有する他の生成物に変換するために、当業者に公知である任意の反応にかけることができる。
【0045】
反応の例として、以下が挙げられる:酸官能基のエステル化またはアミド化反応、カルバモイル化反応、エステル官能基の加水分解反応、ヒドロキシル官能基をアルコキシ官能基に変換する反応、遷移金属が触媒するカップリング反応、反応性官能基を保護する反応、反応性官能基を保護していた保護基を外す反応、無機酸もしくは有機酸でまたは塩基で塩を形成して対応する塩を得る反応、ラセミ形を鏡像異性体に分離する反応、このようにして得られる式(I)の生成物は、適切な場合は、ラセミ体、鏡像異性体、およびジアステレオ異性体の可能な全ての異性体形をとる。
【0046】
スキーム1および2において、出発化合物および反応物の調製法が記載されていない場合、これらは市販されているか、文献に記載されているか、またはこの文献に記載された方法もしくは当業者に公知である方法に従って調製することができる。
【0047】
本発明の別の態様に従って、本発明の対象は、式(VIII−1)、(IX−1)、(IX−2)、(XI−1)、(XI−2)、(XI−3)、(XI−4)、(XIII−1)、(XIII−2)、(XIV−1)、(XIV−2)、および(XIV−3)の化合物でもある。これらの化合物は式(I)の化合物の合成中間体として有用である。
【0048】
【化7】

【0049】
式(VIII−1)の化合物は、例えば、実施例3に記載のプロセスに従って調製することができる。第一段階で、ホウ素誘導体で置換したアミノピリジン(例えば、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミンなど)と2−ブロモ酢酸エチルとを縮合させることができる。第二段階で、化合物を環化させ、塩素化剤(オキシ塩化リンなど)の存在下塩素化反応にかけて化合物(VIII−1)とする。
【0050】
式(IX−1)の化合物は、実施例2に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、6−ブロモ−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジンと3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸とのカップリング反応により、調製することができる。
【0051】
式(IX−2)の化合物は、実施例7に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、式(VIII−1)の化合物と2−(3−ブロモフェニル)プロパン−2−オールとのカップリング反応により、調製することができる。
【0052】
式(XI−1)の化合物は、実施例4に記載されるとおり、テトラヒドロフランなどの溶媒中、イミダゾールなどの塩基の存在下、tert−ブチルクロロジメチルシランを式(IX−1)の化合物に作用させることにより、調製することができる。
【0053】
式(XI−2)の化合物は、実施例3に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、(2−ブロモベンジルオキシ)−tert−ブチルジメチルシランと式(VIII−1)の化合物とのカップリング反応により、調製することができる。
【0054】
式(XI−3)の化合物は、実施例13に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、(2−ブロモ−6−フルオロベンジルオキシ)−tert−ブチルジメチルシランと式(VIII−1)の化合物とのカップリング反応により、調製することができる。
【0055】
式(XI−4)の化合物は、実施例14に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、(3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジルオキシ)−tert−ブチルジメチルシランと式(VIII−1)の化合物とのカップリング反応により、調製することができる。
【0056】
式(XIII−1)の化合物は、実施例6に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、5−ブロモ−2−アミノピリジンとボロン酸誘導体(例えば、3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸)とのカップリング反応により、調製することができる。
【0057】
式(XIII−2)の化合物は、実施例8に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミンと2−(3−ブロモフェニル)プロパン−2−オールとのカップリング反応により、調製することができる。
【0058】
式(XIV−1)の化合物は、実施例6に記載されるとおり、溶媒(例えば、テトラヒドロフランなど)中、イミダゾールなどの塩基の存在下、(tert−ブチルクロロジメチル)シランを式(XIII−1)の化合物に作用させることにより、調製することができる。
【0059】
式(XIV−2)の化合物は、実施例10に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミンと3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)−2,4−ジフルオロブロモベンゼンとのカップリング反応により、調製することができる。
【0060】
式(XIV−3)の化合物は、実施例9に記載されるとおり、パラジウムなどの金属触媒を用いた、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミンと2−(tertブチルジメチルシリルオキシメチル)−3−フルオロブロモベンゼンとのカップリング反応により、調製することができる。
【0061】
式(VIII−1)、(IX−1)、(XI−1)、(XI−2)、(XIII−1)、および(XIV−1)の化合物は、粉末または油状の塩基または塩として調製した。表1にこれらの中間体の物理化学データを幾つか示す。
【0062】
【表1】

【0063】
以下の実施例は、本発明による特定の化合物について調製を記載する。これらの実施例は本発明を制限するものではなく、例示するにすぎない。化合物に付いている番号は、以下の表に用いられる番号を示す。表には本発明による幾つかの化合物の化学構造および物性を示す。
【0064】
化合物の命名はAutonomソフトウェアに基づいて定めた。
【実施例1】
【0065】
6−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)−2−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン塩酸塩(1:2)(表の化合物3)
1.1 N−[5−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)ピリジン−2−イル]アセトアミド
丸底フラスコにジメトキシエタン30mLおよび2M炭酸ナトリウム溶液15mlを入れてあらかじめ脱気し、アルゴン流下、これにN−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド1.0g、3−(tert−ブトキシメチル)フェニルボロン酸967mg、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム269mgを加える。混合物を90℃で15分間加熱する。冷却してから、反応液を減圧濃縮する。残渣をジクロロメタンと水の混合物に取り、有機相を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ液を減圧濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。得られる固体をジエチルエーテルに加えて不要分を溶解させ、ろ過して回収してから乾燥させる。化合物1.0gを得る。
【0066】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):1.4(s,9H),2.3(s,3H),4.55(s,2H),7.4−7.55(m,3H),7.6(s,1H),8.05(m,1H),8.2−8.4(m,2H),8.55(m,1H)。M+H=299。
【0067】
1.2 5−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)ピリジン−2−イルアミン
N−[5−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)ピリジン−2−イル]アセトアミド695mgを入れた丸底フラスコに、水酸化ナトリウム559mgをエタノール2mlと水2mlの混合物に加えたものを加える。これに水1mlおよびエタノール1mlを加え、溶媒還流下で混合物を1時間加熱する。冷却してから、反応液を減圧濃縮する。残渣をジクロロメタンと水の混合物にとり、有機相を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物487mgを得る。
【0068】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):1.25(s,9H),4.45(s,2H),6.05(s,2H),6.55(d,1H),7,25(d,1H),7.35(t,1H),7.45(d,1H),7.5(s,1H),7.7(m,1H),8.25(s,1H)。M+H=257。
【0069】
1.3 6−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)−2−ピリジン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
丸底フラスコに、5−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)ピリジン−2−イルアミン(実施例1.2に記載の手順に従って調製)487mgおよび2−ブロモ−1−ピリジン−3−イルエタノン380mgをn−プロパノール15mlに加えたものを入れる。炭酸水素ナトリウム223mgを加える。反応液を80℃で24時間加熱し、室温まで放冷し、減圧濃縮する。残渣を水と酢酸エチルの混合物に取る。有機相を分離し、乾燥させ、ろ液を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物128mgを得る。
【0070】
M+H=358。
【0071】
1.4 6−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)−2−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン塩酸塩(1:2)
6−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)−2−ピリジン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン121mgをジクロロメタン5mlに懸濁させる。これに0.1N塩酸2−プロパノール溶液7.48mlを撹拌しながら滴下し、混合物を周辺温度で7時間撹拌する。混合物を減圧濃縮する。得られる固体をジエチルエーテルに加えて不要分を溶解させ、ろ過して回収し、オーブン中減圧下40℃で乾燥させる。次いで、周辺温度で固体をイソプロパノール最小量に溶解させ、イソプロピルエーテルで再沈殿させる。生じた沈殿(冷蔵庫に入れて3時間後)をろ過して回収し、ペンタンで洗い、オーブン中減圧下50℃で乾燥させる。化合物60mgを得る。
【0072】
Mp=220−222℃。H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):1.3(s,9H),4.5(s,2H),7.45(d,1H),7.55(t,1H),7.65−7.75(m,2H),7.85−8.0(m,2H),8.05(d,1H),8.75−8.90(m,3H),9.15(s,1H),9.4(s,1H)。M+H=358。
【実施例2】
【0073】
[3−(2−キノリン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:2)(表の化合物5)
2.1 6−ブロモ−3H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−オン
5−ブロモピリジン−2−イルアミン3.0gを2−ブロモ酢酸エチル5.8mlに加えたものを丸底フラスコに入れ、周辺温度で48時間撹拌する。沈殿が生じるので、これをろ過して回収し、ジエチルエーテルで洗い、オーブン中減圧下乾燥させる。次いで、固体をエタノール50mlに取り、これに炭酸水素ナトリウム2.18gを加える。反応液を溶媒還流下で5時間加熱し、周辺温度まで冷却し、次いで減圧濃縮する。得られる残渣を水とジクロロメタンの混合物に取り、有機層を分離して、乾燥させ、減圧濃縮する。化合物1.46gを得る。これはこのまま次の工程に用いる。
【0074】
M+H=214。
【0075】
2.2 6−ブロモ−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
6−ブロモ−3H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−オン1.4gをPOCl5mlに加えた混合物を105℃で2時間加熱し、次いで室温まで冷却し、減圧濃縮する。残渣を水とジクロロメタンの混合物に取り、pHが塩基性になるまで30%NHOH水溶液を加える。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物760mgを得る。
【0076】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):7.35(d,1H),7.55(m,2H),8.3(s,1H)。M+H=232。
【0077】
2.3 [3−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール
丸底フラスコ中、トルエン25mlおよびエタノール8mlに、6−ブロモ−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン760mgを加え、アルゴンで10分間脱気する。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム230mgを加えてから、混合物を周辺温度で5分間撹拌し、次いで3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸650mgおよび2M炭酸ナトリウム溶液8mlを加える。反応液を80℃で16時間加熱し、次いで周辺温度まで冷却し、減圧濃縮する。残渣を水と酢酸エチルの混合物に取り、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物550mgを得る。
【0078】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):4.6(d,2H),5.3(t,1H);7.35−7.75(m,6H),8.1(s,1H),8.85(s,1H)。M+H=259。
【0079】
2.4 [3−[2−(キノリン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール
スクリュー反応器中、[3−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール550mg、3−キノリンボロン酸550mg、酢酸パラジウム20mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル70mg、およびKPO900mgを無水トルエン8mlに加える。反応器を閉じて115℃で16時間加熱する。冷却してから、反応液をセライトでろ過し、ジクロロメタンですすぐ。有機相を飽和NaCl溶液で洗い、次いで分離し、乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物90mgを得る。
【0080】
M+H=351。
【0081】
2.5 [3−[2−(キノリン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール塩酸塩(1:2)
[3−[(2−キノリン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール90mgをジクロロメタンとメタノールの混合物に加えた溶液を焼結ガラスに通し、このろ液に塩酸の0.1Nイソプロパノール溶液5.2mlを加える。沈殿が生じるので、これをろ過して回収し、ジエチルエーテルで洗う。次いで、周辺温度で固体を最小量のメタノールに溶解させ、次いでジエチルエーテルに取る。沈殿をろ過して回収し、オーブン中減圧下で乾燥させる。化合物66mgを得る。
【0082】
Mp=279−281℃。H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):4.65(s,2H),7.45(d,1H),7.55(t,1H),7.7(d,1H),7.8(m,2H),7.95(m,1H),8.0(m,1H),8.1(m,1H),8.2(m,2H),8.95(s,1H),9.15(s,1H),9.2(s,1H),9.6(s,1H)。M+H=445。
【実施例3】
【0083】
[2−[2−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール塩酸塩(1:1)(表の化合物12)
3.1 [2−イミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ピリジン−1−イル]酢酸エチル臭化水素酸塩
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミン5.0gを2−ブロモ酢酸エチル7.6mlに加えたものを、丸底フラスコに入れ、混合物を周辺温度で20時間撹拌する。沈殿が生じるので、これをろ過して回収し、ジエチルエーテルで洗い、次いでエタノールで洗い、オーブン中減圧下乾燥させる。化合物8.78gを得る。
【0084】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):1.3(m,15H),4.1−4.25(m,2H),5.2(s,2H),7.1(d,1H),8.0(d,1H),8.3(s,1H),9.0(s,1H)。M+H=388。
【0085】
3.2 2−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
丸底フラスコ中、3.1に記載の手順に従って調製した化合物8.78gをPOCl20mlに加える。反応液を105℃で16時間加熱し、周辺温度まで冷却し、減圧濃縮する。残渣を0℃でジクロロメタンと水の混合物に取り、塩基性pHになるまで30%NHOH水溶液を加える。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ減圧濃縮する。化合物4.3gを得る。
【0086】
Mp=115−120℃。H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):1.35(m,12H),7.4(d,1H),7.5(d,1H),8.1(s,1H),8.85(s,1H)。M+H=279。
【0087】
3.3 (2−ブロモベンジルオキシ)tert−ブチルジメチルシラン
(2−ブロモフェニル)メタノール2.0gを丸底フラスコに入れ、テトラヒドロフラン100mlで溶解する。これに1H−イミダゾール1.1g、続いてtert−ブチルジメチルシランクロリド2.1gを加え、混合物を周辺温度で48時間撹拌放置する。次いで、反応液に水を加えて加水分解し、有機相を分離し、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物2.66gを得る。
【0088】
H NMR(CDCl、δppm):0(s,6H),0.8(s,9H),4.6(s,2H),6.95(m,1H),7.2(m,1H);7.35−7.45(m,2H)。MH=302。
【0089】
3.4 6−[2−[(tert−ブチルジメチルシラニル)オキシメチル]フェニル−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
(2−ブロモベンジルオキシ)−tert−ブチルジメチルシラン450mg、2−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン500mg、および炭酸セシウム1.46gを、テトラヒドロフラン8mlと水1mlの混合物に溶解させる。混合物をアルゴンで10分間脱気し、これに[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム110mgを加え、溶媒還流下16時間加熱する。冷却してから、反応液に水を加えて加水分解し、有機相を分離し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥させ、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物260mgを得る。
【0090】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):0(s,6H),0.85(s,9H),4.5(s,2H);7.15−7.55(M,7H),8.15(s,1H)。MH=373。
【0091】
3.5 6−[2−[(tert−ブチルジメチルシラニル)オキシメチル]フェニル]−2−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
6−[2−[(tert−ブチルジメチルシラニル)オキシメチル]フェニル]−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン240mgをトルエン2mlに加えアルゴン流下であらかじめ脱気した混合物が入った反応器に、酢酸パラジウム3mg、2−(ジシクロヘキシル)ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル11mg、KPO270mg、3−フランボロン酸110mg、およびエタノール数滴を入れる。反応器を閉じ、115℃で16時間加熱する。冷却してから、反応液をセライトでろ過し、ジクロロメタンで洗い、次いで減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物258mgを得る。
【0092】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):0(s,6H),0.85(s,9H),4.55(s,2H),6.75(m,1H),7.1−7.6(m,8H),7.95(s,1H),8.15(s,1H)。MH=405。
【0093】
3.6 [2−[2−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール
6−[2−[(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)メチル]フェニル]−2−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン250mgをテトラヒドロフラン6mlに加えたものを丸底フラスコに入れ、これにテトラブチルアンモニウムフルオリド320mgを加える。反応液を周辺温度で48時間撹拌し、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物156mgを得る。
【0094】
M+H=291。
【0095】
3.7 [2−(2−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:1)
[2−(2−フラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール156mgをジクロロメタンに懸濁させる。これに塩酸の0.1Nイソプロパノール溶液5.4mlを滴下し、混合物を周辺温度で撹拌する。次いで、反応液を減圧濃縮する。固体残渣をジエチルエーテルに取り、沈殿をろ過して回収し、ジエチルエーテルで洗い、オーブン中減圧下で乾燥させる。
【0096】
Mp=205−208℃。H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):4.45(s,2H),7.1(m,1H),7.4(m,1H),7.45(t,1H),7.5(t,1H),7.65(d,1H),7.9−8.0(m,3H),8.45(s,1H),8.55(s,1H),8.95(s,1H)。M+H=327。
【実施例4】
【0097】
{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール塩酸塩(1:1)(表の化合物No.33)
4.1 (5−ブロモ−2−イミノ−1H−ピリジン−1−イル)酢酸エチル臭化水素酸塩
5−ブロモピリジン−2−イルアミン5.0gおよび2−ブロモ酢酸エチル9.6mlを用いて実施例3.1のとおりにプロセスを実施することにより、化合物9.56gを得る。
【0098】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):1.3(t,3H),4.25(q,2H),5.15(s,2H),7.15(d,1H),8.1(d,1H),8.45(s,1H),8.95(s,1H)。M+H=341。
【0099】
4.2 6−ブロモ−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
(5−ブロモ−2−イミノ−1H−ピリジン−1−イル)酢酸エチル臭化水素酸塩9.5gおよびPOCl30mlを用いて実施例3.2のとおりにプロセスを実施することにより、6−ブロモ−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン6.7gを得る。化合物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物5.97gを得る。
【0100】
Mp=155−159℃。H NMRスペクトル(CDCl、δppm):7.35(d,1H),7.45−7.6(m,2H),8.3(s,1H)。M+H=232。
【0101】
4.3 6−[3−[(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)メチル]フェニル]−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
実施例2.3に記載の手順に従って調製した[3−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール5.7gをテトラヒドロフラン220mlに加えたものを丸底フラスコに入れ、次いで1H−イミダゾール1.95gおよびtert−ブチルジメチルシランクロリド3.65gを加え、混合物を周辺温度で48時間撹拌放置する。次いで、反応液に水150mlを加えて加水分解し、有機相を分離して、酢酸エチルで抽出して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。固体残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物6.1gを得る。
【0102】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):0.10(s,6H),0.92(s,9H),4.79(s,2H),7.37(d,1H),7.55−7.67(m,5H),8.05(s,1H),8.84(t,1H)。Mp=120−123℃。M+H=373。
【0103】
4.4 6−[3−[(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)メチル]フェニル]−2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
6−[3−[(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)メチル]フェニル]−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン200mgをトルエン2mlに加えたものを反応器に入れ、アルゴン流下で10分間脱気し、次いで、酢酸パラジウム3mg、2−(ジシクロヘキシル)ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル11mg、6−インドールボロン酸110mg、KPO230mg、およびエタノール数滴を加える。反応器を閉じて、115℃で16時間加熱する。冷却してから、反応液を減圧濃縮し、次いで得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物180mgを得る。
【0104】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):0(s,6H),0.85(s,9H),4.7(s,2H),6.4(m,1H),7.1(m,1H),7.2−7.35(m,4H),7.4(s,1H),7.55(m,2H),7.8(s,1H),8.05(s,1H),8.15(s,1H),8.35(m,1H),11.5(s,1H)。M+H=454。
【0105】
4.5 {3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール
6−[3−[(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)メチル]フェニル]−2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン180mgをテトラヒドロフラン4mlに加えたものを入れた丸底フラスコに、テトラブチルアンモニウムフルオリド210mgを入れる。反応液を周辺温度で48時間撹拌し、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物117mgを得る。
【0106】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):4.65(d,2H),5.3(t,1H),6.5(m,1H),7.4(m,2H),7.5(t,1H);7.6−7.75(m,6H),8.1(s,1H),8.4(s,1H),8.9(s,1H),11.2(s,1H)。M+H=340。
【0107】
4.6 {3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール塩酸塩(1:1)
{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール110mgをジクロロメタンとメタノールの混合物に懸濁させる。これに、0.1N塩酸のイソプロパノール溶液3.2mlを滴下する。次いで、反応液を減圧濃縮する。固体残渣をジエチルエーテルに取り、沈殿をろ過して回収し、減圧下乾燥させる。
【0108】
Mp=251−254℃。H NMR(DMSO−d6、δppm):4.65(s,2H),6.55(s,1H),7.45(d,1H),7.55(m,2H),7.65(d,1H),7.7(d,1H),7.75(m,2H),8.0(d,1H),8.1(s,1H),8.25(d,1H),8.7(s,1H),9.25(s,1H),11.6(s,1H)。M+H=376。
【実施例5】
【0109】
[3−[2−(ベンゾフラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール(表の化合物23)
5.1 2−(ベンゾフラン−3−イル)−6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン
ガラス管中、1−(ベンゾフラン−3−イル)−2−ブロモエタノン250mg、5−ブロモピリジン−2−イルアミン181mgおよび炭酸水素ナトリウム105mgをn−プロパノール15mlに溶解させる。ガラス管を閉じ、80℃で20時間加熱する。冷却してから、水20mlを加え、反応液を周辺温度で1時間撹拌する。沈殿が生じるので、ろ過して回収し、水で洗い、次いでジイソプロピルエーテルで洗い、減圧にしたデシケーターで乾燥させる。化合物250mgを得る。
【0110】
Mp=151−153℃。1H NMR(DMSO−d6、δppm):7.31−7.43(m,3H),7.53−7.68(m,2H),8.15(m,1H),8.42(s,1H),8.50(s,1H),8.87(m,1H)。M+H=314。
【0111】
5.2 [3−(2−(ベンゾフラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール
2−(ベンゾフラン−3−イル)−6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン100mg、3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸73mg、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム11mgをマイクロ波管に入れる。これに、アセトニトリル2ml、トルエン2ml、および2M炭酸ナトリウム溶液1.5mlを加える。マイクロ波管をマイクロ波装置に入れ、150℃で15分間照射する。有機相を分離し、乾燥させ、次いで減圧濃縮する。油状残渣をジクロロメタン3mlに取り、1時間置いて不要分を溶解させる。沈殿をろ過して回収し、ジイソプロピルエーテルで洗い、減圧にしたデシケーターで乾燥させる。化合物44mgを得る。
【0112】
Mp=150−152℃。H NMR(DMSO−d6、δppm):4.6(d,2H),5.25(t,1H),7.25−7.75(m,9H),8.2(m,1H),8.45(s,1H),8.5(s,1H),8.9(t,1H)。M+H=341。
【実施例6】
【0113】
[3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:1)(表の化合物31)
6.1 [3−(6−アミノピリジン−3−イル)フェニル]メタノール
5−ブロモピリジン−2−イルアミン5.0gおよび3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸5.7gをトルエン140mlに加えた溶液およびあらかじめ脱気したエタノール70mlを入れた丸底フラスコに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム2.0gおよび2M炭酸ナトリウム溶液75mlを入れる。混合物を80℃で16時間加熱する。冷却してから、反応液を減圧濃縮する。残渣を水と酢酸エチルの混合物に取る。有機相を分離し、乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物4.99gを得る。
【0114】
H NMR(DMSO−d6、δppm):4.55(d,2H),5.2(t,1H),6.05(s,2H),6.55(d,1H),7.2(d,1H),7.3−7.55(m,3H),7.7(d,1H),8.25(s,1H)。M+H=201。
【0115】
6.2 5−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フェニル]ピリジン−2−イルアミン
丸底フラスコ中、[3−(6−アミノピリジン−3−イル)フェニル]メタノール4.99gをテトラヒドロフラン240mlに溶解させる。これに1H−イミダゾール2.2gを加え、続いてtert−ブチルジメチルシランクロリド4.51gを加え、混合物を周辺温度で48時間撹拌放置する。次いで、反応液に水を加えて加水分解し、有機相を分離し、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物7.0gを得る。
【0116】
H NMR(DMSO−d6、δppm):0.09(s,6H),0.91(s,9H),4.75(s,2H),6.02(m,2H),6.52(dd,1H),7.21(d,1H),7.36(t,1H),7.43(d,1H),7.47(s,1H),7.66(dd,1H),8.21(d,1H)。M+H=315。Mp=82−84℃。
【0117】
6.3 6−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フェニル]−3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
ガラス管中、5−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フェニル]ピリジン−2−イルアミン280mg、2−ブロモ−1−チオフェン−2−イルプロパン−1−オン390mg、および炭酸水素ナトリウム190mgをエタノール5mlに溶解させる。ガラス管を閉じ、100℃で20時間加熱する。冷却してから、反応液を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物260mgを得る。
【0118】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):0(s,6H),0.85(s,9H),2.6(s,3H),4.7(s,2H),7(m,1H),7.2−7.6(m,8H),7.45(s,1H),7.9(s,1H)。M+H=435。
【0119】
6.4 [3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール
6−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フェニル]−3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン260mgをテトラヒドロフラン6mlに加えたものを入れた丸底フラスコに、テトラブチルアンモニウムフルオリド310mgを入れる。反応液を室温で48時間撹拌し、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。化合物140mgを得る。M+H=321。
【0120】
6.5 [3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:1)
[3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール140mgをジクロロメタンとメタノールの混合物に懸濁させる。これに0.1N塩酸イソプロパノール溶液3.2mlを滴下する。次いで、反応液を減圧濃縮する。固体残渣をジエチルエーテルに取り、沈殿をろ過して回収し、オーブン中減圧下で乾燥させる。化合物150mgを得る。
【0121】
H NMRスペクトル(DMSO−d6、δppm):2.85(s,3H),4.75(s,2H),7.35(m,1H),7.45(d,1H),7.55(t,1H),7.75(d,1H),7.85(m,2H),7.9(d,1H),7.95(d,1H),8.2(d,1H),8.95(s,1H)。M+H=321。Mp=279−283℃。
【実施例7】
【0122】
2−{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール(表の化合物47)
7.1 2−(3−ブロモフェニル)プロパン−2−オール
アルゴン流下、3−ブロモアセトフェノン6.5gを丸底フラスコに入れ、ジエチルエーテル544mlおよびテトラヒドロフラン272mlで溶解させる。氷浴で混合物を0℃に冷却し、メチルマグネシウムブロミドの1Mジブチルエーテル溶液100mlを滴下する。混合物を0℃で1時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液400mlを加える。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。化合物10.0gを得る。
【0123】
H NMR(DMSO−d6、δppm):1.45(s,6H),5.15(s,1H),7.25(t,1H),7.4(d,1H),7,45(d,1H),7.65(s,1H)。
【0124】
7.2 2−[3−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−フェニル]プロパン−2−オール
テトラヒドロフラン85.5mlおよび水9.5mlを丸底フラスコに入れ、アルゴンで10分間脱気し、7.1で調製した化合物5.8g、3.2で調製した2−クロロ−6−(4,4,5,5、−テトラメチル−1,2,3−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン4.48g、炭酸セシウム20.35g、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム0.85gを連続して加える。混合物をテトラヒドロフラン還流下で2時間撹拌する。周辺温度に冷却してから、溶媒を減圧下蒸発させる。残渣を水と酢酸エチルの混合物に取る。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗い、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。得られる固体をジイソプロピルエーテルに入れて不要分を溶解させ、ろ過して回収し、次いでオーブン中減圧下で乾燥させる。化合物2.31gを得る。
【0125】
H NMR(DMSO−d6、δppm):1.5(s,6H),5.1(s,1H),7.45(m,1H),7.55(m,2H),7.6−7.7(m,2H),7.8(s,1H),8.05(s,1H),8.85(s,1H)。
【0126】
7.3 2−{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール
工程7.2で調製した化合物250mgを無水トルエン3.1mlに加えアルゴン流下であらかじめ脱気した混合物の入った反応器に、酢酸パラジウム4mg、2−(ジシクロヘキシル)ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル14mg、インドール−6−ボロン酸175mg、KPO355mg、およびエタノール数滴を入れる。反応器を閉じ、115℃で16時間加熱する。冷却してから、反応液をセライトでろ過し、次いで減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物210mgを得る。Mp=203−204℃。
【0127】
H NMR(DMSO−d6、δppm):1.55(s,6H),5.1(s,1H),6.45(s,1H),7.4−7.75(m,8H),7.85(s,1H),8.05(s,1H),8.4(s,1H),8.85(s,1H),11.2(s,1H)。
【実施例8】
【0128】
2−[3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール(表の化合物49)
8.1 2−[3−(6−アミノピリジン−3−イル)フェニル]プロパン−2−オール
アルゴン流下、丸底フラスコに、工程7.1で調製した化合物9.0g、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミン11.05g、2M炭酸ナトリウム溶液83.7ml、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム1.70gを入れ、N,N−ジメチルホルムアミド523mlで溶解させる。混合物を80℃で1時間30分加熱する。周辺温度に冷却してから、反応液に酢酸エチル1Lを加え、セライトでろ過する。次いで、有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。得られる固体をジイソプロピルエーテルに入れて不要分を溶解させ、ろ過して回収し、次いでオーブン中減圧下で乾燥させる。化合物2.35gを得る。
【0129】
H NMR(DMSO−d6、δppm):1.45(s,6H),5.0(s,1H),6.0(s,2H),6.55(d,1H),7.3−7.4(m,3H),7.65(s,1H),7.7(d,1H),8.25(s,1H)。
【0130】
8.2 2−[3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール(表の化合物49)
重炭酸ナトリウム58mg(0.7mmol)をマイクロ波管に量り入れる。これに、8.1で調製した化合物57mg(0.25mmol)をプロパン−1−オール2mlに溶解したものを加え、続いて2−ブロモ−1−(チエニル−3−イル)エタノン92mg(0.375mmol)をプロパン−1−オール1mlに溶解したものを加える。管を密閉し、80℃で16時間撹拌する。反応液を周辺温度まで冷却し、これにシリカに担持させたプロパンチオール200mg(Biotage Si−Thiol)を加え、混合物を周辺温度で6時間撹拌し、次いでろ過する。残渣をプロパン−1−オール2mlで2回洗い、次いでろ液を蒸発させて、クロマトグラフィーで精製する。化合物34.2mgを得る。
【0131】
H NMR(DMSO−d6、δppm):1.5(s,6H),5.1(s,1H),7.45(t,1H),7.5−7.55(m,2H),7.6−7.7(m,4H),7.8(s,1H),7.95(d,1H),8.3(s,1H),8.9(s,1H)。M+H=335。
【実施例9】
【0132】
[2−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール(表の化合物69)
9.1 (2−ブロモ−6−フルオロフェニル)メタノール
2−ブロモ−6−フルオロベンズアルデヒド20.0g(0.098mol)をメタノール500mlに溶解させ、氷浴で冷却する。次いで、これに水素化ホウ素ナトリウム3.72g(0.098mol)を少しずつ加える。混合物を冷却条件下で1時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下蒸発させる。残渣を水とジクロロメタンの混合物に取り、有機相を分離し、乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をペンタンから結晶化させる。化合物18.1gを得る。
【0133】
H NMR(CDCl、δppm):2.15(t,1H),4.95(d,2H),7.05−7.3(m,2H),7.45(d,1H)。
【0134】
9.2 (2−ブロモ−6−フルオロベンジルオキシ)−tert−ブチルジメチルシラン
500ml丸底フラスコ中、先に調製した化合物15.7g(0.076mol)を、THF230mlに溶解し、イミダゾール7.8g(0.115mol)を加え、続いてtert−ブチルジメチルシランクロリド13.8g(0.092mol)を加え、反応液を16時間撹拌する。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を水とジエチルエーテルの混合物に取り、得られる生成物を静置して分離し、有機相を水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させ、油状物25gを得る。
【0135】
H NMR(CDCl、δppm):0.0(s,6H),0.8(s,9H),4.7(s,2H),6.8−7.05(m,2H),7.25(d,1H)。
【0136】
9.3 5−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−3−フルオロフェニル]ピリジン−2−イルアミン
9.2で調製した化合物6.4g、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミン4.40g、2M炭酸ナトリウム溶液30ml、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム816mgを、N,N−ジメチルホルムアミド80mlに溶解させ、アルゴン流下の丸底フラスコに入れる。混合物を80℃で2時間加熱する。周辺温度に冷却してから、溶媒を減圧下蒸発させ、残渣を水と酢酸エチルの混合物に取り、セライトろ過して不溶物を除去する。静置して有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させる。化合物をクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの混合物で溶出させて精製する。油状物4.58gを得る。
【0137】
H NMR(DMSO−d6、δppm):0(s,6H),0.85(s,9H),4.5(s,2H),6.05(s,2H),6.45(d,1H),7.05−7.15(m,2H),7.3−7.4(m,1H),7.45−7.5(m,1H),8.0(d,1H)。M+H=333
9.4 2−{6−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−3−フルオロフェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル}ベンゾチアゾール
重炭酸ナトリウム58mg(0.7mmol)をマイクロ波管に量り入れる。これに9.3で調製した化合物83mg(0.25mmol)をプロパン−1−オール2mlに溶解したものを加え、続いて1−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−ブロモエタノン0.375mmolをプロパン−1−オール1mlに溶解したものを加える。管を密閉し、80℃で16時間撹拌する。反応液を周辺温度に冷却し、シリカに担持させたプロパンチオール200mg(Biotage Si−Thiol)を加え、混合物を周辺温度で6時間撹拌し、次いでろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させる。化合物はこのまま次の工程に用いる。
【0138】
9.5 [2−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール
9.4で調製した粗化合物を、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物0.5mmolを加えたTHF5mlに溶解させる。混合物を周辺温度で16時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で蒸発させる。化合物をクロマトグラフィーで精製する。化合物37.5mgを得る。
【0139】
H NMR(DMSO−d6、δppm):4.45(d,2H),5.3(t,1H),7.25−7.35(m,2H),7.45−7.5(m,2H),7.5−7.6(m,2H),7.75(d,1H),8.05(d,1H),8.15(d,1H),8.7(s,1H),8.75(s,1H)。M+H=376。
【実施例10】
【0140】
[2,6−ジフルオロ−3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール(表の化合物75)
10.1 (3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)メタノール
3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド20gを、メタノール450mlに溶解させ、氷浴で冷却する。次いで、これに水素化ホウ素ナトリウム3.42gを少しずつ加える。混合物を周辺温度で1時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣を水とジクロロメタンの混合物に取る。有機相を分離し、乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をn−ペンタンから結晶化させる。化合物14.6gを得る。
【0141】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):2.0(s,1H),4.9(s,2H),6.85−7.0(m,1H),7.5−7.65(m,1H)。
【0142】
10.2 (3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジルオキシ)−tert−ブチルジメチルシラン
10.1で調製した化合物11.15gを、THF150mlに溶解させ、イミダゾール5.1gおよびtert−ブチルジメチルシランクロリド9.04gを加え、混合物を周辺温度で24時間撹拌する。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣を水とジエチルエーテルの混合物に取り、静置して有機相を分離し、水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下で蒸発させる。油状物17.5gを得る。
【0143】
H NMRスペクトル(CDCl、δppm):0.0(s,6H),0.8(s,9H),4.65(s,2H),6.65−6.7(m,1H),7.3−7.4(m,1H)。
【0144】
10.3 5−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−2,4−ジフルオロフェニル]ピリジン−2−イルアミン
10.2で調製した化合物6.7g、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミン4.40g、2M炭酸ナトリウム溶液30ml、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム816mgを、N,N−ジメチルホルムアミド80mlに溶解させ、アルゴン流下の丸底フラスコに入れる。混合物を80℃で2時間加熱する。周辺温度に冷却してから、溶媒を減圧下蒸発させ、残渣を水と酢酸エチルの混合物に取り、セライトろ過して不溶物を除去する。静置して有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させる。化合物をクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンとメタノールの混合物で溶出させて精製する。白色固体4.25gを得る。
【0145】
H NMR(DMSO−d6、δppm):0(s,6H),0.8(s,9H),4.4(s,2H),6.05(s,2H),6.45(d,1H),7.05(t,1H),7.35−7.45(m,2H),8.0(s,1H)。M+H=351。
【0146】
10.4 6−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−2,4−ジフルオロフェニル]−3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
重炭酸ナトリウム58.8mg(0.7mmol)をマイクロ波管に量り入れる。これに10.3で調製した化合物83mg(0.25mmol)をプロパン−1−オール2mlに溶解したものを加え、続いて2−ブロモ−1−(チエン−2−イル)プロパン−1−オン0.375mmolをプロパン−1−オール1mlに溶解したものを加える。管を密閉し、180℃で10分間撹拌する。反応液を周辺温度に冷却し、シリカに担持させたプロパンチオール200mg(Biotage Si−Thiol)を加え、混合物を周辺温度で6時間撹拌し、次いでろ過する。残渣をプロパン−1−オール2mlで2回洗い、ろ液を蒸発させる。化合物はこのまま次の工程に用いる。
【0147】
10.5 [2,6−ジフルオロ−3−[3−メチル−2−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール
10.4で調製した粗化合物を、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物0.5mmolを加えたTHF5mlに溶解させる。混合物を周辺温度で16時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で蒸発させる。化合物をクロマトグラフィーで精製する。化合物21.2mgを得る。
【0148】
H NMR(DMSO−d6、δppm):2.75(s,3H),4.6(d,2H),5.35(t,1H),7.2(d,1H),7.25(t,1H),7.4(d,1H),7.5(s,1H),7.6(d,1H),7.65−7.75(m,2H),8.45(s,1H)。M+H=357。
【実施例11】
【0149】
2−[3−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール(表の化合物100)
11.1 [1−(3−ブロモフェニル)−1−(メチル)エチル]オキシトリメチルシラン
7.1に従って調製した化合物3.4gをジクロロメタン80mlに加えたものを、0℃で、丸底フラスコに入れる。トリエチルアミン5.6mlおよびトリメチルシランクロリド4.5mlを加える。混合物を0℃で1時間撹拌し、それから周辺温度で20時間撹拌する。水50mlを加え、混合物をジクロロメタン30mlで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和溶液20mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物2.5gを得る。
【0150】
H NMR(CDCl3、δppm):0(s,9H),1.45(s,6H),7.15−7.25(m,3H),7.45(m,1H)。
【0151】
11.2 5−[3−[1−メチル−1−(トリメチルシラニルオキシ)エチル]フェニル]ピリジン−2−イルアミン
11.1で調製した化合物0.74gを、テトラヒドロフラン10mlと水2mlの混合物に入れ、アルゴン流下で10分間脱気する。これに、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミン0.6g、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム180mg、および炭酸セシウム1.8gを加え、混合物を80℃で4時間加熱する。冷却してから、反応液を減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物560mgを得る。
【0152】
H NMR(CDCl3、δppm):0(s,9H),1.5(s,6H),4.35(s,2H),6.45(d,1H),7.25(m,3H),7.5(m,1H),7.55(m,1H),8.2(s,1H)。M+H=302。
【0153】
11.3 N−メトキシ−N−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール−3−カルボキサミド
ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−カルボン酸1.0g、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.7g、1−(3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド)塩酸塩2.3g、およびピリジン1mlをテトラヒドロフラン40mlに加えたものを、丸底フラスコに入れる。混合物を周辺温度で20時間撹拌する。混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル40mlと水20mlの混合物に取る。有機相を1N水酸化ナトリウム溶液20mlおよび飽和塩化ナトリウム溶液20mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで減圧濃縮する。化合物1.1gを得る。
【0154】
H NMR(CDCl3、δppm):3.4(s,3H),3.8(s,3H),7.25−7.55(m,3H),7.95(d,1H)。M+H=207。
【0155】
11.4 1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)エタノン
11.3で調製した化合物1.1gをテトラヒドロフラン50mlに加えたものを、アルゴン下0℃で、丸底フラスコに入れる。メチルマグネシウムブロミド5ml(3Mエチルエーテル溶液)を滴下する。混合物を0℃で2時間撹拌し、それから周辺温度で20時間撹拌する。混合物を0℃に冷却して、水25mlおよび飽和塩化アンモニウム溶液10mlを加える。混合物を酢酸エチル30mlで抽出する。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液40mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物0.6gを得る。
【0156】
H NMR(CDCl3、δppm):2.8(s,3H),7.45(m,1H),7.65(m,2H),8.25(d,1H)。M+H=162。
【0157】
11.5 1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−ブロモエタノン
臭化銅1.7gを酢酸エチル75mlに加えたものを丸底フラスコに入れ、混合物を還流させる。11.4で調製した化合物0.6gを加える。混合物を還流させながら4時間撹拌する。混合物を紙でろ過し、次いで20%チオ硫酸ナトリウム溶液100mlに注ぐ。混合物を酢酸エチル50mlで抽出する。有機相を塩化ナトリウム飽和溶液40mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで減圧濃縮する。化合物0.7gを得る。
【0158】
H NMR(CDCl3、δppm):4.75(s,2H),7.45(m,1H),7.65(m,2H),8.25(d,1H)。
【0159】
11.6 2−[3−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール
11.2で調製した化合物0.22gおよび11.5で調製した化合物0.17gをエタノール7mlに加えたものを丸底フラスコに入れる。炭酸水素ナトリウム61mgを加え、混合物を20時間還流させる。冷却してから、反応液を減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出させて精製する。化合物210mgを得る。
【0160】
H NMR(DMSO−d6、δppm):1.55(s,6H),5.15(s,1H),7.45(t,1H),7.55(m,3H),7.75(m,2H),7.85(m,3H),8.55(d,1H),8.75(s,1H),9.05(s,1H)。
【実施例12】
【0161】
化合物102から111の調製プロセス
12.1
酢酸パラジウム0.495mmolおよびS−Phos0.99mmolを、アルゴンフラッシュした100ml丸底フラスコに量り入れる。これに、脱気したトルエン55mlを加え、完全に溶解するまで超音波浴で撹拌する。
【0162】
12.2
ヘテロアリールボロン酸0.3mmolを反応管に量り入れ、これに、細かく粉砕して乾燥させたリン酸カリウム0.36mmol、脱気した無水エタノール0.5ml、および7.2で調製した化合物0.18mmolをトルエン2mlに加えた溶液を、順に加え、次いで反応管をアルゴンフラッシュする。次いで、12.1で調製した溶液1mlを加える。反応管を閉じ、75℃で16時間撹拌する。12.2.1で調製した溶液を0.5ml追加し、加熱を10時間続ける。溶液を冷却して、酢酸エチル5mlで希釈し、これにシリカ−プロパンチオール(Biotage Si−Thiol)100mgを加え、混合物を周辺温度で4時間撹拌する。固体をろ過して分離し、THF2mlで2回洗う。ろ液を蒸発させて乾固させ、化合物をクロマトグラフィーで精製する。
【実施例13】
【0163】
化合物112から125の調製
13.1 6−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−3−フルオロフェニル]−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
THFと水の85/15混合物100mlをアルゴン流下で脱気し、次いで9.2で調製した化合物5.3g、4.2で調製した2−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,2,3−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン6.07g、炭酸セシウム18.6g、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム466mgを加える。混合物を恒温浴中80℃で2時間撹拌する。周辺温度に冷却してから、溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣を水とジエチルエーテルの混合物に取る。固体をろ過して除去する。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗い、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。得られる固体をペンタンに入れて不要分を溶解させ、ろ過して回収し、オーブン中減圧下で乾燥させる。化合物4.74gを得る。H NMR(CDCl3、δppm):0(s,6H),0.85(s,9H),4.5(s,2H),7.05−7.1(m,2H),7.25−7.3(m,2H),7.4(s,1H),7.45(s,1H),8.3(s,1H)。M+H=391。
【0164】
13.2 化合物112から125の調製プロセス
13.2.1
ヘテロアリールボロン酸0.3mmolを反応管に量り入れ、これに、細かく粉砕して乾燥させたリン酸カリウム0.36mmol、脱気した無水エタノール0.5ml、および13.1で調製した化合物0.18mmolをトルエン2mlに加えた溶液を、順に加え、次いで管をアルゴンフラッシュする。次いで、12.1で調製した溶液1mlを加える。反応管を閉じ、75℃で16時間撹拌する。12.2.1で調製した溶液を0.5ml追加し、加熱を10時間続ける。溶液を冷却して、酢酸エチル5mlで希釈し、これにシリカ−プロパンチオール(Biotage Si−Thiol)100mgを加え、混合物を周辺温度で4時間撹拌する。固体をろ過して分離し、THF2mlで2回洗う。ろ液を蒸発させて乾固させ、残渣をこのまま次の工程に用いる。
【0165】
13.2.2
反応管中、13.2.1で調製した化合物、フッ化セシウム0.36mmolをメタノール3mlに溶解したもの、および酢酸21μlを混合する。溶液を周辺温度で16時間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させる。残渣をHPLCにかけ、アセトニトリル/水で溶出させて精製する。
【実施例14】
【0166】
化合物126から137の調製
14.1 6−[3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−2,4−ジフルオロフェニル]−2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
THFと水の85/15混合物100mlをアルゴン流下で脱気し、次いで10.2で調製した化合物5.3g、4.2で調製した2−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,2,3−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン6.07g、炭酸セシウム18.6g、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム466mgを加える。混合物を恒温浴中80℃で2時間撹拌する。周辺温度に冷却してから、溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣を水とジエチルエーテルの混合物に取る。固体をろ過して除去する。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗い、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/メタノール混合物で溶出させて精製する。得られる固体をペンタンに入れて不要分を溶解させ、ろ過して回収し、オーブン中減圧下で乾燥させる。化合物4.74gを得る。
【0167】
H NMR(DMSO−d6、δppm):0.0(s,6H),0.8(s,9H),4.7(s,2H),7.15(t,1H),7.4(d,1H),7.5−7.6(m,2H),8.0(s,1H),8.65(s,1H)。M+H=409。
【0168】
14.2 化合物126から137の調製
14.2.1
ヘテロアリールボロン酸0.3mmolおよび14.1で調製した化合物0.18mmolを用いて、13.2.1に記載されるとおりにプロセスを行なうことにより、粗化合物を得る。これをこのまま次の工程に用いる。
【0169】
14.2.2
14.2.1で調製した化合物を用いて、13.2.2に記載されるとおりにプロセスを行なうことにより、期待される化合物を得る。この化合物をHPLCにかけ、アセトニトリル/水混合物で溶出させて精製する。
【0170】
以下の表2は、一般式(I)の化学構造を示す。以下の表3は本発明の化合物の幾つかの実施例について物理化学特性を示す。これらの表において:
「Pos」の欄は、フェニル核にある
【0171】
【化8】

の基の置換位置を示す;
「塩/塩基」の欄において、「−」は化合物が遊離塩基の形であることを表し、「HCl」または「シュウ酸塩」は、それぞれ、化合物が塩酸塩またはシュウ酸塩であることを表し、括弧内の比は(酸:塩基)の比である;
表3において、「Mp」の欄は、生成物のセ氏(℃)での融点を示すが、生成物が非晶質固体または油状物として単離された場合には、これらの質量[M+H]で特性決定される;
「Ph」はフェニルを意味し、「Cl」は塩素を意味し、「F」はフッ素を意味し、「Me」はメチルを意味し、「MeO」はメトキシを意味し、「(FCH)O」はジフルオロメトキシを意味し、「t−Bu」はtert−ブチルを意味する;
Rの欄において、置換基の前にある数字はフェニル核にあるR基の置換位置を示す;
Xの欄において、置換基の前にある数字はイミダゾ[1,2−a]ピリジン核にあるX基の置換位置を示す
N.D.は未測定を意味する。
【0172】
【表2】














【0173】
【表3】














【0174】
本発明の化合物を薬理学試験に供してNOTを調節する作用について調べた。
【0175】
N2A細胞におけるin vitro活性の評価
本発明の化合物の活性を、マウスNurr1受容体を内因的に発現しルシフェラーゼレポーター遺伝子が結合したNOT結合反応要素(NBER)を安定的に形質移入した細胞株(N2A)で評価した。EC50値は0.01から10μMの間である。試験は以下の手順に従って行なった。
【0176】
Neuro−2A細胞株は、標準的な商業的供給源(ATCC)からのものである。Neuro−2Aクローンは、R.J Klebe et alによるマウスAアルビノ株を起源とする自然発生癌から得た。次いで、このNeuro−2A株を8NBRE−ルシフェラーゼで安定的に形質移入する。ウシ胎仔血清10%、グルコース4.5g/l、およびジェネテシン0.4mg/mlを補充したDMEMを含有する75cm培養フラスコで、N2A−8NBRE細胞を集密状態まで増殖させる。培養1週間後、細胞を0.25%トリプシンで30秒間回収し、次いでグルコース4.5g/lおよびHyclone脱脂血清10%を含有するがフェノールレッドを含まないDMEMに再懸濁させ、白色で透明底の96ウェルプレートに沈着させる。細胞を、1ウェルあたり75μl中60,000個で24時間沈着させてから、本発明の化合物を添加する。化合物は、25μlで加え、さらに24時間培養する。測定日に、各ウェルに同量(100μl)のSteadyliteを添加し、それから30分待って、完全な細胞溶解と信号の最大化を図る。次いで、プレートを接着フィルムで密閉してから、マイクロプレート発光計数器で測定する。本発明の化合物は10−2Mの貯蔵溶液として調製されており、DMSO100%で希釈する。各化合物濃度は、細胞培養の前に培養液であらかじめ希釈されており、従って最終的にDMSO0.625%を含有する。
【0177】
例えば、番号6、7、24、50、68、79、および86の化合物は、それぞれ、0.9、1.6、52、202、20、5、および71nMのEC50を示した。従って、本発明の化合物はNOT調節効果を有すると思われる。
【0178】
従って、本発明の化合物は、NOT受容体が関与する疾患の治療または予防における治療用途を目的とする薬の製造に用いることができる。
【0179】
従って、本発明の別の態様において、本発明は、式(I)の化合物、またはこの医薬的に許容される酸付加塩を含有する医薬に関する。
【0180】
こうした薬は、治療用に、特に以下の治療と予防に用いられる:パーキンソン病、アルツハイマー病、タウオパシー(例えば、進行性核上麻痺、前頭側頭型認知症、大脳皮質基底核変性症、ピック病)などの神経変性疾患;虚血および外傷性脳損傷およびてんかんなどの脳損傷;統合失調症、抑うつ、物質依存、注意欠陥多動性障害などの精神疾患;多発性硬化症、脳炎、脊髄炎、および脳脊髄炎などの中枢神経系の炎症性疾患、ならびに血管病、粥状動脈硬化、関節炎、関節症、リウマチ様関節炎などのその他の炎症性疾患;変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎;喘息などのアレルギー性炎症性疾患、I型糖尿病などの自己免疫疾患、ループス、強皮症、ギラン・バレー症候群、アジソン病、およびその他の免疫による疾患など;骨粗鬆症;癌。
【0181】
本発明の化合物は、幹細胞移植および/または組織移植と関連した治療として用いることもできる。
【0182】
本発明の別の態様に従って、本発明は、活性成分として本発明の化合物を含有する薬学的組成物に関する。こうした薬学的組成物は、本発明の化合物、またはこの化合物の医薬的に許容される塩の少なくとも1種を有効量で、および医薬的に許容される賦形剤も少なくとも1種含有する。
【0183】
このような賦形剤は、薬理学的剤形および所望の投与法に従って、当業者に公知である通常の賦形剤から選択される。
【0184】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、外用、局所用、気管内、経鼻、経皮、または直腸投与のための本発明の薬学的組成物において、上記式(I)の活性成分、またはこの塩は、単位投与形で、従来の薬学的賦形剤との混合物として、上記疾患または障害の予防または治療のために動物およびヒトに投与することができる。
【0185】
適切な単位投与形として、経口用投与形態(錠剤、軟または硬カプセル剤、粉剤、顆粒、および内服液または懸濁液)、舌下用、頬側用、気管内用、眼球内用、および経鼻用投与形態、吸入による投与形態、外用、経皮、皮下、筋肉内、または静脈内投与形態、直腸投与形態、および埋め込み式が挙げられる。外用として、本発明の化合物をクリーム、ゲル、軟膏、またはローションに用いることができる。
【0186】
例えば、錠剤形での本発明の化合物の単位投与形態は、以下の成分を含有することができる:
本発明の化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシデンプン 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
用量を増やすか減らした方が適切な場合もそれぞれあるだろう。そうした用量は本発明の範囲から外れない。通常の診療に従って、各患者に適切な用量が、投与方法およびこの患者の体重および反応に従って医師により決定される。
【0187】
本発明の別の態様に従って、本発明は、上記に示される病理の治療法にも関する。この方法は、患者に、本発明の化合物またはこの医薬的に許容される塩を有効量で投与することを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基の形または酸付加塩の形の、以下:
【化1】

式中:
は、ヘテロアリールまたは複素環式基を表し、この基は、1個以上の互いに独立して以下から選択される原子または基で場合により置換することができる:ハロゲン、(C−C10)アルキル、ハロ(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、ハロ(C−C10)アルコキシ、オキソ、(C−C10)チオアルキル、−S(O)(C−C10)アルキル、−S(O)(C−C10−アルキル)、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ(C−C10)アルキレン、NRaRb(C−C10)アルキレン、(C−C10)アルコキシ(C−C10)アルキレンオキシ、NRaRb、CONRaRb、SONRaRb、NRcCORd、OC(O)NRaRb、OCO(C−C10)アルキル、NRcC(O)ORe、NRcSORe、アリール(C−C10)アルキレン、単環式ヘテロアリールおよびアリール、この単環式ヘテロアリールおよびアリールは、ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、オキソ基、ニトロ基、シアノ基、およびOCO(C−C10)アルキル基から選択される1つ以上の置換基で場合により置換され、R1はイミダゾ[1,2−a]ピリジンと芳香族炭素で結合している;
Xは、1から4つの置換基を表し、置換基は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、NRaRb、ニトロ、およびシアノから選択され、(C−C10)アルキル基はハロゲン、(C−C10)アルコキシ、(C−C10)ハロアルコキシ、NRaRb、およびヒドロキシルから選択される1つ以上の基で場合により置換することができる;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、1から4つの置換基を表し、置換基は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、(C−C10)アルキル、ハロ(C−C10)アルキル、または(C−C10)アルコキシから選択される;
およびRは、互いに独立して以下を表し、
水素原子、
RF基で場合により置換される(C−C10)アルキル;
以下から選択される1つ以上の置換基で場合により置換されるアリール基:ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、またはシアノ基;
とXは、これらが結合した炭素原子と一緒になって、炭素原子を5から7個含む炭素系環を形成することができ;
は、以下を表し:
水素原子;
RF基で場合により置換される(C−C10)アルキル;
以下から選択される1つ以上の置換基で場合により置換されるアリール基:ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、(C−C10)アルキル(CO)−基、CONRaRb基、NRcCORd基、OC(O)NRaRb基、OCO(C−C10)アルキル基、NRcC(O)ORe基、またはアリール基、このアリールは、ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、およびシアノ基から選択される1つ以上の置換基で場合により置換される;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子、(C−C10)アルキル基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し;
または、RaとRbは、これらが結合した窒素原子と一緒になって、アゼチジン基、ピロリジン基、ピペリジン基、アゼピン基、モルホリン基、チオモルホリン基、ピペラジン基、またはホモピペラジン基を形成し、これらの基は、(C−C10)アルキル基、アリール基、またはアリール(C−C10)アルキレン基で場合により置換される;
RcおよびRdは、互いに独立して、水素原子、(C−C10)アルキル基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し、
または、RcとRdが一緒になって(C−C)アルキレン基を形成し;
Reは、(C−C10)アルキル基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し、
またはRcとReが一緒になって(C−C)アルキレン基を形成し;
Rfは、ハロゲン原子、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、NRaRb基、C(O)NRaRb基、NRcCORd基、OC(O)NRaRb基、OCO(C−C10)アルキル基、NRcCOORe基、SONRaRb基、NRcSORe基、アリール(C−C10)アルキレン基、またはアリール基を表し、このアリールは以下から選択される1つ以上の置換基で場合により置換される:ハロゲン、ならびに(C−C10)アルキル基、ハロ(C−C10)アルキル基、(C−C10)アルコキシ基、ハロ(C−C10)アルコキシ基、NRaRb基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、またはOCO(C−C10)アルキル基;
である、式(I)の化合物。
【請求項2】
式中:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、NRaRb、(C−C10)アルコキシ、アリール、およびCONRaRbから選択される1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
式中:
Xは、1個か2個の水素原子またはハロゲンを表す、
請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
式中:
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子または(C−C10)アルキルを表す、
請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
式中:
およびRは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキルを表す、
請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
式中:
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシを表す、
請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
式中:
【化2】

の基は、この基を有するフェニルの2位、3位、または4位にある、
請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
塩基の形または酸付加塩の形の、式中:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、KRaRb、(C−C10)アルコキシ、アリール、およびCONRaRbから選択される1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
Xは、1個か2個の水素原子またはハロゲン原子を表し;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素 原子または(C−C10)アルキルを表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシを表す、
請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
塩基の形または酸付加塩の形の、式中:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、イソキノリニル基、またはピラゾリル基を表し;
これらの基は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、NRaRb、(C−C10)アルコキシ、アリール、およびCONRaRbから選択される1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
Xは、1個か2個の水素原子またはハロゲン原子を表し;
Rは、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの3位、5位、7位、または8位にあって、水素原子または(C−C10)アルキルを表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシを表し;
【化3】

の基は、この基を有するフェニルの2位、3位、または4位にある、
請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
塩基の形または酸付加塩の形であり、式中:
は、イソオキサゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基、インドリル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基を表し、これらの基は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C10)アルキル、オキソ、NRaRb、およびアリールから選択される1個以上の原子または基で場合により置換することができ;
Xは水素を表し、
Rは、水素または(C−C10)アルキル基を表し;
およびRは、互いに独立して、水素原子を表し;
は、水素原子、またはRf基で場合により置換される(C−C10)アルキル基を表し;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子または(C−C10)アルキル基を表し;
Rfは(C−C10)アルコキシ基を表す、
請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
以下の化合物:
{3−[2−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[3−[2−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
6−(3−tertブトキシメチルフェニル)−2−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン塩酸塩(1:2);
[3−[2−(チアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール
[3−[2−(キノリン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−[2−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−[(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
6−[6−(3−ヒドロキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンおよびこの塩酸塩;
2−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)−6−(3−tert−ブトキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン;
6−[6−(3−ヒドロキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オンおよびこの塩酸塩;
[2−(2−フラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール塩酸塩(1:1);
{3−[2−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{3−[2−(5−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(6−アミノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2−アミノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(3−フェニルイソオキサゾール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[3−[2−(ベンゾフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[3−[2−(ベンゾフラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[4−[2−(ベンゾフラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[3−[2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[4−[2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
[3−[2−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール;
2−(ベンゾフラン−2−イル)−6−[3−(2−メトキシエトキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン;
6−[3−(2−メトキシエトキシメチル)フェニル]−2−(チエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこのシュウ酸塩;
[3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−3−イル)−3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2−エトキシピリミジン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[2−(2−キノリン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2−クロロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノールおよびこの塩酸塩;
{2−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{3−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
{2−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[3−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{3−[2−(3−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
2−{3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ピリジン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(5−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾフラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾフラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(2−フラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−チアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
2−{3−[2−(1H−インダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オールおよびこの塩酸塩;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1H−インダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノールおよびこの塩酸塩;
[2−フルオロ−6−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−ピリジン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
{2−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−6−フルオロフェニル}メタノール;
[2−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾ[b]チエニル−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−チアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(3−メチル−2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−チエン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−ピリジン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{3−[2−(5−クロロチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2,6−ジフルオロフェニル}メタノール;
[3−(2−ベンゾフラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−チエン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾフラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾチアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−チアゾール−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
6−(3−メトキシメチルフェニル)−2−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの塩酸塩;
2−(1H−インドール−6−イル)−6−(3−メトキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの塩酸塩;
2−{3−[2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
[2−フルオロ−6−(3−メチル−2−チエニル−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{2−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−6−フルオロフェニル}メタノール;
[2−(2−ベンゾフラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
[2−(2−ベンゾフラン−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−フラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{3−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2,6−ジフルオロフェニル}メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−フラン−2−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾフラン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
[3−(2−ベンゾ[b]チエニル−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]メタノール;
2−(1H−インドール−6−イル)−6−[3−[2−(メトキシエチル)オキシメチル]フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン;
2−[3−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
[2−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−6−フルオロフェニル]メタノール;
2−{3−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(1H−インドール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(2−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(4−メチルチエン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−[3−(2−キノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−[3−(2−イソキノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
2−{3−[2−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−(3−{2−[1−(3−メチルブチル)−1H−ピラゾール−4−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル)プロパン−2−オール;
2−[3−(2−キノリン−3−イル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパン−2−オール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(6−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール
{2−フルオロ−6−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(4−メチルチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−ピリミジン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インドール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(2−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(4−メチルチエン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2−フルオロ−6−[2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−キノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2−フルオロ−6−(2−イソキノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{2−[2−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−6−フルオロフェニル}メタノール;
(2−フルオロ−6−{2−[1−(3−メチルブチル)−1H−ピラゾール−4−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル)メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(6−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(4−メチルチエン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1H−インドール−6−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(2−メトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(4−メチルチエン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
{2,6−ジフルオロ−3−[2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−キノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
[2,6−ジフルオロ−3−(2−イソキノリン−5−イルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル]メタノール;
{3−[2−(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2,6−ジフルオロフェニル}メタノール;
(2,6−ジフルオロ−3−{2−[1−(3−メチルブチル)−1H−ピラゾール−4−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル)メタノール;
N−tert−ブチル−5−[6−(2,4−ジフルオロ−3−ヒドロキシメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]ニコチンアミド。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、またはこの化合物の医薬的に許容される酸付加塩を含む、医薬。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、またはこの化合物の医薬的に許容される塩、ならびに少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項14】
神経変性疾患の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項15】
脳外傷および癲癇の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項16】
精神疾患の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項17】
炎症性疾患の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項18】
骨粗鬆症および癌の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項19】
パーキンソン病、アルツハイマー病、タウオパシー、および多発性硬化症の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項20】
統合失調症、抑うつ、物質依存、および注意欠陥多動性障害の治療および予防用医薬を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項21】
以下:
【化4】

式中、R、X、R2、およびR3は請求項1に定義されるとおりであり、GPはヒドロキシル官能基保護基である、
式(XI)の化合物を、R1−W(Rは請求項1に定義されるとおりであり、Wはホウ素誘導体またはスズ誘導体である)と反応させ、次いで得られる生成物を脱保護することによる、請求項1に記載の式(I)の化合物の合成プロセス。
【請求項22】
以下:
【化5】

式中、R、X、R3、R4、およびR2は請求項1に定義されるとおりである、
式(IX)の化合物を、R1−W(Rは請求項1に定義されるとおりであり、Wはホウ素誘導体またはスズ誘導体である)を反応させることによる、
請求項1に記載の式(I)の化合物の合成プロセス。
【請求項23】
以下:
【化6】

式中、Rは請求項1に定義されるとおりであり、Yはホウ素誘導体である、
式(VIII)の化合物を、式(VII)の化合物(式中、R6はR4を表し、R2、R3、R4、およびXは請求項1に定義されるとおりであり、Zはハロゲンである)と反応させることによる、
請求項1に記載の式(I)の化合物の合成プロセス。
【請求項24】
以下:
【化7】

式中、R2、R3、R4、およびXは請求項1に定義されるとおりである、
式(XIII)の化合物を、式(VI)の化合物(式中、R1およびRは請求項1に定義されるとおりであり、Halはハロゲンである)と反応させることによる、
請求項1に記載の式(I)の化合物の合成プロセス。
【請求項25】
以下:
【化8】

式中、R2、R3、R4、およびXは請求項1に定義されるとおりであり、GPはヒドロキシル官能基保護基である、
式(XIV)の化合物を、式(VI)の化合物(式中、R1およびRは請求項1に定義されるとおりであり、Halはハロゲンである)と反応させ、次いで得られる生成物を脱保護することによる、請求項1に記載の式(I)の化合物の合成プロセス。
【請求項26】
以下:
【化9】

の中間体化合物。
【請求項27】
一般式(VIII)、(IX)、(XI)、(XIII)、および(XIV)の化合物は、一般式(VIII−1)(IX−1)、(EX−2)、(XI−1)、(XI−2)、(XI−3)、(XI−4)、(XDI−1)、(XDI−2)、(XIV−1)、(XIV−2)、および(XIV−3)の化合物である、請求項21から25のいずれか一項に記載の合成プロセス。

【公表番号】特表2011−515383(P2011−515383A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500262(P2011−500262)
【出願日】平成21年3月20日(2009.3.20)
【国際出願番号】PCT/FR2009/000303
【国際公開番号】WO2009/144395
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】