説明

2つからなる再び密閉できるディスペンサー付きカートン

【課題】2つ以上の分配開口部を有し、カートン内に収容される製品又は物品に対して2種類の異なるアクセス様式が可能である、ディスペンサー付きカートンを提供する。
【解決手段】好ましくは、分配開口部は、分配開口部のそれぞれからの分配を目的とした製品の最適な配向が可能となるように配向される。第1の態様とは別個で独立しているが、必要に応じて第1の態様を補完する本発明の別の態様に準じて、自動カートン装填装置に対応する配向様式で中に物品を装填するのを可能にし、かつ更に、必要に応じて、開口部の少なくとも1つを介して所望の分配配向で分配するのを可能にする分配開口部が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の個別の物品を保持及び/又は分配するためのカートンに関する。より詳細には、本発明は、2つの独立した再び密閉できる分配開口部を有するカートンに関し、各開口部は、好ましくは、カートン内の製品へのアクセスを提供し、かつ、必要に応じて更に該製品を分配するように構成される。
【背景技術】
【0002】
中に収容されている個別製品又は物品の分配を容易にするように設計された箱又はカートンは、当該分野において既知である。ディペンサー付きカートン(かかる用語は本明細書では限定を意図せずに便宜上使用される)の例は、米国特許第3,593,908号(Desmonds)、発明の名称「Dispenser Bin Carton」に記載されている。記載されるディスペンサー容器(bin)付きカートンは、移動可能な容器の前方部を有し、該前方部は、カートンの前側パネルに対して、閉鎖位置(カートンは閉じている)と容器送達位置(容器の前側パネルは、カートンの内容物へのアクセスを可能にするために前側パネルから離れて旋回している)との間で蝶番状に移動可能である。1つのみの分配開口部(容器前方部)が提供される。
【0003】
2種類以上の分配開口部を有する分配カートンも既知である。2つの異なる分配開口部を有するディスペンサー付きカートンの一例が、米国特許第6,951,300号(Cailleら)、発明の名称「Display Packaging」に記載されている。記載されている包装は、Desmondsに付与された上述の特許の容器前方部と同様の引き出し(drawer)型ディスペンサーを有する。更に、Caille特許に記載される包装もまた、包装の内容物へのアクセスを可能にするために移動させることができる、取り外し可能な一画を有する。
【0004】
分配カートンの中の特定の物品又は製品(以下、限定を意図せずに便宜上「物品」)を、所定の設定された配向で装填する又はディスプレイするのが好ましくあり得ることが理解されるであろう。例えば、細長い物品(リップクリーム、筆記用具、ハードキャンデーのロール、又は他の積み重ね可能な個別の食べ物、タンポンなど)は、好ましくは、分配開口部に対して所与の配向で分配される。既知の従来技術の分配カートンは、その中の物品を複数の分配開口部のそれぞれを介して特定の望ましい配向で分配するのを可能にする、2つ以上の分配開口部を提供しない。
【0005】
更に、自動的にカートンの中に製品を装填するために使用されるカートン装填装置は、自動カートン装填装置によって所与の設定された配向で製品が配向されるのを必要とし得ることが理解されるであろう。そのため、既知の従来技術の分配カートンは、自動カートン装填装置が、1つ以上の分配開口部を介して分配される場合に製品にとって望ましい配向に対応しない又は一致しない配向で製品を装填しなければならない場合に、更なる複雑さをもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、物品を所望の配向で装填するのに及び/又は分配開口部を介して物品を所望の配向で分配するのに望ましい製品の配向を可能にするようにカートンに沿って配置された2つ以上の分配開口部を有するディスペンサー付きカートンを提供するのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の原理によると、2つ以上の異なる種類の再び密閉できる分配開口部を備えたディスペンサー付きカートンが提供される(以下、「再び密閉できる」への言及は繰り返されないが、本発明の分配開口部は再び密閉できるように意図されていることが理解される)。本発明の一態様によると、分配開口部は、分配開口部のそれぞれからの分配を目的とした製品の最適な配向が可能となるように配向される。代表的な実施形態において、ディスペンサー付きカートンは、1つの壁部に沿って容器又はドア型ディスペンサーを有し、別の壁部に沿って引き上げ蓋式ディスペンサーを有する。ディスペンサードアは、ドア内に分配された製品へのアクセスを可能にするために、カートンに対して旋回して移動し、引き上げ式蓋は、カートンの少なくとも上方に面する壁部を開くために、カートンに対して旋回して移動する。ディスペンサー付きカートン内の物品は細長く、全て同じ方向に配向される。ディスペンサーは、物品が最適な分配配向でディスペンサーを介して分配されるように、ディスペンサー付きカートンに沿って配置される。
【0008】
第1の態様とは別個で独立しているが、必要に応じて第1の態様を補完する、本発明の別の態様によると、ディスペンサー付きカートンは、少なくとも2つの分配開口部を有して形成され、これら分配開口部は、自動カートン装填装置に対応する配向様式で中に物品を装填するのを可能にし、かつ更に、必要に応じて、開口部の少なくとも1つを介して所望の分配配向で分配するのを可能にする。代表的な実施形態において、このような実施形態のディスペンサー付きカートンの分配開口部は、細長い製品が製品の長手方向軸に沿ってディスペンサー付きカートンの中に装填されるのが可能となるように配向される。更に、分配開口部の少なくとも1つは、細長い製品が開口部からの最適な分配が得られるように所定の望ましい配向で配向されるように配向される。
【0009】
本発明のこれら及び他の特徴及び利点は、以下の発明を実施するための形態から容易に明白となり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
発明を実施するための形態は、類似の参照文字が類似の要素を表す以下の添付図面と併せることにより、より良く理解されるであろう。
【図1】複数の分配開口部の1つ目が開放位置で示されている、本発明の原理に従って形成される代表的なディスペンサー付きカートンの斜視図。
【図2】複数の分配開口部の2つ目が開放位置で示されている、図1の代表的なディスペンサー付きカートンの斜視図。
【図3】カートンブランクから本発明の原理に従ってディスペンサー付きカートンが形成され得る、このカートンブランクの第1の実施形態の平面図。
【図4】カートンブランク及び追加ブランク構成要素から本発明の原理に従ってディスペンサー付きカートンが形成され得る、このカートンブランク及び追加ブランク構成要素の第2の実施形態の平面図。
【図5】カートンが製品で充填されるときにパッと開かれる、圧潰構造に折り畳まれた図3及び図4のカートンブランクの一方の平面図。
【図6】充填のためにパッと開かれ、かつ閉じた形状に折り畳まれる、図5の折り畳まれたブランクの斜視図。
【図7】概略的に示されている物品装填装置によって物品が装填されている、図6の部分的に組み立てられたカートンの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の原理に従って形成される代表的なディスペンサー付きカートン100が図1及び図2に示されている。本発明の原理によると、代表的なカートン100は2つ以上の分配開口部を有して形成され、これら開口部を通ってカートン内の物品が分配され得る。特に、図1と図2を比較すると理解され得るように、均一な配向でカートン100内に収容されている細長い物品101が、ディスペンサー120、130によってそれぞれ形成された分配開口部121、131を介して最適なアクセス及び分配が得られるように配置されるように、ディスペンサー120及び130は、ディスペンサー付きカートン100に沿って配置される。本発明の原理に従って形成されるディスペンサー付きカートンは、任意の数の壁部を有し得るが、図1及び図2に示される代表的な実施形態は、主壁部102、104と(該壁部に沿って分配開口部の少なくとも1つが形成され、典型的には、その一方は、必須ではないが、もしそうでないなら、カートンの最も大きな壁部である)、側壁部106、108と(主壁部102と104との間に延在する)、端壁部110、112と(主壁部102と104との間及び側壁部106と108との間に延在し、かつ任意に、その一方を通って物品がカートン100の中に装填される)を有する6面のカートンである。
【0012】
図1に示されるように、代表的な分配カートン100は、好ましくは主壁部102、104の一方に沿って(図1の代表的な実施形態では主壁部102に沿って)形成される、ディスペンサードア120の形態の第1のディスペンサー(ディスペンサー容器又は引き出しなどの他の用語でも知られ、用語「ディスペンサードア」は限定を意図せずに便宜上使用される)を有する。ディスペンサードア120は、旋回軸又はヒンジ123を中心に閉鎖位置(ディスペンサードアの前壁部122が、それに沿って前壁部122が提供されているカートンの壁部、即ち、図1の代表的な実施形態では主壁部102と実質的に同一面内にあり、物品101にアクセスできない位置)と開放位置(図1に示されるように、分配開口部121を介してカートン100内の物品101にアクセスするのを可能にするために、ディスペンサードア120がカートン100から離れて旋回されている位置)との間で旋回可能である。ディスペンサードア120は、引き出し又は容器(限定を意図せずに便宜上、以下「容器」)を形成する前壁部122と、左側の側壁部124と、右側の側壁部126と、を有し、物品101は、前壁部122をカートン100の主壁部102から離れて移動させる際に形成される開口部121を介して分配されるように、容器の中に保持される。好ましくは、カートン100を製造することができる代表的なブランクを参照することによってより明らかになるように、ディスペンサードア120によって形成される容器内に物品101が十分に保持されるように前壁部122の可動域がいくぶん制限されるように、側壁部124及び126は、カートン100に対する過剰な移動を阻止するために形成され得る。
【0013】
図1及び図2の代表的なディスペンサー付きカートン100は、リッドディスペンサー(lid dispenser)130の形態の第2のディスペンサーを有する。図1及び図2の代表的な実施形態において、リッドディスペンサー130は、ディスペンサードア120が形成される主壁部102、104の反対側の、主壁部102、104の一方に沿って(図2の代表的な実施形態では、主壁部104に沿って)形成される。リッドディスペンサー130は、図2の代表的な実施形態では、好ましくは主壁部に結合したままで、主壁部に沿って形成されるヒンジ式蓋又は引き上げ式蓋として示されており、これら蓋は該壁部に、リッドディスペンサー130の上部壁部132が提供されるカートンの壁部(この場合には、主壁部104)に沿って上部壁部132がカートンの壁部と実質的に同一面内である閉鎖位置と、開口部131にアクセスすることによってカートン100内の物品101にアクセス可能となるようにリッドディスペンサー130がカートン100から離れて旋回されている開放位置(図2に示されている)との間で、ヒンジ133を中心に旋回可能となるように形成される。しかしながら、リッドディスペンサー130は、代わりに、カートン100から完全に分離可能であり、かつ、開口部131(これはリッドディスペンサー130をカートン100から離れて移動させる際に形成される)を閉じて所望通りに物品101をカートン100内に封入するために、カートン100に戻すことが可能であってもよいことが理解されるであろう。リッドディスペンサー130は、上部壁部132と、左側の側壁部134、右側の側壁部136と、前壁部138と、を有し、これらは、閉じた形状では、それぞれ、主壁部104、側壁部106、側壁部108、及び端壁部112と(例えばこれらと整列するなどによって)実質的に一致する。
【0014】
必要に応じて、リッドディスペンサー130は、リッドディスペンサー130を閉じた形状に固定するための係止又は固定機構を備えて形成されてもよい。例えば、リッドディスペンサー130は、その側壁部134、136、138のうちの1つ(カートン100を形成することができる代表的なブランクの以下の記述を参照することで理解されるように、好ましくは前壁部138)の裏面に受け溝又は凹所を有するクリックロック式の蓋であってもよく、このクリックロック式の蓋は、対応するカートンの壁部106、108、112(好ましくは、リッドディスペンサー130の前壁部138に対応する端壁部112)上のタブ又はその他の突起部140と係合するように構成される。逆の構成(突起部140がリッドディスペンサー130の側壁部上に形成され、受け凹所がカートン100の対応する側壁部に形成される構成)も本発明の範囲内であることが理解されるであろう。リッドディスペンサー130を閉じると、突起部140は対応する凹所内に係合し、リッドディスペンサー130とカートン100の側壁部とを連結し、リッドディスペンサー130を閉じた形状に維持する。
【0015】
細長い物品が、最適なアクセス及びカートン100からの分配が得られるように、特定の方向に配向されるのが一般に望ましい。したがって、本発明の原理によると、代表的なカートン100の少なくとも2つの分配開口部121、131は、例示的物品101(図1〜図7の代表的な実施形態では細長い)が最適なアクセス及び該開口部からの分配が得られるように配向されるように構成及び配向されるのが好ましい。細長い物品101の最適な配向は、一般に、物品101が分配されることによる分配開口部に依存する。
【0016】
細長い物品101は、物品101の長手方向軸Lがディスペンサードア120の前壁部122とほぼ平行な横向き配向の容器型分配開口部(例えば代表的なディスペンサードア120によって形成されるものなど)を介して分配されるのが好ましい。こうした構成は、物品101を、カートン100内の貯蔵所からディスペンサードア120によって形成された容器の中へと下向きに、物品101の他の配向によって達成されるよりも整然と供給するのを可能にする。物品101が略円形の断面を有する場合、物品101は、ディスペンサードア120によって形成された容器の中に、それらの最初の配向で下向きに転がり得る。ディスペンサードア120は、物品101の1つ以上の列(図1の代表的な実施形態では、2列)を保持するように寸法設定され得ることが理解されるであろう。
【0017】
分配カートン100の上部に配置された蓋を介して分配するための細長い物品の最適な配向は、好ましくは縦配向である、即ち、物品101の長手方向軸Lは、分配開口部131の後方に面する末端部135から、分配開口部131の前方に面する端部137まで延びる。一般に、物品101などの細長い物品は、その側面からよりもその自由端から取り出す方がより容易であると考えられている(特に側面が丸い場合には、その側壁部に接触することによって物品を取り出そうとすると、物品が転がる又は回転していまい、物品を首尾よく持ち上げることができない場合がある)。ユーザーが、指を後方から前方(即ち、後方に面する端部135から前方に面する端部137に向けて)に動かすことによって、分配開口部(例えば分配開口部131のような上方に面する分配開口部など)を介して分配され得る物品にアクセスすることも典型的であると更に一般に考えられている。したがって、リッドディスペンサー130によって形成された代表的な分配開口部131を介して分配するための例示的物品101の最適な配向は、図2に示されるようなもの、つまり、ユーザーの指が後方に面する端部135から前方に面する端部137に向けて動かされるときに、物品101の端部への容易なアクセスを可能にする縦配向である。
【0018】
図1及び図2を参照すると明らかとなるように、代表的なディスペンサー付きカートン100のディスペンサー120及び130は、それらからの物品101の最適な分配が得られるように構成されかつ配置される。具体的には、物品101は、最適な横向き配向状態にある、ディスペンサードアの形態の、代表的なディスペンサー120を介して分配され、物品101は、最適な縦配向状態にある、引き上げ式蓋の形態の、代表的なリッドディスペンサー130を介して分配される。いずれかのディスペンサーを介して分配するための、物品101の最適な配向を可能にするディスペンサー120、130の望ましい配向を達成する1つの方法は、図1と図2とを比較すると分かるように、リッドディスペンサー130の側壁部とほぼ平行なヒンジ123を中心に開くディスペンサードア120を形成することである。(物品101の長手方向軸Lは、リッドディスペンサー130の側壁部134及び136とほぼ平行に整列される)。分配開口部121を介して分配するための最適な配向が得られるように、物品101の長手方向軸Lは、カートン100の端壁部110、112とほぼ垂直(したがって、リッドディスペンサー130のヒンジ133とほぼ垂直)である。リッドディスペンサー130のヒンジ133が側壁部134、136とほぼ垂直であると、物品101は、ヒンジ133とほぼ垂直であり、したがって、分配開口部131を介して縦に分配されるように配向される。
【0019】
本発明の上述の態様と共に任意に適用され得る本発明の更なる態様によると、少なくとも2つのディスペンサーを有するカートンは、物品が自動包装又は物品装填装置にとって最適な配向でカートンの中に装填され得るように、及び好ましくは、物品がディスペンサー付きカートン内における物品の最適な配向で配向され得るように(例えば、分配開口部を介して分配されるのに最適な配向が得られるようになど)形成される。自動包装装置の構成は若干限定され得ることが理解されるであろう。例えば、自動包装装置の物品装填装置は、物品装填装置が中に物品を装填する包装に対して物品装填装置がどのように配向され得るかという点で限定され得る。より詳細には、物品を装填するための物品装填装置は、典型的には、中に物品が装填される包装に対する物品の配向に関し、多くの選択肢を提供しない。
【0020】
本発明のこの更なる態様によると、ディスペンサー付きカートン100は、少なくとも2つの分配開口部を有し、かつ、物品101が分配開口部と干渉することなく、好ましくは物品101が所望の配向でディスペンサー付きカートン100内に配置されて、物品101を中に装填するように構成される。本発明のこの態様に従った好ましい実施形態では、物品101は、ディスペンサー付きカートン100の2つの分配開口部の少なくとも一方に対して、2つの分配開口部の少なくとも一方を介して分配されるのに最適な配向で配向されるように、ディスペンサー付きカートン100内に配置される。図1の代表的な実施形態及び図7の代表的な実施形態(物品を中に装填するために部分的に組み立てられた、図1及び図2のディスペンサー付きカートン100を形成するために使用され得る代表的なブランクを示す)を参照すると分かるように、ディスペンサー付きカートン100は、端壁部110、112(図の実施形態では、端壁部110)に沿って装填するのを目的とした本発明のこの態様に従って形成される。図7の代表的な実施形態では、物品101をディスペンサー付きカートン100の中に装填するために使用される装填装置400は、物品101を軸方向に装填する(即ち、物品101がそれらの長手方向軸Lに沿って移動されるように、物品101をディスペンサー付きカートン100に押し込む)。更にディスペンサー120、130は、端壁部110、112とほぼ垂直な壁部に沿って配向されるのが好ましく、物品101は、ディスペンサー120、130が物品101の装填を妨げないように物品101が分配される。好ましくは、ディスペンサー120、130は、物品101が分配開口部121、131の少なくとも一方を通る最適な分配のために配向される。
【0021】
図1及び図2の代表的な実施形態では(及び図3の代表的なブランク200及び図4の代表的なブランク300を参照すると分かるように)、ディスペンサードアの形態のディスペンサー120は、主壁部102、104の一方(具体的には、主壁部102)に沿って形成される。特に、ディスペンサードア120は、端壁部110、112とほぼ垂直な旋回軸又はヒンジ123(以下、限定を意図せずに便宜上「ヒンジ」)とともに配向され、それにより、物品101の長手方向軸Lは、分配開口部121を介した物品101の最適な分配が得られるように、ドア120内で望ましい横向きの配向でヒンジ123と実質的に整列される。更に、図1及び図2の代表的な実施形態では(及び図7の代表的なブランク200を参照すると分かるように)、引き上げ式蓋の形態のディスペンサー130は、主壁部102、104のもう一方(具体的には、主壁部104)に沿って形成される。特に、リッドディスペンサー130は、端壁部110、112ととほぼ平行な旋回軸又はヒンジ133(以下、限定を意図せずに便宜上「ヒンジ」)とともに配向され、それにより、物品101の長手方向軸Lは、リッドディスペンサー130及び分配開口部131を介した物品101の最適な分配が得られるように、物品101の望ましい縦配向で、ヒンジ133とほぼ垂直である。いずれかのディスペンサーを介して分配するための、物品101の最適な配向を可能にするディスペンサー120、130の望ましい配向を達成する1つの方法は、図1と図2とを比較すると分かるように、リッドディスペンサー130の側壁部とほぼ平行なヒンジを中心に開くディスペンサードア120を形成することである。好ましくは、ディスペンサードア120は、リッドディスペンサー130がそれに沿って形成される壁部に隣接しない壁部に沿って形成される。
【0022】
理解されるように、容易な組み立てを可能にするやり方でディスペンサー付きカートン100を形成するのが望ましい。より詳細には、本発明の上記態様の一方又は両方に従って形成されるカートン100へと組み立てるのが容易であるブランクからカートン100を形成するのが望ましい。本発明の原理に従って形成されるディスペンサー付きカートンへと組み立てるのが比較的容易であり、かつ本発明の原理に従って物品を装填するのが比較的容易である、代表的なブランク200、300が、図3〜図7に示される。ブランク200は単一のブランクである一方で、ブランク300は複数のブランク構成要素から組み立てられることを除き、代表的なブランク300は代表的なブランク200と類似している。こうした違いの他は、ブランク200、300の形成部は実質的に同じである。したがって、ブランク200のカートンへの組み立てを示す図5〜図7に関し、ブランク200を参照するが、図5〜図7の説明は、ブランク300のカートンへの組み立てにも実質的に同様に適用可能である。一般に、以下の説明において、ブランク200の要素又は形成部と同様のブランク300の要素又は形成部は、100だけ増えた同じ参照番号を用いて指定され、冗長な記述は省略される。
【0023】
ここで図3を参照すると、代表的なブランク200は、複数のパネル202、204、206、208、210(210a及び210bはまとめて210と称される)、212を有し、これらパネルは、ブランク200を折り畳むと、図1及び図2の代表的なカートン100の壁部102、104、106、108、110、112のような壁部を形成する。ブランク200のパネルを区別するため、及びブランク200の折り畳み並びに上述されたもののようなディスペンサーの形成を容易にするために、様々な折り目及び脆弱線が提供されている。本明細書で使用するとき、用語「ひだ折り目」又は「折り目」とは、領域を中心とした分離を促進せずに折り曲げ(例えば、折り畳)を促進又は増進する構造体の該領域を指す。一実施形態において、ひだ折り目は半切断であってもよい、即ち、切断領域における材料の曲げ又は折り目付けを助けるために、材料は材料の途中まで切断され得る。あるいは、別の実施形態では、材料は、曲げを促進するために刻み目が付けられてもよい。本明細書で使用するとき、用語「脆弱線」とは、一体型又は単一構造体を少なくとも2つの構造体に分離するのを促進又は増進する材料の領域を意味する。したがって、脆弱線は、エンボス加工、折り目付け、若しくは切断などであるがこれらに限定されない機械的手段、又は、化学エッチング、レーザー、加熱などであるがこれらに限定されない非機械的手段を、あるいは機械的手段及び非機械的手段の組み合わせを用いて形成され得る。ある実施形態では、脆弱線は、切断及びランド領域の交互線である(例えば、穿孔)。本明細書で使用するとき、用語「スリット」とは、連続切断によって形成される材料の領域を意味する。材料は、線の始まりから線の終わりまで完全に分離される。
【0024】
主壁部パネル202の一部はディスペンサーパネル222aと指定され、以下に更に詳細に記載するように、このパネル部分は、好ましくは、ディスペンサーの前壁部(例えば代表的なカートン100のディスペンサー120の前壁部122)の少なくとも一部を形成するように、脆弱線223に沿って主壁部パネル202から分離可能である。追加パネルであるディスペンサー連結パネル222(典型的には、当該分野において「製造者の接合部(manufacturer's join)の接着フラップ」と呼ばれる、即ち、追加パネルは、一般に、立方体型カートンの4つの主パネルのうちの1つと関連付けられる又は重なる)は、ディスペンサーパネル222aと重なって、ディスペンサー120の前壁部122などの壁部の内側パネルを形成するように提供され得る。ディスペンサー連結パネル222の両側から延びているのは、ディスペンサーパネルの側面部分224、226であり、これらはそれぞれ、代表的なディスペンサー120の側壁部124、126を形成し得る。ストッパータブ224a、226aは、ディスペンサーパネルの側面部分224、226の少なくとも一方から延出し、パネル222、222a、224、及び226によって形成されるディスペンサードアの外向き旋回の程度を制限するために、ディスペンサードアがそこから延出する壁部パネルの内側表面と当接する(図1の実施形態の場合には、ブランク200をカートンへと組み立てる際に主壁部102と当接する)のが好ましい。主壁部パネル204の一部は、ディスペンサーの前側パネル部分232と指定され得、以下に更に詳細に記載するように、このパネル部分は、代表的なカートン100のリッドディスペンサー130の上部壁部132といったディスペンサーの壁部の少なくとも一部を形成するために、脆弱線233に沿って主壁部パネル204の残部と蝶番状に連結される及び分かれるのが好ましい。
【0025】
同様に、ブランク300(図4に示される)は、複数のパネル302、304、306、308、310(310a及び310bはまとめて310と称される)、312を有し、これらパネルは、ブランク300を折り畳むと、図1及び図2の代表的なカートン100の壁部102、104、106、108、110、112のような壁部を形成する。ブランク300のパネルを区別するため、及びブランク300の折り畳み並びに上述されたもののようなディスペンサーの形成を容易にするために、ブランク200と同様に様々な折り目及び脆弱線が提供されている。主壁部パネル302の一部はディスペンサーパネル322aと指定され、以下に更に詳細に記載するように、このパネル部分は、好ましくは、ディスペンサーの前壁部(例えば代表的なカートン100のディスペンサー120の前壁部122)の少なくとも一部を形成するように、脆弱線323に沿って主壁部パネル302から分離可能である。追加のディスペンサー連結パネル322(「製造者の接合部の接着フラップ」)は、ディスペンサーパネル322aと重なって、ディスペンサー120の前壁部122などの壁部の内側パネルを形成するように提供され得る。ディスペンサー連結パネル322の両側から延びているのは、ディスペンサーパネルの側面部分324、326であり、これらは、代表的なディスペンサー120の側壁部124、126をそれぞれ形成し得る。ストッパータブ324a、326aは、ディスペンサーパネルの側面部分324、326の少なくとも一方から延出し、パネル322、322a、324、及び326によって形成されるディスペンサードアの外向き旋回の程度を制限するために、ディスペンサードアがそこから延出する壁部パネルの内側表面と当接する(図1の実施形態の場合には、ブランク200をカートンへと組み立てる際に主壁部102と当接する)のが好ましい。主壁部パネル304の一部はディスペンサーパネル部分332と指定され、以下に更に詳細に記載するように、このパネル部分は、好ましくは、ディスペンサーの壁部(例えば代表的なカートン100のリッドディスペンサー130の上部壁部132)の少なくとも一部を形成するために、脆弱線333に沿って主壁部パネル304の残部と蝶番状に連結される及び分かれるのが好ましい。
【0026】
理解されるように、代表的なカートン100の端壁部110などの端壁部は、単一主フラップ若しくはパネル(限定を意図せずに便宜上、本明細書においては「パネル」)から、あるいは2つの主パネル、例えば、ブランク200端壁部の主パネル210a、210b又はブランク300の端壁部の主パネル310a、310bなどから形成されてもよく、これら一対のパネルは、重なり合って単一壁部を形成するのが好ましい。主パネル210a、210b、及び310a、310bがそれぞれその上に重ねらかつ連結され得る小さい方のフラップ又はパネル210c、210d、及び310c、310dも提供され得るので、パネル210a、210b、310a、310bは「主」パネルとして参照されている。カートンを組み立てるためのブランクのパネル若しくはフラップ又は他の構成要素の連結に関して本明細書で使用される場合、「連結」は、例えば、接着剤を使用するなどして接着されることによって、構成要素を一緒に維持するものとして理解されるべきである。一対の端壁部の主パネル210a、210b及び310a、310bの一方は、他方の一対よりもわずかに大きい(端壁部の主パネル210a、210b及び310a、310bがそこから延出する主壁部パネル202、204、302、304から離れて延びる方向に)ことが理解されるであろう。好ましくは、この対の大きい方は、この対の小さい方の上に重ねられ、それにより、主壁部パネル102と104との間に実質的に完全に延びる端壁部が形成される。必要に応じて、端壁部110を形成するパネルは、端壁部110が、当該分野では「シリアルの箱の閉鎖体」として知られる形態の第3の再封可能なディスペンサーとして機能し得るように構成され得る。より詳細には、端壁部の主パネル210a、210b又は端壁部の主パネル310a、310bは、部分的重なりシールを形成するように成形され得る(即ち、パネルは重なるが、いずれのパネルも、ブランク200/300がカートン100へと組み立てられたときに端壁部の主パネル210a、210b及び310a、310bがそれぞれ延びる主壁部パネル202と204との間又は302と304との間の全距離に延びていない)。このようなパネルは、カートン100を開いてその内容物にアクセスするために分離されることができ、また、パネルの一方の自由縁部に形成されるタブをパネルの他端のスリットに挿入して、端壁部の主パネルを閉じた形状にすることによって再封されることができる。
【0027】
代表的なカートン100の端壁部112などの端壁部は、端壁部110と同様に、単一主フラップ又はパネル(限定を意図せずに便宜上、本明細書においては「パネル」)から、あるいは2つの主パネル、例えば、ブランク200の端壁部の主パネル212及びパネル238又はブランク300の端壁部の主パネル312及びパネル338などから形成されてもよく、これらパネルは、重なり合って単一壁部を形成するのが好ましい。端壁部のパネル238、338は、以下に更に詳細に記載するように、引き上げ式ディスペンサーの前端壁部(例えば、代表的なカートン100の前端壁部138など)を形成するために使用される部分パネルであり得ることが理解されるであろう。小さい方のパネル238a、238bは、パネル238を側壁部パネルの一画206a及び208a(以下に更に詳細に記載するように、それぞれ、引き上げ式蓋を形成するために分離されることになる側壁部パネル206、208の一画)に対して適切な位置に維持するために、パネル238の下に折り込まれ得る。同様に、小さい方のパネル338a、338bは、パネル338を側壁部パネルの一画306a及び308a(以下に更に詳細に記載するように、それぞれ、引き上げ式蓋を形成するために分離されることになる側壁部パネル306、308の一画)に対して適切な位置に維持するために、パネル338の下に折り込まれ得る。
【0028】
図2を参照すると明らかとなるように、ディスペンサーの前側パネル部分232に連結されかつそこから延びた状態を維持して引き上げ式蓋を形成するのに寄与するために、側壁部パネルの一画206a、208a及び306a、308aが、それぞれ、脆弱線237、235、及び337、335に沿って側壁部パネル206、208及び306、308から分離される実施形態では、側壁部パネル206、208及び306、308によって形成される側壁部は、部分壁部として持ち上げられないのが望ましくあり得る。側壁部パネルの一画206a、208a及び306a、308aが、それぞれ、側壁部パネル206、208及び306、308から分離する際に、完全な側壁部(即ち、カートン100のようなディスペンサー付きカートンの場合には、矩形の側壁部を形成する矩形パネル)が形成され得るように付加的側壁部パネル216、218及び316、318が完全な(ほぼ矩形の)パネルを提供するように、付加的側壁部パネル216、218及び316、318が提供され得る。単一のブランク200では、以下により詳細に記載するように、付加的側壁部パネル216、218は、端壁部の小さい方のパネル210c、210dから延び、かつそれらの上に折り重ねられる。複合構成要素のブランク300では、側壁部パネル316、318は、側壁部パネル306、308を完成させるために側壁部パネル306、308の上に重ねられかつ連結される、独立して形成されたパネルである。必要に応じて、付加的側壁部パネル216、218は側壁部パネル206、208に連結され得、付加的側壁部パネル316、318は側壁部パネル306、308に連結され得る。しかしながら、そうした取り付けは必須でなく、行われる必要はない。好ましくは、付加的側壁部パネル216、218又は316、318と連結された状態を維持せずにリッドディスペンサー130を容易に開けることができるように、付加的側壁部パネル216、218は、それぞれ、側壁部パネルの一画206a及び208aに連結されず、付加的側壁部パネル316、318は、それぞれ、側壁部パネルの一画306a及び308aに連結されないことが理解されるであろう。
【0029】
端壁部の主パネル212、312も、それぞれ、端壁部の小さい方のパネル212a、212b及び312a、312bの上に重ねられかつ連結され得る(端壁部の主パネル210、310及びそれらの対応の端壁部の小さい方のパネル210c、210d及び310c、310dと同様に)。図1の単一のブランク200を参照すると分かるように、側壁部パネル206、208に重なるように側壁部パネル216、218が折り畳まれる際に、端壁部の小さい方のパネル212a、212bは、端壁部の主パネル212によって覆われるように配置される。図2の複合構成要素のブランク300を参照すると分かるように、独立して形成されたサイドパネル316、318を側壁部パネル306、308の上に重ねる際、小さい方のパネル312a、312bは、折り畳まれて端壁部の主パネル312によって覆われるように適切に配置される。端壁部パネル238、338もまた、端壁部の小さい方のパネル212a、212b及び312a、312bの上に重ねられるのが望ましいことが理解されるであろう。しかしながら、端壁部パネル238、338が、ディスペンサードア120のような引き上げ式のリッドディスペンサーの前壁部を形成する実施形態では、端壁部パネル238、338は、それぞれ、小さい方のパネル238a、238b、及び338a、338bのみに連結され、端壁部の小さい方のパネル212a、212b及び312a、312bに連結されない。
【0030】
上述の通り、リッドディスペンサー130のようなリッドディスペンサーがブランク200又はブランク300から形成される場合には、蓋を閉じた形状に保持するための係止機構を設けるのが望ましくあり得る。そのような係止機構の1つは、スロットなどの戻り止めと係合する、タブなどの突起部の形態であり得る。かかる機構は、代表的なブランク200では、端壁部の主パネル212から延出する係止タブ240と、係止パネル242に形成されるスロット244(これは、端壁部パネル238の内面から延び、かつ端壁部パネル238の内面で覆われるように折り畳まれる)とによって提供され得る。多数部の品代表的なブランク300では、タブ340は端壁部の主パネル312の伸張された部分として(従って端壁部の主パネル312と一体となって)容易に形成され得るが、スロット344は、任意に、端壁部パネル338と連結され得る独立して形成された係止パネル342に設けられ得る。
【0031】
ここで図3〜図7を参照すると、本発明の原理に従って形成される機構と共にカートンを形成する代表的なブランク200の折り畳みをここで説明する。ブランク300を折り畳む方法について言及しないが、代表的なブランク200の要素への言及は、一般に、代表的なブランク300の対応する機構に当てはまる(上で述べたように、要素は100だけ増えた同じ参照番号を用いて参照される)。本明細書で論じられかつ記載されるように、折り目に沿った隣接する壁部の折り畳みは、互いに対してほぼ180度の角度で隣接する壁部から(ブランクの少なくともこの部分は実質的に平坦である)から、隣接する壁部が互いに対して角度を成す(典型的には90度の角度)位置への方向であるのが好ましい。換言すると、図3を参照すると、ブランクの壁部は紙面から出る方向に折り畳まれ、ブランク200の図示の表面は、該表面から形成されるカートンの内面を形成する(反対に、図示されていない表面はカートンの外面を形成する)。
【0032】
代表的なブランク200のパネルの上記説明を参照すると分かるように、ブランク200を組み立てられたディスペンサー付きカートンへと折り畳む前の予備工程は、好ましくは、付加的側壁部パネル216、218を側壁部パネル206、208と重ねられた関係に置くために、また、小さい方のパネル212a、212bを端壁部の主パネル212で覆われた適切な位置に置くために、ブランク200を折り目217、219に沿って折り畳むことである。更に、好ましくは、係止パネル242は、ブランク200が組み立てられたときに係止タブ240を受容するようにパネル238と重なるように、パネル238に対して折り目243に沿って折り畳まれる。しかしながら、折り目243に沿った係止パネル242の折り畳みは、パネル212及び238から端壁部112を形成する前に、後になって行われてもよい。ブランク300に関し、相当する予備工程は、(a)小さい方のパネル312a、312bを端壁部の主パネル312で覆われるように適切に配置された状態で、独立して形成されたサイドパネル316、318をブランク300の側壁部パネル306、308と、(b)独立して形成された係止パネル342がブランク300の端壁部パネル338で覆われる適所において、独立して形成された係止パネル342を端壁部パネル338と、連結することである。
【0033】
分配カートンは、第1の場所で形成されるブランクから形成され、別の第2の場所で充填される場合が多いので、本発明の原理に従って形成されるブランクは、充填及び最終組み立てのためにポップアップされ得る平坦な初期形状に折り畳まれる(ブランクが形成される第1の場所、又は別の場所のいずれかにおいて)のが好ましい。したがって、図5に示されるように、組み立てられたカートンを形成するためにブランク200を折り畳む第1の工程は、折り目209(側壁部パネル208と主壁部パネル204との間)及び折り目207(側壁部パネル206と主壁部パネル202との間)に沿ってブランク200を折り畳むことである。ディスペンサーパネル222aの内面は、ディスペンサー連結パネル222の外面に連結される。得られた圧潰したカートンは、側壁部パネル208と実質的に同一面内の主壁部パネル202と、側壁部パネル206と実質的に同一面内の主壁部パネル204と、を有し、パネル202及び208はパネル204及び206の上に位置する。こうした圧潰構造は、異なる場所でカートンを組み立てるために複数のこのような圧潰された平坦なカートン(例えば、数百個のカートン)を出荷するのを容易にする。係止パネル242は、上記折り畳み工程の前に、(係止パネル242及び端壁部パネル238の内面が互いに当接した状態で)端壁部パネル238と接触して置かれるように、折り目243に沿って折り畳まれるのが好ましいことが理解されるであろう。
【0034】
図5に示されるような平坦で圧潰したカートンを充填の準備が整った状態に組み立てるのは、比較的簡単である。対の上部及び下部壁部(図5の代表的な平坦で圧潰したカートンの場合には、壁部202、208及び壁部204、206)を、各対に関し、対の短い方に向かう方向に互いに対してシフトさせる。したがって、図5の代表的な実施形態では、壁部202、208は、壁部208に向かう方向にシフトされ、壁部204、206は、壁部206に向かう方向にシフトされる。次に、平坦な圧潰されたカートンは、図6に示される形状にパッと開かれる。
【0035】
図6を参照すると分かるように、代表的なブランク200又は300から形成されたカートンの充填は、端壁部の主パネル212又は210(例えば、210a及び210b)がこれに沿って位置する末端部の一方を介して行われる。好ましくは、物品は、この末端部の1つを介してカートンの中に装填され、もう一方の末端部は、装填中に物品がカートンの外に不注意に押し出される(又は別の方法で不注意に出る)のを阻止するため、少なくとも部分的に閉鎖される。図5〜図7の代表的な実施形態では、物品は、ブランク200又は300から形成されるカートンの末端部(この末端部に沿って端壁部の主パネル210a、210bが形成される)を介して装填される。好ましくは、端壁部の小さい方のフラップ212bが折り目213bに沿ってディスペンサーパネル部分224の上に内方へ折り畳まれる前に、ディスペンサーパネルの側面部分224が、折り目225に沿って内方へ(ディスペンサー連結パネル222とほぼ垂直になるように)折り畳まれる。図7に示されるように、少なくとも端壁部の小さい方のパネル212a、212bは、カートンが物品101で充填される前に、対応の折り目213a、213bに沿って内方へ(側壁部パネル206、208とほぼ垂直になるように)折り畳まれる。
【0036】
カートンの装填末端部と反対側の残りのパネルは、物品101がカートンの中に装填された後に、完全に組み立てられた又は閉じた形状に折り畳まれ得る。引き上げ式のリッドディスペンサーを形成するために、端壁部の主パネル212は、好ましくは、端壁部の小さい方のパネル238a、238b及び端壁部パネル238が、それぞれ折り目239a、239b、及び239に沿って内方へ折り畳まれる前に、折り目213に沿って内方へ折り畳まれる(及び好ましくは、端壁部の小さい方のパネル212a、212bと連結される)。更に、係止タブ240は、(図7に見られるように主端壁部パネル212の下に)折り目241に沿って外方に折り畳まれ、それにより、主端壁部パネル212がカートンの末端を閉じる位置(即ち、主壁部パネル202及び204とほぼ垂直な位置)へと折り畳まれると、係止タブ240は、端壁部の小さい方のパネル238a、238bを内方へ折り畳んだ後、端壁部パネル238を端壁部の小さい方のパネル238a、238bの上に折り畳み、これらパネルを一緒に連結すると形成される引き上げ式のリッドディスペンサーの前壁部と係止係合するように、カートンから離れて突出する。係止タブ240は、それによって、(図7において可視でない、端壁部パネル238の内側に沿って配置される)スロット244と係止するように配置される。
【0037】
ブランク200(又は300)によって形成されたカートン内に物品101が完全に装填されると、カートンの装填末端部に沿ったパネルは、好ましくは、装填末端部を閉鎖して、ブランクを閉じたカートン形状へと完全に組み立てるように折り畳まれる。好ましくは、端壁部の小さい方のパネル210c、210dが、対応の折り目211c、211dに沿って(それぞれ側壁部パネル206、208とほぼ垂直な位置へと)内方へ折り畳まれる前に、ディスペンサーパネルの側面部分226が、最初に、折り目227に沿って内方へ(ディスペンサー連結パネル222とほぼ垂直になるように)折り畳まれる。好ましくは、付加的側壁部パネル216は、折り目211cと一致する折り目211eを含み、それにより、端壁部の小さい方のパネル210cを折り目211cに沿って折り畳む際に、付加的側壁部206を折り目211eを中心に折り畳むことができる。同様に、付加的側壁部パネル218は、折り目211dと一致する折り目211fを含むのが好ましく、それにより、端壁部の小さい方のパネル210cを折り目211cに沿って折り畳む際に、付加的側壁部208を折り目211fを中心に折り畳むことができる。次に、端壁部の主パネル210a、210bが、端壁部の小さい方のパネル210c、210dの上に、折り目211a、211bに沿って内方へ折り畳まれ、好ましくはパネル210c、210dに連結される。端壁部の主パネル210a、210bの一方が他方より小さい場合、2つのうちの小さい方が最初に内方へ折り畳まれるのが好ましく、その後、2つのうちの大きい方が小さい方の上に折り重ねられ、かつこれに連結される。ブランク200は、このようにして、充填されかつ閉じられたカートンへと完全に組み立てられる。
【0038】
組み立てられたカートンが物品101を分配するように準備するために、パネルによって形成されたディスペンサーが開くのを可能にするように、脆弱線223、235、及び237を破壊するないしは別の方法でかかる脆弱線に沿って切断する。特に、ディスペンサーパネル222a及び(ディスペンサーパネル222aの内面に連結された)ディスペンサー連結パネル222が、主壁部パネル202から離れて、図1に示されるような開いた形状へと旋回され得るように、脆弱線223が破壊されてディスペンサーパネル222aを主壁部パネル202から分離することができる。脆弱線235、237は破断して側壁部パネル206、208から側壁部パネルの一画206a、208aをそれぞれ分離し、それによって、主パネル204から離れて上向きに及び脆弱線233を中心に旋回して(これによりリッドディスペンサーのヒンジ133を形成する)、図2に示されるような開いた形状となる引き上げ式のリッドディスペンサーが形成されるのを可能にし得る。
【0039】
カートンの端壁部を形成する様々なパネル及びタブを折り畳む順番は、少なくともある程度、変更され得ることが理解されるであろう。例えば、上述のパネル212、238、238a、238bの折り畳みは、パネル210a、210b、210c、210dの折り畳みの後に実施されてもよい。方向の参照語である「上部」、「底部」、「前側」、「後側」、「左」、及び「右」は、各パネルをこうした配向に限定するものではなく、これらパネルを互いに区別するためにのみ役立つことが更に理解されるであろう。最後に、明示的に示されているかどうかに関わらず、一実施形態に関して記載された特徴は、典型的には別の実施形態に適用することができることが理解されるであろう。以下に記載される様々な特徴は、単独で又は任意の組み合わせで用いられ得る。したがって、本発明は、本明細書に具体的に記載される実施形態のみに制限されない。
【0040】
図に図示される例示的な実施形態は、幾つかの別個かつ独立した独創的な特長を有し、これは、それぞれが、少なくとも単体で、本発明に望ましいが、依然として不可欠ではない、独自の利益を有する。したがって、本発明の様々な別個の特長は、本発明の所望の特徴及び/又は利益のうちの少なくとも幾つかを達成するために、全てが存在する必要はない。本発明の原理に従って形成されるディスペンサー付きカートンにおいて、1つ又はそれ以上の別個の特徴が組み合わせられてもよく、又は様々な特徴のうちの1つのみが存在する必要があってもよい。更に、本出願を通して、参照番号は本発明の包括的要素及び特徴を示すために使用される。形態、形状、構造当が同一ではないが、同様の機能又は利益をもたらす要素又は特徴を示すために、同じ参照番号が使用され得る。同様の要素又は特徴を互いに区別するために、更なる参照文字(例えば、数字ではなく文字など)が使用され得る。
【0041】
前述の説明及び図面は、本発明の代表的な実施形態を表すが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらに様々な追加、修正、及び置換を行い得ることが理解されよう。特に、本発明が、他の特定の形態、構造、位置付け、比率で、また他の要素、材料、及び構成要素を用いて、その趣旨又は本質的な特性から逸脱することなく具現化され得ることが、当業者には明らかとなるであろう。当業者は、本発明が、本発明の原理から逸脱することなく、特定の環境及び動作要件に特に適合される、本発明の実践において使用される、構造、位置付け、比率、材料、及び構成要素の多くの修正を伴って、並びに別の方法で、使用され得ることを認識するであろう。例えば、一体形成されたものとして示される要素は、一体形成され得る複数の部分として示される複数の部分又は要素で構築されてもよく、要素の動作は、反転される、ないしは別の方法で変化されてもよく、要素のサイズ又は寸法は、変化されてもよい。したがって、今般開示される実施形態は、あらゆる点において、限定的なものではなく、例示的なものであると見なされるべきであり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示され、前述の説明に限定されることはない。
【0042】
特許請求の範囲において、用語「含む/含んでいる」は、他の要素又は工程の存在を除外するものではない。更に、個別的に記載されていても、複数の手段、要素又は方法工程が、例えば単一のユニット又はプロセッサにより実現されることもできる。更に、個別の特徴が異なる請求項に含まれる得るが、これらは可能であれば有利に結合されることができ、異なる請求項に含まれることは、これらの特徴の組み合わせが、実現できない及び/又は有利でないことを意味するものではない。更に、単数形の参照は、複数性を排除するものではない。「a」、「an」、「第1の」、「第2の」等の用語は、複数性を排除するものではない。請求項における参照符号は、単に明確化のための例として与えられ、請求項の範囲をいかなる態様でも限定するものとして解釈されるべきではない。
【0043】
〔実施の態様〕
(1) 複数の物品をカートン内に収容し、かつ前記カートンの内部から分配するためのカートンであって、前記カートンが、
第1の主壁部と、
前記第1の主壁部と対向する第2の主壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第1の側壁部と、
前記第1の側壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第2の側壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第1の端壁部と、
前記第1の端壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第2の端壁部と、
前記第1の主壁部内に形成される第1のディスペンサーと、
前記第2の主壁部内に形成される第2のディスペンサーと、
を含み、
前記第1のディスペンサーが、ディスペンサードアのヒンジを中心に、開いた形状と閉じた形状との間で旋回するように構成されるディスペンサードアであり、
前記第2のディスペンサーが、リッドディスペンサーのヒンジを中心に、開いた形状と閉じた形状との間で旋回するように構成されるリッドディスペンサーであり、
前記ディスペンサードアのヒンジが前記リッドディスペンサーのヒンジとほぼ垂直である、
カートン。
(2) 前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の少なくとも一方が、前記端壁部を通り、前記カートンの中に物品を装填するのが可能となるように開いた形状を維持することができ、前記カートンの中への物品の装填が完了した後に閉じることができる、実施態様1に記載のカートン。
(3) 前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の前記少なくとも一方が、重なりフラップから形成され、前記重なりフラップが、前記物品がそこを通って前記カートンの中に装填された後に一緒に連結される、実施態様2に記載のカートン。
(4) 前記ディスペンサーの蓋が、第1の主壁部の一部から形成される上部壁部と、前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の一方に沿った前壁部と、を有し、
前記第1の主壁部の前記一部が、前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の他方とほぼ平行に延びかつこれと離間するヒンジ線に沿って、前記第1の主壁部の残部と連結される、実施態様1に記載のカートン。
(5) 前記ディスペンサーの蓋が、前記カートンの前記第1の側壁部の一部から形成された第1の側壁部と、前記カートンの前記第2の側壁部の一部から形成された第2の側壁部とを有する、実施態様4に記載のカートン。
【0044】
(6) 前記ディスペンサーの蓋を開けると、前記ディスペンサーの蓋の前記第1の側壁部が、前記カートンの部分的第1の側壁部を残して前記カートンの前記第1の側壁部から分離され、前記ディスペンサーの蓋の前記第2の側壁部が、前記カートンの部分的第2の側壁部を残して前記カートンの前記第2の側壁部から分離され、前記カートンが、
前記ディスペンサーの蓋を開いて、前記ディスペンサーの蓋の前記第1の側壁部を前記カートンの前記第1の側壁部から離れて移動させると、前記第1の付加的側壁部が前記カートンの前記部分的第1の側壁部を完成させるように、前記カートンの前記第1の側壁部に沿って配置される第1の付加的側壁部パネルと、
前記ディスペンサーの蓋を開いて、前記ディスペンサーの蓋の前記第2の側壁部を前記カートンの前記第2の側壁部から離れて移動させると、前記第2の付加的側壁部が前記カートンの前記部分的第2の側壁部を完成させるように、前記カートンの前記第2の側壁部に沿って配置される第2の付加的側壁部パネルと、
を更に含む、実施態様5に記載のカートン。
(7) 前記ディスペンサードアが、前記第1の主壁部のディスペンサーパネル部分を前記第1の主壁部から脆弱線に沿って分離することによって形成された前壁部と、前記ディスペンサードアの前壁部の側縁部から延びる少なくとも1つの側壁部と、を有する、実施態様5に記載のカートン。
(8) 前記第1の主壁部が、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間に延びかつこれらとほぼ垂直な底縁部と、前記底縁部とほぼ平行に延びかつ前記底縁部から離間し、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の側壁部が前記第1の主壁部の前記左縁部から垂直に延び、かつ、前記第1の主壁部の前記左縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の側壁部が前記第1の壁部の前記右側縁部から垂直に延び、かつ、前記右側縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の主壁部が、前記第1の主壁部とほぼ平行でかつ前記第1の主壁部から離間し、前記第1の側壁部の前記第2の縁部と前記第2の側壁部の前記第2の縁部との間に延び、前記第2の主壁部が、前記第2の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる左縁部と、前記第1の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる右縁部と、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、前記第1の主壁部の前記底縁部とほぼ平行でかつ前記底縁部から離間する底縁部と、前記第2の主壁部の前記底縁部及び前記第1の主壁部の前記頂縁部とほぼ平行に延びかつこれらから離間し、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の端壁部が、前記第1の主壁部の前記頂縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記第2の端壁部が、前記第1の主壁部の前記底縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記ディスペンサードアが、前記第1の主壁部内に画定された前側パネルと、底縁部と、前記第1の側壁部とほぼ平行な左側サイドパネルと、前記第2の側壁部とほぼ平行な右側サイドパネルと、を有し、
前記ディスペンサードアパネルを前記第1の主パネルから遠くに旋回させ、かつ前記ディスペンサードア左側サイドパネル及び前記ディスペンサードア右側サイドパネルを、それぞれ前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部に沿って摺動させて前記カートン内の前記物品にアクセスするために、前記ディスペンサードア前側パネルを前記ディスペンサードア前側パネル底縁部を中心に旋回させることによって、前記ディスペンサードアが開き、
前記リッドディスペンサーが、前記第2の主壁部内に画定された上部パネルと、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる前側縁部と、前記前側縁部とほぼ平行に延び、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる後側縁部と、を有し、
前記上部パネルを前記第2の主壁部から離れて持ち上げて前記カートンの内部にアクセスするために、前記上部パネルを前記リッドディスペンサーの前記後側縁部に沿って旋回させることによって、前記リッドディスペンサーが開く、実施態様1に記載のカートン。
(9) 前記ディスペンサードア底縁部が、前記第1の主壁部の前記底縁部に沿って実質的に同一直線上に延び、
前記リッドディスペンサーの前記後側縁部が、前記第2の主壁部の前記右縁部とほぼ平行でかつ前記右縁部から離間する、実施態様8に記載のカートン。
(10) 前記リッドディスペンサーが、
前記上部パネル前側縁部から、前記上部パネルとほぼ垂直でかつ前記第2の端壁部とほぼ平行に延びる前側パネルと、
前記前側パネルからほぼ垂直に、かつ前記第1の側壁部とほぼ平行でかつこれに沿って延びる左側サイドパネルと、
前記前側パネルからほぼ垂直に、かつ前記第2の側壁部とほぼ平行でかつこれに沿って延びる右側サイドパネルと、を更に含む、実施態様8に記載のカートン。
【0045】
(11) 長手方向軸を有する複数の細長い物品を収容するカートンであって、前記カートンは、
第1の主壁部と、
前記第1の主壁部と対向する第2の主壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第1の側壁部と、
前記第1の側壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第2の側壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第1の端壁部と、
前記第1の端壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第2の端壁部と、
前記第1の主壁部、前記第2の主壁部、前記第1の側壁部、前記第2の側壁部、前記第1の端壁部、及び前記第2の端壁部のうちの1つの中に形成される第1のディスペンサーと、
前記第1の主壁部、前記第2の主壁部、前記第1の側壁部、前記第2の側壁部、前記第1の端壁部、及び前記第2の端壁部のうちの別の1つの中に形成される第2のディスペンサーと、
を含み、
前記物品が全て、前記カートン内において、前記第1のディスペンサーに対してそれらの長手方向軸を水平配向にした状態で、及び前記第2のディスペンサーに対して前記それらの長手方向軸を縦配向にした状態で配向されるように配向される、カートン。
(12) 前記第1のディスペンサーが、前記第1の主壁部と実質的に同一面内の前壁部を有し、かつディスペンサードアのヒンジを中心に旋回するように構成されたディスペンサードアであり、
前記物品が、前記物品の前記長手方向軸が前記ディスペンサードアのヒンジとほぼ平行に延びた状態で前記第1のディスペンサーから分配されるように配向される、実施態様11に記載のカートン。
(13) 少なくとも2つの物品が、前記ディスペンサードアのヒンジと実質的に同一直線上でかつこれとほぼ平行に配置される、実施態様12に記載のカートン。
(14) 前記第2のディスペンサーが、前記第2の主壁部と実質的に同一面内の上部パネルを有し、かつリッドディスペンサーのヒンジを中心に旋回するように構成されるリッドディスペンサーであり、
前記物品が、前記物品の前記長手方向軸が前記ディスペンサードアのヒンジとほぼ垂直に延びた状態で前記第2のディスペンサーから分配されるように配向される、実施態様12に記載のカートン。
(15) 前記ディスペンサードアのヒンジが、前記第1の主壁部及び前記第2の側壁部とほぼ平行であり、
前記リッドディスペンサーのヒンジが、前記第2の主壁部及び前記第1の端壁部とほぼ平行である、実施態様14に記載のカートン。
【0046】
(16) 前記第2のディスペンサーが、前記第2の主壁部と実質的に同一面内の上部パネルを有し、かつリッドディスペンサーのヒンジを中心に旋回するように構成されるリッドディスペンサーであり、
前記物品が、前記物品の前記長手方向軸が前記第2のディスペンサードアのヒンジとほぼ垂直に延びた状態で前記第2のディスペンサーから分配されるように配向される、実施態様11に記載のカートン。
(17) 前記リッドディスペンサー上部パネルが、前側縁部と、前記前側縁部から前記リッドディスペンサーのヒンジに向かう方向の高さと、を有し、
前記物品が、それぞれ、その前記長手方向軸に沿った前記物品の第1の端部から第2の端部までの高さを有し、
前記第2の主壁部が、前記リッドディスペンサーの高さとほぼ平行な方向の高さを有し、前記第2の主壁部の高さが前記物品の高さの少なくとも2倍であり、
前記リッドディスペンサー上部パネルの高さが、前記物品の高さよりも長く、かつ前記第2の主壁部の前記高さよりも短く、
少なくとも2つの物品が、実質的に同一直線上でかつ前記リッドディスペンサーのヒンジとほぼ垂直に配置される、実施態様16に記載のカートン。
(18) 前記物品が、前記長手方向軸が前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部とほぼ垂直な状態で、前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の一方を介して装填される、実施態様11に記載のカートン。
(19) 前記第1の主壁部が、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、前記底縁部とほぼ平行に延びかつ前記底縁部から離間し、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の側壁部が前記第1の主壁部の前記左縁部から垂直に延び、かつ、前記第1の主壁部の前記左縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の側壁部が前記第1の壁部の前記右側縁部から垂直に延び、かつ、前記右側縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の主壁部が、前記第1の主壁部とほぼ平行でかつ前記第1の主壁部から離間し、前記第1の側壁部の前記第2の縁部と前記第2の側壁部の前記第2の縁部との間に延び、前記第2の主壁部が、前記第2の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる左縁部と、前記第1の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる右縁部と、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、前記第1の主壁部の前記底縁部とほぼ平行でかつ前記底縁部から離間する底縁部と、前記第2の主壁部の前記底縁部及び前記第1の主壁部の前記頂縁部とほぼ平行に延びかつこれらから離間し、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の端壁部が、前記第1の主壁部の前記頂縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記第2の端壁部が、前記第1の主壁部の前記底縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記第1のディスペンサーが、前記第1の主壁部内に画定された前側パネルと、底縁部と、前記第1の側壁部とほぼ平行な左側サイドパネルと、前記第2の側壁部とほぼ平行な右側サイドパネルとを有するディスペンサードアであり、
前記ディスペンサードアパネルを前記第1の主パネルから遠くに旋回させ、かつ前記ディスペンサードア左側サイドパネル及び前記ディスペンサードア右側サイドパネルを、それぞれ前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部に沿って摺動させて前記カートン内の前記物品にアクセスするために、前記前側パネルを前記ディスペンサードア前側パネル底縁部を中心に旋回させることによって、前記第1のディスペンサーが開き、
前記第2のディスペンサーが、前記第2の主壁部内に画定された上部パネルと、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる前側縁部と、前記前側縁部とほぼ平行に延び、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる後側縁部と、を有するリッドディスペンサーであり、
前記上部パネルを前記第2の主壁部から離れて持ち上げて前記カートンの内部にアクセスするために、前記リッドディスペンサー上部パネルを前記リッドディスペンサーの前記後側縁部に沿って旋回させることによって、前記リッドディスペンサーが開く、実施態様11に記載のカートン。
(20) カートンを形成し、かつ、それぞれが長手方向軸に沿って細長い複数の同一物品で前記カートンを充填する方法であって、前記方法が、
第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の壁部を有し、かつディスペンサードアが前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の壁部のうちの1つの中にあり、リッドディスペンサーが前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の壁部のうちの別の1つの中にあるカートンを組み立てることと、
前記ディスペンサードアから分配されるときに実質的に水平に配向されるように前記物品の長手方向軸に沿って前記物品を押すことによって、前記カートンの内部に前記物品を装填することと、を含み、
ディスペンサードアのヒンジを中心に旋回することによって前記ディスペンサードアが開き、
物品を装填することが、前記物品の長手方向軸を前記ディスペンサードアのヒンジとほぼ平行にした状態で物品を装填することを更に含む、方法。
【0047】
(21) 前記リッドディスペンサーを介して分配するために、前記物品の長手方向軸が実質的に垂直に配向された状態で物品が配向されるように前記カートンを組み立てることを更に含み、
ディスペンサーの蓋のヒンジを中心に旋回することによって前記ディスペンサーの蓋が開き、
物品を装填することが、前記物品の長手方向軸を前記ディスペンサーの蓋のヒンジとほぼ垂直にした状態で物品を装填することを更に含む、実施態様20に記載の方法。
(22) カートンブランクにおいて、
左縁部と、前記左縁部とほぼ平行で前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第1のパネルと、
前記第1のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第1のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第2のパネルと、
前記第2のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第2のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第3のパネルと、
前記第3のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第3のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第4のパネルと、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルのうちの1つの頂縁部から延び、前記第1、第2、第3、及び第4のパネルをそれらの前記左及び右縁部に沿って互いに対して折り畳む際に形成される端部が開いたカートンの上端部を閉じる第1の上端部パネルと、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルのうちの1つの底縁部から延び、前記第1、第2、第3、及び第4のパネルをそれらの前記左及び右縁部に沿って互いに対して折り畳む際に形成される端部が開いたカートンの下端部を閉じる第1の下端部パネルと、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルのうちの1つの中に画定されて、切断されるとディスペンサードア前側パネルの頂縁部を画定するディスペンサードアの切り目線と、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルの他の1つの中に画定されて、前記第1、第2、第3、及び第4のパネルの前記他の1つの一部によって画定される引き上げ式蓋の上部パネルの旋回ヒンジを画定する引き上げ式蓋の折り目と、を含む、カートンブランク。
(23) 前記ディスペンサードアの切り目線が、前記ディスペンサードアの切り目線が中に画定される前記パネルの前記左縁部及び右縁部とほぼ平行である、実施態様22に記載のブランク。
(24) 前記引き上げ式の折り目が、前記引き上げ式蓋の折り目が中に画定される前記パネルの前記頂縁部及び底縁部とほぼ平行である、実施態様23に記載のブランク。
(25) 前記ディスペンサードアの切り目線が前記第1のパネルの中に画定され、前記引き上げ式蓋の折り目が前記第3のパネルの中に画定される、実施態様24に記載のブランク。
【0048】
(26) 前記第2のパネルの中に画定され、第1の引き上げ式蓋の切り目線が切断されると、引き上げ式蓋の第1の側壁部の底縁部を画定する、前記第1の引き上げ式蓋の切り目線と、
前記第4のパネルの中に画定され、第2の引き上げ式蓋の切り目線が切断されると、引き上げ式蓋の第2の側壁部の底縁部を画定する、前記第2の引き上げ式蓋の切り目線と、を更に含む、実施態様25に記載のブランク。
(27) 前記第2のパネルの前記頂縁部から延びて、前記第2のパネルから形成される引き上げ式蓋の前側パネルを形成するパネルを更に含む、実施態様26に記載のブランク。
(28) 前記引き上げ式の折り目が、前記引き上げ式蓋の折り目が中に画定される前記パネルの前記頂縁部及び底縁部とほぼ平行である、実施態様22に記載のブランク。
(29) 前記ディスペンサードアの切り目線が前記第1のパネルの中に画定され、前記引き上げ式蓋の折り目が前記第3のパネルの中に画定される、実施態様22に記載のブランク。
(30) 前記第4のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第4のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第5のパネルを更に含み、
前記ディスペンサードアの切り目線が前記第1のパネルの中に画定され、
前記第5のパネルが、前記第1のパネルの一画と重なって前記ディスペンサードアを形成するように構成される、実施態様22に記載のブランク。
【0049】
(31) 前記第5のパネルが、前記第5のパネルの前記頂縁部から延びる第1のディスペンサーパネルの側面部分と、前記第5のパネルの前記底縁部から延びる第2のディスペンサーパネルの側面部分とを更に含み、前記第1のディスペンサーパネルの側面部分及び前記第2のディスペンサーパネルの側面部分は、前記第5のパネル及び前記第1のパネルの一部によって形成されるディスペンサードアの側壁部を形成する、実施態様30に記載のブランク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品をカートン内に収容し、かつ前記カートンの内部から分配するためのカートンであって、前記カートンが、
第1の主壁部と、
前記第1の主壁部と対向する第2の主壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第1の側壁部と、
前記第1の側壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第2の側壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第1の端壁部と、
前記第1の端壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第2の端壁部と、
前記第1の主壁部内に形成される第1のディスペンサーと、
前記第2の主壁部内に形成される第2のディスペンサーと、
を含み、
前記第1のディスペンサーが、ディスペンサードアのヒンジを中心に、開いた形状と閉じた形状との間で旋回するように構成されるディスペンサードアであり、
前記第2のディスペンサーが、リッドディスペンサーのヒンジを中心に、開いた形状と閉じた形状との間で旋回するように構成されるリッドディスペンサーであり、
前記ディスペンサードアのヒンジが前記リッドディスペンサーのヒンジとほぼ垂直である、
カートン。
【請求項2】
前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の少なくとも一方が、前記端壁部を通り、前記カートンの中に物品を装填するのが可能となるように開いた形状を維持することができ、前記カートンの中への物品の装填が完了した後に閉じることができる、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の前記少なくとも一方が、重なりフラップから形成され、前記重なりフラップが、前記物品がそこを通って前記カートンの中に装填された後に一緒に連結される、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記ディスペンサーの蓋が、第1の主壁部の一部から形成される上部壁部と、前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の一方に沿った前壁部と、を有し、
前記第1の主壁部の前記一部が、前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の他方とほぼ平行に延びかつこれと離間するヒンジ線に沿って、前記第1の主壁部の残部と連結される、請求項1に記載のカートン。
【請求項5】
前記ディスペンサーの蓋が、前記カートンの前記第1の側壁部の一部から形成された第1の側壁部と、前記カートンの前記第2の側壁部の一部から形成された第2の側壁部とを有する、請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記ディスペンサーの蓋を開けると、前記ディスペンサーの蓋の前記第1の側壁部が、前記カートンの部分的第1の側壁部を残して前記カートンの前記第1の側壁部から分離され、前記ディスペンサーの蓋の前記第2の側壁部が、前記カートンの部分的第2の側壁部を残して前記カートンの前記第2の側壁部から分離され、前記カートンが、
前記ディスペンサーの蓋を開いて、前記ディスペンサーの蓋の前記第1の側壁部を前記カートンの前記第1の側壁部から離れて移動させると、前記第1の付加的側壁部が前記カートンの前記部分的第1の側壁部を完成させるように、前記カートンの前記第1の側壁部に沿って配置される第1の付加的側壁部パネルと、
前記ディスペンサーの蓋を開いて、前記ディスペンサーの蓋の前記第2の側壁部を前記カートンの前記第2の側壁部から離れて移動させると、前記第2の付加的側壁部が前記カートンの前記部分的第2の側壁部を完成させるように、前記カートンの前記第2の側壁部に沿って配置される第2の付加的側壁部パネルと、
を更に含む、請求項5に記載のカートン。
【請求項7】
前記ディスペンサードアが、前記第1の主壁部のディスペンサーパネル部分を前記第1の主壁部から脆弱線に沿って分離することによって形成された前壁部と、前記ディスペンサードアの前壁部の側縁部から延びる少なくとも1つの側壁部と、を有する、請求項5に記載のカートン。
【請求項8】
前記第1の主壁部が、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間に延びかつこれらとほぼ垂直な底縁部と、前記底縁部とほぼ平行に延びかつ前記底縁部から離間し、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の側壁部が前記第1の主壁部の前記左縁部から垂直に延び、かつ、前記第1の主壁部の前記左縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の側壁部が前記第1の壁部の前記右側縁部から垂直に延び、かつ、前記右側縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の主壁部が、前記第1の主壁部とほぼ平行でかつ前記第1の主壁部から離間し、前記第1の側壁部の前記第2の縁部と前記第2の側壁部の前記第2の縁部との間に延び、前記第2の主壁部が、前記第2の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる左縁部と、前記第1の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる右縁部と、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、前記第1の主壁部の前記底縁部とほぼ平行でかつ前記底縁部から離間する底縁部と、前記第2の主壁部の前記底縁部及び前記第1の主壁部の前記頂縁部とほぼ平行に延びかつこれらから離間し、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の端壁部が、前記第1の主壁部の前記頂縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記第2の端壁部が、前記第1の主壁部の前記底縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記ディスペンサードアが、前記第1の主壁部内に画定された前側パネルと、底縁部と、前記第1の側壁部とほぼ平行な左側サイドパネルと、前記第2の側壁部とほぼ平行な右側サイドパネルと、を有し、
前記ディスペンサードアパネルを前記第1の主パネルから遠くに旋回させ、かつ前記ディスペンサードア左側サイドパネル及び前記ディスペンサードア右側サイドパネルを、それぞれ前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部に沿って摺動させて前記カートン内の前記物品にアクセスするために、前記ディスペンサードア前側パネルを前記ディスペンサードア前側パネル底縁部を中心に旋回させることによって、前記ディスペンサードアが開き、
前記リッドディスペンサーが、前記第2の主壁部内に画定された上部パネルと、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる前側縁部と、前記前側縁部とほぼ平行に延び、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる後側縁部と、を有し、
前記上部パネルを前記第2の主壁部から離れて持ち上げて前記カートンの内部にアクセスするために、前記上部パネルを前記リッドディスペンサーの前記後側縁部に沿って旋回させることによって、前記リッドディスペンサーが開く、請求項1に記載のカートン。
【請求項9】
前記ディスペンサードア底縁部が、前記第1の主壁部の前記底縁部に沿って実質的に同一直線上に延び、
前記リッドディスペンサーの前記後側縁部が、前記第2の主壁部の前記右縁部とほぼ平行でかつ前記右縁部から離間する、請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
前記リッドディスペンサーが、
前記上部パネル前側縁部から、前記上部パネルとほぼ垂直でかつ前記第2の端壁部とほぼ平行に延びる前側パネルと、
前記前側パネルからほぼ垂直に、かつ前記第1の側壁部とほぼ平行でかつこれに沿って延びる左側サイドパネルと、
前記前側パネルからほぼ垂直に、かつ前記第2の側壁部とほぼ平行でかつこれに沿って延びる右側サイドパネルと、を更に含む、請求項8に記載のカートン。
【請求項11】
長手方向軸を有する複数の細長い物品を収容するカートンであって、前記カートンは、
第1の主壁部と、
前記第1の主壁部と対向する第2の主壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第1の側壁部と、
前記第1の側壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間に延在する第2の側壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第1の端壁部と、
前記第1の端壁部と対向し、かつ前記第1の主壁部と前記第2の主壁部との間、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間に延在する第2の端壁部と、
前記第1の主壁部、前記第2の主壁部、前記第1の側壁部、前記第2の側壁部、前記第1の端壁部、及び前記第2の端壁部のうちの1つの中に形成される第1のディスペンサーと、
前記第1の主壁部、前記第2の主壁部、前記第1の側壁部、前記第2の側壁部、前記第1の端壁部、及び前記第2の端壁部のうちの別の1つの中に形成される第2のディスペンサーと、
を含み、
前記物品が全て、前記カートン内において、前記第1のディスペンサーに対してそれらの長手方向軸を水平配向にした状態で、及び前記第2のディスペンサーに対して前記それらの長手方向軸を縦配向にした状態で配向されるように配向される、カートン。
【請求項12】
前記第1のディスペンサーが、前記第1の主壁部と実質的に同一面内の前壁部を有し、かつディスペンサードアのヒンジを中心に旋回するように構成されたディスペンサードアであり、
前記物品が、前記物品の前記長手方向軸が前記ディスペンサードアのヒンジとほぼ平行に延びた状態で前記第1のディスペンサーから分配されるように配向される、請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
少なくとも2つの物品が、前記ディスペンサードアのヒンジと実質的に同一直線上でかつこれとほぼ平行に配置される、請求項12に記載のカートン。
【請求項14】
前記第2のディスペンサーが、前記第2の主壁部と実質的に同一面内の上部パネルを有し、かつリッドディスペンサーのヒンジを中心に旋回するように構成されるリッドディスペンサーであり、
前記物品が、前記物品の前記長手方向軸が前記ディスペンサードアのヒンジとほぼ垂直に延びた状態で前記第2のディスペンサーから分配されるように配向される、請求項12に記載のカートン。
【請求項15】
前記ディスペンサードアのヒンジが、前記第1の主壁部及び前記第2の側壁部とほぼ平行であり、
前記リッドディスペンサーのヒンジが、前記第2の主壁部及び前記第1の端壁部とほぼ平行である、請求項14に記載のカートン。
【請求項16】
前記第2のディスペンサーが、前記第2の主壁部と実質的に同一面内の上部パネルを有し、かつリッドディスペンサーのヒンジを中心に旋回するように構成されるリッドディスペンサーであり、
前記物品が、前記物品の前記長手方向軸が前記第2のディスペンサードアのヒンジとほぼ垂直に延びた状態で前記第2のディスペンサーから分配されるように配向される、請求項11に記載のカートン。
【請求項17】
前記リッドディスペンサー上部パネルが、前側縁部と、前記前側縁部から前記リッドディスペンサーのヒンジに向かう方向の高さと、を有し、
前記物品が、それぞれ、その前記長手方向軸に沿った前記物品の第1の端部から第2の端部までの高さを有し、
前記第2の主壁部が、前記リッドディスペンサーの高さとほぼ平行な方向の高さを有し、前記第2の主壁部の高さが前記物品の高さの少なくとも2倍であり、
前記リッドディスペンサー上部パネルの高さが、前記物品の高さよりも長く、かつ前記第2の主壁部の前記高さよりも短く、
少なくとも2つの物品が、実質的に同一直線上でかつ前記リッドディスペンサーのヒンジとほぼ垂直に配置される、請求項16に記載のカートン。
【請求項18】
前記物品が、前記長手方向軸が前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部とほぼ垂直な状態で、前記第1の端壁部及び前記第2の端壁部の一方を介して装填される、請求項11に記載のカートン。
【請求項19】
前記第1の主壁部が、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、前記底縁部とほぼ平行に延びかつ前記底縁部から離間し、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の側壁部が前記第1の主壁部の前記左縁部から垂直に延び、かつ、前記第1の主壁部の前記左縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の側壁部が前記第1の壁部の前記右側縁部から垂直に延び、かつ、前記右側縁部に沿った第1の縁部と、前記第1の縁部と平行でかつ前記第1の縁部から離間した第2の縁部と、を有し、
前記第2の主壁部が、前記第1の主壁部とほぼ平行でかつ前記第1の主壁部から離間し、前記第1の側壁部の前記第2の縁部と前記第2の側壁部の前記第2の縁部との間に延び、前記第2の主壁部が、前記第2の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる左縁部と、前記第1の側壁部の前記第2の縁部に沿って延びる右縁部と、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、前記第1の主壁部の前記底縁部とほぼ平行でかつ前記底縁部から離間する底縁部と、前記第2の主壁部の前記底縁部及び前記第1の主壁部の前記頂縁部とほぼ平行に延びかつこれらから離間し、前記第2の主壁部の前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、を有し、
前記第1の端壁部が、前記第1の主壁部の前記頂縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記第2の端壁部が、前記第1の主壁部の前記底縁部から垂直に、かつ前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との間にこれらとほぼ垂直に延び、
前記第1のディスペンサーが、前記第1の主壁部内に画定された前側パネルと、底縁部と、前記第1の側壁部とほぼ平行な左側サイドパネルと、前記第2の側壁部とほぼ平行な右側サイドパネルとを有するディスペンサードアであり、
前記ディスペンサードアパネルを前記第1の主パネルから遠くに旋回させ、かつ前記ディスペンサードア左側サイドパネル及び前記ディスペンサードア右側サイドパネルを、それぞれ前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部に沿って摺動させて前記カートン内の前記物品にアクセスするために、前記前側パネルを前記ディスペンサードア前側パネル底縁部を中心に旋回させることによって、前記第1のディスペンサーが開き、
前記第2のディスペンサーが、前記第2の主壁部内に画定された上部パネルと、左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる前側縁部と、前記前側縁部とほぼ平行に延び、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる後側縁部と、を有するリッドディスペンサーであり、
前記上部パネルを前記第2の主壁部から離れて持ち上げて前記カートンの内部にアクセスするために、前記リッドディスペンサー上部パネルを前記リッドディスペンサーの前記後側縁部に沿って旋回させることによって、前記リッドディスペンサーが開く、請求項11に記載のカートン。
【請求項20】
カートンを形成し、かつ、それぞれが長手方向軸に沿って細長い複数の同一物品で前記カートンを充填する方法であって、前記方法が、
第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の壁部を有し、かつディスペンサードアが前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の壁部のうちの1つの中にあり、リッドディスペンサーが前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の壁部のうちの別の1つの中にあるカートンを組み立てることと、
前記ディスペンサードアから分配されるときに実質的に水平に配向されるように前記物品の長手方向軸に沿って前記物品を押すことによって、前記カートンの内部に前記物品を装填することと、を含み、
ディスペンサードアのヒンジを中心に旋回することによって前記ディスペンサードアが開き、
物品を装填することが、前記物品の長手方向軸を前記ディスペンサードアのヒンジとほぼ平行にした状態で物品を装填することを更に含む、方法。
【請求項21】
前記リッドディスペンサーを介して分配するために、前記物品の長手方向軸が実質的に垂直に配向された状態で物品が配向されるように前記カートンを組み立てることを更に含み、
ディスペンサーの蓋のヒンジを中心に旋回することによって前記ディスペンサーの蓋が開き、
物品を装填することが、前記物品の長手方向軸を前記ディスペンサーの蓋のヒンジとほぼ垂直にした状態で物品を装填することを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
カートンブランクにおいて、
左縁部と、前記左縁部とほぼ平行で前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第1のパネルと、
前記第1のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第1のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第2のパネルと、
前記第2のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第2のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第3のパネルと、
前記第3のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第3のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第4のパネルと、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルのうちの1つの頂縁部から延び、前記第1、第2、第3、及び第4のパネルをそれらの前記左及び右縁部に沿って互いに対して折り畳む際に形成される端部が開いたカートンの上端部を閉じる第1の上端部パネルと、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルのうちの1つの底縁部から延び、前記第1、第2、第3、及び第4のパネルをそれらの前記左及び右縁部に沿って互いに対して折り畳む際に形成される端部が開いたカートンの下端部を閉じる第1の下端部パネルと、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルのうちの1つの中に画定されて、切断されるとディスペンサードア前側パネルの頂縁部を画定するディスペンサードアの切り目線と、
前記第1、第2、第3、及び第4のパネルの他の1つの中に画定されて、前記第1、第2、第3、及び第4のパネルの前記他の1つの一部によって画定される引き上げ式蓋の上部パネルの旋回ヒンジを画定する引き上げ式蓋の折り目と、を含む、カートンブランク。
【請求項23】
前記ディスペンサードアの切り目線が、前記ディスペンサードアの切り目線が中に画定される前記パネルの前記左縁部及び右縁部とほぼ平行である、請求項22に記載のブランク。
【請求項24】
前記引き上げ式の折り目が、前記引き上げ式蓋の折り目が中に画定される前記パネルの前記頂縁部及び底縁部とほぼ平行である、請求項23に記載のブランク。
【請求項25】
前記ディスペンサードアの切り目線が前記第1のパネルの中に画定され、前記引き上げ式蓋の折り目が前記第3のパネルの中に画定される、請求項24に記載のブランク。
【請求項26】
前記第2のパネルの中に画定され、第1の引き上げ式蓋の切り目線が切断されると、引き上げ式蓋の第1の側壁部の底縁部を画定する、前記第1の引き上げ式蓋の切り目線と、
前記第4のパネルの中に画定され、第2の引き上げ式蓋の切り目線が切断されると、引き上げ式蓋の第2の側壁部の底縁部を画定する、前記第2の引き上げ式蓋の切り目線と、を更に含む、請求項25に記載のブランク。
【請求項27】
前記第2のパネルの前記頂縁部から延びて、前記第2のパネルから形成される引き上げ式蓋の前側パネルを形成するパネルを更に含む、請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記引き上げ式の折り目が、前記引き上げ式蓋の折り目が中に画定される前記パネルの前記頂縁部及び底縁部とほぼ平行である、請求項22に記載のブランク。
【請求項29】
前記ディスペンサードアの切り目線が前記第1のパネルの中に画定され、前記引き上げ式蓋の折り目が前記第3のパネルの中に画定される、請求項22に記載のブランク。
【請求項30】
前記第4のパネルの前記右縁部から延び、かつ前記第4のパネルの右縁部に沿った左縁部と、前記左縁部とほぼ平行でかつ前記左縁部から離間する右縁部と、前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる頂縁部と、前記頂縁部とほぼ平行であり、かつ前記左縁部と前記右縁部との間にこれらとほぼ垂直に延びる底縁部と、を有する第5のパネルを更に含み、
前記ディスペンサードアの切り目線が前記第1のパネルの中に画定され、
前記第5のパネルが、前記第1のパネルの一画と重なって前記ディスペンサードアを形成するように構成される、請求項22に記載のブランク。
【請求項31】
前記第5のパネルが、前記第5のパネルの前記頂縁部から延びる第1のディスペンサーパネルの側面部分と、前記第5のパネルの前記底縁部から延びる第2のディスペンサーパネルの側面部分とを更に含み、前記第1のディスペンサーパネルの側面部分及び前記第2のディスペンサーパネルの側面部分は、前記第5のパネル及び前記第1のパネルの一部によって形成されるディスペンサードアの側壁部を形成する、請求項30に記載のブランク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−112424(P2013−112424A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−260682(P2012−260682)
【出願日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【出願人】(506105814)マクニール−ピーピーシー・インコーポレーテツド (69)
【Fターム(参考)】