説明

2層式タンク

【課題】従来は原油等と淡水等、或いは穀物等のように性質が大きく異なる物質を同一のタンクで扱うことは、様々な制約があり現実的ではなかった。同一のタンクに於いて、大きく特性の異なる液体等が容易に扱うことができるようにする。
【解決手段】従来の鋼製タンクAに複数の注排口とタンクの内側に柔軟,且つ耐油性のある強靱な素材で造られたバック式のタンクBを設ける。各々専用のタンクを用いることなく、大きく特性の異なる液体等が容易に扱える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来の鋼製タンクに複数の注入口と排出口を設け、さらに、鋼製タンクの内側に、柔軟、且つ耐油性のある強靱な素材で造られたバック式のタンクを設ける。
【背景技術】
【0002】
従来、原油等と淡水等では、専用のタンクを用いなければならなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、原油等と淡水等、或いは穀物等のように性質が大きく異なる物質を同一のタンクで扱うことは、様々な制約があり現実的ではなかった。
油槽船はバラストタンクが不可欠であるが、バラストタンク内は海水に晒され、これに因って錆等が発生して船体を大きく損傷する。
バラストタンク内の保守工事は構造上、極めて劣悪な環境の下で作業に従事しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
〔2層式タンク概念図〕従来の鋼製タンクに複数の注排口とタンクの内側に柔軟,且つ耐油性のある強靱な素材で造られたバック式のタンクを設けることにより、課題の解決を図る。
【発明の効果】
【0005】
(イ)2層式タンクを用いることにより、同一のタンクに於いて、大きく特性の異なる液体等が容易に扱える。
(ロ)従来の油槽船に不可欠であった、バラストタンクが不要になる。
(ハ)産油国の多くは、恒常的な水不足に悩まされているが、本発明により、それらの地域に日本の安価で良質な淡水を大量に供給することが出来る。以上の効果により油槽船の運用コストの低減に大きく寄与するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
〔2層式タンク概念図〕〔図2・3〕鋼製タンクに複数の注排口とタンクの内側に柔軟,且つ耐油性のある強靱な素材で造られたバック式のタンクを設ける。
【図面の簡単な説明】
【0007】
〔2層式タンク概念図〕〔図2・3〕本発明の2層式タンクを概念的に表したものである。
【符号の説明】
【0008】
Aタンク従来の鋼製タンク
Bタンク本発明のバック式タンク
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
〔概念図〕(イ)に示す通り、従来の鋼製タンク(Aタンク)の内側に柔軟、且つ耐油性のある強靱な素材で造られたバック式タンク(Bタンク)を有する構造。
【請求項2】
〔概念図〕〔図3〕(ロ)は鋼製タンク(Aタンク)とバック式タンク(Bタンク)が油分に因り固着する恐れがあり、これを軽減する為に半球状突起をBタンクの外側全面に設ける。
【請求項3】
〔概念図〕〔図3〕(ハ)は鋼製タンク(Aタンク)とバック式タンク(Bタンク)が油分に因り固着した場合は、鋼製タンクの上部に備えたウインチとバック式タンクを結んだ索を巻き上げて、これらを引き剥がす為の装置である。

【公開番号】特開2013−103765(P2013−103765A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−266266(P2011−266266)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(510242587)
【Fターム(参考)】