説明

2成分材料用のカプセル

一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセル(10)であって、出口(12)、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ(13)、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバ(14)を備えるカートリッジ(11)であって、2つのチャンバ(13、14)が出口(12)に通じているカートリッジ(11)、並びに、少なくとも前端がカートリッジ(11)内に配置されており、後端が成分チャンバ(13、14)の外側にあり、前方に押されると、2種類の成分をそれらの成分チャンバ(13、14)から圧出するピストン(15)を備える、カプセル(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2003年8月14日に出願されたドイツ特許第DE103 37 790.5号、および2004年6月4日に出願された欧州特許第EP04 013 277.1号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関する。材料は、例えば、印象材料、暫間修復材料、又は充填材料などの歯科材料とすることができる。
【背景技術】
【0003】
歯科分野、即ち、歯科医および歯科技工士に関わる分野では、1成分、又は、一緒に混合される2種類以上の成分からなる材料を口内投与するための様々なカプセルが知られている。いわゆる「コンピュール(compules)」、液体/粉末カプセル、およびペースト/ペーストカプセルがある。
【0004】
コンピュールは、カニューレ、1成分材料を収容し、前部がカニューレに通じている単一のチャンバ、およびチャンバ内の後部に配置されているピストンを有するカプセルである。このようなコンピュールは、例えば、3M ESPEから入手可能な、万能充填材料、フィルテック(商標)シュープリーム(FiltekTM Supreme)および万能コンポシット、フィルテック(商標) Z250(FiltekTM Z250)を収容することができる。それらは、使用するために、例えば、3M ESPEからカプセルディスペンサー(Capsule dispenser)として品番5706SDで、又はセントリックス(商標)(CentrixTM)から入手可能なアプリケータ62(図69に示す)に挿入されなければならない。これらの既知のアプリケータ62は、それぞれ、ハンドルを有する本体、コンピュールを取り外し可能に受容するためのホルダ、プランジャ、およびプランジャのための駆動機構を有する。
【0005】
カプセルがホルダ内に配置され、ハンドルを引くことによって駆動機構が作動すると、前記駆動機構によってプランジャは後部からミキシングチャンバに押し入れられ、そのため前記プランジャは、最初にピストンに当接し、それを更に前方に押す。ピストンの前進移動により、材料はチャンバからカニューレを通して分配される。このようなコンピュールアプリケータ62は、広く市販されている。
【0006】
液体/粉末カプセルは液体成分と粉末成分を収容し、これらは、使用時まで、互いに別々に保持されなければならない。このような液体/粉末カプセルは、例えば、3M ESPEからアプリキャップ(商標)(AplicapTM)およびマキシキャップ(商標)(MaxicapTM)の名称で入手可能である。これらのカプセルは、例えば、充填材料(例えば、グラスアイオノマー充填材料、ケタック(商標)モラー(KetacTM Molar)、若しくは、光硬化グラスアイオノマー充填材料、フォタック(商標)フィル・クイック(PhotacTM Fil Quick)、若しくは、銀強化グラスアイオノマー充填材料、ケタック(商標)シルバー・モラー(KetacTM Silver Molar))、又は、合着セメント(例えば、粘着性万能コンポシット合着セメント、リライX(商標)ユニセム(RelyXTM Unicem)、若しくは、接着性コンポジット合着セメント、コンポルート(商標)(CompoluteTM)、若しくは、グラスアイオノマー合着セメント、ケタック(商標)セム(KetacTM Cem)など)のような、一緒に混合される2種類の成分を収容する。これらの既知のカプセルは、カニューレ、粉末を収容し、前部がカニューレに通じている大きいミキシングチャンバ、ミキシングチャンバの後方に配置されているピストン、液体を収容し、チャンバのシェル又は外壁の穴を被覆する箔パウチを有する。これを使用するため、まず、箔パウチに好適な方法で圧力を加えてカプセルを作動させると、穴を覆っている箔パウチが破れ、液体がミキシングチャンバに押し入れられる。ミキシングチャンバは、2成分を合わせた体積よりも大きく、そのため、これらを、例えば、3M ESPE製のカプセルミキサーデバイス、ロトミックス(商標)(RotoMixTM)又はキャプミックス(商標)(CapMixTM)を使用して激しく攪拌し、一緒に混合することができる。次いで、それらを、例えば、アプリキャップ(商標)アプライヤー(AplicapTM Applier)(図70に示す)又はマキシキャップ(商標)アプライヤー(MaxicapTM Applier)の名称で3M ESPEから入手可能な、好適なアプリケータ62に挿入しなければならない。これらの既知のアプリケータ62は、それぞれ、ハンドルを有する本体、カプセルを取り外し可能に受容するためのホルダ、プランジャ63、およびプランジャ63のための駆動機構を有する。カプセルがホルダ内に配置され、ハンドルを引くことによって駆動機構が作動すると、前記駆動機構によってプランジャ63は後部からミキシングチャンバに押し入れられ、そのため前記プランジャ63は、最初にピストンに当接し、それを更に前方に押す。ピストンの前進移動により、材料はミキシングチャンバからカニューレを通して分配される。液体/粉末カプセル用のこのようなアプリケータ62も同様に、広く市販されている。
【0007】
ペースト/ペーストカプセルは2種類のペースト状成分を収容し、これらは、使用時まで、互いに別々に保持されなければならない。このようなペースト/ペーストカプセルは、(特許文献1)から既知であり、該特許は、更に、このカプセル用のアプリケータを開示している。この既知のカプセルは、カニューレ、カニューレ内に配置されているスタティックミキサー、互いに並置され、前部がカニューレに通じている2つの円筒状のチャンバ、および、チャンバの後部に移動可能に配置されている2つの円筒状のピストンを有する。既知のアプリケータは、ハンドルを有する本体、カプセルを取り外し可能に受容するためのホルダ、互いに並置されている2つの細長いプランジャ、および、カプセルがホルダ内に配置されているとき、プランジャを後方から2つのチャンバの中に前進させる2つのプランジャのための駆動機構を有する。チャンバは2種類のペースト状成分を収容し、これらの成分は、アプリケータ駆動機構が作動すると、2つのプランジャによって更にチャンバに押し入れられる2つのピストンによってチャンバから前方に圧出され、カニューレに入る。更にカニューレを通流する際、2つの成分ストランドはミキサーによって一緒に混合され、最終的に、混合済みの材料としてカニューレの前部から分配される。
【0008】
(特許文献1)から既知のペースト/ペーストカプセルは、共に広く市販されている形態である、前述の既知のコンピュールアプリケータ62と一緒に使用することも、液体/粉末カプセル用の前述の既知のアプリケータ62と一緒に使用することもできないが、その理由は、既知のペースト/ペーストカプセルは2つのピストンを有するが、これらのアプリケータには、それぞれ単一のプランジャ63しかないからである。
【0009】
【特許文献1】国際公開第97/21394号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、本発明によるカプセルが、アプリケータを作動させると前進する単一のプランジャを有するアプリケータと一緒に使用できる、という利点を提供する。とりわけ、本発明によるカプセルは、高い費用を費やすことなく、既に市販されているコンピュールアプリケータ又は液体/粉末カプセル用のアプリケータに適合するように設計することができる。このようにして、新規なアプリケータを製造し、それを市販する費用を回避することができる。
【0011】
本発明の別の利点は、カプセルインターフェイスが、単一のプランジャを有する現存のアプリケータと一緒に使用されるように構成される、ということから生じる。従って、ペースト材料および適切なカプセルの今後の開発は、2成分系に限定されず、標準混合比と無関係であるが、それは、全てのペースト材料の明細がカプセル自体に含まれるためである。従って、アプリケータの変更は必要ではない。
【0012】
提案される本発明の解決法は、全て、ペースト、好ましくは歯科用途のペーストの包装に関し、ペーストとは、液体からペースト状の物質を包含するものと理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
第1の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関し、本カプセルは、
出口、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジであって、2つのチャンバが出口に通じているカートリッジ、および
少なくとも前端がカートリッジ内に配置されており、後端が成分チャンバの外側にあり、前方に押されると、2種類の成分をそれらの成分チャンバから圧出するピストン、
を備える。
【0014】
第2の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関し、本カプセルは、
出口、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジであって、2つの成分チャンバが出口に通じているカートリッジ、および
少なくとも前端が第1の成分チャンバ内に配置されている第1のピストン、および、少なくとも前端が第2の成分チャンバ内に配置されている第2のピストンであって、それらの後端が成分チャンバの外側にあり、前方に押されると、2種類の成分をそれらの成分チャンバから圧出する2つのピストン、
を備える。
【0015】
2つのピストンはそれらの後端がチャンバの外側にあるため、1つのプランジャが両方のピストンの後端に当接し、両方のピストンを一緒に更に前方にチャンバに押し入れることができる。
【0016】
第3の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関し、本カプセルは、
出口、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジであって、2つの成分チャンバが出口に通じているカートリッジ、
を備え、
2つの成分チャンバのそれぞれが、箔によって少なくとも部分的に区切られている。
【0017】
2つのチャンバのそれぞれが、箔によって少なくとも部分的に区切られているため、1つのプランジャは箔に当接することができ、プランジャを更に前進させると、箔はチャンバ壁に当てられ、そのため、箔の下に封入されている成分は、チューブから搾り出されるのと同様にチャンバの前部から搾り出される。
【0018】
第4の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関し、本カプセルは、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジ、
出口、および、カートリッジを保持するためのカートリッジチャンバを備えるハウジングであって、カートリッジチャンバが出口に接続されているハウジング、
第1の成分チャンバ内を移動する第1のピストン、および、第2の成分チャンバ内を移動する第2のピストン、
を備える。
【0019】
第5の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関し、本カプセルは、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバを備える第1のカートリッジ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備える第2のカートリッジ、
出口、および、カートリッジを保持するためのカートリッジチャンバを備えるハウジングであって、カートリッジチャンバが出口に接続されているハウジング、
第1の成分チャンバ内を移動する第1のピストン、および、第2の成分チャンバ内を移動する第2のピストン、
を備える。
【0020】
第6の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルに関し、本カプセルは、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバを備える第1のカートリッジ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備える第2のカートリッジ、
出口、および、第1のカートリッジを保持するための第1のカートリッジチャンバ、および、第2のカートリッジを保持するための第2のカートリッジチャンバを備えるハウジングであって、第1および第2のカートリッジチャンバが出口に接続されているハウジング、
第1の成分チャンバ内を移動する第1のピストン、および、第2の成分チャンバ内を移動する第2のピストン、
を備える。
【0021】
本発明の好ましい特徴および実施形態を特許請求の範囲に記載する。
【0022】
2つの成分チャンバのそれぞれが可撓性隔壁によってカートリッジの内部の他の部分から分離されていてもよい。
【0023】
共通の隔壁が2つのチャンバを互いに分離してもよい。
【0024】
隔壁が、少なくともその縁部の一部でカートリッジに、好ましくは接着若しくは溶接により固設若しくは固定されていても、又はそれと一体になっていてもよい。
【0025】
隔壁は、その縁部の後部分でピストンの前端に、好ましくは接着若しくは溶接により固設又は固定されていても、又はそれと一体になっていてもよい。
【0026】
カートリッジは、軸方向に分割されて、2種類の成分を受容するための2つのシェルになっており、
2つのシェルのそれぞれが箔で閉鎖されていてもよい。
【0027】
2つのシェルが、好ましくは接着又は溶接により互いに接続されていてもよい。
【0028】
2つのシェルが、隣接する2つの縁部で折り曲げ可能に互いに接続されていてもよい。他の2つの縁部は、対応するロック手段を有することができる。
【0029】
2つのシェルが共通の箔で閉鎖され、同様に折り曲げ可能に互いに接続されていてもよい。
【0030】
2つのチャンバのそれぞれが、硬質の隔壁によってカートリッジの内部の他の部分から分離されていてもよい。
【0031】
共通の隔壁が2つのチャンバを互いに分離してもよい。
【0032】
隔壁が、少なくともその縁部の一部でカートリッジに、好ましくは接着若しくは溶接により固設若しくは固定されていても、又はそれと一体になっていてもよい。
【0033】
隔壁の後端が、割り当てられるピストンに横方向で当接してもよい。
【0034】
2つのピストンは、それらの後端で、好ましくは接着若しくは溶接により互いに固定接続されていても、又は一体になっていてもよい。
【0035】
各チャンバは、その後端が密封箔により、好ましくは接着又は溶接又はホットシールにより閉鎖されており、
各ピストンはその前端が、割り当てられる密封箔の外面の後ろにあってもよい。
【0036】
密封箔および割り当てられるピストンは、ピストンがチャンバの中に前進すると、密封箔の周囲全体を穿孔するように構成されていてもよい。
【0037】
密封箔および割り当てられるピストンは、ピストンがチャンバの中に前進すると、密封箔をカートリッジ壁領域だけ穿孔するように構成されていてもよい。更に前進すると、ピストンは、密封箔を隔壁に当てる。
【0038】
密封箔がカートリッジ壁領域に所定の破断点(break point)を有する、および/又は、割り当てられるピストンがカートリッジ壁領域に穿孔尖端若しくは穿孔刃を有してもよい。
【0039】
カートリッジが段のある直径を有する内部を有し、前領域の方が後領域よりも狭く、
成分チャンバが前領域に配置されており、
密封箔が周囲の段表面に、好ましくは接着又は溶接又はホットシールにより固設又は固定されており、チャンバの後開口部を閉鎖してもよい。
【0040】
各チャンバは、その前端が密封箔により、好ましくは接着又は溶接又はホットシールにより閉鎖されていてもよい。
【0041】
第1の代替では、
第1の箔が第1の成分チャンバを少なくとも部分的に区切り、それをカートリッジの内部の他の部分から分離し、
第2の箔が第2の成分チャンバを少なくとも部分的に区切り、それをカートリッジの内部の他の部分から分離してもよい。
【0042】
第2の代替では、
共通の箔が2つの成分チャンバのそれぞれを少なくとも部分的に区切り、それらを互いに分離し、
共通の箔が第1の成分チャンバをカートリッジの内部の他の部分から分離し、
閉鎖手段が第2の成分チャンバを外側から密封してもよい。
【0043】
閉鎖手段は、密封箔であってもよい。密封箔は、カートリッジの後開口部を閉鎖してもよい。
【0044】
ピストンは、少なくともその前端がカートリッジ内に配置されており、後端がチャンバの外側にあり、ピストンが前方に押されると、2種類の成分をそれらのチャンバから圧出してもよい。ピストンは、第2のチャンバ/カートリッジを外側から密封してもよい。
【0045】
箔は、リーフ(leaf)として設計されており、その縁部でカートリッジに、好ましくは接着又は溶接により固設又は固定されていてもよい。
【0046】
箔は、パウチとして設計されており、その縁部が出口開口部を取り囲んでもよい。パウチは、後部が閉鎖されているチューブとすることができる。
【0047】
パウチは、その外面の少なくとも一部でカートリッジの内面に、好ましくは接着又は溶接により固設又は固定されていてもよい。
【0048】
箔は、ピストンの前端に、好ましくは接着又は溶接により固設又は固定されてもよい。
【0049】
密封箔は、カートリッジの後開口部を閉鎖してもよい。
【0050】
密封箔は、リーフとして設計されており、その縁部でカートリッジの後開口部の縁部に固設又は固定されており、ピストンの後端を被覆してもよい。
【0051】
密封箔は、環、好ましくは円環として、又は、円錐台の外被表面として、又は球状の層の外被表面として設計されており、その外縁部でカートリッジの後開口部の縁部に固設又は固定されており、その内縁部でピストンの外被表面および/又は後端に固設又は固定されていてもよい。
【0052】
中にミキサーが配置されているカニューレが、カートリッジの出口に取り付けられていてもよい。
【0053】
カニューレは、ミキサーを一定の位置に整列させる手段又は捩れ防止手段を備えてもよい。好ましくは、カニューレの内面に配置されている1つ又は2つのピンを使用するが、これは、ミキサーがカニューレに嵌入されるとき、ミキサーを一定の位置に回転させる。
【0054】
中にミキサーが配置されているカニューレの取り付けに使用する手段が、カートリッジの出口に設けられていてもよい。
【0055】
カニューレは、第1の位置でカートリッジの出口を閉鎖し、第2の位置でカートリッジの出口に接続されてもよい。
【0056】
カニューレは、カートリッジに回動可能におよび/又は移動可能に取り付けられていてもよい。
【0057】
カニューレは、カートリッジに圧力嵌めで取り付けられていてもよい。
【0058】
カートリッジの出口は、ストッパで閉鎖されていてもよい。成分に圧力が加えられると、ストッパは出口から前方に押し出される。
【0059】
ストッパは、ミキサーに、好ましくは接着若しくは溶接により固定接続されていても、又はそれと一体になっていてもよい。成分に圧力が加えられると、ストッパはミキサーと一緒に前方に押されるため、ストッパは出口を空ける。
【0060】
カプセルおよびカニューレの中心軸は湾曲していてもよい。
【0061】
カートリッジは段のある直径を有する内部を有し、前領域の方が後領域よりも広く、
チャンバは前領域に配置されており、
ピストンは段のある内部に適合する外被表面を有し、その前端が前領域に、その後端が後領域に配置されていてもよい。
【0062】
カートリッジは前開口部を有し、前開口部は、キャップで閉鎖され、中にカニューレが取り付けられていてもよい。
【0063】
カプセルは、アプリケータを作動させると前進する単一のプランジャを有するアプリケータに、カプセルを連結させるために使用する手段を有してもよい。
【0064】
カプセルは、アプリケータを作動させると前進する単一のプランジャを有するアプリケータに連結され得るように構成されていてもよい。
【0065】
2つのピストンは、ピストンがまだ前進していないとき、又は、部分的に若しくは完全に前進したとき、後端がカートリッジ内に配置されていてもよい。
【0066】
第7の態様では、本発明は、一緒に混合される2種類以上の成分からなる材料を分配する方法に関し、前記方法は、
a)各成分チャンバが割り当てられる成分を収容している、本発明によるカプセルを製造する工程、
b)必要に応じて、中にミキサーが配置されているカニューレをカートリッジの出口に取り付ける工程、
c)アプリケータを作動させると前進するプランジャ、および、
プランジャを後部からカートリッジに押し入れることができるように、カプセルを取り付けるために使用する手段、
を有するアプリケータを製造する工程、
d)カプセルをアプリケータに取り付ける工程、および
e)プランジャがカートリッジ内で前方に押されるように、アプリケータを作動させる工程、
を含む。
【0067】
プランジャの前進によって、成分はそれらのチャンバから圧出され、出口を通ってカニューレに入り、混合された材料はカニューレから分配される。
【0068】
第8の態様では、本発明は、各成分チャンバが各成分を収容している、本発明によるカプセルを製造する方法に関し、
a)カートリッジを製造する工程、
b)ピストンを製造する工程、
c)各成分チャンバに各成分を充填する工程、
d)各成分チャンバの前部分を閉鎖する工程、
e)各成分チャンバの後開口部を通して、中に既に収容されている成分上に液状シーラント、好ましくはホットメルトを充填する工程、
f)各ピストンの前端がシーラントと接触するまで、又は、まだ柔軟な状態のシーラントの中に浸漬するまで、各ピストンを各成分チャンバの後開口部に嵌入する工程、
を含む。
【0069】
第9の態様では、本発明は、本発明によるカプセルの使用法に関し、各チャンバは、割り当てられる成分を収容しており、アプリケータは、
アプリケータを作動させると前進するプランジャ、および
プランジャを後部からカートリッジに押し入れることができるようにカプセルを連結させるために使用する手段、
を有する。
【0070】
材料は、低粘度〜中粘度の材料、好ましくは歯科印象材料又は歯科暫間修復材料であってもよい。
【0071】
材料は、高粘度の材料、好ましくは歯科充填材料であってもよい。
【0072】
材料は、液体および/又はペースト状の成分からなる材料であってもよい。
【0073】
2つのチャンバは、互いに隣接していてもよい。
【0074】
材料は、歯科材料とすることができる。
【0075】
カートリッジは、ハウジングとは異なる材料から製造されていてもよい。
【0076】
カートリッジは、ピストンとは異なる材料から製造されていてもよい。
【0077】
ハウジングは、ピストンとは異なる材料から製造されていてもよい。
【0078】
第1のピストンは、第2のピストンに接続されていても、又は第2のピストンと一体成形されていてもよい。
【0079】
ピストンの少なくとも1つは、カートリッジの少なくとも1つに接続されているか、又はカートリッジの少なくとも1つと一体成形されていてもよい。
【0080】
成分チャンバの少なくとも1つは、シールによって閉鎖されている少なくとも1つの開口部を有してもよい。
【0081】
シールは、カートリッジに取り付けられているフィルムであってもよい。
【0082】
シールは、カートリッジと一体成形されていてもよい。
【0083】
シールは、カートリッジと一体成形されている膜であってもよい。
【0084】
カプセルは、シールを穿孔するための穿孔部材を備えてもよい。
【0085】
第1の成分チャンバは、第1のピストンにより閉鎖されている後開口部を有してもよい。
【0086】
第1のピストンが前端を有し、
第1の成分チャンバが、第1のピストンを受容するための後開口部を有し、
前記前端が、前記後開口部を取り囲むカートリッジの一部に接続されているか、又はそれと一体成形されており、前記後開口部を閉鎖してもよい。
【0087】
ピストンとカートリッジの接続は、ピストンを前進させると、それらの部分を分離させることができる破断線(breaking line)を形成してもよい。
【0088】
第1の成分チャンバは、プラグを保持する後セクションを有してもよい。
【0089】
プラグは、後セクションを取り囲むカートリッジの一部と一体成形されていてもよい。
【0090】
プラグは、カートリッジとは異なる材料から製造されていてもよい。
【0091】
プラグは、外側から第1の成分チャンバの内側に延びている貫通孔を備えてもよい。
【0092】
プラグは後面を有し、
プラグは後面から突出している充填ニップルを備え、
貫通孔は充填ニップルを通って延びていてもよい。
【0093】
カプセルは、貫通孔を閉鎖するためのストッパを備えてもよい。
【0094】
プラグは、貫通孔に繋がる漏斗形の表面を有する前面を有してもよい。
【0095】
プラグは弾性材料から製造されており、
貫通孔は、少なくともプラグが第1の成分チャンバ内に配置されているとき、圧潰されていてもよい。
【0096】
カートリッジは、円筒状の外面を有する外壁を備え、
カートリッジチャンバは、カートリッジがカートリッジチャンバ内に保持されているとき、前記外面に面する円筒状の内面を備え、
前記外面と前記内面に目違い継ぎ(a tongue and groove joint)が設けられていてもよい。
【0097】
カートリッジは、第1の成分チャンバと第2の成分チャンバとの間に隔壁を備え、
目違い継ぎの溝は、隔壁が外壁と接する線に沿って延びていてもよい。
【0098】
カートリッジの少なくとも外壁は、少なくとも1種類のナノ充填物質を含有する材料から製造されていてもよい。例えば、好適なナノ充填物質を添加することによって、カートリッジの外壁を通る酸素透過が増大し得ると同時に、水蒸気バリアは維持され、そのため、この外壁に隣接する成分チャンバ内に収容されている成分の嫌気性又は無酸素重合が防止され得る。
【0099】
カートリッジの少なくとも外壁は、ある一定の波長を透過させない概ね透明な材料から製造されていてもよい。一例としては、青色光を透過させない透明な橙色の材料がある。
【0100】
少なくとも第1の成分チャンバは、空気を透過させるが第1の成分を透過させない、透過性ピストンを保持する後セクションを有し、
透過性ピストンは、第1の成分チャンバ内に収容されている第1の成分と接触する前面を有してもよい。
【0101】
ボール、とりわけ、弾性ボール(例えば、ゴム製)をピストンとして使用してもよい。ボールは、最適の密封、並びに、組み立て中の利点(正しい位置に配置することを必要としない)を提供し得る。更に、プランジャで押されると、ボールはその長さが圧縮され、そのため直径が増大し、このようにして密封接触圧を加えるため、ボールは密封を実施する。
【0102】
カプセルは、ペーストを分配するとき、カートリッジが後方に移動(ペーストはカートリッジ端部でカートリッジの下を流動することができるため)しないことを確実にするため、スナップ嵌めロックを備えてもよい。例えば、ロッキングフックをカプセルの内側に配置することができ、これは、カートリッジを前端の位置に圧入するとすぐ、カートリッジの対応する止めにスナップ嵌めされる。また、カートリッジとカプセルの間に差し込みピン(bayonet)型のクロージャを設けることもできる。
【0103】
カプセルは、2種類の物質成分AおよびBがスタティックミキサーに流入する前に、それらを幾つか(例えば、4つ)のペースト流A、B、A、Bに分割し、これらを再び一緒に合わせて、それぞれが少なくとも2種類の異なる物質成分AおよびBからなる2つのペースト流を形成する、予備ミキシングチャンバを収容していてもよい。これは、各物質成分を(それがカプセルから流出するときでも)2つ以上のペースト流に分割し、次いで、それらを更にカプセル端面で一種の迷路を通して運び、前述のように一緒に合わせることによって達成できる。この利点は、予備ミキシングチャンバによって構造の全長が短くなるということであり、その理由は、既に予備混合された物質をカニューレ内の実際のスタティックミキサーに供給することができ、そのため実際のスタティックミキサーを短くすることができるからである。
【0104】
例えば、充填される物質の貯蔵安定性を増大させるため、ナノフィラーを有する物質をカートリッジの製造に使用してもよい。(例えば、このカートリッジ壁に隣接する成分の嫌気性又は無酸素重合を防止するため)例えば、ナノフィラーの添加によってカートリッジ壁を通る酸素透過を増大させることができると同時に、水蒸気バリアは維持される。また、プラスチックおよび適切な添加剤を使用することも可能であり、それらを用いて薄壁を射出成形することができるか、又はそれらを用いてカートリッジの不透明度を増大させることができる(製造中、光からの保護を少なくすることができる)。
【0105】
成分チャンバの断面は、形状およびサイズの両方に関して等しくても又は異なっていてもよい。
【0106】
カプセルは、単一のプランジャを有するアプリケータと一緒に使用するように構成されていてもよい。
【0107】
カートリッジは、各成分チャンバ内を移動する少なくとも2つのピストンを備えてもよく、ここで、各ピストンは後面を有し、後面は同時に単一のプランジャと接触するように構成されている。
【0108】
カートリッジ又はハウジングは、アプリケータの対応するコネクタ要素に嵌合するコネクタ要素を備えてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0109】
添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を以下に更に詳細に記載するが、それらは例証にすぎない。
【0110】
図1は、
出口12、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ13、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバ14を備えるカートリッジ11であって、2つのチャンバが出口12に通じているカートリッジ11、および
少なくとも、前端がカートリッジ11内に配置されており、後端が成分チャンバ13、14の外側にあり、前方に押されると、2種類の成分をそれらの成分チャンバ13、14から圧出するピストン15、
を備える、第1の実施形態のカプセル10を示す。
【0111】
可撓性であり、2つのチャンバを互いに分離する共通の隔壁16によって、2つの成分チャンバ13、14のそれぞれがカートリッジ11の内部の他の部分から分離されている。隔壁16は、その縁部の後部分でピストン15の前端に、および、その縁部の他の部分でカートリッジ11に固定されている。隔壁は、少なくともその縁部の一部でカートリッジに、好ましくは接着若しくは溶接により固設若しくは固定されているか、又はそれと一体になっている。
【0112】
中にミキサー22が配置されているカニューレ21が、カートリッジ11の出口12に取り付けられている。
【0113】
図2は、
カートリッジ11が、軸方向に分割されて、2種類の成分を受容するための2つのシェル18になっており、
2つのシェル17のそれぞれが共通の箔18によって閉鎖されている、
第2の実施形態のカプセル10を示す。
【0114】
2つのシェル17は、2つの隣接する縁部で折り曲げ可能に互いに接続されている。他の2つの縁部は、対応するロック手段(図示せず)を有することができる。
【0115】
図3は、第1の実施形態に類似の第3の実施形態のカプセル10を示し、その違いを以下に記載する。
【0116】
このカプセル10は、
少なくとも前端が第1の成分チャンバ13内に配置されている第1のピストン19、および、少なくとも前端が第2の成分チャンバ14内に配置されている第2のピストン20であって、それらの後端が成分チャンバの外側にあり、前方に押されると、2種類の成分をそれらの成分チャンバから圧出する2つのピストン、
を備える。
【0117】
共通の隔壁16は硬質であり、図3の上の図に見られるように、横方向でピストン19、20に当接するように、ピストン19、20の向かい合う側の間に配置されている自由後端又は縁部23を有する。隔壁16の縁部の他の部分は、カートリッジ11と一体になっている。
【0118】
ピストン19、20は、それらの後端で互いに固定接続されており、互いに一体になっている。
【0119】
図4および図5は、第3の実施形態に類似の第4の実施形態のカプセル10を示し、その違いを以下に記載する。
【0120】
カニューレ21が第1の位置(図4)でカートリッジ11の出口12を閉鎖し、第2の位置(図5)でカートリッジ11の出口12に接続されるように、カニューレ21はカートリッジ11に回動可能に取り付けられている。
【0121】
図6は、前記の実施形態に類似の第5の実施形態のカプセル10を示し、その違いを以下に記載する。
【0122】
第1の箔24が第1の成分チャンバ13を区切り、それをカートリッジの内部の他の部分から分離し、第2の箔25が第2の成分チャンバ14を区切り、それをカートリッジの内部の他の部分から分離する。ピストン15は、その前端がカートリッジ11内に配置されており、後端が成分チャンバ13、14の外側にある。各箔24、25は、リーフ(leaf)として設計されており、その縁部でカートリッジ11に、好ましくは接着又は溶接により固設又は固定されている。
【0123】
図7は、カートリッジ11の前部分、並びに、カニューレ21およびミキサー22の後部分を示す。カートリッジ11の出口は、成分チャンバ13、14の2つの出口開口部12を備え、これらは、2つのストッパ26によってそれぞれ閉鎖されている(上の図)。ストッパ26は、ミキサー22の後部分と一体になっており、成分に圧力が加えられると、ミキサー12と一緒に前方に押され(下の図)、そのため、ストッパ26は出口開口部12を空ける。
【0124】
図8は、カプセル10の密封の2つの変形を非常に概略的に示す(即ち、出口12および成分チャンバ13、14は示されていない)。両方の変形では、密封箔27はカートリッジ11の後開口部を閉鎖し、その外縁部でカートリッジ11の後開口部の縁部に固設又は固定されている。図8は、1つのピストン15だけを非常に概略的に示しているが、これは、2つのピストン19、20も表すことを理解されたい。
【0125】
第1の変形(図8の上半分)では、密封箔27はリーフとして設計されており、ピストン15の後端を被覆する。
【0126】
第1の変形(図8の下半分)では、密封箔27は円環として設計されており、その内縁部でピストン15の外被表面に固設又は固定されている。
【0127】
図9は、図1に示すものに類似であるが、段のある直径を有する内部を有し、前領域の方が後領域よりも広いカートリッジ11を示す。成分チャンバ13、14は前領域に配置されており、ピストン15は、段のある内部に適合する外被表面を有し、その前端が前領域に、その後端が後領域に配置されている。
【0128】
図10は、図3に示すものに類似であるが、段のある直径を有する内部を有し、前領域の方が後領域よりも狭いカートリッジ11を示す。成分チャンバ13、14は前領域に配置されており、密封箔28は周囲の段表面に固設又は固定されており、成分チャンバ13、14の後開口部を閉鎖する。密封箔28およびピストン19、20は、各ピストン19、20が割り当てられる成分チャンバ13、14の中に前進すると、ピストン19、20の周囲全体で密封箔28を穿孔するように構成されている。
【0129】
図11は、図10に示すものに類似のカートリッジ11を示す。各ピストン19、20は、カートリッジ壁領域に穿孔尖端又は穿孔刃29を有する。密封箔28およびピストン19、20は、各ピストン19、20が割り当てられる成分チャンバ13、14の中に前進すると、密封箔28をカートリッジ壁領域だけ穿孔するように構成されている。更に前進すると(右の図)、ピストン19、20は、密封箔28を隔壁16に当てる。
【0130】
図12は、図10に示すものに類似のカートリッジ11およびピストン19、20を示す。各成分チャンバ13、14は、その前端が密封箔30により閉鎖されており、密封箔30は、ピストン19、20が成分チャンバ13、14の中に前進すると、破断する(右の図)。
【0131】
図13および図14は、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ13、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバ14を備えるカートリッジ11、
出口12、および、カートリッジ11を保持するためのカートリッジチャンバ32を備える本体又はハウジング31であって、カートリッジチャンバ32が出口12に接続されている、本体又はハウジング31、
第1の成分チャンバ13内を移動する第1のピストン19、および第2の成分チャンバ14内を移動する第2のピストン20、
を備える、第6の実施形態のカプセル10を示す。
【0132】
本体又はハウジング31(図13)は、カートリッジチャンバ32内に、2つのチャンバ又は複数のチャンバを有する容器又はカートリッジ11(図14)を受容するための中空のシリンダ(隔壁がない)であり、このようにして、カプセル10は2部からなっている。ここでは、ペーストの最適な老化安定性を可能にするように、容器又はカートリッジ11を設計できると同時に、カプセル10および/又はハウジング31が他の機能要素を具備することが有利である。
【0133】
使用する容器は、好ましくは、シリンダの縦軸上に配置されており、ペーストを受容する2つ以上のチャネル又はチャンバ13、14を有する円筒状のカートリッジ11(図14)である。任意に、各ペースト成分用の個々のカートリッジを使用することが可能である。これは、幾つかの色合いを有するペーストの製造に有利である、即ち、1つの成分は様々な色合いを含有するが、もう一方は常に同じ組成を有し、より大きいバッチ数で製造することができる。
【0134】
また、カートリッジ11を、充填される物質の貯蔵に関して最適な材料で製造できると同時に、ハウジング31を、所望の設計又は標識要件を有するように構成できることも有利である。例えば、ハウジング31は、充填材料の種類(例えば、様々な歯の色に対する充填材料)に応じて色分けすることができる。しかし、カートリッジ11は、全ての物質の種類に対して同じ材料で製造することができ、例えば、充填される物質に色が染み込むことを回避するため、透明にすることができる。又は、充填される物質の感光性を考慮して暗色材料で製造することができる。
【0135】
このようにして設計されるカートリッジ11は、その端部を箔28、30で容易に密封することができる(図13の下の図)。
【0136】
カートリッジ11後端の密封箔28の代わりに、この後端を、カートリッジ11と一体成形(例えば、射出成形)される膜で閉鎖することができる。
【0137】
図15は、第6の実施形態に類似の第7の実施形態のカプセル10を示し、その違いを以下に記載する。
【0138】
カートリッジ11を受容するハウジング31の構成は、特に、カートリッジ11の前端の自動開放機構(self−opening mechanism)を有し得る。例えば、図15に示すように、ハウジング31の内側は、カートリッジ11のための穿孔要素33を有することができる。アプリケータ62のプランジャ63がピストン19、20を押圧すると、前記ピストン19、20は、カートリッジ11と一緒に穿孔要素33の方に移動し、その際、前方の箔30に穴が開く。ペーストが前進する時、箔30が破れるように、穿孔要素33は、箔30の最初の穿孔を実施することができる。
【0139】
ここで、穿孔要素33はハウジング31に接続されているが、また、それと一体成形されていてもよく、或いは、ミキサー22および/又はカニューレ21に接続されているか、又はミキサー22および/又はカニューレ21と一体成形されていてもよい。
【0140】
図16は、内部チャネル34を有する穿孔要素33の2つの変形を示し、ペーストは内部チャネル34を通ってカニューレ21に方に流動する。
【0141】
図17は、図13に示すものと類似であるが、互いに一体成形されることによって、一緒にアセンブリを形成するカートリッジ11およびピストン19、20を示す。また、このアセンブリは、例えば、それらを2成分射出成形プロセスで形成することによって達成されてもよい。
【0142】
ここで、カートリッジ11とピストン19、20の接続35は、各ピストン19、20が前進すると接続35が破壊するように設計されている。これは、各部分間の接続35を非常に薄くすることによって達成でき、例えば、ピストン19、20はチャンバ13、14にこれらの部分の縁部でのみ接続することができる。
【0143】
図18は、図17に示すものと類似の、カートリッジ11およびピストン19、20の別のアセンブリを示すが、ここではピストン19、20の前部分は、図示するように異なる形状を有する。
【0144】
図19は、図18に示すものと類似の、カートリッジ11およびピストン19、20の別のアセンブリを示すが、ここでは部品11、19、20は、薄い部材36によって互いに接続されている。
【0145】
好適な設計の所与の破断点に関して、この破断点を有利に使用することができる。ピストン19、20およびカートリッジ11が薄い膜36を介して互いに接続されている場合、膜36は破断する前に拡張し、そのため、膜36の形状はチャンバ13、14の断面よりも僅かに大きくなる。このようにして、膜36は、ピストン19、20が前進すると、密封要素の役割をする。また、圧力が増大するにつれて密封効果も増大するように、膜36を好適に付形する(例えば、傘型又は円形リップシールとして)ことによって、密封効果を補助することもできる。
【0146】
図20〜図22は、脱離可能なクロージャ(例えば、プラグ37)が設けられているカートリッジ11を示す。プラグ37は、その後面から延びている充填ニップル38を有し、好ましくはカートリッジ11と一体成形されている。貫通穴39は、箔30によって既に前端が密封されているカートリッジ11を、プラグ37を介して、例えば、浸漬充填、充填に使用される物質(即ち、第1の成分41および第2の成分42)の充填レベルにある計量ニードル若しくは充填ニードル40(図21)で充填することを可能にする。浸漬充填の代わりに、真空充填を代替として使用することができる。
【0147】
充填手順の後、例えば、加熱された又は加熱されていない道具を用いて圧搾することにより、填ニップル38を閉鎖する(図22)。圧搾は、2つ、3つ又はそれより多くのジョーを有する道具を使用して行うことができる。これは、気泡が入ることなく充填手順が実施されることを確実にする。圧搾の代わりに、(例えば、加熱された)ワイヤループで充填ニップル38を密封することも可能であり、そのため、幅広のシール継ぎ目の代わりに、ほぼ丸い圧締(pressing)が得られる。或いは、充填ニップル38は、それらを捩じることによって閉鎖できる。ニップル38は、好ましくはこの目的のために加熱される。また、ニップル38の内面がペーストで汚染されている場合も(充填されているペーストに応じて)、密封が可能である。
【0148】
図23は、充填される物質が空気を内包することなく流動できるように、端部が円錐状に作られているプラグ37を示す。
【0149】
一選択肢では、カートリッジ11は、弾性材料で製造することができ、このようにして、ニップル38も弾性にすることができる。クロージャ37に開放している貫通穴39を設ける必要がなく、クロージャ37を尖っている充填ニードル40で穴開けできるということが有利である。充填ニードル40を取り除いた後、開口部39は自動的に閉鎖する。また、2成分射出成形プロセスで、カートリッジ11を硬質材料から射出成形し、クロージャ37を弾性材料から射出成形することも可能である。
【0150】
前部が密封されていないカートリッジ11に対する別の選択肢は、前端から充填することである。この場合、クロージャ37に開口部がある必要はない。カートリッジ11を充填した後、カートリッジは、熱で付けられる(例えば、ヒートシールされる)密封箔30で、又は接着性密封箔30で閉鎖される。
【0151】
図24は、第1の成分チャンバ13内のプラグ37を示す。閉鎖ニップル38を密封する代わりに、ここでは、ストッパ43で充填穴39を閉鎖する。ストッパ43はオーバーフロー量(overflow volume)44を収容することができ(右のストッパを参照)、そのため、充填穴39に圧入されると、オーバーフロー量44を占める物質を移動させ、このようにして、空気が入らないように閉鎖する。ストッパ43を、例えば、超音波で密封することが可能である。超音波溶接では、膨隆又は隆起の形態のエネルギー流導流器(energy flow directors)45を設けることが可能である(左のストッパを参照)。
【0152】
図25および図26は、カートリッジ11の別の2つの変形を示す。ハウジング31内でカートリッジ11の向きを定めるため、カートリッジ11に少なくとも1つのノッチ又は溝46を、好ましくは、カートリッジ11の外壁又はシェルの隔壁16に最も近い線に沿って設けることができる。ここでは、射出成形プロセスで生じる、自然にできるひけ(図25)を同時に回避することができるか、又は位置決め溝46として使用できることが有利である。更に、溝46を隔壁16の領域に配置することによって、カートリッジ11の透過性に対する影響が実質的に回避される。任意に、溝46を1つだけ設けて(図26)、ハウジング31に対するカートリッジ11の向きを更に明確に定めることが可能である。或いは、隆起したブリッジ又はキーをカートリッジ11上に配置することもできる。ブリッジ又はキーと溝46は両方とも、カートリッジ11の全長に沿って、又はその長さの一部だけに沿って延在することができる。ハウジング31は、カートリッジ11の溝46に係合する、又は、カートリッジ11のブリッジ若しくはキーを受容する幾何学的相対物を有する。
【0153】
図27は、一端が密封されており(箔30)、一定のレベルまで充填された後、ピストン19、20で閉鎖されているチャンバ13、14を有するカートリッジ11を示す。これによって、空気が入らないようにカートリッジ11を充填することができる。この場合、ピストンは空気透過性となるように設計されており、そのためピストンがチャンバに押し入れられる間、空気を逃がすことができ、従って、チャンバ内に空気が捕捉されない。他方、ピストンは、ピストンがチャンバ内にあるペーストを透過させないように構成されている。この点に関する可能な解決法は、ピストンを焼結材料、連続気泡フォームで製造すること、又はピストンに小さい開口部を設けることである。
【0154】
ピストンを嵌めた後、必要な貯蔵安定性を確保するため、カートリッジを密封する(箔28)。
【0155】
貯蔵中、充填される物質が酸素を必要とする場合、ピストン19、20の後端と密封箔28の間に中空の空間47が得られるように、チャンバの長さを延長することができる。
【0156】
任意に、焼結ピストン19、20をホットメルトシール原理と組み合わせることができる。図28に示す好ましい実施形態では、ピストン19、20は、多孔質焼結部分49で示すように、部分的にしか多孔質ではなく、密封材料(ホットメルト64)を注入するためのチャネル49を有する。このようなピストンは、例えば、焼結材料48の圧密化(任意に熱を作用させる)により、2成分射出成形により、又は、端部が密封される箔により製造することができる。歯科物質を充填したチャンバ13、14にピストンを嵌入した後、これらは、密封材料を注入して密封される。ピストンを嵌める間、チャネル49はまだ開放しており、そのため、ピストンがチャンバの中に移動するとき、排出される空気を、多孔質焼結層48およびチャンネル49を通して逃がすことができる。
【0157】
図29および図30は、前部分又は容器部分11’および後部分又はピストン部分11”を有するカートリッジ11を備え、これらの部分11’、11”を接続するヒンジ50を更に備える、第7の実施形態のカプセル10を示す。これによって、段のあるカプセル設計(アプリケータ62内に受容されるようにピストン部分11”の後部分の直径が小さく(図69、図70)、充填容積が増大するように容器部分11’の直径が大きい)が可能になる。更に、密封可能な部分、即ち、密封箔28で閉鎖されるチャンバ部分11’の後面が得られるが、カプセル10は1つの金型で射出成形することができる。更に、カプセル10に、容器部分11’をカニューレ21と接続する第2のヒンジ51が設けられ、容器部分11’の後面と同様に、チャンバ部分11’の前面も密封箔30で閉鎖されてもよい。
【0158】
ヒンジ部分21、11’、11”は、カプセル10の周囲に配置されている解放不可能なロック要素52、好ましくは、2つ、3つ又はそれより多くのロック要素52を介して取り付けられている。
【0159】
一般に、段のあるカプセル設計(ヒンジはあっても、なくてもよい)を使用して、カプセルの充填容積を増大させることができる。この場合、アプリケータ62に適合するように設計されている(図69、図70)カプセルの後端、即ち、ピストン部分11”の後部分を変更せずに、カプセルの容器部分11’の直径を必要に応じて増大することができる。
【0160】
ピストンを通しての浸漬充填(図31および図32)
カートリッジ11を充填するため、まずピストン19、20を、それらが端部位置に達するまで、チャンバに押し入れることができる。次いで、充填ニードル40を、ピストン19、20を通るように案内する(図31)。充填中、ピストンは、ペーストの圧力によって押し戻され、充填ニードルは機械的に逆戻りするように案内される(原理:浸漬充填)(図32)。このようにして、チャンバ内に空気を内包することが回避される。ピストンは、好ましくは、弾性材料(例えば、ゴム)で製造されており、充填ニードルがピストンを穿通する。充填手順の後、充填ニードルを引抜き、それによって、ペーストは、ピストン材料の弾性のため、充填ニードルから取り除かれる。また、開口部は、ピストン材料の弾性のため自動的に閉鎖する。それにもかかわらず、必要に応じてカートリッジを密封することができ、その時、ピストンも中に密封される。また、密封箔とピストンの間に空気容積を提供することが可能である。
【0161】
或いは、より弾性の低い材料でピストンを製造することができ、ピストンに穴を設けることができる。
【0162】
前端からの充填
物質出口端からカートリッジ/カプセルを充填することが可能である。この場合、予めピストンを嵌める(ピストンを前方に完全に押す)ことが推奨される。次いで、チャンバに空気が入らないように、充填中、場合によっては限界停止位置(limit stop)までピストンを押し戻す。カートリッジ/カプセルが充填容積に対して必要な長さよりも長く、両端が密封される場合、この解決法でも、ピストンの後ろに空気容積を作り出すことが可能である。
【0163】
カートリッジ/カプセルの前端におけるエアクッション
一端が密封されているカートリッジを浸漬充填により充填し(しかし、縁までではない)、その後、第2の端部を密封することが可能である。そのときに封入される空気は、充填される物質が高粘度のとき、第2の端部に残存する。カートリッジが「空気側」をカプセルの前方にして配置されている場合、物質を塗布するとき、まず空気が圧出される。次いで、物質が正確な割合で分配される。
【0164】
傾斜した穴を有するピストン(図33)
空気が入らないように充填する別の可能性は、傾斜した空気抜きチャネル66を有するピストン19、20によって提供される(図33)。チャネル66は、ピストン19、20の前端からピストンの外壁又はシェルまで延びている。ピストンがチャンバ13、14に圧入されるとき、充填された物質を、チャネルを通して外側に逃がすことができる。シェルの開口部がチャンバ内に配置されるほど中までピストンが圧入されたときだけ、ピストンは密封される。次いで、過剰な物質を吸引するか、又は開口部から取り除くことができる。密封箔が僅かに弾性を有するか、又は必要な容積を提供するように熱成形されている場合、任意に、ピストンをチャンバの中に更に深く圧入することができる。
【0165】
容積の最適化(図34〜図36)
任意選択的な変形では、カートリッジの設計は、丸い形状から逸脱する。このようにして、ハウジング31の壁全体が薄くなるのではなく、ハウジング31は一部だけ弱くなっている。ここでの目的は、カプセル10の十分な機械的強度を維持すると同時に、内容積を増大することである。このような解決法は、ほぼ正方形のカートリッジ11(図34)で達成されてもよい。カートリッジの角の領域では、ハウジング31は弱くなっているか、又は突き破られているが、一方、カートリッジ側面の領域では、カプセル壁は壁の厚いブリッジからなる。これらのブリッジは、カプセルの使用中、作動力(application forces)を吸収する。
【0166】
また、任意に、カートリッジ11を完全にハウジング31の代わりに使用することもできる(図35)。
【0167】
カプセルの容積を最適化するための別の設計では、カプセルは更に広く作られる(図36)。ここでもU形のアプリケータを使用することができる。
【0168】
部品を組み立てるための加飾成形技術(図37)
例えば、ピストン19、20を密封箔28上に直接、射出成形し、箔28を同時に構成要素部品を取扱うための輸送体として使用してもよい。
【0169】
拡散バリアとしてのエアギャップ(図38)
2つの隣接する成分チャンバ13、14間の隔壁16は、2つのチャンバ13、14間における物質の透過を低減するため、二重壁として設計されている(図38)。
【0170】
ホットメルトクロージャを有する一体型ピストン(図39〜図42)
空気が入らないように物質を充填するための好ましい解決法を図39〜図42に示す。
【0171】
カートリッジ11とピストン19、20は一体成形されている(図39)。カートリッジ11とピストン19、20の間に、装置の軸方向の一定の荷重で破断する所定の破断点35(図40)がある。ピストン19、20は、カートリッジ11のチャンバ13、14の外部寸法/形状にほぼ対応する、外部寸法および形状を有する。ピストン19、20は、その前端に、好ましくは、チャンバに対して僅かに寸法が大きいビーズ又は膨隆67(図40)を有するが、ピストンの残りの長さは、チャンバに対して僅かに寸法が小さい(隙間がある)。
【0172】
ピストン/カートリッジ装置を充填するため、カートリッジの前部を箔30で密封する。次いで、物質41、42を浸漬充填により充填穴又はチャネル49を通して、まず密封箔30から、充填穴又はチャネル49の口又は内部円錐の方向に導入する。好ましくは、物質41、42が充填穴又はチャネル49の口又は内部円錐領域の中に達するような充填レベルである(図41)。別の工程では、その後、充填穴又はチャネル49を、硬化性材料(例えば、ホットメルト材料64)で閉鎖する。
【0173】
この方法の利点は、物質の充填許容量が、空気が入らないように充填することに関して、および、消費者が物質を正確な割合で分配することに関して、重要ではないということである。
【0174】
ホットメルトクロージャの最適な安定性を確保するため、カートリッジへの口又は内部円錐領域の充填穴には、円錐が2つ形設されている。これは、「ホットメルトストッパ」64(図41)が収縮することによって密封し、過剰圧力又は低圧の場合でもカートリッジ内で緩む(例えば、温度の変動によって)ことができないことを確実にする。
【0175】
ピストン19、20は、好ましくは、浸漬充填中の空気の内包を回避するため、端部が充填穴又はチャネル49の方に円錐状になる又は傾斜するように設計されている(図42)。
【0176】
両端を密封できるカートリッジ(図43〜図47)
図43〜図47に示される解決法に関して、カートリッジ11を空気が入らないように充填することができ、且つ、相当に空気を内包することなく密封することができる。この場合、成分チャンバ13、14は、少なくとも一端が狭い断面を有し(図43および図47)、これによって、カートリッジ11の端面に広い密封面が作り出される(ピストンが、開放している側からのみカートリッジを貫通できるように、狭い断面はハウジング31の前端側に配置されており、一選択肢として、図71および図72に示す実施形態と一緒に使用する場合、カートリッジ11は反対向きに配置されていてもよい)。浸漬充填による充填手順(図44および図45)では、最小限の充填レベルは、カートリッジの端面と同一平面であり(図45の右の図)、充填許容量は僅かに超過している。密封面が広いと、密封箔30を付ける際、起こり得る超過によって濡れるのは密封面の僅かな部分だけであり、密封面の他の部分と一緒に、安全で空気が入らないように密封するという効果を有する(図46)。
【0177】
端面と同一平面になるようにカートリッジを充填するため、充填手順中、排出される空気を逃がすことができるが、ペーストは2つの部品間の隙間を容易に通過できないように、充填ニードル40は、充填開口部に密封配置される。このため、ペーストが狭いチャンバ領域の端部に達すると直ぐ、充填ユニット内の圧力が急激に増加する。この圧力の増加は、充填ユニットで検出することができ、このようにして、充填手順を自動的に正確に終了することができる。
【0178】
或いは、密封領域の中ではなく、カートリッジの前記端面に充填ニードルを配置することによって、端面と同一平面になるように充填を行うことができる。
【0179】
解決法を組み合わせて、ホットメルトクロージャを有する前述のピストンをカートリッジの一端に、狭い領域をもう一端に配置することができる。これは、前端の密封(密封面がより大きい)、および、カートリッジとピストンの一体製造に関して利点を有する。このための好ましい製造方法は、射出吹込み成形した後、狭い部分を形成することであるが、それは、金型からカートリッジ内部を取り外すことが困難なためである。
【0180】
密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封(図48〜図58)
一実施形態では、ピストン15、19、20にチャネル49を設け、それを通してシーラント64(ホットメルト、接着剤など)を注入することができる。まず、カートリッジ11にペースト41、42を充填した後、ピストンを嵌め、その後、シーラントを注入することによってそれらを密封することができる。ここでは、このようにしてチャンバに空気が入らないようにペーストを封入できることが有利である。
【0181】
この解決法の第1の変形(図48および図49)では、ピストン15、19、20は環状の溝を有し、充填チャネル49を介して、その中にシーラント64を注入することができる。このようにして、ピストンとチャンバの内壁との間にシールが作り出される。接着剤は、好ましくは、接着剤がチャンバの表面上に容易に流動し、表面に固着されるのではなく、ただ接着するだけであるように選択される。このようにして、ペーストを分配するためにピストンを移動させることが可能であり、その時、密封材料はチャンバ壁から脱離(接着破壊)し、更に摺動シールの役割をする。任意に、接着剤はピストンとチャンバ壁との間にしっかりした接続を形成するが、それ自体は比較的低強度であり、ピストンが移動すると破れる(凝集破壊)ように、接着剤を選択することができる。
【0182】
任意に、カプセル壁の充填チャネルを通して密封材料64を注入することもできる(図50および図51)。
【0183】
第2の変形(図52および図53)では、ピストンを嵌めた後、ペーストとピストンの端面との間に中空の空間が残る(図52)。充填チャネル49は、密封材料64を注入すると、この空間が密封材料で充填され、このようにしてストッパ形のチャンバの密封を提供するように設計されている(図53)。図示される環状の溝は、任意選択的であり、ピストンを更に固定するのに、又は画定された更なるシールを作り出すのに役立つ。
【0184】
第3の変形(図54〜図56)では、ペーストが充填されているチャンバ(図54)を密封材料(例えば、ホットメルト64)で閉鎖し(図55)、次いで、まだ柔軟な状態の密封材料にピストンを嵌入する(図56)。このプロセスでは、ピストンは密封材料層を通過しない。このようにして、空気が入らないように簡単に閉鎖される。2つのチャンバを有するカプセルの閉鎖は、ペーストの充填レベルが両方のチャンバで正確に同じである必要はなく、密封材料の充填レベルも正確に対応する必要がないという、更なる利点を有する。ピストンは、過剰な密封材料を、ピストンに配置されている上昇管に逃がすことができるように、構成されている(図56)。
【0185】
或いは、冷却された密封材料自体がストッパの役割をし得る。この場合、ピストンは、柔軟な材料に圧入されない。このとき、ピストンは、ピストンを前進させる力を伝達するためだけに使用される。
【0186】
第4の変形(図57および図58)では、ピストン自体が密封手段(例えば、密封ビーズ又は膨隆)を有する。この変形では、チャンバは好ましくはカプセルの前端から充填され(図57)、ピストンはペーストが充填レベルになるように押し戻されるか又は引き戻される。ピストンの端部位置(図58)で、ピストンは前述の方法の1つによる密封材料によって固定又は密封される。
【0187】
図59〜図63は、第8の実施形態のカプセル10およびその関連部品を示す。
【0188】
図59〜図61は、カートリッジ11、ピストン19、20、回動カニューレ21、および、カニューレ21を固定するためのキャップ53を備えるカプセル10を示す。図59は、キャップ53を嵌める前のカプセル10を示し、図60はキャップ53を嵌めた後のカプセル10を示す。図61は、第1の成分チャンバ13および第1のピストン19を通る縦断面を示す。ここで、成分チャンバ13、14およびピストン19、20は、それぞれ、円形の断面を有する。ピストン13、14は、その後端が接続ピストンに接続されており、接続ピストンは、アプリケータ62(図69、図70)のプランジャ63の直径に嵌合する、より大きい直径を有する円形の断面を有する。
【0189】
図62は、回動カニューレ21を嵌めた後、密封材料が充填されるチャネルを有するカートリッジ11の前端を示す。
【0190】
カートリッジ11に材料を封入し、それらを互いに離れた状態に保つ好ましい解決法は、ピストン19、20で栓をすることによって、成分チャンバ13、14の後端を閉鎖し、ピストン19、20に取り付けられるOリングをシールとして使用することである。チャンバの前端は、弁の役割をする回転可能なノズル又はカニューレ21によって閉鎖される。シールとして、Oリングを使用するか、又は図63に示されるような注文製作のゴムシール60を使用する。
【0191】
任意選択の好ましい解決法では、例えば、図48〜図58に関して記載されるように、ホットメルトシールを使用する。この第8の実施形態では、第1の工程で、成分チャンバ13、14に各成分を充填することが好ましい(図54)。第2の工程では、成分チャンバ13、14をホットメルト64で閉鎖する(図55)。第3の工程では、ピストンが密封材料を通過しないように、まだ柔軟な状態の密封材料にピストン19、20を嵌入する(図56)。
【0192】
ミキサアセンブリを有し得る2成分射出成形(図64)
図64に示す実施形態は、2成分射出成形プロセスで、回動カニューレ21を有するカートリッジ11又はハウジング31を製造することを可能にし、好ましくは最初に回動カニューレ21を成形した後、カートリッジ11又はハウジング31を成形し、カートリッジ11内に配置されて歯科材料を受容することが意図されるチャンバのカニューレ側がぴったりと閉鎖されるように、回動カニューレ21をカートリッジ11又はハウジング31で囲繞する。両方の部品に使用するプラスチック、および射出成形手順のプロセスパラメータは、製造後、両方の部品の圧力嵌めが得られ、好ましくは両方の部品の表面が脱離可能な接続(弱い接着)を形成するように選択される。カートリッジ11又はハウジング31は、このようにして、貯蔵条件で密封される。しかし、カートリッジ11又はハウジング31の開放は、カニューレ21の回動によって可能である。
【0193】
提案される技術に好適なプラスチックの例は、どちらの部品とも、ポリオレフィン、好ましくはポリプロピレンである。
【0194】
カートリッジ11又はハウジング31に配置されている穴は、ミキサー22を、既に射出成形されているカートリッジ11又はハウジング31に嵌めることを可能にする。
【0195】
追加の射出成形シールを有する2成分アセンブリ射出成形(図65)
図65に示す実施形態では、カニューレおよびカートリッジは、2成分射出成形プロセスで製造されるが、物質チャンバは密封されていない(アセンブリ射出成形)。
【0196】
回動カニューレとカートリッジの出口チャネルの間に中空の空間が残り、ここに、後で密封材料を充填することができる。製造後、好ましくは、まずカートリッジに歯科物質を充填し、その後、密封材料を注入して閉鎖する(例えば、図48〜図56に示すように)。カートリッジに歯科物質を充填する間、密封されていないカートリッジ端部(充填方法に応じて)を使用して空気を取り除くことができる(図48〜図56)。
【0197】
オーバーモールディング(over−molding)による任意選択的密封を有する嵌合カニューレ(図66〜図68)
カニューレを有するカプセルを製造する別の可能性は、スナップ嵌め接続の形成である。2つの部品を別々に射出成形し、スナップ嵌め接続で解放できないように噛み合せる(図66および図67)。スナップ嵌め接続を設けるとき、確実な嵌合が得られるように、弾性成分をオーバーモールディング(over−molded)することができる(図68)。また、これは、カプセルを同時に密封するように行うことができる(図示せず)。
【0198】
静止ピストンおよび一体型ピストンアセンブリを有するカプセル(図71〜図74)
図71〜図74に示す実施形態のカプセル10は、貯蔵し、静止混合し、混合された材料を直接送達する手段を提供する。ピストンアセンブリ54は、内部ピストン56と外部ピストン57の間にある破断可能なシール55と一体になっている。
【0199】
図71および図72の実施形態のカプセル10は、分配銃(dispensing gun)又はアプリケータ62(図69、図70)内に配置され、作動時に内部ピストン56が押される。外部ピストン57のシールが静止カプセルピストン58と接触すると、カプセルシールは開放する。内部ピストン56が押し入れられる時、ペーストが押し出されてスタティックミキサー内に入り、混合されてチップ21から送出される。
【0200】
図73および図74の実施形態のカプセル10は、分配銃(dispensing gun)又はアプリケータ62(図69、図70)内に配置されて、作動し、それによってピストンアセンブリ54が押し入れられる。内部ピストン56は、シール30が静止カプセルピストン58と接触して開放するまで、外部ピストン57を中に移動させる。ロック59は、内部ピストン56がロック解除位置に移動するとき、内部ピストン56を外部ピストン57から係脱させる。これによって、2つのピストン間のシール55が破断され、内部ピストン56は外部ピストン57から分離することができる。内部ピストン56は、移動し続け、混合された材料を分配チップ21から押し出すことができる。
【0201】
前述の全ての充填方法を、前述のカプセル構成のそれぞれに適用してもよい。同様に、充填方法を組み合わせることが有利な場合、充填方法を組み合わせることが可能である。
【0202】
カートリッジを密封するための箔として、又は、前述の方法のいずれかで材料を封入するために、少なくとも1つのアルミニウム層を含有する多層箔を使用することが好ましい。これらの箔は、包装業界で周知である。更に、少なくとも1つの密封層(好ましくは、ポリエチレン製)を箔の外層として有する箔を使用することが好ましく、これは、成形されたポリエチレン部品および/又は第2の箔の密封層に箔をヒートシールするとき、密封を提供する。
【0203】
図75は、第7の実施形態に類似の別の実施形態のカプセル10を示し、その違いを以下に記載する。
【0204】
前部箔30(図示せず)のための穿孔要素33は、カニューレ21と一体成形される。成分チャンバ13、14およびピストン19、20は、それぞれ円形の断面を有する。各ピストン19、20は、その全長に沿って延びているチャネル49を有し、その前端が割り当てられる成分チャンバ13、14の後部分に配置されている。
【0205】
カートリッジ11に成分を封入するため、およびそれらを互いに離れた状態に保つための好ましい解決法は、ホットメルトシール、および、まだ柔軟な状態のホットメルト64にピストン19、20を嵌入することによって、各成分チャンバ13、14の後端を閉鎖することである(図54〜図56)。各成分チャンバ13、14の前端は、密封箔30(図示せず)で閉鎖される。アプリケータ62(図69、図70)のプランジャ63を前進させると、カートリッジ11およびプランジャ63は、両方の部品間のホットメルトシール64のため、前方に移動する。カートリッジ11がハウジング31の端部位置に達すると、箔30は、ハウジング31内に配置されている穿孔要素又はピン33で穿孔され、成分チャンバ13、14が開放される。プランジャ63を更に前進させると、ホットメルトシール64が破断して、ピストン19、20が前方に移動し、このようにしてカートリッジ11から材料が排出される。
【0206】
カートリッジ11は、固定要素又は固定手段で、好ましくは「スナップロック」65でカートリッジ11の前端位置に固定されてもよい(図76)。カートリッジ11は、ハウジング31の前端位置に達すると直ぐ、ロックされる。
【0207】
或いは、箔30を穿孔する代わりに、箔30はペーストの圧力で破裂してもよい。この場合、カートリッジ11は、ハウジング31内の前端位置に既に取り付けられている。同じスナップロック65を固定に使用してもよい。プランジャ63を前進させると、ホットメルトシール64が破断してペーストを加圧し、ペーストは、ある一定の圧力を超えると、箔30を破裂させる。
【0208】
前述の全てのホットメルトシール解決法のホットメルト64として、ヘンケル(Henkel)から入手可能なマクロメルト(Macromelt)6206のようなポリアミドをベースにするタイプが好ましい。このタイプのホットメルトでは、ホットメルト64と密封される部品との間に接着破壊が起こる。密封される部品は、好ましくは、ポリプロピレン製である。同様に凝集破壊を引き起こす、他の種類の接着剤(非晶質αオレフィンなど)も使用できる。
【0209】
本発明をその幾つかの実施形態を参照して説明してきた。本発明の範囲を逸脱することなく、前述の実施形態に多くの変更をなし得ることが、当業者には明らかである。従って、本発明の範囲は、本出願に記載される構造に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の文言によって説明される構造、およびそれらの構造の同等物によってのみ限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0210】
【図1】第1の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図2】分割されたカートリッジを有する、第2の実施形態のカプセルの断面正面図である。
【図3】第3の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図4】第4の実施形態のカプセルの斜視図および断面図である。
【図5】第4の実施形態のカプセルの斜視図および断面図である。
【図6】第5の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図7】チャンバ出口のクロージャとしてストッパを有するミキサーの断面側面図である。
【図8】カートリッジの後開口部にある密封箔の2つの変形の断面側面図である。
【図9】段があり、前部の方が広い内部を有するカートリッジの断面側面図である。
【図10】段があり、前部の方が狭い内部を有するカートリッジの断面側面図である。
【図11】段があり、前部の方が狭い内部を有する別のカートリッジの断面側面図である。
【図12】段があり、前部の方が狭い内部を有する更に別のカートリッジの断面側面図である。
【図13】カートリッジを保持するハウジングを有する、第6の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図14】図13のカプセル用のカートリッジの斜視図である。
【図15】穿孔要素を有する、第7の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図16】内部チャネルを有する2つの変形の穿孔要素の断面側面図である。
【図17】カートリッジおよびピストンのアセンブリの断面側面図である。
【図18】カートリッジおよびピストンの別のアセンブリの断面側面図である。
【図19】カートリッジおよびピストンの更に別のアセンブリの断面側面図である。
【図20】プラグを有するカートリッジの断面側面図である。
【図21】プラグを有するカートリッジの断面側面図である。
【図22】プラグを有するカートリッジの断面側面図である。
【図23】円錐状の端部を有するプラグの断面側面図である。
【図24】ストッパを有するプラグの断面側面図である。
【図25】溝を有する他のカートリッジの斜視図である。
【図26】溝を有する他のカートリッジの斜視図である。
【図27】更に別のカートリッジおよび焼結ピストンの断面側面図である。
【図28】他の焼結ピストンの断面側面図である。
【図29】第7の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図30】第7の実施形態のカプセルの断面側面図である。
【図31】ピストンを通しての浸漬充填を示す図である。
【図32】ピストンを通しての浸漬充填を示す図である。
【図33】傾斜した穴を有するピストンを示す図である。
【図34】任意選択的な変形を示す図である。
【図35】任意選択的な変形を示す図である。
【図36】任意選択的な変形を示す図である。
【図37】部品を組み立てるための加飾成形技術を示す図である。
【図38】拡散バリアとしてのエアギャップを示す図である。
【図39】ホットメルトクロージャを有する一体型ピストンを示す図である。
【図40】ホットメルトクロージャを有する一体型ピストンを示す図である。
【図41】ホットメルトクロージャを有する一体型ピストンを示す図である。
【図42】ホットメルトクロージャを有する一体型ピストンを示す図である。
【図43】両端を密封できるカートリッジを示す図である。
【図44】両端を密封できるカートリッジを示す図である。
【図45】両端を密封できるカートリッジを示す図である。
【図46】両端を密封できるカートリッジを示す図である。
【図47】両端を密封できるカートリッジを示す図である。
【図48】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図49】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図50】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図51】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図52】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図53】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図54】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図55】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図56】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図57】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図58】密封材料(ホットメルト)によるピストンの密封を示す図である。
【図59】第8の実施形態のカプセル10およびその関連部品を示す図である。
【図60】第8の実施形態のカプセル10およびその関連部品を示す図である。
【図61】第8の実施形態のカプセル10およびその関連部品を示す図である。
【図62】第8の実施形態のカプセル10およびその関連部品を示す図である。
【図63】第8の実施形態のカプセル10およびその関連部品を示す図である。
【図64】ミキサアセンブリを有し得る2成分射出成形を示す図である。
【図65】追加の射出成形シールを有する2成分アセンブリ射出成形を示す図である。
【図66】オーバーモールディング(over−molding)による任意選択的密封を有する嵌合カニューレを示す図である。
【図67】オーバーモールディング(over−molding)による任意選択的密封を有する嵌合カニューレを示す図である。
【図68】オーバーモールディング(over−molding)による任意選択的密封を有する嵌合カニューレを示す図である。
【図69】分配銃(dispensing gun)又はアプリケータ62を示す図である。
【図70】分配銃(dispensing gun)又はアプリケータ62を示す図である。
【図71】静止ピストンおよび一体型ピストンアセンブリを有するカプセルを示す図である。
【図72】静止ピストンおよび一体型ピストンアセンブリを有するカプセルを示す図である。
【図73】静止ピストンおよび一体型ピストンアセンブリを有するカプセルを示す図である。
【図74】静止ピストンおよび一体型ピストンアセンブリを有するカプセルを示す図である。
【図75】第7の実施形態に類似の別の実施形態のカプセル10を示す図である。
【図76】カートリッジ11がスナップロック65でカートリッジ11の前端位置に固定されることを示す図である。
【符号の説明】
【0211】
10 カプセル
11 カートリッジ; 11’ 11の前部分; 11” 11の後部分
12 11、31の出口; 13、14の出口開口部
13 第1の成分チャンバ
14 第2の成分チャンバ
15 ピストン
16 13と14の間の隔壁
17 シェル
18 17に付いている箔
19 第1のピストン
20 第2のピストン
21 カニューレ
22 ミキサー
23 16の後端
24 第1の箔
25 第2の箔
26 12のためのストッパ
27 11に付いている密封箔
28 13、14の後開口部のための密封箔
29 穿孔尖端
30 13、14の前端のための密封箔
31 ハウジング
32 カートリッジチャンバ
33 穿孔要素
34 33を通るチャネル
35 11と19、20の間の接続
36 11と19、20の間の膜
37 プラグ
38 充填ニップル
39 37を通る貫通穴
40 計量又は充填ニードル
41 第1の成分
42 第2の成分
43 ストッパ
44 オーバーフロー量
45 エネルギー流導流器
46 11にある溝
47 中空の空間
48 19、20の多孔質焼結部分
49 64のためのチャネル
50 11’と11”の間のヒンジ
51 11’と21の間のヒンジ
52 ロック要素
53 キャップ
54 ピストンアセンブリ
55 56と57の間のシール
56 内部ピストン
57 外部ピストン
58 静止カプセルピストン
59 56と57の間のロック
60 ゴムシール
61 接続ピストン
62 アプリケータ
63 62のプランジャ
64 ホットメルト、シーラント
65 スナップロック
66 19、20の空気抜きチャネル
67 膨隆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルであって、
出口、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジであって、前記2つのチャンバが前記出口に通じているカートリッジ、および
少なくとも前端が前記カートリッジ内に配置されており、後端が前記成分チャンバの外側にあり、前方に押されると、前記2種類の成分をそれらの成分チャンバから圧出するピストン、
を備える、カプセル。
【請求項2】
一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルであって、
出口、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジであって、前記2つの成分チャンバが前記出口に通じているカートリッジ、
少なくとも前端が前記第1の成分チャンバ内に配置されている第1のピストン、および、少なくとも前端が前記第2の成分チャンバ内に配置されている第2のピストンであって、それらの後端が前記成分チャンバの外側にあり、前方に押されると、前記2種類の成分をそれらの成分チャンバから圧出する2つのピストン、
を備える、カプセル。
【請求項3】
一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルであって、
出口、第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジであって、前記2つの成分チャンバが前記出口に通じているカートリッジ、
を備え、
前記2つの成分チャンバのそれぞれが、少なくとも部分的に箔によって区切られている、
カプセル。
【請求項4】
一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルであって、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備えるカートリッジ、
出口、および、前記カートリッジを保持するためのカートリッジチャンバを備えるハウジングであって、前記カートリッジチャンバが前記出口に接続されているハウジング、
前記第1の成分チャンバ内を移動する第1のピストン、および、前記第2の成分チャンバ内を移動する第2のピストン、
を備える、カプセル。
【請求項5】
一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルであって、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバを備える第1のカートリッジ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備える第2のカートリッジ、
出口、および、前記カートリッジを保持するためのカートリッジチャンバを備えるハウジングであって、前記カートリッジチャンバが前記出口に接続されているハウジング、
前記第1の成分チャンバ内を移動する第1のピストン、および、前記第2の成分チャンバ内を移動する第2のピストン、
を備える、カプセル。
【請求項6】
一緒に混合される2種類以上の材料成分用のカプセルであって、
第1の成分を収容するための第1の成分チャンバを備える第1のカートリッジ、および、第2の成分を収容するための第2の成分チャンバを備える第2のカートリッジ、
出口、前記第1のカートリッジを保持するための第1のカートリッジチャンバ、および前記第2のカートリッジを保持するための第2のカートリッジチャンバを備えるハウジングであって、前記第1および第2のカートリッジチャンバが前記出口に接続されているハウジング、
前記第1の成分チャンバ内を移動する第1のピストン、および、前記第2の成分チャンバ内を移動する第2のピストン、
を備える、カプセル。
【請求項7】
前記2つの成分チャンバのそれぞれが、可撓性隔壁によって前記カートリッジの内部の他の部分から分離されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項8】
共通の隔壁が、前記2つの成分チャンバを互いに分離する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項9】
前記隔壁が、少なくともその縁部の一部で前記カートリッジに固設又は固定されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項10】
前記隔壁が、その縁部の後部分で、前記ピストンの前端に固設又は固定されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項11】
前記カートリッジが、軸方向に分割されて前記2種類の成分を受容するための2つのシェルになっており、
前記2つのシェルのそれぞれが箔で閉鎖されている、
請求項1〜10のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項12】
前記2つのシェルが、隣接する2つの縁部で折り曲げ可能に互いに接続されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項13】
前記2つのシェルが、共通の箔で閉鎖され、且つ、折り曲げ可能に互いに接続されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項14】
前記2つの成分チャンバのそれぞれが、硬質の隔壁によって前記カートリッジの内部の他の部分から分離されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項15】
共通の隔壁が、前記2つの成分チャンバを互いに分離する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項16】
前記隔壁が、少なくともその縁部の一部で、前記カートリッジに固設又は固定されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項17】
前記隔壁の後端が、前記割り当てられるピストンに横方向で当接する、請求項1〜16のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項18】
前記2つのピストンが、互いに固定接続されている、請求項1〜17のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項19】
各成分チャンバは、その後端が密封箔で閉鎖されており、
各ピストンはその前端が、前記割り当てられる密封箔の外面の後ろにある、
請求項1〜18のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項20】
前記密封箔および前記割り当てられるピストンは、前記ピストンが前記成分チャンバの中に前進すると、密封箔の周囲全体を穿孔するように構成されている、請求項1〜19のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項21】
前記密封箔および前記割り当てられるピストンは、前記ピストンが前記成分チャンバの中に前進すると、前記密封箔をカートリッジ壁領域だけ穿孔するように構成されている、請求項1〜20のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項22】
前記密封箔が、前記カートリッジ壁領域に所定の破断点を有する、および/又は、前記割り当てられるピストンが、前記カートリッジ壁領域に穿孔尖端若しくは穿孔刃を有する、請求項1〜21のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項23】
前記カートリッジが段のある直径を有する内部を有し、前領域の方が後領域よりも狭く、
前記成分チャンバが前領域に配置されており、および
前記密封箔が、前記周囲の段表面に固設又は固定されており、前記成分チャンバの後開口部を閉鎖する、
請求項1〜22のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項24】
各成分チャンバは、その前端が密封箔で閉鎖されている、請求項1〜23のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項25】
第1の箔が前記第1の成分チャンバを少なくとも部分的に区切り、それを前記カートリッジの内部の他の部分から分離し、および
第2の箔が前記第2の成分チャンバを少なくとも部分的に区切り、それを前記カートリッジの内部の他の部分から分離する、
請求項1〜24のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項26】
共通の箔が、前記2つの成分チャンバのそれぞれを少なくとも部分的に区切り、それらを互いに分離し、
前記共通の箔が、前記第1の成分チャンバを前記カートリッジの内部の他の部分から分離し、および
閉鎖手段又はクロージャが、前記第2の成分チャンバを外側から密封する、
請求項1〜25のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項27】
前記閉鎖手段又は前記クロージャが密封箔である、請求項1〜26のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項28】
ピストンは、少なくともその前端が前記カートリッジ内に配置されており、その後端が前記成分チャンバの外側にあり、前記ピストンが前方に押されると、前記2種類の成分をそれらの成分チャンバから圧出する、請求項1〜27のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項29】
前記箔が、リーフとして設計され、その縁部で前記カートリッジに固設又は固定されている、請求項1〜28のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項30】
前記箔が、パウチとして設計されており、その縁部が前記出口開口部を取り囲む、請求項1〜29のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項31】
前記パウチが、その外面の少なくとも一部で前記カートリッジの内面に固設又は固定されている、請求項1〜30のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項32】
前記箔が、前記ピストンの前端に固設又は固定されている、請求項1〜31のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項33】
密封箔が、前記カートリッジの後開口部を閉鎖する、請求項1〜32のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項34】
前記密封箔が、リーフとして設計されており、その縁部で前記カートリッジの後開口部の縁部に固設又は固定されており、前記ピストンの後端を被覆する、請求項1〜33のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項35】
前記密封箔が、環、好ましくは円環として、又は、円錐台のシェルとして、又は球状の層のシェルとして設計されており、その外縁部で前記カートリッジの後開口部の縁部に固設又は固定されており、その内縁部で前記ピストンのシェルおよび/又は後端に固設又は固定されている、請求項1〜34のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項36】
中にミキサーが配置されているカニューレが、前記カートリッジの出口に取り付けられている、請求項1〜35のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項37】
中にミキサーが配置されているカニューレを取り付けるために使用する手段が、前記カートリッジの出口に設けられている、請求項1〜36のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項38】
前記カニューレが、第1の位置で前記カートリッジの出口を閉鎖し、第2の位置で前記カートリッジの出口に接続される、請求項1〜37のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項39】
前記カニューレが、前記カートリッジに回動可能におよび/又は移動可能に取り付けられている、請求項1〜38のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項40】
前記カニューレが、前記カートリッジに圧力嵌めで取り付けられている、請求項1〜39のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項41】
前記カートリッジの出口がストッパで閉鎖されている、請求項1〜40のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項42】
前記ストッパが、前記ミキサーに固定接続されている、請求項1〜41のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項43】
前記カプセルおよび前記カニューレの中心軸が湾曲している、請求項1〜42のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項44】
前記カートリッジが段のある直径を有する内部を有し、前領域の方が後領域よりも広く、
前記成分チャンバが前領域に配置されており、および
前記ピストンが前記段のある内部に適合するシェルを有し、その前端が前領域に、その後端が後領域に配置されている、
請求項1〜43のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項45】
前記カートリッジは、前開口部を有し、前記前開口部は、キャップで閉鎖され、中に前記カニューレが取り付けられている、請求項1〜44のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項46】
前記カプセルは、アプリケータを作動させると前進する単一のプランジャを有するアプリケータに、前記カプセルを連結させるために使用する手段を有する、請求項1〜45のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項47】
前記2つのピストンは、前記ピストンがまだ前進していないとき、又は、部分的に若しくは完全に前進したとき、その後端が前記カートリッジ内に配置されている、請求項1〜46のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項48】
前記カートリッジが、前記ハウジングとは異なる材料から製造されている、請求項1〜47のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項49】
前記カートリッジが、前記ピストンとは異なる材料から製造されている、請求項1〜48のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項50】
前記ハウジングが、前記ピストンとは異なる材料から製造されている、請求項1〜49のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項51】
前記第1のピストンが、前記第2のピストンに接続されているか、又は前記第2のピストンと一体成形されている、請求項1〜50のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項52】
前記ピストンの少なくとも1つは、前記カートリッジの少なくとも1つに接続されているか、又はカートリッジの少なくとも1つと一体成形されている、請求項1〜51のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項53】
前記成分チャンバの少なくとも1つは、シールによって閉鎖されている少なくとも1つの開口部を有する、請求項1〜52のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項54】
前記シールが、前記カートリッジに取り付けられているフィルムである、請求項1〜53のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項55】
前記シールが、前記カートリッジと一体成形されている、請求項1〜54のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項56】
前記シールが、前記カートリッジと一体成形されている膜である、請求項1〜55のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項57】
前記シールを穿孔するための穿孔部材を備える、請求項1〜56のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項58】
前記第1の成分チャンバが、前記第1のピストンにより閉鎖されている後開口部を有する、請求項1〜57のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項59】
前記第1のピストンが前端を有し、
前記第1の成分チャンバが、前記第1のピストンを受容するための後開口部を有し、
前記前端が、前記後開口部を取り囲む前記カートリッジの一部に接続されているか、又はそれと一体成形されており、前記後開口部を閉鎖する、
請求項1〜58のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項60】
前記第1の成分チャンバが、プラグを保持する後セクションを有する、請求項1〜59のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項61】
前記プラグが、前記後セクションを取り囲む前記カートリッジの一部と一体成形されている、請求項1〜60のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項62】
前記プラグが、前記カートリッジとは異なる材料から製造されている、請求項1〜61のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項63】
前記プラグが、前記第1の成分チャンバの外側から内側に延びている貫通孔を備える、請求項1〜62のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項64】
前記プラグが後面を有し、
前記プラグが、前記後面から突出している充填ニップルを備え、
前記貫通孔が、前記充填ニップルを通って延びている、
請求項1〜63のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項65】
前記貫通孔を閉鎖するためのストッパを備える、請求項1〜64のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項66】
前記プラグが、前記貫通孔に繋がる漏斗形の表面を有する前面を有する、請求項1〜65のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項67】
前記プラグが弾性材料から製造されており、
前記貫通孔は、少なくとも前記プラグが前記第1の成分チャンバ内に配置されているとき、圧潰されている、
請求項1〜66のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項68】
前記カートリッジが円筒状の外面を有する外壁を備え、
前記カートリッジチャンバは、前記カートリッジが前記カートリッジチャンバ内に保持されているとき、前記外面に面する円筒状の内面を備え、
前記外面と前記内面に目違い継ぎが設けられている、
請求項1〜67のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項69】
前記カートリッジは、前記第1の成分チャンバと前記第2の成分チャンバとの間に隔壁を備え、
前記目違い継ぎの溝は、前記隔壁が前記外壁と接する線に沿って延びている、
請求項1〜68のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項70】
前記ピストンがボールである、請求項1〜69のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項71】
前記カプセルが、単一のプランジャを有するアプリケータと一緒に使用するように構成されている、請求項1〜70のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項72】
各成分チャンバ内を移動する少なくとも2つのピストンを備え、各ピストンが後面を有し、前記後面が同時に単一のプランジャと接触するように構成されている、請求項1〜71のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項73】
前記カートリッジ又は前記ハウジングが、アプリケータの対応するコネクタ要素に嵌合するコネクタ要素を備える、請求項1〜72のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項74】
各成分チャンバが各成分を収容している、請求項1〜73のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項75】
一緒に混合される2種類以上の成分からなる材料を分配する方法であって、
a)各成分チャンバが割り当てられる成分を収容している、請求項1〜74のいずれか1項に記載のカプセルを製造する工程、
b)必要に応じて、中にミキサーが配置されているカニューレを、前記カートリッジの出口に取り付ける工程、
c)前記アプリケータを作動させると前進するプランジャ、および
前記プランジャを後部から前記カートリッジに押し入れることができるように、前記カプセルを取り付けるために使用する手段、
を有する、アプリケータを製造する工程、
d)前記カプセルを前記アプリケータに取り付ける工程、および
e)前記プランジャが前記カートリッジ内で前方に押されるように、前記アプリケータを作動させる工程、
を含む、方法。
【請求項76】
各成分チャンバが前記各成分を収容している、請求項1〜75のいずれか1項に記載のカプセルを製造する方法であって、
a)前記カートリッジを製造する工程、
b)前記ピストンを製造する工程、
c)各成分チャンバに前記各成分を充填する工程、
d)前記各成分チャンバの前部分を閉鎖する工程、
e)前記各成分チャンバの後開口部を通して、中に既に収容されている前記成分上に、液状シーラント、好ましくはホットメルトを充填する工程、
f)各ピストンの前端がシーラントと接触するまで、又は、まだ柔軟な状態のシーラントの中に浸漬するまで、各ピストンを前記各成分チャンバの後開口部に嵌入する工程、
を含む、方法。
【請求項77】
各チャンバが前記割り当てられる成分を収容しているカプセルを、アプリケータと一緒に使用する方法であって、前記アプリケータが、
前記アプリケータを作動させると前進するプランジャ、および
前記プランジャを後部から前記カートリッジに押し入れることができるように、前記カプセルを連結させるために使用する手段、
を有する、使用法。
【請求項78】
低粘度〜中粘度の材料用の、好ましくは、歯科印象材料および歯科暫間修復材料用の、請求項1〜74のいずれか1項に記載のカプセルの使用法。
【請求項79】
高粘度の材料、好ましくは歯科充填材料用の、請求項1〜74のいずれか1項に記載のカプセルの使用法。
【請求項80】
液体および/又はペースト状成分からなる材料用の、請求項1〜74のいずれか1項に記載のカプセルの使用法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【公表番号】特表2007−502241(P2007−502241A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522907(P2006−522907)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【国際出願番号】PCT/EP2004/007178
【国際公開番号】WO2005/016783
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(504169278)スリーエム イーエスピーイー アーゲー (43)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】