2次元コード付きラベル
【課題】安価な方法で複製を防止することが可能な2次元コード付きラベルを提供する。
【解決手段】本発明の2次元コード付きラベルL1は、ラベル11の一部に2次元コード1が設けられており、貼付後にラベル11を剥がすと切り取り線17が破断して2次元コード1が破壊されるように構成されている。
【解決手段】本発明の2次元コード付きラベルL1は、ラベル11の一部に2次元コード1が設けられており、貼付後にラベル11を剥がすと切り取り線17が破断して2次元コード1が破壊されるように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安価な方法で複製を防ぐことができる2次元コード付きラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ店では、遊技客が獲得したパチンコ玉やメダルを特殊景品に交換し、この特殊景品を景品交換所に持っていくと、特殊景品と引き換えに景品相当の現金が支払われるシステムになっている。この特殊景品は、現金と交換される金銭的価値を有するものであることから、特に偽造の対象になりやすい。そこで、一般にパチンコ店では、景品本体にRFIDラベルを貼り付けて管理し、RFIDラベルのICチップに記録された情報をリーダライタで読み取ることによって景品が本物か否かの真偽判別を行っている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−126439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、従来は景品を管理するために、RFIDラベルとリーダライタを備えたRFIDシステムを利用している。ところが、RFIDラベルにはICチップ等の電子部品が内蔵されているため1枚1枚が高価であり、また、パチンコ店と景品交換所のすべてにリーダライタ等の設備が必要になる。このため、システムの運営にあたり多大なコストが掛かるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、RFIDラベルに代わる媒体として安価に利用することができ、しかも複製による偽造を防止することができる2次元コード付きラベルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明に係る2次元コード付きラベルは、ラベルの一部に2次元コードが設けられており、貼付後にラベルを剥がすと2次元コードが破壊されるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
ここで、ラベルを剥がすと2次元コードが破壊される構成としては、ラベルに形成された切り取り線の上に2次元コードが印字されている構成を採用することができる。この場合、剥がした時に2次元コードが確実に機能しなくなるようにするために、切り取り線は2次元コードのシンボルのうち固定パターンとデータセルとを分断する位置に形成されていることが好ましい。
【0008】
また、ラベルを剥がすと2次元コードが破壊される他の構成として、ラベルが、下層ラベルの上に光透過性の上層ラベルを擬似接着してなる積層型ラベルであって、下層ラベルに形成された2次元コードの一部と、上層ラベルに形成された2次元コードの残部とを重ね合わせることにより2次元コードが構成されるようにしても良い。
【0009】
具体的には、下層ラベルに形成された2次元コードの一部が固定パターンであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がデータセルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がデータセルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部が固定パターンである構成が考えられる。また、これに代えて、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がクワイエットゾーンの外周枠であり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がシンボルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がシンボルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がクワイエットゾーンの外周枠である構成が考えられる。
【0010】
また、積層型ラベルの場合、下層ラベルに形成された2次元コードの一部と上層ラベルに形成された2次元コードの残部とが赤外吸収材で構成され、上層ラベルと下層ラベルの少なくともいずれか一方に2次元コードを覆う隠蔽層が赤外非吸収材で形成されていても良い。この場合、下層ラベルが光反射性の素材からなることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る2次元コード付きラベルによれば、ラベルに設けられた2次元コードに各種データを記録することができるため、従来のRFIDラベルと同等の利用が可能になり、かつ、RFIDラベルに比べてより安価な媒体を提供することができる。また、一度貼り付けたラベルを剥がそうとすると、2次元コードが破壊されるようになっている。このため、通常の2次元コードとは異なる複製防止機能があるので、偽造によるトラブルも防ぐことができる。また、ラベルに剥がした痕跡が残るので、不正に開封されたことが分かり、開封検知機能を備えた封印シールとして利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る2次元コード付きラベルの第1実施形態を示す平面図。
【図2】図1のラベルにおけるA−A断面図。
【図3】図1のラベルにおける切り取り線の変形例を示す平面図。
【図4】図1のラベルにおける切り取り線の他の変形例を示す平面図。
【図5】本発明に係る2次元コード付きラベルの第2実施形態を示す平面図。
【図6】図5のラベルにおけるB−B断面図。
【図7】図6のラベルに隠蔽層を設けた変形例を示す断面図。
【図8】本発明に係る2次元コード付きラベルの第3実施形態を示す平面図。
【図9】図8のラベルにおけるC−C断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係る2次元コード付きラベルは、図面に示すように、ラベルの一部に2次元コードが設けられており、貼付後にラベルを剥がすと2次元コードが破壊されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
〔第1実施形態〕
図1〜4に本発明の第1実施形態を示す。図1において、本実施形態の2次元コード付きラベルL1は、2次元コード1の一例としてモデル1のQRコード(登録商標、以下同じ。)を採用したものである。
【0015】
図2を参照すると、2次元コード付きラベルL1は、ラベル11と剥離紙12から構成されている。
【0016】
ラベル11は、各種プリンタで印字可能なラベル基材13の裏面に、粘着剤を塗布して粘着層14を設けたものである。ラベル基材13としては、例えば上質紙、再生紙、サーマル紙、熱転写用コート紙等の紙類や、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムを用いることができる。また、粘着層14の粘着剤としてはゴム系、アクリル系、ホットメルト系、シリコーン系等の各種粘着剤を用いることができるが、この中でも特に紙タックに使用されるアクリル系エマルジョン型粘着剤が好適である。
【0017】
これに対し、剥離紙12は、使用時までラベル11の粘着面を保護するものであり、紙材15の表面にシリコーン系剥離剤を塗布して剥離層16を設けたものである。ラベル11と剥離紙12は、粘着層14と剥離層16との境界面を介して剥離可能に貼り合わされている。
【0018】
QRコード1は、ラベル基材13の表面にプリンタで印字したものであり、シンボル2とその周囲のクワイエットゾーン(マージン)3とを備えて構成されている。シンボル2は、固定パターンとデータ領域からなり、固定パターンとして、3つの角に位置検出用のファインダパターン(切り出しシンボル)4が配置され、ファインダパターン4,4間に空白領域のセパレータ5を介して中心座標決定用のタイミングパターン6が配置されている。また、ファインダパターン4、セパレータ5、及びタイミングパターン6に囲まれたデータ領域内には、数字、英文字、漢字、カナ文字等からなるデータを2値化してコード変換したデータセル7が設けられている。これに対し、クワイエットゾーン3は、QRコード1を読み取る際のコントラストを高めるために、シンボル2の周囲に4セル分の空白領域を設けたものである。
【0019】
ラベル11には、QRコード1を破壊する構成として、切り取り線17が設けられている。切り取り線17は、あらかじめカット加工を施すことによりカッター等の刃具を用いなくてもラベル11が切断されるようにした線のことをいう。図1では、切り取り線17の例として、ラベル11の対角線上に×印のミシン目が設けられている。また、このミシン目は、図2のようにラベル11の厚さ分、すなわちラベル基材13の表面から剥離層16まで到達する深さのハーフカット加工を施すことにより形成されている。
【0020】
本実施形態の2次元コード付きラベルL1は以上のように構成されており、使用時には剥離紙12を剥がし、ラベル裏面の粘着層14により被着体に貼り付けて使用する。ここで、ラベル11に印字するQRコード1に各種データを記録することができるため、従来のRFIDラベルと同等の利用が可能になり、かつ、RFIDラベルに比べてより安価な媒体を構成することができる。また、一度貼り付けたラベル11を剥がそうとすると、切り取り線17のミシン目が破断してQRコード1が破壊されるようになっている。このため、通常のQRコードとは異なる複製防止機能があるので、偽造によるトラブルも防ぐことができる。また、ラベル11に剥がした痕跡が残るので、不正に開封されたことが分かり、開封検知機能を備えた封印シールとして利用することもできる。
【0021】
本実施形態では、切り取り線17の具体的な形態としてラベル11の対角線上に×印のミシン目を設けたが、切り取り線17の形態はこれに限られない。例えば図3に示すように、複数本の円弧曲線を組み合わせたミシン目17a(同図(a)を参照。)や、1本の渦巻状のミシン目17b(同図(b)を参照。)や、複数個の円形のスリット17c(同図(c)を参照。)等を採用しても良い。これらの例は、ラベル11を剥がす際に力が作用する方向に沿って切り取り線17が設定されているため、開封時にQRコード1を確実に破壊することができる。
【0022】
また、QRコード1のデータセル7を読み取る際に、ファインダパターン4は必要不可欠な位置検出用の固定パターンである。このため、切り取り線17は固定パターンとデータセル7とを分断する位置に形成されているのが好ましい。例えば図4に示す例は、3個のファインダパターン4が別々に切り離されるような十字形のミシン目とし、剥がす際にミシン目に必ず到達するように、ミシン目の端部に破断時のきっかけとなる切り込み18を形成したものである。これらの例によると、ラベル11を剥がした時にファインダパターン4が的確に破壊されるので、開封後のQRコード1を確実に読み取れなくすることができる。
【0023】
〔第2実施形態〕
図5〜7に本発明の第2実施形態を示す。図5において、本実施形態の2次元コード付きラベルL2は、2次元コード1を破壊する他の構成例として、2層のラベル21,22を擬似接着してなる積層型ラベルを採用したものである。
【0024】
図6を参照すると、積層型ラベルは、下層ラベル21と上層ラベル22からなり、下層ラベル21に形成された2次元コード1の一部と、上層ラベル22に形成された2次元コード1の残部とを重ね合わせることによって2次元コード1が構成されている。
【0025】
下層ラベル21は、光を反射する、もしくは反射しやすい紙等の光反射性材料からなるラベル基材23の裏面に、粘着剤を塗布して粘着層24を設けたものである。粘着層24には剥離紙27が貼り合わされており、使用時まで粘着面が保護されている。下層ラベル21には、ラベル基材23の表面に赤外吸収材で固定パターン(ファインダパターン4とタイミングパターン6)が印刷されている。ここで、赤外吸収材とは、照射された赤外光を吸収する特性を有する材料であって、コードリーダーでは認識できるが、コピー機による複写では忠実に再現しにくいものである。例えば、赤外吸収材としては、IRインキ(赤外線乾燥型インキ)、炭素系の黒色顔料を含有したインキ、あるいは赤外線吸収剤を補助剤として添加したインキ等が挙げられる。
【0026】
上層ラベル22は、透明、もしくは光を透過しやすい光透過性材料(例えばフィルムや薄紙)からなるラベル基材25の表面に、赤外吸収材で固定パターン以外の部分(データセル7)が印刷されている。また、ラベル基材25の裏面には、天然ゴム系又は合成ゴム系の感圧糊等からなる擬似接着剤を塗布した擬似接着層26が設けられている。この擬似接着層26は、使用時まで下層ラベル21と上層ラベル22を剥離可能に仮接着する機能を有し、剥離した後に紙破壊等が起こらず、かつ、上層ラベル22の裏面に粘着性が残らず再貼付できなくなる機能を有している。なお、擬似接着層26に代えて、透明フィルム同士を熱圧着したオープンタイプフィルム(図示略)による擬似接着構造を採用しても良い。
【0027】
本実施形態の2次元コード付きラベルL2は、図5のように下層ラベル21と上層ラベル22を擬似接着することにより、下層ラベル21に印刷された固定パターンと上層ラベル22に印刷されたデータセル7とが重なり合って1個の2次元コード1が構成されている。これにより、QRコード1を読み取る場合、QRコードリーダーから照射された赤外光は、上層ラベル22を透過して下層ラベル21の固定パターンに吸収され、シンボル2の正確な位置が検出される。また、上層ラベル22のデータセル7も赤外吸収特性を有しているため、同じく赤外光を吸収して明確に認識される。したがって、QRコード1のシンボル2全体を認識することができるので、データセル7に記録されたデータを正確に読み取ることができる。
【0028】
また、この2次元コード付きラベルL2をコピー機で複写した場合、赤外吸収材で印刷された固定パターンとデータセル7は、トナーの濃度が薄く複写されてしまい、正確なシンボル2の形状を再現することは困難である。このため、複写後のQRコード1では、トナーに若干の赤外吸収特性があったとしても、シンボル2の形状が明確に認識されないので、データセル7に記録されたデータを読み取ることができない。したがって、複製されたことを容易に判別可能になるため、コピー機を利用した偽造を確実に防止することができる。
【0029】
さらに、一度貼り付けた積層型ラベルを剥がそうとすると、上層ラベル22が下層ラベル21から分離して剥離される。ここで、剥離された上層ラベル22を再貼付しようとしても、擬似接着層26は接着力が失われているので貼り付けることができない。しかも上層ラベル22の裏面に糊を塗って貼り合わせた場合には、下層ラベル21のファインダパターン4と上層ラベル22のデータセル7との位置ずれが起こるため、QRコード1の読み取りができなくなり、不正に開封されたことを検知することができる。
【0030】
このように、本実施形態では下層ラベル21と上層ラベル22を擬似接着してなる積層型ラベルを採用したが、これに加えて、図7に示す構造を採用しても良い。例えば、図7(a)に示すものは、上層ラベル22の表面に、赤外吸収特性のない赤外非吸収インキでQRコード1を被覆印刷した隠蔽層31が設けられている。また、図7(b)に示すものは、この隠蔽層31を上層ラベル22ではなく、下層ラベル21に設けたものである。このように、上層ラベル22と下層ラベル21の少なくともいずれか一方に隠蔽層31を設けることにより、外部から目視で見た時にQRコード1を印刷してあることが気付かれない。しかもこの積層型ラベルをコピー機で複写すると、隠蔽層31の部分がすべて黒く複写されるので、複写によるQRコード1の複製を未然に防ぐことができる。
【0031】
さらに、図7(c)に示すように、隠蔽層31を上層ラベル22と下層ラベル21の双方に設けると良い。この場合、上記と同様に複写によるQRコード1の複製を防止できるだけでなく、開封後の再貼付による偽造を防ぐことができる。その理由は、上層ラベル22を剥がした後に元通りに貼り直そうとしても、QRコード1が完全に隠れているため、位置決めする際の目印となるものがなく、ファインダパターン4とデータセル7を正確に重ね合わせることができないからである。
【0032】
なお、本実施形態では、下層ラベル21にファインダパターン4を印刷し、上層ラベル22にデータセル7を印刷したが、これとは逆に、下層ラベル21にデータセル7を印刷し、上層ラベル22にファインダパターン4を印刷しても良い。ただし、ファインダパターン4は全コードに共通であり、データセル7はコード毎に異なるものであるため、擬似接着後の上層ラベル22に可変データを印刷する観点からすると、上層ラベル22にデータセル7を印刷する形態の方が好ましい。
【0033】
〔第3実施形態〕
図8と9に本発明の第3実施形態を示す。図8において、本実施形態の2次元コード付きラベルL3は、2層の積層型ラベルを採用した点では第2実施形態と共通するが、下層ラベル21に形成されるQRコード1の一部と上層ラベル22に形成されるQRコード1の残部との組み合わせが異なるものである。
【0034】
図8に示すように、下層ラベル21には、QRコード1の一部として、クワイエットゾーン3の周囲を囲む外周枠32が赤外吸収材で印刷されている。これに対し、上層ラベル22には、ファインダパターン4、タイミングパターン6、及びデータセル7からなるシンボル2の全体が赤外吸収材で印刷されている。また、図9に示すように、下層ラベル21と上層ラベル22の双方に、赤外非吸収インキで隠蔽層31が設けられている。なお、隠蔽層31は、少なくとも下層ラベル21と上層ラベル22のいずれか一方に設けられていれば良い。
【0035】
本実施形態の2次元コード付きラベルL3によれば、第2実施形態のものと同様の理由により、複写によるQRコード1の複製を未然に防止することができる。また、上層ラベル22を剥がした後に元通りに貼り直そうとしても、上層ラベル22に印刷されたシンボル2が少しでもずれた場合、シンボル2の周囲に必要なクワイエットゾーン3の領域内に、赤外吸収材で印刷した外周枠32が侵入することになる。このため、QRコードリーダーで読み取る際にシンボル2と背景とのコントラストが低くなり、QRコード1の読み取りに支障を来たす。したがって、再貼付による偽造を防ぎ、不正に開封されたことを検知することができる。
【0036】
本実施形態では、下層ラベル21にクワイエットゾーン3の外周枠32を印刷し、上層ラベル22にシンボル2を印刷したが、これとは逆に、下層ラベル21にシンボル2を印刷し、上層ラベル22にクワイエットゾーン3の外周枠32を印刷しても良い。ただし、擬似接着後の上層ラベル22に可変データを印刷する観点からすると、上層ラベル22にシンボル2を印刷する形態の方が好ましい。なお、第2、第3実施形態では、下層ラベル21のラベル基材23を光反射性材料で構成したが、貼付対象の被着体が光を吸収しにくく反射しやすいものであれば、下層ラベル21のラベル基材23は透明、もしくは光を透過しやすい光透過性材料(例えばフィルムや薄紙)で構成しても良い。
【0037】
以上のとおり実施形態を挙げて説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
【符号の説明】
【0038】
L1、L2、L3…2次元コード付きラベル
1…2次元コード(QRコード)
2…シンボル
3…クワイエットゾーン
4…ファインダパターン
5…セパレータ
6…タイミングパターン
7…データセル
11…ラベル
12…剥離紙
13…ラベル基材
14…粘着層
15…紙材
16…剥離層
17…切り取り線
18…切り込み
21…下層ラベル
22…上層ラベル
23…ラベル基材
24…粘着層
25…ラベル基材
26…擬似接着層
27…剥離紙
28…紙材
29…剥離層
31…隠蔽層
32…外周枠
【技術分野】
【0001】
本発明は、安価な方法で複製を防ぐことができる2次元コード付きラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ店では、遊技客が獲得したパチンコ玉やメダルを特殊景品に交換し、この特殊景品を景品交換所に持っていくと、特殊景品と引き換えに景品相当の現金が支払われるシステムになっている。この特殊景品は、現金と交換される金銭的価値を有するものであることから、特に偽造の対象になりやすい。そこで、一般にパチンコ店では、景品本体にRFIDラベルを貼り付けて管理し、RFIDラベルのICチップに記録された情報をリーダライタで読み取ることによって景品が本物か否かの真偽判別を行っている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−126439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、従来は景品を管理するために、RFIDラベルとリーダライタを備えたRFIDシステムを利用している。ところが、RFIDラベルにはICチップ等の電子部品が内蔵されているため1枚1枚が高価であり、また、パチンコ店と景品交換所のすべてにリーダライタ等の設備が必要になる。このため、システムの運営にあたり多大なコストが掛かるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、RFIDラベルに代わる媒体として安価に利用することができ、しかも複製による偽造を防止することができる2次元コード付きラベルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明に係る2次元コード付きラベルは、ラベルの一部に2次元コードが設けられており、貼付後にラベルを剥がすと2次元コードが破壊されるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
ここで、ラベルを剥がすと2次元コードが破壊される構成としては、ラベルに形成された切り取り線の上に2次元コードが印字されている構成を採用することができる。この場合、剥がした時に2次元コードが確実に機能しなくなるようにするために、切り取り線は2次元コードのシンボルのうち固定パターンとデータセルとを分断する位置に形成されていることが好ましい。
【0008】
また、ラベルを剥がすと2次元コードが破壊される他の構成として、ラベルが、下層ラベルの上に光透過性の上層ラベルを擬似接着してなる積層型ラベルであって、下層ラベルに形成された2次元コードの一部と、上層ラベルに形成された2次元コードの残部とを重ね合わせることにより2次元コードが構成されるようにしても良い。
【0009】
具体的には、下層ラベルに形成された2次元コードの一部が固定パターンであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がデータセルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がデータセルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部が固定パターンである構成が考えられる。また、これに代えて、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がクワイエットゾーンの外周枠であり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がシンボルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がシンボルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がクワイエットゾーンの外周枠である構成が考えられる。
【0010】
また、積層型ラベルの場合、下層ラベルに形成された2次元コードの一部と上層ラベルに形成された2次元コードの残部とが赤外吸収材で構成され、上層ラベルと下層ラベルの少なくともいずれか一方に2次元コードを覆う隠蔽層が赤外非吸収材で形成されていても良い。この場合、下層ラベルが光反射性の素材からなることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る2次元コード付きラベルによれば、ラベルに設けられた2次元コードに各種データを記録することができるため、従来のRFIDラベルと同等の利用が可能になり、かつ、RFIDラベルに比べてより安価な媒体を提供することができる。また、一度貼り付けたラベルを剥がそうとすると、2次元コードが破壊されるようになっている。このため、通常の2次元コードとは異なる複製防止機能があるので、偽造によるトラブルも防ぐことができる。また、ラベルに剥がした痕跡が残るので、不正に開封されたことが分かり、開封検知機能を備えた封印シールとして利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る2次元コード付きラベルの第1実施形態を示す平面図。
【図2】図1のラベルにおけるA−A断面図。
【図3】図1のラベルにおける切り取り線の変形例を示す平面図。
【図4】図1のラベルにおける切り取り線の他の変形例を示す平面図。
【図5】本発明に係る2次元コード付きラベルの第2実施形態を示す平面図。
【図6】図5のラベルにおけるB−B断面図。
【図7】図6のラベルに隠蔽層を設けた変形例を示す断面図。
【図8】本発明に係る2次元コード付きラベルの第3実施形態を示す平面図。
【図9】図8のラベルにおけるC−C断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係る2次元コード付きラベルは、図面に示すように、ラベルの一部に2次元コードが設けられており、貼付後にラベルを剥がすと2次元コードが破壊されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
〔第1実施形態〕
図1〜4に本発明の第1実施形態を示す。図1において、本実施形態の2次元コード付きラベルL1は、2次元コード1の一例としてモデル1のQRコード(登録商標、以下同じ。)を採用したものである。
【0015】
図2を参照すると、2次元コード付きラベルL1は、ラベル11と剥離紙12から構成されている。
【0016】
ラベル11は、各種プリンタで印字可能なラベル基材13の裏面に、粘着剤を塗布して粘着層14を設けたものである。ラベル基材13としては、例えば上質紙、再生紙、サーマル紙、熱転写用コート紙等の紙類や、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムを用いることができる。また、粘着層14の粘着剤としてはゴム系、アクリル系、ホットメルト系、シリコーン系等の各種粘着剤を用いることができるが、この中でも特に紙タックに使用されるアクリル系エマルジョン型粘着剤が好適である。
【0017】
これに対し、剥離紙12は、使用時までラベル11の粘着面を保護するものであり、紙材15の表面にシリコーン系剥離剤を塗布して剥離層16を設けたものである。ラベル11と剥離紙12は、粘着層14と剥離層16との境界面を介して剥離可能に貼り合わされている。
【0018】
QRコード1は、ラベル基材13の表面にプリンタで印字したものであり、シンボル2とその周囲のクワイエットゾーン(マージン)3とを備えて構成されている。シンボル2は、固定パターンとデータ領域からなり、固定パターンとして、3つの角に位置検出用のファインダパターン(切り出しシンボル)4が配置され、ファインダパターン4,4間に空白領域のセパレータ5を介して中心座標決定用のタイミングパターン6が配置されている。また、ファインダパターン4、セパレータ5、及びタイミングパターン6に囲まれたデータ領域内には、数字、英文字、漢字、カナ文字等からなるデータを2値化してコード変換したデータセル7が設けられている。これに対し、クワイエットゾーン3は、QRコード1を読み取る際のコントラストを高めるために、シンボル2の周囲に4セル分の空白領域を設けたものである。
【0019】
ラベル11には、QRコード1を破壊する構成として、切り取り線17が設けられている。切り取り線17は、あらかじめカット加工を施すことによりカッター等の刃具を用いなくてもラベル11が切断されるようにした線のことをいう。図1では、切り取り線17の例として、ラベル11の対角線上に×印のミシン目が設けられている。また、このミシン目は、図2のようにラベル11の厚さ分、すなわちラベル基材13の表面から剥離層16まで到達する深さのハーフカット加工を施すことにより形成されている。
【0020】
本実施形態の2次元コード付きラベルL1は以上のように構成されており、使用時には剥離紙12を剥がし、ラベル裏面の粘着層14により被着体に貼り付けて使用する。ここで、ラベル11に印字するQRコード1に各種データを記録することができるため、従来のRFIDラベルと同等の利用が可能になり、かつ、RFIDラベルに比べてより安価な媒体を構成することができる。また、一度貼り付けたラベル11を剥がそうとすると、切り取り線17のミシン目が破断してQRコード1が破壊されるようになっている。このため、通常のQRコードとは異なる複製防止機能があるので、偽造によるトラブルも防ぐことができる。また、ラベル11に剥がした痕跡が残るので、不正に開封されたことが分かり、開封検知機能を備えた封印シールとして利用することもできる。
【0021】
本実施形態では、切り取り線17の具体的な形態としてラベル11の対角線上に×印のミシン目を設けたが、切り取り線17の形態はこれに限られない。例えば図3に示すように、複数本の円弧曲線を組み合わせたミシン目17a(同図(a)を参照。)や、1本の渦巻状のミシン目17b(同図(b)を参照。)や、複数個の円形のスリット17c(同図(c)を参照。)等を採用しても良い。これらの例は、ラベル11を剥がす際に力が作用する方向に沿って切り取り線17が設定されているため、開封時にQRコード1を確実に破壊することができる。
【0022】
また、QRコード1のデータセル7を読み取る際に、ファインダパターン4は必要不可欠な位置検出用の固定パターンである。このため、切り取り線17は固定パターンとデータセル7とを分断する位置に形成されているのが好ましい。例えば図4に示す例は、3個のファインダパターン4が別々に切り離されるような十字形のミシン目とし、剥がす際にミシン目に必ず到達するように、ミシン目の端部に破断時のきっかけとなる切り込み18を形成したものである。これらの例によると、ラベル11を剥がした時にファインダパターン4が的確に破壊されるので、開封後のQRコード1を確実に読み取れなくすることができる。
【0023】
〔第2実施形態〕
図5〜7に本発明の第2実施形態を示す。図5において、本実施形態の2次元コード付きラベルL2は、2次元コード1を破壊する他の構成例として、2層のラベル21,22を擬似接着してなる積層型ラベルを採用したものである。
【0024】
図6を参照すると、積層型ラベルは、下層ラベル21と上層ラベル22からなり、下層ラベル21に形成された2次元コード1の一部と、上層ラベル22に形成された2次元コード1の残部とを重ね合わせることによって2次元コード1が構成されている。
【0025】
下層ラベル21は、光を反射する、もしくは反射しやすい紙等の光反射性材料からなるラベル基材23の裏面に、粘着剤を塗布して粘着層24を設けたものである。粘着層24には剥離紙27が貼り合わされており、使用時まで粘着面が保護されている。下層ラベル21には、ラベル基材23の表面に赤外吸収材で固定パターン(ファインダパターン4とタイミングパターン6)が印刷されている。ここで、赤外吸収材とは、照射された赤外光を吸収する特性を有する材料であって、コードリーダーでは認識できるが、コピー機による複写では忠実に再現しにくいものである。例えば、赤外吸収材としては、IRインキ(赤外線乾燥型インキ)、炭素系の黒色顔料を含有したインキ、あるいは赤外線吸収剤を補助剤として添加したインキ等が挙げられる。
【0026】
上層ラベル22は、透明、もしくは光を透過しやすい光透過性材料(例えばフィルムや薄紙)からなるラベル基材25の表面に、赤外吸収材で固定パターン以外の部分(データセル7)が印刷されている。また、ラベル基材25の裏面には、天然ゴム系又は合成ゴム系の感圧糊等からなる擬似接着剤を塗布した擬似接着層26が設けられている。この擬似接着層26は、使用時まで下層ラベル21と上層ラベル22を剥離可能に仮接着する機能を有し、剥離した後に紙破壊等が起こらず、かつ、上層ラベル22の裏面に粘着性が残らず再貼付できなくなる機能を有している。なお、擬似接着層26に代えて、透明フィルム同士を熱圧着したオープンタイプフィルム(図示略)による擬似接着構造を採用しても良い。
【0027】
本実施形態の2次元コード付きラベルL2は、図5のように下層ラベル21と上層ラベル22を擬似接着することにより、下層ラベル21に印刷された固定パターンと上層ラベル22に印刷されたデータセル7とが重なり合って1個の2次元コード1が構成されている。これにより、QRコード1を読み取る場合、QRコードリーダーから照射された赤外光は、上層ラベル22を透過して下層ラベル21の固定パターンに吸収され、シンボル2の正確な位置が検出される。また、上層ラベル22のデータセル7も赤外吸収特性を有しているため、同じく赤外光を吸収して明確に認識される。したがって、QRコード1のシンボル2全体を認識することができるので、データセル7に記録されたデータを正確に読み取ることができる。
【0028】
また、この2次元コード付きラベルL2をコピー機で複写した場合、赤外吸収材で印刷された固定パターンとデータセル7は、トナーの濃度が薄く複写されてしまい、正確なシンボル2の形状を再現することは困難である。このため、複写後のQRコード1では、トナーに若干の赤外吸収特性があったとしても、シンボル2の形状が明確に認識されないので、データセル7に記録されたデータを読み取ることができない。したがって、複製されたことを容易に判別可能になるため、コピー機を利用した偽造を確実に防止することができる。
【0029】
さらに、一度貼り付けた積層型ラベルを剥がそうとすると、上層ラベル22が下層ラベル21から分離して剥離される。ここで、剥離された上層ラベル22を再貼付しようとしても、擬似接着層26は接着力が失われているので貼り付けることができない。しかも上層ラベル22の裏面に糊を塗って貼り合わせた場合には、下層ラベル21のファインダパターン4と上層ラベル22のデータセル7との位置ずれが起こるため、QRコード1の読み取りができなくなり、不正に開封されたことを検知することができる。
【0030】
このように、本実施形態では下層ラベル21と上層ラベル22を擬似接着してなる積層型ラベルを採用したが、これに加えて、図7に示す構造を採用しても良い。例えば、図7(a)に示すものは、上層ラベル22の表面に、赤外吸収特性のない赤外非吸収インキでQRコード1を被覆印刷した隠蔽層31が設けられている。また、図7(b)に示すものは、この隠蔽層31を上層ラベル22ではなく、下層ラベル21に設けたものである。このように、上層ラベル22と下層ラベル21の少なくともいずれか一方に隠蔽層31を設けることにより、外部から目視で見た時にQRコード1を印刷してあることが気付かれない。しかもこの積層型ラベルをコピー機で複写すると、隠蔽層31の部分がすべて黒く複写されるので、複写によるQRコード1の複製を未然に防ぐことができる。
【0031】
さらに、図7(c)に示すように、隠蔽層31を上層ラベル22と下層ラベル21の双方に設けると良い。この場合、上記と同様に複写によるQRコード1の複製を防止できるだけでなく、開封後の再貼付による偽造を防ぐことができる。その理由は、上層ラベル22を剥がした後に元通りに貼り直そうとしても、QRコード1が完全に隠れているため、位置決めする際の目印となるものがなく、ファインダパターン4とデータセル7を正確に重ね合わせることができないからである。
【0032】
なお、本実施形態では、下層ラベル21にファインダパターン4を印刷し、上層ラベル22にデータセル7を印刷したが、これとは逆に、下層ラベル21にデータセル7を印刷し、上層ラベル22にファインダパターン4を印刷しても良い。ただし、ファインダパターン4は全コードに共通であり、データセル7はコード毎に異なるものであるため、擬似接着後の上層ラベル22に可変データを印刷する観点からすると、上層ラベル22にデータセル7を印刷する形態の方が好ましい。
【0033】
〔第3実施形態〕
図8と9に本発明の第3実施形態を示す。図8において、本実施形態の2次元コード付きラベルL3は、2層の積層型ラベルを採用した点では第2実施形態と共通するが、下層ラベル21に形成されるQRコード1の一部と上層ラベル22に形成されるQRコード1の残部との組み合わせが異なるものである。
【0034】
図8に示すように、下層ラベル21には、QRコード1の一部として、クワイエットゾーン3の周囲を囲む外周枠32が赤外吸収材で印刷されている。これに対し、上層ラベル22には、ファインダパターン4、タイミングパターン6、及びデータセル7からなるシンボル2の全体が赤外吸収材で印刷されている。また、図9に示すように、下層ラベル21と上層ラベル22の双方に、赤外非吸収インキで隠蔽層31が設けられている。なお、隠蔽層31は、少なくとも下層ラベル21と上層ラベル22のいずれか一方に設けられていれば良い。
【0035】
本実施形態の2次元コード付きラベルL3によれば、第2実施形態のものと同様の理由により、複写によるQRコード1の複製を未然に防止することができる。また、上層ラベル22を剥がした後に元通りに貼り直そうとしても、上層ラベル22に印刷されたシンボル2が少しでもずれた場合、シンボル2の周囲に必要なクワイエットゾーン3の領域内に、赤外吸収材で印刷した外周枠32が侵入することになる。このため、QRコードリーダーで読み取る際にシンボル2と背景とのコントラストが低くなり、QRコード1の読み取りに支障を来たす。したがって、再貼付による偽造を防ぎ、不正に開封されたことを検知することができる。
【0036】
本実施形態では、下層ラベル21にクワイエットゾーン3の外周枠32を印刷し、上層ラベル22にシンボル2を印刷したが、これとは逆に、下層ラベル21にシンボル2を印刷し、上層ラベル22にクワイエットゾーン3の外周枠32を印刷しても良い。ただし、擬似接着後の上層ラベル22に可変データを印刷する観点からすると、上層ラベル22にシンボル2を印刷する形態の方が好ましい。なお、第2、第3実施形態では、下層ラベル21のラベル基材23を光反射性材料で構成したが、貼付対象の被着体が光を吸収しにくく反射しやすいものであれば、下層ラベル21のラベル基材23は透明、もしくは光を透過しやすい光透過性材料(例えばフィルムや薄紙)で構成しても良い。
【0037】
以上のとおり実施形態を挙げて説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
【符号の説明】
【0038】
L1、L2、L3…2次元コード付きラベル
1…2次元コード(QRコード)
2…シンボル
3…クワイエットゾーン
4…ファインダパターン
5…セパレータ
6…タイミングパターン
7…データセル
11…ラベル
12…剥離紙
13…ラベル基材
14…粘着層
15…紙材
16…剥離層
17…切り取り線
18…切り込み
21…下層ラベル
22…上層ラベル
23…ラベル基材
24…粘着層
25…ラベル基材
26…擬似接着層
27…剥離紙
28…紙材
29…剥離層
31…隠蔽層
32…外周枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルの一部に2次元コードが設けられており、貼付後にラベルを剥がすと2次元コードが破壊されるように構成されていることを特徴とする2次元コード付きラベル。
【請求項2】
2次元コードが破壊される構成として、ラベルに形成された切り取り線の上に2次元コードが印字されていることを特徴とする請求項1に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項3】
切り取り線が2次元コードのシンボルのうち固定パターンとデータセルとを分断する位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項4】
2次元コードが破壊される構成として、ラベルが、下層ラベルの上に光透過性の上層ラベルを擬似接着してなる積層型ラベルであって、下層ラベルに形成された2次元コードの一部と、上層ラベルに形成された2次元コードの残部とを重ね合わせることにより2次元コードが構成されていることを特徴とする請求項1に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項5】
下層ラベルに形成された2次元コードの一部が固定パターンであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がデータセルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がデータセルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部が固定パターンであることを特徴とする請求項4に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項6】
下層ラベルに形成された2次元コードの一部がクワイエットゾーンの外周枠であり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がシンボルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がシンボルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がクワイエットゾーンの外周枠であることを特徴とする請求項4に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項7】
下層ラベルに形成された2次元コードの一部と上層ラベルに形成された2次元コードの残部とが赤外吸収材で構成され、上層ラベルと下層ラベルの少なくともいずれか一方に2次元コードを覆う隠蔽層が赤外非吸収材で形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項8】
下層ラベルが光反射性の素材からなることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項1】
ラベルの一部に2次元コードが設けられており、貼付後にラベルを剥がすと2次元コードが破壊されるように構成されていることを特徴とする2次元コード付きラベル。
【請求項2】
2次元コードが破壊される構成として、ラベルに形成された切り取り線の上に2次元コードが印字されていることを特徴とする請求項1に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項3】
切り取り線が2次元コードのシンボルのうち固定パターンとデータセルとを分断する位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項4】
2次元コードが破壊される構成として、ラベルが、下層ラベルの上に光透過性の上層ラベルを擬似接着してなる積層型ラベルであって、下層ラベルに形成された2次元コードの一部と、上層ラベルに形成された2次元コードの残部とを重ね合わせることにより2次元コードが構成されていることを特徴とする請求項1に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項5】
下層ラベルに形成された2次元コードの一部が固定パターンであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がデータセルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がデータセルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部が固定パターンであることを特徴とする請求項4に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項6】
下層ラベルに形成された2次元コードの一部がクワイエットゾーンの外周枠であり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がシンボルであるか、又は、下層ラベルに形成された2次元コードの一部がシンボルであり、上層ラベルに形成された2次元コードの残部がクワイエットゾーンの外周枠であることを特徴とする請求項4に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項7】
下層ラベルに形成された2次元コードの一部と上層ラベルに形成された2次元コードの残部とが赤外吸収材で構成され、上層ラベルと下層ラベルの少なくともいずれか一方に2次元コードを覆う隠蔽層が赤外非吸収材で形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の2次元コード付きラベル。
【請求項8】
下層ラベルが光反射性の素材からなることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の2次元コード付きラベル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2013−3535(P2013−3535A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137678(P2011−137678)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000186566)小林クリエイト株式会社 (169)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000186566)小林クリエイト株式会社 (169)
【Fターム(参考)】
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