説明

2次元プログラミング・コードを用いてバーコード・シンボル走査端末をプログラミングする方法、装置、及びシステム

【課題】2次元バーコードを用いてバーコード・シンボル走査端末をコンフィギュレーションするための構成システムを提供する。
【解決手段】構成システム2は、2次元バーコードを表す画像を収集するよう構成された画像センサを含む2次元イメージャ端末30を含み、2次元イメージャ端末30は、2次元バーコードを表す画像に基づいてプログラミング・データを決定し、決定されたプログラミング・データを送信するように構成される。構成システム2は、バーコード・シンボル走査端末10をさらに含み、バーコード・シンボル走査端末10は、2次元イメージャ端末30から決定されたプログラミング・データを受信し、バーコード・シンボル走査端末10は、決定されたプログラミング・データに基づいて構成されるように動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に走査装置に関し、より詳細には、走査装置のプログラミングに関する。
【背景技術】
【0002】
関連する出願に対する相互参照: 本願は、2011年1月31日に出願された「2次元プログラミング・コードを用いてバーコード・シンボル走査端末をプログラミングする方法、装置、及びシステム(Method, Apparatus, and System For Programming a Barcode Symbol Scanning Terminal With Two-Dimensional Programming Code)」と題される米国特許出願第13/017,981号の優先権を主張するものであり、その出願の内容全体を参照により援用する。
【0003】
復号可能なバーコードを読み取るためのバーコード読み取り端末は、さまざまなものが使用されている。例えば、キーボード及びディスプレイのない最低限の機能のバーコード読取端末が、ポイント・オブ・セール(POS)のアプリケーションでは一般的である。キーボード及びディスプレイのないバーコード読取端末は、ハンドルと、人差し指で作動可能なトリガ・ボタン(トリガ)とを有しており、拳銃型と認識できる形状(フォーム・ファクタ、form factor)のものが利用可能である。キーボード及びディスプレイを有しているバーコード読取端末も利用可能である。キーボード及びディスプレイを備えたバーコード読取端末は、輸送や倉庫のアプリケーションで一般に用いられており、ディスプレイ及びキーボードが組み込まれた形状のものが利用可能である。キーボード及びディスプレイを備えたバーコード読取端末では、復号されたメッセージの出力を作動させるためのトリガ・ボタンは、操作者の親指によって作動できるような位置に通常は設けられる。キーボード及びディスプレイを備えたバーコード読取端末は、関連するタッチパネルを有するディスプレイによりキーボード及びディスプレイが共通に提供される形のものが、利用可能である。キーボード及びディスプレイがない形のバーコード読取端末、又はキーボード及びディスプレイを備えた形のバーコード読取端末は、ポイント・オブ・セール(POS)のアプリケーション、輸送のアプリケーション、倉庫のアプリケーション、セキュリティ・チェック・ポイントのアプリケーション、及び患者介護のアプリケーションを含む様々なデータ収集アプリケーションで一般的に使用される。また、バーコード読取端末は、プレゼンテーション・リーダ(presentation reader)の形状でも利用可能である。そのような端末は、チェックアウト・ステーション(checkout station:レジ)に取り付けることができる。いくつかのバーコード読取端末は、1又は複数の1次元(1D)バーコード及び2次元(2D)バーコードを含むバーコード・シンボルを読み取るように構成される。
【発明の概要】
【0004】
バーコード・シンボル走査端末及び2次元イメージャ端末を含む構成(コンフィギュレーション)システムが開示され、いくつかある有益な特徴の中でも特に、両方の端末を構成するための改良された方法及び装置を提供する。
【0005】
2次元イメージャ端末は、中央演算処理装置(CPU)、CPUと通信可能に結合されたメモリ、及び2D画像センサを含む。2次元イメージャ端末は、2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャする(取り込む)ように、かつ2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するように、構成される。2次元イメージャ端末はさらに、決定されたプログラミング・データを送信するための入力/出力(I/O)インターフェースを備える。
【0006】
バーコード・シンボル走査端末は、CPUと、CPUと通信可能に結合されるメモリと、第1のセクション及び第2のセクションを含むハウジングとを備える。第1のレーザ・アセンブリ(組立体)は、ハウジングの第1のセクション内に配置される。第1のレーザ・アセンブリは、第1のレーザ・ビームを生成するための第1のレーザ・ビーム生成ユニットと、第1のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を第1の光検出器ユニットへ合わせるための1又は複数の鏡とを含み、第1の光検出器ユニットは、第1の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されている。バーコード・シンボル走査端末はさらに、ハウジングの第2のセクション内に配置された第2のレーザ・アセンブリを含み、第2のレーザ・アセンブリは、第2のレーザ・ビームを生成するための第2のレーザ・ビーム生成ユニットと、第2のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第2の反射レーザ・ビームの焦点を、第2の光検出器ユニットへ合わせるための1又は複数の鏡とを含み、光検出器ユニットは、第2の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されている。バーコード・シンボル走査端末はさらに、決定されたプログラミング・データを、2次元イメージャ端末のI/Oインターフェースから受信するためのI/Oインターフェースを備え、バーコード・シンボル走査端末は、決定されたプログラミング・データに基づいて構成されるように動作する。
【0007】
この概要は、以下の発明の詳細な説明で述べる概念を単純な形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される発明の重要な特徴や本質的な特徴を特定することを意図せず、また、特許請求される発明の範囲を決定する補助として使用されることも意図していない。特許請求される発明は、背景に記した任意の又は全ての欠点を解決する実施形態に限定するものではない。
【0008】
本明細書に記載する特徴は、以下に示す図面を参照することでより良好に理解できるであろう。図面は、必ずしも尺度を合わせておらず、概ね、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。図面では、さまざまな図にわたって、同様の部分を示すために同様の番号が使用されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、いくつかの実施形態におけるバーコード・シンボル走査端末を構成するための構成システムを示すシステム図である。
【図2】図2は、構成システムに組み込み可能なコンポーネントを有するいくつかの実施形態におけるイメージャ端末及びバーコード・シンボル走査端末のブロック図である。
【図3】図3は、本発明のいくつかの実施形態によるレーザ・アセンブリを示す図である。
【図4】図4は、本発明のいくつかの実施形態による動作の方法を示すフロー図である。
【図5】図5は、本発明のいくつかの実施形態による動作の方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に構成システム2を示す。構成システム2は、実施形態によってはデータ収集システムとしても動作する。構成システム2は、バーコード・シンボル走査端末10及び2Dイメージャ端末30を備える。バーコード・シンボル走査端末10及び2Dイメージャ端末30は、通信リンク50を介して接続される。バーコード(図示せず)は、バーコード・シンボル走査端末10及び2Dイメージャ端末30のいずれかによって読み取られる。バーコード・シンボル走査端末10は2D画像センサを含まない場合もあり、1Dバーコードに対してのみ動作可能である。
【0011】
バーコード・シンボル走査端末10は、第1の走査窓18及び第2の走査窓20を備えることができる。第1の走査窓18は走査端末ハウジング8の第1のセクション4に位置され、第2の走査窓20は走査端末ハウジング8の第2のセクション6に位置される。示されるように、第1の走査窓18及び第2の走査窓20は、互いに対し実質的に直角に配される。幾つかの実施形態では、第1の走査窓18及び第2の走査窓20は並んで配置されるか、又は第1の走査窓18及び第2の走査窓20が互いに対して90°を下回る角度で配置されてもよい。図2に示すように、レーザ・アセンブリ12は、第1の走査窓18及び第2の走査窓20の後ろに配置される。レーザ・アセンブリ12は、バーコードを走査するために使用される。幾つかの実施形態では、バーコード・シンボル走査端末10は、1Dバーコードのみを走査するよう動作し、2Dバーコードの走査をするようには動作しない。一実施形態では、図2の破線8内にあるとして描かれているエレメントは、図1に示した走査端末ハウジング8内に配置され得る。
【0012】
2Dイメージャ端末30は、通信リンク50を介してバーコード・シンボル走査端末10と接続されること、及びイメージャ端末ハウジング28の前面に配置された走査窓32を備えることができる。図2に示すように、2Dイメージャ端末30は、走査窓32の後方に配置された2D画像センサ36を含む。幾つかの実施形態では、2Dイメージャ端末30は、走査窓32の前方にある2Dバーコードを画像化する。ユーザは、トリガ52を作動させることにより、2Dイメージャ端末30にバーコードの画像をキャプチャさせる。
【0013】
2Dイメージャ端末30は、通信リンク50を介してバーコード・シンボル走査端末10と通信する。通信リンク50は、高速ケーブル、ブルートゥース(登録商標)接続、キーボード・ウェッジ、RS232、IEE802.11接続、又は任意の別の適宜の通信手段を含む。
【0014】
幾つかの実施形態では、2Dイメージャ端末30は、2Dバーコードを表す画像データのフレームをキャプチャする。2Dイメージャ端末30は、2Dバーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定し、そのプログラミング・データを、通信リンク50を介してバーコード・シンボル走査端末10へ送信するよう構成される。
【0015】
図2は、本発明の幾つかの実施形態に従った、2Dイメージャ端末30及びバーコード・シンボル走査端末10のブロック図を示す。前述のように、2Dイメージャ端末30及びバーコード・シンボル走査端末10は、通信リンク50を介して通信する。通信リンク50は、2Dイメージャ端末30の入力/出力(I/O)インターフェース46と、バーコード・シンボル走査端末10のI/Oインターフェース28とに接続される。一実施形態では、図2の破線28内にあるものとして描かれているエレメントは、図1に示したイメージャ端末ハウジング28内に配置され得る。一実施形態では、イメージャ端末ハウジング28は手持ち型(hand held)である。
【0016】
バーコード・シンボル走査端末10は、システム・バス22を介して共に通信可能に接続される電源24、メモリ26、I/Oインターフェース28、中央演算処理装置(CPU)16、及び2つのレーザ・アセンブリ12を含むことができる。示されるように、各レーザ・アセンブリは、走査窓18及び20のいずれかの後方に位置している。レーザ・アセンブリ12については、以下で図3と関連して述べる。
【0017】
2Dイメージャ端末30は、システム・バス48を介して共に通信可能に接続される2D画像センサ36、CPU38、メモリ40、電源44、及びI/Oインターフェース46を含むことができる。2D画像センサ36は、M×Nアレイのピクセル、すなわちピクセルの複数の行及び列を有するCMOS画像センサであり得る。幾つかの実施形態では、CPU38は、メモリ40と通信し、データをメモリ40に記憶するように動作する。2Dイメージャ端末30は、画像データのフレームの読み出し、変換、及びメモリ40への格納を行うことにより、画像データのフレームをキャプチャするよう動作可能である。フレームの読み出しの前に、フレームは、2D画像センサの露光期間の間、露光される。幾つかの実施形態では、CPU38はさらに、I/Oインターフェース46と通信し、I/Oインターフェース46へ情報を送信する。
【0018】
2Dイメージャ端末30のさらなる構成について述べると、レンズ・アセンブリ34は、視野内に配置されたバーコードの画像の焦点を、2D画像センサ36に合わせるように構成することができる。画像化光線(imaging light rays)は、図示されていない様々な手段(例えば、LED、光源等)を用いて画像化軸(imaging axis)42を中心にして送られる。レンズ・アセンブリ34は、複数の焦点距離(multiple focal lengths)及び複数の最適フォーカス距離(multiple best focus distances)を可能にするように構成することもできる。レンズ・アセンブリ34は、合焦装置(例えば、レンズ・エレメントや、液体レンズ・エレメントや、ポンプとレンズ素子との組み合わせ等)を含み、これは単独で又は別の光学素子(例えば、変形可能な液体レンズ・エレメントや、エレクトロウェッティング(electrowetting)の液体レンズ・エレメントや、従来型の変形不可能な固体(例えば、ガラス、ポリカーボネートのレンズ・エレメント)と組み合わせて使用される。
【0019】
2Dバーコードの画像に焦点が合っている状態で、2D画像センサ36が、2Dバーコードを表す画像データのフレームをキャプチャする。
【0020】
画像データのフレームは、キャプチャされた後にCPU38によって処理されて、一連のプログラミング・データが決定される。CPU38はファームウェアを含んでおり、CPU38が2Dバーコードの画像から情報を復号して、復号された情報に基づいてプログラミング・データを決定することを、可能にする。プログラミング・データは、バーコード・シンボル走査端末10を構成(コンフィギュレーション)するように動作する。幾つかの実施形態では、CPU38はさらに、2Dイメージャ端末30を構成するための復号された情報に基づいて、プログラミング・データを決定するように動作する。
【0021】
CPU38は、決定されたプログラミング・データを、システム・バス48を介してI/Oインターフェース46へ通信する。2Dイメージャ端末30のI/Oインターフェース46は次に、決定されたプログラミング・データを、通信リンク50を介して、バーコード・シンボル走査端末10のI/Oインターフェース28へ送信する。
【0022】
受信されたプログラミング・データは、I/Oインターフェース28からCPU16へ、システム・バス22を介して通信される。CPU16は次に、受信されたプログラミング・データを用いて、バーコード・シンボル走査端末10のパラメータ及びデバイスを構成する。従って、バーコード・シンボル走査端末10は、2Dイメージャ端末30によって決定された、走査された2Dバーコードに基づくプログラミング・データを用いて構成される。
【0023】
幾つかの実施形態では、2Dイメージャ端末30も、プログラミング・データに基づいて構成(コンフィギュレーション)される。例えば、2Dイメージャ端末30のCPU38が、プログラミング・データを用いて、2Dイメージャ端末30のデバイスを構成する。幾つかの実施形態では、2Dイメージャ端末30及びバーコード・シンボル走査端末10が、プログラミング・データに基づいて同時に構成される。
【0024】
前述の記載では、イメージャ端末30がプログラミング・データを決定するが、イメージャ端末30が、キャプチャされた2Dバーコードの画像データのフレームのみ(便宜上、例えば、BMP、TIF、JPG等の画像ファイル形式)をバーコード・シンボル走査端末10へ送信し、バーコード・シンボル走査端末10が、キャプチャされた画像データの2Dフレームに基づいてプログラミング・データを決定することは、本発明の範囲内である。さらに、プログラミング・データは、拡張マークアップ言語を含む任意の適切なフォーマットにされてよい。
【0025】
図3は、レーザ・アセンブリ12を示している。第1のレーザ生成モジュール300は、回転する多角形の鏡(回転多面鏡)304に向けられたレーザ312を生成する。回転多面鏡304は、矢印306の示す方向に回転する。しかし、この回転は実施形態によっては逆でもよい。回転多面鏡304は、レーザ312をさまざまな方向へ反射する複数のファセットを備える。したがって、レーザ312が回転多面鏡304のさまざまなファセットに反射するとき、複数の走査面が生成される。回転多面鏡304は、走査窓18、20を通してレーザ312を反射する。
【0026】
回転多面鏡304から反射されたレーザは、バーコード等の物体から再び反射されてレーザ・アセンブリ12へ向かう。鏡308が、物体から反射されたレーザ・ビームを収集して、収集した光の焦点を光検出器310に合わせ、光検出器310は、焦点を合わせられた光の強度に比例する振幅を有する電気信号を生成する。光検出器310によって生成された電気信号は、アナログ/デジタル信号処理回路(図示せず)に与えられ、該回路は、バーコード・シンボル読み取り動作、又は任意の別の必要とされる動作を実行するために、アナログ及びデジタルの走査データ信号を処理する。
【0027】
幾つかの実施形態では、第2のレーザ生成モジュール302はレーザ・ビーム314を生成する。第2のレーザ生成モジュール302は、第1のレーザ生成モジュール300と同様の動作をするので、更に論述する必要はない。
【0028】
図1及び2の実施形態におけるバーコード・シンボル走査端末10は、2つのレーザ・アセンブリ12を有するものとして描かれているが、バーコード・シンボル走査端末10は、より多数のレーザ・アセンブリ12、又はより少数のレーザ・アセンブリ12、すなわち零又は1つのレーザ・アセンブリ12、を有するよう構成されてもよい。さらに、エレメント12、16、22、24、26、28、34、36、38、40、44、46、48は、図1および2においては別個のハウジング8、28に配置されているものとして示されているが、これらのエレメント12、16、22、24、26、28、34、36、38、40、44、46、48は、共通のハウジングに収容されてもよい。そのような実施形態では、2次元バーコードを読み取るために使用される1又は複数の2次元画像センサ36、及びバーコードを読み取るために使用されるレーザ・アセンブリ12を有する端末が設けられる。エレメント12、16、22、24、26、28、34、36、38、40、44、46、48が共通のハウジングに共通して収容される実施形態では、システムバス22、48を共通のシステム・バスと置き換えることができ、プログラミング・データの通信をI/Oインターフェース46、48を介してではなくシステム・バスを介して行うことができる。また、図2に示されている複数のCPU及び電源は、単一のCPU及び電源に置き換えることができる。エレメント12、16、22、24、26、28、34、36、38、40、44、46、48が共通のハウジングに共通して収容される実施形態では、2D画像センサ36を使用してキャプチャされた画像データのフレームを復号することによって決定されたプログラミング・データは、レーザ・アセンブリ12を、例えば、走査速度、レーザ強度、走査角度、使用可能なシンボル体系(symbologies enabled)、良好なリード出力(read output)等に関して構成するために使用され得る。単一の2Dバーコードを復号することによって決定されたプログラミング・データは、複数の動作パラメータ、例えば、走査速度、レーザ強度、走査角度、使用可能なシンボル体系、良好なリード出力等を決定する動作パラメータを決定するために使用され得る。素子12、16、22、24、26、28、34、36、38、40、44、46、48を共通して収容するハウジングは、チェックアウト・カウンタ(checkout counter、レジ・カウンタ)への取り付けに適しており、このようなハウジングはチェックアウト・カウンタに取り付けられる。
【0029】
図4は、本発明の一実施形態による動作の方法400を示すフロー図である。
【0030】
ステップ402では、2Dバーコードを表す画像データのフレームが、2Dイメージャ端末30の2D画像センサ36を用いてキャプチャされる。
【0031】
ステップ404に示すように、2Dイメージャ端末30は、2Dバーコードを表す画像データのフレームに基づいて、プログラミング・データを決定する。画像データのフレームが2Dバーコード・シンボルを表しているような幾つかの実施形態では、CPU38によって実行される復号の試み(decode attempt)は、特徴検出アルゴリズムを用いてファインダ・パターンの位置付けを行うステップと、ファインダ・パターンとの所定の関係に従ってファインダ・パターンと交差するマトリクス・ラインを位置付けするステップと、マトリクス・ラインに沿ってダーク・セル(暗いセル)とライト・セル(明るいセル)とのパターンを決定するステップと、各ライト・パターンを、テーブル・ルックアップによってキャラクタ又はキャラクタ・ストリングに変換するステップとを含む。2Dイメージャ端末30は、例えば。アズテック(Aztec)、マキシコード(Maxi Code)、データ・マトリクス(Data Matrix)、コード1(Code 1)、QRコード、及び他のタイプのマトリクス・コード等の、複数のタイプの2Dバーコードを復号するよう動作することができる。
【0032】
ステップ406において、2Dイメージャ端末30はプログラミング・データをバーコード・シンボル走査端末10に送信し、それから、ステップ408で、バーコード・シンボル走査端末10は、決定されたプログラミング・データを受信する。
【0033】
ステップ410において、バーコード・シンボル走査端末10は、決定されたプログラミング・データに基づいて構成(コンフィギュレーション)される。構成されるデバイスの幾つかには、I/Oインターフェース28及びレーザ・アセンブリ12が含まれる。
【0034】
幾つかの実施形態では、2Dイメージャ端末30も、決定されたプログラミング・データに基づいて構成され、また幾つかの実施形態では、2Dイメージャ端末30及びバーコード・シンボル走査端末10が、プログラミング・データに基づいて同時に構成される。2Dイメージャ端末30によって構成されるデバイスの幾つかには、無線トランシーバデバイス、2D画像センサ36が含まれる。
【0035】
図5は、本発明の一実施形態による動作の方法500を示すフロー図である。
【0036】
ステップ502では、2Dバーコードを表す画像データのフレームが、2Dイメージャ端末30の2D画像センサ36を用いてキャプチャされる。
【0037】
ステップ504では、2Dバーコードを表す画像データのフレーム(便宜上、画像ファイル形式にフォーマットされている)が2Dイメージャ端末30からバーコード・シンボル走査端末10へ送信される。
【0038】
ステップ506では、2Dバーコードを表す画像データのフレームがバーコード・シンボル走査端末10で受信される。
【0039】
ステップ508では、バーコード・シンボル走査端末10は、2Dバーコードの画像データのフレームに基づいて、プログラミング・データを決定する。例えば、バーコード・シンボル走査端末10は、プログラミング・データを符号化する2Dバーコード・シンボルを表す画像データのフレームを復号する。
【0040】
ステップ510では、決定されたプログラミング・データに基づいて、バーコード・シンボル走査端末10が構成される。
【0041】
幾つかの実施形態では、バーコード・シンボル走査端末10は、プログラミング・データを2Dイメージャ端末30に送信する。2Dイメージャ端末30も、プログラミング・データに基づいて構成され、幾つかの実施形態では、バーコード・シンボル走査端末10と同時に構成される。
【0042】
構成システム2の開発において、バーコード・シンボル走査端末10が2Dバーコードを走査および処理することができないケースが観察された。その代わりとして、バーコード・シンボル走査端末10は1Dバーコードの走査及び処理に限られている。さらに、1Dバーコードを用いてプログラミング・データを符号化することに関しては、そのようなバーコードでは符号化バイトに大きい制限があるために不都合であることが観察された。一実施形態では、単一の2Dバーコードが、幾つかの1Dバーコードと同量の情報を保持することができる。場合によっては、2Dバーコードは幾つかのパラメータを一度に符号化できるが、1Dバーコードは単一のパラメータを構成することに制限される。バーコード・シンボル走査端末10を構成するために必要とされる時間は、単一の2Dバーコードの代わりに幾つかの1Dバーコードを走査する場合の方が多くなり、さらにまた、ユーザが多数の1Dバーコードの1つを不適切に走査する可能性があるため、処理に誤りが生じやすくなる。例えば、バーコード・シンボル走査端末10によって読み取り可能な特定の走査面において、プログラミングに必要な1Dバーコードの全てがバーコード・シンボル走査端末10によって走査されなくてはならない。ある1つの1Dバーコードが適切な走査面で走査されない場合、その1Dバーコードは読み取られず、そのためバーコード・シンボル走査端末10は適切にプログラミングされなくなる。
【0043】
また構成システム2の開発では、補助2Dイメージャ端末30等の2Dイメージャ端末30がバーコード・シンボル走査端末10に結合されている場合には、さらに不都合があることが分かった。2Dイメージャ端末30は単一の2Dバーコードを用いることによって構成されるが、バーコード・シンボル走査端末10は幾つかの1Dバーコードを用いて構成され得る。従って、2Dイメージャ端末30及びバーコード・シンボル走査端末10が、異なるバーコード及び処理を用いて構成される。これは、ユーザにとっては面倒かつ時間のかかることである。
【0044】
これらの問題を克服するために、バーコード・シンボル走査端末10は2Dイメージャ端末30と接続することができる。2Dイメージャ端末30は、2Dバーコードを走査し、2Dバーコードに関する情報をバーコード・シンボル走査端末10へ送信する。2Dイメージャ端末30及びバーコード・シンボル走査端末10の両方とも、2Dバーコードに関する情報に基づいて構成される。従って、バーコード・シンボル走査端末10が2Dバーコードを適切に走査することができない場合であっても、バーコード・シンボル走査端末10は、2Dイメージャ端末30からの2Dバーコード情報を用いて構成され得る。
【0045】
本明細書に記載の装置及び方法の中には以下に述べるものがある。
【0046】
A1. 2次元バーコードを用いてバーコード・シンボル走査端末を構成(コンフィギュレーション)するための構成システムであって、
構成システムは、2次元イメージャ端末を備え、2次元イメージャ端末は、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されたメモリと、2D画像センサと、前記2D画像センサが中に配置されているイメージャ端末ハウジングとを含み、2次元イメージャ端末は、2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするよう構成され、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するよう構成され、2次元イメージャ端末は、決定された前記プログラミング・データを送信するための入力/出力(I/O)インターフェースをさらに含むものであり、
構成システムは、バーコード・シンボル走査端末を備えるものであり、バーコード・シンボル走査端末は、CPUと、前記CPUと通信可能に結合されたメモリと、第1のセクション及び第2のセクションを備えた走査端末ハウジングと、前記走査端末ハウジングの前記第1のセクション内に配置された第1のレーザ・アセンブリとを備え、第1のレーザ・アセンブリは、第1のレーザ・ビームを生成するための第1のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第1のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を第1の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記第1の光検出器ユニットは前記第1の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、バーコード・シンボル走査端末は、前記走査端末ハウジングの前記第2のセクション内に配置された第2のレーザ・アセンブリをさらに含み、前記第2のレーザ・アセンブリは、第2のレーザ・ビームを生成するための第2のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第2のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第2の反射レーザ・ビームの焦点を第2の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記第2の反射レーザ・ビームを検出するように構成されるものであり、バーコード・シンボル走査端末は、前記決定されたプログラミング・データを前記2次元イメージャ端末の前記I/Oインターフェースから受け取るためのI/Oインターフェースをさらに含むものであり、前記決定されたプログラミング・データに基づいて構成されるように動作するものである。
【0047】
A2. A1の構成システムであって、前記2次元イメージャ端末も、前記決定されたプログラミング・データに基づいて構成される、構成システム。
【0048】
A3. A2の構成システムであって、前記2次元イメージャ端末及び前記バーコード・シンボル走査端末は、前記決定されたプログラミング・データに基づいて同時に構成される、構成システム。
【0049】
A4. A1の構成システムであって、前記バーコード・シンボル走査端末は、1次元バーコードを走査するよう構成される、構成システム。
【0050】
A5. A1の構成システムであって、前記決定されたプログラミング・データは、前記バーコード・シンボル走査端末の複数の動作パラメータを構成するのに適合している、構成システム。
【0051】
A6. A1の構成システムであって、前記決定されたプログラミング・データは、拡張マークアップ言語形式である、構成システム。
【0052】
A7. A1の構成システムであって、前記2次元イメージャ端末は、前記バーコード・シンボル走査端末に結合された外部補助スキャナである、構成システム。
【0053】
A8. A1の構成システムであって、前記2D画像センサは、CMOS画像センサ及びCCD画像センサからなるグループから選択される画像センサである、構成システム。
【0054】
B1. バーコード・シンボル走査端末を構成する方法であって、該方法は、
2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするために2次元イメージャ端末の画像センサを用いて、前記2次元バーコードを画像化するステップであって、前記イメージャ端末は、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、2D画像センサと、前記2D画像センサが中に配置されるイメージャ端末ハウジングと、入力/出力(I/O)インターフェースとを含む
ものである、ステップと、
前記2次元イメージャ端末を用いて、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するステップと、
前記決定されたプログラミング・データを、前記2次元イメージャ端末の前記I/Oインターフェースを用いて送信するステップであって、前記プログラミング・データはバーコード・シンボル走査端末へ送信されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は、CPUと、前記CPUと通信可能に結合されたメモリと、第1のセクション及び第2のセクションを備える走査端末ハウジングと、前記走査端末ハウジングの前記第1のセクション内に配置された第1のレーザ・アセンブリとを含み、前記第1のレーザ・アセンブリは、第1のレーザ・ビームを生成するための第1のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第1のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を第1の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを備えるものであり、前記第1の光検出器ユニットは前記第1の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は、前記走査端末ハウジングの前記第2のセクション内に配置された第2のレーザ・アセンブリをさらに含み、前記第2のレーザ・アセンブリは、第2のレーザ・ビームを生成するための第2のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第2のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第2の反射レーザ・ビームの焦点を第2の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記第2の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記2次元イメージャ端末は、I/Oインターフェースをさらに含むものである、送信するステップと、
前記決定されたプログラミング・データを前記バーコード・シンボル走査端末の前記I/Oインターフェースから受け取るステップと、
前記決定されたプログラミング・データに基づいて、前記バーコード・シンボル走査端末を構成するステップと
を備える方法。
【0055】
B2. B1の方法であって、前記決定されたプログラミング・データに基づいて前記2次元イメージャ端末を構成するステップをさらに含む、方法。
【0056】
B3. B2の方法であって、前記2次元イメージャ端末を構成するステップと、前記バーコード・シンボル走査端末を構成するステップが同時に生じる、方法。
【0057】
B4. B1の方法であって、前記バーコード・シンボル走査端末は1次元バーコードを走査するように動作する、方法。
【0058】
B5. B1の方法であって、前記決定されたプログラミング・データは、前記バーコード・シンボル走査端末の複数の動作パラメータを構成するのに適合している、方法。
【0059】
B6. B1の方法であって、前記決定されたプログラミング・データは、拡張マークアップ言語形式である、方法。
【0060】
B7. B1の方法であって、前記2D画像センサは、CCD画像センサ及びCMOS画像センサからなるグループから選択される画像センサである、方法。
【0061】
C1. バーコード・シンボル走査端末であって、
CPUと、
前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、
第1のセクション及び第2のセクションを備える走査端末ハウジングと、
前記走査端末ハウジングの前記第1のセクション内に配置される第1のレーザ・アセンブリであって、第1のレーザ・ビームを生成するための第1のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第1のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を第1の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記第1の光検出器ユニットは第1の反射レーザ・ビームを検出するよう構成される、第1のレーザ・アセンブリと、
前記走査端末ハウジングの前記第2のセクション内に配置される第2のレーザ・アセンブリであって、第2のレーザ・ビームを生成するための第2のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第2のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第2の反射レーザ・ビームの焦点を第2の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記第2の反射レーザ・ビームを検出するように構成される、第2のレーザ・アセンブリと、
データを2次元イメージャ端末のI/Oインターフェースから受け取るためのI/Oインターフェースと
を備え、
バーコード・シンボル走査端末は、受信された前記データに基づいて構成されるように動作するものであり、前記データは、前記2次元イメージャ端末の2Dバーコード・シンボルの復号により決定された1又は複数のプログラミング・データ、及びプログラミング・データを符号化する2Dバーコード・シンボルが表している画像データである、
バーコード・シンボル走査端末。
【0062】
C2. C1のバーコード・シンボル走査端末であって、前記バーコード・シンボル走査端末の複数の動作パラメータを構成するために、前記受信したデータを使用するのに適合するものである、バーコード・シンボル走査端末。
【0063】
C3. C1のバーコード・シンボル走査端末であって、前記受信したプログラミング・データは、拡張マークアップ言語形式である、バーコード・シンボル走査端末。
【0064】
C4. C1のバーコード・シンボル走査端末であって、2次元イメージャ端末を有していないバーコード・シンボル走査端末。
【0065】
D1. 2次元バーコードを用いてバーコード・シンボル走査端末を構成するための構成システムであって、
2次元イメージャ端末であって、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、2D画像センサと、前記2D画像センサが中に配置されるイメージャ端末ハウジングとを含み、前記2次元イメージャ端末は、2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするように構成されるものであり、(a)1又は複数の、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいたプログラミング・データによって構成(コンフィギュレーション)され、(b)前記2次元バーコードを表す画像データのフレームを送信するものであり、前記2次元イメージャ端末は、前記1又は複数の決定されたプログラミング・データ及び前記2次元バーコードを表す画像データのフレームを送信するための入力/出力(I/O)インターフェースをさらに含むものである、2次元イメージャ端末と、
バーコード・シンボル走査端末であって、CPUと、前記CPUと通信可能に結合されたメモリと、レーザ・アセンブリを備える走査端末ハウジングとを含み、前記レーザ・アセンブリは、レーザ・ビームを生成するためのレーザ・ビーム生成ユニットと、前記レーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを有するものであり、前記光検出器ユニットは前記反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は、前記1又は複数の決定されたプログラミング・データ及び前記2次元バーコードを表す画像データのフレームを、前記2次元イメージャ端末の前記I/Oインターフェースから受け取るためのI/Oインターフェースをさらに含み、前記バーコード・シンボル走査端末は、前記1又は複数の決定されたプログラミング・データ及び前記2次元バーコードを表す画像データのフレーム基づいて構成されるよう動作するものである、バーコード・シンボル走査端末と
を備える構成システム。
【0066】
E1. 2D画像センサと、レーザ・アセンブリと、前記2D画像センサ及び前記レーザ・アセンブリとが内部に配置されるハウジングとを備える端末を提供するステップと、
2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするために、前記端末の2次元画像センサを用いて、前記2次元バーコードを画像化するステップであって、前記端末は、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、入力/出力(I/O)インターフェースを含むものである、ステップと、
前記2次元イメージャ端末を用いて、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するステップと、
前記端末ハウジング内に配置された前記レーザ・アセンブリを構成するために前記プログラミング・データを使用するステップであって、前記レーザ・アセンブリは、レーザ・ビームを生成するためのレーザ・ビーム生成ユニットと、前記レーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、反射レーザ・ビームの焦点を光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものである、ステップと
を備える方法。
【0067】
E2. B1の方法であって、前記レーザ・アセンブリは、1次元バーコードの走査において使用するために動作可能である、方法。
【0068】
E3. B1の方法であって、前記決定されたプログラミング・データは、前記レーザ・アセンブリの複数の動作パラメータを構成するのに適合している、方法。
【0069】
本発明について多数の特定の実施形態を参照して説明したが、本発明の真の精神及び範囲は、本明細書によって支持される請求項に関してのみ決定されるべきである。さらに、本明細書に記載された数多くのケースにおいて、システム、装置、及び方法は特定の数のエレメントを有するものとして記載されているが、このようなシステム、装置、及び方法は、記載された数のエレメントより少ない又は多い数のエレメントによって実現されてもよい。さらに、多数の特定の実施形態が記載されたが、それぞれの特定の実施形態に関連して説明された特性及び態様は、記載された残りのそれぞれの特定の実施形態で用いられてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次元バーコードを用いてバーコード・シンボル走査端末をコンフィギュレーションするための構成システムであって、
2次元イメージャ端末であって、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、2D画像センサと、前記2D画像センサが中に配置されるイメージャ端末ハウジングとを含むものであり、前記2次元イメージャ端末は、2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするよう構成され、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するよう構成されるものであり、決定された前記プログラミング・データを送信するための入力/出力(I/O)インターフェースをさらに含むものである、2次元イメージャ端末と、
バーコード・シンボル走査端末であって、CPUと、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、第1のセクション及び第2のセクションを備える走査端末ハウジングと、前記走査端末ハウジングの前記第1のセクション内に配置される第1のレーザ・アセンブリとを含むものであり、前記第1のレーザ・アセンブリは、第1のレーザ・ビームを生成するための第1のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第1のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を第1の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記第1の光検出器ユニットは前記第1の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は更に、前記走査端末ハウジングの前記第2のセクション内に配置される第2のレーザ・アセンブリを含み、前記第2のレーザ・アセンブリは、第2のレーザ・ビームを生成するための第2のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第2のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、前記第2の反射レーザ・ビームの焦点を第2の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記第2の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は更に、決定された前記プログラミング・データを前記2次元イメージャ端末の前記I/Oインターフェースから受け取るためのI/Oインターフェースをさらに含み、決定された前記プログラミング・データに基づいてコンフィギュレーションされるよう動作するものである、バーコード・シンボル走査端末と
を備える構成システム。
【請求項2】
請求項1記載の構成システムであって、前記2次元イメージャ端末も、決定された前記プログラミング・データに基づいてコンフィギュレーションされる、構成システム。
【請求項3】
請求項2記載の構成システムであって、前記2次元イメージャ端末及び前記バーコード・シンボル走査端末は、決定された前記プログラミング・データに基づいて同時にコンフィギュレーションされる、構成システム。
【請求項4】
請求項1記載の構成システムであって、前記バーコード・シンボル走査端末は、1次元バーコードを走査するよう構成される、構成システム。
【請求項5】
請求項1記載の構成システムであって、決定された前記プログラミング・データは、バーコード・シンボル走査端末の複数の動作パラメータをコンフィギュレーションするのに適合している、構成システム。
【請求項6】
請求項1記載の構成システムであって、決定された前記プログラミング・データは、拡張マークアップ言語形式である、構成システム。
【請求項7】
請求項1記載の構成システムであって、前記2次元イメージャ端末は、前記バーコード・シンボル走査端末に結合される外部補助スキャナである、構成システム。
【請求項8】
バーコード・シンボル走査端末をコンフィギュレーションする方法であって、
2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするために2次元イメージャ端末の画像センサを用いて、前記2次元バーコードを画像化するステップであって、前記イメージャ端末は、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、2D画像センサと、前記2D画像センサが中に配置されるイメージャ端末ハウジングと、入力/出力(I/O)インターフェースとを含むものである、ステップと、
前記2次元イメージャ端末を用いて、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するステップと、
決定された前記プログラミング・データを、前記2次元イメージャ端末のI/Oインターフェースを用いて送信するステップであって、前記プログラミング・データはバーコード・シンボル走査端末へ送信されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は、CPUと、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、第1のセクション及び第2のセクションを備える走査端末ハウジングと、前記走査端末ハウジングの前記第1のセクション内に配置される第1のレーザ・アセンブリとを含むものであり、前記第1のレーザ・アセンブリは、第1のレーザ・ビームを生成するための第1のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第1のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を第1の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを備え、前記第1の光検出器ユニットは前記第1の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記バーコード・シンボル走査端末は更に、前記走査端末ハウジングの前記第2のセクション内に配置された第2のレーザ・アセンブリを含み、前記第2のレーザ・アセンブリは、第2のレーザ・ビームを生成するための第2のレーザ・ビーム生成ユニットと、前記第2のレーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第2の反射レーザ・ビームの焦点を第2の光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記第2の反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、前記2次元イメージャ端末は、I/Oインターフェースをさらに含むものである、送信するステップと、
決定された前記プログラミング・データを前記バーコード・シンボル走査端末の前記I/Oインターフェースで受け取るステップと、
前記決定されたプログラミング・データに基づいて、前記バーコード・シンボル走査端末をコンフィギュレーションするステップと
を備える方法。
【請求項9】
2次元バーコードを用いてバーコード・シンボル走査端末をコンフィギュレーションするための構成システムであって、
2次元イメージャ端末であって、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、2D画像センサと、前記2D画像センサが中に配置されるイメージャ端末ハウジングとを含むものであり、2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするよう構成されるものであり、(a)1又は複数の、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいたプログラミング・データによってコンフィギュレーションされ、かつ(b)前記2次元バーコードを表す画像データのフレームを送信するものであり、1又は複数の決定された前記プログラミング・データ及び前記2次元バーコードを表す画像データのフレームを送信するための入力/出力(I/O)インターフェースをさらに含む、2次元イメージャ端末と、
バーコード・シンボル走査端末であって、CPUと、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、レーザ・アセンブリを備える走査端末ハウジングとを含むものであり、前記レーザ・アセンブリは、レーザ・ビームを生成するためのレーザ・ビーム生成ユニットと、前記レーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、第1の反射レーザ・ビームの焦点を光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを有するものであり、前記光検出器ユニットは前記反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものであり、バーコード・シンボル走査端末は更に、1又は複数の決定された前記プログラミング・データ及び前記2次元バーコードを表す画像データのフレームを、前記2次元イメージャ端末の前記I/Oインターフェースから受け取るためのI/Oインターフェースをさらに含み、1又は複数の決定された前記プログラミング・データ及び前記2次元バーコードを表す画像データのフレーム基づいてコンフィギュレーションされるよう動作する、バーコード・シンボル走査端末と
を備える構成システム。
【請求項10】
2D画像センサと、レーザ・アセンブリと、前記2D画像センサ及び前記レーザ・アセンブリが内部に配置されるハウジングとを含む端末を提供するステップと、
2次元バーコードを表す画像データのフレームをキャプチャするために、前記端末の2次元画像センサを用いて、前記2次元バーコードを画像化するステップであって、前記端末は、中央演算処理装置(CPU)と、前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、入力/出力(I/O)インターフェースとを含むものである、ステップと、
前記2次元イメージャ端末を用いて、前記2次元バーコードを表す画像データのフレームに基づいてプログラミング・データを決定するステップと、
前記端末ハウジング内に配置された前記レーザ・アセンブリをコンフィギュレーションするために前記プログラミング・データを使用するステップであって、前記レーザ・アセンブリは、レーザ・ビームを生成するためのレーザ・ビーム生成ユニットと、前記レーザ・ビームを投射および走査するための1又は複数の鏡と、反射レーザ・ビームの焦点を光検出器ユニットに合わせるための1又は複数の鏡とを含み、前記光検出器ユニットは前記反射レーザ・ビームを検出するよう構成されるものである、ステップと
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−160184(P2012−160184A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−16977(P2012−16977)
【出願日】平成24年1月30日(2012.1.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(503131205)メトロロジック・インストルメンツ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】