説明

2,4−ピリミジンジアミン化合物による自己免疫疾患の処置または予防の方法

【課題】2,4−ピリミジンジアミン化合物により、自己免疫疾患を治療あるいは予防する方法と同時に、それらの疾患に関わる症状の治療、予防あるいは改善する方法の提供。
【解決手段】化合物により治療あるいは予防され得る自己免疫疾患としては、具体例として、関節リウマチおよび、またはそれに関連する症状、全身性エリトマトーデス、および、またはそれに関連する症状、そして多発性硬化症および、またはそれに関連する症状等が挙げられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫疾患および/またはそれに関連するひとつ以上の症状を治療あるいは予防する方法であって、自己免疫疾患に苦しむ、あるいは自己免疫疾患の発症の危険のある対象に、以下の構造式(I)に基づいた2,4−ピリミジンジアミン化合物ならびにその塩、水和物、溶媒和物、およびN−オキシドの有効量を投与する段階を含む方法:
【化1】

式中、
およびLは、それぞれに互いに独立して、直接結合およびリンカーから成る群より選択されており;
は、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C1−C6)アルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C3−C8)シクロアルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換されたシクロヘキシル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された3‐8員シクロヘテロアルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C5−C15)アリール、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換されたフェニル、および一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された5‐15員ヘテロアリールから成る群より選択されており;
は、水素、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C1−C6)アルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C3−C8)シクロアルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換されたシクロヘキシル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された3‐8員シクロヘテロアルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C5−C15)アリール、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換されたフェニル、および一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された5‐15員ヘテロアリールから成る群より選択されており;
は、R、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C1−C6)アルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C1−C4)アルカニル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C2−C4)アルケニル、および一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C2−C4)アルキニルから成る群より選択されており;
各Rは、水素、電気陰性基、−OR、−SR、(C1−C3)ハロアルキルオキシ、(C1−C3)ペルハロアルキルオキシ、−NR、ハロゲン、(C1−C3)ハロアルキル、(C1−C3)ペルハロアルキル、−CF、−CHCF、−CFCF、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO、−N、−S(O)R、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)NR;−S(O)NR、−OS(O)R、−OS(O)、−OS(O)OR、−OS(O)NR、−OS(O)NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(NH)NR、−OC(O)R、−SC(O)R、−OC(O)OR、−SC(O)OR、−OC(O)NR、−SC(O)NR、−OC(NH)NR、−SC(NH)NR、−[NHC(O)]、−[NHC(O)]OR、−[NHC(O)]NR、および−[NHC(NH)]NR、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C5−C10)アリール、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換されたフェニル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された(C6−C16)アリールアルキル、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された5‐10員ヘテロアリール、および一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された6‐16員ヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され;
は、R、R、一つ以上の同一または異なったRあるいはRで置換されたR、一つ以上の同一または異なったRあるいはRで置換された−OR、−B(OR、−B(NR、−(CH−R、−(CHR−R、−O−(CH−R、−S−(CH−R、−O−CHR、−O−CR(R、−O−(CHR−R、−O−(CH−CH[(CH]R、−S−(CHR−R、−C(O)NH−(CH−R、−C(O)NH−(CHR−R、−O−(CH−C(O)NH−(CH−R、−S−(CH−C(O)NH−(CH−R、−O−(CHR−C(O)NH−(CHR−R、−S−(CHR−C(O)NH−(CHR−R、−NH−(CH−R、−NH−(CHR−R、−NH[(CH]、−N[(CH、−NH−C(O)−NH−(CH−R、−NH−C(O)−(CH−CHRおよび−NH−(CH−C(O)−NH−(CH−Rから成る群より選択され;
各Rは、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、シクロヘキシル、(C4−C11)シクロアルキルアルキル、(C5−C10)アリール、フェニル、(C6−C16)アリールアルキル、ベンジル、2‐6員ヘテロアルキル、3‐8員シクロヘテロアルキル、モルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピペリジニル、4‐11員シクロヘテロアルキルアルキル、5‐10員ヘテロアリール、および6‐16員ヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択されており;
各Rは、=O、−OR、(C1−C3)ハロアルキルオキシ、=S、−SR、=NR、=NOR、−NR、ハロゲン、−CF、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO、=N、−N、−S(O)R、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)NR、−S(O)NR、−OS(O)R、−OS(O)、−OS(O)OR、−OS(O)NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(NH)NR、−C(NR)NR、−C(NOH)R、−C(NOH)NR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−OC(NH)NR、−OC(NR)NR、−[NHC(O)]、−[NRC(O)]、−[NHC(O)]OR、−[NRC(O)]OR、−[NHC(O)]NR、−[NRC(O)]NR、−[NHC(NH)]NR、および−[NRC(NR)]NRから成る群より独立して選択された適切な基であり;
各Rは、独立して、保護基あるいはRであるか、あるいはまたRは、各々が結合している窒素原子と一まとめになり、一つ以上の同一あるいは異なった追加的へテロ原子を任意的に含み、また一つ以上の同一または異なったRあるいは適切なR基で任意的に置換された、5‐8員シクロヘテロアルキルまたはへテロアルキルを形成しており;
各Rは独立してRであり;
各mは独立して1から3までの整数であり;かつ
各nは独立して0から3までの整数であり、
ただし前記化合物は以下を条件とする:
(1)Lが直接結合でありかつRが水素である場合、Rは3,4,5−トリ(C1−C6)アルコキシフェニルではなく;
(2)LおよびLがそれぞれ直接結合であり、Rが置換フェニルであり、かつRが水素である場合、Rはシアノまたは−C(O)NHR以外であり、このときRは水素または(C1−C6)アルキルであり;
(3)LおよびLがそれぞれ直接結合であり、かつRとRがそれぞれ独立して置換あるいは非置換ピロールまたはインドールである場合、RおよびRは環の炭素原子により分子の残りの部分に付着しており;かつ
(4)化合物は以下の構造式に基づくものではなく:
【化2】

このとき:Rは(C1−C6)アルキルであり;RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換された、直鎖または分岐(C1−C6)アルキルであり;かつR基は上記で定義されたものである。
【請求項2】
およびLが、それぞれに互いに独立して、直接結合、一つ以上の同一または異なったR基によって任意的に置換された(C1−C3)アルキルジイル、および一つ以上の同一または異なったR基によって任意的に置換された1‐3員のヘテロアルキルジイルから成る群より選択されており、このとき:
は(C1−C3)アルキル、−OR、−C(O)OR、一つ以上の同一または異なったハロゲンで任意的に置換された(C5−C10)アリール、一つ以上の同一または異なったハロゲンで任意的に置換されたフェニル、一つ以上の同一または異なったハロゲンで任意的に置換された5‐10員のヘテロアリール、および一つ以上の同一または異なったハロゲンで任意的に置換された6員のヘテロアリールから成る群より選択されており;かつ
が請求項1に定義されたものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
およびLが、それぞれ互いに独立してメタノ、エタノ、およびプロパノから成る群より選択されたものであり、それぞれが任意的にR基によって単置換されていてもよい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
基が、−OR、−C(O)OR、ハロフェニル、および4−ハロフェニルから成る群より選択されており、このときRが請求項1に定義されたものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
が水素である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
が、電気陰性基、ハロ、−F、−CN、−NO、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)CF、−C(O)OCF、(C1−C3)ハロアルキル、(C1−C3)ペルハロアルキル、(C1−C3)ハロアルコキシ、(C1−C3)ペルハロアルコキシ、 −OCF、および−CFから成る群より選択されている、請求項1あるいは5に記載の方法。
【請求項7】
あるいはLの少なくとも一つが直接結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
2,4−ピリミジンジアミン化合物が、以下の構造式(Ia)に基づく化合物ならびにその塩、水和物、および溶媒和物である、請求項1に記載の方法:
【化3】

式中、R、R、R、およびRは請求項1に定義されたものである。
【請求項9】
が、それぞれが一つ以上の同一または異なったR基で任意的に置換されている、フェニル、ナフチル、5−10員のヘテロアリール、ベンゾジオキサニル、1,4−ベンゾジオキサン−(5または6)−イル、ベンゾジオキソリル、1,3−ベンゾジオキソール−(4または5)−イル、ベンゾオキサジニル、1,4−ベンゾオキサジン−(5、6、7、または8)−イル、ベンゾオキサゾリル、1,3−ベンゾオキサゾール−(4、5、6、または7)−イル、ベンゾピラニル、ベンゾピラン−(5、6、7、または8)−イル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾトラゾール−(4、5、6、または7)−イル、1,4−ベンゾオキサジニル−2−オン、1,4−ベンゾオキサジン−(5、6、7、または8)−イル−2−オン、2H−1,4−ベンゾオキサジニル−3(4H)−オン、2H−1,4−ベンゾオキサジン−(5、6、7、または8)−イル−3(4H)−オン、2H−1,3−ベンゾオキサジニル−2,4(3H)−ジオン、2H−1,3−ベンゾオキサジン−(5、6、7、または8)−イル−2,4(3H)−ジオン、ベンゾオキサゾリル−2−オン、ベンゾオキサゾール−(4、5、6、または7)−イル−2−オン、ジヒドロクマリニル、ジヒドロクマリン−(5、6、7、または8)−イル、1,2−ベンゾピロニル、1,2−ベンゾピロン−(5、6、7、または8)−イル、ベンゾフラニル、ベンゾフラン−(4、5、6、または7)−イル、ベンゾ[b]フラニル、ベンゾ[b]フラン−(4、5、6、または7)−イル、インドリル、インドール−(4、5、6、または7)−イル、ピロリル、およびピロール−(1または2)−イルから成る群より選択されており、このときRが請求項1に定義されたものである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
および/またはRがそれぞれ互いに独立して、以下から成る群より選択された任意的に置換されているヘテロアリールである、請求項8に記載の方法:
【化4】

【化5】

【化6】

式中、
pは1から3までの整数であり;
− − −はそれぞれに単結合または二重結合を表し;
35は水素あるいはRで、このときRは、請求項1において先に定義されたものであり;
XはCH、NおよびN−Oから成る群より選択され;
各Yは、独立して、O、SおよびNHから成る群より選択され:
各Yは、独立して、O、S、SO、SO、SONR36、NHおよびNR37から成る群より選択され;
各Yは、独立して、CH、CH、O、S、N、NHおよびNR37から成る群より選択され;
36は水素またはアルキルであり;
37は、水素およびプログループから成る群より選択され、好ましくは水素、あるいはアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、R、R−CR−O−C(O)R、−CRb−O−PO(OR、−CH−O−PO(OR、−CH−PO(OR、−C(O)−CR−N(CH、−CR−O−C(O)−CR−N(CH、−C(O)R、−C(O)CFおよび−C(O)−NR−C(O)Rから成る群より選択されたプログループから選択され;
38はアルキルおよびアリールから成る群より選択され;
AはO、NHおよびNR38から成る群より選択され;
、R10、R11およびR12はそれぞれ互いに独立して、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルコキシ、アミノアルキルおよびヒドロキシアルキルから成る群より選択されるか、またはRとR10および/またはR11とR12が一緒にケタールを形成し;
各Zは、ヒドロキシル、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、カルバメート、およびスルホニルから成る群より選択され;
Qは−OH、OR、−NR、−NHR39−C(O)R、−NHR39−C(O)OR、−NR39−CHR40−R、−NR39−(CH−Rおよび−NR39−C(O)−CHR40−NRから成る群より選択され;
39およびR40はそれぞれ互いに独立して、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール;アリールアルキルおよびNHRから成る群より選択され;かつ
、RおよびRは、請求項1において先に定義されたものである。
【請求項11】
とRが同一である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
各R35が独立して水素、R、 −NR、−(CH−NR、−C(O)NR、−(CH−C(O)NR、−C(O)OR、−(CH−C(O)ORおよび−(CH−ORから成る群より選択されており、このときm、RおよびRが請求項1で定義されたものである、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
各mが1である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
が、環の炭素原子により分子の残りの部分に付着している任意的に置換されているヘテロアリールである、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
が、環の炭素原子により分子の残りの部分に付着している任意的に置換されているヘテロアリールである、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
および/またはRがそれぞれ互いに独立して、1、2、あるいは3つのR基で任意に置換されたフェニルであり、このときRが請求項1で定義されたものである、請求項8に記載の方法。
【請求項17】
およびRがそれぞれ同一または異なった置換フェニルである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
任意的に置換されたフェニルが単置換である、請求項16あるいは17に記載の方法。
【請求項19】
置換基がオルト、メタ、あるいはパラの位置にある、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
が(C1−C10)アルキル、(C1−C10)分岐アルキル、−OR、−O−(CH−NR、−O−C(O)NR、−O−(CH−C(O)NR、−O−C(O)OR、−O−(CH−C(O)OR、−O−C(NH)NR、−O−(CH−C(NH)NR、−NH−(CH−NR、−NH−C(O)NR、およびNH−(CH−C(O)NRから成る群より選択されており、このとき、m、R、R、およびRが請求項1で定義されたものである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
任意的に置換されたフェニルが二置換フェニルである、請求項16または17に記載の方法。
【請求項22】
置換基が2,3−;2,4−;2,5−;2,6−;3,4−;または3,5−に位置している、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
各Rが独立して、(C1−C10)アルキル、(C1−C10)分岐アルキル、一つ以上の同一あるいは異なったRまたはR基で任意的に置換された−OR、−O−(CH−NR、−O−C(O)NR、−O−(CH−C(O)NR、−O−C(O)OR、−O−(CH−C(O)OR、−O−C(NH)NR、−O−(CH−C(NH)NR、−NH−(CH−NR、−NH−C(O)NR、および−NH−(CH−C(O)NRから成る群より選択されており、このときm、R、R、およびRが請求項1で定義されたものである、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
任意的に置換されたフェニルが三置換である、請求項16または17に記載の方法。
【請求項25】
置換基が2,3,4;2,3,5;2,3,6;2,4,5;2,4,6;2,5,6;あるいは3,4,5に位置している、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
各Rが独立して、(C1−C10)アルキル、(C1−C10)分岐アルキル、一つ以上の同一あるいは異なったRまたはR基で任意的に置換された−OR、−O−(CH−NR、−O−C(O)NR、−O−(CH−C(O)NR、−O−C(O)OR、−O−C(NH)NR、−O−(CH−C(O)OR、−O−(CH−C(NH)NR、−NH−(CH−NR、−NH−C(O)NRおよびNH−(CH−C(O)NRから成る群より選択されており、このときm、R、R、およびRが請求項1で定義されたものである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
当該三置換フェニルが下記の構造式を有する、請求項24に記載の方法:
【化7】

式中、R31がメチルあるいは(C1−C6)アルキル;R32が水素、メチル、または(C1−C6)アルキル;およびR33がハロ基である。
【請求項28】
とRが同一である、請求項17に記載の方法。
【請求項29】
以下の構造式(Ib)ならびにその塩、水和物、溶媒和物、およびN−オキシドに基づく、請求項8に記載の方法:
【化8】

式中、R11、R12、R13およびR14が、それぞれ互いに独立して水素、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、および−NRから成る群より選択されており;かつR、R、およびRが請求項1で定義されたものである。
【請求項30】
11、R12、R13、およびR14がそれぞれ水素である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
12およびR13がそれぞれ水素である、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
2,4−ピリミジンジアミン化合物が、以下の構造式(Ic)に基づく化合物ならびにその塩、水和物、溶媒和物、およびN−オキシドである、請求項8に記載の方法:
【化9】

式中、
が、1〜3つの同一あるいは異なったR基で任意的に置換されたフェニル、または1〜4つの同一あるいは異なったR基で任意的に置換された5−14員のヘテロアリールであり;
が電気陰性基、FまたはCFであり;かつ
18が−O(CH−Rであり、このときmおよびRは請求項1で定義されたものである。
【請求項33】
が、任意的に置換されているヘテロアリールである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
が−O−CH−C(O)−NHCHである、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
2,4−ピリミジンジアミン化合物が、以下の構造式(Id)に基づく化合物ならびにその塩、水和物、溶媒和物、およびN−オキシドである、請求項1に記載の方法:
【化10】

式中、
およびRが請求項1で定義されたものであり;かつ
15が電気陰性基であり、
ただし前記化合物は以下を条件とする:(1)
が3,4,5−トリ(C1−C6)アルコキシフェニルでありかつR15がハロゲンである場合、Rは3,4,5−トリ(C1−C6)アルコキシフェニルではなく;(2)
が置換フェニル基である場合、R15はシアノまたは−C(O)NHR以外であり、このときRは水素または(C1−C6)アルキルである。
【請求項36】
15がハロゲンあるいはニトロであれば、Rは3,4,5−トリ(C1−C6)アルコキシフェニルではない、請求項37に記載の方法。
【請求項37】
15が−CN、−NC、−NO、ハロゲン、−F、(C1−C3)ハロアルキル、(C1−C3)ペルハロアルキル、(C1−C3)フルオロアルキル、(C1−C3)ペルフルオロアルキル、−CF、(C1−C3)ハロアルコキシ、(C1−C3)ペルハロアルコキシ、(C1−C3)フルオロアルコキシ、(C1−C3)ペルフルオロアルコキシ、および−OCFから成る群より選択されている、請求項38に記載の方法。
【請求項38】
15がハロ、Br、F、−CFおよび−NOから成る群より選択されている、請求項39に記載の方法。
【請求項39】
2,4−ピリミジンジアミン化合物が、化合物R921302、R926891、R940323、R940347およびR921303から成る群より選択されている、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
当該化合物および薬学的に使用可能なキャリア、希釈剤あるいは賦形剤を含む薬学的組成物の形態で化合物が投与される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
治療用に実行される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
対象がヒトである、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
当該自己免疫疾患が、単一臓器あるいは単一細胞型の自己免疫障害と頻繁にみなされる自己免疫疾患、および全身性の自己免疫障害に関連すると頻繁にみなされる自己免疫疾患から成る群より選択される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
当該自己免疫疾患が、橋本甲状腺炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血による自己免疫性萎縮性胃炎、自己免疫性脳脊髄炎、自己免疫性精巣炎、グッドパスチャー病、自己免疫性血小板減少症、交感性眼炎、重症筋無力症、グレーブス病、原発性胆汁性肝硬変、慢性侵攻性肝炎、潰瘍性大腸炎および膜性糸球体腎炎から成る群より選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
当該自己免疫疾患が、全身性エリトマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、ライター症候群、多発性筋炎−皮膚筋炎、全身性硬化症、結節性多発性動脈炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡から成る群より選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
当該自己免疫疾患が全身性エリトマトーデスである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
当該自己免疫疾患が関節リウマチである、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
当該自己免疫疾患が多発性硬化症である、請求項45に記載の方法。

【図5】
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【図12】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−16800(P2011−16800A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−152958(P2010−152958)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【分割の表示】特願2005−506142(P2005−506142)の分割
【原出願日】平成15年7月29日(2003.7.29)
【出願人】(504294145)ライジェル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (63)
【Fターム(参考)】