説明

3−カルバモイル−2−ピリドン誘導体

【課題】カンナビノイド受容体アゴニスト作用を有し、アトピー性皮膚炎治療剤、抗掻痒剤として有用な新規化合物、及び該化合物を含有する医薬組成物の提供。
【解決手段】一般式(I)


式中、RはC1−C8アルキル等;RはC1−C6アルキル;RはC1−C6アルキル等;又はR及びRは一緒になって5〜10員の非芳香族炭素環を形成してもよい;Rは水素原子等;Gは式:


(式中、Rは水素原子等;Xは単結合等;Xは−O−などを介在していてもよいC1−C8アルキレン等;Xは単結合等)で示される化合物、及び該化合物を含有する医薬組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】


(式中、Rは置換基群Aから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル、C2−C8アルケニル、又はC2−C8アルキニル;
はC1−C6アルキル又はC1−C6アルコキシC1−C6アルキル;
はC1−C6アルキル又はC1−C6アルコキシ;又は
及びRは一緒になって、隣接する炭素原子と共に−O−、−S−、−SO−、及び−SO−から選択される1個の基を環内に含んでいてもよい、置換されていてもよい5〜10員の非芳香族炭素環を形成してもよい;
は水素原子又はヒドロキシ;
Gは式:
【化2】


(式中、Rは水素原子又はC1−C6アルキル;
は単結合又は置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキレン、置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC2−C4アルケニレン、又は置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC2−C4アルキニレン;
は−O−又は−NR−(Rは水素原子、C1−C8アルキル又はベンジル)を1又は2個介在していてもよく、置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C8アルキレン、置換基群Cから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいC3−C8シクロアルカンジイル、置換基群Cから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいC3−C8シクロアルケンジイル、置換基群Cから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアリールジイル、置換基群Cから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールジイル、又は置換基群Cから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環ジイル;
は単結合、ヘテロ原子を介在してもよい、置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキレン、置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC2−C4アルケニレン、置換基群Bから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC2−C4アルキニレン、又はカルボニル;
式:
【化3】


で表わされる基は、式:
【化4】


(式中、RはC1−C8アルキル;nは0、1、又は2)で表わされる基から選択される基;
式:
【化5】


で表わされる基は、式:
【化6】


(式中、Rは水素原子又はC1−C8アルキル;pは0、1、又は2;qは1〜4の整数)で表わされる基から選択される基;
Yは−O−、−S−、−N(R)−(Rは水素原子又は置換基群Dから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C8アルキル)、又は式:
【化7】


(式中、RはC1−C8アルキル;mは1又は2)で表わされる基から選択される基;
Zは水素原子、置換基群Dから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C8アルキル、置換基群Cから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいC3−C12シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、ハロC1−C8アルコキシ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、C1−C8アルキルスルホニル、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリールスルホニル、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、置換基群Eから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、式:−C(NH)−NR−CO−NR(Rはそれぞれ独立して水素原子又はC1−C8アルキル)、又は式:−C(=W)−R10(R10はC1−C8アルキル、ヒドロキシC1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいヒドラジノ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換基群Eから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基;Wは酸素原子又は硫黄原子)で表わされる基;
置換基群A:ハロゲン原子、C3−C8シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、ハロC1−C8アルコキシ、オキソ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、シアノ、アジド、ニトロ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、及び式:−C(=O)−R11(R11は水素原子、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基);
置換基群B:ハロゲン原子、置換基群Aから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C2−C8アルケニル、−O−を1個介在してもよいC2−C8アルキレン、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロC1−C8アルコキシ、オキソ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、シアノ、アジド、ニトロ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、又は置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環基、及び式:−C(=O)−R12(R12は水素原子、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基);
置換基群C:ハロゲン原子、C1−C8アルキル、ハロC1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、ハロC1−C8アルコキシ、オキソ、シアノ、アジド、ニトロ、及びフェニル;
置換基群D:ハロゲン原子、C1−C8アルキル、ハロC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、ヒドロキシC1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロC1−C8アルコキシ、オキソ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、カルボキシ、シアノ、アジド、ニトロ、トリ(C1−C8アルキル)アンモニウム、ジ(C1−C8アルキル)ベンジルアンモニウム、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、式:−C(=O)−R13(R13は水素原子、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基)、及び式:−O−C(=O)−R14(R14はC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C8アルコキシ、C3−C8シクロアルキルオキシ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリールオキシ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、置換基群Eから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよいアミノ、ピペリジノ、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC6−C14アリール、置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環式基);
置換基群E:C1−C8アルキル、(C1−C8アルキル)カルボニル、(C1−C8アルコキシ)カルボニル、(C6−C14アリール)カルボニル、ヘテロアリ―ルカルボニル、(C1−C8アルキル又はC6−C14アリールで1又は2個置換されていてもよいアミノ)カルボニル、C1−C8アルキルスルホニル、C6−C14アリールスルホニル、及びヘテロアリールスルホニル;
置換基群F:ハロゲン原子、C1−C8アルキル、ハロC1−C8アルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、ハロC1−C8アルコキシ、メチレンジオキシ、ベンジルオキシ、(C1−C8アルキルで1又は2個置換されていてもよい)カルバモイル、シアノ、アジド、ニトロ、オキソ、及びフェニル;
ただし、−X−X−X−C(=O)−Y−Zが式(II):
【化8】


で表わされる基の場合、RとRは一緒になって、隣接する炭素原子と共に6員の非芳香族炭素環を形成しない;Xが単結合又はC1−C3アルキレンであり、Xが単結合、C1−C3アルキレン、又はC2−C3アルケニレンである場合、Xが置換基群Bから選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい直鎖状のC1−C4アルキレン、置換基C群から選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−C8シクロアルカンジイル、及び置換基群Cから選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールジイルではない)で示される化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項2】
が置換基群Aから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C5アルキル又はC4−C5アルケニルである請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項3】
がn−ブチル、イソペンチル、3−メチル−2−ブテニル、4,4,4−トリフルオロブチル、2−メチルオキシエチル、シクロヘキシルメチル、又は(置換基群Fから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニル)メチルである請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項4】
がC1−C4アルキル又はC1−C4アルキルオキシC1−C4アルキルであり、RがC1−C4アルキル又はC1−C4アルキルオキシである請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項5】
がエチル、n−プロピル、イソプロピル、又はメチルオキシメチルであり、Rがメチル、エチル又はメチルオキシである請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項6】
とRが隣接する炭素原子と一緒になって、C1−C4アルキルで置換されていてもよい7〜10員の非芳香族炭素環を形成する請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項7】
とRが隣接する炭素原子と一緒になって、8員の非芳香族炭素環を形成する請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項8】
が水素原子である請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項9】
が水素原子である請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項10】
Yが−O−、Zが水素原子又は置換基D群から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−C8アルキルである請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項11】
Yが−N(R)−(Rは請求項1と同意義)である請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項12】
Yが式:
【化9】


(式中、mは請求項1と同意義)である請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項14】
アトピー性皮膚炎治療剤である請求項13記載の医薬組成物。
【請求項15】
抗掻痒剤である請求項13記載の医薬組成物。
【請求項16】
アトピー性皮膚炎の予防及び/又は治療するための医薬を製造するための請求項1〜12のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物の使用。
【請求項17】
痒みの予防及び/又は治療するための医薬を製造するための請求項1〜12のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物の使用。
【請求項18】
式:
【化10】


(式中、Meはメチル;Etはエチル;n−Prはn−プロピル;i−Prはイソプロピル;R16Bはヒドロキシ、C1−C4アルキルオキシ、又は塩素原子)で示される化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。

【公開番号】特開2008−179635(P2008−179635A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10041(P2008−10041)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【分割の表示】特願2006−542432(P2006−542432)の分割
【原出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000001926)塩野義製薬株式会社 (229)
【Fターム(参考)】