説明

3−(置換ジヒドロイソインドール−2−イル)−2,6−ピペリジンジオン多結晶体及び薬用組成物

本発明は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの多結晶体を開示し、また、本発明はさらにその調製方法及び薬物組成物を開示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬物化合物の多結晶に係り、より具体的に言うと、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの多結晶体に係り、また、本発明はさらに該多結晶体の調製方法及びその薬物組成物に係る。
【背景技術】
【0002】
Muller等は[Amino−substituted thalidomide analogs: Potent inhibitors of TNF−α production](Bioorganic & medicinal Chemistry Letters, Vol. 9, Issue 11, 1999年6月7日, pp1625−1630)及び中国特許ZL97180299.8において3−(置換ジヒドロイソインドール−2−イル)−2,6−ピペリジンジオン、特に3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを説明した。2005年12月、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンは抗腫瘍性質を有する免疫調節剤として米国において承認を受けて市販され、骨髄異形成症候群及び多発性骨髄腫の治療に用いられる。
【0003】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンは疾病及び症状の治療に用いられることができる例としては、骨髄増殖性症候群、骨髄異形成症候群、血管新生、ガン、疼痛、黄斑変性症、骨髄異形成症候群、石綿症、貧血症、神経系疾患、睡眠不良、皮膚病、肺高血圧症、免疫不全症、寄生虫感染症、中枢神経系障害などの治療、即ち、97180299.8、98805614.3、03825761.0、03825567.7、03813733.X、03816899.5、200610150484.3、200380107531.0、200710103924.4、200380108093.X、200380108398.0、200480043341.1、200480038171.8、200480035556.9、200480020445.0、200480043535.1、200480040004.7、200480041252.3、200480042208.4、200580017546.7、200580016344.0、200580020628.7、200580037220.0、200580047364.4、200580046371.2、200580047031.1などの出願番号の中国特許が挙げられるが、これらに限定されるではない。
【0004】
米国細胞遺伝子公司は中国特許出願文献CN 1871003A(開示番号)において3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの8種の多結晶体及びその調製方法を説明し、その調製方法は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンがほとんど溶けない水または有機溶媒(例えばヘキサン、トルエン、アセトン、アセトニトリル、メタノール、酢酸エステル)に加え、加熱溶解した後温度を下げて結晶体を析出させまたは固液2相のスラリー化系において長時間撹拌して回転結晶法によって得られる。
【0005】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが水またはヘキサン、トルエン、アセトン、アセトニトリル、メタノール、酢酸エステルなどの有機溶媒にほとんど溶けなく、例え加熱状況においても大量(100倍以上)の溶剤を使用することが必要であるため、工業化の量産に不利であり、また、出願文献CN 1871003Aのこのような方法は製品の外観の色調を従来の薄黄色から白色または類白色に改善することができず、且つ製品における残留有機溶媒が人体に対して不良影響を与えることを防止するように、最終製品の合成する時人体に有害の(例えばトルエン、アセトニトリル等)2類または2類以上の有機溶剤をなるべく使用上避けるべきであることを考慮しなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許ZL97180299.8号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開CN1871003A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
薬物の多結晶体にとって、異なる多結晶体は、融点、化学安定性、見掛け溶解度、溶解速度、光学及び機械性質、蒸気圧及び密度を含む異なる化学及び物理的特性を有することができる。これらの性質は原薬及び製剤の処理または生産に直接影響することができ、且つ製剤の安定性、溶解度及び生物学的利用能に影響を与える。このため、薬物の多結晶体が薬物製剤の品質、安全性及び有効性に対して重要な意義を有する。3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンにとって、本分野は、工業化の量産に適応し、理化性能が優れている新しい多結晶体が要求される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発明者は大量の研究を行って、驚くのは3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの新しい多結晶体を発見し、従来の技術に存在する不足を成功に解決し、それは理化の性質が優れており、安定性がよく、工業化の量産により適応するなどの利点を有する。
【0009】
本発明の目的は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの新しい多結晶体を提供することにある。
【0010】
本発明の他1つの目的は前記新しい多結晶体の調製方法を提供することにある。
【0011】
本発明の第3の目的は前記新しい多結晶体の調製方法を含有する薬物組成物を提供することにある。
【0012】
具体的に言うと、本発明は半水和物且つその他の溶剤をほぼ含まない3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iを提供する。
【0013】
本発明により提供される3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iは、Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θが11.9±0.2及び22.0±0.2において回折ピックを有し、特に、さらに15.6±0.2、22.5±0.2、23.8±0.2、26.4±0.2、27.5±0.2、29.1±0.2において1つまたは複数(ランダムに組み合わせ、2以上または全部を含む)の回折ピックを有し、図1を参照する。
【0014】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体I
【0015】
【表1】

【0016】
本発明により提供される3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体Iは、そのDSC走査の、第1の吸熱ピックにおける範囲が140〜180℃の間であるべきで、特に約164.87℃付近に吸熱ピックを有し、その第2の吸熱ピック、即ち最大吸熱転移が約268.86℃における。本発明の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体IのDSCスペクトルは図3−1を参照し、TGAスペクトルは図3−2を参照する。
【0017】
また、本発明の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体Iは、KBr打錠法によって測定した赤外吸収スペクトルは、その特徴が3561.4 cm-1、3507.4 cm-1、3424.2cm-1、3345.8cm-1、3091.0cm-1、2912.5 cm-1、1697.8 cm-1、1658.8 cm-1、1610.0cm-1、1494.3 cm-1、1349.5 cm-1、1201.4 cm-1付近に吸収ピックを有し、図2を参照する。
【0018】
本発明の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体Iの固体13C−NMRスペクトルは、その特徴は変位δ(ppm)が約22.25 ppm、30.18ppm、43.63ppm、45.98ppm、50.45ppm、110.19ppm、111.24ppm、114.25ppm、115.06ppm、117.25ppm、118.18ppm、124.22ppm、125.20ppm、125.91 ppm、126.88ppm、128.87ppm、129.93ppm、132.96ppm、133.88ppm、140.62ppm、 143.27ppm、168.67ppm、170.13ppm、171.38ppm、173.44ppm、174.67ppmにおける。図4を参照する。
【0019】
本発明の実施形態において、本発明は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体Iを提供し、該方法は以下のステップを含む。
【0020】
ステップ(1)、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンをジメチルホルムアミド(DMF)またはジメチルスルホキシド(DMSO)の溶液に加え、ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が通常1:1より大きいべきであり、好ましくは、ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が2:1より大きく、最も好ましくは、ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が3.5:1〜4:1である。ジメチルスルホキシドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が通常1.5:1より大きいべきであり、最も好ましくは、ジメチルスルホキシドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が2.5:1〜3:1である。撹拌下で加熱して溶解させる。
【0021】
ステップ(2)、純化水または純化水と有機溶媒との混合溶剤系を滴下し、純化水または純化水と有機溶媒との混合溶剤系の容積とジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドとの容積比が通常1:1より大きいべきであり、好ましくは、純化水または純化水と有機溶媒との混合溶剤系の容積とジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドとの容積比が2:1より大きいべきであり、最も好ましくは、純化水または純化水と有機溶媒との混合溶剤系の容積とジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドとの容積比が3:1より大きいべきである。前記有機溶媒は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けないまたはやや溶ける1種または複数種の混合溶剤であり、好ましくはアセトニトリル、トリクロロメタン、シクロヘキサン、1,2−塩化ビニリデン、ジクロロメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、2−エトキシエタノール、エチレングリコール、ノルマルヘキサン、メタノール、2−メトキシエタノール、メチルブチルケトン、メチルシクロヘキサン、N−メチルピロリドン、ピリジン、テトラリン、テトラヒドロフラン、トルエン、1,1,2−トリクロロエテン、ジメチルベンゼン、アセトン、アニソール、n−ブチルアルコール、ブチルアルコール、酢酸ブチル、tert− ブチルメチルエーテル、イソプロピルベンゼン、エタノール、酢酸エステル、ジエチルエーテル、蟻酸エステル、ノルマルヘプタン、酢酸イソブチル、イソプロピルアセタート、酢酸メチル、イソペンチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、ノルマルペンタン、第一アミルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸プロピル、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシメタン、2,2−ジメトキシプロパン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、メチルイソプロピルケトン、メチルテトラヒドロフラン、石油エーテルから選ばれ、最も好ましくはアセトン、アニソール、n−ブチルアルコール、ブチルアルコール、酢酸ブチル、tert−ブチルメチルエーテル、イソプロピルベンゼン、エタノール、酢酸エステル、ジエチルエーテル、蟻酸エステル、ノルマルヘプタン、酢酸イソブチル、イソプロピルアセタート、酢酸メチル、イソペンチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、ノルマルペンタン、第一アミルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸プロピル、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシメタン、2,2−ジメトキシプロパン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、メチルイソプロピルケトン、メチルテトラヒドロフラン、石油エーテルなどのうちの1種または2種以上から選ばれ、混合溶剤系を水と有機溶媒とからなる1成分または2成分以上の混合系であるようにする。そのうち、水と前記有機溶媒との重量比が通常10%より大きいべきで、好ましくは、水と前記有機溶媒との重量比が20%より大きく、最も好ましくは水と前記有機溶媒との重量比が30%より大きい。
【0022】
ステップ(3)、撹拌下で温度を徐々に下げて固体を析出させる。
【0023】
ステップ(4)、固体を回収し、減圧真空乾燥する。
【0024】
本発明の実施形態において、本発明は溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIを提供し、Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θが15.7±0.2及び25.2±0.2において回折ピックを有し、特に、7.8±0.2、8.6±0.2、14.2±0.2、17.1±0.2、17.9±0.2、18.8±0.2、21.4±0.2、21.9±0.2、22.6±0.2、23.4±0.2、24.2±0.2、27.1±0.2、29.3±0.2においてさらに1つまたは複数(ランダムに組み合わせ、2以上または全部を含む)の回折ピックを有し、図13を参照する。
【0025】
溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体II
【0026】
【表2】

【0027】
本発明により提供される(アセトニトリル)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIは、DSC走査は140〜170℃において第1の吸熱ピックを有し、好ましくは約152.73℃の付近に吸熱ピックを有し、その第2の吸熱ピック、即ち最大吸熱転移が約269.12℃における。本発明の(アセトニトリル)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIのDSCスペクトルは図15−1を参照し、TGAスペクトルは図15−2を参照する。
【0028】
本発明により提供される(アセトニトリル)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIは、KBr打錠法によって測定した赤外吸収スペクトルは、その特徴が3466.9cm-1、3366.5cm-1、3223.8cm-1、3078.0cm-1、2957.2cm-1、2871.0cm-1、1687.2cm-1、1666.7cm-1、1346.5cm-1、1199.1 cm-1付近に吸収ピックを有する。
【0029】
本発明の実施形態において、本発明は溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの調製方法を提供し、該方法は以下のステップを含む。
【0030】
ステップ(1)、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを無水ジメチルホルムアミド(DMF)に加え、無水ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が通常1:1より大きく、好ましくは、無水ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が2:1より大きく、最も好ましくは、無水ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が3.5:1〜4:1である。撹拌下で加熱して溶解させる。
【0031】
ステップ(2)、ジメチルホルムアミドの容積の数倍の、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けないまたはやや溶ける無水の有機溶媒を滴下する。ここで、有機溶媒とジメチルホルムアミドとの容積比が通常1:1より大きいべきであり、好ましくは、有機溶媒とジメチルホルムアミドとの容積比が2:1より大きく、最も好ましくは、有機溶媒とジメチルホルムアミドとの容積比が3:1より大きい。ここで、前記有機溶媒は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けない1種または2種以上の混合溶剤であり、好ましくはアセトニトリル、トリクロロメタン、シクロヘキサン、1,2−塩化ビニリデン、ジクロロメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、2−エトキシエタノール、エチレングリコール、ノルマルヘキサン、メタノール、2−メトキシエタノール、メチルブチルケトン、メチルシクロヘキサン、N−メチルピロリドン、ピリジン、テトラリン、テトラヒドロフラン、トルエン、1,1,2−トリクロロエテン、ジメチルベンゼン、アセトン、アニソール、n−ブチルアルコール、ブチルアルコール、酢酸ブチル、tert− ブチルメチルエーテル、イソプロピルベンゼン、エタノール、酢酸エステル、ジエチルエーテル、蟻酸エステル、ノルマルヘプタン、酢酸イソブチル、イソプロピルアセタート、酢酸メチル、イソペンチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、ノルマルペンタン、第一アミルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸プロピル、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシメタン、2,2−ジメトキシプロパン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、メチルイソプロピルケトン、メチルテトラヒドロフラン、石油エーテルから選ばれ、最も好ましくはアセトン、アニソール、n−ブチルアルコール、ブチルアルコール、酢酸ブチル、tert−ブチルメチルエーテル、イソプロピルベンゼン、エタノール、酢酸エステル、ジエチルエーテル、蟻酸エステル、ノルマルヘプタン、酢酸イソブチル、イソプロピルアセタート、酢酸メチル、イソペンチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、ノルマルペンタン、第一アミルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸プロピル、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシメタン、2,2−ジメトキシプロパン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、メチルイソプロピルケトン、メチルテトラヒドロフラン、石油エーテルなどのうちの1種の溶剤または2種以上の混合溶剤から選ばれる。
【0032】
ステップ(3)、撹拌下で温度を徐々に下げて固体を析出させる。
【0033】
ステップ(4)、固体を回収し、減圧真空乾燥する。
【0034】
本発明の実施形態において、本発明は溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの多結晶体IIIを提供し、Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θが17.4±0.2及び24.5±0.2において回折ピックを有する、特に、14.5±0.2、15.5±0.2、18.7±0.2、21.0±0.2、21.9±0.2、22.1±0.2、24.0±0.2、25.3±0.2、27.8±0.2においてさらに1つまたは複数(ランダムに組み合わせ、2以上または全部を含む)のピックを有し、図24を参照する。
【0035】
溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの多結晶体III
【0036】
【表3】

【0037】
本発明により提供される(アセトン)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIのDSCスペクトルは150〜200℃において第1の吸熱ピックを有し、好ましくは約188.96℃の付近に吸熱ピックを有し、第2の吸熱ピック、即ち最大吸熱転移が約268.19℃における。本発明の(アセトン)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIのDSCスペクトルは図26−1を参照し、TGAスペクトルは図26−2を参照する。
【0038】
本発明の(アセトン)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIは、KBr打錠法によって測定した赤外吸収スペクトルは図25を参照し、その特徴が3466.7cm-1、3363.3cm-1、3228.2cm-1、3081.7cm-1、2958.5cm-1、2877.2cm-1、1688.5cm-1、1666.2cm-1、1609.1cm-1、1491.7cm-1、1347.3cm-1、1199.5cm-1付近に吸収ピックを有する。
【0039】
本発明の実施形態において、本発明は溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの調製方法を提供し、該方法は以下のステップを含む。
【0040】
ステップ(1)、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを無水ジメチルスルホキシド(DMSO)に加え、無水ジメチルスルホキシドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が通常1:1より大きいべきであり、好ましくは、無水ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が2:1より大きく、最も好ましくは、無水ジメチルホルムアミドと3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンとの容積及び質量比が3:1より大きい。撹拌下で加熱して溶解させる。
【0041】
ステップ(2)、ジメチルスルホキシドの容積の数倍の、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けないまたはやや溶ける無水の有機溶媒を滴下する。ここで、有機溶媒とジメチルスルホキシドとの容積比が通常1:1より大きいべきであり、好ましくは、有機溶媒とジメチルスルホキシドとの容積比が2:1より大きく、最も好ましくは、有機溶媒とジメチルスルホキシドとの容積比が3:1より大きい。ここで、前記有機溶媒は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けない1種または2種以上の混合溶剤であり、好ましくはアセトニトリル、トリクロロメタン、シクロヘキサン、1,2−塩化ビニリデン、ジクロロメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、2−エトキシエタノール、エチレングリコール、ノルマルヘキサン、メタノール、2−メトキシエタノール、メチルブチルケトン、メチルシクロヘキサン、N−メチルピロリドン、ピリジン、テトラリン、テトラヒドロフラン、トルエン、1,1,2−トリクロロエテン、ジメチルベンゼン、アセトン、アニソール、n−ブチルアルコール、ブチルアルコール、酢酸ブチル、tert− ブチルメチルエーテル、イソプロピルベンゼン、エタノール、酢酸エステル、ジエチルエーテル、蟻酸エステル、ノルマルヘプタン、酢酸イソブチル、イソプロピルアセタート、酢酸メチル、イソペンチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、ノルマルペンタン、第一アミルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸プロピル、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシメタン、2,2−ジメトキシプロパン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、メチルイソプロピルケトン、メチルテトラヒドロフラン、石油エーテルから選ばれ、最も好ましくはアセトン、アニソール、n−ブチルアルコール、ブチルアルコール、酢酸ブチル、tert−ブチルメチルエーテル、イソプロピルベンゼン、エタノール、酢酸エステル、ジエチルエーテル、蟻酸エステル、ノルマルヘプタン、酢酸イソブチル、イソプロピルアセタート、酢酸メチル、イソペンチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、ノルマルペンタン、第一アミルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸プロピル、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジメトキシメタン、2,2−ジメトキシプロパン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、メチルイソプロピルケトン、メチルテトラヒドロフラン、石油エーテルなどのうちの1種または2種以上の混合溶剤から選ばれる。
【0042】
ステップ(3)、撹拌下で温度を徐々に下げて固体を析出させる。
【0043】
ステップ(4)、固体を回収し、減圧真空乾燥する。
【0044】
本発明において、本発明に係れるX−粉末回折測定装置及び測定条件は下記の通りである。陽極回転子ターゲットX−線回折装置D/max−2500/PC型(株式会社リガク、日本)、銅ターゲット、グラファイト・モノクロメータ、電圧40kV、電流100mA、拡散スリット及び抗散乱グリッドは共に1°、入射スリット:0.3mm、スキャン速度5°/min、スキャン範囲3〜40°。
【0045】
本発明に係れるDSC測定装置及び測定条件は以下の通りである。米国Perkin Elmer Diamond DSC、10℃/min速度で25℃から300℃までに加熱する。
【0046】
本発明に係れるTGA測定装置及び測定条件は以下の通りである。米国Perkin Elmer Thermal Analysis Pyris 1 TGA、10℃/min速度で25℃から500℃までに加熱する。
【0047】
本発明に係れる固体核磁気共鳴測定装置及び測定条件は以下の通りである。装置:BRUKER AVANCE III 400MHz広い中空部固体核磁気共鳴装置、条件:CP−MAS、方式:回転速度14000Hz、走査回数1404、緩和遅延40s、接触時間2ms、13C周波数100.6234936MHz、1H周波数400.1413530MHz。
【0048】
本発明により係れる類縁物質の測定条件及び方法:高速液体クロマトグラフィー法(中国薬典2005年版2部付録V D)に基づいて測定する。
【0049】
カラム条件及びシステム適合性 オクタデシルシリル化シリカゲルを充填剤とし、0.01mol/Lりん酸二水素カリウム(リン酸でpH値を3.5まで調節した)−メタノール−アセトニトリル(80:15:5)を移動相とする。検出波長240nm、理論段数は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンのピックに基づいて計算すれば2000以上であるべき、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンのピックと隣接する不純物のピックとの分離度が要求に適合するべきである。
【0050】
溶出度の測定条件及び方法:中国薬典2005年版2部付録XC第1法に基づいて測定する。
【0051】
本品を取り、溶出度測定法に基づいて、水500ml(5mg規格)及び1000ml(10mg及び25mg規格)を溶剤とし、100回/minの回転速度で操作を行い、45分間後、溶液を適量に取り、ろ過を行い、初めのろ液を除き、次のろ液を試料溶液(5mg及び10mg規格)とし、次のろ液10mlを精密に量り、水で25mlまで希釈し、試料溶液(25mg規格)とする。別に適量の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン標準品を精密に量り、水で1mlに約3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン10μg含有の溶液を調製し、標準溶液とする。前記2種の溶液を取り、紫外可視吸光度測定法(中国薬典2005年版2部付録IV A)に基づき、240nm波長において吸光度を測定し、外部標準法に基づいて吸光度で枚(または錠)毎の溶出量を算出する。
【0052】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(半水和物)多結晶体Iの特性
一、溶解性:中国薬典2000年版2部凡例を参照して試験を行った。方法:適量の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(半水和物)多結晶体Iを精密に量り、所定量の溶剤を徐々に加え、5分間毎に30秒強力に振回し、30分間内の溶解状況を観察する。結果は表1に示す。
【0053】
【表4】

【0054】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(半水和物)多結晶体IはN,N−ジメチルホルムアミドにおいて溶けやすく、ジメチルスルホキシド及び氷酢酸において溶解でき、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液においてやや溶け、0.1mol/L塩酸、アセトニトリル、メタノール及びアセトン溶液において微少溶け、水、エタノール及び酢酸エステルにおいて極微溶ける。
【0055】

【0056】
【表5】

【0057】
備考:温度変化23〜26℃、相対湿度変化56%〜63%
2.高温試験
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(半水和物)多結晶体I原料を密封の清浄ガラスボトルに入れて、60℃の恒温乾燥装置に放置し、それぞれ5、10日目にサンプルを取って測定を行い、且つ0日目の結果と比較する。結果は表3に示す。60℃10日考察したX−線回折図は図7に示す。60℃10日考察したDSC図は図8に示す。
【0058】
表3 高温試験(60℃)

【0059】

【0060】
【表6】

【0061】
備考:温度変化23〜26℃
4.加速試験
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(半水和物)多結晶体I原料をポリエチレンフィルムのプラスチック袋で密封包装し、40±2℃、相対湿度75±5%の恒温恒湿培養装置に6ヶ月放置し、それぞれ1、2、3、6ヶ月末にサンプルを取って測定を行い、且つ0日目の結果と比較する。結果は表5に示す。6ヶ月のX−線回折図は図11に示し、DSC走査図は図12−1に示し、TGA図は12−2に示す。
【0062】
【表7】

【0063】
前記結果から分かるように、本発明により得られた3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(半水和物)多結晶体Iは光照射試験及び高温試験(60℃)において外観及び含有量が共に大きな変化が無かったため、その性質が安定であることを説明した。本品は高湿度試験においてその外観及び含有量は共に顕著な変化が無く、吸湿性が非常に小さい。
【0064】
本品は長期の参考品観察試験において、結晶型における変化が見られなかったため、試験は該多結晶体の結晶形態が比較的安定であることを表明した。
【0065】
また、多結晶体Iの減量(水)過程が100℃〜180℃の間に発生するため、分子間にはファンデルワールス力作用結合の形式で存在することを判別でき、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IのTGA走査図(図3−2)に基づいて減量を計算し、100.2825%−96.8165%=3.466%、結果、本発明の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iが半水和物であることを表明した。
【0066】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの特性
一、溶解性:中国薬典2000年版2部凡例を参照して試験を行った。方法:適量の、(アセトニトリル)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIを精密に量り、所定量の溶剤を徐々に加え、5分間毎に30秒強力に振回し、30分間内の溶解状況を観察する。結果は表6に示す。
【0067】
【表8】

【0068】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIはジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドにおいて溶けやすく、氷酢酸、0.1mol/L塩酸溶液においてやや溶け、アセトニトリル、アセトン及び0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液において微少溶け、メタノール、エタノール及び酢酸エステルにおいて極微溶け、水においてほとんど溶けない。
【0069】

【0070】
【表9】

【0071】
備考:温度変化23〜26℃、相対湿度変化56%〜63%
2.高温試験
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体II原料を密封の清浄ガラスボトルに入れて、60℃の恒温乾燥装置に放置し、それぞれ5、10日目にサンプルを取って測定を行い、且つ0日目の結果と比較する。結果は表8に示す。高温10日のX−線回折図は図18に示す。高温10日のDSC図は図19に示す。
【0072】
【表10】

【0073】

【0074】
【表11】

【0075】
備考:温度変化23〜26℃
4.加速試験
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体II原料をポリエチレンフィルムのプラスチック袋で密封包装し、40±2℃、相対湿度75±5%の恒温恒湿培養装置に6ヶ月放置し、それぞれ1、2、3、6ヶ月末にサンプルを取って測定を行い、且つ0日目の結果と比較する。結果は表10に示す。40℃加速6ヶ月のX−線回折図は図22に示し、40℃加速6ヶ月のDSC走査図は図23−1に示し、40℃加速6ヶ月のTGA図は23−2に示す。
【0076】

【0077】
前記結果から分かるように、本発明により得られた3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIは光照射試験及び高温試験(60℃)において外観及び含有量が共に大きな変化が無かったため、その性質が比較的安定であることを説明した。本品は高湿度試験においてその外観及び含有量は共に顕著な変化が無かったが、比較的小さい吸湿性を有し、高湿度の長期参考品試験においてDSC走査によって、小部分の多結晶体IIがすでに多結晶体Iに向けて転化し始めることが見られた。
【0078】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの特性
一、溶解性:中国薬典2000年版2部凡例を参照して試験を行った。方法:適量の、(アセトン)溶剤化の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIを精密に量り、所定量の溶剤を徐々に加え、5分間毎に30秒強力に振回し、30分間内の溶解状況を観察する。結果は表11に示す。
【0079】
【表12】

【0080】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIはジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドにおいて溶け、氷酢酸、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液においてやや溶け、0.1mol/L塩酸、アセトニトリル、メタノール及びアセトン溶液及びにおいて微少溶け、水、エタノール及び酢酸エステルにおいて極微溶ける。
【0081】

【0082】
【表13】

【0083】
備考:温度変化23〜26℃、相対湿度変化56%〜63%
2.高温試験
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体III原料を密封の清浄ガラスボトルに入れて、60℃の恒温乾燥装置に放置し、それぞれ5、10日目にサンプルを取って測定を行い、且つ0日目の結果と比較する。結果は表13に示す。高温10日のX−線回折図は図29に示す。高温10日のDSC図は図30に示す。
【0084】
【表14】

【0085】

【0086】
【表15】

【0087】
備考:温度変化23〜26℃
4.加速試験
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体III原料をポリエチレンフィルムのプラスチック袋で密封包装し、40±2℃、相対湿度75±5%の恒温恒湿培養装置に6ヶ月放置し、それぞれ1、2、3、6ヶ月末にサンプルを取って測定を行い、且つ0日目の結果と比較する。結果は表15に示す。40℃加速6ヶ月のX−線回折図は図33に示し、40℃加速6ヶ月のDSC走査図は図34−1に示し、40℃加速6ヶ月のTGA図は34−2に示す。
【0088】
【表16】

【0089】
前記結果から分かるように、本発明により得られた3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIは光照射試験及び高温試験(60℃)において外観及び含有量が共に大きな変化が無かったため、その性質が比較的安定であることを説明した。本品は高湿度試験においてその外観及び含有量は共に顕著な変化が無かったが、非常に小さい吸湿性を有する。高湿度の長期参考品試験においてDSC走査によって、小部分の多結晶体IIIがすでに多結晶体Iに向いて転化し始めることが見られた。
【0090】
本発明の他種の実施形態において、本発明は前記3種の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体I、II、IIIの1種または2種以上及び薬用賦形剤を含有する薬用組成物を提供し、好ましくは、該薬用組成物は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体1〜500mgを含有し、特に好ましくは、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン約5、10、15、25mg多結晶体を含有する。本分野の従来技術の教導に基づき、且つ本発明に引用される特許を参考し、本発明の薬用組成物は各種の剤形に調製し、且つ適当な薬用賦形剤を選択することができる。例えば、治療待ち病気及び対象に基づき、本発明の薬用組成物は、経口投与、非経口投与(例えば筋肉内、腹膜内、静脈内、ICV、脳槽内注射または潅流、皮下注射または潅流)、吸入スプレー投与、経鼻投与、陰道投与、直腸投与、舌下投与または局部投与によって投与されることができ、好ましくは、経口固体製剤、例えば錠剤、顆粒剤またはカプセル剤である。
【0091】
本発明は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体の薬用組成物を含み、ニーズに応じてその他の治療成分をさらに含有できる。
【0092】
本発明の薬用組成物は日毎に1回または複数回の量で投与し、日投与量が約0.10−500mg/dで、より好ましくは1−250mg/dである。または1日おきに、約0.10−150mg/d、または1−250mg/d、投与する。
【0093】
本発明の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンは疾病及び症状の治療に用いられることができる例としては、骨髄増殖性症候群、骨髄異形成症候群、血管新生、ガン、疼痛、黄斑変性症、骨髄異形成症候群、石綿症、貧血症、神経系疾患、睡眠不良、皮膚病、肺高血圧症、免疫不全症、寄生虫感染症、中枢神経系障害などの治療などが挙げられるが、これらに限定されるではない。具体的な方法及び用量は出願番号が97180299.8、98805614.3、03825761.0、03825567.7、03813733.X、03816899.5、200610150484.3、200380107531.0、200710103924.4、200380108093.X、200380108398.0、200480043341.1、200480038171.8、200480035556.9、200480020445.0、200480043535.1、200480040004.7、200480041252.3、200480042208.4、200580017546.7、200580016344.0、200580020628.7、200580037220.0、200580047364.4、200580046371.2、200580047031.1である中国特許出願を参考する。
【発明の効果】
【0094】
本発明の有益な技術効果は、従来技術のCN 1871003A特許文献は8種の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体及びその調製方法を報道したが、特許CN 1871003Aに提供され、調製された3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体A、Bは0.1mol/Lの希塩酸及び酸化破壊実験においてその安定性が悪いことを試験によって現れた。また、該特許により教導された回転結晶方法は工業化の量産に適応ではない。
【0095】
従来技術CN 1871003A特許文献の調製方法は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンがほとんど溶けない水または有機溶媒(例えばヘキサン、トルエン、アセトン、アセトニトリル、メタノール、酢酸エステル)に加え、加熱溶解した後温度を下げて結晶体を析出させまたは固液2相のスラリー化系において長時間撹拌して回転結晶法によって得られる。
【0096】
1.特許文献US 5635517及び中国特許出願CN 101080400Aにおいて目的物3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを調製する最後のステップの化学反応はパラジウム炭素触媒の存在下にニトロを水素化して本目的化合物を調製することで、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンは各種の反応の溶剤系における溶解性が非常に悪いため、該方法により調製された製品における重金属が基準から外れることが発生しやすい。
【0097】
2.3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが水または前記有機溶媒にほとんど溶けなく、例え加熱状況においても大量(100倍以上)の溶剤を使用することが必要であり、且つ、製品における残留有機溶媒が人体に対して不良影響を与えることを防止するように、最終製品の合成する時人体に有害の(例えばトルエン、アセトニトリル等)2類または2類以上の有機溶剤をなるべく使用上避けるべきであることも考慮しなかった。
【0098】
3.CN 1871003A及びCN 101080400Aに記載する回転結晶方法は製品の外観の色調を、例えば従来の薄黄色から白色または類白色にするように、改善することができない。
【0099】
4.特許文献CN 1871003A及びCN 101080400Aに教導される多結晶体の調製方法によって調製された多結晶体A、Bは、0.1mol/L塩酸及び酸化破壊において短い時間内に非常に破壊分解されやすく、化学安定性が非常に悪い。
【0100】
5.CN 1871003A及びCN 101080400Aにおいて多結晶体を調製する時、回転結晶プロセスは消耗時間が長く、制御性が悪く、工業化の量産に適しない。
【0101】
まとめに言うと、CN 1871003A及びCN 101080400Aにおける多結晶体の調製方法は工業生産に適しない。
【0102】
一方、本発明は工業化生産に適する3種の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体を提供し、従来の技術に存在する問題を克服した。
【0103】
本発明は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの3種の多結晶体に対して、その結晶条件は3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが大部分の溶剤において溶解せず、精製しにくい特徴を充分に考慮して、簡単、実行しやすい調製方法を採用する。
【0104】
1.本発明は調製プロセスが簡単で、充分に操作しやすく、工業化生産が簡易で、品質の制御性がよく、且つ調製された多結晶体の安定性がよく、長期保管に適する。
【0105】
2.回転結晶手段は強極性の不純物を非常に簡易に除去し、類縁物質を顕著に低減させる。
【0106】
3.製品における残留重金属の基準外れまたは高すぎる問題を顕著に低減できる。
【0107】
4.製品の外観色調を顕著に改善でき、製品の外観色調を薄黄色から白色または類白色に改善させる。
【0108】
5.本発明により開示される多結晶体Iは、水と0.1mol/Lの塩酸溶液、及び酸化破壊実験における安定性が、特許CN1871003Aに開示される多結晶体Aと比べて安定性がよく、前記溶液においてほぼ破壊分解せず、または分解程度がCN1871003Aに開示される多結晶体Aと比べて顕著に小さいため、本発明の多結晶体を製剤の要求により適するようにする。
【0109】
6.本発明の多結晶体の調製方法は回転結晶時の有機溶剤の使用量を大幅に低減できる。
【0110】
7.本発明の方法は、水または低毒性の3類有機溶剤を選択に使用して本発明の多結晶体を調製することができ、特許CN1871003Aにおいて使用される、人体に毒性が大きいトルエン、エチル・メチル・ケトンなどの有機溶剤の残留の、人体に対する害毒を防止できる。
【0111】
前記長所は本発明を製品の品質の顕著な向上に有益にし、且つ工業化の生産により適するようにする。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IのXRPD図である。
【図2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IのIR赤外吸収スペクトル図である。
【図3−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IのDSC走査図及びTGA走査図である。
【図3−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IのDSC走査図及びTGA走査図である。
【図4】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの固体13C−NMRスペクトル図である。
【図5】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、強光照射10日のXRPD図である。
【図6】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、強光照射10日のDSC示差熱量走査図である。
【図7】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、60℃考察10日のXRPD図である。
【図8】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、60℃考察10日のDSC示差熱量走査図である。
【図9】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、高湿考察10日のXRPD図である。
【図10−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、高湿考察10日のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図10−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、高湿考察10日のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図11】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、40℃環境において6ヶ月考察のXRPD図である。
【図12−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、40℃において6ヶ月のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図12−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iの、40℃において6ヶ月のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図13】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIのXRPD図である。
【図14】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIのIR赤外吸収スペクトル図である。
【図15−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIのDSC走査図及びTGA走査図である。
【図15−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIのDSC走査図及びTGA走査図である。
【図16】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、光照射10日のXRPD図である。
【図17】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、光照射10日のDSC示差熱量走査図である。
【図18】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、60℃10日のXRPD図である。
【図19】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、60℃10日のDSC示差熱量走査図である。
【図20】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、高湿10日のXRPD図である。
【図21−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、高湿10日のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図21−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、高湿10日のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図22】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、40℃6ヶ月参考品のXRPD図である。
【図23−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、40℃、6ヶ月環境のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図23−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIの、40℃、6ヶ月環境のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図24】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIのXRPD図である。
【図25】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIのIR赤外吸収スペクトル図である。
【図26−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIのDSC走査図及びTGA走査図である。
【図26−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIのDSC走査図及びTGA走査図である。
【図27】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、光照射10日のXRPD図である。
【図28】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、光照射10日のDSC示差熱量走査図である。
【図29】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、60℃10日のXRPD図である。
【図30】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、60℃10日の示差熱量走査図である。
【図31】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、高湿10日のXRPD図である。
【図32−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、高湿10日のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図32−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、高湿10日のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図33】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、40℃、6ヶ月環境のXRPD図である。
【図34−1】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、40℃、6ヶ月環境のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図34−2】本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIの、40℃、6ヶ月環境のDSC走査図及びTGA走査図である。
【図35】は本発明3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体I、II、IIIの赤外対比図である。
【発明を実施するための形態】
【0113】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体の調製
【実施例】
【0114】
実施例1、
多結晶体Iの調製
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン100gをDMF400ml(またはDMSO300ml)の溶液に加え、撹拌加熱して溶解させ、純化水1600ml[または純化水1000と有機溶媒600mlとの混合溶剤系(例えば水と、アセトン、アセトニトリル、酢酸エステル、ジクロロメタン、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノールなど3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けない有機溶媒と、によって構成される2成分または2成分以上の混合系]を滴下し、撹拌しながら温度を徐々に下げて固体を析出させ、固体を回収して減圧真空乾燥を行い、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体Iを得る。
【0115】
DMF/水系:生成物重量78g、収率78%、
DMSO/水系:生成物重量90g、収率90%。
【0116】
【表17】

【0117】
実施例2、
多結晶体IIの調製
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン100gを無水DMF400mlに加え、撹拌加熱して溶解させ、無水エタノール1800ml(またはメタノール、アセトン、酢酸エステル、アセトニトリル、ジクロロメタン、アセトニトリルなど単一または混合溶剤1600〜2000ml)を滴下し、撹拌しながら温度を徐々に下げて固体を析出させ、固体を回収して減圧真空乾燥を行い、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIを得る。
【0118】
生成物重量72g、収率72%。
【0119】
【表18】

【0120】

実施例3、
多結晶体IIIの調製
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン100gを無水DMSO300mlに加え、撹拌しながら徐々に加熱して溶解させ、無水エタノール2000ml[その他の選択できる有機溶媒は例えばメタノール、アセトン、酢酸エステル、アセトニトリル、ジクロロメタンのような3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けない単一または混合溶剤]を滴下し、撹拌しながら温度を徐々に下げて固体を析出させ、固体を回収して減圧真空乾燥を行い、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IIIを得る。
【0121】
生成物重量86g、収率86%。
【0122】
【表19】

【0123】
実施例4、
錠剤の処方及び調製プロセス
以下の方法に基づいて、複数種の賦形剤を使用して、前記3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体IまたはIIまたはIIIまたはI、II、IIIの任意な比の混合物を、錠ごとに10mgを含有する錠剤に調製する。
【0124】
【表20】

【0125】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体I、II、IIIまたは前記3種の多結晶体の任意な比の混合物を含有する錠剤の製造方法は、前記賦形剤を3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体I、II、IIIまたは前記3種の多結晶体の任意な比の混合物と均一に混合し、10%PVP溶液を適量に加え、軟材料に調製し、篩過を行って造粒を行い、湿顆粒を乾燥して、篩過を行って整粒を行い、ステアリン酸マグネシウム及び滑石粉末を加えて均一に混合し、打錠を行う。
【0126】
【表21】

【0127】
実施例5、
カプセルの処方及び調製プロセス
以下の方法に基づいて、複数種の賦形剤を使用して、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンIまたはIIまたはIIIまたは前記多結晶体の任意な比の混合物を、枚ごとに10mgを含有するカプセルに調製する。
【0128】
【表22】

【0129】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体I、II、IIIまたは前記3種の多結晶体の任意な比の混合物を含有するカプセルの製造方法は、前記賦形剤を3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体I、II、IIIまたは前記3種の多結晶体の任意な比の混合物と均一に混合し、10%PVP溶液を加え、湿顆粒に調製し、乾燥を行い、篩過を行って整粒を行い、ステアリン酸マグネシウムを加えて均一に混合し、カプセルに挿入して得る。または造粒しせず、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン結晶を前記賦形剤と均一に混合し、篩過を行って、直接カプセルに挿入して得る。
【0130】
多結晶体Iカプセルの累積溶出度%
【0131】
【表23】

【0132】
対比試験
CN 1871003Aに開示される方法で調製された3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体A、B(以下“多結晶体A、B”と略称する)を代表として、本発明の多結晶体I(以下“多結晶体I”と略称する)と、破壊実験の安定性考察方法及び結果を比較する。
【0133】
【表24】

【0134】
実験方法:
酸破壊:サンプル50mgを取り、精密に量り、100mlメスフラスコに入れ、0.1mol/L塩酸溶液10mlを加え、室温で1時間放置した後、等量の0.1mol/L水酸化ナトリウムを加えて中和し、さらに移動相でフルスケールまで希釈し、均一に振り混ぜて、高速液体クロマトグラフィー法によって測定を行う。
【0135】
酸化破壊:サンプル50mgを取り、精密に量り、100mlメスフラスコに入れ、30%過酸化水素10mlを加え、室温で2時間放置した後、移動相でフルスケールまで希釈し、均一に振り混ぜて、高速液体クロマトグラフィー法によって測定を行う。
【0136】
類縁物質測定
高速液体クロマトグラフィー法の条件及びシステム適合性 オクタデシルシリル化シリカゲルを充填剤とし、0.01mol/Lりん酸二水素カリウム(リン酸でpH値を3.5まで調節した)−メタノール−アセトニトリル(80:15:5)を移動相とする。検出波長240nm、理論段数はレナリドマイドのピックに基づいて計算すれば2000以上であるべき、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンのピックと隣接する不純物のピックとの分離度が要求に適合するべきである。
【0137】
測定法:サンプルを取り、移動相を加えて溶解させて且つ0.5mg/1mlの溶液に調製し、20μlを量り取り、それぞれ液体クロマトグラフィーに注入し、メインピックの保持時間の4倍までクロマトグラムを記録する。試料溶液のクロマトグラムにおいて不純物ピックがあった場合、ピック面積正規化方法に基づいて総不純物及び単一の不純物を計算する。
【0138】
実験の結果は、酸性条件下であれ酸化条件下であれ、本発明の多結晶体Iがすべて多結晶体A、Bと比べ、より安定であり、薬品の調製により適することを表明した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン半水和物の多結晶体Iであって、Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θが11.9±0.2及び22.0±0.2において回折ピックを有する、多結晶体I。
【請求項2】
そのX線回折図は、強度で示される2θがさらに15.6±0.2、22.5±0.2、23.8±0.2、26.4±0.2、27.5±0.2、29.1±0.2において1つまたは複数の回折ピックを有する、請求項1に記載の多結晶体I。
【請求項3】
そのDSC走査は約164.87℃の付近に吸熱ピックを有し、その最大吸熱転移が268.86℃における、請求項1または2に記載の多結晶体I。
【請求項4】
KBr打錠法によって測定した赤外吸収スペクトルは、その特徴が3561.4 cm-1、3507.4 cm-1、3424.2cm-1、3345.8cm-1、3091.0cm-1、2912.5 cm-1、1697.8 cm-1、1658.8 cm-1、1610.0cm-1、1494.3 cm-1、1349.5 cm-1、1201.4 cm-1付近に吸収ピックを有する、請求項1または2に記載の多結晶体I。
【請求項5】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン溶媒和化合物の多結晶体IIであって、Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θが15.7±0.2及び25.2±0.2において回折ピックを有する、多結晶体II。
【請求項6】
Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θがさらに7.8±0.2、8.6±0.2、14.2±0.2、17.1±0.2、17.9±0.2、18.8±0.2、21.4±0.2、21.9±0.2、22.6±0.2、23.4±0.2、24.2±0.2、27.1±0.2、29.3±0.2において1つまたは複数の回折ピックを有する、請求項5に記載の多結晶体II。
【請求項7】
そのDSC走査は約152.73℃の付近に吸熱ピックを有し、その最大吸熱ピックが269.12℃における、請求項5または6に記載の多結晶体II。
【請求項8】
KBr打錠法によって測定した赤外吸収スペクトルは、その特徴が3466.9cm-1、3366.5cm-1、3223.8cm-1、3078.0cm-1、2957.2cm-1、2871.0cm-1、1687.2cm-1、1666.7cm-1、1346.5cm-1、1199.1 cm-1付近に吸収ピックを有する、請求項5または6に記載の多結晶体II。
【請求項9】
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン溶媒和化合物の多結晶体IIIであって、Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θが17.4±0.2及び24.5±0.2において回折ピックを有する、多結晶体III。
【請求項10】
Cu−Ka放射線を使用し、そのX線回折図は、強度で示される2θがさらに14.5±0.2、15.5±0.2、18.7±0.2、21.0±0.2、21.9±0.2、22.1±0.2、24.0±0.2、25.3±0.2、27.8±0.2において1つまたは複数の回折ピックを有する、請求項9に記載の多結晶体III。
【請求項11】
そのDSCスペクトルは、吸熱転移が約188.96℃において吸熱ピックを有し、最大吸熱ピックが268.19℃における、請求項9または10に記載の多結晶体III。
【請求項12】
KBr打錠法によって測定した赤外吸収スペクトルは図26を参照し、その特徴が3466.7cm-1、3363.3cm-1、3228.2cm-1、3081.7cm-1、2958.5cm-1、2877.2cm-1、1688.5cm-1、1666.2cm-1、1609.1cm-1、1491.7cm-1、1347.3cm-1、1199.5cm-1付近に吸収ピックを有する、請求項9または10に記載の多結晶体III。
【請求項13】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の多結晶体Iの調製方法であって、
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンをジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドの溶液に加え、撹拌加熱してそれを溶解させるステップ(1)と、
純化水または、純化水と、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けないまたはやや溶ける1種または複数種の混合溶剤である有機溶媒との混合溶剤系を滴下するステップ(2)と、
撹拌下で温度を徐々に下げて固体を析出させるステップ(3)と、
固体を回収し、減圧真空乾燥するステップ(4)と、を含む、多結晶体Iの調製方法。
【請求項14】
請求項5〜8のいずれか1項に記載の多結晶体IIの調製方法であって、
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを無水ジメチルホルムアミドに加え、撹拌加熱してそれを溶解させるステップ(1)と、
無水の、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けないまたはやや溶ける1種または2種以上の混合溶剤である有機溶媒を滴下するステップ(2)と、
撹拌下で温度を徐々に下げて固体を析出させるステップ(3)と、
固体を回収し、減圧真空乾燥するステップ(4)と、を含む、多結晶体IIの調製方法。
【請求項15】
請求項9〜12のいずれか1項に記載の多結晶体IIIの調製方法であって、
3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンを無水ジメチルスルホキシドに加え、撹拌しながら徐々に加熱してそれを溶解させるステップ(1)と、
無水の、3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンが溶けないまたはやや溶ける1種または2種以上の混合溶剤である有機溶媒を滴下するステップ(2)と、
撹拌下で温度を徐々に下げて固体を析出させるステップ(3)と、
固体を回収し、減圧真空乾燥するステップ(4)と、を含む、多結晶体IIIの調製方法。
【請求項16】
請求項1〜4、5〜8、9〜12のいずれか1項に記載の3−(4−アミノ−1−オキシ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン多結晶体のうちの1種または2種以上を含む薬物組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21−1】
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【図21−2】
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【図22】
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【図23−1】
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【図23−2】
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【図24】
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【図25】
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【図26−1】
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【図26−2】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32−1】
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【図32−2】
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【図33】
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【図34−1】
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【図34−2】
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【図35】
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【公表番号】特表2013−509357(P2013−509357A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535589(P2012−535589)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【国際出願番号】PCT/CN2010/001751
【国際公開番号】WO2011/050590
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(509330138)ナンジン キャベンディッシュ バイオ−エンジニアリング テクノロジー カンパニー,リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】Nanjing Cavendish Bio−Engineering Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.6 Maiyue Road,Maigaoqiao Pioneering Park,Qixia District,Nanjing,Jiangsu 210028,China
【出願人】(512113526)
【Fターム(参考)】