説明

3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形

p38キナーゼ阻害剤3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形を提供する。結晶形を含む組合せおよび医薬組成物ならびに治療有効量の結晶形を対象に投与することを含むp38キナーゼ介在性状態を予防および/または治療するための方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年10月13日に出願した米国仮出願第60/618466号の優先権を主張するものであり、その開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、p38キナーゼ阻害剤として活性な薬剤の分野に属し、より詳細には、p38キナーゼ阻害剤3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドに関する。具体的に、本発明は、3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの新規な形態に関する。
【背景技術】
【0003】
以下の構造(1)を有する化合物3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド(本明細書では「化合物1」と呼ぶ)については、p38キナーゼ介在性状態の治療および/または予防に有用なある種類の置換ピリミジノン化合物および関連医薬組成物を開示している米国特許出願第10/808,146号(2004年3月24日出願)に記載されており、そのような例には、炎症および炎症関連状態が含まれる。
【0004】
【化1】

【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
物理的に安定で十分な生物学的利用能を有する化合物1の結晶形、およびそのような結晶形を製造および/精製するための信頼性のあるかつ再現性のある方法の必要性が存在する。今回、保存と使用の共通温度において高度な物理的安定性を有する化合物1の新規な結晶形を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本発明は、化合物1の無水結晶形(「A形」)を提供する。
【0007】
別の態様において、本発明は、A形を含み、さらに、1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤を場合により含む医薬組成物を提供する。
【0008】
別の態様において、本発明は、A形約0.1mg〜約1000mgを含有する医薬組成物を提供する。
【0009】
別の態様において、本発明は、炎症状態を予防および/または治療するための方法であって、治療有効量のA形を対象に投与することを含む方法を提供する。
【0010】
第2の態様において、本発明は、化合物1の含水結晶形(「B形」)を提供する。
【0011】
別の態様において、本発明は、B形を含み、さらに、1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤を場合により含む医薬組成物を提供する。
【0012】
別の態様において、本発明は、B形約0.1mg〜約1000mgを含有する医薬組成物を提供する。
【0013】
別の態様において、本発明は、炎症状態を予防および/または治療するための方法であって、治療有効量のB形を対象に投与することを含む方法を提供する。
【0014】
本発明のその他の態様は、本出願を通じて一部明らかとなり、一部指摘されるものとする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形に関する。
【0016】
多形体は、同一化合物の異なる結晶形である。異なる結晶形は、異なる融点、粉末X線および固相NMRなどの異なる物理的特性を有することがある。本発明は、3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの3つの異なる結晶形に関する。
【0017】
より具体的に、本発明は、化合物1の無水結晶形(「A形」)を提供する。
【0018】
第2の態様において、本発明は、化合物1の含水結晶形(「B形」)を提供する。
【0019】
第3の態様において、本発明は、化合物1の含水結晶形(「C形」)を提供する。
【0020】
他の医薬化合物および組成物と同様、3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド(「化合物1」)の化学的および物理的特性は、その商業的開発に重要である。これらの特性には、(1)モル体積、密度および吸湿性などのパッキング特性、(2)融解温度、蒸気圧および溶解性などの熱力学的特性、(3)溶解速度および安定性(周囲条件における、特に水分に対する安定性、および保存条件下の安定性が含まれる)などの動力学的特性、(4)表面積、濡れ性、界面張力および形状などの表面特性、(5)硬度、引張り強さ、成形性、取扱い、流動および混合などの機械的特性、(6)濾過特性、(7)化学的純度、ならびに(8)物理的および化学的安定性が含まれるが、これらに限定されるものではない。これらの特性は、例えば、化合物1を含む医薬組成物の加工および保存に影響を及ぼすことがある。化合物1の他の固相形に比べてこれらの特性のうちの1つまたは複数の改善を提供する化合物1の固相形が望ましい。
【0021】
したがって、本発明により、化合物1の新たな固相形が発見された。発見された化合物1の具体的な固相形には、通常の製造条件下で熱力学的安定性を有する無水結晶形が含まれる。
【0022】
一実施形態において、本発明は、化合物1のA形を含む。A形は、周囲温度において物理的安定性を有する。A形などの特別の加工または保存条件を必要とせず、頻繁な在庫置換の必要性が回避される化合物1の固相形が望ましい。例えば、製造プロセス中(粒径が減少し表面積が増加した材料を得るために化合物1を粉にする間など)に物理的に安定である化合物1の固相形の選択は、特別な加工条件およびそのような特別な加工条件に通常伴うコスト増加の必要性を回避することができる。同様に、広範囲の保存条件(特に、化合物1製品の耐用年限中に生じることがある様々な可能性のある保存条件を考慮し)にわたって物理的に安定である化合物1の固相形の選択は、製品損失または製品有効性の悪化につながることがある化合物1の多形変化または他の分解変化を回避するのに役立つことができる。したがって、大きな物理的安定性を有するA形などの化合物1の固相形の選択は、それほど安定でない化合物1固相形を上回る意味のある利益を提供する。
【0023】
適応症
本出願に記載されている化合物1の固相形は、TNFまたはp38キナーゼ産生などの、哺乳類による過剰な、または無秩序なサイトカイン産生によって悪化しまたは引き起こされるヒト、または他の哺乳類におけるいかなる状態の治療にも有用であるが、これらに限定されるものではない。化合物1の固相形は、p38キナーゼ拮抗薬であり、TNFおよびIL−1タンパク質などのサイトカインに直接的または間接的に拮抗し、かつ/または関節リウマチ患者における関節破壊の自然経過を遅延させる能力を有する。したがって、本発明は、サイトカイン介在性状態を治療する方法であって、有効なサイトカイン妨害量の化合物1の固相形を対象に投与することを含む方法を提供する。
【0024】
化合物1の固相形は、以下の治療または予防に有用であるが、これらに限定されるものではない。
(1)炎症;
(2)関節リウマチ、脊椎関節症、痛風性関節炎、骨関節症、全身性エリテマトーデスおよび若年性関節炎、骨関節症、ならびに他の関節炎状態が含まれる関節炎;
(3)神経炎症;
(4)アレルギー、Th2介在性疾患;
(5)神経障害性疼痛が含まれるがこれに限定されない疼痛(すなわち、鎮痛薬としての使用);
(6)発熱(すなわち、解熱薬としての使用);
(7)成人呼吸窮迫症候群、肺型サルコイドーシス、喘息、珪肺症、慢性肺炎症性疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、および喘息が含まれる肺障害または肺炎症;
(8)アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞(心筋梗塞後徴候が含まれる)、血栓症、うっ血性心不全および心臓再潅流傷害、ならびに高血圧症に伴う合併症および/または血管に富む臓器障害などの心不全、再狭窄が含まれる心臓血管疾患;
(9)心筋症;
(10)虚血性および出血性脳卒中が含まれる脳卒中;
(11)脳虚血および心臓/冠状動脈バイパスに起因する虚血が含まれる虚血;
(12)再潅流傷害;
(13)腎臓再潅流傷害;
(14)脳浮腫;
(15)閉鎖性頭部外傷が含まれる神経外傷および脳外傷;
(16)神経変性障害;
(17)アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、および末梢神経障害などの中枢神経系障害(炎症性またはアポトーシス要素を有する中枢神経系障害が含まれるが、これらに限定されるものではない);
(18)肝疾患および腎炎;
(19)炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群および潰瘍性大腸炎などの胃腸状態;
(20)胃潰瘍などの潰瘍性疾患;
(21)歯周疾患;
(22)網膜炎、網膜症(糖尿病性網膜症が含まれる)、ブドウ膜炎、眼の光恐怖症、非緑内障性視神経萎縮、および加齢性黄斑変性症(ARMD)(ARMD萎縮型が含まれる)などの眼疾患;
(23)角膜移植片拒絶、眼の新血管新生、傷害または感染後の新血管新生が含まれる網膜の新血管新生、および後水晶体線維増殖症などの眼科状態;
(24)原発性開放隅角緑内障(POAG)、若年発症原発性開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障、偽剥離性緑内障、前部虚血性視神経症(AION)、高眼圧症、レイガー症候群(Reiger’s syndrome)、正常眼圧緑内障、血管新生緑内障、眼の炎症およびコルチコステロイド誘発性緑内障が含まれる緑内障;
(25)外傷後緑内障、外傷性視神経症、および網膜中心動脈閉塞(CRAO)などの眼組織に対する急性損傷および眼外傷;
(26)糖尿病;
(27)糖尿病性腎症;
(28)乾癬、湿疹、火傷、皮膚炎、ケロイド形成、瘢痕組織形成、および血管新生障害などの皮膚関連状態;
(29)敗血症、敗血症性ショック、グラム陰性菌敗血症、マラリア、髄膜炎、HIV感染、日和見感染、感染または悪性疾患に付随する悪液質、後天性免疫不全症候群(AIDS)に付随する悪液質、AIDS、ARC(AIDS関連複合体)、肺炎、およびヘルペスウイルスが含まれるウイルスおよび細菌感染;
(30)感染による筋肉痛;
(31)インフルエンザ;
(32)内毒素ショック、敗血症;
(33)毒素性ショック症候群;
(34)対宿主性移植片反応および同型異種片拒絶が含まれる自己免疫疾患;
(35)骨粗鬆症などの骨吸収疾患の治療;
(36)多発性硬化症;
(37)子宮内膜症などの女性生殖系の障害;
(38)小児血管腫、上咽頭の血管線維腫および骨の無血管性壊死が含まれる血管腫などの病的だが非悪性の状態;
(39)結腸直腸癌、脳腫瘍、骨癌、基底細胞癌などの上皮細胞由来の新生物(上皮癌)、腺癌、口唇癌、口腔癌、食道癌、小腸癌および胃癌、大腸癌などの胃腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺癌、乳癌ならびに扁平細胞および基底細胞癌などの皮膚癌、前立腺癌、腎細胞癌、および全身の上皮細胞に発症する他の知られている癌が含まれる良性および悪性腫瘍/新生物;
(40)白血病;
(41)リンパ腫;
(42)全身性エリテマトーデス(SLE);
(43)新形成が含まれる血管新生;および
(44)転移。
【0025】
本出願に開示されている化合物1の結晶形は、シクロオキシゲナーゼ−2、またはシクロオキシゲナーゼ−2活性の産生または発現を防ぐのにも有用である。
【0026】
定義
本明細書において化合物1に適用される用語「結晶形」は、化合物1の分子が、(i)識別可能な単位セルを含み、(ii)X線照射を受けた場合に回折ピークを与える識別可能な結晶格子を形成するように配列されている固相形を指す。
【0027】
本明細書で使用する用語「結晶化」は、化合物1出発材料の調製に関して、適用可能な環境に応じた結晶化および/または再結晶を指すことがある。
【0028】
本明細書で使用する用語「直接結晶化」は、中間体の溶媒和した化合物1の結晶性固相形の生成および脱溶媒和なしに適当な溶媒から直接化合物1を結晶化することを指す。
【0029】
本明細書で使用する用語「化合物1原薬」は、この用語が使用される文脈によって限定される化合物1自体を意味し、製剤化されていない化合物1または医薬組成物の成分として存在する化合物1を指すことがある。
【0030】
本明細書で使用する用語「粒径」は、レーザー光散乱、沈降場流動分画法、光子相関分光法またはディスク遠心分離法などの当技術分野においてよく知られている従来の粒径測定技法によって測定される粒径を指す。粒径を測定するのに使用することができる技法の非限定的な一例は、Sympatec Particle Size Analyzerを用いる液分散技法である。「D90粒径」は、90重量%の粒子が、そのような従来の粒径測定技法によって測定されるD90粒径より小さいような粒径である。
【0031】
用語「DSC」は、示差走査熱量測定を意味する。
【0032】
用語「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを意味する。
【0033】
用語「IR」は、赤外を意味する。
【0034】
用語「msec」は、ミリ秒を意味する。
【0035】
本明細書における用語「純度」は、特に断らない限り、従来のHPLCアッセイによる化合物1の化学的純度を意味する。
【0036】
本明細書における用語「相純度」は、本明細書に記載されているX線粉末回折分析法によって測定される化合物1の特定の結晶形または無定形に関する化合物1の固相純度を意味する。用語「純相の(phase pure)」は、化合物1の他の固相形に対しての純度を指し、他の化合物に対する高度の化学的純度を必ずしも意味しない。
【0037】
用語「PXRD」は、X線粉末回折を意味する。
【0038】
用語「TGA」は、熱重量分析を意味する。
【0039】
結晶形A、B、およびCの特徴付け
I.X線回折
粉末X線回折(PXRD)は、DIFFRACplus2000およびMicrosoft Windows NT(商標)4.0ソフトウェアの下で動作するBruker D−8 Advance回折計(製造番号002096)を用いて行った。このシステムは、40kVおよび40mAに維持された銅X線源を用い、強度加重平均(Kαave)が1.54184ÅであるCu Kα(1.5406Å)およびCu Kα(1.54439Å)照射を提供した。検出には、シンチレーションカウンターを用いた。ビーム開口部は、一次の2゜ソーラースリットおよび2mmの固定発散スリットを用いて制御した。回折ビームモノクロメーターを用い、Kβ照射を除去し、固定した2mm散乱線除去、二次の2゜ソーラースリット、0.2mmモノクロメーター、および0.6mm検出器スリットを用いた。データは、3〜35゜2θの範囲にわたり0.1秒/ポイントカウント時間でポイント当たり0.02゜のステップスキャンを用いて集めた。すべての分析に、Bruker Round、トップローディング、ステンレススティール試料カップまたはBrukerプラスチック試料カップホルダー内に保持された加工アルミニウムインサートを利用した。試料は、そのままで、または手際よい粉砕後に実行した。
【0040】
表1は、A形の試料について得られたデータを示している。
【0041】
【表1】

【0042】
A形は、通常、13.5±0.2、17.6±0.2、17.7±0.2、21.1±0.2、22.8±0.2、25.4±0.2、および27.2±0.2゜2θからなる群から選択される少なくとも1本のピークを含むX線粉末回折パターンを有する。本発明の一実施形態において、化合物1の固相形は、13.5±0.2、21.1±0.2、22.8±0.2、25.4±0.2および27.2±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有するA形である。別の実施形態において、化合物1の固相形は、13.5±0.2、21.1±0.2および27.2±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有するA形である。さらに別の実施形態において、約138.5℃〜約142.5℃の範囲の融点、ならびに13.5±0.2、21.1±0.2および27.2±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【0043】
図1は、A形の例示的X線粉末回折パターンを示している。
【0044】
表2は、B形の試料について得られたデータを示している。
【0045】
【表2】

【0046】
B形は、通常、11.8±0.2、13.7±0.2、15.8±0.2、21.4±0.2、21.9±0.2、26.2±0.2、および26.9±0.2゜2θからなる群から選択される少なくとも1本のピークを含むX線粉末回折パターンを有する。本発明の一実施形態において、化合物1の固相形は、11.8±0.2、13.7±0.2、15.8±0.2、21.4±0.2および26.9±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有するB形である。別の実施形態において、化合物1の固相形は、11.8±0.2、15.8±0.2および26.9±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有するB形である。さらに別の実施形態において、120℃より前の脱水点、ならびに11.8±0.2、15.8±0.2および26.9±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【0047】
図2は、B形の例示的X線粉末回折パターンを示している。
【0048】
表3は、C形の試料について得られたデータを示している。
【0049】
【表3】

【0050】
図3は、C形の例示的X線粉末回折パターンを示している。
【0051】
II.示差走査熱量測定(DSC)
Mettler DSC822e熱流束示差走査熱量計(S/N515)を用い、一連の実験について温度データに対する熱流量を集めた。本報告で議論されている実験のため、試料を、高圧金被覆ステンレススティール(Au/SS)カプセルに密封した。Julaboインタークーラーを用い、この機器の温度制御を維持した。60cc/minの乾燥窒素を、パージガスとして使用した。試料を、3℃/minで20℃から200℃まで加熱した。Windows NT用のMettler Starソフトウェアを用い、シグナルを集め、データを分析した。温度軸および熱流量軸は、インジウムを用いて較正した。
【0052】
図4は、A形の例示的示差走査熱量測定サーモグラムを示している。
【0053】
図5は、C形の例示的示差走査熱量測定サーモグラムを示している。
【0054】
また、DSCを用い、B形を特徴付けることができる。
【0055】
III.熱重量分析/同時示差熱分析(TGA/SDTA)
Mettler TGA/SDTA851e熱重量分析計同時示差熱分析計(S/N286)を用いて、温度データに対する重量減少および試料温度を集めた。試料を、40uLの穿孔可能なアルミニウムカプセルに密封した。機器ロボットを用い、炉内への挿入前に試料に穴を開けた。Julaboサーキュレーターを用い、この機器の温度制御を維持した。50cc/minの乾燥窒素を、パージガスとして使用した。試料を、5℃/minで20℃から400℃まで加熱した。Windows NT用のMettler Starソフトウェアを用い、シグナルを集め、データを分析した。温度軸および模擬熱流量軸は、インジウムを用いて較正した。
【0056】
図6は、A形の例示的熱重量分析を示している。
【0057】
図7は、C形の例示的熱重量分析を示している。
【0058】
また、熱重量分析を用い、B形を特徴付けることができる。
【0059】
IV.赤外分光法
赤外分光法は、Avatar Ge ATR Omni−Samplerを用いるThermo−Nicolet Corporation Nexus 670 FT−IRで行った。4cm−1分解能で64回までのスキャンを平均し、ノイズを減少させた。KBrビームスプリッターおよびMCT/A検出器を用いた。
【0060】
表4は、A形の試料について得られたデータを示している。
【0061】
【表4】

【0062】
表5は、B形の試料について得られたデータを示している。
【0063】
【表5】

【0064】
図8は、B形の例示的赤外(IR)スペクトルを示している。
【0065】
V.ラマン分光法
ラマンスペクトルは、FT−Ramanマイクロビューステージ(micro view stage)付きのFT−Ramanモジュールで得た。FT−Ramanモジュールは、Nexus 670 Benchに接続した。CaFビームスプリッターおよびGe検出器を用いた。2cm−1の分解能で128回までのスキャンを各試料に行った。両機器は、Omnic 6.0Aソフトウェアにより制御した。Atlusマッピング6.0ソフトウェアを用い、Ramanビューステージを制御した。
【0066】
表6は、A形の試料について得られたデータを示している。
【0067】
【表6】

【0068】
表7は、B形の試料について得られたデータを示している。
【0069】
【表7】

【0070】
図9は、A形の例示的ラマンスペクトルを示している。
【0071】
図10は、B形の例示的ラマンスペクトルを示している。
【0072】
VI.動的水蒸気吸着(DVS)
DVSは、DVS Winバージョン2.18およびWindows2000ソフトウェアの下で動作するSurface Measurement Systems DVS 1(S/N990909、Balance#81317)で行った。システムは、11.8%、33.1%および75%の相対湿度(RH)にて飽和塩溶液によって生じる既知の相対湿度を用いて予め較正した。10%RHのステップサイズおよび0.005のdm/dtで、25℃にて0〜90〜0%RHまで2回のスキャンを行った。すべての分析に石英試料皿を用いた。
【0073】
図11は、A形の例示的DVSを示している。
【0074】
図12は、B形の例示的DVSを示している。
【0075】
図13は、C形の例示的DVSを示している。
【0076】
医薬組成物
さらに、本発明は、化合物1の結晶形を含む医薬組成物を対象とする。
【0077】
一実施形態において、医薬組成物は、A形および(ii)1つまたは複数の薬学的に許容できる担体および/または希釈剤および/または補助剤(本明細書ではまとめて「賦形剤」と呼ぶ)、場合により(iii)1つまたは複数の化合物1以外の活性成分を含む。
【0078】
別の実施形態において、本質的に、組成物中に含まれる化合物1の全量は、実質的に純相のA形として存在する。
【0079】
一実施形態において、少なくとも、化合物1の検出可能な分画は、A形の形態で存在する。
【0080】
別の実施形態において、化合物1の少なくとも50パーセント(50%)は、A形の形態で存在する。
【0081】
別の実施形態において、化合物1の少なくとも90パーセント(90%)は、A形の形態で存在する。
【0082】
さらに別の実施形態において、3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドおよび1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物であって、検出可能量の3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドが、A形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在し、A形が、約138.5℃〜約142.5℃の範囲の融点、ならびに13.5±0.2、21.1±0.2および27.2±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する医薬組成物。
【0083】
一実施形態において、医薬組成物は、B形および(ii)1つまたは複数の薬学的に許容できる担体および/または希釈剤および/または補助剤(本明細書ではまとめて「賦形剤」と呼ぶ)、場合により(iii)1つまたは複数の化合物1以外の活性成分を含む。
【0084】
別の実施形態において、本質的に、組成物中に含まれる化合物1の全量は、実質的に純相のB形として存在する。
【0085】
一実施形態において、少なくとも、化合物1の検出可能な分画は、B形の形態で存在する。
【0086】
別の実施形態において、化合物1の少なくとも50パーセント(50%)は、B形の形態で存在する。
【0087】
別の実施形態において、化合物1の少なくとも90パーセント(90%)は、B形の形態で存在する。
【0088】
さらに別の実施形態において、3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドおよび1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物であって、検出可能量の3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドが、B形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在し、B形が、120℃より前の脱水点、ならびに11.8±0.2、15.8±0.2および26.9±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する医薬組成物。
【0089】
本発明の化合物は、ニートな化合物単独として対象に投与することができる。あるいは、本発明の化合物は、医薬組成物の形態で1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤と一緒に提供することができる。有用な賦形剤は、例えば、担体であってよい。担体は、組成物の他の成分と適合するという意味で許容可能でなければならず、レシピエントに対して有害であってはならないことは言うまでもない。担体は、固体もしくは液体、または両方であってよく、単位投与量組成物、例えば、活性化合物0.05重量%〜95重量%を含有することができる錠剤として化合物と一緒に製剤化されることが好ましい。本発明の他の化合物が含まれる他の薬理学的に活性な物質も存在することができる。本発明の医薬組成物は、本質的に成分を混合することからなる製薬学のよく知られている技法のいずれによっても調製することができる。
【0090】
これらの化合物は、個別の治療用化合物か治療用化合物の組合せのどちらかとして、医薬品と併せて使用することができるいかなる従来型手段によっても投与することができる。
【0091】
望ましい生物学的効果を得るのに必要とされる化合物の量は、選択された特定の化合物、意図される使用、投与の様式、およびレシピエントの臨床状態などの多くの要素によって左右されることは言うまでもない。
【0092】
一般的に、本発明の組成物は、化合物1の結晶形約0.1mg〜約1000mgを含有する剤形で提供することができる。他の実施形態において、剤形は、化合物1の結晶形約0.1mg〜約500mg、0.2mg〜約600mg、約0.3mg〜約250mg、約0.4mg〜約150mg、約0.5mg〜約100mg、約1mg〜約100mg、約0.6mg〜約50mg、約0.7mg〜約25mg、約0.8mg〜約15mg、約0.9mg〜約10mg、または約1mg〜約5mgを含有する。さらに他の実施形態において、剤形は、化合物1の結晶形約100mg未満、約75mg未満、約50mg未満、約25mg未満、または約10mg未満を含有する。この1日総投与量は、1回の投与、または比例した複数での部分用量で患者に投与することができる。部分用量は、1日当たり2〜6回投与することができる。投与量は、望ましい結果を得るのに有効な持続放出形態であってよい。
【0093】
医薬組成物の例示的な非限定的単位剤形は、通常、化合物1の結晶形、例えば、0.1、0.2、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、25、30、37.5、40、50、75、100、125、150、175、200、250、300、350または400mgを含有することができる。
【0094】
本発明の化合物の経口送達には、当技術分野においてよく知られているように、任意の数の機構による胃腸管への薬物の長期にわたるまたは持続性の送達を提供するための製剤が含まれてよい。これらには、小腸のpHを変えることに基づく剤形からのpH感受性放出、錠剤またはカプセルの遅い浸食、製剤の物理的特性に基づく胃における滞留、腸管の粘膜内層への剤形の生体付着、または剤形からの活性薬物の酵素的放出などが含まれるが、これらに限定されるものではない。意図された効果は、剤形の操作によって、活性薬物分子が作用部位に送達される時間を延長することである。したがって、腸溶性および腸溶性制御放出製剤は、本発明の範囲内にある。適当な腸溶コーティングには、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ポリ酢酸ビニル、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースならびにメタクリル酸およびメタクリル酸メチルエステルの陰イオン性ポリマーが含まれる。
【0095】
静脈内投与される場合、1日投与量は、例えば、約0.1mg/kg体重〜約20mg/kg体重、好ましくは約0.25mg/kg体重〜約10mg/kg体重、より好ましくは約0.4mg/kg体重〜約5mg/kg体重の範囲であってよい。この投与量は、1分当たり約10ng/kg体重〜約2000ng/kg体重の注入として好都合に投与することができる。この目的に適している注入液は、例えば、1ミリリットル当たり約0.1ng〜約10mg、好ましくは約1ng〜約200mgを含有することができる。単位投与量は、例えば、本発明の化合物約1mg〜約200gを含有することができる。したがって、注射用アンプルは、例えば、約1mg〜約200mgを含有することができる。
【0096】
本発明による医薬組成物には、経口、直腸、局所、口腔(例えば、舌下)、および非経口(例えば、皮下、筋肉内、皮内、または静脈内)投与に適している医薬組成物が含まれるが、ある場合における最も適当な経路は、治療されている状態の性質および重症度ならびに使用されている特定の化合物の性質により異なるはずである。ほとんどの場合、投与の好ましい経路は、経口である。
【0097】
また、眼への局所投与に適している製剤には、活性成分が適当な担体、特に活性成分のための水性溶媒に溶解または懸濁されている点眼液が含まれる。抗炎症活性成分は、0.5〜20%、有利には0.5〜10%、特に約1.5%w/wの濃度でそのような製剤中に存在することが好ましい。
【0098】
経口投与に適している医薬組成物は、カプセル剤、カシェ剤、ロゼンジ剤、または錠剤などの別個の単位で提供することができ、各々は、粉末もしくは顆粒として、水性もしくは非水液体中の溶液もしくは懸濁液として、または水中油型もしくは油中水型乳剤として、所定量の本発明の少なくとも1つの化合物を含有する。前述のように、そのような組成物は、1つまたは複数の活性化合物および担体(1つまたは複数の副成分を構成することができる)を結び付けるステップが含まれる製薬学のいかなる適当な方法によっても調製することができる。一般に、組成物は、活性化合物を、液体担体もしくは微粉化した固体担体、または両方と均一かつ密に混合し、次いで、必要ならば、生成物を成形することにより調製される。例えば、錠剤は、化合物の粉末または顆粒を、場合により1つまたは複数の副成分と一緒に圧縮または成形することにより調製することができる。圧縮錠剤は、適当な機械内で、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤および/または1つまたは複数の界面活性剤/分散剤と場合により混合されている粉末または顆粒などの自由流動形態の化合物を圧縮することにより調製することができる。成形錠剤は、適当な機械内で、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化合物を成形することにより調製することができる。
【0099】
口腔(舌下)投与に適している医薬組成物には、味の付いた基剤、通常はスクロース、およびアカシアまたはトラガカント中に本発明の化合物を含むロゼンジ剤、ならびにゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤中に化合物を含む香錠が含まれる。
【0100】
非経口投与に適している医薬組成物は、好都合には、本発明の化合物の無菌水性調製物を含む。これらの調製物は、静脈内投与されることが好ましいが、投与は、皮下、筋肉内、または皮内注射によっても行うことができる。そのような調製物は、化合物を水と混合し、得られた溶液を無菌とし、血液と等張にすることにより好都合に調製することができる。一般的に、本発明による注射用組成物は、本明細書に開示されている化合物0.1〜5%w/wを含有するものとする。
【0101】
直腸投与に適している医薬組成物は、単位投与量坐剤として提供されることが好ましい。これらは、本発明の化合物を、1つまたは複数の従来型の固体担体、例えば、カカオ脂と混合し、次いで、得られた混合物を成形することにより調製することができる。
【0102】
皮膚への局所投与に適している医薬組成物は、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ジェル、スプレー、エアロゾル、またはオイルの形をとることが好ましい。使用することができる担体には、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、およびそれらの2つ以上の組合せが含まれる。一般的に、活性化合物は、組成物の0.1〜15%w/w、例えば0.5〜2%の濃度で存在する。
【0103】
経皮投与も可能である。経皮投与に適している医薬組成物は、長期間にわたってレシピエントの表皮と密に接触したままでいるようになされる個別のパッチ剤として提供することができる。そのようなパッチ剤は、粘着剤中に溶解および/または分散されるか、あるいはポリマー中に分散された、場合により緩衝化された水溶液中の本発明の化合物を含有することが適当である。活性化合物の適当な濃度は、約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。ある特定の可能性として、化合物は、例えば、Pharmaceutical Research、3(6)、318(1986)に記載されているように、電気輸送またはイオントフォレーシスによりパッチから送達することができる。
【0104】
いかなる場合にも、投与される単一剤形を製造するために担体材料と混ぜ合わすことができる活性成分の量は、治療される宿主および特定の投与の様式に応じて異なるはずである。
【0105】
上記で述べたカプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤などが含まれる経口投与のための固体剤形は、スクロース、ラクトース、またはデンプンなどの少なくとも1つの不活性希釈剤と混合されている本発明の1つまたは複数の化合物を含む。また、そのような剤形は、通常の実施におけるように、不活性希釈剤以外の別の物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤を含むことがある。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含むこともある。さらに、錠剤および丸剤は、腸溶コーティングして調製することができる。
【0106】
経口投与のための液体剤形には、水などの当技術分野において一般的に使用されている不活性希釈剤を含有する薬学的に許容できる乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれてよい。また、そのような組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、ならびに甘味剤、矯味剤、および着香剤などの補助剤を含むことがある。
【0107】
注射用調製物、例えば、無菌注射用水性または油性懸濁剤は、適当な分散剤または硬化剤および懸濁化剤を用い、知られている技術に従って製剤化することができる。また、無菌注射用調製物は、非毒性の非経口的に許容できる希釈剤または溶媒中の無菌注射用溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール溶液であってよい。用いることができる許容できるビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液、および等張性の塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌、固定油は、溶媒または懸濁化媒体として好都合に用いられる。この目的のため、合成モノまたはジグリセリドが含まれるいかなる刺激のない固体油も用いることができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射剤の調製に使用される。
【0108】
薬学的に許容できる担体は、前記などのすべてを包含する。
【0109】
治療および/または予防の方法
本発明は、p38キナーゼ介在性状態を治療および/または予防するための方法であって、治療有効量の化合物1の固相形または化合物1の固相形を含有する医薬組成物でそのような状態または障害を有するか、あるいは起こしやすい対象を治療することを含む方法も包含する。
【0110】
一実施形態において、p38キナーゼ介在性状態は、関節リウマチである。
【0111】
そのような方法は、p38キナーゼ阻害剤の投与が適応とされる対象における状態を治療および/または予防するのに有用であり、上記で前に開示されている状態の治療が含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0112】
ヒト治療に有用であることに加えて、化合物1の固相形およびその医薬組成物は、コンパニオンアニマル、エキゾチックアニマルおよびファームアニマル、例えば、ウマ、イヌ、およびネコの獣医学的治療にも有用である。
【0113】
また、化合物1の固相形およびその組成物は、(i)他の抗炎症薬と部分的または完全に代わる療法において、および/または(ii)他の薬物との併用療法において用いることができる。そのような抗炎症薬および他の薬物には、ステロイド、シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、DMARD、免疫抑制剤、NSAID、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、LTB拮抗薬およびLTA加水分解酵素阻害剤が含まれるが、これらに限定されるものではない。語句「併用療法」は、薬物組合せの有益な効果を提供する投与計画における連続する各薬物の投与、ならびにこれらの活性薬剤の固定比率を有する単一のカプセルもしくは単回注射、または各薬剤につき1つの複数の別個の剤形もしくは注射剤などにおける実質的に同時な薬物の同時投与を包含する。
【実施例】
【0114】
以下は、本明細書に記載されている化合物1の結晶形を調製する方法についての詳細な説明を含んでいる。この詳細な説明は、本発明の範囲に入り、決して本発明を限定することなく本発明を例示するものである。すべてのパーセンテージは、特に断りのない限り、重量による。
【0115】
(実施例1)
無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの調製
【0116】
【化2】

ジクロロメタン(300mL)中の(1)(30.0g、73.75mmol)の懸濁液を、DMF9滴と、続いて塩化オキサリル(14.04g、9.63mL、110.6mmol、1.5当量)で処理した。混合物を、室温にて18時間撹拌した。透明な溶液が形成した。溶液をロータリーエバポレーターで濃縮すると、灰色がかった白色の固体が得られた。固体を、ジクロロメタン約300mLで再び処理し(固体は、完全には溶けなかった)、ジクロロメタン(300mL)中のエタノールアミン(21.0g、360mmol)の氷冷溶液を一度に加えた。次いで、混合物を、室温にて30分間撹拌した。LCは、完全な反応(2)を示した。次いで、反応混合物を、3N HCl(300mL)で洗浄した。層を分離した。有機層を、水(300mL)で洗浄した。もう一度、層を分離した。イソプロパノールの添加を用い、有機層を透明にした。イソプロパノール約75mLを加え、有機層を、1M炭酸カリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣を、シリカゲル350g上でフラッシュクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン(1.0リットル)と、続いてジクロロメタン中の10%メタノール(2リットル)で溶出した。望ましい生成物を含有する分画を混ぜ合わせ、濃縮し、真空下で乾燥すると、白色の無定形固体として生成物が得られた(31.76g、95.7%)。
【0117】
(実施例2)
A形の調製
A形は、無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド34mgをメチルエチルケトン0.5mlに溶かすことにより調製した。混合物を、フード中で空気乾燥するとA形が得られた。
【0118】
また、A形は、メチルt−ブチルエーテルからの再結晶により調製することができる。無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド35mgをメチルt−ブチルエーテル0.25mlに溶かす。溶液を放置し、得られた沈殿を濾過し、空気乾燥すると、A形が得られる。
【0119】
また、A形は、無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド34mgをイソプロピルエーテル0.5ml中でスラリーにすることにより調製することができる。得られた固体を濾過し、空気乾燥すると、A形が得られる。
【0120】
また、A形は、メチルエチルケトンにおける無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの直接結晶化により調製することができる。3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド100mgをMEK1mlに溶かす。再結晶したら、材料を濾過し、空気乾燥すると、A形が得られる。
【0121】
また、A形は、以下の溶媒、すなわちエタノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、およびジメチルホルムアミドからのスラリーにより調製することができる。
【0122】
(実施例3)
B形の調製
B形は、水3ml中の7日間の無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド185mgのスラリーにより調製した。固体材料を濾過し、空気乾燥すると、B形が得られた。
【0123】
また、B形は、水分活性が0.4以上のエタノールと水混合物中で無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドまたは結晶形Aをスラリーにすることにより調製することができる。
【0124】
(実施例4)
C形の調製
C形は、無定形3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミド31mgを水1ml中でスラリーにすることにより調製した。得られた固体を濾過し、空気乾燥した。
【0125】
本明細書における実施例は、一般的または具体的に記載した本発明の反応剤および/または操作条件を、前述の実施例で使用した反応剤および/または操作条件の代わりに用いることにより行うことができる。
【0126】
上記に鑑みて、本発明のいくつかの目的が達成されることは明らかであろう。本発明の範囲を逸脱することなく、上記の方法、本発明の組合せおよび組成物に様々な変更を加えることができることから、上記説明に含まれるすべての事柄は、制限の意味ではなく例示として解釈されることを意図している。本出願中に述べられているすべての文書は、あたかも詳細に示されるかのように、参照により明確に組み込まれるものとする。
【0127】
本発明またはその好ましい1つまたは複数の実施形態の要素を導入する場合、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、1つまたは複数の要素が存在することを意味する。用語、「含む」、「含まれる」および「有する」は、包括的であることを意図しており、列挙した要素以外に別の要素が存在することを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】A形の例示的X線粉末回折パターンを示す図である。
【図2】B形の例示的X線粉末回折パターンを示す図である。
【図3】C形の例示的X線粉末回折パターンを示す図である。
【図4】A形の例示的示差走査熱量測定サーモグラムを示す図である。
【図5】C形の例示的示差走査熱量測定サーモグラムを示す図である。
【図6】A形の例示的熱重量分析を示す図である。
【図7】C形の例示的熱重量分析を示す図である。
【図8】B形の例示的赤外(IR)スペクトルを示す図である。
【図9】A形の例示的ラマンスペクトルを示す図である。
【図10】B形の例示的ラマンスペクトルを示す図である。
【図11】A形の例示的DVSを示す図である。
【図12】B形の例示的DVSを示す図である。
【図13】C形の例示的DVSを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
13.5±0.2、17.6±0.2、17.7±0.2、21.1±0.2、22.8±0.2、25.4±0.2、および27.2±0.2゜2θからなる群から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項2】
13.5±0.2、21.1±0.2、22.8±0.2、25.4±0.2および27.2±0.2゜2θからなる群から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項3】
13.5±0.2、21.1±0.2および27.2±0.2゜2θからなる群から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項4】
約138.5℃〜約142.5℃の範囲の融点を有する請求項1に記載の3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項5】
約138.5℃〜約142.5℃の範囲の融点、ならびに13.5±0.2、21.1±0.2および27.2±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項6】
実質的に図1に示されるようなX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項7】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドおよび1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物であって、検出可能量の3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドが、A形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在し、A形が、約138.5℃〜約142.5℃の範囲の融点、ならびに13.5±0.2、21.1±0.2および27.2±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する医薬組成物。
【請求項8】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの少なくとも約50%が、A形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在する請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの少なくとも約90%が、A形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在する請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項10】
組成物中に存在する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドが、実質的に純相のA形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドである請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項11】
組成物中に存在する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの量が、約0.1mg〜約1000mgである請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項12】
組成物中に存在する2−{4−[3−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾール−5−イル]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエタノールの量が、約0.1mg〜約500mgである請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項13】
炎症状態を治療または予防する方法であって、そのような状態または障害を有するか、あるいは起こしやすい対象に治療または予防有効量の請求項7に記載の組成物を投与することを含む方法。
【請求項14】
炎症状態が、関節リウマチである請求項13に記載の方法。
【請求項15】
炎症状態が、骨関節症である請求項13に記載の方法。
【請求項16】
炎症状態が、喘息である請求項13に記載の方法。
【請求項17】
11.8±0.2、13.7±0.2、15.8±0.2、21.4±0.2、21.9±0.2、26.2±0.2、および26.9±0.2゜2θからなる群から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項18】
11.8±0.2、13.7±0.2、15.8±0.2、21.4±0.2および26.9±0.2゜2θからなる群から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項19】
11.8±0.2、15.8±0.2および26.9±0.2゜2θからなる群から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項20】
120℃より前の脱水点を有する請求項1に記載の3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項21】
120℃より前の脱水点、および11.8±0.2、15.8±0.2および26.9±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項22】
実質的に図2に示されるようなX線粉末回折パターンを有する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの結晶形。
【請求項23】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドおよび1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物であって、検出可能量の3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドが、B形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在し、B形が、約120℃より前の脱水点、ならびに11.8±0.2、15.8±0.2および26.9±0.2゜2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンを有する医薬組成物。
【請求項24】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの少なくとも約50%が、B形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在する請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項25】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの少なくとも約90%が、B形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドとして存在する請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項26】
3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドが、実質的に純相のB形結晶性3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドである請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項27】
組成物中に存在する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの量が、約0.1mg〜約1000mgである請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項28】
組成物中に存在する3−[5−クロロ−4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−6−オキソピリミジン−1(6H)−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルベンズアミドの量が、約0.1mg〜約500mgである請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項29】
炎症状態を治療または予防する方法であって、そのような状態または障害を有するか、あるいは起こしやすい対象に治療または予防有効量の請求項23に記載の組成物を投与することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−515963(P2008−515963A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536281(P2007−536281)
【出願日】平成17年10月3日(2005.10.3)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003030
【国際公開番号】WO2006/040649
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(504396379)ファルマシア・アンド・アップジョン・カンパニー・エルエルシー (130)
【Fターム(参考)】