説明

3層構造を有する3次元立体形状織物

【課題】光の遮断率の高いブラインド用に応用可能な3層構造を有する3次元立体形状織物の提供。
【解決手段】本発明により、表面層、中間層、裏面層、と上記表面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と裏面層を連結する第2連結層で製織される3層構造を有する3次元立体形状織物であって、1織機および1工程で製織が可能であり、平面形状と3次元立体形状と間の形状の変化が可能な多層構造の織物が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3層構造を有する3次元的立体形状の発現が可能な織物およびその製造方法に関するものであって、1織機および1工程で製織が可能であり、平面形状と3次元立体形状間の形状の変化が可能な3次元立体形状織物で、中間を構成する織物が多層構造であるため、光の遮断率および断熱効率の高いブラインド用に応用可能な織物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
織物とは、ある原料から製造され、製織(weaving)、編成(knitting)、プレーティング(plaiting)またはブレーディング(braiding)方法によって構成され、繊維の交差(interlock)方法によりフェルト織物が作られる。
【0003】
織物は、基本的に織物、編成物、フェルト、プレート、不織布、接着織物、モールド織物に分けられる。狭い意味の織物(woven)とは、垂直方向の経糸と水平方向の緯糸が直角に交差(interlace)して織物を構成する。織物はアンダーウエアとアウターウエアに最も多く使われる。一方、編成物は1系統の糸がループを作り、これらのループを前後左右方向に互いに組み合わせて編成を構成する。編成物は製編が速く、着用するとだらりと垂れ弾力性がある。また、フェルトとは、1束の繊維を熱、湿気、圧力、叩きによって交差させてフェルトを構成し、糸はここには使われない。また、プレート、ブレード、レースは、数個の糸がある1方向に走行し、1系統の糸が交差して目的とする効果を得る。不織布は、接着材料の応用、または表面の化学作用による付着繊維、または熱可塑性繊維の熱により繊維のウェブまたはシートが互いに付着して織物を構成する。また、接着織物は、1枚または2枚の織物に発泡体を接着して織物を構成する。一般に柔らかくふんわりした触感と効果を有する。最後に、モールド織物は、その面積が押出された元の原料の面積よりも大きい。モールド製品(衣類)はふんわりまたはパイル形態または扁平になっている。これらの製品は着用感が良く身体機能にもよく合い、形が変わり難い。
【0004】
2次元の織物で、その側面を活用したりあるいは使用したりしない。3次元的立体形状を具現するために、縫製やその他の接合法などが用いられる。
【0005】
これを応用した産業用部分において特許文献1には、布地を二重に形成させてから、中央部に移動型ブレードを形成させた後、上記布地とブレードを接合やボンディングにより接着させて使うブラインドが提案されている。上記の方法は、ブレードが水平に移動してメッシュ型織物を通じて光が内部に入り、また、ブレードが垂直に移動する場合は光を遮断して、光量を調節することができ、これを織物のやわらかさとメッシュ構造によりひさしを制御するという利点はあるが、ブレードと織物が粘着剤ないし接着剤により接合されるために、室内環境汚染の原因になり、さらに長期間の使用時には、紫外線による粘着剤の物性の低下により接合状態が低下したり分離したりするという問題点がある。
【0006】
これを克服するために特許文献2には、3次元立体形状織物は、表面層、裏面層、上記表面層と裏面層を連結する中間層から形成され、上記中間層は、第1中間層と第2中間層から形成され、基本的に表面経糸だけからなる表面部と、表面経糸および上記中間層を構成する経糸で製織された表面接結部が順次反復的に形成された表面層と基本的に裏面経糸だけからなる裏面部と、裏面経糸および上記中間層を構成する経糸で形成された裏面接結部が順次反復的に製織された裏面層と中間層を構成する経糸だけで製織され、上記表面接結部および裏面接結部に順次反復的に連結された中間層を含む3次元立体形状織物が提案されている。
【0007】
しかしながら、上記の3次元立体形状織物は、裏面層、中間層、表面層といった単純な構造により様々な具現が困難であり、裏面層と表面層をメッシュ構造で形成する場合は中間層だけが光を遮断しなければならないが、織物の構成上、光の遮断が完璧にできなく、映画館、講義室、プレゼンテーション室、実験室など光を完全に遮断しなければならない室内や光の遮断を完全に遮断しなければならない様々な産業現場では使うことができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国登録特許第3,384,519号
【特許文献2】韓国登録特許第815579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のような問題点を解決するために、本発明の目的は、1織機および1工程で製織が可能であり、平面形状と3次元立体形状と間の形状の変化が可能な3次元立体形状織物で、中間を構成する織物が多層構造であるため、光の遮断率が高く遮断率を調節することができ、保温効果に優れたブラインド用に応用可能な3次元的立体形状の具現が可能な織物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、3層構造を有する3次元立体形状織物において、上記織物は、表面層、中間層、裏面層と上記表面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と裏面層を連結する第2連結層に製織されて形成され、上記第1連結層、第2連結層は、同一角度で傾斜するように製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0011】
また、本発明は、3層構造を有する3次元立体形状織物において、上記織物は、裏面層、中間層、表面層と上記裏面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と表面層を連結する第2連結層に製織され、上記織物を形成する経糸は、裏面層、第1連結層、中間層、第2連結層、表面層を順に形成した後、裏面層に連結されて連結経糸を形成し、さらに裏面層を形成する過程が反復的に行われ、上記経糸は、裏面層、第1連結層、中間層、第2連結層、表面層からそれぞれ始まると同時に順次的に製織され、製織後、上記連結経糸を切断することにより形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0012】
また、上記表面層には、上記連結経糸が別途の緯糸と交差して織物の表面に露出した突出部が形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0013】
また、上記第1連結層、第2連結層は、同一角度で傾斜するように製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0014】
また、本発明は、3層構造を有する3次元立体形状織物において、上記織物は、裏面層、中間層、表面層と上記裏面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と表面層を連結する第2連結層から形成され、上記織物を形成する経糸は、基本的に裏面層、第1連結層、中間層、第2連結層、表面層を順に形成した後、裏面層に連結されて連結経糸を形成し、さらに裏面層を形成する過程が進行し、裏面層から始まる経糸を1、2、3、4、第1連結層から始まる経糸を5、6、中間層から始まる経糸を7、8、第2連結層から始まる経糸を9、10、表面層から始まる経糸を11、12、13、14とすると、経糸1、2、3、4は、裏面層を形成した後表面層を形成し、連結経糸を形成しながら裏面層へ移動する経糸13、14と接すると、経糸3、4は第1連結層を、経糸1、2、13、14は裏面層を形成し、経糸5、6は、第1連結層を形成し、中間層を形成する経糸7、8と接して共に製織されて中間接結部を形成した後、経糸5、6は中間層を、経糸7、8は第2連結層を形成し、経糸11、12、13、14は、表面層を形成し、第2連結層を形成する経糸9、10と接して共に製織されて表面接結部を形成した後、経糸13、14は裏面層と連結し、経糸9、10、11、12は表面層を形成して織物を製織し、製織後、上記連結経糸を切断させることで形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0015】
また、本発明は、3層構造を有する3次元立体形状織物において、上記織物は、表面層、中間層、裏面層と上記表面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と裏面層を連結する第2連結層で製織されて形成され、上記第1連結層と第2連結層は、中間層を基準として相互対称になるように製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0016】
また、本発明は、3層構造を有する3次元立体形状織物において、上記織物は、裏面層、中間層、表面層と上記裏面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と表面層を連結する第2連結層で製織され、上記織物を形成する経糸は裏面層および第1連結層を形成した後、裏面層に連結されて第1連結経糸を形成し、さらに裏面層を形成する過程が反復的に行われる第1グループの経糸と、表面層、第2連結層、中間層を形成した後、表面層に連結されて第2連結経糸を形成し、さらに表面層を形成する過程が反復的に行われる第2グループの経糸とから形成され、上記第1グループの経糸は裏面層、第1連結層からそれぞれ始まると同時に順次的に製織され、上記第2グループの経糸は中間層、第2連結層、表面層からそれぞれ始まると同時に順次的に製織し、製織後上記第1、第2連結経糸を切断させることで形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0017】
また、上記表面層と裏面層に、上記第1、第2連結経糸が別途の緯糸と交差して織物の表面に露出した表面突出部と裏面突出部が形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0018】
また、上記第1連結層と第2連結層は、中間層を基準として相互対称になるように製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0019】
また、3層構造を有する3次元立体形状織物において、上記織物は、裏面層、中間層、表面層と上記裏面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と表面層を連結する第2連結層から形成され、上記織物を形成する経糸は、裏面層、第1連結層を形成した後、裏面層に連結されて第1連結経糸を形成し、さらに裏面層を形成する過程が反復的に行われる第1グループの経糸と、表面層、第2連結層、中間層を形成した後、表面層に連結されて第2連結経糸を形成し、さらに表面層を形成する過程が反復的に行われる第2グループの経糸とから構成され、裏面層から始まる第1グループの経糸を1、2、3、4、第1連結層から始まる第1グループの経糸を5、6、中間層から始まる第2グループの経糸を7、8、第2連結層から始まる第2グループの経糸を9、10、表面層から始まる第2グループの経糸を11、12、13、14とすると、経糸1、2、3、4は、裏面層を形成した後第1連結層及び第1連結経糸を形成し、裏面層と連結される経糸5、6と接すると、経糸3、4は第1連結層を、経糸1、2、5、6は裏面層を形成し、経糸5、6は、第1連結層を形成し、中間層を形成する経糸7、8と第2連結層を形成する経糸9、10と接して共に製織されて中間接結部を形成した後、経糸5、6は第1連結経糸を、経糸7、8は第2連結経糸を、経糸9、10は中間層を形成し、経糸11、12、13、14は、表面層を形成した後第2連結経糸を形成し、表面層と連結される経糸7、8と接すると、経糸13、14は第2連結層を形成し、経糸7、8、11、12は表面層を形成して織物を製織し、製織後上記第1、第2連結経糸を切断させることで形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0020】
また、織物に使われる経糸、緯糸または経糸および緯糸は、低融点糸で製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0021】
また、織物に使われる経糸、緯糸または経糸および緯糸は、低融点糸と難燃糸が混合した原糸または低融点部と難燃部からなる複合繊維で製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0022】
また、上記裏面層、中間層、表面層はメッシュ構造で製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0023】
また、上記第1、第2連結層は、上記裏面層、中間層、表面層よりも織物の密度がより高い構造で製織されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物を提供する。
【0024】
また、上記の3層構造を有する3次元立体形状織物で製造されることを特徴とするブラインドを提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物は、従来の織物の製織方法で製織するものの、2次元的形状に過ぎなかった織物を3次元的立体形状に形状変化が可能だという効果があり、本発明の3次元立体形状織物は、裏面層、中間層、表面層を連結する第1、第2連結層から構成される3層構造であって、ブラインドに使用すると、光を完全に遮断してプロジェクターを使う映画館、講義室、プレゼンテーション室、実験室など光を完全に遮断しなければならない室内などで有用に使用できる。
【0026】
また、本発明の実施例による織物およびその製造方法は、2次元形状と3次元形状への変換により織物のデザイン、深色性および遮光効果をそれぞれ異にすることができ、遮断率を変化させることにより様々に使用できるという効果がある。さらに、本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物は、2次元形状の場合、5重構造でブラインドに使用すると優れた断熱機能および保温効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の望ましい実施例による織物における経糸の進行方向に沿った断面図
【図2】本発明の第1実施例による織物の製織方法を示す断面概念図
【図3】本発明の第1実施例による織物の製織方法を経糸番号で示す断面概念図
【図4】本発明の第1実施例によるまた他の製織方法を示す断面概念図
【図5】本発明の第1実施例によるまた他の製織方法を経糸番号で示す断面概念図
【図6】本発明の第2実施例による織物の製織方法を示す断面概念図
【図7】本発明の第2実施例による織物の製織方法を経糸番号で示す断面概念図
【図8】本発明の第1実施例よる織物の製織方法を示す切断後の断面概念図
【図9】本発明の第1実施例に係る織物の立体形状の発現図
【図10】本発明の第2実施例による織物の製織方法を示す切断後の断面概念図
【図11】本発明の第2実施例に係る織物の立体形状の発現図
【図12】本発明の第1実施例に係る使用状態図
【図13】本発明の第2実施例に係る使用状態図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の添付の図面を参照して、本発明の望ましい一実施例を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0029】
なお、図面中、同一の構成要素または部品に対してはできるだけ同一の符号を付す。また、本発明の説明において、関連する公知の機能あるいは構成についての具体的な説明は、本発明の要旨を明確にするために省略する。
【0030】
本明細書において使われる程度の用語『約』、『実質的に』等は、言及された意味に固有の製造および物質許容誤差が提示される時に、その数値またはその数値に近接した意味として使用し、本発明の理解のために正確にまたは絶対的な数値が言及されている開示内容を非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使用する。
【0031】
本明細書において使われる『織物』とは、狭い意味の織物、編成物、フェルト、プレート、不織布、接着織物、モールド織物の全てを意味する用語として使われる。ただし、本発明の実施例を説明するためには狭い意味の織物(woven)を例として説明する。したがって、本発明による織物の製織方法の説明においては、経糸と緯糸が交差して製織されることは当然であり、本明細書において「経糸だけ製織される」という表現は経糸と緯糸が交差することを意味する。ただし、具体的に緯糸と交差しないという表現がある場合にはこの限りでない。
【0032】
本発明による3層構造を有する3次元立体形状織物は3層構造で形成することができる。実際には図1のように製織されるが、理解のために図2〜図7のように裏面層100、第1連結層200、中間層300、第2連結層400、表面層500を離隔させて説明する。
【0033】
本発明は、図2〜図7に示すように、裏面層、中間層、表面層と裏面層と中間層を連結する第1連結層、中間層と表面層を連結する第2連結層から形成される。上記第1連結層200と第2連結層400は、図2〜図5のように同一角度に傾斜して形成されるように製織でき、図6、図7のように中間層300を基準として相互対称になるように製織することができる。
【0034】
図2〜図5のように、本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物における第1連結層200と第2連結層400を同一角度に傾斜するように製織する第1実施例による3次元立体形状織物を形成する経糸は、基本的に裏面層100、第1連結層200、中間層300、第2連結層400、表面層500を順に形成した後、再び裏面層100に連結されて連結経糸600を形成し、さらに裏面層100を形成する過程が反復的に行われて織物を形成することになる。
【0035】
上記経糸は、裏面層100、第1連結層200、中間層300、第2連結層400、表面層500からそれぞれ始まると同時に順次的に製織される。すなわち、本発明の第1実施例による3層構造を有する3次元立体形状織物を形成する経糸は、全て同一の運動により製織されるが、その開始点が異なり、それぞれの層が順次的に進行して3層構造を有する3次元立体形状織物を製造する。
【0036】
本発明は、製織方法により上記中間層300を形成する経糸と第1連結層200を形成する経糸が接して中間接結部310を形成し、表面層500を形成する経糸と第2連結層400を形成する経糸が接して表面接結部510を形成したり、上記裏面層100を形成する経糸と表面層500を形成し、連結経糸600が裏面層100と接する経糸と裏面接結部110を形成し、中間層300を形成する経糸と第1連結層200を形成する経糸が接して中間接結部310を形成することができる。
【0037】
上記接結部は、他の部位より織物の密度が高く製織された3層構造を有する3次元立体形状織物の形態安定性を高めることができるものであり、本発明では、製織方法により裏面層100や表面層500に接結部が形成されないことがある。したがって接結部が形成されない時には、上記裏面層100または表面層500に織物の密度をより高い構造にしたり、または太い緯糸を使って裏面接結部110または表面接結部510を形成することが望ましい。
【0038】
本発明の第1実施例は、図2に示す1つの第1連結層200と第2連結層400が含まれたA区間が反復的に形成されて織物が構成される形態で、本発明における3層構造を有する3次元立体形状織物を形成する経糸は、裏面層100を2区間形成し第1連結層200、中間層300、第2連結層400を形成し、表面層500を2区間形成した後、再び裏面層100に連結されてさらに裏面層100を形成するといった反復的な過程が、裏面層100、第1連結層200、中間層300、第2連結層400、表面層500からそれぞれ始まると同時に順次的に製織される。
【0039】
図3は、本発明に係る第1実施例の製織方法を綜絖番号で単純化した図であり、裏面層から始まる経糸を1、2、3、4、第1連結層から始まる経糸を5、6、中間層から始まる経糸を7、8、第2連結層から始まる経糸を9、10、表面層から始まる経糸を11、12、13、14とすると、A区間の製織方法は次の通りである。
【0040】
上記経糸1、2、3、4は、あらかじめ設計された長さ分だけ裏面層100を形成した後、裏面層100と同じ長さの表面層500を形成し、連結経糸600を形成しながら裏面層100へ移動する経糸13、14と接すると、経糸3、4は第1連結層200を、経糸1、2、13、14は引き続き裏面層100を形成することになる。
【0041】
上記経糸5、6は、第1連結層200を形成し、中間層300を形成する経糸7、8と接して共に製織されて中間接結部310を形成した後、経糸5、6は中間層300を、経糸7、8は第2連結層400を形成することになる。
【0042】
上記経糸11、12、13、14は、表面層500を形成し、第2連結層400を形成する経糸9、10と接して共に製織されて表面接結部510を形成した後、経糸13、14は裏面層100と連結され、その他の経糸9、10、11、12は表面層を引き続き形成することになる。
【0043】
上記の製織方法は、B、C区間でも経糸番号だけが異なるだけで、同じ位置の経糸は同一の過程で本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物を製造する。
【0044】
上記のように製織された本発明の織物は、連結経糸600によって裏面層100と表面層500が連結されているため、3次元立体形状を具現できないため、製織後に連結経糸600を切断(除去)しなければならない。
【0045】
図8は、上記連結経糸600を除去した状態の織物を示す図である。上記連結経糸が除去されることで、裏面層100、中間層300、表面層500は、第1連結層200、第2連結層400により互いに連結された形態で3層構造を有する3次元的立体的形状の発現が可能になる。
【0046】
上記のように形成された連結経糸600をより簡単に除去するために、上記連結経糸600を表面層上に露出させて突出部700を形成する。上記突出部700は、図2の部分拡大図のように、連結経糸600を2本の緯糸で上下方に巻き付ける形態で突出部700を形成して表面層の表面に突出させる。
【0047】
上記のように表面層500に露出した連結経糸600は緯糸により固定されており、上記緯糸は幅方向に連続的に上記連結経糸600(除去用緯糸)とともに露出している。上記表面に露出した除去用緯糸を上昇させて除去する場合、上記緯糸に共に交差している連結経糸600も共に上昇し、それぞれの接結部で切断が行われて上記緯糸と共に連結経糸600は全て除去できる。
【0048】
上記の製織方法により製造された3層構造を有する3次元立体形状織物は、中間層300と表面層500に中間接結部310及び表面接結部510が形成される。
【0049】
図4、図5は、本発明の第1実施例の他の製織方法により裏面接結部110と中間接結部310が形成されて製織される3層構造を有する3次元立体形状織物を示す図であり、本実施例においても織物を形成する経糸は、裏面層100を2区間形成し、第1連結層200、中間層300、第2連結層400を形成し、表面層500を2区間形成した後、再び裏面層100に連結されてさらに裏面層100を形成する反復的な過程が、裏面層100、第1連結層200、中間層300、第2連結層400、表面層500がそれぞれ始まると同時に順次的に製織されるものの、上記表面層を形成する経糸が裏面層100と連結されて連結経糸600を形成する地点が異なる。
【0050】
図5は、本発明に係る第1実施例の他の製織方法を綜絖番号で単純化した図であり、裏面層100から始まる経糸を1、2、3、4、第1連結層200から始まる経糸を5、6、中間層300から始まる経糸を7、8、第2連結層400から始まる経糸を9、10、表面層500から始まる経糸を11、12、13、14とすると、経糸1、2、3、4は、裏面層100及び表面層500を形成し、連結経糸600を形成しながら裏面層100へ移動する経糸13、14と接して共に製織されて裏面接結部110を形成した後、経糸3、4は第1連結層200を、その他の経糸1、2、13、14は裏面層100を形成する。
【0051】
上記経糸5、6は、第1連結層200を形成し、中間層300を形成する経糸7、8と接して共に製織されて中間接結部310を形成した後、経糸5、6は中間層300を、経糸7、8は第2連結層400を形成する。
【0052】
上記経糸11、12、13、14は、表面層500を形成した後、第2連結層400を形成する経糸9、10と接すると、経糸13、14は裏面層100と連結し、経糸9、10、11、12は表面層500を形成する。上記の実施例で製造された織物も、上記の実施例のように連結経糸600を除去しなければならなく、連結経糸600の除去は上述の方法によって可能である。
【0053】
上記の第1実施例で製織された3層構造を有する3次元立体形状織物も、表面層500に突出部を形成して連結経糸600を簡単に除去できる。
【0054】
上記のように、第1実施例による3次元立体形状織物の連結経糸を除去して立体形状を発現させると、図9のように3層構造の3次元立体形状織物として表れる。
【0055】
図12は、本発明の第1実施例による織物の使用状態を示す図であり、表面層を上昇させて織物に立体的形状を発現したものを示す図である。
【0056】
本発明に係る3層構造の3次元立体形状織物は、上記の第1実施例の説明のように、第1連結層200と第2連結層400が同一角度で傾斜するように形成でき、図6、図7のように中間層300を基準として相互対称になるように製織することができる。
【0057】
図6、図7のように、本発明の3層構造を有する3次元立体形状織物の第1連結層200と第2連結層400が中間層300を基準として相互対称になるように製織する第2実施例による3次元立体形状織物は、図6に示す1つの第1連結層200と第2連結層400が含まれたA区間が反復的に形成されて織物が構成される形態である。
【0058】
第2実施例における3層構造を有する3次元立体形状織物を形成する経糸は、裏面層100、第1連結層200を形成した後、裏面層100に連結されて第1連結経糸610を形成し、さらに裏面層100を形成する過程を経る第1グループの経糸と、表面層500、第2連結層400、中間層300を形成した後、表面層500に連結されて第2連結経糸630を形成し、さらに表面層を形成する過程を経る第2グループの経糸とから構成され、上記第1グループの経糸と第2グループの経糸はそれぞれ反復的に進行する。
【0059】
また、上記第1グループの経糸は裏面層100、第1連結層200からそれぞれ始まると同時に順次的に製織し、上記第2グループの経糸は中間層300、第2連結層400、表面層500からそれぞれ始まると同時に順次的に製織されて織物を製織する。
【0060】
上記第1、第2グループ間の経糸を第1連結層200と第2連結層400に互いに接合させ、2つのグループ間の経糸を連結して3層構造を有するようにする。上記2つのグループ間の連結は、第1連結層200と第2連結層400が中間層で互いに接するように形成し、中間層300には第1連結層200と第2連結層400を形成する経糸と中間層300を形成する経糸が接して中間接結部310を形成し、2つのグループ間の経糸を接合して3層構造を有する3次元立体形状織物を製織することが望ましい。
【0061】
上記中間接結部310は、他の部位より織物の密度が高く製織された3層構造を有する3次元立体形状織物の形態安定性を高めることができるものであり、本発明の織物は裏面層100と表面層500に接結部が形成されない。したがって、図に示すように、上記裏面層100または表面層500に織物の密度をより高い構造にしたり、または太い緯糸を使って裏面接結部110または表面接結部510を形成して織物の形態安定性を高めることができる。
【0062】
上記のように2つのグループの経糸で製織される織物は、製織後上記第1、第2連結経糸を切断させることで立体形状が具現される。
【0063】
図7は、本発明に係る第2実施例の製織方法を経糸番号で単純化した図であり、裏面層から始まる第1グループの経糸を1、2、3、4、第1連結層から始まる第1グループの経糸を5、6、中間層から始まる第2グループの経糸を7、8、第2連結層から始まる第2グループの経糸を9、10、表面層から始まる第2グループの経糸を11、12、13、14とすると、A区間の製織方法は次の通りである。
【0064】
上記経糸1、2、3、4は、あらかじめ設計された長さだけ裏面層100を形成した後、第1連結層200及び第1連結経糸610を形成し、裏面層100と連結される経糸5、6と接すると、経糸3、4は第1連結層200を、その他の経糸1、2、5、6は裏面層100を形成することになる。
【0065】
上記経糸5、6は、第1連結層200を形成し、中間層300を形成する経糸7、8と第2連結層400を形成する経糸9、10と接して共に製織されて中間接結部310を形成した後、経糸5、6は第1連結経糸610を、経糸7、8は第2連結経糸630を、経糸9、10は中間層300を形成することになる。
【0066】
上記経糸 11、12、13、14は、表面層500を形成した後第2連結経糸630を形成し、表面層500と連結される経糸7、8と接すると、経糸13、14は第2連結層400を、その他の経糸7、8、11、12は表面層500を形成することになる。
【0067】
上記の製織方法は、B、C区間でも経糸番号だけが異なるだけで、同じ位置の経糸は同一の過程で本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物を製造する。
【0068】
すなわち、第1グループの経糸は、2区間の裏面層100を形成し、第1連結層200を形成した後、第1連結経糸610が再び裏面層100と接して裏面層100を形成する3区間を周期で繰り返し、第2グループの経糸は、2区間の表面層500、第2連結層400、中間層300を形成した後、第2連結経糸が再び表面層500に接して表面層500を形成する4区間を周期で繰り返して織物を製織する。
【0069】
上記のように製織された本発明の織物は、第1、第2連結経糸610、630により裏面層100と表面層500が連結されているため、3次元立体形状を具現できないため、製織後に第1、第2連結経糸610、630を切断(除去)しなければならない。
【0070】
上記のように形成された第1、第2連結経糸610、630をより簡単に除去するために、上記第1、第2連結経糸610、630を裏面層100、表面層500の表面上に露出させて裏面突出部710と表面突出部730を形成する。上記裏面突出部710および表面突出部730は、図6の部分拡大図のように、第1、第2連結経糸610、630を2本の緯糸で上下方向に巻き付ける形態で裏面突出部710及び表面突出部730を形成して、裏面層100と表面層500の表面に突出させることができる。
【0071】
上記のように裏面層100と表面層500に露出した第1、第2連結経糸610、630は緯糸により固定されており、図6に示すように、上記緯糸は幅方向に連続的に上記第1、第2連結経糸610、630(除去用緯糸)とともに露出している。上記露出した除去用緯糸を上昇させて除去する場合、上記緯糸に一緒に交差している第1、第2連結経糸610、630も共に上昇し、それぞれの接結部で切断が行われて上記緯糸と共に第1、第2連結経糸610、630は全て除去できる。
【0072】
また、上記第1実施例の連結経糸600も上記のような方法で突出部を形成して除去できる。
【0073】
図10は、上記第1、第2連結経糸610、630を除去した状態の織物を示す。上記第1、第2連結経糸610、630が除去されることで、裏面層100、中間層300、表面層500は、第1連結層200、第2連結層400により互いに連結された形態で3層構造を有する3次元的立体的形状の発現が可能になる。
【0074】
図11は、第2実施例による3次元立体形状織物の連結経糸を除去して立体形状を発現した図であり、図13は、本発明の第2実施例による織物の使用状態を示す図であって、表面層を上昇させて織物に立体的形状を発現したものを示す。
【0075】
上述した本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物をブラインドに使う場合、第1実施例による3層構造を有する3次元立体形状織物は、裏面層100を固定し、中間層300および表面層500の高さを調節して遮光率を調節することができ、第2実施例による3層構造を有する3次元立体形状織物は、裏面層100を固定し、中間層300および表面層500の高さを調節して遮光率を調節することができ、また中間層を固定し、裏面層100および表面層500の高さを調節して遮光率を調節することもできる。
【0076】
上述した本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物の形態安定性をより改善したり、剛性(stiffness)を向上するために熱処理工程を行うことができる。望ましくは、切断段階前に熱処理を行って織物に剛性を付与することができる。これは、熱処理前に切断段階を行うと、多層織物が密着した状態で切断のような過激な作用が織物に加えられることで織物損傷が発生するためである。
【0077】
そのために上記経糸および/または緯糸に低融点糸を使って製織することができる。上記低融点糸は、分子構造の改質、共重合、ブレンディング、紡糸工程制御、複合紡糸からなる方法から選択された1以上の方法により意図的に融点を低くし、約120〜190℃の温度範囲内で熱処理を加える場合、表面が微細に融着される物性を有した原糸であればいずれも可能である。具体的に韓国登録特許第289414号に提案されたテレフタル酸またはこれのエステル形成誘導体とエチレングリコールとネオペンチルグリコールを共重合させて製造したコポリエステル系バインダー繊維を使うこともできる。また、複合紡糸によって製造された低融点糸が使用可能であるが、上記低融点糸は芯部が支持の役割をし、被覆部が熱処理時に融着される部分であって、韓国登録特許第587122号に提案された低融点成分と高融点成分からなり、上記低融点成分が繊維方向に繊維表面の少なくとも一部を連続的に形成し、ガラス移転温度が60℃以上であり、50〜70モル%がポリエチレンテレフタレート単位からなっている共重合ポリエステル80〜99重量%とポリオレフィン20〜1重量%との混合物で構成された熱融着性複合繊維を使うこともできる。
【0078】
一方、経糸および/または緯糸を低融点糸と難燃糸を混合して使うこともでき、低融点部と難燃部から形成された複合繊維(被覆−芯型、分割型、多重海島型など)やあるいは低融点糸と難燃糸の混紡糸も可能である。この場合、産業用素材として特にカーテン地やブラインド用への活用が可能である。この時、上記低融点部と難燃部または低融点糸と難燃糸の割合は約15:85〜50:50重量%が望ましい。難燃部(糸)が上記割合未満で含まれると難燃効果が低下し、上記範囲を超過して含まれると熱処理時低融点部(糸)の融着程度が低く、織物に剛性付与効果が僅かであるという欠点がある。
【0079】
本発明による織物は、上記裏面層、中間層、表面層、第1連結層、第2連結層はそれぞれ組織の密度を異にして製織できる。例えば、裏面層、中間層、表面層をメッシュ構造で製織し、第1、第2連結層をこれよりもさらに密度の高い構造で形成する場合、上記織物から立体的形状が発現しない場合には織物を境として内外部が互いに露出しない構造であるが、本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物が立体的形状を発現する場合、第1、第2連結層が裏面層、中間層、表面層に対して垂直形態に移動し、これにより、裏面層、中間層、表面層のメッシュ構造により織物の内外部が互いに露出される構造が実現される。
【0080】
これは遮光や保安素材への活用可能性を意味し、衣類素材としても新たな機能を発現することができる。そのために裏面層、中間層、表面層において経糸と緯糸の間隔を0.2〜2mmで位置させるとより一層望ましい効果を発現することができる。また、本発明による織物は、上記表面層、裏面層、中間層、第1連結層、第2連結層の組織構造やデザインを異にして製織できることは勿論である。
【0081】
さらに、本発明に係る3層構造を有する3次元立体形状織物を、使用用途に応じて防炎処理して火災の危険性を最小化させることが望ましい。
【符号の説明】
【0082】
100 裏面層
110 裏面接結部
200 第1連結層
300 中間層
310 中間接結部
400 第2連結層
500 表面層
510 表面接結部
600 連結経糸
610 第1連結経糸
630 第2連結経糸
700 突出部
710 裏面突出部
730 表面突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3層構造を有する3次元立体形状織物において、
上記織物は、裏面層、中間層、表面層と上記裏面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と表面層を連結する第2連結層から形成され、
上記織物を形成する経糸は、基本的に裏面層、第1連結層、中間層、第2連結層、表面層を順に形成した後、裏面層に連結されて連結経糸を形成し、さらに裏面層を形成する過程が行われ、
裏面層から始まる経糸を1、2、3、4、第1連結層から始まる経糸を5、6、中間層から始まる経糸を7、8、第2連結層から始まる経糸を9、10、表面層から始まる経糸を11、12、13、14とすると、
経糸1、2、3、4は、裏面層を形成した後表面層を形成し、連結経糸を形成しながら裏面層100へ移動する経糸13、14と接すると、経糸3、4は第1連結層を、経糸1、2、13、14は裏面層を形成し、
経糸5、6は、第1連結層を形成し、中間層を形成する経糸7、8と接して共に製織されて中間接結部を形成した後、経糸5、6は中間層を、経糸7、8は第2連結層を形成し、
経糸11、12、13、14は、表面層を形成し、第2連結層を形成する経糸9、10と接して共に製織されて表面接結部を形成した後、経糸13、14は裏面層と連結され、経糸9、10、11、12は、表面層を形成して織物を製織し、製織後上記連結経糸を切断させることから形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項2】
上記表面層には、上記連結経糸が別途の緯糸と交差して織物の表面に露出した突出部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項3】
上記第1連結層、第2連結層は、同一角度に傾斜するように製織されることを特徴とする請求項1に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項4】
3層構造を有する3次元立体形状織物において、
上記織物は、裏面層、中間層、表面層と上記裏面層と中間層を連結する第1連結層、上記中間層と表面層を連結する第2連結層から形成され、
上記織物を形成する経糸は、裏面層、第1連結層を形成した後、裏面層に連結されて第1連結経糸を形成し、さらに裏面層を形成する過程が反復的に行われる第1グループの経糸と、表面層、第2連結層、中間層を形成した後、表面層に連結されて第2連結経糸を形成し、さらに表面層を形成する過程が反復的に行われる第2グループの経糸とから構成され、
裏面層から始まる第1グループの経糸を1、2、3、4、第1連結層から始まる第1グループの経糸を5、6、中間層から始まる第2グループの経糸を7、8、第2連結層から始まる第2グループの経糸を9、10、表面層から始まる第2グループの経糸を11、12、13、14とすると、
経糸1、2、3、4は、裏面層を形成した後第1連結層及び第1連結経糸を形成し、裏面層と連結される経糸5、6と接すると、経糸3、4は第1連結層を、経糸1、2、5、6は裏面層を形成し、
経糸5、6は、第1連結層を形成し、中間層を形成する経糸7、8と第2連結層を形成する経糸9、10と接して共に製織されて中間接結部を形成した後、経糸5、6は第1連結経糸を、経糸7、8は第2連結経糸を、経糸9、10は中間層を形成し、
経糸11、12、13、14は、表面層を形成した後第2連結経糸を形成し、表面層と連結される経糸7、8と接すると、経糸13、14は第2連結層を形成し、経糸7、8、11、12は、表面層を形成して織物を製織し、製織後上記第1、第2連結経糸を切断させることから形成されることを特徴とする3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項5】
上記表面層と裏面層に、上記第1、第2連結経糸が別途の緯糸と交差して織物の表面に露出した表面突出部と裏面突出部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項6】
上記第1連結層と第2連結層は、中間層を基準として相互対称になるように製織されることを特徴とする請求項4に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項7】
織物に使われる経糸、緯糸または経糸および緯糸は、低融点糸で製織されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項8】
織物に使われる経糸、緯糸または経糸および緯糸は、低融点糸と難燃糸が混合した原糸、または低融点部と難燃部からなる複合繊維で製織されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項9】
上記裏面層、中間層、表面層はメッシュ構造で製織されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項10】
上記第1、第2連結層は、上記裏面層、中間層、表面層よりも織物の密度がより高い構造で製織されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物。
【請求項11】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の3層構造を有する3次元立体形状織物で製造されることを特徴とするブラインド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−197552(P2012−197552A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−129701(P2012−129701)
【出願日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【分割の表示】特願2010−113195(P2010−113195)の分割
【原出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(509284082)ウーングジン ケミカル カンパニー,リミテド (7)
【出願人】(509284071)ユーイル コーポレーション カンパニー,リミテド (5)
【Fターム(参考)】