説明

3,4−プロピノペルヒドロプリンを含む医薬組成物及び神経伝達遮断に対するその使用

【課題】神経伝達遮断により眼瞼痙攣、斜視、局所ジストニア、括約筋弛緩(アカラシア及び裂肛)、多汗症、膀胱弛緩、筋痙攣に伴う疼痛の管理、筋痙攣、創傷治癒力の向上、及び顔のしわの疾患治療に利用することができる組成物の提供。
【解決手段】ゴニオトキシン1、ゴニオトキシン2、ゴニオトキシン3、ゴニオトキシン4、ゴニオトキシン5、サキシトキシン及びネオサキシトキシンなどの三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンを有する医薬組成物並びに化粧用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複素環式グアニジン型化合物を含む医薬組成物及び神経伝達遮断に対するその使用に関するものである。具体的には、本発明は、三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンと神経伝達遮断に対するその使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人の首や顔へのしわの出現は、社会からはネガティブな審美的効果と見做される。これらしわの現れは顔の老化を反映し、人の老化に対する主観的認識を増大させる。文明が始まって以来、この問題を軽減するため、天然あるいは合成の化学化合物が使用され、処置の方法が開発されてきた(すなわち、形成外科)。例えば、形成外科医や美容施設で、顔のしわを取り除くことで顔を若返らせる医薬組成物として、A型ボツリヌス毒素が試みられ、使用されてきた。A型ボツリヌス毒素は、化学的除神経(chemiodenervation)、つまり神経筋プレート(neuromuscular plate)で神経伝達物質アセチルコリンのシナプス前放出を遮断し、そのため神経筋の伝達に干渉し、筋肉を麻痺させ、4ヵ月までの期間筋肉の収縮を阻害することによって作用する、神経毒素である。人の顔に局所的に注入した場合の効果は、前記毒素を注入してから7〜10日以内に現れる顔の若返りであり、約4ヵ月間効果が持続する。A型ボツリヌス毒素は、筋痙攣、局所ジストニア、括約筋弛緩(アカラシア及び裂肛)、多汗症、及び膀胱弛緩に伴う疾患の治療に用いられてきた。
【0003】
A型ボツリヌス毒素は顔の若返りに効果的であるが、本来は不安定な酵素である。このように不安定なため、ボツリヌス毒素の使用と取り扱いは、複雑であまり望ましくないものである。実際、使用前に凍結する必要があり、容器開封後4時間以内に使用しなければならない。A型ボツリヌス毒素は酵素であるため、連続注入によるその使用を妨げる抗体が生成し、アレルギー反応も誘導する可能性がある。さらに、その結果が見られるのは7〜10日後になり、すぐに結果を期待している患者にとっては望ましくないものである。従って、安定しており、即効性があり、酵素ではない、顔の若返り薬が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的に従って、新規の医薬組成物及びその方法が提供される。本発明の1つの側面では、少なくとも1つの三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンの有効量を有し、神経伝達を阻害する医薬組成物が提供される。
【0005】
本発明の第2の側面では、有効量の本発明の組成物及び顔用クリームを有する、顔の若返り用製剤が提供される。
【0006】
本発明の第3の側面では、有効量の本発明の医薬組成物及びニューロンを接触させることを有する、神経伝達を阻害する方法が提供される。
【0007】
本発明の第4の側面では、有効量の本発明の医薬組成物及び筋肉を接触させることを有する、筋肉を阻害する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、ヒトの顔面治療に用いる注入パターンを図示するものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明によれば、複素環式グアニジン型化合物、より具体的には、三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンを有する組成物は、いかなる手術も行わず、いかなる副作用、アレルギー、免疫拒絶、血腫も生じずに、多くの美容あるいは臨床応用に利用可能であることが発見されている。本発明の組成物は、眼瞼痙攣、斜視、局所ジストニア、括約筋弛緩(アカラシア及び裂肛)、多汗症、膀胱弛緩、筋痙攣に伴う疼痛の管理、筋痙攣、創傷治癒力の向上、及び顔のしわの疾患治療に利用することができるが、これだけに限定されるものではない。本発明の筋弛緩は即効性があり、通常は5分未満で弛緩がみられる。
【0010】
本発明の組成物は、下記構造
【0011】
【化1】

【0012】
で表される少なくとも1つの有効量の三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンであり、ここで、R及びRが個別にH或いはOHであり、R及びRが個別にH或いはOSOであり、Rが個別にCOONH、OH、H、COONHSO、或いはCOOCHである化合物と、薬学的に許容できる担体と、を有する医薬組成物である。
【0013】
これらの三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンは渦鞭毛藻類や、ラン藻類から精製し、高度に汚染された軟体類でも蓄積されることがあり、局所的に注入した場合、一時的な筋弛緩剤にもなる。水だけに制限されるものではないが、水などの薬学的に許容できる担体を用いることができる。本発明の化合物は、通常、酢酸あるいは0.09%の塩化ナトリウムの溶液に希釈する。
【0014】
本明細書で用いられている「有効量」とは、神経筋プレート中の神経伝達物質アセチルコリンのシナプス前放出を遮断し、そのため伝達に干渉し、筋肉を麻痺させ、筋肉の収縮を妨げ、収縮した筋肉を弛緩させることによって神経伝達を阻害するのに十分な量のことである。例えば、本発明の組成物の有効量は、三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンの溶液1ミリリットル当たり、40単位の100〜800マイクロリットルの用量である。本発明組成物の量の活性単位は、マウスの脚にある大腿二頭筋の筋収縮を1.5〜2.0時間遮断するために必要な量である。本発明の化合物は、通常、10mM(ミリモル)、pH4の酢酸溶液で希釈される。本発明の1つの特別な実施例では、本発明の組成物は10mM、pH4の酢酸溶液1ミリリットル当たり、40単位を有する。
【0015】
本発明の1つの実施例では、下記の表1を参照して、本発明の医薬組成物はサキシトキシンを有する。本発明の第2の実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン2を有する。本発明の第3の実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン3を有する。本発明の第4の実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン4を有する。本発明の第5の実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン5を有する。本発明の第6の実施例では、本発明の医薬組成物はネオサキシトキシンを有する。本発明の第7の実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン1を有する。本発明の第8の実施例では、本発明の医薬組成物はデカルバモイルサキシトキシンを有する。
【0016】
【表1】

【0017】
本発明の特別な実施例では、前記医薬組成物は三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンの混合物を有する。前記化合物は精製して個別に用いるか、一緒に混合される。1つの好適な実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン2とゴニオトキシン3とサキシトキシンとの混合物を有する。別の好適な実施例では、本発明の医薬組成物はゴニオトキシン4とゴニオトキシン1とゴニオトキシン5とゴニオトキシン3とゴニオトキシン2との混合物を有する。さらに別の好適な実施例では、本発明の医薬組成物はネオサキシトキシンとゴニオトキシン2との混合物を有する。さらに別の好適な実施例では、本発明の医薬組成物はサキシトキシンとネオサキシトキシンとデカルバモイルサキシトキシンとゴニオトキシン3とゴニオトキシン2との混合物を有する。三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンの他の混合物及び組み合わせも本発明の範囲内であることは、当業者によって理解されるべきでものである。
【0018】
本発明の1つの実施例では、本発明の化合物を有効量のA型ボツリヌス毒素と組み合わせて用いる。この実施例では、本発明の医薬組成物は有効量のA型ボツリヌス毒素及び少なくとも1つの三環式3,4−プロピノペルヒドロプリンの有効量を有する。前記の組み合わせでは、A型ボツリヌス毒素を利用する本発明の化合物を、美容あるいは臨床応用の全てに用いることが可能であり、例えば、眼瞼痙攣、斜視、局所ジストニア、括約筋弛緩(アカラシア及び裂肛)、多汗症、膀胱弛緩、筋痙攣に伴う疼痛の管理、筋痙攣、創傷治癒力の向上、及び顔のしわの除去に用いることができる。
【0019】
このような本発明の医薬組成物は、眼瞼痙攣、斜視、局所ジストニア、括約筋弛緩(アカラシア及び裂肛)、多汗症、膀胱弛緩、筋痙攣に伴う疼痛の管理、筋痙攣、創傷治癒力の向上、顔のしわの除去、及びこれだけに限られるものではないが、多くの美容及び臨床応用に用いることができる。一般的に、本発明の医薬組成物は製剤の形で局所に注入する。製剤を形成するには、本発明の医薬組成物の有効量を、補助剤を備えた顔用クリームに加える。A型ボツリヌス毒素と異なり、これらの製剤は室温で安定し、冷蔵を必要とせず、滅菌でき、抗体を生成せず、ペプチド性ではなく、即効性、且つ副作用を生じずに繰り返し注入できる。
【0020】
理論に縛られる必要はないが、局所に注入する場合、これらの化合物は神経インパルス、つまり神経伝達の広がりを遮断し、逆に単一の生物分子受容体、つまりすべてのニューロン及び興奮性細胞にある電位依存性ナトリウムチャネルに結合することによって、鎮痙作用をもたらす。このチャネルに結合することによって、ナトリウムの神経細胞への入口がなくなり、脱分極が起こらず、そのためインパルスの伝搬が停止する。この作用機序では、前記神経筋プレートの神経伝達物質アセチルコリンのシナプス前放出を遮断し、そのため神経伝達を阻害し、筋肉を麻痺させ、筋肉の収縮を妨げるか或いは病的問題により収縮した筋肉を弛緩させる。この機序は、すべてがしわの形成に関連し、しわの原因となっている顔の筋肉の一部を収縮させず、それによって顔の若返りに求められる作用を生み出す為、特に美容目的に効率的である。
【0021】
本発明の医薬組成物は、麻痺される或いは収縮が阻害される筋肉の周囲に局所的に注入する。この使用では、筋肉の周囲、特に神経支配が最も多い部位の周囲では、異なる場所に1ミリリットルを超えない量とする必要がある。本発明の組成物量の活性単位は、マウスの脚にある大腿二頭筋の収縮を1.5〜2時間遮断するために必要な量である。好ましい用量は、筋肉のサイズと、灌流(irrigation)及び解剖学的部位によって、注入部位1箇所当たり100〜800マイクロリットルであるが、20〜40単位/ミリリットルの濃度を維持する。この効果はすぐに明らかとなり、通常は注入後最長でも30秒で生じる。最大効果は15分以内に見ることができる。その有効期間は、投与する量、問題になっている筋肉、また投与する量と特定の組成物によって決定される。これは、すべての臨床応用と病態に当てはまるパターンである。前記の注入は1ミリリットルのツベルクリン型使い捨て注射器を用い、27〜30ゲージの針で行うことができる。斜視の症例では、50〜100マイクロリットルの容積に20〜40単位の用量を括約筋に注入することができる。本発明の医薬組成物の使用は、12歳を超える患者に限られる。妊婦に対する禁忌はない。
【0022】
以下の例を参照することによって、本発明の利点を認めることができ、これは本発明を説明することを意図したものであって、いかなる方法においても制限されるものではない。
【0023】

注入前に、治療を行う人の写真記録をとり、まず安静なリラックスした顔、次にしかめっ面で最大限顔を収縮させた写真を撮る。次に、前記製剤を注入する、その人の額と側面2箇所に氷を当てる。図2を参照し、注入は特定のパターンに従う必要がある。図2に示した黒い点それぞれのそばに一定量を注入する。医薬組成物は、ゴニオトキシン2とゴニオトキシン3とサキシトキシンの混合物(2:1:1容積/容積)を含む医薬組成物を40単位/ミリリットルの用量で有する。1ミリリットルのツベルクリン型使い捨て注射器と27〜30ゲージの針で1回ずつ注入する。注入後、注入した所をジアルコール或いはその他の消毒液に浸したガーゼで消毒する。顔の治療を終えるのに必要な総量は、1.7ミリリットルである。
【0024】
予想される結果は、顔を安静にしている時、すぐには顔をしかめて線を示すことができない点である。顔用のクリームマスクをしている時に感じるのと同様に、顔が伸びた感じがする。その後、注入した部位に5分間氷を当てる。氷を当ててから30分後、患者は顔が伸びた感覚に慣れてくる。この時点において、患者には、目に見えるしわもなく、若返った表情で、顔にシミや血腫もなく、完全に正常で退院する。注入した患者がどの程度リラックスできたかによるが、顔の色は通常20分以内に戻る。この注入処置全体でせいぜい10分かかる程度で、処置には針と注入溶液による非常にわずかな痛みを伴う程度である。この痛みは、注射器を抜くとすぐに消える。いかなる種類の外傷もなく、いかなる後遺症もない。前記患者は、翌日及びその後15日毎に診察すればよい。この用量においては、効果は1ヶ月持続する。最初の1ヶ月後、治療を必要なだけ繰り返すことができる。
【0025】
上述の点を考慮すると、本発明の目的及び特徴すべてが達成されることが分かり、他にも有利な結果が得られる。本明細書に含まれる本発明の例と説明は、単に例示的であって、限定的意味を意図するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経伝達を阻害する医薬組成物であって、当該組成物は、以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化2】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものであり、
当該組成物は、この組成物の50〜1000マイクロリットルあたり前記少なくとも1つの化合物を20〜40単位(ユニット)含むものであり、活性単位はマウスの下腿二頭筋(crural bicepts)の筋収縮を1.5〜2.0時間阻害するのに有効な量である、組成物。
【請求項2】
請求項1記載の組成物において、前記化学式(I)の化合物は、ゴニオトキシン1、ゴニオトキシン2、ゴニオトキシン3、ゴニオトキシン4、ゴニオトキシン5から選択されるものである、組成物。
【請求項3】
請求項1記載の組成物において、前記化学式(I)の化合物は、サキシトキシン及びネオサキシトキシンから選択されるものである、組成物。
【請求項4】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン2、ゴニオトキシン3、及びサキシトキシンの混合物を含むものである、組成物。
【請求項5】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン2及びネオサキシトキシンの混合物を含むものである、組成物。
【請求項6】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン5を含むものである、組成物。
【請求項7】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン1、ゴニオトキシン2、ゴニオトキシン3、ゴニオトキシン4、及びゴニオトキシン5の混合物を含むものである、組成物。
【請求項8】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン1を含むものである、組成物。
【請求項9】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン2を含むものである、組成物。
【請求項10】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン3を含むものである、組成物。
【請求項11】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン4を含むものである、組成物。
【請求項12】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、サキシトキシンを含むものである、組成物。
【請求項13】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ネオサキシトキシンを含むものである、組成物。
【請求項14】
請求項1記載の組成物において、この組成物は、ゴニオトキシン1、ゴニオトキシン2、ゴニオトキシン3、ゴニオトキシン4、及びゴニオトキシン5から選択される異なる2つの化合物の混合物を含むものである、組成物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1つに記載の組成物において、前記担体は水である、組成物。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1つに記載の組成物において、前記担体は0.09%の塩化ナトリウムである、組成物。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか1つに記載の組成物において、前記担体は酢酸である、組成物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1つに記載の組成物において、この組成物は、全溶液1ミリリットルあたり、当該化合物を20〜40単位(ユニット)の化合物を含むものである、組成物。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1つに記載の組成物において、この組成物は、さらに、A型ボツリヌストキシンを含むものである、組成物。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の組成物において、この組成物は、さらに、顔用クリームを含むものである、組成物
【請求項21】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の組成物において、前記20〜40活性単位は、前記組成物の50〜100マイクロリットル中に存在しているものである、組成物。
【請求項22】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の組成物において、前記20〜40活性単位は、前記組成物の100〜800マイクロリットル中に存在しているものである、組成物。
【請求項23】
裂肛の治療用薬剤の製造における、請求項1〜21のいずれか1つに記載の組成物の使用。
【請求項24】
顔の若返り用薬剤の製造における、請求項1〜21のいずれか1つに記載の組成物の使用。
【請求項25】
以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化3】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものである、組成物であって、裂肛の治療用薬剤の製造における当該組成物の使用。
【請求項26】
以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化4】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものである、組成物であって、顔の若返り用薬剤の製造における当該組成物の使用。
【請求項27】
以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化5】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものである、裂肛の治療に使用される組成物。
【請求項28】
以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化6】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものである、顔の若返りに使用される組成物。
【請求項29】
以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化7】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものである、神経伝達を阻害するために使用される組成物。
【請求項30】
請求項1〜21のいずれか1つに記載の組成物であって、当該組成物は、神経伝達を阻害するために使用されるものである、組成物。
【請求項31】
請求項1〜21のいずれか1つに記載の組成物であって、当該組成物は、顔の若返り用化粧用製剤として、外用投与されるものである、組成物。
【請求項32】
請求項1〜21のいずれか1つに記載の組成物であって、当該組成物は、顔の若返りのために筋肉近傍に局所用化粧用製剤として外用投与されるものである、組成物。
【請求項33】
眼瞼痙攣、斜視、限局性筋失調症、アカラシア多汗症、膀胱緊張、筋痙攣に伴う疼痛の管理、筋痙攣、及び創傷の治療用薬剤の製造における、請求項1〜21のいずれか1つに記載の組成物の使用。
【請求項34】
以下の化学式(I)で示される少なくとも1つの化合物の有効量と、薬学的に許容される担体とを含み、
【化8】

式中、
及びRは独立して、H又はOHから選択されるものであり、
及びRは独立して、H又はOSOから選択されるものであり、
は、COONH、OH、HCOONHSO、又はCOOCHから選択されるものである組成物であって、眼瞼痙攣、斜視、限局性筋失調症、アカラシア多汗症、膀胱緊張、筋痙攣に伴う疼痛の管理、筋痙攣、及び創傷の治療において使用される組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2011−68649(P2011−68649A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−223330(P2010−223330)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【分割の表示】特願2003−548844(P2003−548844)の分割
【原出願日】平成14年11月14日(2002.11.14)
【出願人】(504189335)マイクロ アルゲー コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】