説明

3,4,(5)−置換テトラヒドロピリジン

3,4(,5)−置換テトラヒドロピリジン化合物、温血動物の診断的および治療的処置に使用するための、とりわけレニンの活性に依存する疾患の処置のためのこれらの化合物;レニンの活性に依存する疾患の処置用医薬製剤の製造のためのこのクラスの化合物の使用;レニンの活性に依存する疾患の処置におけるこのクラスの化合物の使用;3,4(,5)−置換テトラヒドロピリジン化合物を含む医薬製剤、および/または3,4(,5)−置換テトラヒドロピリジン化合物を投与することを含む処置法、3,4(,5)−置換テトラヒドロピリジン化合物の製造法、ならびに新規中間体およびその合成のための部分的工程。3,4(,5)−置換テトラヒドロピリジン化合物は、式I
【化1】


〔式中、置換基および記号は明細書に記載の通りである。〕
を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

〔式中、
R1は非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルケニル、非置換もしくは置換アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換シクロアルキルであり;
R2は水素、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルケニル、非置換もしくは置換アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、またはアシルであり;
Wは式IA、IBおよびIC
【化2】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そして
、X、X、XおよびXは、炭素および窒素から独立して選択され、ここで式IBのXおよび式ICのXは、これらの意味のいずれか一個を有してよく、またはさらにSおよびOから選択され、ここで炭素および窒素環原子は、環炭素から生じる4個、環窒素から生じる3個の結合手を満たすように必要な数の水素または置換基R3または − 存在するならば − R4を担持できる;ただし式IAにおいてXからXの少なくとも2個は炭素であり、式IBおよびICにおいてXからXの少なくとも1個は炭素であり;
yは0、1、2または3であり;
zは0、1、2、3または4であり、
、X、XおよびXのいずれか1個にしか結合できないR3は水素または好ましくは非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプト、非置換もしくは置換スルフィニル、非置換もしくは置換スルホニル、アミノ、モノ−またはジ−置換アミノ、カルボキシ、エステル化またはアミド化カルボキシ、非置換もしくは置換スルファモイル、ニトロまたはシアノである;ただしR3が水素ならば、yおよびzは0であり;
R4は − yまたはzが2以上であれば、独立して − 非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプト、非置換もしくは置換スルフィニル、非置換もしくは置換スルホニル、アミノ、モノ−またはジ−置換アミノ、カルボキシ、エステル化またはアミド化カルボキシ、非置換もしくは置換スルファモイル、ニトロおよびシアノから成る置換基の群から選択される)
から選択される部分であり;
Tはカルボニルであり;そして
Gはメチレン、オキシ、チオ、イミノまたは置換イミノ−NR6−(ここで、R6は非置換もしくは置換アルキルである)であり;かつR5は水素、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルキルオキシまたはアシルであるか;
または−G−R5は水素である。〕
の化合物またはその塩。
【請求項2】
R1が非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルケニル、非置換もしくは置換アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換シクロアルキルであり;
R2が水素、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルケニル、非置換もしくは置換アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、またはアシルであり;
Wが式IA、IBおよびIC
【化3】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そして
、X、X、XおよびXは、炭素および窒素から独立して選択され、ここで式IBのXおよび式ICのXは、これらの意味のいずれか一個を有してよく、またはさらにSおよびOから選択され、ここで炭素および窒素環原子は、環炭素から生じる4個、環窒素から生じる3個の結合手を満たすように必要な数の水素または置換基Rまたは − 存在するならば − Rを担持できる;ただし式IAにおいてXからXの少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個は炭素であり、式IBおよびICにおいてXからXの少なくとも1個は炭素であり、好ましくはXからXの2個が炭素であり;
yは0、1、2または3であり;
zは0、1、2、3または4であり、
、X、XおよびXのいずれか1個にしか結合できないR3は水素または好ましくは非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプト、非置換もしくは置換スルフィニル、非置換もしくは置換スルホニル、アミノ、モノ−またはジ−置換アミノ、カルボキシ、エステル化またはアミド化カルボキシ、非置換もしくは置換スルファモイル、ニトロまたはシアノである;ただしR3であるならば、水素はyであり、そしてzは0であり;
R4は − yまたはzが2以上であれば、独立して − 非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプト、非置換もしくは置換スルフィニル(−S(=O)−)、非置換もしくは置換スルホニル(−S(=O)−)、アミノ、モノ−またはジ−置換アミノ、カルボキシ、エステル化またはアミド化カルボキシ、非置換もしくは置換スルファモイル、ニトロおよびシアノから成る置換基の群から選択される)
から選択される部分であり;
Tがカルボニルであり;そして
Gがメチレン、オキシ(−O−)、チオ(−S−)、イミノ(−NH−)または置換イミノ(−NR6−)(ここで、R6は非置換もしくは置換アルキルである)であり;かつ
R5が水素、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルキルオキシまたはアシルであるか;
または−G−R5が水素であり;
本請求項において存在する各場合
非置換もしくは置換アルキルは、直鎖または、1回、または所望によりおよび可能であれば、複数回分枝したC−C20−アルキル、より好ましくはC−C−アルキルであり、そして、非置換であるか、または下記の通りの非置換もしくは置換アリール、とりわけフェニルまたはナフチル(各々非置換もしくは置換アリールとして下記の通り非置換もしくは置換である)、下記の通りの非置換もしくは置換ヘテロシクリル、とりわけピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル(oxetidinyl)、3−(C−C−アルキル)−オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラン−オニル、テトラヒドロ−ピラニル、インドリル、1H−インダザニル(indazanyl)、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニル、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニルまたはベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル(各々非置換もしくは置換ヘテロシクリルとして下記の通り非置換もしくは置換である)、下記の通りの非置換もしくは置換シクロアルキル、とりわけシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル(各々非置換もしくは置換シクロアルキルとして下記の通り非置換もしくは置換である)、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシ、例えばトリフルオロメトキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−またはナフチルオキシ、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ベンゾイル−またはナフトイルオキシ、C−C−アルキルチオ、ハロ−C−C−アルキルチオ、例えばトリフルオロメチルチオ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルチオ、フェニル−またはナフチルチオ、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルチオ、C−C−アルカノイルチオ、ベンゾイル−またはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−Cアルキル)−アミノ、モノ−またはジ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、ベンゾイル−またはナフトイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、フェニル−またはナフチルスルホニルアミノ(ここで、フェニルまたはナフチルは非置換であるか、1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、C−C−アルキル−カルボニル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−またはナフチルオキシカルボニル、フェニル−またはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−モノ−またはN,N−ジ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、C−C−アルケニレンまたは−アルキニレン、C−C−アルキレンジオキシ、スルフェニル、スルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル、フェニル−またはナフチルスルフィニル(ここで、フェニルまたはナフチルは非置換であるか、1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、フェニル−またはナフチルスルホニル(ここで、フェニルまたはナフチルは非置換であるか、1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイルおよびN−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルまたはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルから選択される1個以上、例えば3個までの部分で置換されており;
非置換もしくは置換アルケニルは2から20個の炭素原子を有し、かつ1個以上の2重結合を有し、そしてより好ましくは非置換もしくは置換アルキルについて上記の通りの通り非置換であるか、または置換されているC−C−アルケニルであり;
非置換もしくは置換アルキニルは2から20個の炭素原子を有し、かつ1個以上の3重結合を有し、そしてより好ましくは非置換もしくは置換アルキルについて上記の通りの通り非置換であるか、または置換されているC−C−アルキニルであり;
非置換もしくは置換アリールは単または多環式、とりわけ6から22個の炭素原子を有する単環式、二環式または三環式アリール部分、とりわけフェニル、ナフチル、インデニル、フルオレニル、アセナフチレニル(acenapthylenyl)、フェニレニルまたはフェナントリルであり、そして非置換であるか、または好ましくは式−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−H〔式中、C−アルキレンは、結合しているアルキレンの代わりに結合が存在することを意味し、rおよびsは、互いに独立して、0または1であり、XおよびYの各々は、存在するならば、および互いに独立して、−O−、−NV−、−S−、−C(=O)−、−C(=S)、−O−CO−、−CO−O−、−NV−CO−;−CO−NV−;−NV−SO−、−SO−NV;−NV−CO−NV−、−NV−CO−O−、−O−CO−NV−、−NV−SO−NV−(式中、Vは水素または下記で定義の通りの、とりわけC−C−アルキルから選択される非置換もしくは置換アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルおよびハロ−C−C−アルキルから選択され;例えばC−C−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、例えば3−メトキシプロピルまたは2−メトキシエチル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、例えばアミノメチル、(N−)モノ−または(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−またはフェニル)−アミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−O−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−SO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルオキシ、カルボキシ−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルコキシ、モノ−またはジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、モノ−またはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、モノ− ジ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、C−C−アルキル−カルボニル、ハロ−C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、アミノ−C−C−アルキルカルボニル、(N−)モノ−または(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシカルボニル、アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、(N−)モノ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシカルボニル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルまたはN−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノスルホニルである)である。〕の置換基から;
−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、ナフチル、とりわけヘテロシクリルについて下記で定義の通りのヘテロシクリル(好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピラゾリジノニル、N−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルまたはナフチル−C−C−アルキル)−ピラゾリジノニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、3−C−C−アルキル−オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラン−オニル、テトラヒドロ−ピラニル、インドリル、インダゾリル、1H−インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルまたは2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニルから選択される)、フェニル−またはナフチル−またはヘテロシクリル−C−C−アルキルまたは−C−C−アルキルオキシ(ここで、ヘテロシクリルは下記で定義の通りであり、好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピラゾリジノニル、N−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルまたはナフチル−C−C−アルキル)−ピラゾリジノニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラン−オニル、インドリル、インダゾリル、1H−インダザニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニルまたはベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルから選択される);例えばベンジルまたはナフチルメチル、ハロ−C−C−アルキル、例えばトリフルオロメチル、フェニルオキシ−またはナフチルオキシ−C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルコキシ−またはナフチル−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−またはフェニル)−アミノ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、ベンゾイル−またはナフトイルアミノ−C−C−アルキル、フェニル−またはナフチルスルホニルアミノ−C−C−アルキル(ここで、フェニルまたはナフチルは非置換であるか、1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、ハロ、とりわけフルオロまたはクロロ、ヒドロキシ、フェニル−C−C−アルコキシ(ここで、フェニルは非置換であるか、またはC−C−アルコキシおよび/またはハロで置換されている)、ハロ−C−C−アルコキシ、例えばトリフルオロメトキシ、フェニル−またはナフチルオキシ、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルオキシ、フェニル−またはナフチル−オキシ−C−C−アルキルオキシ、ベンゾイル−またはナフトイルオキシ、ハロ−C−C−アルキルチオ、例えばトリフルオロメチルチオ、フェニル−またはナフチルチオ、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルチオ、ベンゾイル−またはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、ジ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、ベンゾイル−またはナフトイルアミノ、フェニル−またはナフチルスルホニルアミノ(ここで、フェニルまたはナフチルは非置換であるか、または1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルまたはC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、ハロ−C−C−アルコキシカルボニル、フェニル−またはナフチルオキシカルボニル、フェニル−またはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノまたはN,N−ジ−(ナフチル−、フェニル−、C−C−アルキルオキシフェニルおよび/またはC−C−アルキルオキシナフチル−)アミノカルボニル、N−モノ−またはN,N−ジ−(ナフチル−またはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、C−C−アルキレン(非置換であるか、または4個までのC−C−アルキル置換基で置換されており、アリール部分の隣接した2個の環原子に結合している)、C−C−アルケニレンまたは−アルキニレン(アリール部分の2個の隣接した環原子に結合している)、スルフェニル、スルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル、フェニル−またはナフチルスルフィニル(ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるか、または1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルまたはC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルキルスルホニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルスルホニル、アミノ−C−C−アルキルスルホニル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルスルホニル、フェニル−またはナフチルスルホニル(ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるか、または1個以上、とりわけ1個から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルまたはC−C−アルキル部分で置換されている)、フェニル−またはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイルおよびN−モノまたはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル−、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルおよび/またはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルから成る群から独立して選択される1個以上、とりわけ1個から3個の部分で置換されており;とりわけ好ましくはアリールはフェニルまたはナフチル(各々、非置換であるか、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、ハロ、とりわけフルオロ、クロロまたはブロモ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルボキシル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキルオキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−カルバモイル−C−C−アルコキシ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシ−C−C−アルカノイル、カルボキシ、カルバモイル、N−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−カルバモイル、ピラゾリル、ピラゾリル−C−C−アルコキシ、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イル、ニトロおよびシアノから成る群から独立して選択される1個以上、例えば3個までの置換基で置換されている)であり;
非置換もしくは置換ヘテロシクリルは好ましくは3個から22個(より好ましくは3個から14個)の環原子を有し、かつ窒素、酸素、硫黄、S(=O)−またはS−(=O)から独立して選択される1個以上、好ましくは1個から4個の、ヘテロ原子を有する単または多環式、好ましくは単、二または三環式の、不飽和、部分的飽和または飽和環系であり、非置換であるか、または好ましくは上記でアリールについて記載の置換基およびオキソから独立して選択される1個以上、例えば3個までの置換基で置換されており;ここで、好ましくは、直前に記載の通り非置換であるかまたは置換されたヘテロシクリルは、星印が式Iの残りの分子に結合する点を示す下記部分から選択され:
【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

ここで、NHが各ヘテロシクリル部分を分子の残りに結合させる星印を付した結合を提示するいずれの場合も、Hは該結合で置換してよくおよび/またはHは、1個の置換基(好ましくは上記で定義の通りの置換基)で置換してよく;とりわけヘテロシクリルとして好ましいのはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピラゾリジノニル(=オキソ−ピラゾリジニル)、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラン−オニル(=オキソ−テトラヒドロフラニル)、テトラヒドロ−ピラニル、インドリル、インダゾリル、1H−インダザニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニル、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルまたはチオフェニルであり、この各々は非置換であるか、または置換アリールについて記載の通りの、好ましくはC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルキルカルバモイル−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシ−C−C−アルカノイル、カルボキシ、カルバモイルおよびN−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルから成る群から独立して選択される1個以上、例えば3個までの置換基で置換されている。NH環員を含むヘテロ環の場合、置換基は、炭素または酸素原子を介して結合している限り、好ましくはHの代わりに窒素に結合しており;
非置換もしくは置換シクロアルキルは単または多環式、より好ましくは単環式、C−C10−シクロアルキルであり、これは1個以上の2重および/または3重結合を含んでよく、非置換であるか、または好ましくはアリールの置換基として上記で定義の通りのものから独立して選択される1個以上、例えば1個から3個の置換基で置換されており;ここで、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルが好ましく;
アシルは、非置換もしくは置換アリール−カルボニルまたは−スルホニル、非置換もしくは置換ヘテロシクリルカルボニルまたは−スルホニル、非置換もしくは置換シクロアルキルカルボニルまたは−スルホニル、ホルミル、非置換もしくは置換アルキルカルボニルまたは−スルホニル、置換アリール−オキシカルボニルまたは−オキシスルホニル、非置換もしくは置換ヘテロシクリルオキシカルボニルまたは−オキシスルホニル、非置換もしくは置換シクロアルキルオキシカルボニルまたは−オキシスルホニル、非置換もしくは置換アルキルオキシカルボニルまたは−オキシスルホニルまたはN−モノ−またはN,N−ジ−(置換アリール−、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキルまたは非置換もしくは置換アルキル)−アミノカルボニルであり;ここで、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキルおよび非置換もしくは置換アルキルは好ましくは上記で定義の通りの通りであり;ここで、C−C−アルカノイル、非置換またはモノ−、ジ−またはトリ−(ハロ)−置換ベンゾイルまたはナフトイル、非置換またはフェニル−置換ピロリジニルカルボニル、とりわけフェニル−ピロリジノカルボニル、C−C−アルキルスルホニルまたは(非置換またはC−C−アルキル−置換)フェニルスルホニルが好ましく;
エーテル化またはエステル化ヒドロキシは、とりわけC−C−アルカノイルオキシにおいて、上記で定義の通りのアシルでエステル化されたヒドロキシ;または好ましくはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(各々非置換であるか、または置換されており、好ましくは対応する非置換もしくは置換部分について上記の通りである)でエーテル化されたヒドロキシであり、ここで、非置換またはとりわけ置換C−C−アルキルオキシ{とりわけC−C−アルコキシ;フェニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラン−オニル、オキセチジニル、3−(C−C−アルキル)−オキセチジニル、ピリジルまたは2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル〔各々非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、フェニルオキシ(ここで、フェニルは非置換であるか、またはC−C−アルコキシおよび/またはハロで置換されている)、フェニル−C−C−アルコキシ(ここで、フェニルは非置換もしくはC−C−アルコキシおよび/またはハロで置換されている)から選択される1個以上、好ましくは3個までの例えば1個または2個の置換基で置換されている〕;ハロ、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルまたはナフチル−C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシ、N−モノ−またはN,N−ジ(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルまたはナフチル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、モルホリノ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、ピラゾリル、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イルおよびシアノから選択される;またはモルホリノから選択される置換基を伴う};または上記の通りの非置換もしくは置換アリールを含む非置換もしくは置換アリールオキシ、とりわけ非置換または直前に記載の通り置換されたフェニルを含むフェニルオキシであるか;または
上記の通りの非置換もしくは置換ヘテロシクリルを含む非置換もしくは置換ヘテロシクリルオキシ、好ましくはテトラヒドロピラニルオキシであり;
置換メルカプトは、上記で定義の通りのでアシル、とりわけ低級アルカノイルオキシでチオエステル化された;または好ましくはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(各々非置換であるか、または置換されており、好ましくは対応する非置換もしくは置換部分について上記の通りである)でチオエーテル化されたメルカプトであり、ここで、直前のエーテル化ヒドロキシの下に対応する部分について記載した通りの非置換もしくは置換C−C−アルキルまたはアリールを有する非置換またはとりわけ置換C−C−アルキルチオまたは非置換もしくは置換アリールチオがとりわけ好ましく;
置換スルフィニルまたはスルホニルは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(各々非置換であるか、または置換されており、好ましくは対応する非置換もしくは置換部分について上記の通りである)で置換されたスルホニルであり、ここで、直前のエーテル化ヒドロキシの下に対応する部分について記載した通りの非置換もしくは置換C−C−アルキルまたはアリールを有する非置換またはとりわけ置換C−C−アルキルスルフィニルまたは−スルホニルまたは非置換もしくは置換アリールスルフィニルまたは−スルホニルがとりわけ好ましく;
モノ−またはジ−置換アミノにおいて、アミノは、1個のアシル、とりわけC−C−アルカノイル、フェニルカルボニル(=ベンゾイル)、C−C−アルキルスルホニルまたはフェニルスルホニル(ここで、フェニルは非置換であるか、1から3個のC−C−アルキル基で置換されている)から選択される1個以上の置換基、およびアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキル(各々非置換であるか、または置換されており、好ましくは対応する非置換もしくは置換部分について上記の通りである)から選択される1個または2個の部分で置換されており;ここで、C−C−アルカノイルアミノ、モノ−またはジ−(フェニル、ナフチル、C−C−アルコキシ−フェニル、C−C−アルコキシナフチル、ナフチル−C−C−アルキルまたはフェニル−C−C−アルキル)−カルボニルアミノ(例えば4−メトキシベンゾイルアミノ)、モノ−またはジ−(C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノまたはモノ−またはジ−(フェニル、ナフチル、C−C−アルコキシ−フェニル、C−C−アルコキシナフチル、フェニル−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−ナフチル−C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシ−フェニル−C−C−アルキル)−アミノがとりわけ好ましく;
エステル化カルボキシはアルキルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニルまたはシクロアルキルオキシカルボニルであり、ここで、アルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは非置換であるかまたは置換されており、対応する部分およびそれらの置換基は好ましくは上記の通りであり、ここで、C−C−アルコキシカルボニル、フェニル−C−C−アルキルオキシカルボニル、フェノキシカルボニルまたはナフトキシカルボニルがとりわけ好ましく;
アミド化カルボキシにおいて、アミド官能基DN−C(=O)−(ここで、各Dは互いに独立して水素またはアミノ置換基である)中のカルボニルに結合するアミノ部分は、非置換であるかまたは置換アミノについて記載の通り置換されており、ここで、モノ−またはジ−(C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−Cアルキル)−アミノカルボニルまたはモノ−またはジ−(C−C−アルキルオキシフェニル、C−C−アルキルオキシナフチル、ナフチル−C−C−アルキルまたはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニルがとりわけ好ましく;
置換スルファモイルにおいて、スルファモイル官能基DN−S(=O)−(ここで、各Dは互いに独立して水素またはアミノ置換基である)中のスルホニルに結合するアミノ部分は、非置換であるかまたは置換アミノについて記載の通り置換されており、ここで、モノ−またはジ−(C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−Cアルキル)−a アミノスルホニルまたはモノ−またはジ−(C−C−アルキルオキシフェニル、C−C−アルキルオキシナフチル、ナフチル−C−C−アルキルまたはフェニル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルがとりわけ好ましく;
非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニルおよび非置換もしくは置換C−C−アルキニルおよびそれらの置換基は、対応する(非)置換アルキル、(非)置換アルキニルおよび(非)置換アルキニル部分の下に上記で定義の通りであるが、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分には記載の炭素原子を有する、
請求項1記載の式Iの化合物またはその塩。
【請求項3】
R1がC−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ジ−(フェニル)−C−C−アルキル、C−C−シクロプロピル、(非置換またはC−C−アルコキシ−置換ナフチル)−C−C−アルキル、(ハロ−フェニル)−C−C−アルキルまたはC−C−アルキル、ハロ、C−C−アルキルオキシおよび/もしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルオキシで置換されたフェニルであり、
R2が水素、フェニル−C−C−アルキル、ジ−(フェニル)−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、ピリジル−C−C−アルキル、インドリル−C−C−アルキル、1H−インダゾリル−C−C−アルキル、キノリル−C−C−アルキル、イソキノリル−C−C−アルキル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル−C−C−アルキル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニル−C−C−アルキル1−ベンゾチオフェニル−C−C−アルキル、ピリジル、インドリル、1H−インダゾリル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニル、1−ベンゾチオフェニル、フェニルカルボニル(ベンゾイル)またはナフチルカルボニル(ナフトイル)であり、ここで、各フェニル、ナフチル、ピリジル、インドリル、1H−インダゾリル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オニルまたは1−ベンゾチオフェニルは、非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルボキシ−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルコキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−カルバモイル−C−C−アルコキシ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルカノイル、C−C−アルキルオキシ−C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシ−C−C−アルカノイル、カルボキシル、カルバモイル、N−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイル、ピラゾリル、ピラゾリル−C−C−アルコキシ、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イル、ニトロおよびシアノから成る群から独立して選択される1個以上、例えば3個までの置換基で置換されており;
Wが式IA
【化12】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そしてXおよびXの一方が窒素またはCHであり、この他方ならびにX、XおよびXがCHである;ただし好ましくはR3がXもしくはXまたは好ましくはXもしくはXに結合している)
の部分であるか;または式IB
【化13】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そしてXがCH、NH、SまたはOであり、X、Xおよび(好ましくはXがCHまたはNならば)Xの1個が、より好ましくはXがNであり、残りがCHである。ただし少なくとも1個の環窒素(NまたはXの場合NH)が存在し、そうならばR3が好ましくはXに結合し;好ましくは、XがCHまたはNであり、XがCHまたはNであり、XがCHまたはNであり、そしてXがNH、OまたはSである。ただしX、XおよびXの2個以上がNではなく;好ましくはR3がXもしくはXまたは好ましくはXもしくはXに結合している)
の部分であるか;
または式IC
【化14】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そしてXがCH、NH、SまたはOであり、そしてX、XおよびXの1個がNであり、残りがCHである。ただし少なくとも1個の環窒素(NまたはXの場合NH)が存在し;好ましくは、XがSまたはOであり、XがCHまたはNであり、XがCHまたはNであり、そしてXがCHまたはNであるが、X、XおよびXの2個以上がNではなく;好ましくはR3がXまたは好ましくはXもしくはXに結合している)
の部分であり;
R3が式IA、IBまたはICの部分に結合している各場合、これまでR3が結合する場所であると記載した環員NH、CHまたはCH中の水素原子の代わりに、R3が存在し;
yが0または1、好ましくは0であり、そしてzが0、1または2、好ましくは0または1であり;R3が水素または好ましくはC−C−アルキルオキシ−C−C−アルキルオキシ、フェニルオキシ−C−C−アルキル、フェニル、フェニル−C−C−アルコキシ、ナフチル、ナフチル−C−C−アルコキシ、ピリジル、ピリジル−C−C−アルコキシ、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、フェニルオキシ−C−C−アルコキシ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、テトラヒドロピラニルオキシ、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル−C−C−アルコキシ、フェニルアミノカルボニルまたはフェニルカルボニルアミノであり、
R3の下に存在する各場合に、フェニル、ナフチルまたはピリジルは非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、ハロ、とりわけフルオロ、クロロまたはブロモ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−カルバモイル−C−C−アルコキシ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシ−C−C−アルカノイル、カルボキシ、カルバモイル、N−(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−カルバモイル、ピラゾリル、ピラゾリル−C−C−アルコキシ、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イル、ニトロおよびシアノから成る群から独立して選択される1個以上、好ましくは3個までの部分で置換されており、
R4が、存在するならば(yまたはzが0以外である場合)、ヒドロキシ、ハロまたはC−C−アルコキシであり;
Tがカルボニルであり;そして
Gがメチレン、オキシまたはイミノであり;そしてR5が水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイル、C−C−アルキルスルホニルまたは(非置換またはC−C−アルキル−置換フェニル)−スルホニルであるか、または
−G−R5が水素である;
請求項1記載の式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
R1がC−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ジ−(フェニル)−C−C−アルキル、C−C−シクロプロピル、(非置換またはC−C−アルコキシ−置換ナフチル)−C−C−アルキル、(ハロ−フェニル)−C−C−アルキルまたはC−C−アルキル、ハロ、C−C−アルキルオキシおよび/もしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルオキシで置換されたフェニルであり、
R2が水素、フェニル−C−C−アルキル、ジ−(フェニル)−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、ピリジル−C−C−アルキル、インドリル−C−C−アルキル、1H−インダゾリル−C−C−アルキル、キノリル−C−C−アルキル、イソキノリル−C−C−アルキル、1−ベンゾチオフェニル−C−C−アルキルまたはフェニルカルボニル(ベンゾイル)であり、ここで、各フェニル、ナフチル、ピリジル、インドリル、1H−インダゾリル、キノリル、イソキノリルまたは1−ベンゾチオフェニルは、非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、ハロ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルボキシ−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルコキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−カルバモイル−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイル、C−C−アルキルオキシ−C−C−アルカノイル、カルバモイルおよびN−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルから成る群から独立して選択される1個以上、例えば3個までの置換基で置換されており;
Wが式IA
【化15】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そして
がNまたはCHであり、X、X、XおよびXの各々がCHである)
の部分であるか;
または式IC
【化16】

(式中、星印(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環中の4位の炭素に結合する位置を示し、そして
がCHまたはOであり、XがNであり、そしてXおよびX各々がCHである。ただしR3は、水素の代わりにXに結合している)
の部分であり;
zが0または1であり;yが0であり;
R3がフェニル、フェニル−C−C−アルコキシ、ピリジル、ピリジル−C−C−アルコキシ、フェニルオキシ、フェニルオキシ−C−C−アルコキシまたはモルホリノ−C−C−アルコキシであり、R3の下に存在する各場合、フェニルまたはピリジルは非置換であるか、またはハロ、とりわけフルオロ、クロロまたはブロモ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイルアミノ、ピラゾリル、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イルおよびシアノから成る群から独立して選択される1個以上、好ましくは3個までの部分で置換されており;
R4(zが1のとき存在する)が、ヒドロキシおよびC−C−アルコキシから独立して選択される部分であり;
Tがカルボニルであり;そして
G−R5が水素、ヒドロキシ、C−C−アルキルオキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルオキシ、アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノまたは(非置換またはC−C−アルキル−置換フェニル)−スルホニルアミノである;
請求項1記載の式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
式A
【化17】

〔式中、R1、R2、R5、T、GおよびWは、請求項1から4のいずれかで式Iの化合物について定義の通りである。〕
の化合物である、請求項1から4のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
式B
【化18】

〔式中、R1、R2、R5、T、GおよびWは、請求項1から4のいずれかで式Iの化合物について定義の通りである。〕
の化合物である、請求項1から4のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
下記式のいずれか1個により示される化合物の群から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の化合物:
【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

または薬学的に許容されるその塩。
【請求項8】
下記表に示す通りの式
【化23】

により示される化合物の群から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の化合物:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

または薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
下記表に示す通りの式
【化24】

により示される化合物の群から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の化合物:
【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

または薬学的に許容されるその塩。
【請求項10】
下記表に示す通りの式
【化25】

により示される化合物の群から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の化合物:
【表22】

【表23】

または薬学的に許容されるその塩。
【請求項11】
温血動物の診断的または治療的処置において使用するための、請求項1から10のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項12】
レニンの活性に依存する疾患の処置において請求項11に従い使用するための、請求項1から10のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項13】
レニンの活性に依存する疾患の処置用医薬組成物の製造のための、請求項1から10のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項14】
レニンの活性に依存する疾患の処置のための、請求項1から10のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項15】
請求項1から11のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩および少なくとも1個の薬学的に許容される担体物質を含む、医薬製剤。
【請求項16】
レニンの活性に依存する疾患の処置法であって、そのような処置を必要とする温血動物、とりわけヒトに薬学的に有効量の請求項1から12のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、方法。
【請求項17】
請求項1から12のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩の製造法であって、
(a)部分が式Iの化合物について定義の通りである式Iの化合物の合成のために、式II
【化26】

〔式中、W、GおよびR5または−G−は式Iの化合物について定義の通りであり、そしてPGは保護基である。〕
の炭酸化合物またはその活性誘導体と、式III
【化27】

〔式中、R1およびR2は式Iの化合物について定義の通りである。〕
のアミンを反応させ、そして保護基を除去して対応する式Iの化合物を得るか、または
(b)Rが非置換もしくは置換アリールまたは非置換もしくは置換アルキル(alky)オキシであり、そしてWが上記の式IAの部分である式Iの化合物の製造のために、式IV
【化28】

〔式中、R1、R2、T、G、R5、X、X、X、X、X、zおよびRは式Iの化合物について定義の通りであり、PGは保護基であり、そしてLは脱離基またはヒドロキシである。〕
の化合物と、式V
【化29】

〔式中、R3は、直前に定義の通りであり、そしてQは−B(OH)または脱離基である。〕
の化合物と反応させ、そして保護基を除去して対応する式Iの化合物を得るか、そして、望むならば、上記のいずれか1個以上の工程後に、得られる式Iの化合物またはその保護された形を異なる式Iの化合物に変換し、得られる式Iの化合物の塩を遊離化合物または異なる塩に変換し、得られる遊離の式Iの化合物をその塩に変換し、および/または得られる式Iの化合物の異性体混合物を個々の異性体に分離し;
ここで、出発物質のいずれも、記載の具体的保護基に加えて、さらなる保護基が存在してよく、そしていずれの保護基も、対応する式Iの化合物、またはその塩を得るために適当な段階で除去される
工程を含む、方法。

【公表番号】特表2008−526910(P2008−526910A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550751(P2007−550751)
【出願日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際出願番号】PCT/EP2006/000216
【国際公開番号】WO2006/074924
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】